JPH10139073A - 酸化防止機能を有する金属容器 - Google Patents

酸化防止機能を有する金属容器

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JPH10139073A
JPH10139073A JP8314131A JP31413196A JPH10139073A JP H10139073 A JPH10139073 A JP H10139073A JP 8314131 A JP8314131 A JP 8314131A JP 31413196 A JP31413196 A JP 31413196A JP H10139073 A JPH10139073 A JP H10139073A
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JP
Japan
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container
oxygen
plug member
top plate
container body
Prior art date
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Pending
Application number
JP8314131A
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English (en)
Inventor
Osamu Muroga
脩 室賀
Toyofumi Fuka
豊文 府賀
Tetsuhiro Koike
哲弘 小池
Isamu Kato
勇 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokan Drum Co Ltd
Original Assignee
Kokan Drum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体が比較的大形で大容量である場合に
好適な酸化防止機能を有する金属容器を提供する。 【解決手段】 略円筒状の胴体板と口金部7が設けられ
た天板2Bと底板とを備えており、金属からなる容器本
体と、容器本体の天板2Bに設けられた口金部7を開放
可能に閉鎖するプラグ部材3と、プラグ部材3の内側に
配設され口金部7内を貫通して容器本体の内部空間14
内に突出して配置される脱酸素剤収容部材4とを有し、
容器本体は、口金部7が天板2Bから立ち上がって且つ
周部に螺子部8を形成され、プラグ部材3は口金部7に
螺合可能な螺子部9が形成され、脱酸素剤収容部材4
は、脱酸素剤20を収容する収容空間13が形成されて
いると共に容器本体の内部空間14の酸素が収容空間1
3に透過可能な透気部15が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱酸素剤を用いて
内部の酸素を吸収し、もって内容物の酸化を防止する容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】脱酸素剤を用いた酸化防止機能を有する
容器として、従来、例えば実開昭62−38853号公
報、実開昭60−195758号公報に開示されたもの
が知られている。
【0003】これら公報に開示された技術は、容器の口
に差し込む方式のキャップそれ自体に脱酸素剤を収容す
る凹部を形成すると共に、この凹部を容器の内部空間と
連通する透気性フィルムが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら公報に開示され
た技術にあっては、キャップが容器の口に差し込む方式
のものである。
【0005】この差し込み方式のキャップにあっては、
瓶や樹脂製容器のような比較的小形の容器本体に使用す
る場合には、キャップが小さいので、キャップを容器本
体に差し込んだり、引き抜いたりするときに要する力が
小さい。すなわち、差し込み方式のキャップは、小形の
容器本体には好適であるといえる。
【0006】ところが、差し込み方式のキャップを大形
の容器本体に用いる場合には、次のような問題がある。
容器本体が大形なので、それに応じてキャップも大形と
なる。このような大形のキャップを容器本体に対して差
し込み、抜き出しするには、大きな力が必要となる問題
がある。
【0007】また、上記公報記載の技術にあっては、キ
ャップ自体の中に脱酸素剤を収容する凹部を形成するた
め、キャップの大きさに限定された少量しか脱酸素剤を
収容できず、酸素吸収能力が小さいものとならざるをえ
ない。このように脱酸素能力が小さくても、容器本体が
比較的小形であって小容量の場合には使用可能である
が、容器本体が比較的大形で大容量の場合には酸化防止
能力が不十分となるおそれがあるという問題がある。
【0008】本発明は、この従来例の問題点を解消する
ために創案されたものである。
【0009】本発明の目的は、容器本体が比較的大形で
大容量である場合に好適な酸化防止機能を有する金属容
器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明は、脱酸素剤を用いることにより酸化防止機
能を有する容器において、略円筒状の胴体板と該胴体板
の上端を閉塞すると共に口金部が設けられた天板と胴体
板の底を閉塞する底板とを備えており、金属からなる容
器本体と、該容器本体の天板に設けられた口金部を開放
可能に閉鎖するプラグ部材と、該プラグ部材の内側に配
設され口金部内を貫通して容器本体の内部空間内に突出
して配置される円筒状の脱酸素剤収容部材とを有し、容
器本体は、口金部が天板から円筒状に突出して且つ周部
に螺子部が形成されており、プラグ部材は、該口金部に
螺合可能な螺子部が形成されており、脱酸素剤収容部材
は、脱酸素剤を収容する収容空間が形成されていると共
に容器本体の内部空間の酸素が収容空間に透過可能な多
孔材または孔部からなる透気部が設けられて構成されて
いる。
【0011】このように構成された酸化防止機能を有す
る金属容器にあっては、容器本体が、略円筒状の胴体板
と該胴体板の上端を閉塞すると共に口金部が設けられた
天板と胴体板の底を閉塞する底板とを備えており、金属
からなる。したがって、強度が十分確保できるので、比
較的大形で大容量の容器とできる。また、底板を底にし
て立てておくことができると共に、横に寝かせて円筒状
の胴体により転がすことができ、運搬に便利である。金
属製なので、ガラス製や樹脂製に比べて熱伝達性に優
れ、冷却保存に適している。
【0012】また、容器本体の天板に設けられた口金部
を開放可能に閉鎖するプラグ部材と、該プラグ部材の内
側に配設され口金部内を貫通して金属容器の内部空間内
に突出して配置される円筒状の脱酸素剤収容部材とを有
し、容器本体は、口金部が天板から円筒状に立ち上がっ
て且つ周部に螺子部が形成されており、プラグ部材は、
該口金部に螺合可能な螺子部が形成されている。すなわ
ち、プラグ部材を、容器本体の天板に設けた口金部に螺
合方式により取り付けるので、従来の差し込み方式のキ
ャップに比べて、比較的大形の容器であっても比較的小
さな力で容易に容器本体に取り付け可能である。
【0013】また、脱酸素剤収容部材は、プラグ部材の
内側に配設され口金部内を貫通して金属容器の内部空間
内に突出して配置され、脱酸素剤を収容する収容空間が
形成されていると共に金属容器の内部空間の酸素が収容
空間に透過可能な多孔材または孔部からなる透気部が設
けられている。すなわち、従来のキャップ(プラグ部材
に相当する)自体に脱酸素剤を収容する凹部を設けたも
のに比べて、容器本体の内部空間内に突出して配置され
る脱酸素剤収容部材の中に大量の脱酸素剤を収容できる
ので、大形で大容量の容器の脱酸素作用も十分可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。なお、添付図面中、互
いに対応する同様の部材または部位は、実施形態が異な
る場合にも同一符号を付す場合がある(ただし、実施形
態の相違によって異なる符号を付した場合もある。)。
【0015】(第一実施形態)図1〜図6を参照して、
口金部開放時における外気の流入防止構造を説明する。
【0016】図1〜図3に本発明の酸化防止機能を有す
る金属容器の第一実施形態が示されている。
【0017】この酸化防止機能を有する金属容器1は、
金属製の容器本体2と、この容器本体2の天板2Bに設
けた口金部7(図3参照)を開放可能に閉鎖するプラグ
部材3と、このプラグ部材3の内側に配設された脱酸素
剤収容部材4とを備えている。
【0018】ここで、容器本体2は、略円筒状の胴体板
2Aと、この胴体板2Aの上端を閉塞する天板2Bと、
胴体板2Aの底を閉塞する底板(図示省略)とを備えて
おり、金属からなる。これによると、容器本体2の強度
を十分確保できるので、容器本体2を比較的大形で大容
量なものとできる。また、大形であっても、底板を底に
して立てておくことができると共に、横に寝かせて転が
すことができ、運搬に便利である。さらに、大形であっ
ても、金属製なので、ガラス製や樹脂製に比べて熱伝達
性に優れ、冷却保存に適しているという利点がある。
【0019】容器本体2として、本実施形態では、その
一例として、鋼製のドラム缶を用いている。またさら
に、本実施形態では、天板2Bが自由に開閉可能ないわ
ゆるオープン方式のものを用いて内容物の収容、取り出
しを簡単にできるようにしている。すなわち、本実施形
態として示したオープン方式の金属容器1は、図2に示
すように、天板2Bと、この天板2Bと胴体板2Aとの
間に装着されたリング状のシール部材5と、天板2Bの
外周に拡径および縮径可能に設けられたリング状のバン
ド6と、このバンド6を締めつけて縮径させるレバーあ
るいはボルトなどの締めつけ手段(図示省略)とを備え
ている。そして、天板2Bを閉じた後、バンド6を締め
つけて、天板2Bをシール部材5を介して胴体板2Aの
上端縁に圧接させて、気密化するようになっている。
【0020】しかしながら、本発明は、容器本体2とし
てはドラム缶に限定されるものではなく、他の形式の金
属容器でもよく、また天板2Bが自由に開閉できるオー
プン方式のものに限定されるものではなく、天板2Bが
胴体板2Aに固定されているものでもよい。
【0021】容器本体2は、好ましくは、内面に樹脂被
覆層を形成しておくとよい。その理由は、容器本体2の
内面に生じる錆による内容物汚染を防止するためであ
る。
【0022】この樹脂被膜層(図示省略)は、内容物と
の間で生じる摩擦に強いことが望まれる。各種樹脂の被
覆層の耐摩耗性を落砂式摩耗試験機により試験したとこ
ろ、ポリエチレンの被覆層が最も優れ、次いでフェノー
ル・エポキシ系樹脂被覆層、フェノール系樹脂被覆層の
順となった。すなわち、ポリエチレン被覆層が最適とい
うことがわかった。
【0023】容器本体2は、図3に示すように、天板2
Bに口金部7が設けられている。この口金部7は、筒状
に立ち上がって、例えば外周に螺子部8を形成され、プ
ラグ部材3を螺合するようになっている。本実施形態で
は、2個の口金部7にそれぞれプラグ部材3を取り付け
ている。しかしながら、口金部7、プラグ部材3の数
は、これに限らず、1個以上適宜設ければよい。
【0024】一方、プラグ部材3は、口金部7に螺合可
能なように内周に螺子部9が形成されている。
【0025】口金部7の周部に形成する螺子部およびこ
れに螺合するようにプラグ部材3に形成する螺子部とし
て、本実施形態では、口金部7の外周部に螺子部8、プ
ラグ部材3の内周部に螺子部9を形成したが、これに限
らず、口金部7の内周部に螺子部、プラグ部材3の外周
部に螺子部を形成するようにしてもよい。
【0026】プラグ部材3は、好ましくは、上面に、口
金部7に螺合するときに締めつけを完全にするための治
具(図示省略)が嵌合する凹状嵌合部を形成するとよ
い。本実施形態では、上から見て十字状の凹状嵌合部1
0が形成されている。プラグ部材3の素材は、強度を大
きくするため金属が望ましいが、特にこれに限定される
ものではない。この凹状嵌合部10は、締めつけが可能
となり、その結果、大形の容器本体2の気密性を高め
て、酸化防止性能を高めるのに寄与する。
【0027】プラグ部材3は、内側にガスケット11が
装着されていて、口金部7を閉鎖したときの密封性を高
めるようになっている。
【0028】また、脱酸素剤収容部材4は、本実施形態
では、上端外周に鍔状に形成された係止部12と、容器
本体2内の酸素が透過可能なように設けられた透気部1
5とを備えている。脱酸素剤収容部材4の内部には、脱
酸素剤の収容空間13と、透気部15により収容空間1
3と区画されて設けられた遮断室16とが形成されてい
る。収容空間13は、透気部15の上面と脱酸素剤収容
部材4の内周面とに囲まれて形成されている。遮断室1
6は、透気部15の下面と脱酸素剤収容部材4の内周面
とに囲まれて形成されている。脱酸素剤収容部材4の底
には、遮断室16と容器本体2の内部空間14とを連通
する穴からなる連通部17が形成されている。
【0029】また、本実施形態では、粉粒状の脱酸素剤
を紙などからなる袋に所定量収容している脱酸素剤包装
20が上記収容空間13内に収められている。また、脱
酸素剤として、本実施形態では、FeO、Fe34など
の鉄系のものを用いている。これら酸化鉄は、空気中の
酸素O2と反応して自らは高次の酸素化合物となる。
【0030】また、口金部7(脱酸素剤収容部材4)を
開放したときに外気が容器本体2内に混入することを防
止する構造を有している。その外気混入防止構造は、本
実施形態では、概略的には、遮断室16と、この遮断室
16内に配設された円板状の遮断部材18と、ガスケッ
ト11に設けられた下向き凹状の軸嵌合部23と、この
軸嵌合部23に上端が抜け可能に嵌合されて下部が遮断
部材18に螺合されている軸24とを備えている。
【0031】軸24の上端を嵌合する軸嵌合部23を本
実施形態ではガスケット11の下面に設けたが、これに
限らず、プラグ部材3の下面が脱酸素剤収容部材4の収
容空間13に露出するようにし、そのプラグ部材3の下
面に軸嵌合部を設けるようにしてもよい。
【0032】遮断部材18は、遮断室16内で垂直方向
に上下動可能に設けられている。この遮断部材18は、
プラグ部材3が口金部7(脱酸素剤収容部材4)を閉鎖
または開放する動作と連動して、連通部17を開放また
は閉鎖するものである。軸24は、プラグ部材3の動作
を遮断部材18に伝達するものである。また、脱酸素剤
収容部材4の底には、遮断部材18に形成された穴21
を貫通するピン状のガイド部材22が垂直に立って設け
られている。このガイド部材22は、遮断部材18の上
下動を案内するために設けられている。
【0033】軸24は、透気部15に設けられた軸受2
5により回転自在に支持されている。軸24には、軸受
25の上と下とにあたる部位にロックリング24A,2
4Bが嵌合されている。すなわち、軸24は、ロックリ
ング24A,24Bにより、上下動するのを阻止されて
いる。すなわち、軸24が上下動せずに定位置で正逆回
転することにより、遮断部材18が上昇または降下す
る。脱酸素剤収容部材4の底には、遮断部材18が閉鎖
位置にある状態で、連通部17を密閉するシール部材1
9が固定されている。ロックリング24A,24Bをロ
ックナットに置き換えてもよい。
【0034】軸24の下部には、プラグ部材4の螺子部
9と逆方向の逆螺子部26が形成されている。一方、遮
断部材18は、軸24に形成された逆螺子部26に螺合
する雌螺子27が形成されている。遮断部材18は、ガ
イド部材22に沿って上下動可能となっていて、降下し
たときに連通部17を閉じるものとなる。
【0035】プラグ部材3は、口金部7に螺合するとき
に、軸24に嵌合され、他方、口金部7から分離すると
きに軸24から分離される。
【0036】プラグ部材3が脱酸素剤収容部材4を閉鎖
する方向に回転すると、プラグ部材3に形成された逆螺
子部26の作用により遮断部材18が上昇し、連通部1
7を開放する。一方、プラグ部材3が脱酸素剤収容部材
4を開放する方向に回転すると、遮断部材18が下降
し、連通部17を閉鎖する。
【0037】透気部15は、本実施形態では複数個の穴
が形成された壁材からなるが、これに限らず、例えばフ
ィルム、紙、セラミックス、メッシュ部材などに透気性
をもたせたものから構成してもよい。透気部15の機能
としては、酸素分子が容器本体2の内部空間14と脱酸
素剤の収容空間13との間を双方向に通過できるか、あ
るいは酸素分子が容器本体2の内部空間14から脱酸素
剤の収容空間13へは通過できるが、脱酸素剤の収容空
間13から容器本体2の内部空間14へは通過できない
ものであることが要求される。
【0038】また、連通部17は、本実施形態では一個
の穴からなるが、透気部15と同様に透気性を有する壁
状または膜状に構成してもよい。
【0039】脱酸素剤収容部材4は、本実施形態では、
容器本体2に分離可能に係止されるようにしたが、これ
に限らず、容器本体に溶接、接着などにより固定するよ
うにしてもよい。
【0040】上述のように構成された酸化防止機能を有
する金属容器1にあっては、次のように脱酸素作用を行
い、また脱酸素剤の交換がなされる。
【0041】脱酸素作用 容器本体2の天板2Bを取り外して、容器本体2内に内
容物、例えば果物、野菜、種子、その他広く植物や肉
類、あるいは機械や電気の部品を収容する。収容後、天
板2Bを閉じ、バンド6を締めつけ密封する。
【0042】次いで、脱酸素剤収容部材4を係止部12
が口金部7の上端に係止するように配し、脱酸素剤収容
部材4を口金部7に支持させる。この脱酸素剤収容部材
4の収容空間13の中に脱酸素剤包装20を適宜数収容
する。
【0043】次いで、プラグ部材3側の軸嵌合部23に
軸24の上端を嵌合させ、プラグ部材3を口金部7に螺
合させる。プラグ部材3が口金部7を閉鎖する方向に回
転すると、軸24に形成された逆螺子部26の作用によ
り遮断部材18が上昇して、連通部17を開放する。す
ると、収容空間13が透気部15、遮断室16、連通部
17を介して容器本体2の内部空間14と連通可能とな
る。これにより、脱酸素剤が容器本体2内の酸素を吸収
する。
【0044】脱酸素剤の交換 脱酸素剤は、ある期間使用すると、酸素を吸収する能力
が低下するので、交換しなければならない。
【0045】脱酸素剤包装20を交換する際には、口金
部7を開放する方向にプラグ部材3を回転させると、軸
24に形成された逆螺子部26の作用により遮断部材1
8が下降し、連通部17を閉鎖する。続いて、プラグ部
材3は、軸24および口金部7から分離される。この分
離状態では、脱酸素剤収容部材4は上方に大きく開放す
るので、ここから脱酸素剤収容部材4の中の脱酸素剤包
装20を取り出し、代わりに新しい脱酸素剤包装20を
収容する。このように、脱酸素剤収容部材4が開放され
ている間、遮断部材18が連通部17を閉鎖して、収容
空間13と容器本体2の内部空間14との間の連通を遮
断している。これにより、外気が容器本体2の内部空間
14に混入することが阻止される。
【0046】脱酸素剤包装20の交換が終了したら、プ
ラグ部材3を口金部7に再螺合する。すると、プラグ部
材3の回転動作に連動して遮断部材18が上昇して連通
部17を開放し、新しい脱酸素剤による脱酸素剤作用が
開始される。
【0047】なお、本実施形態では、プラグ部材3が脱
酸素剤収容部材4を開放すると共に軸24から分離され
るが、これに限らず、プラグ部材3に軸24を伴った状
態で取り外れて脱酸素剤収容部材4を開放するように構
成してもよい。
【0048】(第二実施形態)図4および図5に、本発
明の酸化防止機能を有する金属容器の第二実施形態が示
されている。金属容器の概観を示す図1および図2は、
本実施形態でも共通である。
【0049】本実施形態は、上述した実施形態と同様
に、脱酸素剤収容部材4を開放したとき、外気が混入さ
れないようになっているが、そのための構造が上述した
実施形態と比べたとき、脱酸素剤包装20の取り出しの
ための空間が軸等により障害を受けずに大きく形成でき
る点で相違している。
【0050】すなわち、本実施形態では、遮断部材18
が、脱酸素剤収容部材4に設けられたヒンジ部28によ
り上下方向に揺動可能に支持されている。また、上記ヒ
ンジ部28には、該遮断部材18を透気部15側に上方
に付勢する付勢部材としての付勢バネ29が設けられて
いる。
【0051】プラグ部材3を口金部7に螺合した状態で
は、遮断部材18は、付勢バネ29により、図4で仮想
線で示すように、上方に揺動された位置に付勢された状
態になっている。すなわち、遮断室16と容器本体2の
内部空間14とは、連通部17を経て連通することにな
る。容器本体2内の酸素が吸収された結果、容器本体2
の内部空間14と脱酸素剤収容部材4の中が共に同一圧
となり、また外部に対して負圧となる。
【0052】プラグ部材3を口金部7から取り外すと、
外気が遮断室16の中に流入し、遮断室16内の圧力を
上昇させる。すると、この外気の圧力と容器本体2の内
部空間14内の圧力(負圧)との圧力差によって、遮断
部材18が付勢バネ29の付勢力に抗して図4の実線で
示すような下方位置に押し下げられ、連通部17が閉鎖
され、外気が上記容器本体2の内部空間14に流入する
ことが阻止される。
【0053】本実施形態の口金部7の開放時の外気流入
防止構造は、上述した図3に示した構造と比べて、脱酸
素剤包装20の交換が容易となる上に、構造が簡素化さ
れたものであり、低コストとなる。
【0054】また、連通部17は、前実施形態では一個
の穴であったのに対し、本実施形態では、複数個の穴が
形成された壁からなる。また、透気部15は、前実施形
態では、複数個の穴が形成された壁材からなるものであ
ったのに対し、本実施形態では、透気性フィルムからな
る。
【0055】さらに、前実施形態では、脱酸素剤の残存
脱酸素能力を直に知ることができないものであったが、
本実施形態では、脱酸素剤の収容空間13内で、脱酸素
剤包装20の上にインジケータ30が載せられて収容さ
れている。このインジケータ30は、脱酸素剤包装20
と同一の脱酸素剤を透明な外被の中に収容して構成され
ていて、脱酸素剤の酸素吸収に伴う色の変化により残存
脱酸素能力を示すものである。インジケータ30は、本
実施形態では、図5に示すように、透明硬質アクリル樹
脂からなる円筒状の外被31と、この外被31の中に脱
酸素剤包装20の1袋に相当する量が充填された脱酸素
剤32と、外被31の両端開口を閉塞すると共に透気性
を有する素材としての紙などからなる通気部33とから
構成されている。
【0056】また、本実施形態では、プラグ部材3は、
少なくともその一部にプラグ透明窓34が形成されてい
て、プラグ部材3を口金部7に螺合させた状態で、容器
外から脱酸素剤収容部材4内のインジケータ30の色の
変化を視認できるようになっている。
【0057】このプラグ透明窓34は、本実施形態で
は、プラグ部材3の上面が透明の樹脂から構成されてさ
れている。また、ガスケット11は、プラグ透明窓34
に対応している部分に穴35が形成されていて、視認に
支障とならないようになっている。
【0058】脱酸素剤包装20に収容する脱酸素剤がF
eO,Fe34などの酸化鉄である場合、これら酸化鉄
をインジケータ30の中に収容する。FeOは灰色、F
34は黒色であるが、酸素と反応して最終物質になる
と、いずれも褐色のFe23となる。したがって、プラ
グ透明窓34を通して観察して、インジケータ30が褐
色になっていたら、脱酸素剤包装20の残存寿命がなく
なったと判断できるのである。
【0059】(第三実施形態)図6に、本発明の酸化防
止機能を有する金属容器の第三実施形態が示されてい
る。
【0060】この図6には、脱酸素剤収容部材4の透気
部15より下方部分が示されている。この部分以外は図
4の実施形態と同様なので、図4を併せ参照する。
【0061】本実施形態では、口金部7(脱酸素剤収容
部材4)を開放したときに外気の混入を防止するため
に、遮断部材18が付勢部材により透気部15側に付勢
されている点では図4に示した実施形態と同様である
が、その具体的構成が相違している。
【0062】すなわち、本実施形態では、遮断部材18
が、穴18Cを形成した鍔18Bを有する下向き略半球
部18Aからなる。また、この遮断部材18を上方の透
気部15側に引き上げるように付勢する付勢部材として
の付勢バネ29が設けられている。
【0063】本実施形態では、透気部15が透気性フィ
ルムからなり、直接、遮断部材18を支持するには強度
が足りない。そこで、多孔壁36に付勢バネ29を付け
て、遮断部材18を吊り下げるように構成されている。
【0064】プラグ部材3を口金部7に螺合した状態で
は、遮断部材18は、付勢バネ29により引き上げ力を
受けているので、図6で仮想線で示すように、上方に引
き上げられた位置にある。こうして、連通部17は開放
され、遮断部材18の穴18Cを通して脱酸素作用が可
能となる。
【0065】一方、プラグ部材3を口金部7から取り外
すと、外気が遮断室16の中に流入し、遮断室16内の
圧力を上昇させる。これにより、遮断部材18が付勢バ
ネ29の付勢力に抗して図6で実線で示す下方位置に押
し下げられ、連通部17が閉鎖される。
【0066】(第四実施形態)図7〜図15を参照し
て、容器本体2の少なくとも一部に本体透明窓を設け、
容器本体2内を密閉状態で視認可能とした構造の第四実
施形態を説明する。
【0067】図7および図8に、本実施形態として本体
透明窓を有する金属容器の一つの形態が示されている。
【0068】この金属容器1は、図7および図8に示す
ように、天板が、互いに独立した上層の剛性カバーとし
ての金属天板37と、下層の本体透明窓としての透明天
板38とから二重構造となっている。すなわち、この金
属容器1は、図8に示すように、鋼製の胴体板2Aと、
この胴体板2Aの上にシール部材39を介して係止され
る透明天板38と、この透明天板38の上にパッキン4
0を介して係止される例えば鋼からなる金属天板37
と、この金属天板37の外周に配置され上記透明天板3
8と金属天板37とを締めつけ可能なバンド41とを備
えている。
【0069】本体透明窓の一形態としての透明天板38
は、各種の透明樹脂、ガラスなどの透明セラミックス、
樹脂とセラミックスの組み合わせなどによりなり、壁状
あるいは膜状に形成されて構成される。
【0070】透明天板38は、口金部(図3の口金部7
と同様)が形成され、脱酸素剤収容部材4およびプラグ
部材3を装着できるようになっている。本実施形態の脱
酸素剤収容部材4は、例えば透明樹脂からなり、透明な
ものとなっている。したがって、透明天板38を通して
容器外から、容器本体2内を視認できると同時に、脱酸
素剤収容部材4の中の状況も視認できる。
【0071】使用に際しては、透明天板38に脱酸素剤
収容部材4およびプラグ部材3を装着してから、金属天
板37を被せる。次いで、金属天板37の外側にバンド
41を付けて締めつけ、金属天板37と透明天板38と
を胴体板2Aに圧接させ、密封する。
【0072】内容物の状況を確認したいときには、バン
ド41を緩めて、金属天板37を取り外せば、透明天板
38を通して、容器本体2内の内容物の状態あるいは透
明な脱酸素剤収容部材4の中の脱酸素剤の残存能力やイ
ンジケータ30の色を視認できる。すなわち、容器本体
2の気密を保持した状態にて、容器本体2内を視認でき
る。
【0073】ところで、容器本体2の中は脱酸素された
結果、負圧となる。そのため、金属天板37を取り外し
ても、透明天板38の外と内との圧力差により、透明天
板38は胴体板2Aに圧接されたままであり、気密性が
損なわれることがない。
【0074】また、透明天板38を金属天板37により
覆うようにした理由は、一つには、紫外線や電磁波など
が透明天板38を通して容器本体2内に入射することを
防いで、内容物の品質劣化を防止したり、透明天板38
の劣化を防止するものである。また、透明天板38を衝
撃などの外力から保護する役目もある。これらの機能を
満足するならば、剛性カバーの素材は金属に限定される
ものではない。
【0075】(第五実施形態)図9〜図12に、本発明
の本体透明窓を有する金属容器の第五実施形態が示され
ている。
【0076】上述した図7,図8に示した第四実施形態
では天板全体を別体の透明天板38と金属天板37とか
らなる二重構造に構成したが、本実施形態では、図9,
図10に示すように、天板2Bの一部に本体透明窓とし
ての透明天蓋42と、剛性カバーとしての金属天蓋43
とからなる二重構造とした。
【0077】図9における両天蓋42,43の締めつけ
構造(同図C部分)を図11に示している。この図11
に示した構造は、バンド44を用いて透明天蓋42およ
び金属天蓋43を天板2Bに固着させている。
【0078】また、他の例として図12に示した構造
は、天板2Bと金属天蓋43との間に透明天蓋42を挟
んだ状態で、金属天蓋43を天板2Bに螺合して固定す
るように構成されている。
【0079】この図11,図12に例示したような構造
にあっては、金属天蓋43および透明天蓋42の大きさ
が天板2Bに比べて小さいので、金属天蓋43を取り外
して容器本体2の中を視認する作業が容易となる利点が
ある。
【0080】(第六実施形態)図13〜図15に、本発
明の本体透明窓を有する金属容器の第六実施形態が示さ
れている。
【0081】本実施形態では、金属容器1は、天板2B
をバンド6により着脱自在としたオープン方式に採用可
能な形態にしたものである。そして、この天板2Bの中
央窓部にボルト45およびナット46により、本体透明
窓としての窓部材47を取り付けたものである。天板2
Bと窓部材47とは、シール部材48によってシールさ
れている。なお、符号49は、ナット46のための座金
を示している。
【0082】窓部材47が取り付けられた天板2Bが開
閉可能であり、この天板2Bを開放することにより、内
容物の出し入れが行われる。
【0083】この図13〜図15に示した構造にあって
は、窓部材47は、覆われていないので、常時、簡単に
容器本体2の中を視認できる利点がある。
【0084】なお、本体透明窓の設置部位は、天板部2
Bに限らず、胴体板2Aであってもよい。
【0085】(第七実施形態)図16〜図21を参照し
て、容器本体2内にガスを注入して容器本体2内の圧力
を容器外の圧力と同じとするか、それ以上とし、もって
容器本体2内への外気混入を防止した構造の第七実施形
態を説明する。
【0086】容器本体2内では、脱酸素が行われるの
で、そのままであると酸素が減少する分、外部に対して
負圧状態となる(上述した各実施形態は、このように容
器本体2内が負圧になることを前提としている。)。と
ころが、このように容器本体2内が負圧であると、容器
本体2の内外の圧力差により、外気が微小な間隙から容
器本体2内に混入するおそれがある。いくら密封されて
いるとはいっても、徐々に微量づつ外気が混入すること
はある。そこで、ガス注入用の弁装置50を設け、酸化
を行うことのない窒素などのような不活性ガスを予め注
入できるようになっている。
【0087】脱酸素剤の作用により容器本体2内は0.
2気圧位、圧力が減ずる。そこで、不活性ガスを弁装置
50から容器本体2内に予め注入し、減圧分(約0.2
気圧)を補うに足りる圧力と同じか、それ以上(1.2
気圧か、それ以上)としてから、脱酸素剤収容部材4お
よびプラグ部材3を装着して脱酸素作用を開始するもの
とする。
【0088】この弁装置50は、図16に示す例では、
天板2Bに装着しているが、これに限らず、例えば胴体
板2A、キャップ(図示省略)に装着するようにしても
よい。
【0089】この弁装置50の具体的な構造例が図17
〜図21に例示されている。
【0090】上記弁装置50の一例として、逆止弁構造
が図17および図18にそれぞれ示されている。また、
他の例として、ニードル弁構造が図19および図20に
それぞれ示されている。さらに他の例として、コック弁
構造が図21に示されている。
【0091】まず、図17に示した逆止弁構造の弁装置
50は、ガス注入路51の出口52が側面に開口して形
成されている。また、この出口52を覆うように逆止弁
としての短いゴム管からなる弁体53が密着装備されて
いる。
【0092】容器本体2内のガスは、弁に密着している
弁体53により出口52が塞がれているので、容器本体
2の外に流出することができない。一方、容器本体2の
外から中に不活性ガスを注入するときには、容器本体2
内の圧力よりも高い圧力の不活性ガスが出口52にて弁
体53を膨らませて弁体53との間に流路を形成するの
で、容器本体2内に流入することができる。
【0093】また、図18に示した逆止弁構造の弁装置
50は、弁体54が付勢バネ55により引き上げられて
ガス注入路51が閉鎖されるようになっている。
【0094】したがって、容器本体2内のガスは、弁体
54がガス注入路51を閉鎖する方向に付勢されている
ので、容器本体2の外に流出することができない。一
方、不活性ガスを注入するときには、付勢バネ55の力
に抗して弁体54を押し下げて開放し、容器本体2内に
流入できる。
【0095】また、図19に示したニードル弁構造の弁
装置50は、ガス注入路51が中間部で、横方向に摺動
可能なニードル弁56により開閉可能に構成されてい
る。ニードル弁56をハンドル58で手動により操作し
て、ガス注入路51を開いて、不活性ガスを容器本体2
内に注入する。
【0096】また、図20に示したニードル弁構造の弁
装置50は、ニードル弁56が縦方向に摺動可能に設け
られている点で、図19に示したものと相違する。
【0097】図21に示したコック弁構造の弁装置50
は、ガス注入路51を開閉する弁体57が回転可能に設
けられ、ハンドル59で手動操作される。
【0098】ここに挙げた弁装置50のなかで、図19
〜図21に示したニードル弁構造の弁装置50およびコ
ック弁構造の弁装置50は、弁開状態で、吸気装置(図
示省略)を用いることにより、容器本体2内のガスを外
に抜き出すことができる。そのため、容器本体2内の内
容物から発生し内容物に対して有害なガスを、有益また
は無害なガスと入れ替えることができる利点がある。内
容物から発生し内容物に対して有害なガスとして、例え
ば、リンゴから発生する炭酸ガスやエチレンガスなどが
ある。
【0099】
【発明の効果】以上説明した本発明の酸化防止機能を有
する金属容器によると、次のような効果を奏する。
【0100】請求項1の発明によると、容器本体が、略
円筒状の胴体板と該胴体板の上端を閉塞すると共に口金
部が設けられた天板と胴体板の底を閉塞する底板とを備
えており、金属からなるので、強度が十分確保でき、比
較的大形で大容量の容器にできる。また、底板を底にし
て立てておくことができると共に、横に寝かせて円筒状
の胴体により転がすことができ、運搬に便利である。金
属製なので、ガラス製や樹脂製に比べて熱伝達性に優
れ、冷却保存に適している。
【0101】また、プラグ部材を、容器本体に対して螺
合方式により取り付けるので、差し込み方式の従来例に
比べて、大形の容器であっても、比較的小さな力でプラ
グ部材を容器本体に容易に取付け、取り外しすることが
できる。
【0102】また、脱酸素剤収容部材は、プラグ部材の
内側に配設され容器本体の天板に設けられた口金部内を
貫通して容器本体の内部空間内に突出して形成されてい
るので、キャップの内部に形成した凹部に脱酸素剤を収
容する従来例に比べて、大量の脱酸素剤を収容でき、大
容量の容器の脱酸素作用も十分できる。
【0103】したがって、請求項1の本発明によると、
比較的大形で大容量の容器本体に好適な脱酸素機能を有
する金属容器を実現できる。
【0104】また、請求項2の本発明によると、プラグ
部材に設けられたプラグ透明窓を通して、脱酸素剤収容
部材の中にあるインジケータによる酸素の吸収に伴う色
の変化を視認できるので、プラグ部材を外さなくとも、
脱酸素剤の残存脱酸素能力を知ることができる。
【0105】また、請求項3、請求項4または請求項5
の本発明によると、プラグ部材を口金部から外して脱酸
素剤収容部材を開放させると、脱酸素剤収容部材の脱酸
素剤の収容空間と容器本体の内部空間との連通が遮断さ
れる。したがって、脱酸素剤収容部材内の脱酸素剤を交
換する時などのように、プラグ部材を口金部から外した
場合であっても、容器本体内に外気が混入することを防
止できる。
【0106】また、請求項6,請求項7の本発明による
と、容器本体に本体透明窓が設けられているので、容器
本体の気密性を保持したまま、容器本体内の内容物の品
質あるいは脱酸素剤やインジケータの状態を視認でき
る。
【0107】また、請求項8の本発明によると、弁装置
から容器本体内に窒素などの不活性ガスを容器本体内に
予め注入して昇圧し、脱酸素剤が酸素吸収したことによ
る容器本体の内部空間の減圧分を補い、容器本体内を外
部に対して正圧にする。したがって、外気が容器本体内
に混入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化防止機能を有する金属容器の第一
実施形態の要部を示す一部破断正面図である。
【図2】図1のAで示した囲み部分の拡大図である。
【図3】図1の金属容器が備えている脱酸素剤収容部材
およびプラグ部材の拡大縦断面図である。
【図4】本発明の金属容器の第二実施形態に係る脱酸素
剤収容部材およびプラグ部材の例の拡大縦断面図であ
る。
【図5】図4の脱酸素剤収容部材に収容されるインジケ
ータの拡大断面図である。
【図6】本発明の第三実施形態に係る脱酸素剤収容部材
およびプラグ部材の例の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の金属容器の第四実施形態であって、本
体透明窓を備えた容器本体の一例の要部を示す一部破断
正面図である。
【図8】図7のBで示す囲み部分の拡大図である。
【図9】本発明の金属容器の第五実施形態であって、本
体透明窓を備えた容器本体の他の例の要部を示す一部破
断正面図である。
【図10】図9の一部平面図である。
【図11】図9の容器本体のCで示す囲み部分を拡大し
たものであって、本体透明窓の締めつけ構造の一例を示
す縦断面図である。
【図12】本体透明窓の締めつけ構造の他の例を示す縦
断面図である。
【図13】本発明の金属容器の第六実施形態であって、
本体透明窓を備えた容器本体のさらに他の例の要部を示
す一部破断正面図である。
【図14】図13の容器本体のDで示す囲み部分を拡大
したものであって、本体透明窓の構造例を示す縦断面図
である。
【図15】図13の一部平面図である。
【図16】本発明の金属容器の第七実施形態であって、
ガス注入用の弁装置を備えた容器本体の一部破断正面図
である。
【図17】図16のガス注入用の弁装置の一例を示す縦
断面図である。
【図18】図16のガス注入用の弁装置の他の例を示す
縦断面図である。
【図19】図16のガス注入用の弁装置のまた他の例を
示す縦断面図である。
【図20】図16のガス注入用の弁装置のまた他の例を
示す縦断面図である。
【図21】図16のガス注入用の弁装置のさらにまた他
の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 金属容器 2 容器本体 2A 胴体板 2B 天板 3 プラグ部材 4 脱酸素剤収容部材 7 口金部 8 口金部に形成された螺子部 9 プラグ部材に形成された螺子部 13 脱酸素剤の収容空間 14 容器本体の内部空間 15 透気部 16 遮断室 17 連通部 18 遮断部材 20 脱酸素剤包装 22 ガイド部材 24 軸 26 逆螺子部 27 雌螺子部 29 付勢バネ(付勢手段) 30 インジケータ 31 外被 32 脱酸素剤 33 通気部 34 プラグ透明窓 37 金属天板(剛性カバー) 38 透明天板(本体透明窓) 42 透明天蓋(本体透明窓) 43 金属天蓋(剛性カバー) 47 窓部材(本体透明窓) 50 ガス注入用の弁装置 53 弁体 54 弁体 56 ニードル弁 57 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勇 東京都中央区銀座8丁目11番11号鋼管ドラ ム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱酸素剤を用いることにより酸化防止機
    能を有する容器において、略円筒状の胴体板と該胴体板
    の上端を閉塞すると共に口金部が設けられた天板と胴体
    板の底を閉塞する底板とを備えており、金属からなる容
    器本体と、該容器本体の天板に設けられた口金部を開放
    可能に閉鎖するプラグ部材と、該プラグ部材の内側に配
    設され口金部内を貫通して容器本体の内部空間内に突出
    して配置される円筒状の脱酸素剤収容部材とを有し、容
    器本体は、口金部が天板から円筒状に立ち上がって且つ
    周部に螺子部が形成されており、プラグ部材は、該口金
    部に螺合可能な螺子部が形成されており、脱酸素剤収容
    部材は、脱酸素剤を収容する収容空間が形成されている
    と共に容器本体の内部空間の酸素が収容空間に透過可能
    な多孔材または孔部からなる透気部が設けられているこ
    とを特徴とする酸化防止機能を有する金属容器。
  2. 【請求項2】 脱酸素剤収容部材の収容空間には、脱酸
    素剤を透明素材の外被の中に収容して構成され酸素の吸
    収に伴う脱酸素剤の色の変化により残存脱酸素能力を示
    すインジケータが収容されており、プラグ部材は少なく
    ともその一部にプラグ透明窓が設けられていることとす
    る請求項1に記載の酸化防止機能を有する金属容器。
  3. 【請求項3】 プラグ部材は、脱酸素剤収容部材と分離
    して口金部を開放可能に設けられ、脱酸素剤収容部材
    は、透気部により脱酸素剤の収容空間から区画された遮
    断室と、また該遮断室を金属容器の内部空間に連通せし
    める連通部と、さらにプラグ部材の口金部を閉鎖または
    開放する動作と連動して連通部を開放または閉鎖するよ
    うに遮断室内に設けられた遮断部材とを有していること
    とする請求項1に記載の酸化防止機能を有する金属容
    器。
  4. 【請求項4】 プラグ部材には、内部にプラグ部材と一
    体的に回転可能な回転軸が垂下して設けられると共に該
    軸の下部にプラグ部材の周部に形成された螺子とは逆方
    向の逆螺子が形成され、遮断部材は、該逆螺子に螺合す
    る雌螺子が形成されていることとする請求項3に記載の
    酸化防止機能を有する金属容器。
  5. 【請求項5】 遮断部材は透気部側に付勢される付勢部
    材が設けられていることとする請求項3に記載の酸化防
    止機能を有する金属容器。
  6. 【請求項6】 容器本体は天板の少なくとも一部に容器
    本体内を観察できる本体透明窓が設けられていることと
    する請求項1に記載の酸化防止機能を有する金属容器。
  7. 【請求項7】 本体透明窓の外側を取り外し自在な剛性
    カバーが覆って設けられていることとする請求項6に記
    載の酸化防止機能を有する金属容器。
  8. 【請求項8】 弁開して外部から容器本体の内部へガス
    を注入し、注入後弁閉可能なガス注入用の弁装置が設け
    られていることとする請求項1に記載の酸化防止機能を
    有する金属容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004271182A (ja) * 2003-03-04 2004-09-30 Osaka Sealing Printing Co Ltd センシング材料、センシングシールおよびセンシングシステム
JP2011052791A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Nitto Denko Corp 通気構造および通気部材
WO2016194192A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 ミズホ金属株式会社 キャップシール

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