JPH10131121A - ゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置 - Google Patents

ゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置

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JPH10131121A
JPH10131121A JP29207096A JP29207096A JPH10131121A JP H10131121 A JPH10131121 A JP H10131121A JP 29207096 A JP29207096 A JP 29207096A JP 29207096 A JP29207096 A JP 29207096A JP H10131121 A JPH10131121 A JP H10131121A
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JP
Japan
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elastic bearing
rubber
shearing
shear
deformation
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Application number
JP29207096A
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English (en)
Inventor
Yoichi Honma
洋一 本間
Takayuki Kojima
孝之 小島
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、ゴム状弾性支承体に予備剪断
変形を簡単に掛けることが出来ると共に、解除すること
も出来、更に橋桁の設置場所や条件を問わずゴム状弾性
支承体に予備剪断変形を与えることが出来るゴム状弾性
支承体における予備剪断保持装置を提供することを目的
とするものである。 【解決手段】 ゴム状弾性支承体12を挟んで相対向す
る位置、即ち、凹部16を形成した位置の下部プレート
14上には、前記サイドブロック15をそれぞれ垂直に
立設され、このサイドブロック15の先端には、後述す
る剪断ネジ17を螺嵌するネジ穴を形成した固定ブロッ
ク18が一体的に固定されている。この固定ブロック1
8のネジ穴に、前後にナット19を螺嵌した剪断ネジ1
7が進退可能に螺嵌してあり、またこの剪断ネジ17の
先端側には、前記上部プレート13にボルト21を介し
て一体的に形成されたストッパ部材20が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴム状弾性支承
体における予備剪断保持装置に係わり、更に詳しくは橋
桁等の上部構造物と橋台や橋脚等の下部支持構造物との
間に介在させて設置するゴム状弾性支承体において、予
めゴム状弾性支承体に、上部構造物の変形量に相当する
量の予備剪断変形を上部構造物の変形方向と逆方向に与
えておくようにした予備剪断保持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、橋桁等の上部構造物と橋台や橋脚
等の下部支持構造物との間にゴム状弾性支承体を設置
し、上部構造物からの振動エネルギーや、横揺れ,及び
上部構造物の伸縮等を吸収緩和するように構成してい
る。しかし、ゴム状弾性支承体には、上部構造物の温度
変化による伸縮、コンクリート構造物の乾燥収縮やクリ
ープ等により構造物の長手方向に水平移動し、ゴム状弾
性支承体には剪断変形が加えられて弾性支承体に悪影響
を与えることから、従来では、予めゴム状弾性支承体
に、コンクリート構造物の乾燥収縮,クリープ等の変形
量に相当する量の予備剪断変形を上部構造物の変形方向
と逆方向に与えておくようにした予備剪断保持装置が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の予備
剪断保持装置としては、例えば、図4に示すように反力
枠1内に、上部プレート2と下部プレート3とを平行に
固定したゴム状弾性支承体4を配設すると共に、反力枠
1の底板に下部プレート3を固定し、反力枠1の上部か
ら吊設した鉛直荷重用ジャッキ5に取付けた支圧板7の
滑動ローラ6で上部プレート2の上面を押圧し、かつ反
力枠1の側面に固定した剪断変形用ジャッキ8で上部プ
レート2を水平方向に押圧することで、ゴム状弾性支承
体4に上部構造物の変形量に相当する量の予備剪断変形
を与え、更にこの予備剪断変形を一定期間保持させるた
めに、サイドブロック10と上部プレート2との間にク
サビ9を打ち込んでいる。
【0004】然しながら、上記のような予備剪断保持装
置は、装置が大掛かりである上に特殊部品を多数必要と
し、更にコンクリート構造物の乾燥収縮後に、部品を取
外すのに多くの手間と時間を要し、特殊部品であること
から高価になると共に、経済性に欠ける等の問題があっ
た。また、この他に特開平7−158017号公報に開
示されているゴム支承の予備せん断変形装置は、ゴム状
弾性支承体に予備剪断変形を与える場合、下部プレート
に固定されているサイドブロックに取付けたボルトによ
り、上部プレートを引き寄せるように回転操作する方法
であるが、上部プレートにボルト挿通穴を形成して、ボ
ルトとナットとにより引き寄せる構成であるため、断面
積が小さくなって強度が低下すると言う問題があり、ま
た橋台と橋桁の端末部との部分では、ゴム状弾性支承体
を設置して操作することが極めて難しいと言う問題があ
った。
【0005】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、簡単な構成で、ゴム状弾性支承体に
予備剪断変形を簡単に掛けることが出来ると共に、解除
することも出来、更に橋桁の設置場所や条件を問わずゴ
ム状弾性支承体に予備剪断変形を与えることが出来るゴ
ム状弾性支承体における予備剪断保持装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ゴム状弾性支承体の上下面に、上部プレー
トと下部プレートとを平行で、かつ一体的に固定し、前
記ゴム状弾性支承体を挟んで相対向する位置の下部プレ
ート上に、固定ブロックを取付けたサイドブロックをそ
れぞれ垂直に立設し、この各サイドブロックに、少なく
とも上部プレートと平行に進退移動可能な剪断ネジを螺
嵌し、この剪断ネジの先端側に、前記上部プレートと一
体的に形成されたストッパ部材を設けたことを要旨とす
るものである。
【0007】前記ゴム状弾性支承体及び上部プレートの
中央両側部に、サイドブロックを収容する凹部を形成
し、また各サイドブロックに設けた剪断ネジは、ゴム状
弾性支承体に剪断歪みを与えた後、ナットで位置を固定
するものである。この発明は上記のように構成され、従
来のようなジャッキや、大掛かりな反力枠等を用いるこ
となく、剪断ネジを操作するだけで、ゴム状弾性支承体
に予備剪断変形を与えることが出来、また橋桁の設置場
所や設置条件を問わず簡単な操作により予備先端変形操
作の作業を行うことが出来るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、この発明の一実施形
態を示す予備剪断保持装置11の平面図、図2は図1の
AーA矢視拡大断面図、図3はゴム状弾性支承体12に
予備剪断変形を与え時の予備剪断保持装置11の側面図
を示している。
【0009】前記予備剪断保持装置11は、ゴム状弾性
支承体12の上下面に、上部プレート13と下部プレー
ト14とを平行で、かつ一体的に固定してあり、また前
記ゴム状弾性支承体12及び上部プレート13の中央両
側部には、サイドブロック15を収容するための凹部1
6が形成してある。前記ゴム状弾性支承体12を挟んで
相対向する位置、即ち、凹部16を形成した位置の下部
プレート14上には、前記サイドブロック15をそれぞ
れ垂直に立設され、このサイドブロック15の先端に
は、後述する剪断ネジ17を螺嵌するネジ穴(図示せ
ず)を形成した固定ブロック18が一体的に固定されて
いる。
【0010】この固定ブロック18のネジ穴に、前後に
ナット19を螺嵌した剪断ネジ17が進退可能に螺嵌し
てあり、またこの剪断ネジ17の先端側には、前記上部
プレート13にボルト21を介して一体的に形成された
ストッパ部材20が設けてある。次に、ゴム状弾性支承
体12に、図3の矢印X方向に予備剪断変形を与える方
法について説明すると、上部プレート13と下部プレー
ト14とを上下面に一体的に固定してあるゴム状弾性支
承体12に矢印X方向に予備剪断変形を与える場合に
は、前記ゴム状弾性支承体12の両側の相対向する位置
に設けた剪断ネジ17を回転操作して剪断ネジ17の先
端側17aをストッパ部材20に当接するまで伸長さ
せ、更に剪断ネジ17の先端側17aを回転させながら
伸長させると、ストッパ部材20が固定された上部プレ
ート13を介してゴム状弾性支承体12が、図3に示す
ように菱形に変形する。
【0011】このゴム状弾性支承体12の予備剪断変形
量は、予め測定してあるコンクリート構造物の乾燥収
縮,クリープ等の変形量に相当する量に設定し、所定量
の予備剪断変形量を操作した後、固定ブロック18の前
後に設けたナット19で剪断ネジ17を固定する。この
ようにして、予備剪断変形量を与えた予備剪断保持装置
11を、図示しない橋桁等の上部構造物と橋台や橋脚等
の下部支持構造物との間に設置し、コンクリート構造物
の乾燥収縮後に、前記ナット19を緩めて剪断ネジ17
を元の位置、即ち、剪断方向とは逆方向に戻すことによ
り、ゴム状弾性支承体12の剪断歪みを解消でき、設計
通りのゴム状弾性支承体12により、上部構造物の支承
を行うことが出来るものである。
【0012】
【発明の効果】この発明は、上記のようにゴム状弾性支
承体の上下面に、上部プレートと下部プレートとを平行
で、かつ一体的に固定し、前記ゴム状弾性支承体を挟ん
で相対向する位置の下部プレート上に、固定ブロックを
取付けたサイドブロックをそれぞれ垂直に立設し、この
各サイドブロックに、少なくとも上部プレートと平行に
進退移動可能な剪断ネジを螺嵌し、この剪断ネジの先端
側に、前記上部プレートと一体的に形成されたストッパ
部材を設けたので、従来のような大掛かりな予備剪断装
置や剪断歪みを維持するための特殊部品,更にはコンク
リート構造物の乾燥収縮後の特殊部品を取り外すジャッ
キ等が不要となり、従って安価で経済性に優れ、また簡
単な操作で予備剪断変形を掛けることが出来ると共に、
解除することもできるので作業性を向上させることが出
来、また橋桁の設置場所や条件を問わずゴム状弾性支承
体に予備剪断変形を与えることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す予備剪断保持装置
の平面図である。
【図2】図1のAーA矢視拡大断面図である。
【図3】ゴム状弾性支承体に予備剪断変形を与え時の予
備剪断保持装置の側面図である。
【図4】従来の予備剪断保持装置の説明図である。
【符号の説明】
11 予備剪断保持装置 12 ゴム状弾
性支承体 13 上部プレート 14 下部プレ
ート 15 サイドブロック 16 凹部 17 剪断ネジ 18 固定ブロ
ック 19 ナット 20 ストッパ
部 21 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部構造物と下部支持構造物との間に、
    ゴム状弾性支承体を介在させて設置し、前記ゴム状弾性
    支承体に、上部構造物の変形量に相当する量の予備剪断
    変形を上部構造物の変形方向と逆方向に与えておくよう
    に構成するゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置
    において、前記ゴム状弾性支承体の上下面に、上部プレ
    ートと下部プレートとを平行で、かつ一体的に固定し、
    前記ゴム状弾性支承体を挟んで相対向する位置の下部プ
    レート上に、固定ブロックを取付けたサイドブロックを
    それぞれ垂直に立設し、この各サイドブロックに、少な
    くとも上部プレートと平行に進退移動可能な剪断ネジを
    螺嵌し、この剪断ネジの先端側に、前記上部プレートと
    一体的に形成されたストッパ部材を設けたことを特徴と
    するゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴム状弾性支承体及び上部プレート
    の中央両側部に、サイドブロックを収容する凹部を形成
    した請求項1に記載のゴム状弾性支承体における予備剪
    断保持装置。
  3. 【請求項3】 前記各サイドブロックに設けた剪断ネジ
    は、ゴム状弾性支承体に剪断歪みを与えた後、ナットで
    位置を固定するようにした請求項1または請求項2に記
    載のゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置。
JP29207096A 1996-11-01 1996-11-01 ゴム状弾性支承体における予備剪断保持装置 Abandoned JPH10131121A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108894101A (zh) * 2018-08-14 2018-11-27 广东省交通规划设计研究院股份有限公司 预偏调节组件、桥梁支座及桥梁支座的使用方法
CN109235244A (zh) * 2018-10-24 2019-01-18 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种用于桥梁支座的调节装置
KR20220118810A (ko) * 2021-02-19 2022-08-26 연세대학교 산학협력단 교량받침의 프리로딩 장치 및 이를 이용한 교량받침의 프리로딩 방법

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Effective date: 20050222

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050425