JPH10129870A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH10129870A
JPH10129870A JP30581496A JP30581496A JPH10129870A JP H10129870 A JPH10129870 A JP H10129870A JP 30581496 A JP30581496 A JP 30581496A JP 30581496 A JP30581496 A JP 30581496A JP H10129870 A JPH10129870 A JP H10129870A
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JP
Japan
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paper
sheet
feed roller
paper feed
separation pad
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Application number
JP30581496A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nishizawa
敦 西澤
Masaki Shimomura
正樹 下村
Shigehiro Oki
成弘 隠岐
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙ローラと分離パッドとの円滑な圧接状態
を得るとともに最上位の用紙を給送した後にこの用紙に
作用する負荷を小さくする。 【解決手段】 用紙と接触してこれを給送する給紙ロー
ラ20と、給紙ローラと接触して給送されるべき用紙を
複数枚積層状態で保持し、給紙ローラの回転時に給紙ロ
ーラに向けて用紙を圧接させるホッパ30と、軸55に
より回動可能に支持され付勢手段56により給紙ローラ
に向けて付勢されていて給紙ローラとの間で用紙を挟圧
することにより、給紙ローラにより送られるべき用紙を
次位の用紙から分離する分離パッド50とを備え、この
分離パッドを回動可能に支持している軸55が、分離パ
ッドの給紙ローラとの対向面55aの延長線E上に配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された用紙
(普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェ
クタ)用シート、光沢紙、光沢フィルム等のカットシー
ト)を、その最上位のものから1枚づつ給送する給紙装
置に関する。主としてプリンタ等に適した給紙装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なプリンタの一例の概要を図4に
示す。
【0003】同図において、1は給紙装置であり、用紙
Pを1枚ずつ給送する。
【0004】給送された用紙Pは、搬送ローラ2,3に
よって挟圧されながら搬送され、印字手段4によって印
字された後、排出ローラ5,6によって機外に排出され
る。
【0005】給紙装置1としては、従来、図5に示すよ
うなものが知られている。
【0006】同図において、10は側面視略D形の給紙
ローラであり、円弧部10aと直線部10bとを有して
いる。
【0007】11はホッパであり、このホッパ11の上
に複数枚の用紙Pが積層状態でセットされる。12はス
プリングであり、このスプリング12によって用紙Pは
給紙ローラ10に向けて付勢される。
【0008】13は分離パッドであり、ホルダ14上に
取り付けられている。ホルダ14は、軸14aによって
回動可能に支持されており、スプリング15により、給
紙ローラ10に向けて力Fで付勢されている。すなわ
ち、分離パッド13は、軸14aによって回動可能に支
持されており、スプリング15により、給紙ローラ10
に向けて付勢されている。
【0009】17はアイドルローラであり、給紙ローラ
10の側方において給紙ローラ軸10cに対して回転可
能に取り付けられている。アイドルローラ17は、給紙
ローラ10の円弧部10aの径よりも多少小さな径を有
しており、給紙ローラ10の円弧部10aと分離パッド
13とが当接しないときに(給紙ローラ10の直線部1
0bが分離パッド13と対向しているときに)、図示の
ように分離パッド13と当接するようになっている。
【0010】以上のような給紙装置は、次のように作動
する。
【0011】給紙動作時には、給紙ローラ10が矢印方
向に回転し、その円弧部10aが用紙Pのうちの最上位
の用紙P1と接触することによって、この用紙P1が分
離パッド13に向けて送られる。この際、用紙P1に対
して次位の用紙P2が静電気の作用で吸着していること
により、あるいは用紙P1と用紙P2との間に摩擦力が
作用することによって、用紙P2が用紙P1とともに送
られることがある。
【0012】しかしながら、用紙P2は、次のようにし
て分離パッド13によって用紙P1から分離され、最上
位の用紙P1のみが給送されることとなる。
【0013】すなわち、用紙P2は、その先端が分離パ
ッド13に突き当たることによって、その移動が阻害さ
れ、一次的に用紙P1から分離され得る。
【0014】また、給紙ローラ10の円弧部10aと用
紙P1との間の摩擦力をf1、用紙P2と分離パッド1
3との間の摩擦力をf2、用紙P1と用紙P2との間の
摩擦力をf3とすると、f1>f2>f3なる関係が成
立するように給紙ローラ10および分離パッド13が構
成されているため、給紙ローラ10の回転につれて用紙
P1と用紙P2とがともに給紙ローラの円弧部10aと
分離パッド13とで挟圧された状態になると、用紙P2
は分離パッド13との間の摩擦力によってその移動が阻
害され、二次的に用紙P1から分離されて、用紙P1の
みが給送されることとなる。なお、このとき、分離パッ
ド13は、給紙ローラ10の円弧部10aと当接するこ
とによって押し下げられ、アイドルローラ17の径は給
紙ローラ10の円弧部10aの径よりも多少小さく形成
されているので、アイドルローラ17と分離パッド13
とは離間することとなる。
【0015】以上のようにして、給送された用紙P1
は、図4に示したように搬送ローラ2,3によって挟圧
されながら搬送され、印字手段4によって印字されるこ
ととなるが、搬送ローラ2,3による用紙P1の搬送が
開始された際、通常、用紙P1は給紙装置から完全に脱
した状態とはなっていない。
【0016】したがって、用紙P1が搬送される過程
で、用紙P1に対して次位の用紙P2が静電気の作用で
吸着し、あるいは用紙P1と用紙P2との間の摩擦力に
よって、用紙P2が用紙P1とともに送られようとする
ことがあるが、このときアイドルローラ17が分離パッ
ド13に力Fで当接しているので、用紙P2が送られて
しまうことが防止される。
【0017】逆にいえば、用紙P1は、その後端が分離
パッド13とアイドルローラ17との挟圧部を通過する
までは、この挟圧部による負荷を受けた状態(後方に引
っ張られた状態)で、搬送ローラ2,3によって搬送さ
れることとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の給紙装
置では、次に説明するように分離パッド13とアイドル
ローラ17との挟圧部における負荷が大きいという問題
があった。
【0019】従来の給紙装置において、分離パッド13
を回動可能に支持している軸14aは、分離パッドの上
面(給紙ローラ10との対向面)13aの延長上には配
置されておらず、図6に示すように、上面13aに対し
て距離Lだけオフセットした位置に配置されていた。
【0020】このため、分離パッド13と給紙ローラ1
0とで用紙を挟圧した状態で給紙ローラ10が回転した
際に分離パッド13の上面13aにこれと平行に作用す
る力fxによって軸14a回りのモーメントMが生じ、
このモーメントMは、分離パッド13を給紙ローラ10
から離間させる方向に作用していた。
【0021】したがって、従来の給紙装置においては、
このモーメントMによって生じる分離パッド13の押し
下げ力fyに打ち勝ち、かつ給紙ローラ10との間で用
紙を十分な力で挟圧し得るように、スプリング15によ
る付勢力Fを大きく設定する必要があった。
【0022】上述したように、給送された用紙P1は、
その後端が分離パッド13とアイドルローラ17との挟
圧部を通過するまでは、この挟圧部による負荷、すなわ
ち上記付勢力Fによって分離パッド13との間に生じる
摩擦力による負荷を受けた状態(後方に引っ張られた状
態)で、搬送ローラ2,3によって搬送されることとな
るから、従来の給紙装置では、付勢力Fが大きく設定さ
れていることによって、上記負荷が大きくなっていた。
なお、このような事情は、給紙ローラ10がD形でなく
円形であっても同様である。
【0023】すなわち、上述した従来の給紙装置では、
分離パッド13とアイドルローラ17との挟圧部におけ
る負荷が大きいという問題があった。
【0024】この負荷に十分に打ち勝つだけの搬送力が
搬送ローラ2,3によって得られない場合には、用紙の
送り精度が低下するため、印字手段4による印字精度が
低下してしまう。
【0025】したがって、従来の給紙装置では、上記負
荷に十分に打ち勝つだけの搬送力を得るべく、搬送ロー
ラ2,3による用紙の挟圧力を大きくする必要があると
同時に、搬送ローラ2,3を駆動するための大きな駆動
力が必要であり、装置が大型化したり消費電力が増大し
てしまうという問題があった。また、搬送ローラ2,3
が摩耗し易いという問題もあった。
【0026】このような問題を解決するには、図7に示
すように、分離パッド13のホルダ18を、ガイド19
によって矢印方向にスライド可能(進退可能)に支持
し、スプリング18aで給紙ローラ10に向けて付勢す
る構造とすることが考えられる。
【0027】しかしながら、このような構造では、上述
した力fxが作用すると、ホルダ18がガイド19に対
してこじられるような状態となるため、分離パッド13
と給紙ローラ10との円滑な圧接状態が期待できない。
【0028】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、給紙ローラと分離パッドとの円滑な圧接状態が得ら
れるとともに、最上位の用紙を給送した後にこの用紙に
作用する負荷を小さくすることのできる給紙装置を提供
することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の給紙装置は、用紙と接触してこれを給送する
給紙ローラと、この給紙ローラと接触して給送されるべ
き用紙を複数枚積層状態で保持し、給紙ローラの回転時
に給紙ローラに向けて用紙を圧接させるホッパと、軸に
より回動可能に支持され付勢手段により前記給紙ローラ
に向けて付勢されていて給紙ローラとの間で用紙を挟圧
することにより、給紙ローラにより送られるべき前記用
紙を次位の用紙から分離する分離パッドとを備え、この
分離パッドを回動可能に支持している前記軸が、分離パ
ッドの前記給紙ローラとの対向面の延長線上に配置され
ていることを特徴とする。
【0030】
【作用効果】本発明の給紙装置によれば、用紙と接触し
てこれを給送する給紙ローラと、この給紙ローラと接触
して給送されるべき用紙を複数枚積層状態で保持し、給
紙ローラの回転時に給紙ローラに向けて用紙を圧接させ
るホッパと、軸により回動可能に支持され付勢手段によ
り前記給紙ローラに向けて付勢されていて給紙ローラと
の間で用紙を挟圧することにより、給紙ローラにより送
られるべき前記用紙を次位の用紙から分離する分離パッ
ドとを備えているので、給紙動作時には、最上位の用紙
のみが給送される。
【0031】分離パッドは、軸により回動可能に支持さ
れているので、給紙ローラと分離パッドとの円滑な圧接
状態が得られる。
【0032】そして、分離パッドを回動可能に支持して
いる前記軸は、分離パッドの前記給紙ローラとの対向面
の延長線上に配置されているので、分離パッドと給紙ロ
ーラとで用紙を挟圧した状態で給紙ローラが回転した際
に、分離パッドの上面にこれと平行に力が作用しても、
軸回りのモーメントが生じない。
【0033】したがって、請求項1記載の給紙装置にお
いては、前記分離パッドの付勢手段による付勢力は、給
紙ローラとの間で用紙を十分な力で挟圧し得るように設
定すれば足りる。すなわち、前述した力fyについて
は、これを打ち消す必要がなくなり、その分、分離パッ
ドの付勢手段による付勢力を小さく設定することができ
る。
【0034】以上のように、この発明の給紙装置によれ
ば、給紙ローラと分離パッドとの円滑な圧接状態が得ら
れるとともに、最上位の用紙を給送した後にこの用紙に
作用する負荷を小さくすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0036】図1は本発明に係る給紙装置の一実施の形
態の要部を示す部分省略側面図、図2は部分省略平面図
である。
【0037】これらの図において、20は給紙ローラで
あり、円弧部20aと直線部20bとを有する側面視略
D形に構成されており、少なくとも円弧部20aの表面
および直線部20bの表面が高摩擦材料(例えばゴム)
で形成されている。この給紙ローラ20は、給紙ローラ
軸22に固定されている。給紙ローラ軸22は、フレー
ム(図示せず、以下同じ)に支持されており、駆動手段
(図示せず)によって、給紙動作時に丁度1回転だけ回
転駆動されるようになっている。
【0038】23はアイドルローラであり、その径は、
給紙ローラの円弧部20aの径よりも多少小さく形成さ
れている。アイドルローラ23は、給紙ローラ20の側
方において給紙ローラ軸22に回転可能に取り付けられ
ている。
【0039】30はホッパ、31は給紙トレイである。
ホッパ30は、軸32によってフレームに対して回動可
能に取り付けられており、給紙トレイ31はフレームに
対して着脱可能に固定されている。これらホッパ30お
よび給紙トレイ31の上に、複数枚の用紙Pが積層状態
でセットされる。セットされた用紙Pは、その先端Pa
が、後述する分離パッドホルダ51の背面52に当接す
ることによって揃えられる。
【0040】40はサブフレームであり、このサブフレ
ーム40とホッパ30の先端部との間にはホッパバネ
(圧縮バネ)33が設けられている。したがって、ホッ
パ30は、ホッパバネ33により、図1において時計方
向すなわち用紙Pを給紙ローラ20に当接させる方向に
向けて常時付勢されているが、図2に示すように、ホッ
パ30の側端にはカムフォロア34が形成されており、
このカムフォロア34が、給紙ローラ軸22に固定され
たホッパカム35と当接することによって、その回動が
規制されている。なお、ホッパ30の先端部上面には、
後述する分離パッドと同様のパッド36が設けられてい
る。
【0041】50は分離パッドであり、分離パッドホル
ダ51に固定されている。分離パッド50は、用紙Pに
対する摩擦係数が、給紙ローラ20の摩擦係数よりも小
さな材料(例えばコルク等の材料)で構成されている。
また、いずれの摩擦係数も用紙相互間の摩擦係数よりも
大きな摩擦係数の材料で構成されている。すなわち、給
紙ローラ20と用紙との間の摩擦係数をμ1、分離パッ
ド50と用紙との間の摩擦係数をμ2、用紙相互間の摩
擦係数をμ3とすると、μ1>μ2>μ3となってい
る。
【0042】分離パッドホルダ51は、図3にも示すよ
うに、分離パッド50が固定されているパッド支持部5
3と、これと一体の前述した背面52部分と、これと一
体に形成されたアーム部54とを有しており、アーム部
54の後端両側に設けられた軸55,55によって、サ
ブフレーム40に回動可能に取り付けられている。
【0043】この軸55は、図1に示すように、分離パ
ッド50の給紙ローラ20との対向面(上面)50aの
延長線E上に配置されている。
【0044】なお、図3において、57は、ホッパバネ
33が配置される穴である。
【0045】パッド支持部53とサブフレーム40との
間には、パッド付勢手段であるパッドバネ(圧縮バネ)
56が設けられている。したがって、分離パッドホルダ
51は、パッドバネ56により、図1において時計方向
すなわち分離パッド50を給紙ローラ20に当接させる
方向に向けて常時付勢されているが、分離パッド50
は、給紙ローラ20の円弧部20aと当接しないときに
は(給紙ローラ20の直線部20bが分離パッド50と
対向しているときには)、図1に示すようにアイドルロ
ーラ23と当接している。なお、この状態において、分
離パッド50は、給紙ローラの円弧部20aの回転軌道
中に位置している。
【0046】以上のような給紙装置の給紙動作は次の通
りである。
【0047】先ず、待機時の状態について説明する。
【0048】待機時には、図2に示すように、ホッパカ
ム35に、ホッパ30のカムフォロア34が当接してい
ることにより、図1に示すように、ホッパ30が押し下
げられた状態となっている。また、給紙ローラ20は、
その直線部20bが用紙Pと対向した状態となってお
り、給紙ローラ20は用紙Pとは接触していない。
【0049】したがって、この状態においては、ホッパ
30上に容易に用紙Pをセットすることができる。
【0050】分離パッド50は、アイドルローラ23と
当接している。
【0051】次に、給紙動作について説明する。
【0052】図1において、給紙ローラ軸22が回転す
ることによって給紙ローラ20およびホッパカム35が
所定角度回転し、ホッパカム35とホッパ30のカムフ
ォロア34との当接が解除されると、ホッパバネ33に
よってホッパ30が押し上げられ、用紙Pも押し上げら
れてその最上位の用紙P1が給紙ローラ20の円弧部2
0aに押し付けられる。
【0053】さらに給紙ローラ20が回転し続けること
により、用紙P1が分離パッド50に向けて送られる。
この際、用紙P1に対して次位の用紙P2が静電気の作
用で吸着していることにより、あるいは用紙P1と用紙
P2との間に摩擦力が作用することによって、用紙P2
が用紙P1とともに送られることもあるが、用紙P2
は、その先端P2aが分離パッド50に突き当たること
によって、その移動が阻害され、一次的に用紙P1から
分離され得る。
【0054】さらに給紙ローラ20が回転し続けること
により、給紙ローラ20の円弧部20aが最上位の用紙
P1を介して分離パッド50を押圧する。これによっ
て、分離パッド50はパッドバネ56の付勢力に抗して
図1において反時計方向に押し下げられると同時に、パ
ッドバネ56の付勢力によって給紙ローラ20の円弧部
20aとの間で最上位の用紙P1を挟圧する。すなわ
ち、用紙P1は給紙ローラ20と分離パッド50との間
で挟圧された状態で送られることとなる。この際、上述
したように、用紙P2が用紙P1とともに送られそうに
なることもあるが、前述したように給紙ローラ20と用
紙との間の摩擦係数をμ1、分離パッド50と用紙との
間の摩擦係数をμ2、用紙相互間の摩擦係数をμ3とす
ると、μ1>μ2>μ3となっているので、給紙ローラ
20の回転につれて用紙P1と用紙P2とがともに給紙
ローラの円弧部20aと分離パッド50とで挟圧された
状態になると、用紙P2は分離パッド50との間の摩擦
力によってその移動が阻害され、二次的に用紙P1から
分離されて、用紙P1のみが給送されることとなる。
【0055】なお、このとき、アイドルローラ23は、
その径が給紙ローラ20の円弧部20aの径よりも多少
小さく形成されているので、分離パッド13とは離間し
ている。
【0056】給紙ローラ20すなわち給紙ローラ軸22
が丁度一回転することにより、給紙動作が終了する。な
お、ホッパ30はホッパカム35で押し下げられて待機
状態(図1に示した状態)に戻る。
【0057】この時点では、用紙P1は給紙装置から完
全に脱した状態とはなっていない。
【0058】したがって、この給紙装置を例えば図4に
示したようなプリンタに用いた場合、用紙P1は、その
後端が分離パッド50とアイドルローラ23との当接部
を通過するまでは、この当接部における負荷を受けた状
態(後方に引っ張られた状態)で、搬送ローラ2,3に
よって搬送されることとなる。
【0059】この場合、アイドルローラ23と分離パッ
ド50とがパッドバネ56の付勢力によって用紙P1を
挟圧しているので、すでに一旦次位の用紙P2から分離
された用紙P1に対して再び次位の用紙P2が静電気の
作用で吸着し、あるいは用紙P1と用紙P2との間に摩
擦力が作用することによって、用紙P2が用紙P1とと
もに送られようとしても、これが防止される。
【0060】以上のような給紙装置によれば、次のよう
な作用効果が得られる。
【0061】すなわち、分離パッド50は、軸55によ
り回動可能に支持されているので、給紙ローラ20と分
離パッド50との円滑な圧接状態が得られる。
【0062】そして、分離パッド50を回動可能に支持
している軸55は、分離パッド50の給紙ローラ20と
の対向面50aの延長線E上に配置されているので、分
離パッド50と給紙ローラ20とで用紙を挟圧した状態
で給紙ローラ20が回転した際に、分離パッド50の上
面50aにこれと平行に力fx1が作用しても、軸55
回りのモーメントが生じない。
【0063】したがってこの実施の形態の給紙装置にお
いては、分離パッド50の付勢手段であるパッドバネ5
6による付勢力F1は、給紙ローラ20との間で用紙を
十分な力で挟圧し得るように設定すれば足りる。すなわ
ち、前述した力fyについては、これを打ち消す必要が
なくなり、その分、分離パッド50の付勢手段による付
勢力F1を小さく設定することができ、結果として、最
上位の用紙P1を給送した後にこの用紙P1に作用する
負荷を小さくすることができる。
【0064】以上説明したように、この実施の形態の給
紙装置によれば、給紙ローラ20と分離パッド50との
円滑な圧接状態が得られるとともに、最上位の用紙P1
を給送した後にこの用紙P1に作用する負荷を小さくす
ることができる。
【0065】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0066】
【発明の効果】本発明の給紙装置によれば、給紙ローラ
と分離パッドとの円滑な圧接状態が得られるとともに、
最上位の用紙を給送した後にこの用紙に作用する負荷を
小さくすることができる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置の一実施の形態の要部を
示す部分省略側面図。
【図2】同じく部分省略平面図。
【図3】パッドおよびパッドホルダの斜視図。
【図4】従来技術の説明図。
【図5】(a)(b)は従来技術の説明図。
【図6】従来技術の説明図。
【図7】従来技術の説明図。
【符号の説明】
P 用紙 P1 最上位の用紙 P2 次位の用紙 20 給紙ローラ 20a 円弧部 20b 直線部 30 ホッパ 50 分離パッド 55 軸 56 パッドバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙と接触してこれを給送する給紙ロー
    ラと、 この給紙ローラと接触して給送されるべき用紙を複数枚
    積層状態で保持し、給紙ローラの回転時に給紙ローラに
    向けて用紙を圧接させるホッパと、 軸により回動可能に支持され付勢手段により前記給紙ロ
    ーラに向けて付勢されていて給紙ローラとの間で用紙を
    挟圧することにより、給紙ローラにより送られるべき前
    記用紙を次位の用紙から分離する分離パッドとを備え、 この分離パッドを回動可能に支持している前記軸が、分
    離パッドの前記給紙ローラとの対向面の延長線上に配置
    されていることを特徴とする給紙装置。
JP30581496A 1996-10-31 1996-10-31 給紙装置 Pending JPH10129870A (ja)

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