JPH10129113A - インクジェット印刷媒体及びインクジェット印刷方法 - Google Patents

インクジェット印刷媒体及びインクジェット印刷方法

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JPH10129113A
JPH10129113A JP9259347A JP25934797A JPH10129113A JP H10129113 A JPH10129113 A JP H10129113A JP 9259347 A JP9259347 A JP 9259347A JP 25934797 A JP25934797 A JP 25934797A JP H10129113 A JPH10129113 A JP H10129113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のにじみを減じつつ、解像度、カラー保
持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに画
像密度を改善するインクジェット印刷媒体と印刷方法と
を提供。 【解決手段】 印刷媒体は、ベースとなる紙と、その上
の、正荷電錯体で改質された無機顔料とバインダーを含
有するコーティングとから成る。印刷方法は、アニオン
着色剤と陰イオン的に分散した顔料から選択される少な
くとも1つの着色剤を含有する少なくとも1つのインク
ジェット用インクを用いて、上記の印刷媒体上に印刷す
ることから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
印刷に関し、より詳細には、媒体上のコーティングが正
電荷をもつよう改質された無機顔料を含有する場合の、
印刷媒体上へのインクジェット用インクの印刷に関す
る。
【0002】
【技術背景】熱式インクジェットプリンタは、コンピュ
ータと共に通常使用される他種類のプリンタと比べ、低
コスト、高品質、及び比較的雑音の無い選択をもたらす
ものである。該プリンタは、プレナムから入るインクの
出口を備えたチャンバーに抵抗体素子を用いている。プ
レナムは、インク貯蔵容器に接続されている。複数の該
抵抗体素子の配列により、印刷ヘッドにおいて、プリミ
ティブと呼ばれる、特殊なパターンが形成される。各抵
抗体素子はノズル板のノズルと組合わされていて、それ
を通してインクが印刷媒体の方へ吐出される。印刷ヘッ
ドとインク貯蔵容器のアセンブリ全体がインクジェット
用ペンを構成する。
【0003】動作時、各抵抗体素子は、伝達路を介し
て、マイクロプロセッサに接続され、ここで、電流搬送
信号によって選択された1つ以上の素子が加熱される。
加熱によって、チャンバー中にインクのバブルが生成さ
れ、これがノズルを通して印刷媒体の方へ噴射されるの
である。この場合、複数の該抵抗体素子を、与えられた
プリミティブで特定順にファイア(fire)させるこ
とによって、英数字を形成し、領域充填(area−f
ill)を実行し、且つその他印刷可能なことを媒体上
で実現するのである。
【0004】インクジェット式印刷に使われる記録媒体
は、普通紙及びコート紙並びに合成紙のような様々な用
紙、布及びプラスチックフィルムを含む。記録用、即ち
プリント用媒体は、インクを十分吸収し、且つデポジッ
トされた画像のにじみと羽根状紋の無いことが要求され
る。媒体は、高画像密度(即ち、比較的大容量のイン
ク)を有する高解像度の(即ち、小さい)ドットを受け
容れる必要がある。インクドットの横方向拡散は小さく
なければならない。媒体は、高い不透明度を有し、従っ
て非印刷面が透けて見えないものでなければならない。
媒体は、インクの乾燥を助長するものでなければならな
い。なお、媒体の他の問題は、記録画像の水−及び光−
堅牢性に影響し得ることである。インクジェットプリン
タは、比較的高速で印刷し且つ印刷媒体上にインクドッ
トをより精密に載せることができるよう設計されている
ので、印刷媒体に対する要求が増大したのである。最近
のインクジェットプリンタに使用される印刷媒体はどれ
も、その望ましい特長を全て包含してはいない。
【0005】インクジェット用記録紙が先ず捜し求めら
れたので、上述の要件を満足すべく幾つかの試みが実行
された。さらに進歩したプリンタの機能によって媒体に
高い要求がかけられるに伴い、その諸要件を満足するの
に必要な用紙の性能は大幅に高まった。言及した諸要件
を満足させるために過去において用いられた方法の1つ
では、インクをよく吸収する顔料とバインダーから成る
コーティング層(インク受容層)を基質に施した。次の
特許例から分かるように、画像形成出力を改善するため
の1つの方法は、紙のコーティングにカチオン重合体又
は他の添加物を混和させることによって紙のコーティン
グ上にインクを固定化することであった。過去において
は、それと同一の目的に金属塩を用いた。しかし、金属
塩の水感受性に起因して、印刷品質は印刷環境によって
左右されることになる。
【0006】“Reactive Ink−Jet P
rinting”と標題を付け且つ本出願人と同一人に
譲渡されたUSP4,694,302には、インクの水
堅牢性と印刷品質を高める印刷方法が開示されている。
同発明では、インク染料を紙基質に化学的に結合する反
応性種を、インク印刷の前か後の何れかに、印刷媒体に
施す。
【0007】“Waterproofing Meth
od for Ink−jet Records”と標
題を付けたUSP4,419,388では、画像が記録
された後、その用紙の表面に種々の混合金属硫酸塩又は
セレン酸塩の処理を施すことによる水堅牢性の増強法が
開示されている。インクジェット印刷を改善するため
に、“Recording Sheet for In
k−jet Printers”と標題を付けたUSP
4,830,911では、画像を形成すべく水性インク
を印刷した後、カチオン水溶性重合体のコーティングを
施す方法が採用されている。前述の諸発明は、印刷品質
の改善を達成するのに2つの別々の印刷ヘッドか又は余
分のコーティング処理かの何れかを必要とするという複
雑性の問題を抱えている。
【0008】“Bleed Alleviation
Using pH−sensitive Agent
s”と標題を付け且つ本出願人と同一人に譲渡されたU
SP5,320,668では、最初のものより高いか低
いpHをもつ別のインクとの接触で最初のインクの着色
剤/分散剤を溶液から追い出すという印刷法が用いられ
る。同特許は、特に、異なった色のインク間のカラー・
マイグレーションという問題を扱っているが、この発明
は、2つのインクカラー間のにじみを効果的に軽減する
とはいえ、単一インクを使う時の印刷品質を改善するた
めには使用できない。
【0009】“Archivable Ink−Jet
Recording Media”と標題を付けたU
SP5,206,071では、高湿度でのにじみを減ず
るのに、水不溶性の分子量の高い第四級アンモニウム塩
を用いている。USP4,740,420の標題“Re
cording Medium for Ink−Je
t Printing”、及びUSP4,554,18
1の標題“Ink−jet Recording Sh
eet Having a Bicomponent
Cationic Recording Surfac
e”では、インク中の着色剤の不溶化を助長する可溶性
金属塩を含有させる表面処理によって改質された記録媒
体が開示されている。この後者の関連では、可溶性金属
塩の表面処理を適用するために、媒体の製造において少
なくとも1つの余分の処理が必要となって面倒である。
さらに、可溶性塩が用いられると、印刷品質は、その塩
と空中に浮遊している水蒸気との間の相互作用に起因し
て湿度に伴って変化する。上述の関連では、印刷品質に
必要とされる改善を達成するには、複雑且つ費用のかか
る後製造、印刷媒体の表面改質、又は複雑な多段処理で
苦労することになる。さらに、これらの方法のどれも、
進歩したインクジェットプリンタと共に使われることに
なる印刷媒体の要件の全てを同時に達成することはな
い。
【0010】
【発明の目的】上述のインクジェット式印刷法と媒体処
理は、それらの意図された目的には適しているとはい
え、記録媒体のインク処理能力を改善することによって
インクジェット印刷における画像のにじみを減じなが
ら、解像度、カラー保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢
性、画像保持性、並びに画像密度を、簡便に、経済的
に、且つ同時的に改善するインクジェット式印刷法に対
する要求は、存在している。本発明は、この要求に応え
ることを目的とする。
【0011】
【発明の概要】本発明に従い、記録媒体の顔料自体の内
部に混和された金属−有機荷電錯体の形のカチオンを丁
度いい具合に供給することによって、インクジェット印
刷における画像のにじみを減じながら、解像度、カラー
保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに
画像密度を、実質的に改善する印刷方法が、提供され
る。より詳細には、該印刷方法は次の諸ステップから成
る: (a)アニオン感受性の分散剤で分散された、陰イオン
性であるか又は顔料である着色剤を含有するインクジェ
ット用インクを供給するステップ; (b)(1)ベースとなる紙、及び(2)ベースとなる
紙上にあって、正に荷電した錯体で改質された無機顔料
と、バインダーとを含有するコーティング、を含むイン
クジェット印刷媒体を供給するステップ; (c)インクジェット用インクをインクジェット印刷媒
体上に印刷して、よって、隣接して印刷したインク間の
画像のにじみを減じながら、解像度、カラー保持性、水
堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに画像密度
を、実質的に改善するステップ。
【0012】カチオン金属−有機荷電錯体は、インクジ
ェット用インク中のアニオン染料を不溶化するか又は着
色剤が顔料ベースである時に媒質中の分散剤の分散能力
を破壊するものである。それは、従来技術で用いられた
可溶性金属塩よりもさらに印刷画像の水堅牢性を改善す
るよう作用する。また、極めて僅かだけ水に可溶性であ
る金属イオンの選択により、不利な湿度条件をもつ環境
で使用される時の紙の性能を改善する。紙が本発明にお
ける印刷媒体として使用される時は、一般の市販の紙は
不透明顔料を付加する製造処理を既に含んでいる故、紙
の製造工程において余分の処理は何ら必要としない。
【0013】
【発明を実施するための最良の態様】ここに記載の本発
明は、インクジェット・カラー又はブラックプリンタ、
特に、ヒューレット・パッカード社のDeskJet
(R)プリンタのような熱式インクジェットプリンタ、
と共に使用される被覆印刷媒体を対象としている。それ
によって、インクジェット式カラープリンタは、インク
ジェット用インクの着色剤の沈殿を誘発することにより
インクジェット印刷における画像のにじみを軽減すると
共に、解像度、カラー保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢
性、画像保持性並びに画像密度を改善した高品質の画像
を作り出すことが可能となる。特に、印刷媒体に無機層
を適用する。この無機層は、陽イオン電荷を媒体表面に
分与する金属−有機錯体を含有する。
【0014】紙の場合、適用される無機層の特性は、金
属−有機錯体が顔料層に付加されることから成るところ
の、その紙に既に存在している顔料の改質である。その
時、媒体の表面は、インクジェット用インクからの負に
荷電した着色剤と正に荷電した表面との間の静電的又は
イオン的相互作用によってインクジェット用インク中の
アニオン着色剤の沈殿を生じせることができる。着色剤
が顔料のとき、無機顔料層のカチオンの作用によって、
陰イオン的に分散された着色剤顔料が沈殿させられる。
本発明の目的として、用語“陰イオン的に分散された”
は、陽イオンがインク媒質の分散能力を低下させ得る場
合の全てを網羅するものとする。
【0015】金属−有機錯体とインクジェット用インク
着色剤との間の相互作用は、媒体の表面上で生ずる故、
着色剤は、実質的に、その表面上に残る。金属−有機錯
体の選択により、着色剤は、水不溶性固体となる。媒体
表面との相互作用後、着色剤は水不溶性固体となるの
で、それは、実質的に、擦り汚れ及び水に堅牢な永久的
画像を作り出す。また、着色剤は印刷媒体の表面上で固
定化状態になるので、印刷画像は、実質上、にじみが無
いばかりか、解像度と画像密度も、実質的に、改善され
る。
【0016】金属−有機錯体は、金属イオンとアミノ酸
とを含有し、且つそれと会合した単一の対イオン(si
mple counterion)をもっている。適切
な金属イオンは、次の基準を満足しなければならない:
(1)有機錯体化リガンドと共に透明又は白色錯体を形
成すること、(2)有機錯体化リガンドと共に僅かに可
溶性の錯体を形成すること、及び(3)インクが印刷さ
れる時にインクジェット用インク中の染料の色純度に影
響しないこと。本発明の実施において、三価イオンは、
一価又は二価イオンがするよりも効果的にアニオン染料
を沈殿させ、従って、好ましい。
【0017】金属−有機錯体は、アミノ酸又は他のキレ
ートと多価金属化合物との幾つかの錯体を包含する。ア
ミノ酸は次の式をもっている:
【0018】
【化1】
【0019】式中、Rは、水素、1〜約22の炭素原
子から成る炭化水素(メチル、エチル、プロピル、及び
ブチルのようなアルキルを含む)、又は1〜約22の炭
素原子から成る水酸化炭化水素であり;Rは、アルキ
レン基又は0〜約22個の炭素原子から成る水酸化アル
キレンである。適当なアミノ酸錯体化分子の幾つかの例
としては、限定されるものではないが、coco−β−
アミノ酪酸、tallow−β−アミノ酪酸、coco
−α−アミノ酪酸、coco−γ−アミノ酪酸、coc
o−α−アミノプロピオン酸、coco−β−アミノプ
ロピオン酸、大豆−β−アミノ酪酸、オクタデシル−β
−アミノ酪酸、ヘキサデシル−β−アミノ酪酸、ドデシ
ル−α−アミノプロピオン酸、及びテトラデシル−α−
アミノ−β−ヒドロキシ酪酸がある。N−coco−ア
ルキル−3−アミノブタン酸は、好ましい錯体化剤であ
る。サリチル酸ジイソプロピルは、本発明のリガンドと
して有用な非アミノ酸キレートの1例である。明らか
に、その他の多くのリガンドも本発明で有用であること
が熟練した当業者には分かるであろう。それらの全て
は、本発明の記述によって網羅される。
【0020】多価金属化合物は次の式をもつ: MxAy ここで、Mは多価カチオンであり、Aはアニオンであ
り、xとyは1〜4の整数である。本発明の実施に用い
られる多価金属カチオンの例には、限定されるものでは
ないが、アルミニウム、クロム、カルシウム、コバル
ト、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉄、亜鉛、チ
タン、及びジルコニウムが含まれる。本発明の実施にお
いて用いられるもので結果として生ずる荷電錯体の対イ
オンとして作用するアニオンの例には、限定されるもの
ではないが、塩化物、臭化物、ヨウ化物、塩素酸塩、硝
酸塩、硫酸塩、リン酸塩、及びクロム酸塩が含まれる。
本発明の実施において用いられる多価金属化合物の例に
は、限定されるものではないが、塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化クロム、硝酸
クロム、塩素酸クロム、塩化マグネシウム、硝酸マグネ
シウム、塩化チタン、及び塩化ジルコニウムが含まれ
る。通常技術の当業者にとって、上述の幾つかの金属イ
オンと対イオンの組合せは、着色錯体を生ずることがあ
る、ということは明らかであろう。得られる金属−有機
荷電錯体が有用であるためには、それは、上述のよう
に、透明又は無色でなければならない。開始多価金属化
合物が着色されている場合は、それが有機リガンドとの
キレート化の後で透明又は白色である場合のみ本発明の
実施に際して有用である。
【0021】この分野の他の研究者は、インク粒子に正
電荷を分与するために、エチレンジアミン四酢酸(ED
TA)と二、三、又は四価の金属とのキレート化合物を
用いてきた。しかし、これらのキレートの多くは、着色
されているか又は水性媒質において不安定である。
【0022】カルボキシル又はアルコール性成分の何れ
かを含有している樹脂は、金属塩と反応するのに必要な
能力をもたらし、よって、電荷発生子を形成する。種々
の分子が電荷発生子として作用できるが、サリチル酸ア
ルミニウムジイソプロピルは、特に良好に機能する。荷
電錯体形成の基礎となる特殊理論によるまでもなく、そ
のメカニズムは、極めて小さいイオン半径を有するとこ
ろの、アルミニウムイオンの活性酸部位との関係に関わ
ることが考えられる。この関係は、極めて有望であると
ころのカルボキシル基及びアルコール基とアルミニウム
イオンとの溶媒和を可能にし、非常に安定な荷電錯体に
導くものである。この錯体化又はキレート化反応によっ
て多価無機化合物の元々あったアニオンの幾つかが置換
され、他は金属−有機荷電錯体に対する対イオンとして
残る。
【0023】荷電錯体は、インクジェット用紙の製造に
典型的に使われる無機顔料を改質するのに用いることが
できる。この顔料は、別々に又は混合物として用いてよ
い。本発明の実施において用いられる顔料の例には、限
定されるものではないが、炭酸カルシウム、カオリン・
クレー、シリカ、二酸化チタン、サテンホワイト(ケイ
酸アルミニウム)、バライト(硫酸バリウム)、マイ
カ、酸化亜鉛、及びその他の無機顔料が含まれる。上述
の無機顔料はどれも本発明の実施において有用であるこ
とが予測されるが、好ましい実施例では、炭酸カルシウ
ム又はシリカの何れかを用いる。
【0024】紙のコーティングにおける無機顔料に対す
る金属錯体の重量%は、約1から15wt%まで変化し
てよく、好ましい濃度は、約5wt%である。
【0025】バインダーは、無機顔料と混合して紙に適
用する。カチオン又はアニオン性バインダーはどれも本
発明の実施において有用であることが予測される。本発
明の実施に当たって用いられる適当なバインダーの例に
は、限定されるものではないが、デンプン(Penfo
rd Product Co.より市販のPencot
e)のような親水性多糖類とそれらの変形、Cato−
72(National Starchから市販)、ヒ
ドロキシアルキルデンプン(Union Carbid
eから市販)のようなカチオンデンプン、Calfsk
inゼラチン#00639(Polyscience
Inc.から市販)のようなゼラチン、(メチルセルロ
ース、Methocel AM 4《Dow Chem
icakCo.より市販》のような)アルキルセルロー
スとアリールセルロース、Natrosol 250L
Rのようなヒドロキシアルキルセルロース、及びKlu
cel(Hercules Chemical Co.
より市販)のようなヒドロキシプロピルセルロースが含
まれる。アルキルセルロースの例では、典型的なアルキ
ル基は、少なくとも1つの炭素原子を有し、その炭素原
子の数は、その物質が水溶性であるような数であり;好
ましくは、アルキル基は、1〜20個の炭素原子を含
む。本発明の実施に当たって用いられる適当なアルキル
基には、限定されるものではないが、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びベンジル
が含まれる。
【0026】好ましいバインダーは、Pencoteデ
ンプンとヒドロキシプロピルセルロースの混合物であ
る。ヒドロキシプロピルセルロースに対するPenco
teデンプンの比は、(重量で)1:1〜5:1の範囲
にあってよく、好ましい濃度は、2:1である。
【0027】本発明の実施において、金属−有機荷電錯
体で改質された顔料を含むコーティングは、次の方法で
調製される。選択したアミノ酸をイソプロピルアルコー
ル/水の溶液に加え、その溶液に適当な無機顔料を加え
てスラリーを作る。選択した金属イオンを含む水溶性塩
を加える。得られる顔料は、金属−有機荷電錯体と親密
に混合した選択無機顔料の混合物である。この金属−有
機荷電錯体は、混和された対イオンをもっている。この
顔料は、上述のように、バインダーと混合され、最終的
には、デポジットにもインクジェット印刷にも適する印
刷媒体上にデポジットされる。紙は、典型的には、紙製
造中に付加された無機顔料を既に含有しているので、上
述の改質された顔料は、紙作製工程中に紙に都合よく付
加してよく、このようにして、無機顔料に合う所望の改
質を含んでいるインクジェット用紙が供給される。
【0028】ここで議論される全ての成分の純度は、用
紙作製のための通常の工業的実施に採用されるようなも
のである。全ての濃度は、別途指定しない限り重量%で
表す。改質された無機顔料に加えて、紙も工業的紙製造
に通常見られるような諸成分を含んでいてよい。
【0029】最も好ましい実施例においては、アミノ酸
はN−coco−β−アミノ酪酸であり、未改質無機顔
料は炭酸カルシウムであり、無機塩は水和三塩化アルミ
ニウムであり、且つバインダーはPencote(水中
のPencote樹脂の重量で30%の溶液)デンプン
とヒドロキシプロピルセルロースとの混合物である。得
られる改質顔料コーティング混合物は、計量用マイヤー
ロッド(metering Meyer rod)を使
って、軽くサイズした(lightly sized)
プレミアムインクジェット用紙の反対側へ適用し、そし
て、ヒートガンを使う等して乾燥し、8g/mの乾燥
コートを得る。
【0030】ヒューレット・パッカード社のDeskJ
et(登録商標)560Cプリンタ(全て染料ベースの
インク)及び850C、1200C、660Cプリンタ
(顔料ベースの黒色インク;染料ベースのカラーイン
ク)、及び開発中のカラー顔料インクのカラーインクセ
ットの性能は全て、ここに記述された紙上に印刷される
ときに、改善されるであろうことが予期される。さら
に、その中の着色剤が印刷媒体に含有された処理済み顔
料に対して逆の電荷を有する印刷用インクはどれも本発
明によって改善することができる。
【0031】
【実施例】
実施例1 市販のN−coco−β−アミノ酪酸源(約50wt%
固体酸)であるArmeen Zの溶液を、イソプロピ
ルアルコール200gと脱イオン水200g中のArm
een Z30gとなるように調製した。Albagl
os沈殿炭酸カルシウム100gを上記混合物に加え、
その間、混合物は実験室ブレンダーで強く攪拌した。炭
酸カルシウムを混合物に添加後30分間攪拌を継続し
た。三塩化アルミニウム22.4gを脱イオン水100
gに溶解した。この溶液を強く攪拌された炭酸カルシウ
ム/リガンド液に徐々に加えた。アルミニウム液の付加
後、さらに30分間連続攪拌して混合物の温度を66℃
に維持した。その溶液を室温まで冷却して濾過した。得
られたケーキを脱イオン水とイソプロピルアルコールの
1:1の混合液で洗浄した。
【0032】(アルミニウム荷電錯体で改質した)改質
炭酸カルシウム60gをPencote(30%)デン
プン溶液100gと混合し、重量で2:1の顔料:バイ
ンダー比とした。この顔料/デンプン混合物を、軽くサ
イズした(ChampionDuplicatorのよ
うな)インクジェット用紙の裏面に、マイヤーロッドの
方法で8g/mとなるように、適用し、そして乾燥し
た。その紙を、ヒューレット・パッカード社のDesk
Jet(登録商標)850C及びDeskJet(登録
商標)560Cインクジェットプリンタを使って印刷し
た。
【0033】処理炭酸カルシウムについて上述したのと
同一の比率で、未処理炭酸カルシウム、Pencote
デンプン溶液、及び水を含有するコントロールを準備し
た。被検コーティングと該コントロールコーティングの
両方を上述のような紙に適用した。
【0034】後述の試験は、1つのインクのその隣接イ
ンク領域への侵入を測定するものである。例えば、青色
のラインを小さい黄色のボックス内部に印刷する。青色
ラインの境界(perimeter)は印刷前に既知で
ある。印刷後、青色インクはその隣の黄色中へマイグレ
ート(migrate)することが起こり得る。ライン
の粗さとその境界の寸法が増大するであろう。境界試験
の結果は、“デルタ境界(delta perimet
er)”として報告され、これは、ミル単位で報告され
た実際のライン境界寸法から理論的即ち意図されたライ
ン境界寸法を差し引いたものである。デルタ値が高い
程、被検インクで印刷した時のインクマイグレートの範
囲が大きくなる。デルタ値が低い程、より高い解像度を
表し、従って、より低いデルタ値を示すインクは、イン
クジェット印刷に望ましいものである。ライン境界は、
高精密目視顕微鏡システムで測定される。表1及び2に
おいて、「青/黄」は、青色ラインが黄色のベタ領域内
部に印刷される試験に該当し、一方、「青/赤」は、青
色ラインが赤色ベタ領域内部に印刷される試験に該当す
る、以下同じ。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表1及び2から分かることは、ほとんど全
ての場合において、本発明のコート紙を用いれば、1つ
のインクの他へのマイグレートが少なくなる、というこ
とである。
【0038】実施例2 インクジェット用インクを沈殿させる有機−アルミニウ
ム荷電錯体の能力を評価するため、次の実験を実施し
た。脱イオン水100g、イソプロピルアルコール10
0g、Armeen Z30g、及び三塩化アルミニウ
ム6水和物22.4gを、ビーカー中で攪拌しながら混
合した。その溶液を30分間80℃に加熱した。その混
合物を室温まで冷却し、その後アルミニウム荷電錯体が
沈殿した。沈殿物を濾過し、脱イオン水で洗浄した。そ
の沈殿物を脱イオン水とイソプロピルアルコールの1:
1の混合液でスラリー化した。この液を濾過し、そして
溶解したアルミニウム荷電錯体を含んでいるところの、
その濾液をインクを試験する際に使用した。
【0039】インクを試験するのに次の手順を用いた:
試験管をアルミニウム荷電錯体の溶液で満たし、所望の
インクの2〜3滴をその溶液に落とし、そしてその溶液
を染料の沈殿について目視観察した。次のインクを試験
した:DeskJet(登録商標)1200Cプリンタ
のインク(1200C)、DeskJet(登録商標)
560Cプリンタ(560C)、DeskJet(登録
商標)850Cプリンタ(850C)のインク、Des
kJet(登録商標)660Cプリンタの顔料ベースイ
ンク(660C−顔料)、DeskJet(登録商標)
660Cプリンタの染料ベースインク(660C−染
料)及び開発中のカラー顔料インク(カラー顔料)。
【0040】
【表3】
【0041】改質無機顔料における荷電錯体の主な作用
は、様々なインクのアニオン染料成分の沈殿を発生させ
て、紙中へのインクの過剰浸透に起因するプリント欠陥
を軽減する一方、カラーの保持と飽和、画像品質、画像
密度、画像にじみ及び水感受性を改善することである。
上記実施例が示すように、選択したアルミニウム荷電錯
体は、上で試験した種々のインクセットのうち事実上全
てのインクで所望の沈殿を生ずる。
【0042】実施例3 この実施例で示すことは、アルミニウム荷電錯体によっ
て無機顔料の静電的挙動が改質される、ということであ
る。アルミニウム荷電錯体の付加によって改質した無機
顔料をケロシン(kerosen)中で約1%固体濃度
まで分散させ、直流定電流の電場で試験した。セルは、
約4cm×4cm×1cmであった。それは、1cm離
して保持した2つのステンレス鋼製電極から構成した。
そのセルを上記ケロシンと顔料の懸濁液で満たした。直
流定電圧1000Vを1分間印加した。実験中、負電極
上に、予期されるように、処理済み炭酸カルシウムがデ
ポジットされた。同様の実験を未処理の炭酸カルシウム
顔料を使って行ったときは、デポジットは生じなかっ
た。処理済みと未処理の炭酸カルシウム無機顔料の間の
結果の相違から示されることは、荷電錯体で処理後は、
無機顔料は未処理顔料に相対して正の電荷を得る、とい
うことである。それ故、アルミニウム荷電錯体は、うま
く、無機顔料中に混和して、その静電的挙動を変更させ
ることができるのである。さらに、処理済み炭酸カルシ
ウム顔料と未処理炭酸カルシウム顔料の(SCMからの
後方散乱)X−線スペクトルから、処理済み顔料にはア
ルミニウムが存在し、且つ未処理顔料にはアルミニウム
が欠如していることが示される。
【0043】
【工業上の適応性】正荷電錯体で改質された無機顔料
と、印刷媒体に適するバインダーとを含有するコーティ
ングの応用は、熱式インクジェット・カラープリンタに
おける産業上の用途を見出すものと期待される。
【0044】以上、正荷電金属−有機錯体で改質された
無機顔料と、バインダーを含有するインクジェット用紙
のためのコーティングを開示した。明白な性質の様々な
変更並びに修正は、本発明の精神から逸脱することなく
なし得ること、及び該変更並びに修正は全て、本発明の
範囲内に帰属するものと考えられるということは、熟練
した当業者にとっては容易に明らかである。
【0045】以上のように、本発明は、〔1〕インクジ
ェット印刷におけるプリンタ出力の画像のにじみを減じ
ながら、解像度、カラー保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅
牢性、画像保持性並びに画像密度を改善するインクジェ
ット印刷媒体であって、ベースとなる紙とその上のコー
ティングから成り、前記コーティングが、正荷電錯体で
改質された無機顔料、及びバインダーを含有することを
特徴とし、次のような好ましい実施態様を有する。
【0046】〔2〕前記バインダーが、親水性多糖類、
改質された親水性多糖類、及びそれらの混合物から成る
群から選択される〔1〕記載のインクジェット印刷媒
体。
【0047】〔3〕前記バインダーが、ゼラチン、イオ
ン性デンプン、非イオン性デンプン、1〜20個の炭素
原子を有するアルキル基を含有するアルキルセルロー
ス、アリールセルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、及びそれらの混合物から成る群から選択され;前記
バインダーが水溶性である〔2〕記載のインクジェット
印刷媒体。
【0048】〔4〕前記無機顔料が、炭酸カルシウム、
カオリン・クレー、シリカ、二酸化チタン、ケイ酸アル
ミニウム、バライト、マイカ、酸化亜鉛、及びそれらの
混合物から成る群から選択される〔1〕記載のインクジ
ェット印刷媒体。
【0049】〔5〕前記正荷電錯体が、多価金属イオン
と有機リガンドを包含する〔1〕記載のインクジェット
印刷媒体。
【0050】〔6〕前記金属イオンが、Al、Cr、C
a、Co、Mg、Mn、Ni、Fe、Zn、Ti、及び
Zrから成る群から選択され;前記有機リガンドが、サ
リチル酸ジイソプロピル、coco−β−アミノ酪酸、
tallow−β−アミノ酪酸、coco−α−アミノ
酪酸、coco−γ−アミノ酪酸、coco−α−アミ
ノプロピオン酸、coco−β−アミノプロピオン酸、
大豆−β−アミノ酪酸、オクタデシル−β−アミノ酪
酸、ヘキサデシル−β−アミノ酪酸、ドデシル−α−ア
ミノプロピオン酸、及びテトラデシル−α−アミノ−β
−ヒドロキシ−酪酸から成る群から選択される〔5〕記
載のインクジェット印刷媒体。
【0051】〔7〕(a)前記バインダーが、ゼラチ
ン、イオン性デンプン、非イオン性デンプン、1〜20
個の炭素原子を有するアルキル基を含有するアルキルセ
ルロース、アリールセルロース、ヒドロキシアルキルセ
ルロース、及びそれらの混合物から成る群から選択さ
れ;前記バインダーが、水溶性であり; (b)前記無機顔料が、炭酸カルシウム、カオリン・ク
レー、シリカ、二酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、バ
ライト、マイカ、酸化亜鉛、及びそれらの混合物から成
る群から選択され; (c)正荷電錯体で改質された前記無機顔料が、無機顔
料と約1〜15wt%の濃度を有する正荷電錯体との混
合物から成り; (d)前記正荷電錯体が、金属イオンと有機リガンドか
ら成り、前記金属イオンが、Al、Cr、Ca、Co、
Mg、Mn、Ni、Fe、Zn、Ti、及びZrから成
る群から選択され、前記有機リガンドが、サリチル酸ジ
イソプロピル、coco−β−アミノ酪酸、tallo
w−β−アミノ酪酸、coco−α−アミノ酪酸、co
co−γ−アミノ酪酸、coco−α−アミノプロピオ
ン酸、coco−β−アミノプロピオン酸、大豆−β−
アミノ酪酸、オクタデシル−β−アミノ酪酸、ヘキサデ
シル−β−アミノ酪酸、ドデシル−α−アミノプロピオ
ン酸、及びテトラデシル−α−アミノ−β−ヒドロキシ
酪酸から成る群から選択される〔1〕記載のインクジェ
ット印刷媒体。
【0052】〔8〕前記無機顔料が、シリカ、炭酸カル
シウム、及びそれらの混合物から成る群から選択され;
前記正荷電錯体が、Al、N−coco−アルキル−3
−アミノブタン酸、及び塩化物イオンから成り;前記バ
インダーが、ヒドロキシプロピルセルロースとアニオン
デンプンとの混合物から成る〔7〕記載のインクジェッ
ト印刷媒体。
【0053】また、本発明は、
〔9〕インクジェット印
刷における画像のにじみを減じながら、解像度、カラー
保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに
画像密度を改善する方法であって、 (a)アニオン着色剤と陰イオン的に分散した顔料とか
ら成る群から選択される少なくとも1つの着色剤を含有
する少なくとも1つのインクジェット用インクを供給す
るステップ; (b)〔1〕記載のインクジェット印刷媒体を供給する
ステップ;及び (c)前記インクジェット用インクを前記インクジェッ
ト印刷媒体上に印刷して、よって、隣接して印刷された
インク間の画像のにじみを減じながら、解像度、カラー
保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに
画像密度を実質的に改善するステップ;を含んで成るこ
とを特徴とするインクジェット印刷方法にも関する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット印刷におけるプリンタ出
    力の画像のにじみを減じながら、解像度、カラー保持
    性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに画像
    密度を改善するインクジェット印刷媒体であって、 ベースとなる紙とその上のコーティングから成り、 前記コーティングが、正荷電錯体で改質された無機顔
    料、及びバインダーを含有することを特徴とするインク
    ジェット印刷媒体。
  2. 【請求項2】 インクジェット印刷における画像のにじ
    みを減じながら、解像度、カラー保持性、水堅牢性、擦
    り汚れ堅牢性、画像保持性並びに画像密度を改善する方
    法であって、 (a)アニオン着色剤と陰イオン的に分散した顔料とか
    ら成る群から選択される少なくとも1つの着色剤を含有
    する少なくとも1つのインクジェット用インクを供給す
    るステップ; (b)請求項1記載のインクジェット印刷媒体を供給す
    るステップ;及び (c)前記インクジェット用インクを前記インクジェッ
    ト印刷媒体上に印刷して、よって、隣接して印刷された
    インク間の画像のにじみを減じながら、解像度、カラー
    保持性、水堅牢性、擦り汚れ堅牢性、画像保持性並びに
    画像密度を実質的に改善するステップ;を含んで成るこ
    とを特徴とするインクジェット印刷方法。
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