JPH10123873A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10123873A
JPH10123873A JP29962796A JP29962796A JPH10123873A JP H10123873 A JPH10123873 A JP H10123873A JP 29962796 A JP29962796 A JP 29962796A JP 29962796 A JP29962796 A JP 29962796A JP H10123873 A JPH10123873 A JP H10123873A
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pressure roller
roller
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fixing
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JP29962796A
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Hiroshi Wada
啓 和田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未定着像を坦持した転写材を加熱ローラと加
圧ローラの間に挟持し、転写材を搬送しつつ未定着像を
定着させる定着装置であって、クリーニング部材を加圧
ローラの表面に接触させてこれをクリーニングするよう
になした定着装置において、加熱ローラ及び加圧ローラ
の構造等を変更することなく、簡単且つ安価な構成で、
端部温度上昇を抑制して端部での定着異常及び搬送異常
を防止する。 【解決手段】 加熱ローラ1、加圧ローラ2、及びクリ
ーニング部材10を備える。クリーニング部材10は、
鉄製の中間部材10aの両端に鉄よりも熱伝導率の高い
金属、例えばアルミや銅製の部材10bを接合し一体化
してなる。加圧ローラー2に接触っするクリーニング部
材10の両端部の部材に中間部材10aよりも熱伝導率
の高い部材10bを使用したことにより、加熱ローラ1
及び加圧ローラ2に蓄熱された熱が中間部よりも両端部
において良好にクリーニング部材10に吸収されるた
め、放熱効率が中央部よりも端部において良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ等の電子写真式装置において使用される加熱式の
定着装置に関し、特に、未定着像を坦持した転写材を加
熱ローラと加圧ローラとの間に挟持し、両ローラの回転
により転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる際にお
ける端部温度上昇を抑えるようにした定着装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の定着装置の構造を示したも
のであり、図中、符号1は加熱ローラを、2は加圧ロー
ラを示している。加熱ローラ1は図示しない回転駆動機
構により所定の回転方向に一定速度で回転駆動されるよ
うになっている。加圧ローラ2は支軸3により回転自在
に支持され、加熱ローラ1と圧接して従動回転するよう
になっている。また、この定着装置は、加圧ローラ2と
ほぼ同じ長さのクリーニング部材4を備えており、この
クリーニング部材4を加圧ローラ2の表面に接触させて
クリーニングを行うようになっている。ところで、近
年、省エネ意識や環境保護意識の高まりから、各種電子
写真装置は不使用時には定着装置のヒータ電源をオフす
ることが必要とされている。そのために、この種の装置
は、不使用の状態が所定定時間以上続くと自動的にヒー
タ電源をオフするとともに、焦電センサなどにより使用
者の接近などを感知して自動的にヒータ電源をオンする
機能を備えている。このような省エネ型の電子写真装置
では、ヒータ電源がオンした後に定着部を迅速に昇温で
きることが要求される。この要求を満たすために、加熱
ローラ1の円筒状の金属基体の内部からハロゲンヒータ
で加熱する方式(以下、間接加熱方式という。)の定着
装置では、基体の肉厚を1mm以下に薄肉化したものがあ
る。また、加熱ローラの基体の内側に発熱層を設けて加
熱ローラとヒータとを一体化することにより昇温速度を
向上させた方式(以下、直接加熱方式という。)の定着
装置においても、ローラ基体を薄肉化することで、昇温
速度のさらなる向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
加熱ローラを迅速に昇温できるようになした定着装置
は、いずれも端部温度上昇という技術課題を抱えてい
る。端部温度上昇とは、電子写真装置の最大通紙幅(普
及機ではA3縦)に対して、小さい幅の紙(例えばB5
縦)を連続して通紙した場合に、通紙幅方向すなわちロ
ーラの長さ方向における中央部では紙による熱の消費分
だけヒータから熱が供給され一定の温度に保持される
が、両端部では紙による熱の消費が無いために、熱が蓄
積して温度が上昇し過ぎる現象のことである。これによ
り、両ローラの軸受け部材の耐熱寿命が低下したり、端
部温度上昇直後に大きな幅の紙を通紙した場合に設定温
度より高温となっている端部で定着異常(ホットオフセ
ット)が発生したり搬送異常が発生したりする。このよ
うな端部温度上昇の問題は、間接加熱方式および直接加
熱方式のどちらの定着装置にも共通の問題であるが、間
接加熱方式よりも直接加熱方式の方が顕著となる。図8
は直接加熱方式における加熱ローラ1の断面構造を示し
たものであり、加熱ローラ1は円筒状に形成されたアル
ミ製の基体5の内周面に絶縁層6を介して発熱層7を設
けるとともに、外周面に離型層8を設けてなる。絶縁層
12にはイミド樹脂等の中にアラミド繊維等の強化繊維
を含ませたものが用いられている。発熱層7にはイミド
樹脂等の中に炭素繊維等の発熱抵抗体繊維を含ませたも
のが用いられている。離型層8にはトナーの融着を防ぐ
ため非粘着性に優れたフッ素樹脂が一般的に用いられ
る。このような構造では、金属基体5と発熱層7の熱膨
張率の違いにより、基体5と絶縁層6との接着界面ある
いは絶縁層6と発熱層7との界面に応力がかかるため、
発熱層7の剥離による信頼性低下が懸念されるが、端部
温度上昇が発生した場合には、ローラ端部における発熱
層7の剥離の恐れが更に大きくなるため、端部温度上昇
対策の必要性がハロゲン加熱に比べ大きくなる。
【0004】上記端部温度上昇対策のため、特開平6−
11998号公報及び特開平6−11999号公報に記
載の技術においては、ヒーターを2つ用意し、通紙サイ
ズに応じて第1のヒーターと第2のヒーターのON/O
FF制御を行うことにより端部温度上昇を低減させてい
るが、この場合、ヒーター個数の増加や、ヒーター制御
回路が複雑になるといった問題がある。また、特開平6
−43788号公報に記載の技術においては、冷却ファ
ンで端部を冷却することにより端部温度上昇を低減させ
ているが、新たに冷却ファンを設けることによる部品点
数の増加という問題点がある。また、特開平7−253
731号公報に記載の技術においては、加圧ローラの端
部に放熱部材を設けることにより端部の放熱効果を高
め、端部温度上昇を低減させているが、加圧ローラの端
部に放熱部材を設置した場合、放熱部材がローラの長手
方向に出っ張ってしまい、機器の通紙幅方向のサイズが
大きくなってしまうという問題点がある。また、端部温
度上昇に対する別の対策として、加熱ローラの基体にO
材(高熱伝導の材料)化したアルミ合金を使用して、長
手方向の温度分布均一化による端部温度上昇を低減させ
ることも有効と思われるが、O材は通常のアルミに比べ
剛性が劣るため、高い加圧力を必要とする場合には、ロ
ーラのつぶれやたわみなどの問題が生じることになる。
また、加熱ローラの基体に熱伝導率の高い金属である銅
を使用することも考えられるが、銅はアルミに比べ剛性
が劣るため、高い加圧力を必要とする場合には、上記と
同様の問題が生じることになる。本発明は、上述した従
来の技術の課題を解決すべく創案されたものであり、そ
の目的は、加熱ローラ及び加圧ローラの構造等を変更す
ることなく、簡単且つ安価な構成で、端部温度上昇を抑
制して端部での定着異常及び搬送異常を防止するととも
に過昇温による信頼性低下を防止することができる定着
装置を供給することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ハロゲンランプや発熱層な
どの熱源を有する加熱ローラとこれに圧接して回転する
加圧ローラとを備え、トナーなどの未定着像を坦持した
紙その他のシート状の転写材を両ローラ間に挟持し、両
ローラの回転により前記転写材を搬送しつつ未定着像を
定着させる定着装置であって、前記加圧ローラと平行に
延びるクリーニング部材を備え、当該クリーニング部材
を当該加圧ローラの表面に接触させてこれをクリーニン
グするようになした定着装置において、前記クリーニン
グ部材の長さ方向(通紙幅方向すなわち通紙方向と直交
する方向)の両端部或いは片端部の熱伝導率を中央部の
熱伝導率よりも高くしたことを特徴とする。請求項1記
載の発明に係る定着装置では、加圧ローラと接触するク
リーニング部材の端部の熱伝導率を中央部の熱伝導率よ
りも高くしたので、加熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱さ
れた熱がクリーニング部材を通して放熱される際の効率
が中央部よりも端部において良好になる。また、請求項
2記載の発明は、ハロゲンランプや発熱層などの熱源を
有する加熱ローラとこれに圧接して回転する加圧ローラ
とを備え、トナーなどの未定着像を坦持した紙その他の
シート状の転写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回
転により前記転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる
定着装置であって、前記加圧ローラと平行に延びるクリ
ーニング部材を備え、当該クリーニング部材を当該加圧
ローラの表面に接触させてこれをクリーニングするよう
になした定着装置において、前記クリーニング部材の長
さ方向(通紙幅方向すなわち通紙方向と直交する方向)
の両端部或いは片端部における前記加圧ローラとの接触
面積を中央部における接触面積よりも広くしたことを特
徴とする。請求項2記載の発明に係る定着装置では、加
圧ローラと接触するクリーニング部材の長さ方向端部に
おける接触面積を中央部における接触面積よりも広くし
たので、加熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱された熱がク
リーニング部材を通して放熱される際の効率が中央部よ
りも端部において良好になる。
【0006】また、請求項3記載の発明は、ハロゲンラ
ンプや発熱層などの熱源を有する加熱ローラとこれに圧
接して回転する加圧ローラとを備え、トナーなどの未定
着像を坦持した紙その他のシート状の転写材を両ローラ
間に挟持し、両ローラの回転により前記転写材を搬送し
つつ未定着像を定着させる定着装置であって、前記加圧
ローラと平行に延びるクリーニング部材を備え、当該ク
リーニング部材を当該加圧ローラの表面に接触させてこ
れをクリーニングするようになした定着装置において、
前記クリーニング部材の長さ方向(通紙幅方向すなわち
通紙方向と直交する方向)の端部における前記加圧ロー
ラとの非接触部の表面積を中央部のそれよりも大きくし
たことを特徴とする。請求項3記載の発明に係る定着装
置では、クリーニング部材の長さ方向の端部における加
圧ローラとの非接触部の表面積を中央部のそれよりも広
くしたので、加熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱された熱
がクリーニング部材を通して放熱される際の効率が中央
部よりも端部において良好になる。また、請求項4記載
の発明は、ハロゲンランプや発熱層などの熱源を有する
加熱ローラとこれに圧接して回転する加圧ローラとを備
え、トナーなどの未定着像を坦持した紙その他のシート
状の転写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回転によ
り前記転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる定着装
置であって、前記加圧ローラと平行に延びるクリーニン
グ部材を備え、当該クリーニング部材を当該加圧ローラ
の表面に接触させてこれをクリーニングするようになし
た定着装置において、前記クリーニング部材の長さ方向
(通紙幅方向すなわち通紙方向と直交する方向)の端部
に放熱部材を接触させたことを特徴とする。請求項4記
載の発明に係る定着装置では、加圧ローラと接触するク
リーニング部材の端部に放熱部材を接触させたので、加
熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱された熱がクリーニング
部材を通して放熱される際の効率が中央部よりも端部に
おいて良好になる。
【0007】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の定着装置において、前記転写材の幅を検知し、その
検知結果に応じて前記放熱部材を前記クリーニング部材
に接離させるようになしたことを特徴とする。請求項5
記載の発明に係る定着装置では、通紙幅に応じて放熱部
材をクリーニング部材の端部に当接させるので、幅広の
紙のときは放熱部材をクリーニング部材から放して端部
と中央部の放熱効率を同等とし、幅狭の紙のときは放熱
部材をクリーニング部材に接触させて中央部よりも端部
の放熱効果を高くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 [ 第1の実施の形態]図1は本発明に係る定着装置の第
1の実施の形態を示した正面図である。図中、1は加熱
ローラを、2は加圧ローラを示している。加熱ローラ1
は図示しない回転駆動機構により所定の回転方向に一定
速度で回転駆動されるようになっている。加圧ローラ2
は支軸3により回転自在に支持され、加熱ローラ1と圧
接して従動回転するようになっている。また、この定着
装置は、加圧ローラ3とほぼ同じ長さのクリーニング部
材10を備えており、このクリーニング部材10を加圧
ローラ2の表面に接触させてクリーニングを行うように
なっている。加熱ローラ1は、図8に示したように、円
筒状に形成されたアルミ製の基体5の内周面に絶縁層6
を介して発熱層7を設けるとともに、外周面に離型層8
を設けてなる。基体5には、最大通紙幅296mmに対し
て、長さ360mm程度、肉厚0.5mm程度のものが使用
される。絶縁層12にはイミド樹脂等の中にアラミド繊
維等の強化繊維を含ませたものが用いられている。発熱
層7にはイミド樹脂等の中に炭素繊維等の発熱抵抗体繊
維を含ませたものが用いられている。発熱層7の両端に
は、幅5mm程度の銅製のリング状電極(図示せず)が固
定されている。離型層8にはトナーの融着を防ぐため非
粘着性に優れたフッ素樹脂(PFA樹脂)が用いられて
いる。加圧ローラー2は、金属芯金にシリコーンスポン
ジおよび表面層としてシリコーンチューブ(いずれも図
示せず)を被覆してなり、支軸3の両端部に設けられた
ばね(図示せず)による付勢力で加熱ローラー1に圧着
されている。この加圧ローラ2の胴部の長さは、A3横
送り時の最大通紙幅よりもやや長い程度とする。クリー
ニング部材10は、鉄製の中間部材10aの両端に鉄よ
りも熱伝導率の高い金属、例えばアルミや銅製の部材1
0bを接合し一体化してなる。
【0009】上記構造の定着装置では、最大通紙幅より
も幅狭の紙(例えば、A4縦、B4縦)を通紙した場
合、非通紙部となる加熱ローラ1及び加圧ローラー2端
部では紙による熱の消費がなされないが、加圧ローラー
2に接触しているクリーニング部材10の両端部の部材
に中間部材10aよりも熱伝導率の高い部材10bを使
用したことにより、加熱ローラ1及び加圧ローラ2に蓄
熱された熱が中間部よりも両端部において良好にクリー
ニング部材10に吸収されるため、放熱効率が中央部よ
りも端部において良好になる。その結果、端部温度上昇
を抑えることができ、端部での定着異常(ホットオフセ
ット)及び搬送異常を防止するとともに、過昇温による
発熱層7の剥離などを防止して装置の信頼性を向上でき
る。
【0010】[ 第2の実施の形態]図2は本発明に係る
定着装置の第2の実施の形態を示した要部断面図であ
り、(a)は加圧ローラー2及びクリーニング部材10
の長手方向中央部の断面構造を、(b)は両端部の断面
構造を示している。加熱ローラ1および加圧ローラ2の
構成は第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形
態のクリーニング部材10は、加圧ローラー2との接触
部が、長手方向中央部分においては、図2(a)に示す
ように平坦な形状に形成され、両端部分においては同図
(b)に示すように加圧ローラー2の外周面に合わせて
凹面形状に形成されている。すなわち、このクリーニン
グ部材10は、長手方向中央部分においては加圧ローラ
ー2との接触面積が狭く、両端部においては加圧ローラ
ー2との接触面積が広くなっている。このように第2の
実施の形態では、加圧ローラ2とクリーニング部材10
との接触面積が中央部よりも両端部において広い構造と
したので、加熱ローラ1及び加圧ローラ2に蓄熱された
熱が中間部よりも両端部において良好にクリーニング部
材10に吸収されるため、放熱効率が中央部よりも両端
部において良好になる。その結果、端部温度上昇を抑え
ることができ、端部での定着異常(ホットオフセット)
及び搬送異常を防止するとともに、過昇温による発熱層
7の剥離などを防止して装置の信頼性を向上できる。
【0011】〔第3の実施の形態〕図3は本発明に係る
定着装置の第3の実施の形態を示した正面図である。加
熱ローラ1および加圧ローラ2の構成は、第1の実施の
形態と同様である。第3の実施の形態のクリーニング部
材10は、長手方向両端部の加圧ローラ2との非接触部
にそれぞれ複数の放熱フィン11が形成されている。す
なわち、このクリーニング部材10は、その長手方向両
端部における加圧ローラ2との非接触部の表面積が中間
部分のそれよりも広くなっている。このように第3の実
施の形態では、クリーニング部材10の長手方向両端部
における加圧ローラ2との非接触部の表面積を中間部分
のそれよりも広くしたので、加熱ローラ1及び加圧ロー
ラ2に蓄熱された熱がクリーニング部材10を通して放
熱される際の効率が中央部よりも両端部において良好に
なる。すなわち、クリーニング部材10の両端部では、
放熱フィン11を通して空気との熱交換が良好に行われ
るため、加圧ローラ2からの熱が中央部よりも急速に放
熱される。その結果、端部温度上昇を抑えることがで
き、端部での定着異常(ホットオフセット)及び搬送異
常を防止するとともに、過昇温による発熱層7の剥離な
どを防止して装置の信頼性を向上できる。
【0012】〔第4の実施の形態〕図4は本発明に係る
定着装置の第4の実施の形態を示した正面図である。定
着ローラ1および加圧ローラ2の構成は第1の実施例と
同様である。また、クリーニング部材4は図7に示した
従来のものと同様である。第4の実施の形態の定着装置
は、クリーニング部材4の長手方向両端部にそれぞれ放
熱部材12を接触させている。放熱部材12には、アル
ミや銅などの熱伝導率の高い金属が使用されている。こ
のように第4の実施の形態では、クリーニング部材4の
長手方向両端部に熱伝導率の高い放熱部材12を接触さ
せたので、クリーニング部材10の両端部では、加圧ロ
ーラ2からの熱が放熱部材12に吸収され、中央部より
も急速に放熱される。その結果、端部温度上昇を抑える
ことができ、端部での定着異常(ホットオフセット)及
び搬送異常を防止するとともに、過昇温による発熱層7
の剥離などを防止して装置の信頼性を向上できる。
【0013】〔第5の実施の形態〕図5は本発明に係る
定着装置の第5の実施の形態を示した正面図である。定
着ローラ1および加圧ローラ2の構成は第1の実施例と
同様である。また、クリーニング部材4は図7に示した
従来のものと同様である。第5の実施の形態の定着装置
では、第4の実施の形態に示した放熱部材12を加圧ロ
ーラ2に対して接離可能とし、最大通紙幅(例えばA3
縦)よりも幅狭の転写紙(例えばA4縦)が通紙される
ときには 図5(a)に示すようにクリーニング部材4
の両端部にそれぞれ放熱部材12を接触させ、最大通紙
幅の転写紙のときには図5(b)に示すようにクリーニ
ング部材4から放熱部材12を離すように制御を行う。
そのために、この実施の形態の定着装置は、転写紙の通
紙幅を検知する紙幅センサ13と、一対の放熱部材12
をクリーニング部材4に対して接離動作させるソレノイ
ド等を備えた駆動装置14とを備えている(図6参
照)。上記のように構成された第5の実施の形態の定着
装置によれば、最大通紙幅の転写紙のときは放熱部材1
2をクリーニング部材4から放すことにより加熱ローラ
1及び加圧ローラ2の定着温度を全長に亙って均一にで
き、幅狭の転写紙のときは放熱部材12をクリーニング
部材4の両端部に接触させて中間部よりも両端部の放熱
効果を高くすることにより端部温度上昇を抑えることが
できる。
【0014】なお、第4及び第5の実施の形態におい
て、放熱部材12のクリーニング部材4との非接触部に
放熱フィンを設けてもよい。その場合、アルミや銅など
に代えて鉄製の放熱部材を使用してもよい。また、第1
の実施の形態ではクリーニング部材10の両端部を高熱
伝導率の部材10bで構成しているが、幅狭の転写紙を
片側に寄せて通紙する場合には、一方の端部だけを高熱
伝導率の部材で構成してもよい。また、第2の実施の形
態では加圧ローラ2とクリーニング部材10との接触面
積が中央部よりも両端部において広い構造としたが、一
方の端部だけ接触面積を広くしてもよい。また、第3の
実施の形態ではクリーニング部材10の両端部に放熱フ
ィン11を設けているが、一方の端部にだけ設けてもよ
い。また、第4及び第5の実施の形態では放熱部材12
をクリーニング部材4の両端部に接触させているが、一
方の端部だけに接触させるようにしてもよい。また、以
上の実施の形態では、直接加熱方式の定着装置を例にと
り説明したが、本発明はハロゲンヒータ等を有する加熱
ローラを備えた間接加熱方式の定着装置にも有効に適用
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下のよ
うな効果を奏する。請求項1記載の発明では、加圧ロー
ラと接触するクリーニング部材の端部の熱伝導率を中央
部の熱伝導率よりも高くして、加熱ローラ及び加圧ロー
ラに蓄熱された熱がクリーニング部材を通して放熱され
る際の効率が中央部よりも端部において良好になるよう
にしたので、加熱ローラ及び加圧ローラの構造等を変更
することなく、簡単且つ安価な構成で、端部温度上昇を
抑制して端部での定着異常及び搬送異常を防止するとと
もに過昇温による信頼性低下を防止することが可能な定
着装置を提供できる。また、請求項2記載の発明では、
加圧ローラと接触するクリーニング部材の長さ方向端部
における接触面積を中央部における接触面積よりも広く
して、加熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱された熱がクリ
ーニング部材を通して放熱される際の効率が中央部より
も端部において良好になるようしたので、加熱ローラ及
び加圧ローラの構造等を変更することなく、簡単且つ安
価な構成で、端部温度上昇を抑制して端部での定着異常
及び搬送異常を防止するとともに過昇温による信頼性低
下を防止することが可能な定着装置を提供できる。ま
た、請求項3記載の発明では、クリーニング部材の長さ
方向の端部における加圧ローラとの非接触部の表面積を
中央部のそれよりも広くして、加熱ローラ及び加圧ロー
ラに蓄熱された熱がクリーニング部材を通して放熱され
る際の効率が中央部よりも端部において良好になるよう
にしたので、加熱ローラ及び加圧ローラの構造等を変更
することなく、簡単且つ安価な構成で、端部温度上昇を
抑制して端部での定着異常及び搬送異常を防止するとと
もに過昇温による信頼性低下を防止することが可能な定
着装置を提供できる。また、請求項4記載の発明では、
加圧ローラと接触するクリーニング部材の端部に放熱部
材を接触させて、加熱ローラ及び加圧ローラに蓄熱され
た熱がクリーニング部材を通して放熱される際の効率が
中央部よりも端部において良好になるようにしたので、
加熱ローラ及び加圧ローラの構造等を変更することな
く、簡単且つ安価な構成で、端部温度上昇を抑制して端
部での定着異常及び搬送異常を防止するとともに過昇温
による信頼性低下を防止することが可能な定着装置を提
供できる。また、請求項5記載の発明では、請求項4に
おいて、通紙幅に応じて放熱部材をクリーニング部材の
端部に当接させるようにしたので、幅広の転写材のとき
にはクリーニング部材から放熱部材を離すことにより加
熱ローラ及び加圧ローラの定着温度を全長に亙って一定
にすることができ、幅狭の転写材のときには放熱部材を
クリーニング部材の端部に接触させて中間部よりも両端
部の放熱効果を高くすることにより端部温度上昇を抑え
ることができる定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置の第1の実施の形態を示
す正面図。
【図2】(a)、(b)は本発明に係る定着装置の第2
の実施の形態を示す要部断面図。
【図3】本発明に係る定着装置の第3の実施の形態を示
す正面図。
【図4】本発明に係る定着装置の第4の実施の形態を示
す正面図。
【図5】(a)、(b)は本発明に係る定着装置の第5
の実施の形態を示す正面図。
【図6】第5の実施の形態の要部ブロック図。
【図7】従来の定着装置の構造を示す正面図。
【図8】加熱ローラの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 加熱ローラ、2 加圧ローラ、10 クリーニング
部材、5 基体、6 絶縁層、7発熱層、8 離型層、
10a 中間部材、10b 部材(熱伝導率の高い部
材)、11 放熱フィン、12 放熱部材、13紙幅セ
ンサ、14 駆動装置(放熱部材を接離させる手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源を有する加熱ローラとこれに圧接し
    て回転する加圧ローラとを備え、未定着像を坦持した転
    写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回転により前記
    転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる定着装置であ
    って、前記加圧ローラと平行に延びるクリーニング部材
    を備え、当該クリーニング部材を当該加圧ローラの表面
    に接触させてこれをクリーニングするようになした定着
    装置において、 前記クリーニング部材は、その長さ方向の端部の熱伝導
    率が中央部のそれよりも高いことを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 熱源を有する加熱ローラとこれに圧接し
    て回転する加圧ローラとを備え、未定着像を坦持した転
    写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回転により前記
    転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる定着装置であ
    って、前記加圧ローラと平行に延びるクリーニング部材
    を備え、当該クリーニング部材を当該加圧ローラの表面
    に接触させてこれをクリーニングするようになした定着
    装置において、 前記クリーニング部材は、その長さ方向の端部における
    前記加圧ローラとの接触面積が中央部におけるそれより
    も広いことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 熱源を有する加熱ローラとこれに圧接し
    て回転する加圧ローラとを備え、未定着像を坦持した転
    写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回転により前記
    転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる定着装置であ
    って、前記加圧ローラと平行に延びるクリーニング部材
    を備え、当該クリーニング部材を当該加圧ローラの表面
    に接触させてこれをクリーニングするようになした定着
    装置において、 前記クリーニング部材は、その長さ方向の端部における
    前記加圧ローラとの非接触部の表面積が中央部のそれよ
    りも広いことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 熱源を有する加熱ローラとこれに圧接し
    て回転する加圧ローラとを備え、未定着像を坦持した転
    写材を両ローラ間に挟持し、両ローラの回転により前記
    転写材を搬送しつつ未定着像を定着させる定着装置であ
    って、前記加圧ローラと平行に延びるクリーニング部材
    を備え、当該クリーニング部材を当該加圧ローラの表面
    に接触させてこれをクリーニングするようになした定着
    装置において、 前記クリーニング部材の長さ方向の端部に放熱部材を接
    触させたことを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の定着装置において、前記
    転写材の幅を検知し、その検知結果に応じて前記放熱部
    材を前記クリーニング部材に接離させるようになしたこ
    とを特徴とする定着装置。
JP29962796A 1996-10-24 1996-10-24 定着装置 Pending JPH10123873A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7542710B2 (en) * 2005-03-25 2009-06-02 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning device for a fixing unit

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US7542710B2 (en) * 2005-03-25 2009-06-02 Sharp Kabushiki Kaisha Cleaning device for a fixing unit

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