JPH10123606A - 撮影システムとこれに使用する撮影装置および再生装置 - Google Patents

撮影システムとこれに使用する撮影装置および再生装置

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JPH10123606A
JPH10123606A JP8275095A JP27509596A JPH10123606A JP H10123606 A JPH10123606 A JP H10123606A JP 8275095 A JP8275095 A JP 8275095A JP 27509596 A JP27509596 A JP 27509596A JP H10123606 A JPH10123606 A JP H10123606A
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image
film
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JP8275095A
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English (en)
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Koji Mizobuchi
孝二 溝渕
Atsushi Maruyama
淳 丸山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、写真撮影時の環境情報やデート情
報の各種情報を各撮影コマ毎にフィルム上に磁気的に記
録することで、各種情報を広範囲に利用できる発展性の
高い撮影システムを提供する。 【解決手段】 フイルムに画像を記録する露出手段1g
と、温度、湿度、気圧、方位の少なくとも一つを含む環
境情報を検出する環境情報検出手段1cと、この環境情
報検出手段の出力をフイルム3上の所定位置に磁気的に
記録する情報記録手段1iとを有する撮影装置1と、現
像済みフイルムに記録された画像を光学的に読み出す撮
影画像再生手段2aと、フイルム面上の所定位置に磁気
的に記録された環境情報を再生する磁気再生手段2b
と、画像および環境情報を共に表示する表示手段2gと
を有する再生装置2とを少なくとも有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮影システムと
これに使用する撮影装置および再生装置、詳しくはフイ
ルムに画像を記録する露出手段と環境情報を検出する環
境情報検出手段とこの環境情報検出手段の出力をフイル
ム面上に記録する情報記録手段とを有する撮影装置と、
現像済みフイルムに記録された画像を光学的に読み出す
撮影画像再生手段とフイルム面上に記録された環境情報
を再生する磁気再生手段と画像および環境情報を共に表
示する表示手段とを有する再生装置と、これらを使用す
る撮影システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般的な個人による旅行等が極め
て容易となり、いわゆる個人生活のレジャー指向が強く
なっている。そこで、誰もが国内外の様々な行楽地や観
光地へと出かけるようになっており、このような行楽地
や観光地等に出かける際には、その目的地での記念とし
ての写真撮影を行なうために、必ずといってよい程、カ
メラが持参されている。
【0003】したがって、このような需要に応じるため
に、多種多様のカメラが提案され、また実用化されてお
り、特に、写真撮影に関する特別な知識を持たない者で
も、簡単にかつ確実に写真撮影を行なうことができると
共に、一台で多種多様な機能を具備したカメラ、いわゆ
るインテリジェント(多機能)化されたカメラが、種々
実用化されている。さらに外出時の携帯にも不便のない
ようにカメラの小型化についての提案も種々なされてお
り、一般的に実用化されている。
【0004】また、行楽地や観光地での記念写真撮影が
行なわれる場合を考えると、通常、その場所がどこであ
るのかが容易にわかる(証明できる)ような背景を選
び、その背景の前で記念写真撮影を行なうことが一般的
である。そして、記念写真撮影を行なおうとしている場
所が、例えば有名な観光地であったり、著名な景勝地で
あるといった場合には、特にこのような記念写真撮影が
行なわれる傾向が強くみられる。
【0005】そこで、このような記念写真撮影を行なう
際に、少なくとも撮影を行なう日付または時間等の写真
撮影時のデート(DATE)情報や、これに加えて簡単なメ
ッセージ文等を追加した各種撮影情報を、フイルム面上
に光学的に記録するようにしたカメラが、従来より種々
提案され、また一般的に実用化されている。
【0006】例えば、特開平8−129216号公報に
開示されているカメラは、カメラの撮影位置および方位
等の撮影位置情報を出力するGPS受信機を具備すると
共に、移動距離および方向測定用のジャイロ(あるいは
第2の無線通信手段)からの情報によってGPS受信機
によって取得した位置情報を補正して、撮影位置情報を
より精度良く検出すると共に、この撮影位置情報を、日
付等のデート情報に加えてフィルム面上の撮影画面内に
画像情報と共に光学的に記録するようにしたものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各種情報を
フイルム面上の撮影画面内に光学的に写し込む(記録す
る)ものでは、数多くの情報を単一の撮影画面内に記録
しようとした場合、記録装置そのものが複雑で重いもの
となってしまうばかりでなく、記録手段による記録動作
のための時間が各撮影コマの撮影動作毎に行なわれるこ
とにより、撮影動作と次の撮影動作までの間のタイムラ
グが増大してしまい、カメラの使用感を損なうという問
題がある。
【0008】また、数多くの情報を単一の撮影画面内に
光学的に記録した場合には、撮影画面内に記録された情
報が目障りとなると共に、単一の撮影画面内に数字、文
字等の情報が羅列されることとなるので、写真としての
鑑賞価値を大きく損なってしまうという問題もある。し
たがって、これらの各種情報が撮影画面内で目障りな存
在とならず、鑑賞価値を損なわない写真とするには、撮
影画面内に表示する情報としては、日付もしくは時間情
報程度で留めるべきものであると思われる。
【0009】上述の特開平8−129216号公報に開
示されている手段によれば、予め撮影画面内に撮影光束
から遮光された所定位置を設け、その所定位置に対して
のみ光学的に各種情報を記録するようにしているので、
画像情報を記録するための撮影画面が狭くなってしまう
という問題があると共に、上述したような諸問題があ
る。
【0010】また、各種情報を文字、符号等の形態によ
ってフイルム面上に光学的に記録するようにしているの
で、写真撮影を行なったフイルムの現像処理後に、この
フイルム面上に記録された各種情報を利用(編集、加工
等)することを考えると、文字、符号等からなる各種情
報を拾い読みする必要があり、迅速かつ高度なデータ処
理が困難であるという問題もある。
【0011】つまり、上述の特開平8−129216号
公報の技術手段は、撮影位置の位置情報(緯度、経度お
よび方位等)や写真撮影時のデート情報等をフイルム面
上の撮影画面内に光学的に写し込んで記録する、いわゆ
る完全なスタンドアローン機であるといえる。よって、
記録された各種情報を広範囲に利用するシステムの発展
性に欠けている。
【0012】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、写真撮影時の環
境情報(例えば温度、湿度、気圧または方位)やデート
情報(例えば年月日、時刻等)の各種情報を、各撮影コ
マ毎にフィルム面上の所定位置に磁気的に記録し、撮影
済みフイルムを現像後、画像情報と磁気情報とを再生/
表示する際に、この両情報に対して任意の形態の加工を
施して再生/表示を行なうことができるようにして、各
種情報を広範囲に利用した、発展性の高い撮影システム
とこれに使用する撮影装置および再生装置を提供するに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による撮影システムは、フイルムに画像
を記録する露出手段と、温度、湿度、気圧または方位の
少なくとも一つを含む環境情報を検出する環境情報検出
手段と、この環境情報検出手段の出力をフイルム面上の
所定位置に磁気的に記録する情報記録手段とを有する撮
影装置と、現像済みフイルムに記録された画像を光学的
に読み出す撮影画像再生手段と、フイルム面上の所定位
置に磁気的に記録された環境情報を再生する磁気再生手
段と、画像および環境情報を共に表示する表示手段とを
有する再生装置と、を少なくとも有して構成されてい
る。
【0014】また、第2の発明による撮影装置は、フイ
ルムに画像を記録する露出手段と、温度、湿度、気圧、
または方位の少なくとも一つを含む環境情報を検出する
環境情報検出手段と、環境情報検出手段の出力をフイル
ム面上の所定位置に磁気的に記録する情報記録手段とを
備えたことを特徴とする。
【0015】そして、第3の発明による再生装置は、現
像済みフイルムに記録された画像を光学的に読み出す撮
影画像再生手段と、フイルム面上の所定位置に磁気的に
記録された環境情報を再生する磁気再生手段と、画像と
これに対応する環境情報とを共に表示する表示手段とを
備えたことを特徴とする。
【0016】したがって、第1の発明による撮影システ
ムは、撮影装置は、露出手段によりフイルムに画像を記
録し、環境情報検出手段により温度、湿度、気圧または
方位の少なくとも一つを含む環境情報を検出し、この環
境情報検出手段の出力を情報記録手段によってフイルム
面上の所定位置に磁気的に記録し、再生装置は、撮影画
像再生手段により現像済みフイルムに記録された画像を
光学的に読み出し、磁気再生手段によりフイルム面上の
所定位置に記録された環境情報を再生し、表示手段によ
り画像および環境情報を共に表示する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態の撮
影システムの概略を示すブロック構成図である。
【0018】図1に示すように、この一実施の形態の撮
影システムは、写真撮影を行なうと共に、この写真撮影
時の環境情報、撮影情報等の各種情報をフイルム3のフ
イルム面上の所定位置に磁気的に記録する手段を有する
撮影装置1と、この撮影装置1によって撮影され、現像
所4において現像処理された後のフイルム3のフイルム
面上に記録された画像および各種の磁気情報を表示する
手段を有する再生装置2等によって構成されている。
【0019】詳しく説明すると、上記撮影装置1は、C
PU等によって形成され、この撮影装置1全体を制御す
る演算手段1eと、撮影画面内の露出を測定する測光手
段1aと、被写体までの距離を測定する測距手段1b
と、温度、湿度、気圧、方位等の写真撮影を行なう際の
環境状況を検出する環境情報検出手段1cと、写真撮影
時の日時に関するデート情報を特定する計時手段1d
と、各種情報を表示する表示手段1fと、フイルム3に
画像を記録する露出手段1gと、環境情報検出手段1c
の出力を各検出項目別に符合化するエンコード手段1h
と、このエンコード手段1hによって符合化された各種
磁気情報をフイルム3のフイルム面上の所定位置である
情報記録部(以下、磁気トラック部という。詳細につい
ては後述する。)に磁気的に記録する情報記録手段であ
る磁気記録手段1i等によって構成されている。
【0020】上記演算手段1eには、測光手段1a、測
距手段1b、環境情報検出手段1cおよび計時手段1d
からの各出力が入力されるようになっており、この演算
手段1eにおいて、測光、測距、環境情報、デート情報
等についての各種情報が演算され、その演算結果が、表
示手段1f、露出手段1g、エンコード手段1hに対し
てそれぞれ出力されるようになっている。
【0021】これにより、表示手段1fには、環境情報
検出手段1cにより検出された環境情報と、計時手段1
dにより特定されたデート情報の、いずれか一方の情報
が選択的に表示され、もしくは全ての情報が同時に表示
されるようになっている。
【0022】また、露出手段1gには、測光手段1aに
よる測定結果に基づく演算手段1eによる演算結果、す
なわち最適露出値が出力され、これを受けて露出手段1
gは、露出動作、すなわちフィルムへの画像記録動作を
行なうようになっている。
【0023】そして、エンコード手段1hには、環境情
報検出手段1cにより検出された環境情報、計時手段1
dにより特定されたデート情報等が出力され、上述した
ようにエンコード手段1hによって、上記環境情報が各
検出項目別に符合化され、この符号化された環境情報等
は、磁気記録手段1iに出力され、この磁気記録手段1
iによってフイルム3の磁気トラック部にエンコード値
として磁気的に記録されるようになっている。
【0024】一方、上記再生装置2は、上記撮影装置1
によって撮影され、現像所4において現像処理された後
のフイルム3のフイルム面上に記録されている画像情報
を光学的に読み出す撮影画像再生手段2aと、上記撮影
装置1による写真撮影時に、この撮影装置1の磁気記録
手段1iによってフイルム3の磁気トラック部に記録さ
れたエンコード値を読み出す磁気再生手段2bと、この
磁気再生手段2bにより読み出されたエンコード値をデ
コードするデコード手段2cと、撮影画像再生手段2a
の出力値とデコード手段2cの出力値とを各撮影コマ毎
に記憶する記憶手段2dと、この記憶手段2dに記憶さ
れている各撮影コマ毎の各種情報を任意に選択して出力
する選択手段2eと、この選択手段2eにより選択出力
された任意の情報が入力され、この選択情報を所望の形
態に加工処理する加工手段2fと、この加工手段2fに
よって加工処理された後の情報を表示する表示手段2g
等によって構成されている。
【0025】他方、上記フイルム3は、図1においては
図示していないが、そのフイルム面上の所定位置に、例
えば磁気記録層からなる磁気トラック部が設けられてい
るものである。なお、フイルム3の磁気トラック部につ
いての詳細な説明は後述する。
【0026】また、現像所4では、撮影装置1によって
撮影されたフイルム3の現像処理およびプリント処理等
が行なわれ、写真プリント5が作成される。ここで、写
真プリント5を作成するに際しては、再生用ソフト6を
使用する情報処理装置(図1においては図示せず。後述
する図2参照。)を使用して、現像済みのフイルム3に
記録された画像および各種情報を光学的、磁気的に読み
取り、この読み出された情報に基づいて、上記情報処理
装置は、写真プリント5を作成するプリント装置(図示
せず)を制御することで、写真プリント5が作成される
ようになっている。
【0027】さらに、現像所4において現像された現像
済みのフイルム3に記録された画像および磁気情報は、
再生用ソフト6を使用する情報処理装置を介して再生装
置2に再生表示することができるようになっている。
【0028】つまり、上記再生用ソフト6は、現像済み
のフイルム3に光学的に記録された画像と、現像済みの
フイルム3上の磁気トラック部に磁気的に記録されてい
る磁気情報等とを、所定のアルゴリズムに従ってフイル
ム3より光学的、磁気的に読み出して再生装置2の表示
手段2gに再生表示すると共に、この再生表示された画
像および磁気情報に対して加工処理等を行なうことがで
きるものであると共に、現像所4の上記プリント装置を
制御することができる制御プログラムからなるものであ
る。
【0029】したがって、上述したように現像所4にお
いては、再生用ソフト6によって読み出したフイルム3
の画像情報を、同様に読み出したフイルム3の磁気情報
に基づいてプリント装置を制御して写真プリント5を作
成することとなる。
【0030】また、同様に再生装置2においては、再生
用ソフト6によって読み出したフイルム3の画像および
磁気情報を再生表示および加工することができると共
に、この画像および磁気情報をプリンタ7に出力するこ
とで、写真プリント5を容易に作成することができるよ
うになっている。つまり、再生装置2およびプリンタ7
は、現像所4における大量プリント処理を行なう場合と
は別に、所望の形態に加工した少量の写真プリント5を
作成する場合に適する。
【0031】図2は、この一実施の形態の撮影システム
において、再生装置2を使用した場合の一例を示す概念
図である。
【0032】図2に示すように、撮影装置であるカメラ
1によってフイルム3上に撮影がなされると、フイルム
3上に画像情報が光学的に記録されると共に、この撮影
時において、各撮影コマ毎の環境情報、撮影情報等の情
報がフイルム3上の画像情報に対応する磁気トラック部
に磁気的に記録される。
【0033】カメラ1によって撮影されたフイルム3
は、現像所4(図1参照)において現像処理され、この
現像済みのフイルム3上に記録されている画像および磁
気情報は、再生用ソフト6の制御プログラムによって動
作する情報処理装置であるパソコン13に制御される画
像読取装置であるスキャナ12によって、各撮影コマ毎
に読み込まれる。
【0034】ここで、図2の概念図における再生装置と
しては、パソコン13およびスキャナ12を少なくとも
含む構成からなるものである。そして、この再生装置内
の各ブロックについては、図1の撮影画像再生手段2a
および磁気再生手段2bが、図2に示すスキャナ12に
相当するものであり、また図1のデコード手段2c、記
憶手段2d、選択手段2e、加工手段2fおよび表示手
段2gが、図2に示すパソコン13に相当するものであ
る。
【0035】そして、スキャナ12によってフイルム3
から読み込まれた各撮影コマ毎の画像および磁気情報
は、パソコン13内のメモリまたは磁気記憶媒体等から
なる記憶装置(図2においては図示せず。図1の記憶手
段2dに相当する。)に記憶され、この記憶装置に記憶
された各撮影コマ毎の画像および磁気情報は、再生用ソ
フト6に予めプログラムされている任意の操作命令を実
行することによって、容易に様々な形態の所望の加工処
理を行なうことができるようになっている。
【0036】さらに、加工処理が施された各撮影コマに
対応する画像および磁気情報は、パソコン13のモニタ
画面(図1の表示手段2gに相当する。)に表示され、
その内容を簡単に確認することができるようになってい
る。
【0037】また、この表示出力した情報を、再生用ソ
フト6の操作によってプリンタ7に対して出力するよう
にすれば、所望の加工を施した写真プリント5を簡単に
作成することができるようになっている。
【0038】次に、フイルム3の磁気トラック部に各種
情報を書き込む際の形態(以下、フォーマットとい
う。)についての詳細を、以下に説明する。
【0039】まず、この一実施の形態において使用する
フイルム3について、さらに詳しく説明すると、上記フ
イルム3は、ロール状のフイルムによって形成されてお
り、このロール状フイルムがフイルムカートリッジ内に
軸支されたスプール軸に巻回された状態でフイルムカー
トリッジ内に収納されているものである。そして、写真
撮影時や画像再生時に、撮影装置1や再生装置2に装填
されることによって、フイルムカートリッジ内から送り
出され、また巻き戻されるようになっているものであ
る。
【0040】そして、このフイルム3は、そのフイルム
面上に画像情報を光学的に記録する画像情報記録部と、
フイルム面上の所定位置、例えば画像情報記録部以外の
部分であって各撮影コマの画面枠周縁部等に、各撮影コ
マ毎に帯状からなる二つの情報記録部である磁気トラッ
ク部(第1の磁気トラック部および第2の磁気トラック
部)が設けられている。なお、磁気トラック部の配置
は、これに限らず、例えば画像情報記録部上や、フイル
ム面上の全面にわたって設けるようにしてもよい。ただ
し、画像情報記録部上に重ねて磁気トラック部を配置す
る場合には、磁性材としては、光を透過させることので
きる略透明なものを適用する必要がある。
【0041】上記第1の磁気トラック部は、通常、フイ
ルムに関する情報等がフイルムのメーカ等によって予め
磁気的に記録されている部分であり、第2の磁気トラッ
ク部(以下、トラックC2という。)は、ユーザーが使
用することのできる磁気トラック部となっている。
【0042】そして、撮影装置(カメラ)1の磁気記録
手段1iは、上記トラックC2に対しても環境情報、撮
影情報等を磁気的に記録することができるようになって
おり、また、ここに記録された各種磁気情報は、再生装
置2による画像再生時に、磁気再生手段2bによって、
トラックC2より読み出すことができるようになってい
る。
【0043】次に、上記トラックC2に各種磁気情報を
書き込む際の具体的なフォーマットについて、その一例
を図3、図4に示し、これについて以下に説明する。
【0044】図3は、トラックC2におけるヘッダー領
域のフォーマットの一例を示す図であり、図4は、図3
のヘッダー領域に続く領域、すなわち記録項目識別コー
ド領域およびデータコード領域のフォーマットの一例を
示す図である。
【0045】図3に示すように、この一例におけるヘッ
ダー領域は、「記録データ有/無判断ビット」、「記録
データビット長固定/非固定判断ビット」、「メーカ識
別コード」および「機種コード」によって形成されてい
る。
【0046】なお、図3に示すヘッダー領域の先頭部
分、つまり「記録データ有/無判断ビット」の直前に位
置する「無効ビット領域」は、有効データ書き込み(読
み出し)前のダミーとして設けられている領域である。
また、予めこの「無効ビット領域」を、多く確保してお
くことにより、将来、情報量が増加した際のヘッダー領
域拡張用として割り当てるようにしてもよい。
【0047】まず、図3に示す「記録データ有/無判断
ビット」は、トラックC2上のヘッダー領域に続く領域
(記録項目識別コード領域またはデータコード領域。図
4、図5参照。)に記録データが有るかどうかの判断を
行なうためのフラグビットである。
【0048】また、「記録データビット長固定/非固定
判断ビット」は、データコード領域の記録方式を判断す
るためのフラグビットであり、例えばフラグビット=
「1」を固定、フラグビット=「0」を非固定とするよ
うに設定すればよい。
【0049】そして、ヘッダー領域の残りのビットは、
「メーカ識別コード」と「機種コード」とに振り分けら
れており、この二つのコード部分には、撮影に使用され
た撮影装置のメーカ、機種等の情報が撮影時に記録され
るようになっていて、この「メーカ識別コード」と「機
種コード」とによって、撮影に使用された撮影装置のメ
ーカ、機種を特定することができるようになっている。
【0050】このようにヘッダー領域のフォーマットを
撮影装置の各メーカで共通のフォーマットにしておけ
ば、再生用ソフトによって制御される磁気再生手段がヘ
ッダー領域の「メーカ識別コード」を認識した時点で、
その旨のメッセージ等を、例えば再生装置の表示手段
(モニタ画面)等に表示させるようにし、このメッセー
ジに従って、磁気情報に基づいて特定された撮影装置の
メーカ、機種に対応して用意される機種に依存した個々
の再生用ソフトに切り換えることができることとなる。
【0051】したがって、例えば途中まで撮影を行なっ
たフイルムを巻き戻して、最初に撮影に使用した撮影装
置とは別の撮影装置によって、残りの未撮影分のフイル
ムを撮影したような場合、すなわち撮影コマによって撮
影を行なった撮影装置のメーカ、機種が異なるような使
い方をした場合にも、画像および磁気情報を確実に再生
表示することができるようになっている。
【0052】次に、図4によって、この一例の磁気トラ
ックC2における記録項目識別コード領域およびデータ
コード領域について、以下に説明する。
【0053】図4は、データコード領域のそれぞれの記
録項目のビット長を一律にnビット(nは正の整数)に
固定した場合の記録フォーマットを示している。つま
り、各記録項目のビット長は固定されているので、上述
のヘッダー領域の「記録データビット長固定/非固定判
断ビット」に設定されるフラグビットは、「1」(固
定)となる。
【0054】また、図4に示すように、この一例におけ
る記録項目としては、温度、湿度、気圧および方位の四
項目とし、予め「記録項目識別コード領域」の各ビット
に対して上位ビットから順に、温度、湿度、気圧、方位
のフラグビットが割り当てられている。そして、フラグ
ビット=「1」を記録項目有り、フラグビット=「0」
を記録項目無しに設定している。
【0055】図4では、「記録項目識別コード領域」の
温度、気圧および方位の各項目で設定されているフラグ
ビット=「1」であり、湿度の項目のみフラグビット=
「0」に設定しているので、「記録項目識別コード領
域」に続く「データコード領域」には、温度データ、気
圧データおよび方位データの三項目が「記録項目識別コ
ード領域」のフラグビットと同じ順番で記録されること
となる。
【0056】一方、図5は、「データコード領域」のフ
ォーマットの他の例を示す図であって、図4における
「記録項目識別コード領域」を廃して、記録項目毎に管
理するようにした場合のフォーマットの例示である。
【0057】図5に示すように、「記録項目識別コー
ド」、「データビット長指定コード」およびこの「デー
タビット長指定コード」で指定されたビット長(nビッ
ト:nは正の整数)の「データコード」の合計分のビッ
ト数が、各記録項目毎に確保されている。ここで、各記
録項目のビット長は非固定であるので、上述のヘッダー
領域の「記録データビット長固定/非固定判断ビット」
に設定されるフラグビットは、「0」(非固定)とな
る。
【0058】図5に示す例では、各記録項目の上位4ビ
ット分に対して、「記録項目識別コード」および「デー
タビット長指定コード」がそれぞれ2ビットづつ割り振
られている。
【0059】そして、表1、表2に示すように、各記録
項目(温度、湿度、気圧、方位)毎に対応する「記録項
目識別コード」と、各データビット長(8,10,1
2,16ビット)に対応する「データビット長指定コー
ド」を決定する。
【0060】
【表1】
【表2】 なお、「記録項目識別コード」および「データビット長
指定コード」は、記録項目数の変更等、必要に応じてビ
ット数の増減を行なって調整してもよい。
【0061】また、フォーマット形態も、図5に示す形
態に限らず、例えば再生時等における制御性を効率良
く、かつ容易にできるように、フラグビット数、あるい
はフラグビット、およびデータコードの順序を変更して
もよい。
【0062】このように構成された上記一実施の形態の
撮影システムの作用を、図6、図7のフローチャートに
よって、以下に説明する。
【0063】図6は、この一実施の形態の撮影システム
に使用する撮影装置1(図1参照)によって写真撮影が
行なわれる際の一連の動作、すなわち、環境情報の検
出、露出動作、フィルム給送動作等の一連の動作を示す
フローチャートである。
【0064】まず、撮影装置1の主電源スイッチである
パワーSW(図示せず)がオン(ON)状態とされるこ
とにより、撮影装置1の演算手段1eによって環境情報
検出手段1cが制御され、この時点での各種の環境情報
の検出が行なわれる。ここで、検出される環境情報とし
ては、例えば温度、湿度、気圧、方位等の情報である。
【0065】すなわち、ステップS1において、環境情
報検出手段1cによって、この時点の温度検出が行わ
れ、次のステップS2において、同様に湿度検出が行わ
れ、次のステップS3において、同様に気圧検出が行わ
れ、さらに、次のステップS4において、同様に撮影装
置1の主要被写体に対する方位検出が行われ、次のステ
ップS5の処理に進む。
【0066】ステップS5において、上述のステップS
1〜S4までの処理で環境情報検出手段1cによって検
出された各種環境情報の測定結果が演算手段1eに出力
され、この演算手段1eで上記測定結果のエンコード化
に必要な数値化演算が行われ、この演算結果がエンコー
ド手段1hに出力され、このエンコード手段1hによっ
て、各検出項目別に符合化(エンコード化)される。
【0067】そして、次のステップS6の処理に進み、
このステップS6において、各種情報の検出値が撮影装
置1の表示手段1fに、視覚的に認識しやすい表示形態
で各検出項目について選択的に表示され、あるいは全て
の検出項目について同時に表示され、次のステップS7
の処理に進む。
【0068】ステップS7において、撮影装置1のレリ
ーズスイッチ(SW:図示せず)が押されたかどうかの
判別が行なわれる。ここで、レリーズSWが押されてい
ない場合、すなわちレリーズSWの状態がオフ(OF
F)状態であると判断された場合には、ステップS1の
処理に戻り、以降の処理が繰り返される。
【0069】また、上述のステップS7において、レリ
ーズSWが押された場合、すなわちレリーズSWの状態
がオン(ON)状態であると判断された場合には、通常
のカメラシーケンスに移行する。すなわち、次のステッ
プS8以降の処理に進む。
【0070】ステップS8において、測光手段1aによ
って撮影画面内の主要被写体を含む被写体の測光動作が
行われ、次のステップS9の処理に進み、このステップ
S9において、測距手段1bによって撮影装置1から主
要被写体までの間の測距が行なわれ、次のステップS1
0の処理に進む。
【0071】ステップS10において、上述のステップ
S8で得られた測定結果(測光値)が演算手段1eに入
力され、これに基づいて演算手段1eは、露出演算を行
ない、その演算結果を最適露出値、例えばシャッタの露
出時間(シャッタ速度値)に変換し、次のステップS1
1の処理に進む。
【0072】ステップS11において、上述のステップ
S9で得られた測定結果(測距値)が演算手段1eに入
力され、これに基づいて演算手段1eは、測距演算およ
び合焦点演算を行ない、その演算結果をレンズ繰出量に
変換し、次のステップS12の処理に進む。
【0073】ステップS12において、上述のステップ
S11で得られたレンズ繰出し量に基づいて合焦点制御
が行われ、次のステップS13の処理に進み、このステ
ップS13において、上述のステップS10で得られた
最適露出値に基づいて露出手段1gによる露出動作(制
御)が行われ、次のステップS14の処理に進む。
【0074】ステップS14において、撮影装置1内に
設けられているフイルム駆動機構(図示せず)によっ
て、次の撮影コマまでの一コマ分のコマ送り(フィルム
給送)動作が行なわれる。
【0075】これと同時に、撮影装置1の磁気記録手段
1iによって、今回撮影を行なったフイルム3上の撮影
コマに対応する磁気トラック部に対して、レリーズSW
がオン(ON)状態とされる直前までのシーケンス(ス
テップS1〜S6)において、環境情報検出手段1cに
よって検出された環境情報、および、上述のステップS
8において、測光手段1aによって得られた測光値等を
含む撮影情報の磁気記録動作(制御)が、上述の一コマ
分のコマ送り動作が完了するまでの間に行なわれ、一連
のシーケンスを終了する(エンド:END)。
【0076】次に、図7は、この一実施の形態の再生装
置2(図1参照)によって行なわれる一連の動作、すな
わち各撮影コマ毎の画像および磁気情報の再生、加工お
よび表示等の一連の動作を示すフローチャートである。
【0077】まず、再生装置2の主電源スイッチである
パワーSW(図示せず)をオン(ON)状態にした後、
上記撮影装置1によって撮影されると同時に、この撮影
時における各種情報が磁気トラック部に記録されている
現像済みのフイルム3を再生装置2に装填する。
【0078】ステップS21において、再生装置2の撮
影画像再生手段2aによって、画像情報の再生動作が行
なわれる。すなわちフイルム面上に記録された画像情報
が光学的に読み出され、この読み出された撮影画像再生
信号は、ステップS24の処理において、記憶手段2d
に出力され記憶される。
【0079】これと同時に、ステップS22において、
上述のステップS21で読み出された画像情報に対応す
る磁気情報が、磁気再生手段2bによってフイルム面上
の磁気トラック部より読み出され、この読み出された磁
気再生信号がデコード手段2cに出力され、次のステッ
プS23の処理に進み、このステップS23において、
デコード手段2cは、入力された磁気再生信号のデコー
ド処理を行ない、次のステップS24の処理に進み、こ
のステップS24において、各撮影コマ毎の画像情報に
対応する(デコード処理済みの)磁気再生信号を、記憶
手段2dに出力され記憶される。そして、次のステップ
S25の処理に進む。
【0080】ステップS25において、上述のステップ
S21〜S24の処理が、所定の撮影コマ数分行われた
かどうかの確認がなされる。ここで、処理数が所定の撮
影コマ数に満たない場合には、ステップS21の処理に
戻り、以降の処理を繰り返す。
【0081】また、上述のステップS25において、処
理数が所定の撮影コマ数に達した場合には、次のステッ
プS26の処理に進み、このステップS26において、
選択手段2eによって、再生装置2の表示手段2gに表
示を行なう所望の撮影コマの選択が行なわれ、次のステ
ップS27の処理に進む。
【0082】ステップS27において、上述のステップ
S26の処理で選択された撮影コマについて、その画像
情報および磁気情報に対して加工手段2fによる加工を
おこなわずに、単に表示を行なう場合には、次のステッ
プS29の処理に進み、このステップS29において、
表示手段2gによって画像情報および磁気情報の表示を
行ない、次のステップS30の処理に進む。
【0083】また、上述のステップS27において、上
述のステップS26の処理で選択された撮影コマについ
て、その画像情報および磁気情報(デコード値)に対し
て、何らかの加工を所望する場合には、次のステップS
28の処理に進む。
【0084】ステップS28において、加工手段2fに
より、画像情報あるいは磁気情報に対する任意の形態の
加工を行なって、次のステップS29の処理に進み、こ
のステップS29において、表示手段2gに、加工後の
画像情報および磁気情報の表示を行ない、次のステップ
S30の処理に進む。
【0085】ステップS30において、表示手段2gに
表示する別の撮影コマへのコマ切り換えを行なうかどう
かの確認がなされる。ここで、コマ切り換えを行なう場
合には、ステップS26の処理に戻り、以降の処理を繰
り返す。
【0086】また、ステップS30において、コマ切り
換えを行なわない場合には、一連のシーケンスを終了す
る。
【0087】そして、上述したように再生装置2の表示
手段2gに表示した画像情報および磁気情報をプリンタ
7に対して出力することで、簡単に所望の写真プリント
5を作成することができることとなる。
【0088】図8、図9、図10は、プリンタ7によっ
て作成される写真プリント5の具体例を示す図である。
【0089】図8は、撮影装置1で撮影された後、現像
処理がなされたフイルム3内の所望の撮影コマについ
て、フイルム面上に記録された画像情報および磁気情報
に対して何らの加工も施さずに、プリンタ7に対して出
力し、または現像所4において、写真プリント5を作成
した場合の一例を示す図である。
【0090】図8に示すように、この場合に作成される
写真プリント5は、撮影コマの画像情報によって形成さ
れる画面上の所定箇所に、この撮影コマに対応する磁気
トラック部に記録されている環境情報およびデート情報
が、 温度:30℃ 湿度:70% 気圧:1010hPa 方位:南南東 日時:’96 08 23 15:34 等のように、文字等によって表示(プリント)されてい
る。
【0091】なお、現像所4に対して写真プリント5を
作成依頼するような場合には、プリント文字の配列や配
置、およびプリントする場所(写真プリント5の裏面ま
たは表面)等について、プリント処理依頼時に指定する
ことにより、所望の形態の写真プリント5を得ることも
可能である。
【0092】また、図9、図10は、現像済みのフイル
ム3に記録されている画像情報および磁気情報を再生装
置2によって加工を施した後、プリンタ7によって写真
プリント5を作成した場合の例示である。
【0093】図9、図10に示す例示では、画像情報に
対しては、例えば主要被写体の背景に画面枠等の装飾を
施すことによって、イメージ効果を向上させている。
【0094】また、磁気情報、すなわち環境情報、デー
ト情報に対しては、図9に示す一例では、画像情報の様
々な箇所に環境情報を配置したり、文字による表示だけ
でなく、方位を示す指標や時計を示す絵を利用して、視
覚的により認識しやすいような工夫が施されており、図
10に示す一例では、画像情報の枠外に文字情報を配置
することで、画像の鑑賞価値を損なわないような工夫が
施されている。
【0095】さらに、簡単なコメント文(図10におい
て示す「於:オアフ島ワイキキ」等)の情報を追加して
表示している。
【0096】なお、図8、図9、図10に示す写真プリ
ント5については、単なる例示であるので、これに限ら
ず、さらに多種多様な表示形態をとることができるの
は、いうまでもない。
【0097】以上説明したように上記一実施の形態によ
れば、撮影装置1によって行なわれる写真撮影時の環境
情報等の磁気情報を画像情報と共に、再生装置2によっ
て任意の形態で再生表示することができるので、写真撮
影時の構図を工夫したり、画像再生時の再生用ソフト6
を利用した情報の加工による様々な工夫により、各種各
様の形態の写真プリント5を簡単に作成することができ
る。
【0098】また、写真撮影時の環境情報等を画像情報
と共にフイルム3上の磁気トラック部に磁気的に記録す
るようにしたので、より多くの情報を収集および記録す
ることができると共に、この磁気情報を利用して様々な
形態で再生表示することが容易にできる。
【0099】さらに、各種情報を磁気的に記録するよう
にしているので、作成する写真プリント5の表面(画像
情報のプリントされる面)への各種情報の表示プリント
の一部または全部を非表示にすることもできる。これに
より、写真画像の鑑賞価値を維持することが可能とな
る。また、この場合には、各種磁気情報を写真プリント
5の裏面に表示プリントするようにすれば、作成される
写真プリント5に固有の各種情報を失ってしまうことも
ない。
【0100】[付記]上記発明の実施の形態により以下
のような構成の発明を得ることができる。
【0101】(1) 温度、湿度、気圧、または方位の
少なくとも一つを含む環境情報を検出する環境情報検出
手段と、上記環境情報検出手段の出力を上記フイルムの
所定位置に記録する情報記録手段と、を有するカメラ。
【0102】(2) 温度、湿度、気圧、または方位の
少なくとも一つを含む環境情報を検出する環境情報検出
手段と、上記環境情報検出手段の出力を上記フイルムの
所定位置に記録する情報記録手段と、上記環境情報検出
時の日時を特定する計時手段と、上記環境情報検出手段
および上記計時手段の出力を選択的に表示する表示手段
と、を有するカメラ。
【0103】(3) 付記1または付記2に記載のカメ
ラにおいて、機種を識別する機種データと共に、上記環
境情報検出手段の出力を上記フイルムの所定位置に記録
する情報記録手段を有するカメラ。
【0104】これによれば、記録された内容を再生する
際に、機種に依存した異なるプログラム処理を実行する
ことができる。
【0105】(4) 付記1または付記2に記載のカメ
ラにおいて、上記情報記録手段による記録に際して、上
記環境情報検出手段の出力値を各検出項目別に符号化す
るエンコード手段を有するカメラ。
【0106】(5) 現像済みフイルムに記録された画
像を光学的に読み出す撮影画像再生手段と、フイルム面
上に磁気的に記録された環境情報を再生する磁気再生手
段と、再生された画像データおよび環境情報データを各
コマ毎に記憶する記憶手段と、任意のコマの記憶値のみ
を上記記憶手段から選択的に選び出す選択手段と、所望
により上記選択手段により選択された記憶値を任意の形
態に加工する加工手段と、上記選択手段により選択され
た記憶値または上記加工手段により加工された記憶値を
表示する表示手段と、を有する再生装置。
【0107】これによれば、加工手段を設けることで、
記録されている環境情報の一部を非表示にしたり、様々
なパターンでの表示が可能となる。したがって、画像の
みを大きくしたり、様々な枠をつけて表示することもで
きる。
【0108】(6) 付記5に記載の再生装置におい
て、複数の処理プログラムを選択的に動作可能な再生装
置であって、フイルム面上に磁気的に記録された情報に
基づいて、上記処理プログラムを切り換えるようにした
再生装置。
【0109】(7) 付記6に記載の再生装置におい
て、上記情報は、機種を識別する機種データである。
【0110】これによれば、記録された内容を表示する
際に、機種に依存した異なるプログラム処理を実行する
ことが容易にできる。
【0111】(8) 付記5、6または付記7に記載の
再生装置において、上記選択手段により選択された記憶
値または上記加工手段により加工された記憶値を出力す
るプリンタを有する再生装置。
【0112】これによれば、手軽にプリントアウトが可
能となる。
【0113】(9) 撮影画面外の所定位置に磁気記録
専用の磁気トラックが設けられたフイルムと、このフイ
ルムの磁気トラックに対して、撮影時の環境状況を磁気
的に記録する磁気記録手段を備えた撮影装置と、所定の
プログラムに基づいて上記フイルムの各コマ毎の撮影画
面内の画像と磁気トラックに記録された上記環境状況の
磁気情報を同時に読み出して再生表示する再生装置と、
を有するカメラシステム。
【0114】(10) 付記9に記載のカメラシステム
において、上記撮影装置は、機種データを磁気的に記録
し、上記再生装置は、この機種データに対応するプログ
ラムに基づいて上記フイルムの各コマ毎の撮影画面内の
画像と磁気トラックに記録された上記環境状況の磁気情
報を同時に読み出して再生表示するカメラシステム。
【0115】これによれば、記録された内容を再生表示
する際に、機種に依存した異なるプログラム処理を実行
することができる。
【0116】(11) 付記9に記載のカメラシステム
において、温度、湿度、気圧、または方位の少なくとも
一つを含む環境情報を検出する環境情報検出手段と、上
記環境情報検出手段の出力を、上記フイルムの各コマ毎
の磁気トラックに記録形態の指示と共に磁気記録する情
報記録手段と、上記情報記録手段による記録に際し、上
記環境情報検出手段の出力値を各検出項目別に符号化す
るエンコード手段と、上記記録形態の指示に基づいて各
検出項目別に上記磁気情報をデコードするデコード手段
と、を有するカメラシステム。
【0117】(12) 付記11に記載のカメラシステ
ムにおいて、上記記録形態の指示は、上記磁気トラック
のヘッダー部に記録するようにしたカメラシステム。
【0118】これによれば、再生時に、ヘッダー部に記
録された記録形態を読み出すことで、素早く再生プログ
ラムを切り換えることができる。
【0119】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、写真
撮影時の環境情報(例えば温度、湿度、気圧または方
位)やデート情報(例えば年月日、時刻等)の各種情報
を、各撮影コマ毎にフィルム面上の所定位置に磁気的に
記録し、撮影済みフイルムを現像後、画像情報と磁気情
報とを再生/表示する際に、この両情報に対して任意の
形態の加工を施して再生/表示を行なうことができるよ
うにしたので、各種情報を広範囲に利用した、発展性の
高い撮影システムとこれに使用する撮影装置および再生
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の撮影システムの概略を
示すブロック構成図。
【図2】図1の撮影システムにおいて再生装置を使用し
た場合の一例を示す概念図。
【図3】図1のフイルムの磁気トラック部に各種情報を
書き込む際のフォーマットの一例を示す図であって、ヘ
ッダー領域を示す概念図。
【図4】図1のフイルムの磁気トラック部に各種情報を
書き込む際のフォーマットの一例を示す図であって、図
3のヘッダー領域に続く領域のフォーマットの一例を示
す概念図。
【図5】図1のフイルムの磁気トラック部に各種情報を
書き込む際のフォーマットの別の例を示す図であって、
図3のヘッダー領域に続く領域のフォーマットの別の例
を示す概念図。
【図6】上記図1の撮影システムの撮影装置の作用を示
すフローチャート。
【図7】上記図1の撮影システムの再生装置の作用を示
すフローチャート。
【図8】上記図1のプリンタによって作成される写真プ
リントの具体例を示す図。
【図9】上記図1のプリンタによって作成される写真プ
リントの具体例を示す図。
【図10】上記図1のプリンタによって作成される写真
プリントの具体例を示す図。
【符号の説明】
1 ……撮影装置、カメラ 1c……環境情報検出手段 1g……露出手段 1i……磁気記録手段(情報記録手段) 2 ……再生装置 2a……撮影画像再生手段 2b……磁気再生手段 2g……表示手段 3 ……フイルム 4 ……現像所 5 ……写真プリント 6 ……再生用ソフト 7 ……プリンタ 12……スキャナ(画像読取装置) 13……パソコン(情報処理装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムに画像を記録する露出手段
    と、温度、湿度、気圧または方位の少なくとも一つを含
    む環境情報を検出する環境情報検出手段と、この環境情
    報検出手段の出力を上記フイルム面上の所定位置に磁気
    的に記録する情報記録手段とを有する撮影装置と、 現像済みフイルムに記録された画像を光学的に読み出す
    撮影画像再生手段と、上記フイルム面上の所定位置に磁
    気的に記録された環境情報を再生する磁気再生手段と、
    画像および環境情報を共に表示する表示手段とを有する
    再生装置と、を少なくとも有して構成されることを特徴
    とする撮影システム。
  2. 【請求項2】 フイルムに画像を記録する露出手段
    と、温度、湿度、気圧または方位の少なくとも一つを含
    む環境情報を検出する環境情報検出手段と、 上記環境情報検出手段の出力を上記フイルム面上の所定
    位置に磁気的に記録する情報記録手段と、 を具備したことを特徴とする撮影装置。
  3. 【請求項3】 現像済みフイルムに記録された画像を
    光学的に読み出す撮影画像再生手段と、 上記フイルム面上の所定位置に磁気的に記録された環境
    情報を再生する磁気再生手段と、 上記画像と、これに対応する環境情報とを共に表示する
    表示手段と、を具備したことを特徴とする再生装置。
JP8275095A 1996-10-17 1996-10-17 撮影システムとこれに使用する撮影装置および再生装置 Withdrawn JPH10123606A (ja)

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