JPH10123201A - 部分放電測定装置の感度向上構造 - Google Patents

部分放電測定装置の感度向上構造

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JPH10123201A
JPH10123201A JP27313696A JP27313696A JPH10123201A JP H10123201 A JPH10123201 A JP H10123201A JP 27313696 A JP27313696 A JP 27313696A JP 27313696 A JP27313696 A JP 27313696A JP H10123201 A JPH10123201 A JP H10123201A
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JP
Japan
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power cable
partial discharge
high frequency
measuring device
frequency component
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Application number
JP27313696A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Masao Saito
政夫 斉藤
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Nobuo Kikuta
修夫 菊田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ケーブル線路を伝搬してくる外部雑音信
号を放電検出部に侵入することを簡易かつ安価な構造で
防止することができる部分放電測定装置の感度向上構造
を提供する。 【解決手段】 外周部にシース層を有する電力ケーブル
10、10同士の絶縁接続部(IJ)12の絶縁筒14
の両側端部に箔電極16、16を取付けて、この箔電極
16、16に接続した検出インピーダンスZにより部分
放電信号を検出する。また、絶縁接続部12に繋がる電
力ケーブル10、10に高周波領域でインピーダンスの
大きくなる高周波除去コア材18、18を設けて、電力
ケーブル10、10を伝わる外部雑音信号が箔電極1
6、16および検出インピーダンスZからなる検出部に
侵入することを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブル線路
の部分放電を測定する装置の感度向上構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CVケーブルなどの電力ケーブル
線路において絶縁測定を部分放電測定により行うに際し
て、絶縁接続部の絶縁筒に発生する高周波電圧(ほぼ数
MHz〜数十MHz)を測定する。この種の部分放電測
定においては、例えば図4に示す電力ケーブルa、a同
士の絶縁接続部(IJ)bの絶縁筒の両側端部に箔電極
c、cを取付けて、この箔電極c、cに接続した検出イ
ンピーダンスZにより部分放電信号を検出している。ま
た、そのときの検出信号は、高周波成分検出方法により
数MHz〜数十MHzの信号を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電力ケ
ーブル線路は布設場所によっては外部雑音信号(ノイズ
信号)を拾ってしまう場合がある。特に、図5に示すよ
うに、電力ケーブルaが橋梁部dに沿って布設されてい
るときには、電力ケーブルaがアンテナとなり、外部雑
音信号を拾ってしまい部分放電信号に外部雑音信号が重
畳するときがある。このようなときには、部分放電測定
が当該雑音信号の影響を多く受けてしまうので、部分放
電測定感度が悪くなってしまうという問題点が生じる。
また、橋梁部d以外の布設場所でも、図5中に示すよう
に、電力ケーブルaがアンテナとして作用して測定感度
を低下させるときが生じる。
【0004】これに対して、雑音信号が影響しないよう
に布設場所を選択するのは、布設コストの上昇を生み、
しかも、都市部では用地選定に制約が多いため、現実的
でないものである。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、電力ケーブル線路を伝搬して
くる外部雑音信号を放電検出部に侵入することを簡易か
つ安価な構造で防止することができる部分放電測定装置
の感度向上構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、電力
ケーブル線路の部分放電を絶縁接続部の絶縁筒間に発生
する高周波電圧の検出で測定する部分放電測定装置にお
いて、前記絶縁接続部に繋がる電力ケーブルに高周波領
域でインピーダンスの大きくなる高周波成分除去コアを
設けて、電力ケーブルを伝わる外部雑音が検出部に侵入
することを防止したことを特徴とする部分放電測定装置
の感度向上構造である。
【0007】請求項2の発明は、高周波成分除去コア
が、フェライトコア材料からなり、概略円筒形状を呈し
て電力ケーブルに外装されると共に、径方向に複数に分
割されたものであることを特徴とする請求項1に記載の
部分放電測定装置の感度向上構造である。
【0008】請求項3の発明は、高周波成分除去コア
が、目的とする高周波除去効果に応じて電力ケーブルの
軸方向に沿い1または2以上が配設されたことを特徴と
する請求項1に記載の部分放電測定装置の感度向上構造
である。
【0009】請求項1の発明においては、部分放電測定
に際して、前記絶縁接続部に繋がる電力ケーブルに高周
波領域でインピーダンス│Zf│(=│R+jX│)の
大きくなる高周波成分除去コアを設けているので、電力
ケーブル(特に遮蔽層)を伝わる外部雑音が検出部に侵
入することを確実に防止できる。部分放電測定において
は数MHz〜数十MHz(あるいは数MHz〜数百MH
zも可能)の高周波成分分析により行うが、それと同じ
高周波域の雑音信号を除去することができるので、測定
感度が向上するものである。また高周波成分除去フィル
タはコモンモードフィルタの作用をなすので外部雑音信
号のみを除去するので、ケーブル内部での部分放電信号
には当該フィルタは影響を与えず、精度良く部分放電を
測定できる。
【0010】請求項2の発明においては、高周波成分除
去コアを、フェライトコア材料からなるものにするの
で、フェライトコアで不要な高周波雑音が磁気エネルギ
ーを経て熱エネルギーに変換されることにより高周波成
分除去効果が大きい。それと共にフェライトコア材料は
ケイ素鋼板などに比較して成形性がよく安価に製造でき
る。また、高周波成分除去コアが、概略円筒形状を呈し
て電力ケーブルに外装されるものであり、径方向に複数
に分割されたいわゆるカットコアといえるものになって
いるので、電力ケーブル上に外装する際に、取付けおよ
び取り外しが極めて容易である。
【0011】請求項3の発明によれば、高周波除去コア
が、目的とする高周波除去効果に応じて電力ケーブルの
軸方向に沿い1または2以上配設するので、高周波除去
効果に応じて増設が容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態
に係る電力ケーブルの部分測定装置の感度向上構造の説
明図、図2は、図1の等価回路図、図3は、他の実施形
態の説明図であって、絶縁ガス封入の電気設備の終端に
おける絶縁接続部に本発明を実施したものの説明図であ
る。
【0013】実施形態は、図1に示すように、外周部に
シース層を有する電力ケーブル10、10同士の絶縁接
続部(IJ)12の絶縁筒14の両側端部に箔電極1
6、16を取付けて、この箔電極16、16に接続した
検出インピーダンスZにより部分放電信号を検出する部
分放電測定装置である。
【0014】また、前記絶縁接続部12に繋がる電力ケ
ーブル10、10の絶縁接続部12の両側の近傍に、高
周波領域でインピーダンスの大きくなる高周波成分除去
コア18、18を設けて、電力ケーブル10、10を伝
わる外部雑音が箔電極16、16および検出インピーダ
ンスZからなる検出部に侵入することを防止している。
【0015】ここで、前記高周波成分除去コア18が、
フェライトコア材料からなり、概略円筒形状を呈して、
前記絶縁接続部12の近傍位置で両側の電力ケーブル1
0、10に外装されるものである。そして、径方向に半
円筒に2つに分割されており、それを組み合わせて電力
ケーブル10、10のシース外周に外装するものであ
る。
【0016】なお、前記高周波成分除去コア18は、目
的とする高周波除去効果に応じて電力ケーブル10、1
0の軸方向に沿い1または2以上配設することができ
る。
【0017】また、高周波成分除去コア18は、種々の
材料を目的とする高周波除去効果に応じて使用できる
が、例えばフェライトカットコア(TDK(株)製品)
は高周波領域でのインピーダンスが大きくなる。
【0018】次に、実施形態の作用を説明する。実施形
態の部分放電測定装置においては、図2の等価回路で示
すように、電力ケーブル10、10は、導体20、20
と遮蔽層22、22を有している。前記図5に示したよ
うな橋梁部分から電力ケーブル10、10に侵入した外
部雑音(ノイズ)Nsは、前記遮蔽層22、22を伝搬
してくる。この外部雑音Nsに対して、高周波成分除去
コア18、18はインピーダンス(Zf=R+jX)の
電気的作用を及ぼして減衰するので、外部雑音が検出イ
ンピーダンスZに侵入するのが少なくあるいは無くな
る。したがって、部分放電測定に際して検出インピーダ
ンスZに現れる部分放電高周波電圧信号には侵入する前
記外部雑音Nsが少なくあるいは無いので、測定感度が
向上する。
【0019】また、前記高周波成分除去コア18は雑音
除去効果に応じて数を増減させる。また、高周波成分除
去コア18を、フェライトコア材料からなるものにする
ので、高周波除去効果が大きくかつケイ素鋼板などに比
較して成形性がよい。また、高周波成分除去コア18
が、概略円筒形状を呈して電力ケーブル10、10に外
装されるものであり、径方向に複数に分割されたいわゆ
るカットコアといえるものになっているので、電力ケー
ブル10、10上に外装する際に、取付け取り外しが極
めて容易である。
【0020】また、高周波成分除去コア18が、目的と
する高周波除去効果に応じて電力ケーブル10、10の
軸方向に沿い1または2以上配設できるので、高周波除
去効果を得るべく増設するのが容易である。
【0021】図3は、本発明の他の実施形態を示す。図
3の場合は、電力ケーブル10が電気設備(例えばガス
絶縁変圧器)に接続される終端部(例えばEB−G部)
24で部分放電測定するときに、当該終端部24で絶縁
筒14に箔電極16、16を設けて検出インピーダンス
Zで部分放電信号を検出する。そして、終端部24の電
力ケーブル10側に高周波成分除去コア18を設ける。
【0022】これにより、電力ケーブル10がアンテナ
となって外部雑音が伝搬して来ても、図1、図2の実施
形態と同様にその外部雑音を減少させて測定感度を向上
させることができる。なお、その他は上記図1、図2の
実施形態と同様であり、説明は省略する。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、高周波成分除去コアにより電力ケーブル(特に遮蔽
層)を伝わる外部雑音が検出部に侵入することを確実に
防止できる。請求項2の発明においては、高周波成分除
去コアをフェライトコア材料からなるものとするので、
高周波除去効果が大きくかつケイ素鋼板などに比較して
成形性がよい。また、高周波成分除去コアを電力ケーブ
ル上に外装する際に、取付け取り外しが極めて容易であ
る。請求項3の発明によれば、高周波成分除去コアが、
目的とする高周波除去効果に応じて1または2以上配設
するので、高周波除去効果に応じて増設が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電力ケーブルの部分測
定装置の感度向上構造の説明図である。
【図2】図1の等価回路図である。
【図3】他の実施形態の説明図であって、絶縁ガス封入
の電気設備の終端における絶縁接続部に本発明を実施し
たものの説明図である。
【図4】従来の部分放電測定の説明図である。
【図5】部分放電測定において、橋梁部からの雑音侵入
を説明する図である。
【符号の説明】
10、10 電力ケーブル 12 絶縁接続部 14 絶縁筒 16、16 箔電極 18、18 高周波成分除去コア 22 電力ケーブル遮蔽層 24 終端部
フロントページの続き (72)発明者 菊田 修夫 千葉県富津市新富42番1 株式会社フジク ラ富津工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル線路の部分放電を絶縁接続
    部の絶縁筒間に発生する高周波電圧の検出で測定する部
    分放電測定装置において、 前記絶縁接続部に繋がる電力ケーブルに高周波領域でイ
    ンピーダンスの大きくなる高周波成分除去コアを設け
    て、電力ケーブルを伝わる外部雑音が検出部に侵入する
    ことを防止したことを特徴とする部分放電測定装置の感
    度向上構造。
  2. 【請求項2】 高周波成分除去コアが、フェライトコア
    材料からなり、概略円筒形状を呈して電力ケーブルに外
    装されると共に、径方向に複数に分割されたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の部分放電測定装置の
    感度向上構造。
  3. 【請求項3】 高周波成分除去コアが、目的とする高周
    波除去効果に応じて電力ケーブルの軸方向に沿い1また
    は2以上配設されたことを特徴とする請求項1に記載の
    部分放電測定装置の感度向上構造。
JP27313696A 1996-10-16 1996-10-16 部分放電測定装置の感度向上構造 Pending JPH10123201A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196031A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル線路の部分放電測定方法
KR20200065493A (ko) * 2018-11-30 2020-06-09 한국전력공사 배전선로용 부분방전 저감장치

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JP2002196031A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル線路の部分放電測定方法
JP4531970B2 (ja) * 2000-12-26 2010-08-25 古河電気工業株式会社 電力ケーブル線路の部分放電測定方法
KR20200065493A (ko) * 2018-11-30 2020-06-09 한국전력공사 배전선로용 부분방전 저감장치

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