JPH10122958A - 紫外線光量の測定方法及び装置並びに紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線光量の測定方法及び装置並びに紫外線照射装置

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JPH10122958A
JPH10122958A JP29124696A JP29124696A JPH10122958A JP H10122958 A JPH10122958 A JP H10122958A JP 29124696 A JP29124696 A JP 29124696A JP 29124696 A JP29124696 A JP 29124696A JP H10122958 A JPH10122958 A JP H10122958A
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JP
Japan
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ultraviolet
ultraviolet light
color difference
sensitive paper
unit
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JP29124696A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sakai
和宏 坂井
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Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】立体的な被照射物の場合でも紫外線光量を絶対
値で知ることができる紫外線光量の測定方法及び装置並
びにこの紫外線光量の測定方法を用いた紫外線照射装置
を提供する。 【解決手段】紫外線光量計15と紫外線光量に対応して
変色する紫外線感光紙19とに、紫外線ランプ10及び
反射板11を有する光源部12から紫外線を照射するこ
とにより、紫外線光量と変色した紫外線感光紙の色差の
関係を示す検量線を規定し、次に立体的な被照射物に紫
外線感光紙を貼付して上記と同じ光源部を用いて紫外線
を照射した後、変色した紫外線感光紙の色差を測定し上
記検量線に基づいて色差を紫外線光量値に変換して、紫
外線感光紙が貼付された箇所に照射された紫外線光量値
を絶対値として表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線光量の測定方
法及び装置並びに紫外線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば紫外線硬化型樹脂を硬化さ
せるための紫外線照射装置における被照射物に照射され
る紫外線光量の測定は、被照射物が平面的な物である場
合には紫外線光量計を用いて測定されている。図8のよ
うに紫外線光量計5は例えば縦18cm、横7cm、厚
さ1cmぐらいの板状の形状をして、上面に受光部5a
と表示部5bを有している。用い方は、図8のように反
射板1で囲われた紫外線ランプ2からなる光源部2aの
下方を移動する、被照射物を搬送する搬送装置である搬
送コンベア4の上に紫外線光量計5を受光部5aを上に
して置き、被照射物の移動速度と同じ速度で搬送コンベ
アを運転し、紫外線光量計に数字表示された紫外線光量
を読み取るのである。
【0003】一方、被照射物が立体的な物、例えばビン
の場合には、例えば図9のように光源部6、7が、ビン
(被照射物)8の上方と側方に配置され、ビン8は逆さ
まにした状態で、その縦軸を中心に回転しながら光源部
6の下で且つ光源部7の前を矢印Aの方向に搬送装置9
により搬送移動せしめられて紫外線が照射される。この
場合、ビンの底面(図4では上面)、側面、肩面など各
面に照射される紫外線量を、上述したような板状の紫外
線光量計5を用いて測定することはできないので、紫外
線感光紙10を用いる方法が採られている。
【0004】紫外線感光紙10は紫外線光量に応じて変
色する紙で、立体的な被照射物の上面、側面、肩面など
測定すべき箇所にそれぞれ貼り、被照射物を通常のよう
に(ビンの場合は回転させながら搬送して)紫外線を照
射した後、操作者が基準色に対する紫外線感光紙の変色
の度合い(色の濃さ)を見比べて紫外線光量を判断する
のである。この変色テストに基づいて紫外線光量の調整
やランプ交換時期の判断が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
感光紙の変色の度合い(色の濃さ)を見て紫外線光量を
目視で判断する紫外線感光紙を用いた方法では、正確な
紫外線光量を絶対値(数値)で知ることはできない。そ
のためその後の所望の基準紫外線光量に近付けるための
紫外線ランプの入力や搬送速度の調整が非常に難しかっ
た。
【0006】本発明は、立体的な被照射物の場合でも紫
外線光量を絶対値で知ることができる紫外線光量の測定
方法及び装置並びにこの紫外線光量の測定方法を用いた
紫外線照射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の紫外線
光量の測定方法は、紫外線光量計と紫外線光量に対応し
て変色する紫外線感光紙とに、紫外線ランプ及び反射板
を有する光源部から紫外線を照射することにより、紫外
線光量と変色した紫外線感光紙の色差の関係を示す検量
線を規定し、次に立体的な被照射物に紫外線感光紙を貼
付して上記と同じ光源部を用いて紫外線を照射した後、
変色した紫外線感光紙の色差を測定し上記検量線に基づ
いて色差を紫外線光量値に変換して、紫外線感光紙が貼
付された箇所に照射された紫外線光量値を絶対値として
表示することを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の紫外線光量の測定方法
は、異なる光源部ごとにそれぞれ規定された複数の検量
線が予め規定され、実際に立体的な被照射物に照射する
操作を行う際に、その中の検量線を選択することを特徴
とする。
【0009】請求項3に記載の紫外線光量の測定装置
は、紫外線光量と紫外線感光紙の色差の関係を示す1乃
至複数の検量線が予め記憶されている記憶部と、紫外線
照射により変色した紫外線感光紙の色差を測定する色差
測定部と、操作部と、演算部と、表示部とを具備し、操
作部から所望の検量線を選択し入力後、選択された検量
線を有する光源部を用いて、立体的な被照射物に紫外線
感光紙を貼付して紫外線を照射し変色した紫外線感光紙
を剥して色差測定部に挿入することにより色差測定部が
色差を測定し、演算部が選択された検量線に基づいてこ
の測定値を紫外線光量値に変換後、表示部に紫外線光量
値を表示することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の紫外線光量の測定装置
は、紫外線光量と紫外線感光紙の色差の関係を示す1乃
至複数の検量線が予め記憶されている記憶部と、紫外線
照射により変色した紫外線感光紙の色差を測定する色差
測定部と、操作部と、演算部と、表示部とを具備し、操
作部から選択された検量線、基準紫外線光量値、搬送速
度、ランプ入力を入力後、選択された検量線を有する光
源部を用いて、立体的な被照射物に紫外線感光紙を貼付
して紫外線を照射し、照射により変色した紫外線感光紙
を剥して色差測定部に挿入することにより色差測定部が
色差を測定し、演算部が選択された検量線に基づいてこ
の測定値を紫外線光量値に変換後、表示部に紫外線光量
値、基準紫外線光量値との差、調整すべき搬送速度及び
ランプ入力を表示することを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の紫外線照射装置は、紫外
線ランプ及び反射板を有する光源部と、被照射物を搬送
する搬送装置と、紫外線ランプの入力を調整するランプ
入力調整装置と、搬送装置の搬送速度を調整する搬送速
度調整装置と、紫外線光量測定装置を具備し、紫外線光
量測定装置は、光源部からの紫外線光量と紫外線感光紙
の色差の関係を示す1乃至複数の検量線が予め記憶され
ている記憶部と、紫外線照射により変色した紫外線感光
紙の色差を測定する色差測定部と、操作部と、演算部
と、表示部とを有し、紫外線光量測定装置の操作部から
選択された検量線、基準紫外線光量値、搬送速度、ラン
プ入力を入力後、立体的な被照射物に紫外線感光紙を貼
付して紫外線を照射し、照射により変色した紫外線感光
紙を剥がして色差測定部に挿入することにより色差測定
部が色差を測定し、演算部が選択された検量線に基づい
てこの測定値を紫外線光量値に変換後、この紫外線光量
値信号を、搬送速度調整装置又はランプ入力調整装置に
出力し、基準紫外線光量値に近付くよう搬送速度又はラ
ンプ入力が自動的に調整されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明による紫外
線光量の測定方法を示すもので、検量線の規定作業は、
光源部12、搬送部14、紫外線光量計15及び紫外線
光量に対応して変色する紫外線感光紙19を用いて行わ
れる。
【0013】即ち紫外線ランプ10と反射板11を用い
た光源部12を有する平面的な被照射物用の紫外線照射
装置13を使用し、搬送部である搬送コンベア14の上
に紫外線光量計15と紫外線感光紙19とを置いて、搬
送コンベア14の速度や紫外線ランプ10の入力を種々
変えながら紫外線を照射し紫外線光量計15に表示され
た紫外線光量値(mJ/cm2 )を読み取ると共に、各
紫外線照射後の紫外線感光紙9の変色度、即ち色差(△
E、無単位)を色差計(図示せず)を用いて測定する。
【0014】測定後、図2のように、片対数グラフを用
いて縦軸に紫外線光量値(mJ/cm2 )、横軸に紫外
線感光紙の色差を表示するようにプロットすると、紫外
線光量値と色差の関係を表す検量線が直線として得られ
る(なお図2には2本の検量線が表示されている)。一
方、測定により得られた紫外線光量値と色差を用いて一
次回帰法によりこの検量線を数式として求める。
【0015】次に上述のように検量線を規定した光源部
からなる図9のような立体的な被照射物用の紫外線照射
装置を用い、立体的な被照射物の適宜箇所に紫外線感光
紙を貼り、通常のように紫外線を照射(テスト照射)し
た後、色差計を用いて変色した紫外線感光紙の色差を測
定する。得られた色差を上述の予め求めておいた検量線
図又は数式により紫外線光量値が絶対値(数値)として
求められる。
【0016】検量線図から、紫外線光量値(絶対値)の
概算値が求められるが、より正確を期するためには色差
値を数式に代入して紫外線光量を求める方が好ましい。
なお数式を用いた計算は関数電卓でできるが、式を予め
パソコン等に入力しておけばより簡単に求められる。
【0017】被照射物に照射される紫外線光量および分
光エネルギ−分布は、紫外線ランプの種類により異な
る。紫外線照射用の紫外線ランプとしては例えば水銀ラ
ンプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等が使用
され、その冷却方法も空冷式や水冷式がある。また、被
照射物に照射される紫外線光量および分光エネルギ−分
布は、反射板の種類によっても異なる。反射板としては
例えば、紫外線から赤外線まで反射するアルミニウム、
紫外線のみを反射し可視光及び赤外線を透過するコ−ル
ドミラ−等がある。これら紫外線ランプごとに、あるい
は紫外線ランプと反射板の組合せごとに紫外線光量と紫
外線感光紙の変色度(色差)の関係を示す検量線は異な
る。そこで複数の検量線を規定する作業乃至操作は、ま
とめて行なっておくのが好ましく、そうすれば後でその
たびに行う必要はなくなる。
【0018】立体的な被照射物用の紫外線照射装置は、
図9のように光源部が上方及び側方の2か所にあるもの
に限られず、下方や斜め上方等他の位置にあるものでも
よく、また光源部の数も2個以上あるものでもよい。
【0019】なお、検量線作成時には、一方(例えば上
方)からの紫外線だけを受けているのに対して、実際に
被照射物に紫外線が照射される場合には、側方などあら
ゆる方向からの紫外線を受けることになるが、検量線作
成時に使用する紫外線光量計がcosθに近似した斜め
入射特性を有するものであれば、紫外線が当たる角度に
影響されずに常に正しい光量値を表示する。
【0020】なお、検量線を作成する際には、移動しな
い平面上に紫外線光量計と紫外線光量に対応して変色す
る紫外線感光紙を配置し、紫外線ランプ及び反射板を有
する光源部から、シャッタ−等を使用して照射時間を種
々変えて照射してもよい。
【0021】図3及び図4は本発明による紫外線光量の
測定装置(以下単に測定装置という)を示すもので、測
定装置20は、操作部21、表示部22、色差測定部2
3を有している。また測定装置20内には紫外線光量と
紫外線感光紙の色差の関係を示す1乃至複数の検量線が
予め記憶されている記憶部24と、演算部25が内蔵さ
れている。なお26は外部出力端子でここから演算部か
らの出力を必要に応じて外部に取り出せる。なお、新た
な検量線を規定した時は、操作部からそれを入力し記憶
部に記憶させてもよい。
【0022】測定装置の使用にあたっては、図5の手順
のようにまず操作部21から所望の検量線を選択し入力
する。次に立体的な被照射物に紫外線感光紙を貼付し、
選択された検量線を有する光源部を有する紫外線照射装
置(例えば図9の紫外線照射装置)により紫外線を照射
(テスト照射)した後、操作者が変色した紫外線感光紙
を被照射物から剥して測定装置20の色差測定部23の
挿入口23aに挿入する。色差測定部23が色差を測定
し、演算部25が選択された検量線に基づいてこの測定
値を紫外線光量値に変換後、表示部22に紫外線光量値
が表示される。
【0023】また基本的な構造は図3及び図4の測定装
置と同じであるが、図6の手順のように操作部から選択
された検量線を入力する他に、基準紫外線光量値、搬送
速度及びランプ入力を入力し、表示部に基準値(設定
値)との差などを表示させるようにしてもよい。色差測
定部が測定した色差に基づいて演算部が、選択された検
量線により紫外線光量値に変換後、演算部は基準紫外線
光量値との差を絶対値及び相対値で表示する。これと共
に調整すべき(増減すべき)搬送速度及びランプ入力を
計算し、表示部にこれらを表示する。操作者はこれに基
づいて、搬送速度やランプ入力を調整する。
【0024】例えば基準紫外線光量値が1000mJ/
cm2 、搬送速度が5m/min、ランプ入力が3KW
と入力し、紫外線光量測定値が800mJ/cm2 であ
った場合、基準光量値との差は−200mJ/cm2
(絶対値)、−20%(相対値)と表示される。また、
紫外線光量基準値に合わせるためには搬送速度を4m/
minとするか、ランプ入力を3.75KWにすべきこ
とが表示される。
【0025】図7は本発明による紫外線照射装置のブロ
ック図を示すもので、紫外線照射装置30は、紫外線ラ
ンプ及び反射板を有する光源部31と、被照射物を搬送
する搬送部32と、紫外線ランプの入力を調整するラン
プ入力調整装置33と、ランプ点灯用電源装置33a
と、搬送装置の搬送速度を調整する搬送速度調整装置3
4と、紫外線光量測定部35とを具備する。なお、光源
部及び搬送装置の構造は図9と同じであるが、搬送装置
の搬送モ−タには制御がし易いインバ−タ−制御のモ−
タが使用されている。
【0026】紫外線光量測定部35は、紫外線光量と紫
外線感光紙の色差の関係を示す1乃至複数の検量線が予
め記憶されている記憶部36と、紫外線照射により変色
した紫外線感光紙の色差を測定する色差測定部37と、
操作部38と、演算部39と、表示部40とを有する。
【0027】紫外線光量測定部35の操作部38から選
択された検量線、基準紫外線光量値、搬送速度、ランプ
入力値を入力後、被照射物の基準となるべき箇所に紫外
線感光紙を貼り、テスト照射により紫外線を被照射物に
照射し変色した紫外線感光紙を被照射物から剥して色差
測定部37に挿入する。色差測定部37は色差を測定
し、演算部39が選択された検量線に基づいてこの測定
値を紫外線光量値に変換後、表示部40に測定した紫外
線光量値、基準値との差などを表示するとともに、この
紫外線光量値信号が、搬送速度調整装置34又はランプ
入力調整装置33に出力され、基準紫外線光量値に合う
よう搬送速度又はランプ入力が自動的に調整される。
【0028】
【実施例】
【0029】<実施例1>3KW空冷式高圧水銀ランプ
10とアルミニウム反射板11を用いた光源部12を有
する図1の平面的な被照射物用の紫外線照射装置13を
使用して、紫外線光量を変えながら色差を測定した。即
ち、搬送装置である搬送コンベア14の上に紫外線光量
計15(岩崎電気製の紫外線光量計UVPZ−2、分光
感度300〜400nm、cosθに近似した斜め入射
特性を有する)と、紫外線感光紙19(巴川製紙所製U
Vチェッカ−UVRI−LBL)を置いて、搬送コンベ
ア14のスピ−ドや高圧水銀ランプ10の入力を変えな
がら紫外線光量計15に表示された紫外線光量値(mJ
/cm2 )を読み取ると共に、紫外線感光紙19の色差
(△E、無単位)を色差計(ミノルタ製の色彩色差計C
R−100)を用いて測定した。なお照射距離(ランプ
と照度計との距離)は200mmである。その結果、表
1のような結果を得た。
【0030】
【表1】
【0031】この得られた値を、紫外線光量(mJ/c
2 )を縦軸(y軸)に、紫外線感光紙の色差を横軸
(x軸)にして、片対数グラフを用いてプロットして作
図することにより図2の検量線図のBの検量線を得た。
また表1の値を用いて一次回帰法により検量線を示す式
を求めたところ、次の式1のようであった。
【0032】紫外線光量値(mJ/cm2 )=10n
(式1)、ここでnは3.3771×10-2×色差(△
E)+1.284である。
【0033】即ち直線の傾きは10a (a=3.377
1×10-2)、y切片は10b (b=1.284)であ
る。なお、直線性を表す相関係数rは0.9947で1
に極めて近く高い精度を有している(1に近いほど直線
性がよい)。
【0034】次に上記と同じ3KW空冷式高圧水銀ラン
プ10とアルミニウム反射板11の組合せによる光源部
12を上方及び側方の2か所に用いた図9の紫外線照射
装置を用い、立体的な被照射物(ビン)に上面1枚、側
面2枚、肩面1枚のように紫外線感光紙(巴川製紙所製
UVチェッカ−UVRI−LBL)を貼り、通常のよう
に搬送装置により被照射物を回転させながら紫外線を照
射(テスト照射)した後、色差計を用いて色差を測定し
た。なお照射距離(例えばランプとビンの上面までの距
離)は200mmである。その結果、上面では色差が3
0.24であった。この色差を検量線Bを示す上記式1
に代入し計算すると、被照射物の上面に照射された紫外
線光量値は265.46(mJ/cm2 )であることが
わかる。
【0035】なお、数値に変換せずに、図2の検量線図
の検量線Bを用いて、検量線図から概算値を出してみる
と、265〜270(mJ/cm2 )となる。このよう
に検量線図を用いる方法でも紫外線感光紙の変色の度合
い(色の濃さ)を見て紫外線光量を目視で判断する方法
よりも、数値として出るので便利である。
【0036】<実施例2>実施例1と同様にして3KW
空冷式メタルハライドランプとアルミニウム反射板の組
合せによる光源部を用いた場合の紫外線光量値の変化に
対する紫外線感光紙の色差の変化を測定した。その結
果、表2のような結果を得た。
【0037】
【表2】
【0038】この得られた値を、紫外線光量値(mJ/
cm2 )を縦軸に、紫外線感光紙の色差を横軸にして、
片対数グラフを用いて各値をプロットして作図すること
により図2の検量線図のCの検量線を得た。また表2の
値を用いて一次回帰法により検量線を示す式を求めたと
ころ、次の式2のようであった。
【0039】紫外線光量値(mJ/cm2 )=10m
(式2)、ここでmは2.070×10-2×色差(△
E)+1.242である。
【0040】
【発明の効果】本発明の紫外線光量の測定方法及び測定
装置では、立体的な被照射物に照射される紫外線の光量
を絶対値(数値)で測定できるので、例えば被照射物に
塗布された紫外線硬化樹脂を適正に硬化させるのに必要
な搬送装置の速度やランプ入力の調整が容易にできる。
【0041】また従来の目視による測定方法のように個
人差が出ることがなく操作者が変わっても常に正確な調
整が行える。
【0042】さらに紫外線の光量を絶対値で測定できる
ので、ランプの寿命時期も容易に判断できる。
【0043】また本発明の紫外線照射装置では、被照射
物に紫外線感光紙を貼付して紫外線を照射(テスト照
射)した後、剥して色差測定部に挿入すれば自動的に、
基準値の紫外線光量に合う搬送速度又はランプ入力が調
整されるので常に適正な照射が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線光量の測定方法において検量線
を規定するのに用いた紫外線照射装置。
【図2】紫外線光量と紫外線感光紙の変色度(色差)を
示す検量線図。
【図3】紫外線光量測定装置の外観図。
【図4】紫外線光量測定装置のブロック図。
【図5】紫外線光量測定装置の操作フロ−チャ−ト図。
【図6】紫外線光量測定装置の別の操作フロ−チャ−ト
図。
【図7】紫外線照射装置のブロック図。
【図8】平面的な被照射物用の紫外線照射装置。
【図9】立体的な被照射物用の紫外線照射装置。
【符号の説明】
10 紫外線ランプ 11 反射板 12 光源部 13 紫外線照射装置 14 搬送部(搬送コンベア) 15 紫外線光量計 19 紫外線感光紙 20 紫外線光量測定装置 21 操作部 22 表示部 23 色差測定部 23a 挿入口 24 記憶部 25 演算部 30 紫外線照射装置 31 光源部 32 搬送部 33a ランプ点灯用電源装置 33 ランプ入力調整装置 34 搬送速度調整装置 35 紫外線光量測定部 36 記憶部 37 色差測定部 38 操作部 39 演算部 40 表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線光量計と紫外線光量に対応して変色
    する紫外線感光紙とに、紫外線ランプ及び反射板を有す
    る光源部から紫外線を照射することにより、紫外線光量
    と変色した紫外線感光紙の色差の関係を示す検量線を規
    定し、次に立体的な被照射物に紫外線感光紙を貼付して
    上記と同じ光源部を用いて紫外線を照射した後、変色し
    た紫外線感光紙の色差を測定し上記検量線に基づいて色
    差を紫外線光量値に変換して、紫外線感光紙が貼付され
    た箇所に照射された紫外線光量値を絶対値として表示す
    ることを特徴とする紫外線光量の測定方法。
  2. 【請求項2】異なる光源部ごとにそれぞれ規定された複
    数の検量線が予め規定され、実際に立体的な被照射物に
    照射する操作を行う際に、その中の検量線を選択する請
    求項1に記載の紫外線光量の測定方法。
  3. 【請求項3】紫外線光量と紫外線感光紙の色差の関係を
    示す1乃至複数の検量線が予め記憶されている記憶部
    と、紫外線照射により変色した紫外線感光紙の色差を測
    定する色差測定部と、操作部と、演算部と、表示部とを
    具備し、操作部から所望の検量線を選択し入力後、選択
    された検量線を有する光源部を用いて、立体的な被照射
    物に紫外線感光紙を貼付して紫外線を照射し変色した紫
    外線感光紙を剥して色差測定部に挿入することにより色
    差測定部が色差を測定し、演算部が選択された検量線に
    基づいてこの測定値を紫外線光量値に変換後、表示部に
    紫外線光量値を表示することを特徴とする紫外線光量の
    測定装置。
  4. 【請求項4】紫外線光量と紫外線感光紙の色差の関係を
    示す1乃至複数の検量線が予め記憶されている記憶部
    と、紫外線照射により変色した紫外線感光紙の色差を測
    定する色差測定部と、操作部と、演算部と、表示部とを
    具備し、操作部から選択された検量線、基準紫外線光量
    値、搬送速度、ランプ入力を入力後、選択された検量線
    を有する光源部を用いて、立体的な被照射物に紫外線感
    光紙を貼付して紫外線を照射し、照射により変色した紫
    外線感光紙を剥がして色差測定部に挿入することにより
    色差測定部が色差を測定し、演算部が選択された検量線
    に基づいてこの測定値を紫外線光量値に変換後、表示部
    に紫外線光量値、基準紫外線光量値との差、調整すべき
    搬送速度及びランプ入力を表示することを特徴とする紫
    外線光量の測定装置。
  5. 【請求項5】紫外線ランプ及び反射板を有する光源部
    と、被照射物を搬送する搬送装置と、紫外線ランプの入
    力を調整するランプ入力調整装置と、搬送装置の搬送速
    度を調整する搬送速度調整装置と、紫外線光量測定装置
    を具備し、紫外線光量測定装置は、光源部からの紫外線
    光量と紫外線感光紙の色差の関係を示す1乃至複数の検
    量線が予め記憶されている記憶部と、紫外線照射により
    変色した紫外線感光紙の色差を測定する色差測定部と、
    操作部と、演算部と、表示部とを有し、紫外線光量測定
    装置の操作部から選択された検量線、基準紫外線光量
    値、搬送速度、ランプ入力を入力後、立体的な被照射物
    に紫外線感光紙を貼付して紫外線を照射し、照射により
    変色した紫外線感光紙を剥がして色差測定部に挿入する
    ことにより色差測定部が色差を測定し、演算部が選択さ
    れた検量線に基づいてこの測定値を紫外線光量値に変換
    後、この紫外線光量値信号を、搬送速度調整装置又はラ
    ンプ入力調整装置に出力し、基準紫外線光量値に近付く
    よう搬送速度又はランプ入力が自動的に調整されること
    を特徴とする紫外線照射装置。
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