JPH10120520A - 鉱物入り化粧品 - Google Patents

鉱物入り化粧品

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JPH10120520A
JPH10120520A JP8278182A JP27818296A JPH10120520A JP H10120520 A JPH10120520 A JP H10120520A JP 8278182 A JP8278182 A JP 8278182A JP 27818296 A JP27818296 A JP 27818296A JP H10120520 A JPH10120520 A JP H10120520A
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mineral
cosmetic
liquid
parts
weight
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JP8278182A
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Teruko Matsubara
照子 松原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌に塗布した時の刺激性が少なくマイルド感
の高い液状化粧品を提供する。 【解決手段】 容器内に化粧用液体が収容されるととも
に、この化粧用液体内に鉱物が浸漬されてなる。鉱物と
して、セキエイ、電気石、ゼオライト、ヘマタイト、コ
ランダム、リョクチュウ石、ジルコン、キンリョク石、
トパズ、タンパク石、トルコ石、ザクロ石、ゲッチョウ
石、コウギョク、メノウの1種または2種以上を例示で
きる。望ましくは、容器及び化粧用液体が透明または半
透明であり、鉱物が装飾用鉱物であるのが良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、肌にやさしく塗り心
地の穏やかな鉱物入り化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧品
は日常的に使用されるものであるため、肌に塗布した時
の刺激が少なく、マイルド感を感じさせるものであるこ
とが望ましい。
【0003】特に、最近では、健康に対する意識の高ま
りから、肌への刺激が少ない天然材料あるいは天然材料
に由来する成分を主体とする化粧品が求められており、
肌への塗布感覚が一層重要視される傾向にある。
【0004】この発明は、このような現状に鑑みなされ
たもので、肌に塗布した時の刺激性が少なくマイルド感
の高い液状化粧品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、鋭意研
究の結果、化粧用液体の中に鉱物を入れておくことによ
り、化粧用液体の塗布時に、肌に感じるマイルド感が増
大することを知見し、この発明を完成した。
【0006】即ち、この発明は、容器内に化粧用液体が
収容されるとともに、この化粧用液体内に鉱物が浸漬さ
れてなることを特徴とする鉱物入り化粧品を要旨とす
る。
【0007】このように、鉱物を浸漬しておくことによ
り、塗布時のマイルド感が増大する理由は定かではない
が、おそらくは鉱物中の各種塩成分やあるいはSi、F
e等の元素が分子レベルで、化粧用液体に含まれる水成
分に作用してこれを改質するからと推測される。
【0008】ここに、鉱物の種類は特に限定されること
はないが、好ましいものとして、セキエイ、電気石、ゼ
オライト、ヘマタイト、コランダム、リョクチュウ石、
ジルコン、キンリョク石、トパズ、タンパク石、トルコ
石、ザクロ石、ゲッチョウ石、コウギョク、メノウを挙
げうる。これらの鉱物は、1種のみを用いても2種以上
を同時に用いても良い。
【0009】また、望ましくは、容器及び化粧用液体が
透明または半透明であり、かつ鉱物として装飾用鉱物が
用いられるのが良い。こうすることにより、化粧用液体
に浸漬された装飾用鉱物を、容器外から視認することが
でき、装飾用鉱物の美麗さや輝きにより、装飾性、豪華
性、高級感を醸し出すことができ、商品価値の高い化粧
品となしうる。装飾用鉱物としては、例えば、セキエイ
(宝石名は水晶であり、特にアメジストが望ましい)、
コランダム(宝石名はルビー、サファイア)、リョクチ
ュウ石(宝石名はエメラルド、アクアマリン)、ジルコ
ン(宝石名はヒヤシンス)、キンリョク石(宝石名はオ
リエンタル・キャッツアイ、オリエンタル・クリソライ
ト、アレキサンドライト)トパズ(宝石名はトパズ)、
タンパク石(宝石名はオパール)、トルコ石(宝石名は
トルコ石)、ザクロ石(宝石名はガーネット)、ゲッチ
ョウ石(宝石名はムーンストン)、コウギョク(宝石名
はヒスイ)、メノウ(宝石名はメノウ)等を挙げうる。
なかでも、アメジストは、化粧用液体の塗布時のマイル
ド感の増大効果に極めて優れると共に、色調的にも重厚
感のある崇高な雰囲気を醸し出し、容器外からこれを鮮
やかに視認することができて、高級感のある極めて商品
価値の高い化粧品となしうる点で最も好ましい。
【0010】また、鉱物が浸漬される化粧用液体の種類
は特に限定されることはないが、次のようなものを用い
るのが望ましい。この理由は、以下に説明するこれらの
化粧用液体が、天然材料に由来する成分を主体として優
れた美白効果を有するとともに、天然の鉱物と相性が良
いためである。
【0011】まず第1に、尿素と、該尿素100重量部
に対してアルコール分を除去したぶどう酒30〜100
重量部とを含有する美白洗浄液からなる化粧用液体を挙
げうる。
【0012】また、第2に、脂肪酸のカリウム塩の他
に、未反応脂肪酸、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグ
リセリドを含有する中性〜弱アルカリ性の液状石鹸と、
該液状石鹸100重量部に対し、界面活性剤15〜50
重量部およびアルコール分を除去したぶどう酒3〜40
重量部とを含有する美白液状石鹸からなる化粧用液体を
挙げうる。
【0013】これら2種類の化粧用液体において、美白
効果を有する共通成分はぶどう酒である。ぶどう酒は、
15%程度のアルコールを含有する発酵酒であり、他に
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸、グルコース、
果糖等の糖類を豊富に含み、pH2.5〜3.5程度の
酸性であって、健康な肌が弱酸性であることから、低刺
激でありながら優れた美白効果が得られる。赤、白、ロ
ゼのいずれのぶどう酒でも同等の美白効果が得られる
が、赤やロゼを使用すると着色されて化粧品としての心
理的な使用感を損なうおそれがあるため、化粧品の色と
して一般的な白を使用することが好ましい。なお、この
発明の美白化粧品においては、ぶどう酒はいずれもアル
コール分が蒸発により除去された状態で含有されている
ため、含有量はアルコール分を除外した量で規定され、
この明細書においても特に記述のない限り、ぶどう酒量
は約15%のアルコールを除外した量を示している。ま
た、いずれの美白化粧品においても、アルコール分は後
述の製造過程において蒸発除去されるものであり、出発
材料にはアルコールを含む状態で計量し使用するものと
する。
【0014】第1の化粧用液体において、尿素は、皮膚
の角質層を柔軟にする成分である。尿素およびぶどう酒
の配合比は、尿素100重量部に対してぶどう酒30〜
100重量部とする必要がある。ぶどう酒が30重量部
未満では相対的に尿素量が増えてぶどう酒に十分に溶け
込まずシャーベット状になり肌への使用感の悪いものと
なる。一方、ぶどう酒が100重量部を超えると、美白
効果が飽和して多量の配合が無駄になる。特に好ましい
ぶどう酒の配合量の下限値は、尿素100重量部に対し
40重量部であり、上限値は80重量部である。なお、
尿素およびぶどう酒以外の原料として、薬品臭を消して
化粧品としての使用感を高めるために、適宜香料を添加
してもよい。香料を添加する場合は、肌への刺激性の少
ない天然香料が好ましい。
【0015】前記美白洗浄液からなる化粧用液体は、好
ましくは次のようにして製造される。
【0016】即ち、所要量の尿素およびぶどう酒の混合
物を、撹拌しながら常温から50〜70℃に達するまで
徐々に加熱し、この間にアルコール分を除去する。アル
コールの残留量が多いと肌への刺激が強くなるために十
分に除去する必要があるが、短時間で除去するために高
温にすると、ぶどう酒に含有される酵素類がこわれるお
それがあるため、上記温度範囲が好ましい。なお、香料
を添加する場合は、最高温度に達したのちに加える。
【0017】上記第2の美白液状石鹸からなる化粧用液
体は、ベースとなる液状石鹸に界面活性剤およびぶどう
酒を添加したものである。
【0018】前記液状石鹸の材料となる油脂は、肌への
刺激を抑えるために主として天然油脂を使用することが
好ましい。石鹸材料として使用できる天然油脂であれば
特に限定されず、動物性の牛脂、ラード、馬油、ミンク
油等、植物性の落花生油、ホホバ油、ヤシ油、パーム
油、なたね油、糠油等を例示でき、これらの一種または
2種以上を使用する。特に、落花生油、ミンク油はワッ
クス分を豊富に含み温熱効果や乾燥防止効果を有するの
みならず、皮膚に対する親和性が良いために推奨でき
る。さらに、前記天然油脂のみでは、匂いが強くなった
り低温時に固くなるおそれがあるため、天然油脂から精
製したラウリル酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ミス
チリン酸等の脂肪酸を併用することが好ましい。天然油
脂から精製した脂肪酸であれば肌に優しく、天然油脂と
同様の使用感が得られる。材料油脂における天然油脂と
脂肪酸の配合割合は、70:30〜30:70が好まし
い。
【0019】また、界面活性剤は、石鹸としての除菌洗
浄力を増すとともに、低温時においても安定した液化状
態を保つために添加される。界面活性剤は、肌への刺激
を抑えるために天然成分に由来するものが好ましく、ヤ
シ油アミドベタイン液等を例示できる。界面活性剤の配
合量は、後述の方法で製造される液状石鹸100重量部
に対して、15重量部未満では上記効果に乏しく、50
重量部を超えると相対的に前記液状石鹸が少なくなって
石鹸としての洗浄効果が却って低下する。従って、界面
活性剤は液状石鹸100重量部に対して15〜50重量
部とする必要があり、好ましい下限値は25重量部、上
限値は40重量部である。
【0020】また、ぶどう酒の配合量は、液状石鹸10
0重量部に対して3重量部未満では美白効果が乏しく、
40重量部を超えると相対的に前記液状石鹸が少なくな
って石鹸としての洗浄効果が損なわれる。従って、ぶど
う酒の配合量は液状石鹸100重量部に対して3〜40
重量部とする必要があり、好ましい下限値は10重量
部、上限値は25重量部である。
【0021】上記美白液状石鹸は、上記材料を原料とし
て中性〜弱アルカリ性でかつ泡立ちの良い液状石鹸を製
造するために、好ましくは、材料油脂を水酸化カリウム
で鹸化して脂肪酸のカリウム塩を生成する第1工程と、
第1工程の反応液に材料油脂を追加して脂肪酸および/
またはそのモノ、ジグリセリドを生成し、液状化および
pHの低下を図る第2工程の2段階の反応によって、中
性〜弱アルカリ性の液状石鹸を製造する過程で、ぶどう
酒および界面活性剤を添加して製造される。
【0022】前記第1工程において、反応釜中で材料油
脂、触媒としてのアルコール、水酸化カリウムおよび液
状石鹸としての濃度調整のための水を混合加温して鹸化
反応させ、脂肪酸のカリウム塩を生成させる。このと
き、反応温度が60℃未満では鹸化反応が極めて遅いた
めに実用的でなく、100℃を超えると材料油脂が酸化
分解するおそれがあるため、60〜100℃で鹸化反応
させることが好ましく、特に70〜90℃の範囲が好ま
しい。また、水酸化カリウムは、材料油脂の鹸化反応が
終了して脂肪酸のカリウム塩が十分に生成されるよう
に、材料油脂の鹸化価等から化学量論的に計算される量
よりもやや過剰に加える必要がある。鹸化反応が終了し
た状態とは、加えた水酸化カリウムによって鹸化反応が
飽和し、過剰分の水酸化カリウムが遊離アルカリとして
存在する状態であり、反応中の反応液のpHを監視する
ことによって鹸化反応の終了を知ることができる。具体
的には、反応系内に水酸化カリウム水溶液を徐々に加え
ていき、反応液のpHが10.5〜11程度に上昇した
ときに鹸化反応が終了したと見做すことができる。
【0023】前記第2工程においては、第1工程で得た
反応液に材料油脂を追加し、アルコール存在下で40〜
80℃で48〜96時間保持して反応液を熟成させるこ
とにより行う。材料油脂を追加して系内の油脂を過剰と
することにより、前記遊離アルカリは追加した材料油脂
の鹸化反応に消費され、脂肪酸のカリウム塩の他、脂肪
酸のモノグリセリドおよびジグリセリドを生成する。ま
た、第1工程およびこの第2工程で新たに生成された脂
肪酸のカリウム塩の一部は、加水分解されて脂肪酸を生
成し、この脂肪酸は遊離脂肪酸として存在する他、モノ
グリセリドまたはジグリセリドとしても存在する。そし
て、反応液は、これらの脂肪酸あるいはそのモノグリセ
リドおよびジグリセリドの存在によって、反応液は液状
化しpHが低下する。なお、前記脂肪酸のカリウム塩か
ら遊離したアルカリは、再び未反応油脂の脂肪酸のカリ
ウム塩の生成に消費され、これらの反応を繰り返しなが
ら、遊離アルカリは消費され尽くす。したがって、この
第2工程により得られた反応液、すなわち製造された液
状石鹸は、遊離アルカリがほとんど存在せず、脂肪酸の
カリウム塩と脂肪酸およびそのモノ、ジグリセリドとが
混在した状態となって、中性〜弱アルカリ性の少し白濁
した粘調な均一なクリーム状となり、室温まで冷却して
もなお流動性のある液状となる。
【0024】製造される液状石鹸のpHは、次に詳述す
る第2工程の反応条件に従って、7.7〜9.7の範囲
とする。これは、pHが9.7を超えると石鹸の脱脂力
は高まるが使用後に皮膚が引きつった感じとなり刺激性
が強くなり、pHが7.7未満では起泡力が低下して油
分がべたつき、もはや石鹸としての作用がなくなってし
まうからである。
【0025】前記第2工程における反応条件は、反応温
度が40℃未満では、遊離アルカリによる鹸化反応およ
び脂肪酸の生成が進まず、80℃を超えると材料油脂が
酸化分解されるおそれがある。また、熟成時間が48時
間未満では鹸化反応の脂肪酸の生成が不十分で所定のp
Hまで下がらず、96時間を超えて熟成させても鹸化反
応および脂肪酸の生成が飽和して意味がなく、未反応の
油脂が酸化分解するおそれもある。したがって、反応温
度は40〜80℃の範囲で48〜96時間熟成させる必
要があり、特に好ましくは、50〜70℃で60〜84
時間である。
【0026】また、第2工程において追加する材料油脂
量は、反応液の遊離アルカリ量や、使用する油脂の鹸化
価等によって異なるが、第1工程で使用した材料油脂の
合計量の1〜20%程度を使用すれば、遊離アルカリが
存在せず上記範囲のpHの液状石鹸を製造することがで
きる。これは、追加する材料油脂量が1%未満では遊離
アルカリが残留するおそれがあり、また、20%を超え
ると反応液のpHが下がり過ぎるためである。特に好ま
しい材料油脂の追加量は、5〜10%である。
【0027】なお、これらの2つの工程は、反応効率を
高めるために、水蒸気やアルコールを系外に逃がさない
ように密閉状態で行うことが好ましい。
【0028】このような製造工程において、前記界面活
性剤の添加時期は、第2工程中あるいは第2工程で材料
が反応後クリーム状となり、かつ冷却する前が好まし
い。また、ぶどう酒の添加時期も第2工程で材料が反応
後クリーム状となり、かつ冷却する前が好ましい。反応
前あるいは反応中から添加すると加熱が過ぎてぶどう酒
に含有される酵素類が壊れるおそれがある。また、冷却
後ではアルコールが十分に除去されず、最終製品中に多
量のアルコールが残留して肌への刺激が強いものとな
る。
【0029】また、香料、薬効成分を添加しても良く、
これらも第2工程の反応終了後に添加することが好まし
い。
【0030】以上説明した2種類の化粧用液体の用法
は、いずれも所要量を顔や手につけ、洗顔あるいはマッ
サージしたのち、洗い流したり拭き取ったりして用い
る。
【0031】
【実施例】まず、実施例において用いる2種類の化粧用
液体について説明する。なお、ぶどう酒はいずれもアル
コール分15%の白ぶどう酒を用いた。
【0032】[美白洗浄液からなる化粧用液体]尿素1
00重量部とぶどう酒80重量部(アルコール除去換算
量で68重量部)を混合し、撹拌しながら1℃/分の昇
温速度で徐々に加熱し、60℃に達したときに加熱を中
止し、自然放冷したものを用いた。得られた化粧用液体
は透明であった。
【0033】[美白液状石鹸からなる化粧用液体]ま
ず、製造原料として次に示す材料を使用し、2段階の工
程によりベースとなる液状石鹸を製造した。
【0034】 製造原料(第1工程) 落花生油 150kg ミンク油 100kg パルチミン酸 250kg 水酸化カリウム 90kg(25%水溶液に別途調製) 水 940kg エチルアルコール(触媒)25kg 製造原料(第2工程) ミンク油 25kg エチルアルコール 200kg (第1工程)容量1.8トンの密閉式の反応二重釜内
に、落花生油、ミンク油、パルチミン酸、エチルアルコ
ール、前記水酸化カリウム水溶液の1/3量および前記
水の1/3量を入れて混合し、攪拌するとともに蒸気を
加えながら80℃に加温した。そして、反応液を80℃
に保持しながら、約7時間をかけて残りの各2/3量の
水酸化カリウム水溶液と水とを徐々に加えた。さらに、
反応の最終段階ではフェノールフタレイン指示薬により
反応液のpHを監視し、pH10.5となるように水酸
化カリウム水溶液の添加量を制御した。
【0035】(第2工程)第1工程により得た反応液を
同じ反応二重釜に入れたままで、ミンク油およびエチル
アルコールを加え、密閉状態で60℃に加温し、72時
間熟成させた。反応液は、pH8.7の弱アルカリ性と
なり、白濁した粘調の液状石鹸を得た。
【0036】そして、反応終了後、熟成前に、反応物
(液状石鹸)100重量部に対して、界面活性剤30重
量部およびぶどう酒20重量部(アルコール除去換算量
で17重量部)を添加し、美白液状石鹸からなる透明な
化粧用液体を製造した。界面活性剤はいずれもヤシ油由
来のアミドベタイン液を使用した。
【0037】上記により製造した2種類の透明な化粧用
液体各200ミリリットルに対し、鉱物として、アメジ
スト、電気石、ゼオライト、ヘマタイト、ルビー、エメ
ラルド、ジルコン、キンリョク石、トパズ、オパール、
トルコ石、ガーネット、ゲッチョウ石、ヒスイ、メノウ
の各石100gを浸漬して10日間以上放置した。一
方、上記と同じ2種類の化粧用液体で鉱物を浸漬させて
いないものを用意した。
【0038】そして、各化粧用液体を、20代〜70代
の女性各100人に使用してもらい、塗布時の刺激性の
強弱、マイルド感を比較してもらったところ、鉱物を浸
漬させていなかった化粧用液体に対して、各鉱物を浸漬
させた化粧用液体の方が刺激性が少なくマイルド感が高
いと感じた人が8割以上を占めるものであった。特に鉱
物としてアメジストを用いた場合には、9割以上の人
が、用いなかったものよりも刺激性が少なくマイルド感
が高いと感じるものであった。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、容器
中の化粧用液体内に鉱物が浸漬されているから、この鉱
物の作用により化粧用液体を肌に塗布したときの刺激性
を少なく、マイルド感を高めることができ、肌にやさし
い化粧品となすことができる。
【0040】また、容器および化粧用液体が透明または
半透明であり、鉱物が装飾用鉱物である場合には、上記
効果に加えて、化粧用液体に浸漬された装飾用鉱物を、
容器外から視認することができ、装飾用鉱物の美麗さや
輝きにより、装飾性、豪華性、高級感を醸し出すことが
でき、商品価値の高い化粧品となしうる効果がある。
【0041】また、化粧用液体として、請求項4または
5に記載のものを用いた場合には、上記効果に加えて、
美白効果にも優れた化粧品となしうる効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に化粧用液体が収容されるととも
    に、この化粧用液体内に鉱物が浸漬されてなることを特
    徴とする鉱物入り化粧品。
  2. 【請求項2】 鉱物が、セキエイ、電気石、ゼオライ
    ト、ヘマタイト、コランダム、リョクチュウ石、ジルコ
    ン、キンリョク石、トパズ、タンパク石、トルコ石、ザ
    クロ石、ゲッチョウ石、コウギョク、メノウの1種また
    は2種以上である請求項1に記載の鉱物入り化粧品。
  3. 【請求項3】 容器及び化粧用液体が透明または半透明
    であり、鉱物が装飾用鉱物である請求項1に記載の鉱物
    入り化粧品。
  4. 【請求項4】 化粧用液体が、尿素と、該尿素100重
    量部に対してアルコール分を除去したぶどう酒30〜1
    00重量部とを含有する美白洗浄液からなるものである
    請求項1〜3のいずれかに記載の鉱物入り化粧品。
  5. 【請求項5】 化粧用液体が、脂肪酸のカリウム塩の他
    に、未反応脂肪酸、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグ
    リセリドを含有する中性〜弱アルカリ性の液状石鹸と、
    該液状石鹸100重量部に対し、界面活性剤15〜50
    重量部およびアルコール分を除去したぶどう酒3〜40
    重量部とを含有する美白液状石鹸からなるものである請
    求項1〜3のいずれかに記載の鉱物入り化粧品。
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