JPH10114767A - トコフェロール誘導体の製造法 - Google Patents

トコフェロール誘導体の製造法

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JPH10114767A
JPH10114767A JP8268473A JP26847396A JPH10114767A JP H10114767 A JPH10114767 A JP H10114767A JP 8268473 A JP8268473 A JP 8268473A JP 26847396 A JP26847396 A JP 26847396A JP H10114767 A JPH10114767 A JP H10114767A
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JP8268473A
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Toshiya Takahashi
寿也 高橋
Norihiko Hirata
紀彦 平田
Yasunobu Miyamoto
泰延 宮本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビタミンE等の中間体として有用なトコフェロ
ール誘導体の工業的に有利な製造法を提供すること。 【解決手段】一般式(4) (R1 、R2 、R3 は水素または炭素数1〜3のアルキ
ル基、Rは水素または水酸基の保護基を示す。)で示さ
れるデヒドロトコフェロール誘導体を水素添加させるこ
とを特徴とする一般式(5)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トコフェロール誘
導体の工業的に有利な製造法に関する。トコフェロール
(ビタミンE)は、過酸化物による赤血球の溶血抗進、
貧血、筋ジストロフィー、色素沈着、クレアチン尿症等
のビタミンE欠乏症に有効であり、医薬用のみならず飼
料用としても需要は増化している。
【0002】
【従来の技術】トコフェロール(ビタミンE)の伝統的
な製法としては、トリメチルハイドロキノンをルイス酸
の存在下、イソフィトール類と縮合、環化反応させる方
法が知られている。しかし、イソフィトールは高価なた
め、イソフィトールを経由しない方法が特開昭61−1
12069号公報、特開昭61−118332号公報お
よび特開平1−249765号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭61−112069号公報および特開昭61−11
8332号公報記載の方法はヘキサデセン誘導体に多量
の塩素を用いて縮合反応後に脱塩化水素するという煩雑
な工程であり、また、特開平1−249765号公報に
記載の方法はGrignard反応により側鎖の増炭を行う方法
であり、Mgの回収、リサイクルはできず、いずれの方法
も工業的に必ずしも充分なものとは言い難い。このよう
な状況下、本発明は、トコフェロール誘導体の工業的に
より有利な製造法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、一般式(4) (式中、R1 、R2 、R3 は水素原子または炭素数1〜
3のアルキル基を示し、Rは水素原子または水酸基の保
護基を示す。)で示されるデヒドロトコフェロール誘導
体を水素添加させることを特徴とする一般式(5) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
有する。)で示されるトコフェロール誘導体の製造法お
よびその中間体の製造法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる化合物の一般式において、水酸基の保護
基としてのRとしては、例えば、t−ブチル基、トリチ
ル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリアル
キルシリル基(例えば、t−ブチルジメチルシリル基、
トリエチルシリル基等)、メタンスルホニル基、アセチ
ル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、トリクロロエトキ
シカルボニル基、アリルオキシカルボニル基等が挙げら
れる。本発明で用いられる上記一般式(5)で示される
トコフェロール誘導体において、例えば、R1 、R2
3 がメチル基である化合物は、ビタミンEへ誘導する
ことができる。
【0006】本発明の一般式(4)で示されるデヒドロ
トコフェロール誘導体を水素添加させ一般式(5)で示
されるトコフェロール誘導体を得る製造法においては、
通常、触媒が用いられ、用いられる触媒としては、例え
ば、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、
イリジウム、白金等が挙げられる。かかる触媒の使用量
は、デヒドロトコフェロール誘導体(4)に対して、通
常、金属純分で0.01〜0.5モル倍である。
【0007】デヒドロトコフェロール誘導体(4)は、
2つのオレフィンを有し、各々E体、Z体が存在する
が、本反応においては各異性体単独でも異性体混合物で
もよい。
【0008】尚、保護基の種類、反応条件によっては、
デヒドロトコフェロール誘導体(4)のオレフィン部の
水素化とともに、脱保護することも可能である。
【0009】本反応は、通常、常圧〜100kg/cm
2 の範囲、好ましくは、常圧〜30kg/cm2 の範囲
で行われる。反応温度は、通常、0℃から用いられる溶
媒の沸点の範囲、好ましくは、20℃〜50℃の範囲で
ある。反応時間は、特に限定されるものではないが、通
常、1〜30時間程度である。本反応には通常、溶媒が
用いられ、かかる溶媒としては例えば、芳香族炭化水素
類、ハロゲン化炭化水素類、ケトン類、エーテル類、ア
ルコール類、DMF、DMSO、水等が挙げられ、単独
溶媒でも混合溶媒でもよい。また、その使用量は特に限
定されるものではない。反応終了後は、通常の後処理操
作例えば、濾過、洗浄、濃縮等を行うことによって目的
物を得ることができる。
【0010】次に、デヒドロトコフェロール誘導体
(4)は、ハロゲン化ゲラニルとトリアリールホスフィ
ンを反応させて得られるホスホニウム塩と一般式(3) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
有する。)で示されるカルボニル化合物とを反応させる
ことにより得ることができる。
【0011】デヒドロトコフェロール誘導体(4)は、
反応で用いる塩基の種類、保護基の種類、反応条件によ
っては、カップリングとともに、脱保護することも可能
である。
【0012】反応には通常、塩基が用いられ、かかる塩
基としては、水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシ
ド、リチウムジイソプロピルアミン、ピリジン、トリア
ルキルアミン、アルキルアミン、ナトリウムアミド、カ
リウムアミド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキ
シド、アルキルリチウム等が挙げられる。 かかる塩基
の使用量はカルボニル化合物(3)に対して、通常、1
〜3モル倍である。
【0013】反応温度は、ハロゲン化ゲラニルとトリア
リールホスフィンを反応させホスホニウム塩を調製する
反応においては、通常−78℃〜30℃、好ましくは、
−10℃〜20℃の範囲である。また、ホスホニウム塩
と一般式(3)で示される化合物との反応においては、
通常、−78℃〜30℃、好ましくは、−10℃〜20
℃の範囲であり、低温で反応後、反応を促進させるため
に昇温するのが好ましい場合もある。反応時間は、特に
限定されるものではないが、通常、1〜24時間であ
る。
【0014】上記反応で用いられるトリアリールホスフ
ィン例えば、トリフェニルホスフィンは反応後、その酸
化物として回収されるが、この酸化物をホスゲンと反応
させ、トリフェニルホスフィンジクロライドとし、つい
でリンで処理することにより、トリフェニルホスフィン
を再生でき、再使用できるとともに、ハロゲン化剤とし
て有用な三塩化リンが副生する(Z.Anorg.Allg.Chem,36
9 ,33-7,1969) のでこれを利用することができる。
【0015】次に、カルボニル化合物(3)は、一般式
(2) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
有する。)で示されるアリルクロライド類を酸化させる
ことにより得ることができる。本反応に用いられる酸化
剤としては、例えば、N−メチルモルホリンN−オキシ
ド、二酸化セレン等が挙げられる。かかる酸化剤の使用
量は、アリルクロライド類に対して、通常、1〜3モル
倍である。反応温度は、通常、20℃〜溶媒の沸点の範
囲、好ましくは、30〜80℃の範囲である。反応時間
は特に限定されるものではないが、通常、2〜10時間
の範囲である。本反応には通常、溶媒が用いられ、かか
る溶媒としては、例えば、DMF、DMSO等の極性溶
媒が挙げられ、その使用量は特に限定されるものではな
い。反応後、通常の後処理操作をすることによりカルボ
ニル化合物(3)を得ることができる。
【0016】次に、アリルクロライド類(2)は、一般
式(1) (式中、R1、R2、R3、Rは前記と同じ意味を有す
る。)で示されるクロマン誘導体とトリクロロイソシア
ヌル酸とを反応させることによって得ることができる。
【0017】トリクロロイソシアヌル酸の使用量は、ク
ロマン誘導体に対して、通常、0.34〜1当量倍であ
り、好ましくは、0.4〜0.7当量倍である。本反応
には通常、溶媒が用いられ、かかる溶媒としては、例え
ば、ヘキサン、ペンタン、トルエン等の非極性溶媒等が
挙げられ、その使用量は特に限定されるものではない。
反応温度は、通常−50℃〜60℃、好ましくは、−1
5℃〜30℃の範囲である。反応時間は特に限定される
ものではないが、通常、1〜24時間の範囲である。
【0018】本発明の出発物質であるクロマン誘導体
(1)は、トリメチルハイドロキノンとC10ユニット
(例えば、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、塩化ゲラニ
ル、及びそのリナリル体、あるいは、その原料となるミ
ルセン)とルイス酸触媒下、縮合、環化する方法で得ら
れる。この中でも、相関移動触媒(ヨウ化テトラn−ブ
チルアンモニウム)存在下、ルイス酸触媒(塩化アルミ
ニウム)を用いて、縮合、環化する方法が最も選択性良
く目的物が得られる(Bull.Chem.Soc.Jpn.,68,9(199
5))。
【0019】また、クロマン誘導体(1)は、水酸基が
フリーの状態(R=H)または、保護基が導入されてい
る状態のいずれでもよいが、次工程以降の反応、精製時
の安定性からは保護基が導入されている方が好ましい。
例えば、保護基がアセチル基の場合、無水酢酸中、還流
もしくは塩化亜鉛存在下、無水酢酸と室温以下で反応さ
せることにより、容易にアセチル基が導入された化合物
へと導くことができる。
【0020】本発明で用いるアリルクロライド類(2)
は、これまで、ハロゲン化脂肪族炭化水素と水との混合
溶媒中でクロラミンTでハロゲン化する方法が報告され
ているが、ハロゲン化脂肪族炭化水素を用いるので環境
問題上、工業的規模での生産には必ずしも好ましもので
はない。その点、本発明の反応においては、トリクロロ
イソシアヌル酸でハロゲン化すれば、ヘキサン等の非極
性溶媒中で温和な条件にて反応することが可能である。
また、上記トリクロロイソシアヌル酸は、反応後副生す
るイソシアヌル酸とともに、有機溶媒に対して低溶解性
のため、濾過により容易に系外に除去できる等、後処理
操作が簡便であり、工業的には好ましい方法である。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、医薬、飼料用
として需要の増大が見込まれるビタミンE及びその誘導
体を工業的有利に製造することが可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定される ものではな
い。
【0023】参考例1 トリメチルハイドロキノン15.2g(0.1mol) 、塩化アルミ
ニウム2.72g(0.02mol)、ヨウ化テトラn−ブチルアンモ
ニウム7.39g(0.02mol)をトルエン150ml 中、窒素もしく
はアルゴン雰囲気下で還流させる。そこにミルセン18.1
7g(0.12mol) を滴下ロートにより徐々に滴下し、滴下
後、3時間還流する。反応物は、冷却し、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液中に注ぎ、分液し、エーテルにて抽出
を行う。有機層は、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、溶媒を
留去することにより、粗製物を得た。得られた粗製物
は、蒸留により低沸分を除き、残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン−トルエン)により精製し、主
生成物として2,5,7,8−テトラメチル−2−
(4' −メチル−3’−ペンテニル)−6−クロマノー
ルを赤橙色オイルとし収率48%で得た。
【0024】参考例2 2,5,7,8−テトラメチル−2−( 4' −メチル
−3’−ペンテニル)−6−クロマノール6.5g(22.54mm
ol) を窒素雰囲気下、無水酢酸6.5ml を仕込み、還流条
件下3時間撹拌した。反応後、反応液を冷却し冷水中に
注ぎ、エーテルにて抽出を行う。有機層は炭酸水素ナト
リウム水溶液、水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で脱水し、溶媒を留去することにより、粗製物を得た。
得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキ
サン−酢酸エチル)にて精製し、2,5,7,8−テト
ラメチル−2−( 4' −メチル−3’−ペンテニル)
−6−アセトキシクロマンを黄橙色オイルとして収率8
6.9%で得た。
【0025】参考例3 2,5,7,8−テトラメチル−2−( 4' −メチル
−3’−ペンテニル)−6−クロマノール6.5g(22.54mm
ol) を窒素雰囲気下、無水酢酸6.5ml を仕込み、10℃
〜20℃の範囲で、塩化亜鉛0.63g(4.51mmol) を徐々に
添加する。その後、室温で30分撹拌し、参考例2と同
様に後処理を行い、目的物を得た。
【0026】実施例1 2,5,7,8−テトラメチル−2−( 4' −メチル
−3’−ペンテニル)−6−アセトキシクロマン13g(3
9.34mmol)をヘキサン200ml に溶解し、トリクロロイソ
シアヌール酸3.66g(15.74mmol)を徐々に仕込み、室温で
5時間撹拌する。反応後、過剰のトリクロロイソシアヌ
ール酸及び副生するイソシアヌール酸は濾過により系外
に除去した。濾液は、炭酸水素ナトリウム及び水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した後、溶媒を留
去することにより、粗製物を得た。得られた粗製物は、
シリカゲルクロマトグラフィー(ト ルエンーエーテ
ル)にて精製し、2,5,7,8−テトラメチル−2−
(3−クロロ−4−メチル−4−ペンテニル)−6−ア
セトキシクロマンを淡黄色オイルとして収率73.2%
で得た。
【0027】実施例2 2,5,7,8−テトラメチル−2−(3−クロロ−4
−メチル−4−ペンテニル)−6−アセトキシクロマン
8.15g(22.33mmol)と沃化ナトリウム 4.03g(26.80mmol)
をDMF200ml に溶解し、ついでNーメチルモルホリン
Nーオキシド8.10g(67.0mmol) を仕込み、60℃で4時
間撹拌する。反応後、反応液は冷却し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液中に仕込み、エーテルで抽出する。有機
層は、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム
水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水後、
溶媒を留去することにより、粗製物を得た。得たれた粗
製物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサンー酢酸
エチル)にて精製し、2,5,7,8−テトラメチル−
2−(4−メチル−5−オキソ−3−ペンテン−1−イ
ル)−6−アセトキシクロマンを黄色オイルとして収率
68.0%で得た。
【0028】実施例3 ゲラニルクロライド5.26g(28.95mmol)とトリフェニルホ
スフィン7.83g(28.95mmol)をトルエン100ml に溶解し、
還流条件下、12時間撹拌した。反応後、5℃に冷却
し、結晶を濾過し、エーテルで洗浄し、濾別した結晶
は、真空乾燥器にて80℃で6時間乾燥し、対応するホ
スホニウム塩を白色結晶として、90.5%の収率で得
た。
【0029】実施例4 2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−メチル−5
−オキソ−3−ペンテン−1−イル)−6−アセトキシ
クロマン0.5g(1.45mmol)と実施例3で得たホスホニウム
塩0.7g(1.6mmol) をDMFに溶解し、15℃以下でナト
リウムメチラートのメタノール溶液0.124g(2.18mmol)を
徐々に滴下し、滴下後10℃で30分撹拌する。その
後、60℃に昇温し、4時間保温する。 反応液は、冷
却後50%メタノール水溶液に注ぎ、エーテルにて抽出
する。有機層は50%メタノール水溶液で3回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、溶媒を留去することに
より、粗製物を得た。得られた粗製物は、シリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製
し、2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,1
2−トリメチル−3,5,7,11− トリデカテトラ
エン−1−イル)−6−クロマノールを淡黄色オイルと
して、収率57.2%で得た。
【0030】実施例5 2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−
トリメチル−3,5,7,11−トリデカテトラエン−
1−イル)−6−クロマノール0.08g と10% Pd-C(wet)
0.05g をエタノール中に仕込み、水素圧20kg/ cm2
て室温で6時間接触還元した。反応後、触媒を濾別し、
エタノールで洗浄した。濾洗液は濃縮することにより、
αートコフェロール(ビタミンE)を淡黄色オイルとし
て収率98.1%で得た。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(4) (式中、R1 、R2 、R3 は水素原子または炭素数1〜
    3のアルキル基を示し、Rは水素原子または水酸基の保
    護基を示す。)で示されるデヒドロトコフェロール誘導
    体を水素添加させることを特徴とする一般式(5) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
    有する。)で示されるトコフェロール誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】ハロゲン化ゲラニルとトリアリールホスフ
    ィンを反応させて得られるホスホニウム塩と一般式
    (3) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
    有する。)で示されるカルボニル化合物とを反応させる
    ことを特徴とする一般式(4)で示されるデヒドロトコ
    フェロール誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】一般式(2) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
    有する。)で示されるアリルクロライド類を酸化させる
    ことを特徴とする一般式(3)で示されるカルボニル化
    合物の製造法。
  4. 【請求項4】一般式(1) (式中、R1 、R2 、R3 およびRは前記と同じ意味を
    有する。)で示されるクロマン誘導体をトリクロロイソ
    シアヌル酸と反応させることを特徴とする一般式(2)
    で示されるアリルクロライド類の製造法。
  5. 【請求項5】ハロゲン化ゲラニルとトリアリールホスフ
    ィンを反応させて得られるホスホニウム塩と一般式
    (3)で示されるカルボニル化合物とを反応させ一般式
    (4)で示されるデヒドロトコフェロール誘導体を得
    て、次いで該誘導体を水素添加させることを特徴とする
    一般式(5)で示されるトコフェロール誘導体の製造
    法。
  6. 【請求項6】一般式(2)で示されるアリルクロライド
    類を酸化させて一般式(3)で示されるカルボニル化合
    物を得て、次いでハロゲン化ゲラニルとトリアリールホ
    スフィンを反応させて得られるホスホニウム塩と該カル
    ボニル化合物とを反応させ、一般式(4)で示されるデ
    ヒドロトコフェロール誘導体を得て、次いで該誘導体を
    水素添加させることを特徴とする一般式(5)で示され
    るトコフェロール誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】一般式(1)で示されるクロマン誘導体を
    トリクロロイソシアヌル酸と反応させて一般式(2)で
    示されるアリルクロライド類を得て、次いで該アリルク
    ロライド類を酸化させて一般式(3)で示されるカルボ
    ニル化合物を得て、次いでハロゲン化ゲラニルとトリア
    リールホスフィンを反応させて得られるホスホニウム塩
    と該カルボニル化合物とを反応させ、一般式(4)で示
    されるデヒドロトコフェロール誘導体を得て、次いで該
    誘導体を水素添加させることを特徴とする一般式(5)
    で示されるトコフェロール誘導体の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080039638A1 (en) * 2004-12-22 2008-02-14 Werner Bonrath Asymmetric Hydrogenation of Alkennes Using Chiral Iridium Complexes

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