JPH10109761A - 粉粒体の供給装置 - Google Patents

粉粒体の供給装置

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JPH10109761A
JPH10109761A JP26630896A JP26630896A JPH10109761A JP H10109761 A JPH10109761 A JP H10109761A JP 26630896 A JP26630896 A JP 26630896A JP 26630896 A JP26630896 A JP 26630896A JP H10109761 A JPH10109761 A JP H10109761A
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JP
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granular material
container
powder
supply
silo
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JP26630896A
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Itsuo Suzuki
五生 鈴木
Kazuto Osawa
一人 大沢
Tetsuo Asada
哲男 浅田
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NAIGAI CERAMICS CO Ltd
NAIGAI CERAMICS KK
Original Assignee
NAIGAI CERAMICS CO Ltd
NAIGAI CERAMICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナに粉粒体を充填するに際して、コン
テナ内の粉粒体の粒度にむらが生じることがないような
粉粒体の供給装置を提供する。 【解決手段】 内部に粉粒体を収容するサイロ6と、こ
のサイロ6の底部中央部に一体的に設けられてなる流出
部8とを備え、該サイロ6内に収容された粉粒体4を該
流出部8から下方に流出せしめて、下方に位置するコン
テナ22に該粉粒体4を供給する装置において、前記流
出部8を、二次元的乃至は三次元的に放射状に配設され
た複数のノズル12にて構成して、それら複数のノズル
12を通じて前記コンテナ22内に粉粒体4が放射状の
複数の流れにおいて供給されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、粉粒体の供給装置に係り、特
に、セラミックス原料、穀類、砂、砂利、砕石、又は石
炭等の粉粒体を、コンテナやヤード等の供給箇所に堆積
せしめるに際して、かかる供給箇所の供給部位の如何に
よって粉粒体の粒度分布にむらを生じることがないよう
に、粉粒体を供給し得る装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、コンテナに粉粒体を連続的に充
填乃至は堆積したり、ヤードに粉粒体を堆積(野積)し
たりするために用いられる、粉粒体の供給装置として、
内部に粉粒体を収容するサイロやホッパー等の収容体
と、この収容体の底部中央部に一体的に設けられてなる
流出部とを備え、かかる流出部から収容体内に収容され
た粉粒体を流出せしめて、供給装置の下方に位置するコ
ンテナ等の供給箇所に粉粒体を供給するようにした装置
が、一般的に知られている。ところで、そのような粉粒
体の供給装置にあっては、前記流出部が、通常、単一の
ノズルで構成されているところから、流出、堆積せしめ
られた粉粒体の粒度分布にむらが惹起されるようにな
る。
【0003】より詳細には、そのような流出部が単一の
ノズルから構成されている粉粒体の供給装置を用いて、
コンテナやヤード等の供給箇所に粉粒体を流出させて供
給する場合には、粉粒体の供給装置の流出部から流出し
て該供給箇所に堆積せしめられる粉粒体は、単一の円錐
形状の堆積物の山(以下、パイルという)を形成するの
であるが、この形成された円錐形状のパイルにおいて、
粒度の大きな粉粒体は、パイルの側面を転動、落下する
ことにより、パイルの周辺部に移行し易いところから、
パイルの周辺部における粉粒体の粒度は大きくなり易
く、また、その反対に、パイルの中央部における粉粒体
の粒度は小さくなり易くなるのである。しかも、このよ
うな傾向は、パイルの高さが高ければ高いほど、またパ
イルの斜面の傾斜角が大きければ大きいほど、強くな
る。従って、パイルの大きさが大きいほど、粒度の大き
い部分と粒度の小さい部分とを生じて、粉粒体の粒度分
布にむらが惹起され易くなる。そして、このように供給
箇所の供給部位の如何による粉粒体の粒度分布にむらが
生じると、粉粒体を取り出す際に、その取出し方によっ
ては、取り出される粉粒体の粒度分布が変動する等の問
題が惹起されて、望ましくないのである。
【0004】このように、従来からの供給装置を用い
て、所定の供給箇所に粉粒体を流出、供給する場合にあ
っては、供給装置の流出部から流出して供給箇所に堆積
せしめられた粉粒体が、単一で大きなパイルを形成する
こととなり、その結果、粒度の大きな粉粒体は、パイル
の側面を転動、落下して、パイルの周辺部に移行し易く
なり、粉粒体の粒度分布にむらが生じ易くなるのであ
り、このため、そのように大きなパイルを形成して、粉
粒体の粒度分布にむらが生じることがないような、粉粒
体を所定の供給箇所に供給する装置の開発が望まれてい
るのである。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、所定の供給箇所に粉粒体を流出せしめて充填するに
際して、該供給箇所の供給部位の如何によって粉粒体の
粒度にむらが生じることがないような粉粒体の供給装置
を提供することにある。
【0006】
【解決手段】そして、本発明者等は、上記の如く、供給
箇所の中央部における粉粒体の粒度が小さくなり、該供
給箇所の周辺部の粉粒体の粒度が大きくなるという問題
を解消すべく、鋭意研究を重ねた結果、所定の供給箇所
に粉粒体を充填する際に、供給装置の流出部における流
出口を多数のノズルにて構成して、所定配置とすること
により、供給される粉粒体の粒度分布が均一になること
を見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0007】すなわち、本発明は、内部に粉粒体を収容
するサイロやホッパー等の収容体と、かかる収容体の底
部中央部に一体的に設けられてなる流出部とを備え、該
収容体内に収容された粉粒体を該流出部から下方に流出
せしめて、下方に位置するコンテナやヤード等の供給箇
所において該粉粒体を堆積せしめるようにした装置にお
いて、前記流出部を、二次元的乃至は三次元的に放射状
に配設された複数のノズルにて構成して、それら複数の
ノズルを通じて前記供給箇所内に粉粒体が放射状の複数
の流れにおいて供給され、堆積せしめられるようにした
ことを特徴とする粉粒体の供給装置を、その要旨とする
ものである。
【0008】このように、粉粒体の供給装置の流出部
を、二次元的乃至は三次元的に放射状に配設された複数
のノズルにて構成することにより、流出せしめられた粉
粒体が形成するパイルが、大きな山となることがなく、
以て供給箇所の供給部位の如何による粉粒体の粒度分布
のむらの発生が、効果的に抑制されることとなるのであ
る。即ち、流出部が複数のノズルから構成されていると
ころから、供給箇所において形成されるパイルは複数と
なり、その結果、一つ一つのパイルは小さなものとな
る。従って、そのような小さなパイルでは、粒度の大き
な粉粒体の転動、落下が生じ難く、粉粒体の粒度分布に
むらが生じることが有利に抑制されることとなるのであ
る。しかも、前記流出部を構成する複数のノズルは、二
次元的乃至は三次元的に放射状に配設されているところ
から、ノズルから流出した粉粒体は、供給箇所の隅々ま
で、有利に到達せしめられるようになっており、以て供
給箇所において堆積せしめられる粉粒体の粒度の均一化
が、有利に図られ得ることとなる。
【0009】また、本発明に従う粉粒体の供給装置の好
ましい態様の一つによれば、前記収容体を前記供給箇所
に対して相対的に移動せしめる移動手段が更に設けら
れ、該移動手段による相対的な移動によって、前記複数
のノズルから流出せしめられる粉粒体の前記供給箇所に
おける供給部位が変化させられるようになっている。そ
して、このように、前記複数のノズルから流出せしめら
れる粉粒体の前記供給箇所における供給部位が変化させ
られるようになっていることにより、流出部から流出し
た粉粒体が供給箇所において堆積せしめられる際に、ノ
ズルから流出せしめられる粉粒体が位置固定的に堆積さ
れることがなくなり、その結果、供給箇所において形成
されるパイルは小さく平坦なものとなり易いところか
ら、粒度の大きな粉粒体が転動、落下するようなことも
なく、より一層、粉粒体の粒度分布の均一化が図られ得
るのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明の具体的な実施形態を図示しな
がら、説明することとする。
【0011】先ず、図1には、本発明に従う粉粒体の供
給装置の一具体例が示されている。即ち、粉粒体の供給
装置2は、粉粒体4を収容し得る収容体たるサイロ6
と、このサイロ6の底部中央部に一体的に設けられてな
る流出部8とを備えている。そして、前記流出部8は、
略半球形状の基部10と、その外側面から径方向外方に
突出するような形態において配設された複数本のノズル
12とから、構成されている。また、かかる流出部8の
上部の開口部14の内径は、サイロ6の円錐形状の底部
の中心部に形成されている短円筒形状の流出口16の内
径と略等しくされており、それによって、流出部8が、
該流出口16を介してサイロ6と一体的に接続されるよ
うになっている。
【0012】また、前記流出部8は、図2及び図3に示
されるように、略半球形状の基部10と、その外側面か
ら径方向外方に突出するような形態において、三次元的
に放射状に配設された複数本のノズル12とから構成さ
れており、このノズル12によって、基部10内の空間
が外側の空間と連通せしめられている。なお、ここで言
うところの三次元的に放射状に配設されるとは、図3に
示されるように、流出部8を下方から見て、ノズル12
の突出方向が四方八方となるように、例えば径方向外方
に延びるように、配設されることを意味している。
【0013】そして、流出部8の上部の開口部14に
は、所定長さにおいて張り出すようにして、フランジ1
8が形成されていると共に、このフランジ18には、ね
じ孔20が形成されており、前記流出口16に同様に形
成されているフランジ(図1参照)に対して、ボルト等
にて固定せしめられることにより、流出部8がサイロ6
と一体的な構造とされているのである。
【0014】なお、図には示されていないが、本発明に
従う粉粒体の供給装置2の流出口には、サイロ6本体か
ら流出部8へ移行する粉粒体4の量を調節するために、
流出口開閉手段が設けられており、この流出口開閉手段
によって、粉粒体の供給量(供給速度)を調節したり、
粉粒体の供給を停止したりすることが出来るようになっ
ている。そして、このような流出口開閉手段としては、
従来から公知の各種手段を用いることが出来る。
【0015】そして、このような構成とされた粉粒体の
供給装置2を用いて、粉粒体4を、供給箇所であるコン
テナ22に充填した場合には、図1に示されるようにな
る。即ち、先ず、サイロ6内に所定の粉粒体4が収容さ
れる。次いで、この粉粒体4は、図示しない流出口開閉
手段を操作することによって、流出口16を介して、流
出部8の基部10の内側に流入せしめられる。その後、
このようにして、基部10の内側に流入せしめられた粉
粒体4は、基部10に設けられている複数のノズル12
を通って、順次、流出部8の外部へと流出せしめられ
る。この複数のノズル12から流出せしめられた粉粒体
4は、自由落下することによって、コンテナ22内へ堆
積して、複数の小さなパイル24(図1中、5個。実際
には7個)を形成しながら、コンテナ22内に均一に充
填されるのである。
【0016】また、図4乃至図6には、本発明に従う粉
粒体の供給装置の異なる他の具体例が示されている。な
お、ここでは、前記具体例と同様な部材には、同じ符号
を付して、詳細な説明は省略することとする。
【0017】すなわち、図4に示される粉粒体の供給装
置26は、サイロ6と、このサイロ6の底面中央部に一
体的に設けられてなる流出部28とを備えている。そし
て、流出部28は、基部30と、その外側面に対して突
出するような形態において配設せしめられた複数本のノ
ズル12とから構成されている。また、かかる流出部2
8の上部の開口部32の形状は、サイロ6の下部に形成
されている略矩形形状の流出口34と略等しい形状とさ
れており、該流出口34を介してサイロ6と一体的に接
続されているのである。なお、流出口34は、開口部2
8と接続される部分では、比較的小さな断面積である
が、図4において、上方に向かって断面積を漸増する形
状とされており、効率的に、粉粒体4が流出部28に集
められるようになっている。
【0018】また、図5及び図6に示されるように、流
出部28は、開口部32が略矩形形状とされた基部30
と、その外側面に対して、垂直に突出するような形態に
おいて、二次元的に放射状に配設された複数本のノズル
12とから構成されており、このノズル12によって、
基部30内の空間と外部の空間が連通せしめられるよう
になっている。なお、ここで言うところの二次元的に放
射状に配設されるとは、図6に示されるように、ノズル
12が一平面上に位置した状態において、放射状に配設
されていることを意味している。
【0019】さらに、粉粒体の供給装置26には、サイ
ロ6をコンテナ22に対して、相対的に移動せしめる、
図示しない移動手段が設けられている。そして、そのよ
うな移動手段を設けることによって、サイロ6は、コン
テナ22に対して、図1中矢印に示される方向に相対的
に往復移動せしめられるようになっている。なお、この
移動手段は、サイロ6を移動させるものであっても、コ
ンテナ22を移動させるものであっても、何等差支えな
く、また、そのような移動手段としては、従来から公知
の各種の移動手段を用いることが出来るのである。
【0020】そして、このような構成とされる粉粒体の
供給装置26を用いて、粉粒体4をコンテナ22に充填
した場合には、図4に示されるようになる。即ち、前記
図1に示される粉粒体の供給装置2を用いて、コンテナ
22を充填した場合と同様にして、複数のノズル12か
ら流出せしめられた粉粒体4は、複数の小さなパイル3
6(図4中、5個)を形成しながら、コンテナ22に充
填されていくのであるが、サイロ6がコンテナ22に対
して、矢印で示される方向に相対移動せしめられている
ことにより、矢印方向において、同一の高さとされたパ
イル36を形成するのである。
【0021】なお、前記流出部8、28を構成するノズ
ル12の数量、内径、及び長さ等は、前記具体例に示さ
れたものに限定されるわけではなく、必要に応じて適宜
に決定されるものである。例えば、ノズル12の内径
が、小さ過ぎる場合には、粉粒体4がノズル12に詰ま
り易くなるところから好ましくなく、またノズル12の
数量が多過ぎる場合には、複数本のノズル12を設ける
ことによって発揮される効果の向上がそれ程期待するこ
とが出来ないだけでなく、ノズル12の数量を多くする
ことによって、内径がより小さくされて、粉粒体4が詰
まり易くなるから好ましくないのである。また、収容体
としては、サイロ6に限られるものではなく、コンベア
等に連結されたホッパー等であっても何等差支えなく、
更に図1では、コンテナ22として箱型のものが例示さ
れているが、本発明で粉粒体を供給する対象であるコン
テナは、そのような具体例に何等限定されるものではな
く、従来から公知の種々のコンテナが対象とされ、広く
はフレキシブルコンテナが対象となることは勿論、更に
はヤードでの野積等も対象とされることとなる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明を更に具体的に明らかにする
ために、本発明の幾つかの実施例を示すこととするが、
本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制
約をも受けるものでないことは、言うまでもないところ
である。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更
には上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0023】実施例 1 先ず、図1に示される如き本発明に従う粉粒体の供給装
置2を準備して、サイロ6内に、ムライト質球状鋳物砂
を入れた後、このムライト質球状鋳物砂を供給装置2の
下部に設けられている流出部8から流出せしめて、供給
装置2の下方に配置されたコンテナ22内に充填した。
そして、充填されたコンテナ内のムライト質球状鋳物砂
の粒度測定を行なって、その結果を、下記表1に示し
た。なお、粒度測定には、図7に示されるように、コン
テナ中央部の1ヶ所(A)、コンテナ中間部の4ヶ所
(B1 ,B2 ,B3 ,B4 )、及びコンテナ周縁部の4
ヶ所(C1 ,C2 ,C3 ,C4 )の計9ヶ所から取り出
した鋳物砂を用いた。
【0024】また、比較のために、従来から用いられて
いる図8に示される如き粉粒体の供給装置38を準備し
て、サイロ6内にムライト質球状鋳物砂を入れた。そし
て、サイロ6の底部中央部に設けられた流出口40から
ムライト質球状鋳物砂を流出せしめて、コンテナ22内
にムライト質球状鋳物砂を充填して、前記と同様にし
て、コンテナ内のムライト質球状鋳物砂の粒度測定を行
なって、その結果を、下記表1に併せ示した。
【0025】
【表1】 *1:American Foundry Society の粒度係数
【0026】かかる表1に示される結果から明らかなよ
うに、本発明に従う粉粒体の供給装置2を用いてコンテ
ナ22を充填した場合には、コンテナ22内の鋳物砂の
粒度分布がより均一なものとなるのに対して、従来から
用いられている粉粒体の供給装置38を用いてコンテナ
22を充填した場合には、コンテナ内の鋳物砂の粒度分
布にむらを生じるのである。より詳細には、本発明に従
う粉粒体の供給装置2を用いることによって、コンテナ
22内に形成されるパイル24は複数となると共に、そ
の大きさは小さなものとなるところから、パイル24が
形成される際に、大きな粒子が転動、落下することによ
り、パイル24の中央部の鋳物砂の粒度が小さく、パイ
ル24の周縁部の鋳物砂の粒度が大きくなるというよう
なことがなく、鋳物砂の粒度密度を効果的に均一なもの
とすることが出来たのである。一方、従来から用いられ
ている粉粒体の供給装置38を用いてコンテナ22を充
填すると、コンテナ22内に形成されるパイル41は、
単一で大きなものとなるところから、パイル41が形成
される際に、大きな粒子が転動、落下し易くなり、その
結果パイル41の中央部の鋳物砂の粒度が小さく、パイ
ル41の周縁部の鋳物砂の粒度が大きくなり、全体とし
て、粒度分布にむらが生じたのである。
【0027】実施例 2 先ず、図4に示される如き本発明に従う粉粒体の供給装
置26を準備した。そして、サイロ6内に焼結アルミナ
質粒状体を入れた後、この焼結アルミナ質粒状体を供給
装置26の下部に設けられている流出部28から流出せ
しめて、供給装置26の下方に配置されたコンテナ22
内に充填した。充填後それぞれのコンテナ22内の焼結
アルミナ質粒状体の粒度測定を行なって、その結果を、
下記表2に示した。なお、焼結アルミナ質粒状体を供給
装置26から流出せしめる際には、図示しない移動手段
を用いることにより、サイロ6をコンテナ22に対し
て、図4に示される矢印方向に相対的に移動せしめて、
コンテナ22における焼結アルミナ質粒状体の供給位置
を変化させた。
【0028】また、比較のために、図9に示される如
き、従来から用いられている粉粒体の供給装置42を準
備して、そのサイロ6内に焼結アルミナ質粒状体を入れ
た。そして、サイロ6の底部中央部に設けられた流出口
40から焼結アルミナ質粒状体を流出せしめて、コンテ
ナ22内に焼結アルミナ質粒状体を充填して、前記と同
様にして、コンテナ22内の焼結アルミナ質粒状体の粒
度測定を行なって、その結果を、下記表2に併せ示し
た。なお、この図9に示される粉粒体の供給装置42を
用いて、焼結アルミナ質粒状体を供給装置42から流出
せしめる際にも、前記粉粒体の供給装置26の場合と同
様にして、図示しない移動手段を用いることにより、サ
イロ6をコンテナ22に対して、図9に示される矢印方
向に相対的に移動せしめて、コンテナ22における焼結
アルミナ質粒状体の供給位置を変化させた。
【0029】
【表2】 *1:American Foundry Society の粒度係数
【0030】かかる表2に示されるように、本発明に従
う粉粒体の供給装置26を用いた場合には、コンテナ2
2内に充填せしめられた粉粒体の粒度分布には、むらが
生じることがないのに対して、従来の粉粒体の供給装置
42を用いた場合には、充填せしめられた粉粒体の粒度
分布にむらを生じるのである。より詳細には、本発明に
従う粉粒体の供給装置26を用いると、コンテナ22内
には、複数のノズル12から粉粒体が自由落下せしめら
れることに加えて、サイロ6がコンテナ22に対して相
対的に移動せしめられることにより、パイル36がより
平面形状に近づくのであり、均一になったのである。一
方、従来の粉粒体の供給装置42を用いると、粉粒体の
粒度分布は移動方向において、比較的均一なものとなる
ものの、パイル44の傾斜の頂部と裾部とでは、大きな
粒子の転動、落下の発生を抑止することが出来ないとこ
ろから、粒度分布にむらが生じたのである。
【0031】なお、前記二つの実施例においては、粉粒
体として、ムライト質球状鋳物砂、或いは焼結アルミナ
質粒状体が例示されているが、本発明に従う粉粒体の供
給装置の適用は、それら具体例に何等限定されるもので
はなく、例えば砕石、砂利、鉄鉱石、石炭等の天然粉粒
体やその他の人工的に造粒された粉粒体の対しても適用
することが出来ることは、勿論のことである。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う粉粒体の供給装置によれば、それを用いて粉粒体
をコンテナやヤード等の所定の供給箇所に供給する際
に、その供給部位の如何にて粒度分布に差が出ることが
有利に阻止乃至は抑制され、以て供給箇所における粉粒
体の粒度分布の均一化が効果的に図られ得るのである。
また、本発明に従う粉粒体の供給装置において、サイロ
やホッパー等の収容体を供給箇所に対して相対的に移動
せしめる移動手段を、更に設けたものによれば、より一
層、供給箇所における粉粒体の均一化が図られ得ること
となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う粉粒体の供給装置の一具体例を示
す断面説明図である。
【図2】図1に示される粉粒体の供給装置の流出部の一
部切欠き正面説明図である。
【図3】図1に示される粉粒体の供給装置の流出部の底
面説明図である。
【図4】本発明に従う粉粒体の供給装置の別の具体例を
示す断面説明図である。
【図5】図4に示される粉粒体の供給装置の流出部の一
部切欠き正面説明図である。
【図6】図4に示される粉粒体の供給装置の流出部の底
面説明図である。
【図7】コンテナを上方から見た場合の粒度分布を測定
するために採取される粉粒体の位置を示す説明図であ
る。
【図8】従来から用いられている粉粒体の供給装置の一
つを示す断面説明図である。
【図9】従来から用いられている粉粒体の供給装置の別
の一つを示す断面説明図である。
【符号の説明】
2 供給装置 4 粉粒体 6 サイロ 8 流出部 10 基部 12 ノズル 14 開口部 16 流出口 18 フランジ 20 ねじ孔 22 コンテナ 24 パイル 26 供給装置 28 流出部 30 基部 32 開口部 34 流出口 36 パイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粉粒体を収容するサイロやホッパ
    ー等の収容体と、かかる収容体の底部中央部に一体的に
    設けられてなる流出部とを備え、該収容体内に収容され
    た粉粒体を該流出部から下方に流出せしめて、下方に位
    置するコンテナやヤード等の供給箇所において該粉粒体
    を堆積せしめるようにした装置において、 前記流出部を、二次元的乃至は三次元的に放射状に配設
    された複数のノズルにて構成して、それら複数のノズル
    を通じて前記供給箇所内に粉粒体が放射状の複数の流れ
    において供給され、堆積せしめられるようにしたことを
    特徴とする粉粒体の供給装置。
  2. 【請求項2】 前記収容体を前記供給箇所に対して相対
    的に移動せしめる移動手段を更に設け、該移動手段によ
    る相対的な移動によって、前記複数のノズルから流出せ
    しめられる粉粒体の前記供給箇所における供給部位が変
    化させられる請求項1に記載の粉粒体の供給装置。
JP26630896A 1996-10-07 1996-10-07 粉粒体の供給装置 Pending JPH10109761A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502947A (ja) * 2011-01-24 2014-02-06 テイジン・アラミド・ビー.ブイ. 粉体の分配装置
CN103950743A (zh) * 2014-04-22 2014-07-30 蚌埠市兄弟粮油食品科技有限公司 一种可调式入料管的入料口
JP2021041950A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 讃光工業株式会社 オーガー式粉体充填装置
CN113942850A (zh) * 2021-11-03 2022-01-18 上海建工建材科技集团股份有限公司 一种自动进料装置及方法

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