JPH10109686A - 係留索張力監視装置 - Google Patents

係留索張力監視装置

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JPH10109686A
JPH10109686A JP28180296A JP28180296A JPH10109686A JP H10109686 A JPH10109686 A JP H10109686A JP 28180296 A JP28180296 A JP 28180296A JP 28180296 A JP28180296 A JP 28180296A JP H10109686 A JPH10109686 A JP H10109686A
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JP
Japan
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contact portion
mooring line
mooring
tension
load
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JP28180296A
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English (en)
Inventor
Tomonori Watabe
友則 渡部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 係留索の張力を正確に検出して、係留索の張
力異常に起因する事故を未然に防止する。 【構成】 係留索張力監視装置は、係留中の係留索1に
張力が作用している間は係留索1の先端側の係留索1の
基端側に対する相対位置の変動θ1 に関係なく常に係留
索1に接するように配設された係留機ドラム等の基端側
接触部3、ローラ等の中間接触部4aおよびローラ等の
先端側接触部4bよりなる3つの接触部を有し、中間接
触部4aおよび基端側接触部3間の係留索1に作用する
張力のベクトルと中間接触部4aおよび先端側接触部4
b間の係留索1に作用する張力のベクトルとの合成ベク
トルの方向が常に一定の方向になるように各接触部3、
4a,4bが支持され、中間接触部4aに作用する係留
索1からの荷重を検出する荷重検出手段が中間接触部4
aに付設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶用の係船索や
その他の水上の浮体あるいは浮体構造物を係留する浮体
用係留索等の係留索に作用する張力を検出し、監視する
係留索張力監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大型の船舶や浮体構造物を係留す
る際には、通常多数本の係留索により係留するが、係留
中の潮位変化や、積み荷あるいは揚げ荷による船舶や浮
体構造物の喫水変化に伴い、係留索に作用する張力を監
視する必要がある。係留索に過大な張力が作用すること
によって、場合によっては係留索の折損、荷役液体の流
出、さらには船舶や浮体構造物の損傷にもつながりかね
ない危険性が生じることも考えられる。このため、係留
索に異常な張力が作用したときには、直ちに事故を未然
に防止するための措置をとらなければならないが、従来
は乗組員が係留索の張り具合を見て、経験に基づく判断
により、張力を監視している。そこで、各係留索の張力
を常時検出し係留索に作用する張力の状態を監視するた
め、以下に示すような係留索張力検出装置が考えられ
る。
【0003】図14に、上記係留索張力検出装置の1例
として、岸壁側に設置されている係留索張力検出装置を
示す。同図において、岸壁04上に固設されたフック取
付基台03には、係留索を係止するためのフック01の
基端部が、荷重検出器付き枢支ピン02により枢支され
ており、この荷重検出器付き枢支ピン02にかかる係留
索からの荷重を荷重検出器付き枢支ピン02に付設され
た荷重検出器により検出して、係留索の張力を検知す
る。
【0004】図15および図16に、上記係留索張力検
出装置の別の1例として、船上の係留機ドラムのドラム
ブレーキの枢支ピンに付設した荷重検出器により係留索
の張力を検出するようにした係留索張力検出装置を示
す。まず図16において、船体上に配設された係留機の
係留機ドラム05は、中フランジ08を挟んでその一側
に係留索張力部06を有するとともに他側に係留索格納
部07を有し、係留索張力部06に隣接してドラムブレ
ーキ09を備えている。
【0005】図15に示すように、ドラムブレーキ09
は、連結ピン013を介して互いに連結された半円状の
一対のブレーキバンド012aおよび012bを有し、
一方のブレーキバンド012aは、その端部外周面側に
突設された支持アーム011を介して基台ブラケット0
10に、荷重検出器付き枢支ピン021により枢支され
ている。支持アーム011には、揺動アーム016の基
端外側部が枢支ピン022により枢支されており、この
揺動アーム016の基端内側部には、他方のブレーキバ
ンド012bの端部外周面側に突設されたブラケット0
14に基端部が枢支されたリンク015の先端部が、枢
支ピン023により枢支されている。揺動アーム016
の先端部には、ブレーキハンドル020のハンドル軸0
19の雄ねじ部に螺合する雌ねじ孔を有するハンドル軸
推進用雌ねじ付き回転軸018が、ハンドル軸019に
直交する軸線周りに回転自在に軸支されている。ハンド
ル軸019の先端部は、ブレーキバンド012aの外周
面側に突設されたブラケット017に、軸線周りに回転
自在に例えばスイベルジョイント等の回転自在継ぎ手を
介して連結されている。ドラムブレーキ09の制動作動
時には、各ブレーキバンド012aおよび012bを介
して、係留索からの荷重が荷重検出器付き枢支ピン02
1に伝えられ、この荷重検出器付き枢支ピン021にか
かる係留索からの荷重を、荷重検出器付き枢支ピン02
1に付設された荷重検出器により検出して、係留索の張
力を検知する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
上述のような荷重検出器付きの係留索係止用フック等の
係留索張力検出装置を備えた係留設備を、すべての港湾
の岸壁に必要数配備することは実際上困難である。そし
て、係留索張力検出装置を備えた係留設備のない港湾の
岸壁に係留する場合には、係留索張力検出装置を船体あ
るいは浮体上に有していない限り、係留索に過大な張力
が作用しても、係留索に異常な張力が作用したことを検
知することができず、そのため係留索の折損等の事故を
未然に防止するための処置を迅速にとることができな
い。また、上述のように、船上の係留機ドラムのドラム
ブレーキの枢支ピンに付設した荷重検出器により係留索
の張力を検出するようにした係留索張力検出装置におい
ては、ドラムブレーキの締付け力を検知することができ
ても、係留索にはたらく張力による荷重を正確に検出す
ることができない。
【0007】ところで、図2に、船体S上に配設された
係留機ドラム3から繰出された係留索1が、舷側に配設
されたフェアリーダ2を経由して船外へと導かれた状態
を示す。同図において、係留索1の先端側は、船体Sの
喫水の変化あるいは潮位の変化により、係留索1は、実
線で係留索1として示した係留索位置xと点線で係留索
1′として示した係留索位置yとの間で変動し、側面視
で、フェアリーダ2よりも外側においては角度θ1 の範
囲で、また係留機ドラム3とフェアリーダ2との間では
角度θ2 の範囲で変動する。
【0008】このような係留索1に対し、係留機ドラム
3とフェアリーダ2との間で、ローラ4aを、係留索の
変動面内で当接させた場合、図4に示すように、ローラ
4aに作用する係留索1からの荷重の方向が、係留索1
が係留索位置xにあるときの荷重方向Fxと、係留索1
が係留索1′として示された係留索位置yにあるときの
荷重方向Fyとの間で変動する。このように、ローラ4
aにかかる係留索1からの荷重の方向が変動すると、ロ
ーラ4aにかかる係留索1からの荷重を検出することに
よって係留索1の張力を検出する、ということが困難で
ある。
【0009】この場合、ローラ4aにかかる係留索1か
らの荷重を2軸方向で検出し、各軸方向の検出荷重をベ
クトル合成することにより、任意の時点における合成荷
重の大きさと方向とを検出するようにすることも考えら
れるが、このような手法によると、ローラ4aにかかる
係留索1からの荷重の検出は、きわめて精度が低く、実
用性に乏しい。
【0010】そこで、本発明は、係留索の張力に応じて
荷重検出手段が係留索から受ける荷重の方向が常に一定
であり、それにより荷重の大きさを正確に検出すること
ができ、正確に検出された荷重に基づいて係留索の張力
を正確に検知し、係留索に過大な張力が作用した際に
は、係留索の折損等の事故を未然に防止するための処置
を迅速にとることが可能となり、既存の船舶や浮体構造
物への取付けが容易で、船舶や浮体構造物への取付けに
当たっては、既設の係留機ドラムや係留機ブレーキはも
ちろん、フェアリーダに何らの改変を伴うことなく船舶
や浮体構造物に取付けることができ、係留設備が整備さ
れていない港湾における係留や船舶間係留においても、
係留索の張力を監視して、係留索の張力異常に起因する
事故を未然に防止することができるような、係留索張力
監視装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の係留索張力監視装置は、係留索の先端側の
同係留索の基端側に対する相対位置の変動に拘わらず、
同係留索に張力が作用している状態においては、常にそ
れぞれ設定された位置において上記係留索に接するよう
に上記係留索の基端側から先端側に向かって順次配設さ
れた基端側接触部、中間接触部および先端側接触部と、
上記係留索に作用する張力によって上記係留索から上記
中間接触部にかかる荷重の方向が、上記係留索の先端側
の同係留索の基端側に対する相対位置の変動に拘わら
ず、常に一定の方向となるように上記基端側接触部、中
間接触部および先端側接触部をそれぞれ上記係留索に接
触させる位置に支持する基端側接触部支持手段、中間接
触部支持手段および先端側接触部支持手段と、上記係留
索に作用する張力によって上記係留索から上記中間接触
部を介して上記中間接触部支持手段にかかる荷重を検出
する荷重検出手段とを備えている。
【0012】また、本発明の係留索張力監視装置におい
て、上記基端側接触部、中間接触部および先端側接触部
のうち、少なくとも上記中間接触部および先端側接触部
が、それぞれローラにより構成され、上記中間接触部支
持手段および上記先端側接触部支持手段が、それぞれ対
応するローラを軸支するローラ軸支手段を含む。
【0013】さらに、本発明の係留索張力監視装置にお
いて、上記中間接触部を構成するローラと、上記先端側
接触部を構成するローラとは、上記係留索に対し互いに
反対の側から接触している。
【0014】また、本発明の係留索張力監視装置におい
て、上記基端側接触部が、船体甲板上の係留機ドラムの
一層巻部により構成され、上記中間接触部および先端側
接触部が、上記船体甲板上の係留機およびフェアリーダ
間において上記係留索に沿って順次配設されている。
【0015】さらに、本発明の係留索張力監視装置にお
いて、上記荷重検出手段が、上記中間接触部支持手段に
作用するせん断荷重を検出するせん断荷重検出器であ
る。
【0016】また、本発明の係留索張力監視装置におい
て、上記荷重検出手段が、上記中間接触部支持手段に作
用する圧縮荷重を検出する圧縮荷重検出器である。
【0017】さらに、本発明の係留索張力監視装置にお
いて、上記荷重検出手段が、上記中間接触部支持手段に
作用する引張り荷重を検出する引張り荷重検出器であ
る。
【0018】また、本発明の係留索張力監視装置におい
て、上記中間接触部を支持する中間接触部支持手段およ
び先端側接触部を支持する先端側接触部支持手段が、運
搬および据付けが可能に一体化された共通の支持枠体上
に配設されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1に、1例として、係留中の
船舶の船体Sが多数本の係留索1により係留施設Mに係
留されている状態を示す。また図3に、各係留索1毎に
配設された係留索張力監視装置の1例を模式的に示す。
【0020】図3において、船体S上には、ドラム上の
一層巻部から係留索1を繰出し係留索1に対する基端側
接触部を構成する係留機ドラム3と、係留機ドラム3か
ら繰出された係留索1に下方から当設し係留索1に対す
る中間接触部を構成するローラ4aと、ローラ4aを経
由した係留索1に上方から当接し係留索1に対する先端
側接触部を構成するローラ4bとが配設され、さらに舷
側部には、ローラ4bを経由した係留索1を貫通させて
船体Sの外方の係留設備に向けて案内するフェアリーダ
2が配設されている。係留索1の先端側は、船体Sの喫
水の変化あるいは潮位の変化により、実線で係留索1と
して示した係留索位置xと点線で係留索1′として示し
た係留索位置yとの間で変動し、図3のような側面視
で、フェアリーダ2よりも外側においては角度θ1 の範
囲で、またローラ4bとフェアリーダ2との間では角度
θ2 の範囲で変動する。
【0021】図3の係留索張力監視装置において、係留
機ドラム3により構成される基端側接触部、ローラ4a
により構成される中間接触部およびローラ4bにより構
成される先端側接触部よりなる3つの接触部は、係留中
の係留索1に張力が作用している間は、係留索1の先端
側の係留索1の基端側に対する相対位置の変動に関係な
く、常に係留索1に接するようにそれぞれ対応する支持
手段により支持されている。
【0022】したがって、図5に示すように、ローラ4
aにより構成される中間接触部および係留機ドラム3に
より構成される基端側接触部間の係留索1に作用する張
力のベクトルとローラ4aにより構成される中間接触部
およびローラ4bにより構成される先端側接触部間の係
留索1に作用する張力のベクトルとの合成ベクトルFx
yの方向が、常に鉛直線に対し角度θ3 をなすような一
定の方向となる。このため、中間接触部を構成するロー
ラ4aの支持手段に係留索1からの荷重を検出する荷重
検出手段としての荷重検出器を付設しておくことによ
り、この荷重検出器により常に一定の方向に作用する係
留索1からの荷重を高い精度で検出し、検出した荷重に
基づいて係留索1の張力を正確に求めることができる。
【0023】図6および図7に、上述のローラ4aおよ
びローラ4bの具体的な支持手段の1例を示す。同図に
おいて、船体S上にローラ支持枠体7が立設され、この
ローラ支持枠体7の頂部梁部材の下面側にローラ揺動腕
枢支台6cが取付ボルト6により取付けられている。ロ
ーラ揺動腕枢支台6cには、せん断荷重検出器付き枢支
ピン5によりローラ揺動腕6dの基端部が枢支されてい
るとともに、ローラ揺動腕6dの先端部にはローラ4a
のローラ軸12aが回転自在に軸支されている。他方、
ローラ支持枠体7の舷側側の側面上にはローラ軸支台6
bが取付ボルト6により取付けられており、このローラ
軸支台6bにはローラ4bのローラ軸12bが回転自在
に軸支されている。
【0024】係留機ドラムの一層巻部から繰出された係
留索1はローラ4aの上側を経由し、さらにローラ4b
の下側を経由した後、フェアリーダを通って船体の外方
へと導かれる。係留索1に張力が作用すると、ローラ4
aには常にせん断荷重検出器付き枢支ピン5とは反対向
きの荷重がかかり、その荷重がせん断荷重検出器付き枢
支ピン5に付設されたせん断荷重検出器により検出され
る。せん断荷重検出器付き枢支ピン5に付設されたせん
断荷重検出器により検出された係留索1からの荷重は、
中間接触部を構成するローラ4aおよび基端側接触部を
構成する係留機ドラム間の係留索1に作用する張力のベ
クトルと中間接触部を構成するローラ4aおよび先端側
接触部を構成するローラ4b間の係留索1に作用する張
力のベクトルとの合成ベクトルに相当するので、せん断
荷重検出器付き枢支ピン5に付設されたせん断荷重検出
器により検出された荷重から、直ちに係留索1の張力を
求めることができる。
【0025】図8(1)に、本発明の別の実施の形態に
係る係留索張力監視装置におけるローラ支持装置とし
て、係留索から各ローラにかかる荷重を圧縮荷重検出器
により検出するようにしたローラ支持装置の1例を示
し、図8(2)に、圧縮荷重検出器の1例を拡大して示
す。まず図8(1)において、船体S上にローラ支持枠
体7が立設され、このローラ支持枠体7の頂部梁部材の
上面側に図8(2)に示したようなリード線8c付きの
圧縮荷重検出器基体8aおよび圧縮荷重検出器8を介し
てローラ軸支台6aが取付ボルト6により取付けられて
おり、このローラ軸支台6aにはローラ4aのローラ軸
12aが回転自在に軸支されている。取付ボルト6によ
る締付けに際しては、圧縮荷重検出器8への影響を考慮
し、あまり強く締付けないようにする。そのため、取付
ボルト6としてはローラ支持枠体7に取付けたスタッド
ボルトとすることが望ましい。取付ボルト6としてスタ
ッドボルトを採用することにより、ローラ4aの圧縮動
作による伸縮運動が行なわれる際には、そのスタッドボ
ルトに、ローラ軸支台6aに形成したボルト穴を案内す
るガイド機能を持たせることができる。 他方、ローラ
支持枠体7の舷側側の側面上にはローラ軸支台6bが取
付ボルト6により取付けられており、このローラ軸支台
6bにはローラ4bのローラ軸12bが回転自在に軸支
されている。
【0026】図8(1)において、係留機ドラムの一層
巻部から繰出された係留索1はローラ4aの上側を経由
し、さらにローラ4bの下側を経由した後、フェアリー
ダを通って船体の外方へと導かれる。係留索1に張力が
作用すると、ローラ4aには常に圧縮荷重検出器8を圧
縮する向きの荷重がかかり、その荷重が圧縮荷重検出器
8により検出される。圧縮荷重検出器8により検出され
た係留索1からの荷重は、中間接触部を構成するローラ
4aおよび基端側接触部を構成する係留機ドラム間の係
留索1に作用する張力のベクトルと中間接触部を構成す
るローラ4aおよび先端側接触部を構成するローラ4b
間の係留索1に作用する張力のベクトルとの合成ベクト
ルに相当するので、圧縮荷重検出器8により検出された
荷重から、直ちに係留索1の張力を求めることができ
る。
【0027】図9(1)に、図3とは異なったローラ配
置の係留索張力監視装置の1例を示す。図9(1)にお
いて、船体S上には、ドラム上の一層巻部から係留索1
を繰出し係留索1に対する基端側接触部を構成する係留
機ドラム3と、係留機ドラム3から繰出された係留索1
に上方から当設し係留索1に対する中間接触部を構成す
るローラ4aと、ローラ4aを経由した係留索1に下方
から当接し係留索1に対する先端側接触部を構成するロ
ーラ4bとが配設され、さらに舷側部には、ローラ4b
を経由した係留索1を貫通させて船体Sの外方の係留設
備に向けて案内するフェアリーダ2が配設されている。
係留索1の先端側は、船体Sの喫水の変化あるいは潮位
の変化により、実線で係留索1として示した係留索位置
xと二点鎖線で係留索1′として示した係留索位置yと
の間で変動し、図9(1)のような側面視で、フェアリ
ーダ2よりも外側においては角度θ1 の範囲で、またロ
ーラ4bとフェアリーダ2との間では角度θ2 の範囲で
変動する。
【0028】図9(1)の係留索張力監視装置におい
て、係留機ドラム3により構成される基端側接触部、ロ
ーラ4aにより構成される中間接触部およびローラ4b
により構成される先端側接触部よりなる3つの接触部
は、係留中の係留索1に張力が作用している間は、係留
索1の先端側の係留索1の基端側に対する相対位置の変
動に関係なく、常に係留索1に接するようにそれぞれ対
応する支持手段により支持されている。
【0029】したがって、図9(2)に示すように、ロ
ーラ4aにより構成される中間接触部および係留機ドラ
ム3により構成される基端側接触部間の係留索1に作用
する張力のベクトルとローラ4aにより構成される中間
接触部およびローラ4bにより構成される先端側接触部
間の係留索1に作用する張力のベクトルとの合成ベクト
ルFxyの方向が、常に一定の方向となる。このため、
中間接触部を構成するローラ4aの支持手段に係留索1
からの荷重を検出する荷重検出手段としての荷重検出器
を付設しておくことにより、この荷重検出器により常に
一定の方向に作用する係留索1からの荷重を高い精度で
検出し、検出した荷重に基づいて係留索1の張力を正確
に求めることができる。
【0030】図10および図11に、図9(1)のロー
ラ4aおよびローラ4bの具体的な支持手段の1例を示
す。図10および図11において、船体S上にローラ支
持枠体7aが立設され、このローラ支持枠体7aの頂部
梁部材の上面側にローラ揺動腕枢支台6cが取付ボルト
6により取付けられている。ローラ揺動腕枢支台6cに
は、せん断荷重検出器付き枢支ピン5によりローラ揺動
腕6dの基端部が枢支されているとともに、ローラ揺動
腕6dの先端部にはローラ4aのローラ軸12aが回転
自在に軸支されている。ローラ揺動腕枢支台6cにはロ
ーラ揺動腕6dの揺動範囲を規制するための1対のスト
ッパーピン9a、9a′が支持されており、ローラ揺動
腕6dは、1対のストッパーピン9a、9a′により規
制された範囲内で、せん断荷重検出器付き枢支ピン5の
軸線周りに揺動することができる。各ストッパーピン9
a、9a′は、係留索1に張力が作用している間は、ロ
ーラ揺動腕6dが、いずれかのストッパーピン9a、9
a′に接触することがないように、位置決めされてい
る。
【0031】他方、図10において、ローラ支持枠体7
aの頂部梁部材の上面側には、ローラ揺動腕枢支台6c
に近接して、ローラ支持枠体7bがさらに立設され、こ
のローラ支持枠体7bの頂部梁部材の上面側には、ロー
ラ軸支台6bが取付ボルト6により取付けられている。
そして、このローラ軸支台6bにはローラ4bのローラ
軸12bが回転自在に軸支されている。
【0032】図10において、係留機ドラムの一層巻部
から繰出された係留索1はローラ4aの下側を経由し、
さらにローラ4bの上側を経由した後、フェアリーダを
通って船体の外方へと導かれる。係留索1に張力が作用
すると、ローラ4aには常にせん断荷重検出器付き枢支
ピン5とは反対向きの荷重がかかり、その荷重がせん断
荷重検出器付き枢支ピン5に付設されたせん断荷重検出
器により検出される。せん断荷重検出器付き枢支ピン5
に付設されたせん断荷重検出器により検出された係留索
1からの荷重は、中間接触部を構成するローラ4aおよ
び基端側接触部を構成する係留機ドラム間の係留索1に
作用する張力のベクトルと中間接触部を構成するローラ
4aおよび先端側接触部を構成するローラ4b間の係留
索1に作用する張力のベクトルとの合成ベクトルに相当
するので、せん断荷重検出器付き枢支ピン5に付設され
たせん断荷重検出器により検出された荷重から、直ちに
係留索1の張力を求めることができる。
【0033】図12(1)および図13に、ローラ4a
およびローラ4bのさらに別の具体的な支持手段の1例
を示す。同図において、船体S上にローラ支持枠体7a
が立設され、このローラ支持枠体7aの頂部梁部材の上
面側に荷重検出器取付ブラケット13が取付ボルト等に
より取付けられている。荷重検出器取付ブラケット13
には、図12(2)に拡大して示したような引張荷重検
出器10の一端部が枢支ピン11により枢支されている
とともに、引張荷重検出器10の他端部には、枢支ピン
11′によりローラ軸支金物6eが揺動可能に軸支され
ている。そしてローラ軸支金物6eには、ローラ4aの
ローラ軸12aが回転自在に軸支されている。ローラ支
持枠体7の頂部梁部材の上面上には、ローラ軸支金物6
eの揺動範囲を規制するための1対のストッパーアーム
9b、9b′が立設されており、ローラ軸支金物6e
は、1対のストッパーアーム9b、9b′により規制さ
れた範囲内で、引張荷重検出器10とともに揺動するこ
とができる。
【0034】他方、ローラ支持枠体7aの頂部梁部材の
上面側には、ストッパーアーム9b′に近接して、ロー
ラ支持枠体7bがさらに立設され、このローラ支持枠体
7bの頂部梁部材の上面側には、ローラ軸支台6bが取
付ボルト6により取付けられている。そして、このロー
ラ軸支台6bにはローラ4bのローラ軸12bが回転自
在に軸支されている。
【0035】図12において、係留機ドラムの一層巻部
から繰出された係留索1はローラ4aの下側を経由し、
さらにローラ4bの上側を経由した後、フェアリーダを
通って船体の外方へと導かれる。引張荷重検出器10に
作用する引張り力を引張荷重検出器10により検出し、
検出した引張り荷重に基づいて係留索1の張力を求める
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の係留索張力監視
装置によれば、以下のような効果が得られる。 (1)係留索の先端側の同係留索の基端側に対する相対
位置の変動に拘わらず、同係留索に張力が作用している
状態においては、常にそれぞれ設定された位置において
上記係留索に接するように上記係留索の基端側から先端
側に向かって順次配設された基端側接触部、中間接触部
および先端側接触部と、上記係留索に作用する張力によ
って上記係留索から上記中間接触部にかかる荷重の方向
が、上記係留索の先端側の同係留索の基端側に対する相
対位置の変動に拘わらず、常に一定の方向となるように
上記基端側接触部、中間接触部および先端側接触部をそ
れぞれ上記係留索に接触させる位置に支持する基端側接
触部支持手段、中間接触部支持手段および先端側接触部
支持手段と、上記係留索に作用する張力によって上記係
留索から上記中間接触部を介して上記中間接触部支持手
段にかかる荷重を検出する荷重検出手段とを備えている
ので、係留索の張力に応じて荷重検出手段が係留索から
受ける荷重の方向が常に一定であり、それにより荷重の
大きさを正確に検出することができ、正確に検出された
荷重に基づいて係留索の張力を正確に検知し、係留索に
過大な張力が作用した際には、係留索の折損等の事故を
未然に防止するための処置を迅速にとることが可能とな
り、既存の船舶や浮体構造物への取付けが容易で、船舶
や浮体構造物への取付けに当たっては、既設の係留機ド
ラムや係留機ブレーキはもちろん、フェアリーダに何ら
の改変を伴うことなく船舶や浮体構造物に取付けること
ができ、係留設備が整備されていない港湾における係留
や船舶間係留においても、係留索の張力を監視して、係
留索の張力異常に起因する事故を未然に防止することが
できる(請求項1)。 (2)上記基端側接触部、中間接触部および先端側接触
部のうち、少なくとも上記中間接触部および先端側接触
部が、それぞれローラにより構成され、上記中間接触部
支持手段および上記先端側接触部支持手段が、それぞれ
対応するローラを軸支するローラ軸支手段を含んでいる
ので、中間接触部および先端側接触部と係留索とが滑り
なし接触をすることとなり中間接触部および先端側接触
部と係留索との間の摩擦を最小限にして係留索の張力を
正確に検出することができるとともに、中間接触部、先
端側接触部および係留索の損耗を防止することができ、
また、係留索の張力に応じて荷重検出手段が係留索から
受ける荷重の方向が常に一定となり、それにより荷重の
大きさを正確に検出することができ、正確に検出された
荷重に基づいて係留索の張力を正確に検知し、係留索に
過大な張力が作用した際には、係留索の折損等の事故を
未然に防止するための処置を迅速にとることが可能とな
り、既存の船舶や浮体構造物への取付けが容易で、船舶
や浮体構造物への取付けに当たっては、既設の係留機ド
ラムや係留機ブレーキはもちろん、フェアリーダに何ら
の改変を伴うことなく船舶や浮体構造物に取付けること
ができ、係留設備が整備されていない港湾における係留
や船舶間係留においても、係留索の張力を監視して、係
留索の張力異常に起因する事故を未然に防止することが
できる(請求項2)。 (3)上記中間接触部を構成するローラと、上記先端側
接触部を構成するローラとは、上記係留索に対し互いに
反対の側から接触しているので、係留索の先端側の同係
留索の基端側に対する相対位置の変動があっても、同係
留索に張力がはたらいている状態において、中間接触部
を構成するローラおよび先端側接触部を構成するローラ
が、常にそれぞれ設定された位置において係留索から離
れることなく確実に係留索に接触することができ、その
結果、係留索の張力に応じて荷重検出手段が係留索から
受ける荷重の方向が常に一定となり、それにより荷重の
大きさを正確に検出することができ、正確に検出された
荷重に基づいて係留索の張力を正確に検知し、係留索に
過大な張力が作用した際には、係留索の折損等の事故を
未然に防止するための処置を迅速にとることが可能とな
り、既存の船舶や浮体構造物への取付けが容易で、船舶
や浮体構造物への取付けに当たっては、既設の係留機ド
ラムや係留機ブレーキはもちろん、フェアリーダに何ら
の改変を伴うことなく船舶や浮体構造物に取付けること
ができ、係留設備が整備されていない港湾における係留
や船舶間係留においても、係留索の張力を監視して、係
留索の張力異常に起因する事故を未然に防止することが
できる(請求項3)。 (4)上記基端側接触部が、船体甲板上の係留機ドラム
の一層巻部により構成され、上記中間接触部および先端
側接触部が、上記船体甲板上の係留機およびフェアリー
ダ間において上記係留索に沿って順次配設されているの
で、基端側接触部が、船体甲板上の係留機ドラムの一層
巻部により構成されることによって係留索の繰出しおよ
び巻取りに伴って基端側接触部の位置が係留索に対する
接触方向において変動することがなく、その結果、係留
索の張力に応じて荷重検出手段が係留索から受ける荷重
の方向が常に一定となり、それにより荷重の大きさを正
確に検出することができ、正確に検出された荷重に基づ
いて係留索の張力を正確に検知し、係留索に過大な張力
が作用した際には、係留索の折損等の事故を未然に防止
するための処置を迅速にとることが可能となり、既存の
船舶や浮体構造物への取付けが容易で、船舶や浮体構造
物への取付けに当たっては、既設の係留機ドラムや係留
機ブレーキはもちろん、フェアリーダに何らの改変を伴
うことなく船舶や浮体構造物に取付けることができ、係
留設備が整備されていない港湾における係留や船舶間係
留においても、係留索の張力を監視して、係留索の張力
異常に起因する事故を未然に防止することができる(請
求項4)。 (5)係留索張力監視装置において、上記荷重検出手段
が、上記中間接触部支持手段に作用するせん断荷重を検
出するせん断荷重検出器であるので、基端側接触部、中
間接触部および先端側接触部の相互間の位置関係、中間
接触部支持手段による中間接触部の支持態様に応じてせ
ん断荷重検出器により正確に係留索からの荷重を検出
し、正確に係留索の張力を検知することができ、その結
果、係留索に過大な張力が作用した際には、係留索の折
損等の事故を未然に防止するための処置を迅速にとるこ
とが可能となり、既存の船舶や浮体構造物への取付けが
容易で、船舶や浮体構造物への取付けに当たっては、既
設の係留機ドラムや係留機ブレーキはもちろん、フェア
リーダに何らの改変を伴うことなく船舶や浮体構造物に
取付けることができ、係留設備が整備されていない港湾
における係留や船舶間係留においても、係留索の張力を
監視して、係留索の張力異常に起因する事故を未然に防
止することができる(請求項5)。 (6)上記荷重検出手段が、上記中間接触部支持手段に
作用する圧縮荷重を検出する圧縮荷重検出器であるの
で、基端側接触部、中間接触部および先端側接触部の相
互間の位置関係、中間接触部支持手段による中間接触部
の支持態様に応じて圧縮荷重検出器により正確に係留索
からの荷重を検出し、正確に係留索の張力を検知するこ
とができ、その結果、係留索に過大な張力が作用した際
には、係留索の折損等の事故を未然に防止するための処
置を迅速にとることが可能となり、既存の船舶や浮体構
造物への取付けが容易で、船舶や浮体構造物への取付け
に当たっては、既設の係留機ドラムや係留機ブレーキは
もちろん、フェアリーダに何らの改変を伴うことなく船
舶や浮体構造物に取付けることができ、係留設備が整備
されていない港湾における係留や船舶間係留において
も、係留索の張力を監視して、係留索の張力異常に起因
する事故を未然に防止することができる(請求項6)。 (7)上記荷重検出手段が、上記中間接触部支持手段に
作用する引張り荷重を検出する引張り荷重検出器である
ので、基端側接触部、中間接触部および先端側接触部の
相互間の位置関係、中間接触部支持手段による中間接触
部の支持態様に応じて引張り荷重検出器により正確に係
留索からの荷重を検出し、正確に係留索の張力を検知す
ることができ、その結果、係留索に過大な張力が作用し
た際には、係留索の折損等の事故を未然に防止するため
の処置を迅速にとることが可能となり、既存の船舶や浮
体構造物への取付けが容易で、船舶や浮体構造物への取
付けに当たっては、既設の係留機ドラムや係留機ブレー
キはもちろん、フェアリーダに何らの改変を伴うことな
く船舶や浮体構造物に取付けることができ、係留設備が
整備されていない港湾における係留や船舶間係留におい
ても、係留索の張力を監視して、係留索の張力異常に起
因する事故を未然に防止することができる(請求項
7)。 (8)上記中間接触部を支持する中間接触部支持手段お
よび先端側接触部を支持する先端側接触部支持手段が、
運搬および据付けが可能に一体化された共通の支持枠体
上に配設されているこので、既存の船舶や浮体構造物へ
の取付けが容易で、船舶や浮体構造物への取付けに当た
っては、既設の係留機ドラムや係留機ブレーキはもちろ
ん、フェアリーダに何らの改変を伴うことなく船舶や浮
体構造物に取付けることができ、支持枠体を所定の位置
に設置するとそのまま中間接触部を支持する中間接触部
支持手段および先端側接触部を支持する先端側接触部支
持手段の位置も設定することとなるため、係留索の張力
に応じて荷重検出手段が係留索から受ける荷重の方向が
常に一定となり、それにより荷重の大きさを正確に検出
することができ、正確に検出された荷重に基づいて係留
索の張力を正確に検知し、係留索に過大な張力が作用し
た際には、係留索の折損等の事故を未然に防止するため
の処置を迅速にとることが可能となり、中間接触部を支
持する中間接触部支持手段および先端側接触部を支持す
る先端側接触部支持手段が配設された共通の支持枠体を
船体上に据付けておくことにより、係留設備が整備され
ていない港湾における係留や船舶間係留においても、係
留索の張力を監視して、係留索の張力異常に起因する事
故を未然に防止することができる(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係る係留索張力監視装
置を備えた船舶の船体が多数本の係留索により係留施設
に係留されている状態の1例を示す平面図である。
【図2】船体上の係留機ドラムから繰出された係留索が
舷側のフェアリーダを経由して船外へと導かれた状態を
示す従来の装置の説明図である。
【図3】本発明の1実施の形態に係る係留索張力監視装
置を模式的に示す側面図である。
【図4】図2の装置における係留索からの荷重の作用状
態を説明するための説明図である。
【図5】図3の係留索張力監視装置における係留索から
の荷重の作用状態を説明するための説明図である。
【図6】図3の係留索張力監視装置におけるローラの具
体的な支持手段の1例を示す要部側面図である。
【図7】図6のA−A線に沿って見た縦断面図である。
【図8】(1)図は、本発明の別の実施の形態に係る係
留索張力監視装置におけるローラ支持装置として、係留
索から各ローラにかかる荷重を圧縮荷重検出器により検
出するようにしたローラ支持装置の1例を示す側面図、
(2)図は、圧縮荷重検出器の拡大斜視図である。
【図9】(1)図は、図3とは異なった本発明の実施の
形態に係る係留索張力監視装置を模式的に示す側面図、
(2)図は、図9(1)の係留索張力監視装置における
係留索からの荷重の作用状態を説明するための説明図で
ある。
【図10】図9(1)の係留索張力監視装置におけるロ
ーラの具体的な支持手段の1例を示す要部側面図であ
る。
【図11】図10のB−B線に沿って見た縦断面図であ
る。
【図12】(1)図は、本発明のさらに別の実施の形態
に係る係留索張力監視装置のローラの具体的な支持手段
および荷重検出器の取付け態様を示す要部側面図、
(2)図は、図12(1)の係留索張力監視装置におい
て用いられる荷重検出器の1例を示す拡大斜視図であ
る。
【図13】図12(1)のC−C線に沿って見た縦断面
図である。
【図14】従来の係留索張力検出装置を構成する荷重検
出器付き枢支ピンを備えた係留索係止用フックの1例を
示す側面図である。
【図15】図16に示した係留機ドラムの、係留索張力
検出装置を備えたドラムブレーキの側面図である。
【図16】基端側接触部である係留機ドラムおよび図1
5のドラムブレーキを備えた従来の係留機ドラムの要部
斜視図である。
【符号の説明】
01 フック 02 荷重検出器付き枢支ピン 03 フック取付基台 04 岸壁 05 係留機ドラム 06 係留索張力部 07 係留索格納部 08 中フランジ 09 ドラムブレーキ 010 基台ブラケット 011 支持アーム 012a,012b ブレーキバンド 013 連結ピン 014 ブラケット 015 リンク 016 揺動アーム 017 ブラケット 018 ハンドル軸推進用雌ねじ付き回転軸 019 ハンドル軸 020 ブレーキハンドル 021 荷重検出器付き枢支ピン 022,023 枢支ピン 1,1 係留索 2 フェアリーダ 3 基端側接触部を構成する係留機ドラム 4a 中間接触部を構成するローラ 4b 先端側接触部を構成するローラ 5 せん断荷重検出器付き枢支ピン 6 取付ボルト 6a,6b ローラ軸支台 6c ローラ揺動腕枢支台 6d ローラ揺動腕 6e ローラ軸支金物 7,7a,7b ローラ支持枠体 8 圧縮荷重検出器 8a 圧縮荷重検出器基体 8c リード線 9a,9a′ ストッパーピン 9b,9b′ ストッパーアーム 10 引張荷重検出器 11 枢支ピン 12a,12b ローラ軸 13 荷重検出器取付け M 係留施設 S 船体 x,y 係留索位置 θ1,θ2 変動角度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係留索の先端側の同係留索の基端側に対
    する相対位置の変動に拘わらず、同係留索に張力が作用
    している状態においては、常にそれぞれ設定された位置
    において上記係留索に接するように上記係留索の基端側
    から先端側に向かって順次配設された基端側接触部、中
    間接触部および先端側接触部と、上記係留索に作用する
    張力によって上記係留索から上記中間接触部にかかる荷
    重の方向が、上記係留索の先端側の同係留索の基端側に
    対する相対位置の変動に拘わらず、常に一定の方向とな
    るように上記基端側接触部、中間接触部および先端側接
    触部をそれぞれ上記係留索に接触させる位置に支持する
    基端側接触部支持手段、中間接触部支持手段および先端
    側接触部支持手段と、上記係留索にはたらく張力によっ
    て上記係留索から上記中間接触部を介して上記中間接触
    部支持手段にかかる荷重を検出する荷重検出手段とを備
    えたことを特徴とする、係留索張力監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の係留索張力監視装置に
    おいて、上記基端側接触部、中間接触部および先端側接
    触部のうち、少なくとも上記中間接触部および先端側接
    触部が、それぞれローラにより構成され、上記中間接触
    部支持手段および上記先端側接触部支持手段が、それぞ
    れ対応するローラを軸支するローラ軸支手段を含むこと
    を特徴とする、係留索張力監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の係留索張力監視装置に
    おいて、上記中間接触部を構成するローラと、上記先端
    側接触部を構成するローラとは、上記係留索に対し互い
    に反対の側から接触していることを特徴とする、係留索
    張力監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の係留索張力監視装置において、上記基端側接触部が、
    船体甲板上の係留機ドラムの一層巻部により構成され、
    上記中間接触部および先端側接触部が、上記船体甲板上
    の係留機およびフェアリーダ間において上記係留索に沿
    って順次配設されていることを特徴とする、係留索張力
    監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の係留索張力監視装置において、上記荷重検出手段が、
    上記中間接触部支持手段に作用するせん断荷重を検出す
    るせん断荷重検出器であることを特徴とする、係留索張
    力監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の係留索張力監視装置において、上記荷重検出手段が、
    上記中間接触部支持手段に作用する圧縮荷重を検出する
    圧縮荷重検出器であることを特徴とする、係留索張力監
    視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または4のいずれか1つに記載
    の係留索張力監視装置において、上記荷重検出手段が、
    上記中間接触部支持手段に作用する引張り荷重を検出す
    る引張り荷重検出器であることを特徴とする、係留索張
    力監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または7のいずれか1つに記載
    の係留索張力監視装置において、上記中間接触部を支持
    する中間接触部支持手段および先端側接触部を支持する
    先端側接触部支持手段が、運搬および据付けが可能に一
    体化された共通の支持枠体上に配設されていることを特
    徴とする、係留索張力監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318791A (zh) * 2013-06-21 2013-09-25 中联重科股份有限公司 托绳张紧装置及具有其的起重机
WO2020110902A1 (ja) 2018-11-26 2020-06-04 帝人株式会社 係船索監視システム、係船管理システム、係船索監視方法、及び係船管理方法
WO2024029205A1 (ja) * 2022-08-04 2024-02-08 川崎重工業株式会社 係船索張力監視システム

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KR20210095159A (ko) 2018-11-26 2021-07-30 데이진 가부시키가이샤 계선삭 감시 시스템, 계선 관리 시스템, 계선삭 감시 방법, 및 계선 관리 방법
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