JPH10104681A - 像安定化装置 - Google Patents
像安定化装置Info
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- JPH10104681A JPH10104681A JP27879096A JP27879096A JPH10104681A JP H10104681 A JPH10104681 A JP H10104681A JP 27879096 A JP27879096 A JP 27879096A JP 27879096 A JP27879096 A JP 27879096A JP H10104681 A JPH10104681 A JP H10104681A
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Abstract
り替え得る利得切替指示用のスイッチを操作者が外部操
作しうる位置に配設し、このスイッチの切替えに応じて
上述した制御ループの利得を変化せしめているので、操
作者の必要に応じて、スムーズなパン/チルト操作と良
好な防振機能の両者を満足させることができる。 【構成】 増幅率が小さい第1増幅器83 と増幅率が大
きい第2増幅器84 を位置フィードバックループ内に配
設し、モード切換スイッチ40 の、操作者による切換操
作に応じ、ポジションセンサ81 からの検出信号が第1
増幅器83 を介して帰還される低利得モードと、該検出
信号が第2増幅器84 を介して帰還される高利得モード
の切換えがなされるようにしている。
Description
らにはビデオカメラ等の光学装置が振動を受けた場合
に、これら光学装置の光軸に対する観察物体からの光束
の射出角度が変動し、光学像がブレて観察されるのを防
止する、この光学装置内に配される像安定化装置に関す
るものである。
とした光学装置を手で保持して操作する場合、特に光学
装置を航空機や車輌等に持ち込んで使用する場合には、
航空機、車輌等の振動や揺動が光学装置に伝わり、光軸
に対する、観察物体からの光束の射出角度が変動し、観
察される光学像を劣化させることが多い。このような光
学装置に伝わる振動は、その振幅がたとえ小さくとも、
単眼鏡や双眼鏡等における視界が狭いことや、接眼レン
ズによって光束の射出角度が拡大されており、また接眼
レンズによって対物レンズの像が拡大されて観察され最
終的に視覚に訴える像が劣化して観察されることから、
倍率が高くなるにしたがい振動等によって生ずる光軸に
対する光束の射出角度の変動、観察される像の劣化は無
視できなくなる。
動によって光軸に対する光束の射出角度が変動し観察さ
れる像が劣化することを防止するための像安定化のため
の装置が種々提案されている。例えば特公昭57-37852号
公報には双眼鏡における観察像のブレを補正するためこ
の双眼鏡内に、回転慣性体(ジャイロモータ)を利用し
た防振手段を設けたものが開示されている。
と接眼レンズの間の光軸上に正立プリズムを配し、この
正立プリズムを、回転慣性体が取り付けられたジンバル
懸架手段上に固設し、双眼鏡が手ブレ等により振動して
も正立プリズムを略同一空間位置に保持して双眼鏡の観
察像のブレを防止するようにしたものである。
段を利用した従来技術は高精度で像安定化が図れる一
方、双眼鏡の倍率や、解像力を上げるのに伴なって対物
レンズの有効径が大きくなり、正立プリズムが大型化
し、これによりこのプリズムを空間的に保持する回転慣
性体の重量が大きくなり、またこの回転慣性体を駆動さ
せるための消費電力も大きくなる。
代えて角速度センサをジンバル懸架手段に搭載し、この
角速度センサからの出力値に基づいてこのジンバル懸架
手段の回転位置を制御して正立プリズムの姿勢を地球
(慣性系)に対して固定する像安定化装置を提案してい
る(特開平6-250100)。この装置によれば、角速度セン
サを用いた他の像安定化装置と異なり、振動に応じて積
極的に光学素子(例えばバリアングルプリズムやレンズ
等)を可動させる必要がなく、これら他の技術に比べて
より大きい角度範囲に亘り補正が可能という利点があ
る。また、これら他の技術のようにレンズ収差の面で不
利となることもない。
デオカメラの使用に際しては、高速でパンニングやチル
ティングを行うことも多い。例えば、鳥や飛行機等の飛
行物体を追従しながら観察する場合には素早いパン/チ
ルト操作が要求される。したがって、双眼鏡やビデオカ
メラが振れたからといって、必ずしも手ぶれによるもの
とは限らない。しかも、このような操作に際しては装置
内の光学系が観察物体の移動方向にスムーズに追従して
いくことが必要となるから、振動に抗して光学系を元の
位置に固定しようとする上記防振機能とは相反する機能
が必要とされる。
機能を実行させる範囲を振動周波数、振動振幅、角速度
変化等の相違により画一的に分離しようという試みもな
されているが必ずしも満足のいくものとはされていな
い。例えば、一般に手ぶれの周波数範囲は0.5〜15Hzと
いわれているが、この範囲に含まれるパン/チルト操作
が要求されることも多く、その機能が要求される状況は
その都度異なるものである。
ので、装置の軽量化、小型化、小電力化を図るととも
に、操作者の必要に応じた、スムーズなパン/チルト操
作と良好な防振機能を発揮しうる像安定化装置を提供す
ることを目的とするものである。
は、正立プリズムを対物レンズと接眼レンズの間に配置
した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有し、これら
光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケース内に固設
してなる光学装置に搭載される像安定化装置であって、
前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
在に装着するジンバル懸架手段と、該ジンバル懸架手段
を該2本の回動軸の周りに回動せしめるアクチュエータ
手段と、前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の
角度位置を各々検出する2つの角度位置情報検出手段
と、前記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置
の姿勢変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各
々検出する2つの角速度情報検出手段と、前記角度位置
情報検出手段および前記角速度情報検出手段により検出
された情報に基づき、前記正立プリズムを慣性系に対し
て固定するよう前記アクチュエータ手段を駆動し、前記
ジンバル懸架手段の2つの回動軸周りの回動を制御する
フィードバック制御手段と、該フィードバック制御手段
の利得を変化させる利得可変手段と、該利得可変手段に
利得の切替えを指示する、外部操作可能な位置に配され
た利得切替指示手段とを備えてなることを特徴とするも
のである。
を目的とした低利得モードとパンニングおよび/または
チルティングを目的とした高利得モードとの2者択一的
な切替操作を可能とするように構成してもよいし、像安
定化を目的とした低利得モードとパンニングおよび/ま
たはチルティングを目的とした高利得モードとの間で複
数段階にわたり、もしくは連続的に利得の切替を可能と
するように構成してもよい。
装置のブレに伴なうジンバル懸架手段の前記回転軸周り
の角速度量を検出する角速度センサであって、柱状の振
動子と圧電セラミックを用いた圧電振動ジャイロセンサ
により構成することが好ましい。また、上記「利得」と
は、前記回動軸周りのジンバル懸架手段の角度位置の微
小変化に対する角度位置情報検出手段の出力信号の変化
分の比率のことをいうものとする。
用いて説明する。図2、3、4および5は、それぞれ本
発明の実施形態に係る像安定化装置を双眼鏡に組み込ん
だ状態を示す平面断面図、正面断面図、側面断面図およ
び斜視図である。図示されるように、本実施形態の像安
定化装置20をケース30内に組み込んだ双眼鏡は1対の対
物レンズ系1a,1b、1対の接眼レンズ系2a,2b、および
1対の正立プリズム3a,3bを備えており、対物レンズ1
a、接眼レンズ2a、正立プリズム3aは第1の望遠鏡系10a
を構成し、対物レンズ1b、接眼レンズ2b、正立プリズ
ム3bは同様に第2の望遠鏡系10b を構成し、この第1、
第2の望遠鏡系10a ,10b 一対が双眼鏡系を構成してい
る。
系1a,1bおよび接眼レンズ系2a,2bは本光学装置のケー
ス30に固着されており、上記正立プリズム3a,3bは装置
の上下方向(光軸の延びる方向および対物レンズ系1a,1
bの配列方向に直交する方向)および装置の左右方向
(対物レンズ系1a,1bの配列方向)に延びる回動軸6、
106(図6参照)を有するジンバル懸架部材7、107を介
して上記ケース30に回動自在に装着されている。
ッチ50、および後述する制御ループにおける利得の切替
えを外部操作可能とする、利得切替指示用のスイッチ40
が配設されている。以下、図6および図7を用いて本実
施形態装置の前提となる基本機能について説明する。な
お、本明細書中で、装置の上下方向とは図中矢印A方向
を示し、装置の左右方向とは図中矢印C方向を示す。
着されているジンバル懸架部材7、107がケース30に対
して固定された状態、したがってジンバル懸架部材7、
107に装着されている上記正立プリズム3a,3bがケース3
0に固定された状態では、本光学装置は通常の双眼鏡系
の構成となるが、この時の各望遠鏡光学系10a ,10b の
光軸4a,4bを本光学装置の光軸と称することとする。な
お、上記対物レンズ系1a,1b、接眼レンズ系2a,2b、正
立プリズム3a,3b、ジンバル懸架部材7、107および回
動軸6、106等の適切な配設位置については公知文献
(例えば特公昭57-37852号公報)に詳述されているの
で、ここでは省略する。
側のジンバル懸架部材107 が外側のジンバル懸架部材7
に軸支されており、ジンバル懸架装置が内外2重の構造
となっている。外側のジンバル懸架部材7が装置の左右
方向に延びる回動軸6により上下方向の像ブレを補正す
るように回動するのに対し、内側のジンバル懸架部材10
7 は装置の上下方向に延びる回動軸106 により左右方向
の像ブレを補正するように回動する。正立プリズム3a,
3bは、この内側のジンバル懸架部材107 に装着されてい
る。なお、この図6においては、上下の関係が図2〜5
のものとは逆となるようにして示されている。
壁部の中央部分には角速度センサ8が固設されており、
一方、 内側のジンバル懸架部材107 の前側壁部の中央
部分には角速度センサ108が固設されている。角速度セ
ンサ8が、ケース30の上下方向のブレに伴なって外側の
ジンバル懸架部材7が矢印B方向に回動した場合に、こ
の回転角速度ω1 を検出するセンサであるのに対し、角
速度センサ108 は、ケース30の左右方向のブレに伴なっ
て内側のジンバル懸架部材107 が矢印D方向に回動した
場合に、この回転角速度ω2 を検出するセンサである。
角速度による速度フィードバック制御に加えて位置フィ
ードバック制御を行なうため回動軸6の回転角度θ1 を
検出するポジションセンサ9が取り付けられており、上
記回動軸6の他端には、上記角速度センサ8および上記
ポジションセンサ9からの検出値に基づき、正立プリズ
ム3a,3bをケース30のブレに対し常に初期の姿勢に戻す
ようにジンバル懸架部材7の回動軸6を回動せしめる回
転駆動モータ5が取り付けられている。一方、上記回動
軸106 の一端には、上記検出角速度による速度フィード
バック制御に加えて位置フィードバック制御を行なうた
め回動軸106 の回転角度θ2 を検出するポジションセン
サ109 が取り付けられており、上記回動軸106 の他端に
は、上記角速度センサ108および上記ポジションセンサ1
09からの検出値に基づき、正立プリズム3a,3bをケース
30の左右方向のブレに対し常に初期の姿勢に戻すように
内側のジンバル懸架部材107 の回動軸106 を回動せしめ
る回転駆動モータ105 が取り付けられている。
的概念を図7により説明する。図示するように、この装
置は角速度センサ8からの角速度信号およびポジション
センサ9からの角度信号を各々増巾する増幅器11a ,11
b と、これらの角速度信号および角度信号に基づき、正
立プリズム3a,3bを元の姿勢に戻すように回転駆動モー
タ5の駆動量を演算し、この演算に基づく制御信号を出
力するCPU12と、このCPU12からの制御信号を増巾
して回転駆動モータ5を駆動するモータ駆動回路13を備
えている。また、CPU12には、各種プログラムが格納
されたROM12a、および該CPU12にこの制御ループ
の利得の切替を指示する利得切替指示スイッチ40が接続
されている。一方、角速度センサ108 およびポジション
センサ109 からの検出信号は、上記角速度センサ8およ
び上記ポジションセンサ9からの検出信号と同様に、図
7に示す制御ループと同様の制御ループによって制御信
号に変換され、この制御信号により回転駆動モータ105
が駆動される。
側の2つのジンバル懸架部材7,107を各々元の姿勢に戻
すために2組の制御ループが必要となるがCPU12は共
通のものを用いればよい。
な構成について説明する。なお、この制御ループは速度
(角速度)フィードバックループと位置(角度)フィー
ドバックループの2重の帰還ループから構成されてお
り、また、この制御ループはCPU12のマイコンプログ
ラムによるソフト的なループとハード的なループの組合
せにより構成されている。
ル懸架装置70(7,107)の回動軸6,106 周りの角速度ω
を角速度センサ61(8,108 )により検出し、この検出
値をハード的な増幅器62 により増幅した後、減算器66
および増幅器67を介して上記検出値ωをモータ駆動系68
に負帰還させる(第1の速度フィードバックループ)。
これによりモータ69 に逆向きの回転トルクを発生さ
せ、手ブレ等の振動に抗してジンバル懸架装置70 を元
の姿勢に戻すように、すなわち角速度の大きい振動に対
しては上記正立プリズム3a,3bが地球(慣性系)に対し
て固定されるような制御がなされることになる。
角速度センサ61により検出された検出値を減算器63およ
び増幅器64を介して積分器65に入力せしめ、この後積分
器65からの出力値を減算器66において上記増幅器62から
直接入力された検出値を減算し、その減算結果をこのモ
ータ駆動系68に負帰還させている(第2の速度フィード
バックループ)。このように角速度センサ61による検出
値を積分器65を介して負帰還させることで速度指令に対
して定常偏差が0の場合でも、すなわちフィードバック
ループの速度入力値と速度出力値が等しい場合でも制御
系を機能させることができ、これとともにループゲイン
を2重にできるためジンバル懸架装置70の高速安定化を
図る(スタビ精度を上げる)ことができる。
機能を有し、その出力値が減算器66において検出角速度
値との間で減算されるため、上記第1の速度フィードバ
ックループの発振を防止するダンパ的機能を有している
ともいえる。一方、上記位置フィードバックループはジ
ンバル懸架装置70 の回動軸6,106周りの角度位置θを
ポジションセンサ81(9,109 )により検出し、この検出
値をハード的な増幅器82 により増幅した後モータ駆動
系68 に戻すことにより、回転駆動モータ69 (5,105 )
がジンバル懸架装置70を視軸中点の角度位置θ0に近づ
けるように制御するものである。
きくパンニングあるいはチルティングを行う場合があ
り、このような場合に上記速度フィードバックループの
みを用いた制御であると、パンニングあるいはチルティ
ングに対する応答性が悪く、また、そのためにジンバル
懸架装置70 が大きく回動してケース30 の可動限界端部
に衝突してしまうおそれがある。
は、ジンバル懸架装置70 が大きく回動したことが検出
された場合、その検出値に応じた信号をモータ駆動系68
に戻すようにして、ジンバル懸架装置70 を視軸中点方
向に強力に戻すようモータ69 を駆動させる。これによ
り、パンニングあるいはチルティング時等において、ジ
ンバル懸架装置70 がケース30 の可動限界端部に衝突す
る不測の事態を防止するとともに、パンニングあるいは
チルティングを行う場合に、その追従性を良好なものと
している。
は、鳥や飛行機等の飛行物体を追従しながら観察するこ
とも多く、このような場合には素早いパン/チルト操
作、特に素早いパンニングが要求される。このようなパ
ンニングの操作では装置内の光学系が観察物体の移動方
向にスムーズに追従していくことが必要となるから、振
動に抗して光学系を元の位置に固定しようとする上記防
振機能とは相反する機能が必要とされ、このようなパン
/チルト操作を行う場合には、むしろ上記防振機能を無
効状態とする必要がある。そして、このようなパン/チ
ルト操作は観察者の必要に応じて随時行われるものであ
るから、観察者の操作によって例えばパンニングモード
と防振モードの切替えが行われることが望ましい。
ケース30の背面部にモード切替スイッチ(利得切替指示
用のスイッチ)40を配設し、このスイッチ40の切替えに
応じて上述した制御ループの利得を変化せしめ、上記制
御ループの利得が小となる防振モードと上記制御ループ
の利得が大となるパンニングモードのモード切替えが可
能となるようにしている。
は、防振機能を主目的としたものであり、一方上記位置
フィードバックループはケース30 に対する追従機能で
あるパン/チルト機能を主目的としたものである。した
がって、位置フィードバックループの帰還割合を相対的
に大とすれば、パン/チルト機能を主とした系となり、
一方、位置フィードバックループの帰還割合を相対的に
小とすれば防振機能を主とした系となる。
如く、増幅率が小さい第1増幅器83と増幅率が大きい第
2増幅器84 を位置フィードバックループ内に配設し、
前述したモード切換スイッチ40 の、操作者による切換
操作に応じ、ポジションセンサ81 からの検出信号が第
1増幅器83 を介して帰還される低利得モードと、該検
出信号が第2増幅器84 を介して帰還される高利得モー
ドの切り換えがなされるようにしている。なお、制御ル
ープ内における該モードの切り替えは、操作者によるモ
ード切換スイッチ40 の切換操作に応じたモード切換信
号に基づいてループ接続の切り替えを行うソフトスイッ
チ部85 によりなされる。
幅器83 に接続されると、減算器63に入力される位置フ
ィードバックループからの値は小さくなり、相対的に速
度フィードバックループからの入力値が大となって防振
モード(低利得モード)となり、手ブレ等の振動に抗
し、ジンバル懸架装置70 を地球(慣性系)に対して良
好に固定することができるようになる。一方、ソフトス
イッチ部85 が第2増幅器84 に接続されると、減算器63
に入力される位置フィードバックループからの値は大
きくなり、相対的に速度フィードバックループからの入
力値が小となってパン/チルトモード(高利得モード)
となり、パンニングあるいはチルティングに対する追従
性が良好となる。
とするかは、操作者のし好により、また操作者の置かれ
た状況により大きく異なるものである。上記実施形態に
おいては、操作者による切替えが容易になされるように
なっており、これら2つのモードの使用の実情に合致し
た構成とされている。なお、上記説明においては利得の
切替えを2段階としているが、像安定化を目的とした低
利得モードとパンニングおよび/またはチルティングを
目的とした高利得モードとの間で複数段階にわたり、も
しくは連続的に利得の切替を可能とするように構成する
ことも勿論可能である。
シュミット(Schmidt)の正立プリズム、アツベ(Abbe)の
正立プリズム、バウエルン フエント(bauern fend)の
正立プリズム、ポロの正立プリズムおよびダハの正立プ
リズム等があるが、このうち図8にはシュミットの正立
プリズムを示す。シュミットの正立プリズムは図に示す
ようにプリズム23とプリズム24から構成されており、プ
リズム24の一部25がダハ反射面となっている。このよう
な正立プリズムでは図示するように入射光軸21と射出光
軸22を同一直線上にとることのできる入射光軸の位置が
存在する。このような入射光軸21と射出光軸22を同一直
線上にとることのできる正立プリズムにおいては、図8
に示す如く、光軸21より上側にhだけ離れた、該光軸21
に平行な光線21′は、上記正立プリズムを通った後は射
出光軸22より下側にhだけ離れた、光軸22に平行な光線
22′になるという性質を持っている。
状等の柱状振動子と複数個の圧電セラミックからなる、
コリオリの力を利用した圧電振動ジャイロセンサであっ
て、柱状振動子の側面に少なくとも2個の検出用圧電セ
ラミックと少なくとも1個の帰還用圧電セラミックを設
けてなる。各検出用圧電セラミック からは振動に応じ
て値の異なる検出信号が出力され、これらの差分を演算
することにより角速度を得る。なお、帰還用圧電セラミ
ックは検出信号の位相補正用に使用される。
超小型であることから像安定化装置20自体を構造簡単か
つ小型とすることができる。また、高S/N比で高精度
であるから角速度制御を高精度とすることができる。な
お、本発明の像安定化装置としては上記実施形態のもの
に限られるものではなく、その他種々の態様の変更が可
能であり、例えば、角速度情報検出手段としては、円柱
状振動子タイプの圧電振動ジャイロセンサの他、三角柱
振動子タイプ、四角柱振動子タイプや音叉状振動子タイ
プ等の種々のタイプの振動子を用いた圧電振動ジャイロ
センサを使用することが可能であり、さらに、その他の
種々の角速度センサを使用することが可能である。
記ポジションセンサに代えてレゾルバ、シンクロ、ロー
タリエンコーダ等の種々の角度センサを用いることがで
きる。また、上記実施形態装置は双眼鏡に適用するため
の構成とされているが、本発明の像安定化装置としては
単眼鏡に適用し得る構成とすることも可能である。ま
た、ビデオカメラ等のカメラに搭載しても同様の効果を
得ることができる。
プリズムを装着したジンバル懸架装置を、角度情報検出
手段、制御回路系および回転駆動モータを用いた電気的
な制御システムにより元の姿勢に戻すように、すなわち
地球(慣性系)に対して固定するように制御せしめてお
り、これらのシステムが軽量、小型、かつ安価であり、
消費電力が小さくて済むことから光学装置全体の軽量
化、小型化を図ることができ、消費電力の省力化および
製造コストの低廉化を図ることができる。また、このよ
うに構成した制御ループの利得を切り替え得る利得切替
指示用のスイッチを操作者が外部操作しうる位置に配設
し、このスイッチの切替えに応じて上述した制御ループ
の利得を変化せしめており、上記制御ループの利得が小
となる防振モードと上記制御ループの利得が大となるパ
ン/チルトモードのモード切替えが可能となるので、操
作者の必要に応じて、スムーズなパン/チルト操作と良
好な防振機能の両者を満足させることができる。
ープを示すブロック線図
た双眼鏡を示す平面断面図
た双眼鏡を示す正面断面図
た双眼鏡を示す側面断面図
た双眼鏡を示す斜視図
説明するための装置概略斜視図
説明するためのブロック図
図
ッチ) 68 モータ駆動系 70 ジンバル懸架装置 83 第1増幅器 84 第2増幅器 85 ソフトスイッチ部
鏡、双眼鏡等の光学的な観測を目的とした光学装置を手
で保持して操作する場合、特に光学装置を航空機や車輌
等に持ち込んで使用する場合には、航空機、車輌等の振
動や動揺が光学装置に伝わり、光軸に対する、観察物体
からの光束の射出角度が変動し、観察される光学像を劣
化させることが多い。このような光学装置に伝わる振動
は、その振幅がたとえ小さくとも、単眼鏡や双眼鏡等に
おいては視界が狭いことと観察物体を拡大して観察して
いるために、光軸に対する変動 角度も拡大される。そ
れ故に、比較的角度変動速度の小さい揺動時であって
も、観察物体が視界の中で急速に移動したり、変動角度
が大きい場合には視界から外れてしまったりする不都合
が生じる。また、比較的角度変動速度の大きい揺動時に
は、比較的変動角度が小さくても光学装置の倍率分だけ
観察物体の像の角度変動速度が大きくなって観察される
ので、像のぶれとなって像の劣化となる不都合が生じ
る。
と接眼レンズの間の光軸上に正立プリズムを配し、この
正立プリズムを、回転慣性体が取り付けられたジンバル
懸架手段上に固設し、双眼鏡が手ブレ等により振動して
も正立プリズムを略同一姿勢に保持して双眼鏡の観察像
のブレを防止するようにしたものである。
懸架手段を利用した従来技術は高精度で像安定化が図れ
る一方、小さなスペースで大きな慣性力を得るため高速
の回転体が必要であり、また回転体自身の発生する振動
を小さくする必要があることから高精度である必要があ
る。この小型、高速、高精渡の要求に対しての問題点
は、価格や寿命、さらには電源投入から必要な慣性力を
得るまでの時間等が不利となることである。また、双眼
鏡の倍率や解像力を上げるのに伴なって対物レンズの有
効径を大きくすると正立プリズムが大型化し、これに伴
い大きな慣性力が必要となって上記の問題が一層大きく
なることの他に、消費電力もこれに伴って大きくなる。
代えて角速度センサをジンバル懸架手段に搭載し、この
角速度センサからの出力値に基づいてこのジンバル懸架
手段の回転位置を制御して正立プリズムの姿勢を地球
(慣性系)に対して固定する像安定化装置を提案してい
る(特開平6−250100)。この装置によれば、基
本的にジンバル懸架手段に保持された正立プリズムには
慣性力があり、特に、振動速度が速い、振動周波数の高
い振動に対しては、比較的振幅の大きな振動に対しての
姿勢保持能力が高い。したがって、角速度センサからの
出力に基づく回転位置の制御力も少なくて良い。しか
し、バリアングルプリズムやレンズ駆動を行う他の像安
定化装置は積極的な駆動部が必要であり、周波数の高い
振動では大きな振幅を補正するためには、駆動部を高速
で動かす必要があるため、大きな角度範囲で補正するこ
とが難しい。
ては、高速でパンニングやチルティングを行うことも多
い。例えば、鳥や飛行機等の飛行物体を追従しながら観
察する場合には素早いパン/チルト操作が要求される。
したがって、双眼鏡やビデオカメラが振れたからといっ
て、必ずしも手ぶれによるものとは限らない。しかも、
このような操作に際しては装置内の光学系が観察物体の
移動方向にスムーズに追従していくことが必要となるか
ら、振動に抗して光学系を元の姿勢に固定しようとする
上記防振機能とは相反する機能が必要とされる。
は、正立プリズムを対物レンズと接眼レンズの間に配置
した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有し、これら
光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケース内に固設
してなる光学装置に搭載される像安定化装置であって、
前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
在に装着するジンバル懸架手段と、該ジンバル懸架手段
を該2本の回動軸の周りに回動せしめるアクチュエータ
と、前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の角度
位置を各々検出する2つの角度位置情報検出手段と、前
記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置の姿勢
変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各々検出
する2つの角速度情報検出手段と、前記角度位置情報検
出手段および前記角速度情報検出手段により検出された
情報に基づき、前記正立プリズムを慣性系に対して固定
するよう前記アクチュエータを駆動し、前記ジンバル懸
架手段の2つの回動軸周りの回動を制御するフィードバ
ック制御手段と、該フィードバック制御手段の利得を変
化させる利得可変手段と、該利得可変手段に利得の切替
えを指示する、外部操作可能な位置に配された利得切替
指示手段とを備えてなることを特徴とするものである。
学装置のブレに伴なうジンバル懸架手段の前記回転軸周
りの角速度量を検出する角速度センサであって、柱状の
振動子と圧電セラミックを用いた圧電振動ジャイロセン
サにより構成することが好ましい。
てはシュミット(Schmidt)の正立プリズム、ア
ツベ(Abbe)の正立プリズム、バウエルン フエン
ト(bauern fend)の正立プリズム、ポロの
正立プリズムおよびダハの正立プリズム等があるが、こ
のうち図8にはシュミットの正立プリズムを示す。シュ
ミットの正立プリズムは図に示すようにプリズム23と
プリズム24から構成されており、プリズム24の一部
25がダハ反射面となっている。このような正立プリズ
ムでは図示するように入射光軸21と射出光軸22を同
一直線上にとることのできる入射光軸の位置が存在す
る。このような入射光軸21と射出光軸22を同一直線
上にとることのできる正立プリズムにおいては、図8に
示す如く、光軸21より上側にhだけ離れた、該光軸2
1に平行な光線21′は、上記正立プリズムを通った後
は射出光軸22より下側にhだけ離れた、光軸22に平
行な光線22′になるという性質を持っている。なお、
正立プリズムであれば、入射光軸と射出光軸が同一直線
上となるものに限らず他のプリズムも使用可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】 正立プリズムを対物レンズと接眼レンズ
の間に配置した単眼鏡光学系もしくは双眼鏡光学系を有
し、これら光学系の対物レンズおよび接眼レンズをケー
ス内に固設してなる光学装置に搭載される像安定化装置
であって、 前記光学装置の左右方向および上下方向に延びる2本の
回動軸を有し、前記正立プリズムを前記ケースに回動自
在に装着するジンバル懸架手段と、 該ジンバル懸架手段を該2本の回動軸の周りに回動せし
めるアクチュエータ手段と、 前記2本の回動軸周りの該ジンバル懸架手段の角度位置
を各々検出する2つの角度位置情報検出手段と、 前記ジンバル懸架手段に固設された、前記光学装置の姿
勢変化による該ジンバル懸架手段の角速度情報を各々検
出する2つの角速度情報検出手段と、 前記角度位置情報検出手段および前記角速度情報検出手
段により検出された情報に基づき、前記正立プリズムを
慣性系に対して固定するよう前記アクチュエータ手段を
駆動し、前記ジンバル懸架手段の2つの回動軸周りの回
動を制御するフィードバック制御手段と、 該フィードバック制御手段の利得を変化させる利得可変
手段と、 該利得可変手段に利得の切替えを指示する、外部操作可
能な位置に配された利得切替指示手段とを備えてなるこ
とを特徴とする像安定化装置。 - 【請求項2】 前記利得切替指示手段が、像安定化を目
的とした低利得モードとパンニングおよび/またはチル
ティングを目的とした高利得モードとの2者択一的な切
替操作を可能とするように構成されてなることを特徴と
する請求項1記載の像安定化装置。 - 【請求項3】 前記利得切替指示手段が、像安定化を目
的とした低利得モードとパンニングおよび/またはチル
ティングを目的とした高利得モードとの間で複数段階に
わたり、もしくは連続的に利得の切替を可能とするよう
に構成されてなることを特徴とする請求項1記載の像安
定化装置。 - 【請求項4】 前記角速度情報検出手段が、前記光学装
置のブレに伴なうジンバル懸架手段の前記回動軸周りの
角速度量を検出する角速度センサであって、柱状振動子
と圧電セラミックを用いた圧電振動ジャイロセンサから
なることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1
項記載の像安定化装置。
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