JPH10103372A - 摩擦部材及びそれを用いたクラッチディスク組立体 - Google Patents

摩擦部材及びそれを用いたクラッチディスク組立体

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JPH10103372A
JPH10103372A JP25343196A JP25343196A JPH10103372A JP H10103372 A JPH10103372 A JP H10103372A JP 25343196 A JP25343196 A JP 25343196A JP 25343196 A JP25343196 A JP 25343196A JP H10103372 A JPH10103372 A JP H10103372A
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plate
friction member
sintered alloy
cushioning
fixed
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JP25343196A
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Kazuhiko Yoneda
一彦 米田
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Exedy Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結合金製パッドを用いたクラッチディスク
において、十分なクッション量を確保するとともにクッ
ショニングプレートの剛性を高める。 【解決手段】 このクラッチディスク3は、クラッチプ
レート5に固定されるドリブンプレート20と、クッシ
ョニングプレート21と、第1及び第2焼結合金製パッ
ド22、23とを有している。クッショニングプレート
21は、ドリブンプレート20の第1面側に配置され、
ドリブンプレート20の第1面に対して接近及び離反す
る方向に弾性変形可能なように半径方向及び円周方向に
波加工されている。第1焼結合金製パッド22はクッシ
ョニングプレート21のドリブンプレート20と逆側の
面に配置されている。第2焼結合金製パッド23はドリ
ブンプレート20の第2面側に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結合金製のパッ
ドを備えた摩擦部材及びそれを用いたクラッチディスク
組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クラッチディスク(摩擦部材)
には高いトルク容量を伝達することが望まれている。ク
ラッチディスクのフェーシングとしては、通常、ガラス
繊維、レジン、ラバー等が使用されるが、このような構
造のフェーシングではトルクの伝達容量が十分でない。
【0003】そこで、高いトルク伝達容量を確保するた
めに、セラミック粉末と金属粉末との混合物の焼結体
(以下、焼結合金製パッドと記す)が使用されたクラッ
チディスクがある。このクラッチディスクは、一般に、
鉄製の芯板に銅メッキを施し、さらにその上にセラミッ
ク粉末と金属粉末とを配置し、これを加温(さらに加圧
する場合もある)して形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような焼結合金製
パッドを有するクラッチディスク組立体では、リング状
のプレートをクラッチプレートの外周部に固定するとと
もに、このリング状のプレートの両面に焼結合金製パッ
ドを固定している。すなわち従来の焼結合金製パッドを
有するクラッチディスク組立体では、クラッチディスク
部(摩擦部材部分)にクッション作用がなく、クラッチ
エンゲージ時のショックが大きい。
【0005】そこで、1対のプレート部材のそれぞれに
波加工等によって凸部を形成するとともに、その凸部分
に焼結合金製パッドを固定し、これらの1対のプレート
部材の背面を貼り合わせるようにして摩擦部材を構成す
ることが考えられる。このような構成を採用すれば、ク
ラッチエンゲージ時にプレート部材の凸部が撓み、クッ
ショニング作用を得ることができる。
【0006】しかし、焼結合金製パッドを用いたクラッ
チディスク組立体は、クラッチ容量が比較的大きいの
で、圧接力も大きい。このため、クッショニングプレー
トには高い剛性が求められる。高い剛性のクッショニン
グプレートを得るには、クッショニングプレートの厚み
を厚くしたり、あるいは波高さを高くする必要がある
が、この場合には加工が困難になったり、またクッショ
ニングプレートの応力が高くなりすぎて耐久性が低くな
ってしまうという問題がある。
【0007】また、プレート部材に焼結合金製パッドを
固定する際には、一般にリベットが用いられるので、対
向するプレート部材の背面に突出したリベットの頭部同
士が衝突し、リベット周りに過大圧力が発生して焼結合
金製パッドのリベット周りの偏磨耗が生じやすい。ま
た、リベットの頭部同士が干渉しないように、表裏の焼
結合金製パッドの位相をずらしたとしても、一方側のパ
ッドの背面に他方側のパッドが位置しているとは限ら
ず、焼結合金製パッドが全体的に均一に圧接されず、偏
磨耗が生じる。
【0008】本発明の課題は、焼結合金製パッドを用い
た摩擦部材あるいはそれを用いたクラッチディスク組立
体において、加工の容易なクッショニングプレートを用
いて十分なクッション量を確保することにある。本発明
の別の課題は、クッショニングプレートの応力を軽減
し、耐久性を向上することにある。
【0009】本発明のさらに別の課題は、クッション量
を確保しかつ耐磨耗性を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る摩擦部材
は、クラッチディスク本体の外周部に固定されるクラッ
チディスク組立体の摩擦部材であって、クラッチディス
ク本体の入力部に固定されるドリブンプレートと、クッ
ショニングプレートと、第1及び第2焼結合金製パッド
とを有している。クッショニングプレートは、ドリブン
プレートの第1面側に配置され、ドリブンプレートの第
1面に対して接近及び離反する方向に弾性変形可能なよ
うに半径方向及び円周方向に波加工されている。第1焼
結合金製パッドはクッショニングプレートのドリブンプ
レートと逆側の面に配置されている。第2焼結合金製パ
ッドはドリブンプレートの第2面側に固定されている。
【0011】この摩擦部材では、クッショニングプレー
トが半径方向と円周方向の2方向に波加工されている。
したがって、厚みを厚くすることなく比較的高い剛性を
得ることができる。また、応力も軽減される。さらに、
2方向の波加工された部分の弾性変形開始タイミングを
変えれば、2方向の波加工部分の合成特性を実現でき
る。
【0012】請求項2に係る摩擦部材は、請求項1の摩
擦部材において、第2焼結合金製パッドは、ドリブンプ
レートの外周縁部の少なくとも一部を折り曲げ加工する
ことによりドリブンプレートの第2面側に固定されてい
る。また、一端部が第2焼結合金製パッドに係止される
とともにクッショニングプレートの変形方向に移動自在
であり、他端部がクッショニングプレートと第1焼結合
金製パッドとを固定する支持部材をさらに備えている。
【0013】ここでは、第2焼結合金製パッドは、ドリ
ブンプレートの外周縁部の一部を折り曲げ加工してドリ
ブンプレートに固定されているので、第2焼結合金製パ
ッドを固定するためのリベットが不要になり、クッショ
ン量を十分に確保できる。また、第1焼結合金製パッド
は、支持部材の他端部によりクッショニングプレートに
固定され、さらに支持部材の一端部は第1焼結合金製パ
ッドに係止されるとともに、クッショニングプレートの
変形方向に移動自在であるので、この支持部材がクッシ
ョン作用に影響を与えることはない。したがって、2つ
の焼結合金製パッドが圧接された場合は、クッショニン
グプレートとドリブンプレートの背面同士、すなわち2
つの焼結合金製パッドの背面同士が間接的に全面的に均
一に当接することになる。このため、焼結合金製パッド
の面圧分布が均一化し、耐磨耗性が向上する。
【0014】請求項3に係る摩擦部材は、請求項1又は
2の摩擦部材において、クッショニングプレートは、内
周端部がドリブンプレートとともにクラッチディスク本
体の入力部に固定されている。請求項4に係る摩擦部材
は、請求項2又は3の摩擦部材において、ドリブンプレ
ートは内周部に切り起こし部を有しており、この切り起
こし部が折り曲げられて第2焼結合金製パッドの内周部
を固定している。ここでは、第2焼結合金製パッドのド
リブンプレートに対する固定が確実になる。
【0015】請求項5に係る摩擦部材は、請求項1から
4のいずれかに記載の摩擦部材において、クッショニン
グプレート及びドリブンプレートはそれぞれ円周方向に
分離された複数のパッド装着部を有しており、第1、第
2焼結合金製パッドはそれぞれプレートのパッド装着部
に装着されている。請求項6に係る摩擦部材は、請求項
1から5のいずれかに記載の摩擦部材において、クッシ
ョニングプレートは、半径方向の波加工部の波高さと円
周方向の波加工部の波高さとが異なっている。
【0016】ここでは、半径方向の波加工部によるクッ
ション作用と、円周方向の波加工部によるクッション作
用とが時間的にずれて開始することとなり、一方向の波
加工部を有するクッショニングプレートでは得られない
種々のクッション特性を容易に得ることができる。請求
項7に係るクラッチディスク組立体は、請求項1から6
のいずれかに記載の摩擦部材と、摩擦部材が外周部に固
定された入力側プレートと、入力側プレートに所定の角
度範囲内で相対回転自在に設けられた出力側部材と、入
力側プレートと出力側部材とを円周方向に弾性的に連結
するダンパー部とを備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示す本発明の一実
施形態によるクラッチディスク組立体1は本体部2とク
ラッチディスク(摩擦部材)3とを備えている。本体部
2の中心には、トランスミッションの軸(図示せず)に
連結されるスプラインハブ4が配置されている。スプラ
インハブ4は、ボス部4aと、ボス部4aから外周側に
延びるフランジ部4bとを有している。フランジ部4b
の両側方には、入力側プレートとしてのクラッチプレー
ト5及びリテーニングプレート6が配置されている。両
プレート5,6は、概ね円板状の部材であり、ボス部4
aの外周に回転自在に係合している。フランジ部4bに
は、半径方向中間部に円周方向に延びる複数の窓孔4c
が形成されており、この窓孔4cにトーションスプリン
グ8が配置されている。このトーションスプリング8に
よって、クラッチプレート5及びリテーニングプレート
6とスプラインハブ4とが円周方向に弾性的に連結され
ている。
【0018】またフランジ部4bの外周部には、円周方
向に等間隔で所定の幅の切欠き4dが形成されている。
そして、この切欠き4dをストップピン9が軸方向に貫
通しており、このストップピン9と内周側のスタッドピ
ン10とによりクラッチプレート5とリテーニングプレ
ート6とが互いに軸方向及び円周方向に相対移動不能に
固定されている。また、ストップピン9と切欠き4dと
の間には隙間が形成されており、これにより、ストップ
ピン9と切欠き4dの縁部とが当接するまで、所定の角
度範囲でクラッチプレート5及びリテーニングプレート
6とスプラインハブ4とは相対回転可能である。
【0019】フランジ部4bの内周部とクラッチプレー
ト5及びリテーニングプレート6のそれぞれとの間に
は、ヒステリシストルクを発生するためのヒステリシス
トルク機構11が設けられている。ヒステリシストルク
発生機構11は、リング状のフリクションワッシャ、フ
リクションプレート及びコーンスプリングにより構成さ
れている。
【0020】クラッチプレート5及びリテーニングプレ
ート6は、それぞれフランジ部4bの窓孔4cに対応し
た位置に、軸方向外方に切り起こされた切起し部5a,
6aを有しており、この切起し部5a,6aによって窓
孔4c内のトーションスプリング8が支持されている。
クラッチディスク3はクラッチプレート5の外周側に設
けられており、ドリブンプレート20と、クッショニン
グプレート21と、ドリブンプレート20及びクッショ
ニングプレート21に固定された複数の焼結合金製パッ
ド22,23とを有している。
【0021】ドリブンプレート20は円周方向に等間隔
で3個設けられており、それぞれのドリブンプレート2
0は、クラッチプレート5の外周部に固定された取付部
20aと、この取付部20aから分岐して外周側に延び
る2つの分離したパッド装着部20bとを有している。
またこのドリブンプレート20は、図2及び図3に示す
ように、パッド装着部20bの外周部(最外周部及びそ
の側方の外周部)に形成された折り曲げ部20cを有し
ている。また、内周側には、ドリブンプレート20を切
り起こして形成された内周折り曲げ部20dを有してい
る。これらの折り曲げ部20c,20dをさらに内側に
かしめることによって、第2焼結合金製パッド23がド
リブンプレート20に固定されている。
【0022】クッショニングプレート21は、1つのド
リブンプレート20の2つのパッド装着部20bのそれ
ぞれに対向して設けられている。このクッショニングプ
レート21は、図2、図3〜図5に示すように、プレー
ト部材を波加工して形成したものであり、図3に示すよ
うに半径方向に波加工されるとともに、図4のV−V線
断面図である図5に示すように円周方向にも波加工さ
れ、ドリブンプレート20に対して接近及び離反する方
向に弾性変形が可能である。そして、各クッショニング
プレート21は、ドリブンプレート20とともにクラッ
チプレート5の外周部に固定された取付部21aと、取
付部21aから外周側に延び平坦面を有するパッド装着
部21bとを有している。パッド装着部21bには、後
述するリベット32が貫通する孔21cが形成されてい
る。
【0023】第1焼結合金製パッド22は、ほぼ矩形状
に形成されてクッショニングプレート21のパッド装着
部21bのそれぞれに固定されており、図3に拡大して
示すように、コアプレート30と、このコアプレート3
0上に焼結により形成された焼結合金31とから構成さ
れている。コアプレート30及び焼結合金31にはそれ
ぞれリベット固定用の孔30a,31aが形成されてい
る。
【0024】第2焼結合金製パッド23は、第1焼結合
金製パッド22と同様にほぼ矩形状であり、ドリブンプ
レート20のパッド装着部20bのそれぞれに固定され
ている。また、第1焼結合金製パッド22と同様に、コ
アプレート40と焼結合金41とを有している。コアプ
レート40及び焼結合金41のそれぞれには孔40a,
41aが形成されている。
【0025】ドリブンプレート20にはリベット装着孔
20eが形成されており、このリベット装着孔20eに
リベット32が挿入されている。リベット32の一端側
の頭部32aは第2焼結合金製パッド23のコアプレー
ト40に係止している。また、リベット32の大径胴部
32bは、コアプレート40の孔40a及びドリブンプ
レートのリベット装着孔20eを貫通している。そし
て、リベット32はドリブンプレート21に対して軸方
向に相対移動が可能である。さらに、リベット32の小
径胴部32cはクッショニングプレート21の孔21c
及びコアプレート30の孔30aを貫通している。リベ
ット32の他端側の頭部32dはかしめられ、大径胴部
32bと頭部32dとの間にクッショニングプレート2
1とコアプレート30とが固定されている。
【0026】このようにして、クッショニングプレート
21は、内周部がリベット24によりドリブンプレート
20及びクラッチプレート5に固定されるとともに、半
径方向の中間部がリベット32によりドリブンプレート
21に固定されている。ここで、リベット32の小径胴
部32cの外形とクッショニングプレート21の孔21
cとの間には隙間が確保されており、クッショニングプ
レート21のドリブンプレート20に対する半径方向の
相対移動を許容している。また、リベット32の小径胴
部32cとコアプレート30の孔30aとは隙間なく嵌
合している。
【0027】このような構成のクラッチディスク組立体
では、第1及び第2の焼結合金製パッド22,23の間
にクッショニングプレート21が設けられているので、
クラッチエンゲージ操作がなされ、両焼結合金製パッド
22,23が図示しないフライホイールとプレッシャー
プレートとの間に圧接されると、クッショニングプレー
ト21が弾性変形する。この弾性変形がクッションとし
て作用し、エンゲージ時のクッションが緩和される。
【0028】このとき、クッショニングプレート21は
半径方向及び円周方向に波加工されているので、従来の
半径方向のみに波加工されたクッショニングプレートに
比較して剛性が高い。したがって、厚みを厚くすること
なく高トルク容量のクラッチディスクに適用できる。ま
た、応力も低くなる。特に、焼結合金製パッドを用いか
つ位相をずらしたパッド配列では、1つのパッド部分に
おいてリベットが円周方向の4カ所に設けられるため、
波加工は半径方向のみとなる。しかし、本実施形態で
は、クッショニングプレート21を円周方向にも波加工
しているので、回転方向の摩擦面全体に圧力がかかり、
耐久性が向上する。
【0029】また、第1焼結合金製パッド22はリベッ
ト32によりクッショニングプレート21に固定されて
いるが、クッショニングプレート21が弾性変形しドリ
ブンプレート20側に移動すると、リベット32もその
大径胴部32bがクッショニングプレート21に押され
て第2焼結合金製パッド23側(図3において左側)に
移動する。したがって、クッション量が制限されること
はなく、かつドリブンプレート20とクッショニングプ
レート21の背面同士が全面的に当接することになる。
すなわち、第1及び第2の焼結合金製パッド22,23
が間接的にではあるが全面的に均一に荷重を受けること
になり、偏磨耗が抑えられる。したがって、耐磨耗性が
向上する。
【0030】また、クッショニングプレート21は、内
周端部がリベット24により固定されているが、リベッ
ト32の小径胴部32cとクッショニングプレート21
の孔21cとの間には所定の隙間が確保されている。こ
のため、クッショニングプレート21は、弾性変形する
際にスムーズに外方に変形する。さらに、クラッチディ
スク3部分が加熱されてくると、クッショニングプレー
ト21が熱膨張するが、クッショニングプレート21
は、リベット32によりドリブンプレート20に対して
軸方向に相対移動が不能となっているので、熱膨張によ
る歪みを抑えることができる。
【0031】〔他の実施形態〕クッショニングプレート
21の半径方向の波加工部の波高さと円周方向の波加工
部の波高さを、図6に示すように変えることにより、ク
ッション特性を種々に変化させることができる。図6は
クッショニングプレートを外周方向から見た平面図であ
り、半径方向の波高さH2の方が、円周方向の波高さH
1よりも高く形成されている。この場合は、図7の
(a)に示すような半径方向の波加工部によるクッショ
ン特性と、それより時間的に遅れて作用する同図(b)
に示すような円周方向の波加工部によるクッション特性
とが合成され、同図(c)に示すような特性となる。
【0032】このように、半径方向と円周方向の両方向
に波加工部を形成するとともに、その作用開始点を時間
的にずらすことにより、一方向の波加工部だけでは得ら
れない特性を容易に得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の摩擦部材及びクラ
ッチディスク組立体によれば、2つの対向する焼結合金
製パッドの間に波加工されたクッショニングプレートが
設けられているので、クラッチエンゲージ時にクッショ
ニングプレートが撓み、ショックが緩和される。
【0034】また、クッショニングプレートが半径方向
と円周方向の両方向に波加工されているので、クッショ
ニングプレートの剛性が高くなり、厚みを厚くすること
なく耐久性を向上できる。また、第2焼結合金製パッド
を、ドリブンプレートの外周縁部の一部を折り曲げ加工
してドリブンプレートに固定した場合は、第2焼結合金
製パッドを固定するためのリベットが不要になり、クッ
ション量を十分に確保できる。さらに、第1焼結合金製
パッドを、支持部材によりクッショニングプレートに固
定し、支持部材をクッショニングプレートの変形方向に
移動自在とした場合は、支持部材がクッション作用に影
響を与えることはない。したがって、2つの焼結合金製
パッドが圧接された場合は、クッショニングプレートと
ドリブンプレートの背面同士、すなわち2つの焼結合金
製パッドの背面同士が間接的に全面的に均一に当接する
ことになり、焼結合金製パッドの面圧分布が均一化し、
耐磨耗性が向上する。
【0035】ドリブンプレートの内周部に切り起こし部
を形成し、この切り起こし部を折り曲げて第2焼結合金
製パッドの内周部を固定した場合は、第2焼結合金製パ
ッドのドリブンプレートに対する固定が確実になる。ま
た、クッショニングプレートの半径方向の波加工部の波
高さと円周方向の波加工部の波高さとを異ならせた場合
は、半径方向の波加工部によるクッション作用と、円周
方向の波加工部によるクッション作用とが時間的にずれ
て開始することとなり、一方向の波加工部を有するクッ
ショニングプレートでは得られない種々のクッション特
性を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチディス
ク組立体の断面構成図。
【図2】前記クラッチディスク組立体の一部省略平面
図。
【図3】図1の拡大部分図。
【図4】クッショニングプレートの斜視図。
【図5】図4に示したクッショニングプレートのV−V
線断面図。
【図6】本発明の他の実施形態によるクッショニングプ
レートの平面図。
【図7】図6に示したクッショニングプレートによるク
ッション特性を示す図。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 3 クラッチディスク(摩擦部材) 4 スプラインハブ 5 クラッチプレート 6 リテーニングプレート 8 トーションスプリング 20 ドリブンプレート 20c 折り曲げ部 20d 折り曲げ部 21 クッショニングプレート 22,23 焼結合金製パッド 32 リベット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クラッチディスク本体の外周部に固定され
    るクラッチディスク組立体の摩擦部材であって、 前記クラッチディスク本体の入力部に固定されるドリブ
    ンプレートと、 前記ドリブンプレートの第1面側に配置され、前記ドリ
    ブンプレートの第1面に対して接近及び離反する方向に
    弾性変形可能なように半径方向及び円周方向に波加工さ
    れたクッショニングプレートと、前記クッショニングプ
    レートの前記ドリブンプレートと逆側の面に配置された
    第1焼結合金製パッドと、 前記ドリブンプレートの第2面側に固定された第2焼結
    合金製パッドと、を備えた摩擦部材。
  2. 【請求項2】前記第2焼結合金製パッドは、前記ドリブ
    ンプレートの外周縁部の少なくとも一部を折り曲げ加工
    することにより前記ドリブンプレートの第2面側に固定
    されており、 一端部が前記第2焼結合金製パッドに係止されるととも
    に前記クッショニングプレートの変形方向に移動自在で
    あり、他端部が前記クッショニングプレートと第1焼結
    合金製パッドとを固定する支持部材をさらに備えてい
    る、請求項1に記載の摩擦部材。
  3. 【請求項3】前記クッショニングプレートは、内周端部
    が前記ドリブンプレートとともに前記クラッチディスク
    本体の入力部に固定されている、請求項1又は2に記載
    の摩擦部材。
  4. 【請求項4】前記ドリブンプレートは、内周部に切り起
    こし部を有しており、この切り起こし部が折り曲げられ
    て前記第2焼結合金製パッドの内周部を固定している、
    請求項2又は3に記載の摩擦部材。
  5. 【請求項5】前記クッショニングプレート及びドリブン
    プレートはそれぞれ円周方向に分離された複数のパッド
    装着部を有しており、前記第1、第2焼結合金製パッド
    はそれぞれ前記プレートのパッド装着部に装着されてい
    る、請求項1から4のいずれかに記載の摩擦部材。
  6. 【請求項6】前記クッショニングプレートは、半径方向
    の波加工部の波高さと円周方向の波加工部の波高さとが
    異なっている、請求項1から5のいずれかに記載の摩擦
    部材。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の摩擦部
    材と、 前記摩擦部材が外周部に固定された入力側プレートと、 前記入力側プレートに所定の角度範囲内で相対回転自在
    に設けられた出力側部材と、 前記入力側プレートと出力側部材とを円周方向に弾性的
    に連結するダンパー部と、を備えたクラッチディスク組
    立体。
JP25343196A 1996-09-25 1996-09-25 摩擦部材及びそれを用いたクラッチディスク組立体 Pending JPH10103372A (ja)

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JP25343196A JPH10103372A (ja) 1996-09-25 1996-09-25 摩擦部材及びそれを用いたクラッチディスク組立体
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