JPH0989851A - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
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- JPH0989851A JPH0989851A JP7265032A JP26503295A JPH0989851A JP H0989851 A JPH0989851 A JP H0989851A JP 7265032 A JP7265032 A JP 7265032A JP 26503295 A JP26503295 A JP 26503295A JP H0989851 A JPH0989851 A JP H0989851A
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- detection surface
- ultrasonic probe
- ultrasonic
- plastic material
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- Pending
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 探傷面に凹凸があってもスムーズに走査で
き、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きる超音波探触子を提供すること。 【解決手段】 振動子２５が接着されるプラスチック材
２１を探傷面側に開口部２２が形成された中空に形成
し、この中に音響インピーダンスが高い流動体３１を充
填して弾性シート３０で覆う。これにより、探傷面Ｔに
凹凸があっても流動体３１と弾性シート３０によってこ
れに倣うように変形させて密着状態で超音波Ｕを入射さ
せることができ、スムーズな走査ができるようになり、
空間を開けること無く密着させて高精度な探傷ができる
ようになる。
き、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きる超音波探触子を提供すること。 【解決手段】 振動子２５が接着されるプラスチック材
２１を探傷面側に開口部２２が形成された中空に形成
し、この中に音響インピーダンスが高い流動体３１を充
填して弾性シート３０で覆う。これにより、探傷面Ｔに
凹凸があっても流動体３１と弾性シート３０によってこ
れに倣うように変形させて密着状態で超音波Ｕを入射さ
せることができ、スムーズな走査ができるようになり、
空間を開けること無く密着させて高精度な探傷ができる
ようになる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波を照射し
て内部欠陥を検出する超音波探傷に用いられる超音波探
触子に関し、探傷面に凹凸があっても密着させて高精度
の探傷を可能としたり、曲率のある探傷面でも超音波の
拡がりを防止して高精度な探傷ができるようにしたもの
である。
て内部欠陥を検出する超音波探傷に用いられる超音波探
触子に関し、探傷面に凹凸があっても密着させて高精度
の探傷を可能としたり、曲率のある探傷面でも超音波の
拡がりを防止して高精度な探傷ができるようにしたもの
である。
【０００２】
【従来の技術】超音波探傷法は超音波探触子から送信さ
れた超音波を探傷面に塗られた接触媒質を介して試験材
に入射し、欠陥からの反射エコーを捕らえて内部欠陥を
検出する方法であり、試験材を破壊すること無く探傷が
できる非破壊検査法として広く利用されている。
れた超音波を探傷面に塗られた接触媒質を介して試験材
に入射し、欠陥からの反射エコーを捕らえて内部欠陥を
検出する方法であり、試験材を破壊すること無く探傷が
できる非破壊検査法として広く利用されている。
【０００３】この超音波探傷による非破壊検査法は、例
えば原子炉プラントの安全性の確保のため定期的な検査
などにも利用され、ノズル（円管状）と原子炉圧力容器
の胴部（円筒状）との溶接部などの検査に用いられてい
る。
えば原子炉プラントの安全性の確保のため定期的な検査
などにも利用され、ノズル（円管状）と原子炉圧力容器
の胴部（円筒状）との溶接部などの検査に用いられてい
る。
【０００４】このような溶接部の検査に用いられている
超音波探触子は、例えば図４（ａ），（ｂ）に示すよう
に、アクリル樹脂などのくさび形のプラスチック材１の
下端面２を探傷面Ｔへの接触面とし、一方の傾斜面３に
振動子（超音波振動子）４を接着し、他方の傾斜面５に
は吸音材６が取付けられており、振動子４の背部に接栓
７が設けられて探傷装置８に接続されている。
超音波探触子は、例えば図４（ａ），（ｂ）に示すよう
に、アクリル樹脂などのくさび形のプラスチック材１の
下端面２を探傷面Ｔへの接触面とし、一方の傾斜面３に
振動子（超音波振動子）４を接着し、他方の傾斜面５に
は吸音材６が取付けられており、振動子４の背部に接栓
７が設けられて探傷装置８に接続されている。
【０００５】そして、超音波探傷する場合には、例えば
図５に示すように、自動探傷装置１０に超音波探触子９
を取付け、くさび形のプラスチック材１の接触面２を探
傷面Ｔに接触媒質を介して接触させ、傾斜面３に取付け
た振動子４から送信される超音波Ｕを試験材の探触面Ｔ
に斜めに入射させて探傷を行うようにしており、必要に
応じてくさび形のプラスチック材１の傾斜面３の角度の
異なる超音波探触子９を用いて探傷するようにしてい
る。
図５に示すように、自動探傷装置１０に超音波探触子９
を取付け、くさび形のプラスチック材１の接触面２を探
傷面Ｔに接触媒質を介して接触させ、傾斜面３に取付け
た振動子４から送信される超音波Ｕを試験材の探触面Ｔ
に斜めに入射させて探傷を行うようにしており、必要に
応じてくさび形のプラスチック材１の傾斜面３の角度の
異なる超音波探触子９を用いて探傷するようにしてい
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この超音波
探触子９では、探傷する場合に、プラスチック材１の接
触面２を試験材の探傷面Ｔに密着させる必要があるが、
探傷面に多少の凹凸があったり、溶接部Ｗなどがあると
超音波探触子９をスムーズに走査することが出来なかっ
たり、凹凸のため超音波探触子９が密着せず、空間が生
じて探傷面Ｔに超音波Ｕを入射できなくなって探傷検査
ができなくなってしまうという問題がある。
探触子９では、探傷する場合に、プラスチック材１の接
触面２を試験材の探傷面Ｔに密着させる必要があるが、
探傷面に多少の凹凸があったり、溶接部Ｗなどがあると
超音波探触子９をスムーズに走査することが出来なかっ
たり、凹凸のため超音波探触子９が密着せず、空間が生
じて探傷面Ｔに超音波Ｕを入射できなくなって探傷検査
ができなくなってしまうという問題がある。
【０００７】また、配管の外周面を探傷する場合には、
図６に示すように、探傷面Ｔが円弧面となっているた
め、探傷面Ｔの両側で超音波Ｕが外側に図中角度θL で
示す方向に屈折して波面が広がり、超音波Ｕの拡散減衰
が生じてしまう。
図６に示すように、探傷面Ｔが円弧面となっているた
め、探傷面Ｔの両側で超音波Ｕが外側に図中角度θL で
示す方向に屈折して波面が広がり、超音波Ｕの拡散減衰
が生じてしまう。
【０００８】このため内部欠陥があっても欠陥からの反
射エコーが低く、欠陥を見落とす恐れがあるという問題
がある。
射エコーが低く、欠陥を見落とす恐れがあるという問題
がある。
【０００９】この発明は、かかる従来技術に鑑みてなさ
れたもので、探傷面に凹凸があってもスムーズに走査で
きるとともに、空間を開けること無く密着させることが
でき、高精度な探傷ができる超音波探触子を提供しよう
とするものである。
れたもので、探傷面に凹凸があってもスムーズに走査で
きるとともに、空間を開けること無く密着させることが
でき、高精度な探傷ができる超音波探触子を提供しよう
とするものである。
【００１０】また、この発明は、探傷面が円弧などの曲
率をもつ場合でも超音波を拡散させずに大きな反射エコ
ーを得て高精度な探傷することができる超音波探触子を
提供しようとするものである。
率をもつ場合でも超音波を拡散させずに大きな反射エコ
ーを得て高精度な探傷することができる超音波探触子を
提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項１記載の超音波探触子は、振動子が接
着されるプラスチック材を探傷面側が開口した中空に形
成する一方、このプラスチック材の中空部に音響インピ
ーダンスが高い流動体を充填するとともに、このプラス
チック材の探傷面側の開口部を探傷面の凹凸に対応して
変形可能な弾性シートで覆ったことを特徴とするもので
ある。
この発明の請求項１記載の超音波探触子は、振動子が接
着されるプラスチック材を探傷面側が開口した中空に形
成する一方、このプラスチック材の中空部に音響インピ
ーダンスが高い流動体を充填するとともに、このプラス
チック材の探傷面側の開口部を探傷面の凹凸に対応して
変形可能な弾性シートで覆ったことを特徴とするもので
ある。
【００１２】この発明の請求項１記載の超音波探触子に
よれば、振動子が接着されるプラスチック材を探傷面側
が開口した中空に形成し、この中に音響インピーダンス
が高い流動体を充填して弾性シートで覆うようにしてお
り、探傷面に凹凸があっても流動体と弾性シートによっ
てこれに倣うように変形させて密着状態で超音波を入射
させることができ、スムーズな走査ができるようにな
り、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きるようになる。
よれば、振動子が接着されるプラスチック材を探傷面側
が開口した中空に形成し、この中に音響インピーダンス
が高い流動体を充填して弾性シートで覆うようにしてお
り、探傷面に凹凸があっても流動体と弾性シートによっ
てこれに倣うように変形させて密着状態で超音波を入射
させることができ、スムーズな走査ができるようにな
り、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きるようになる。
【００１３】また、この発明の請求項２記載の超音波探
触子は、振動子を探傷面の形状に対応して超音波の進行
方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほぼ０度
となる形状に形成したことを特徴とするものである。
触子は、振動子を探傷面の形状に対応して超音波の進行
方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほぼ０度
となる形状に形成したことを特徴とするものである。
【００１４】また、この発明の請求項２記載の超音波探
触子によれば、振動子を探傷面の形状に対応して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほ
ぼ０度となる形状に形成するようにしており、曲率のあ
る探傷面に対して超音波の拡散減衰を無くし、大きな反
射エコーを得て高精度の探傷ができるようにしている。
触子によれば、振動子を探傷面の形状に対応して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほ
ぼ０度となる形状に形成するようにしており、曲率のあ
る探傷面に対して超音波の拡散減衰を無くし、大きな反
射エコーを得て高精度の探傷ができるようにしている。
【００１５】さらに、この発明の請求項３記載の超音波
探触子は、請求項１の構成に加え、前記プラスチック材
に接着される前記探触子を探傷面の形状に対応して超音
波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないし
ほぼ０度となる形状に形成したことを特徴とするもので
ある。
探触子は、請求項１の構成に加え、前記プラスチック材
に接着される前記探触子を探傷面の形状に対応して超音
波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないし
ほぼ０度となる形状に形成したことを特徴とするもので
ある。
【００１６】さらに、この発明の請求項３記載の超音波
探触子によれば、プラスチック材の中空部に流動体を充
填するとともに弾性シートで覆うようにし、このプラス
チック材に取付けられる探触子を探傷面の形状に対応し
て超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度
ないしほぼ０度となる形状に形成するようにしており、
曲率のある探傷面に対しても反射エコーを大きくでき、
しかもムーズな走査ができ、空間を開けること無く密着
させて高精度な探傷ができるようになる。
探触子によれば、プラスチック材の中空部に流動体を充
填するとともに弾性シートで覆うようにし、このプラス
チック材に取付けられる探触子を探傷面の形状に対応し
て超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度
ないしほぼ０度となる形状に形成するようにしており、
曲率のある探傷面に対しても反射エコーを大きくでき、
しかもムーズな走査ができ、空間を開けること無く密着
させて高精度な探傷ができるようになる。
【００１７】また、この発明の請求項４記載の超音波探
触子は、請求項２または３の構成に加え、前記探傷面が
管体の外周面であり、前記振動子を管体の外周面の曲率
に合せた形状に形成したことを特徴とするものである。
触子は、請求項２または３の構成に加え、前記探傷面が
管体の外周面であり、前記振動子を管体の外周面の曲率
に合せた形状に形成したことを特徴とするものである。
【００１８】また、この発明の請求項４記載の超音波探
触子によれば、請求項２または３の構成に加え、前記曲
率のある探傷面が管体の外周面であっても、前記振動子
を管体の外周面の曲率に合せた形状に形成するようにし
て、反射エコーを大きくでき、しかもムーズな走査がで
き、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きるようになる。
触子によれば、請求項２または３の構成に加え、前記曲
率のある探傷面が管体の外周面であっても、前記振動子
を管体の外周面の曲率に合せた形状に形成するようにし
て、反射エコーを大きくでき、しかもムーズな走査がで
き、空間を開けること無く密着させて高精度な探傷がで
きるようになる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。図１（ａ），（ｂ）はこの
発明の超音波探触子の一実施の形態にかかる縦断面図お
よび同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
面に基づき詳細に説明する。図１（ａ），（ｂ）はこの
発明の超音波探触子の一実施の形態にかかる縦断面図お
よび同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
【００２０】この超音波探触子２０は、アクリル樹脂な
どの中空のくさび形のプラスチック材２１を備えてお
り、その下端部の探傷面Ｔ側に開口部２２が形成してあ
り、くさび形の２つの傾斜面２３，２４のうち一方の傾
斜面２３に振動子（超音波振動子）２５を接着し、他方
の傾斜面２４には吸音材２６が取付けられており、振動
子２５の背部に接栓２７が設けられて探傷装置２８に接
続されている。
どの中空のくさび形のプラスチック材２１を備えてお
り、その下端部の探傷面Ｔ側に開口部２２が形成してあ
り、くさび形の２つの傾斜面２３，２４のうち一方の傾
斜面２３に振動子（超音波振動子）２５を接着し、他方
の傾斜面２４には吸音材２６が取付けられており、振動
子２５の背部に接栓２７が設けられて探傷装置２８に接
続されている。
【００２１】また、この超音波探触子２０のくさび形の
プラスチック材２１の中空部には、音響インピーダンス
が高い流動体であるシリコンやグリセリン等が充填され
るが、このため傾斜面２３の下端部に孔が開けられて側
面の注入口２９に連通されている。そして、くさび形の
プラスチック材２１の開口部２２を覆うように薄いゴム
等の弾性シート３０が配置され、プラスチック材２１及
び吸音材２６の周囲に水密状態で取付けられる。
プラスチック材２１の中空部には、音響インピーダンス
が高い流動体であるシリコンやグリセリン等が充填され
るが、このため傾斜面２３の下端部に孔が開けられて側
面の注入口２９に連通されている。そして、くさび形の
プラスチック材２１の開口部２２を覆うように薄いゴム
等の弾性シート３０が配置され、プラスチック材２１及
び吸音材２６の周囲に水密状態で取付けられる。
【００２２】この薄いゴムの弾性シート３０を取付けた
状態で、この弾性シート３０を上にし、プラスチック材
２１と弾性シート３０との間に隙間を明けて空気を排出
できるようにしておき、注入口２９からシリコンやグリ
セリン等の音響インピーダンスが高い流動体３１を注入
し、プラスチック材２１の開口部２２より上方の弾性シ
ート３０で覆われた部分まで空気を混入させずに充填し
て膨らんだ状態にし、注入口２９を閉じるとともに、弾
性シート３０で密閉状態にする。
状態で、この弾性シート３０を上にし、プラスチック材
２１と弾性シート３０との間に隙間を明けて空気を排出
できるようにしておき、注入口２９からシリコンやグリ
セリン等の音響インピーダンスが高い流動体３１を注入
し、プラスチック材２１の開口部２２より上方の弾性シ
ート３０で覆われた部分まで空気を混入させずに充填し
て膨らんだ状態にし、注入口２９を閉じるとともに、弾
性シート３０で密閉状態にする。
【００２３】このような超音波探触子２０では、弾性シ
ート３０で密閉されたプラスチック材２１の開口部２２
を下側にすると、中空部および弾性シート３０で覆われ
た部分にまで音響インピーダンスが高いシリコンやグリ
セリン等の流動体３１が充填された状態になり、しかも
弾性シート３０で覆われた部分を変形させることができ
るようになる。
ート３０で密閉されたプラスチック材２１の開口部２２
を下側にすると、中空部および弾性シート３０で覆われ
た部分にまで音響インピーダンスが高いシリコンやグリ
セリン等の流動体３１が充填された状態になり、しかも
弾性シート３０で覆われた部分を変形させることができ
るようになる。
【００２４】したがって、この超音波探触子２０を用い
て超音波探傷する場合には、例えば既に説明した図５の
自動探傷装置１０の超音波探触子９の替わりに取付けて
使用される。
て超音波探傷する場合には、例えば既に説明した図５の
自動探傷装置１０の超音波探触子９の替わりに取付けて
使用される。
【００２５】そして、図１に示すように、くさび形のプ
ラスチック材２１の開口部２２を覆う弾性シート３０を
探傷面Ｔに接触媒質を介して接触させ、傾斜面２３に取
付けた振動子２５から送信される超音波Ｕを試験材の探
傷面Ｔに斜めに入射させて探傷を行う。
ラスチック材２１の開口部２２を覆う弾性シート３０を
探傷面Ｔに接触媒質を介して接触させ、傾斜面２３に取
付けた振動子２５から送信される超音波Ｕを試験材の探
傷面Ｔに斜めに入射させて探傷を行う。
【００２６】この超音波探傷の際、探傷面Ｔに凹凸があ
ったり溶接部Ｗがあると、これまでの超音波探触子９で
は密着させることが出来なくなるが、この超音波探触子
２０では、プラスチック材２１の内部にシリコンやグリ
セリン等の流動体３１が充填され、しかも弾性シート３
０で覆ってあるので、流動体３１と弾性シート３０が凹
凸や溶接部Ｗに倣って変形することができ、密着状態を
保持しながらスムーズに走査することができる。
ったり溶接部Ｗがあると、これまでの超音波探触子９で
は密着させることが出来なくなるが、この超音波探触子
２０では、プラスチック材２１の内部にシリコンやグリ
セリン等の流動体３１が充填され、しかも弾性シート３
０で覆ってあるので、流動体３１と弾性シート３０が凹
凸や溶接部Ｗに倣って変形することができ、密着状態を
保持しながらスムーズに走査することができる。
【００２７】これにより、探傷面Ｔに凹凸や溶接部Ｗな
どがあっても超音波探触子２０の振動子２５からの超音
波を試験材に偏向させることなく入射することができ、
高精度に探傷検査を行うことができる。
どがあっても超音波探触子２０の振動子２５からの超音
波を試験材に偏向させることなく入射することができ、
高精度に探傷検査を行うことができる。
【００２８】なお、プラスチック材２１の振動子２５が
取付けられる傾斜面２３の角度を変えることで、試験材
への超音波Ｕの偏向角度を変え超音波探傷を行うことが
できる。
取付けられる傾斜面２３の角度を変えることで、試験材
への超音波Ｕの偏向角度を変え超音波探傷を行うことが
できる。
【００２９】次に、探傷面Ｔが曲率を持つ場合でも超音
波探傷を行うことができる超音波探触子の一実施の形態
について、図２（ａ），（ｂ）により説明する。
波探傷を行うことができる超音波探触子の一実施の形態
について、図２（ａ），（ｂ）により説明する。
【００３０】この超音波探触子４０は、探傷面Ｔとして
管体Ｐの外周面を対象とするものであり、中空でくさび
形のプラスチック材４１の傾斜面４２が管体Ｐの外周面
の曲率に合わせて円弧状に形成されるとともに、振動子
４３も管体Ｐの外周面の曲率に合わせて円弧状に形成し
て接着してある。
管体Ｐの外周面を対象とするものであり、中空でくさび
形のプラスチック材４１の傾斜面４２が管体Ｐの外周面
の曲率に合わせて円弧状に形成されるとともに、振動子
４３も管体Ｐの外周面の曲率に合わせて円弧状に形成し
て接着してある。
【００３１】この振動子４３の円弧状の曲率は、振動子
４３の円弧の両端部から探傷面Ｔに入射される超音波Ｕ
が管体Ｐの外周面に対して超音波の進行方向に垂直な断
面における偏向角が０度ないし製作誤差などを考慮した
ほぼ０度となるように定められ、これに対応する円弧状
に傾斜面４２の曲率も定められている。
４３の円弧の両端部から探傷面Ｔに入射される超音波Ｕ
が管体Ｐの外周面に対して超音波の進行方向に垂直な断
面における偏向角が０度ないし製作誤差などを考慮した
ほぼ０度となるように定められ、これに対応する円弧状
に傾斜面４２の曲率も定められている。
【００３２】なお、これら以外の構成は、既に説明した
図１の超音波探触子２０と同一であるので、同一部分に
同一番号を記して説明は省略する。
図１の超音波探触子２０と同一であるので、同一部分に
同一番号を記して説明は省略する。
【００３３】このような超音波探触子４０を用いて管体
Ｐの外周面を探傷面Ｔとして超音波探傷を行うと、図３
に示すように、振動子４３の円弧の両端部から探傷面Ｔ
に入射される超音波Ｕが管体Ｐの外周面に対して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角を０度ないしほ
ぼ０度として入射することができ、超音波Ｕが外側に角
度θL で示す方向に屈折（偏向）されて拡散減衰するこ
と（図６参照）がなく、内部欠陥がある場合の反射エコ
ーも平坦面の探傷の場合と同じ大きさで得ることがで
き、これまでのように内部欠陥を見落とすこともなくな
る。
Ｐの外周面を探傷面Ｔとして超音波探傷を行うと、図３
に示すように、振動子４３の円弧の両端部から探傷面Ｔ
に入射される超音波Ｕが管体Ｐの外周面に対して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角を０度ないしほ
ぼ０度として入射することができ、超音波Ｕが外側に角
度θL で示す方向に屈折（偏向）されて拡散減衰するこ
と（図６参照）がなく、内部欠陥がある場合の反射エコ
ーも平坦面の探傷の場合と同じ大きさで得ることがで
き、これまでのように内部欠陥を見落とすこともなくな
る。
【００３４】さらに、この超音波探触子４０では、プラ
スチック材４１の中空部に流動体３１を充填するととも
に、弾性シート３１で覆ってあるので、探傷面Ｔに凹凸
や溶接部Ｗがあってもスムーズに走査することができる
とともに、常に密着した状態にすることができるなど、
超音波探触子２０と同一の効果も奏する。
スチック材４１の中空部に流動体３１を充填するととも
に、弾性シート３１で覆ってあるので、探傷面Ｔに凹凸
や溶接部Ｗがあってもスムーズに走査することができる
とともに、常に密着した状態にすることができるなど、
超音波探触子２０と同一の効果も奏する。
【００３５】なお、プラスチック材４１を従来例と同様
に中実として傾斜面４２及び振動子４３を管体Ｐの探傷
面Ｔの曲率に合わせた円弧状に形成して超音波の進行方
向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほぼ０度と
なるようにした超音波探触子とすれば、凹凸のない管体
Ｐの外周面の超音波探傷を超音波を外側に屈折させて拡
散減衰することなく、内部欠陥がある場合の反射エコー
も平坦面の探傷の場合と同じ大きさで得ることができ、
これまでのように内部欠陥を見落とすこともなくなる。
に中実として傾斜面４２及び振動子４３を管体Ｐの探傷
面Ｔの曲率に合わせた円弧状に形成して超音波の進行方
向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほぼ０度と
なるようにした超音波探触子とすれば、凹凸のない管体
Ｐの外周面の超音波探傷を超音波を外側に屈折させて拡
散減衰することなく、内部欠陥がある場合の反射エコー
も平坦面の探傷の場合と同じ大きさで得ることができ、
これまでのように内部欠陥を見落とすこともなくなる。
【００３６】また、プラスチック材４１の傾斜面４２及
び振動子４３を探傷面Ｔの曲率に合わせた円弧状に形成
して超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０
度ないしほぼ０度となるようにした超音波探触子４０の
探傷面Ｔとしては、管体Ｐに限らず、圧力容器のような
円筒体等の曲率のある探傷面に広く適用することができ
る。
び振動子４３を探傷面Ｔの曲率に合わせた円弧状に形成
して超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０
度ないしほぼ０度となるようにした超音波探触子４０の
探傷面Ｔとしては、管体Ｐに限らず、圧力容器のような
円筒体等の曲率のある探傷面に広く適用することができ
る。
【００３７】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したようにこの発明の請求項１記載の超音波探触子によ
れば、振動子が接着されるプラスチック材を探傷面側が
開口した中空に形成し、この中に音響インピーダンスが
高い流動体を充填して弾性シートで覆うようにしたの
で、探傷面に凹凸があっても流動体と弾性シートによっ
てこれに倣うように変形させて密着状態で超音波を入射
させることができ、スムーズな走査ができるとともに、
空間を開けること無く密着させて高精度な超音波探傷が
できる。
したようにこの発明の請求項１記載の超音波探触子によ
れば、振動子が接着されるプラスチック材を探傷面側が
開口した中空に形成し、この中に音響インピーダンスが
高い流動体を充填して弾性シートで覆うようにしたの
で、探傷面に凹凸があっても流動体と弾性シートによっ
てこれに倣うように変形させて密着状態で超音波を入射
させることができ、スムーズな走査ができるとともに、
空間を開けること無く密着させて高精度な超音波探傷が
できる。
【００３８】また、この発明の請求項２記載の超音波探
触子によれば、振動子を探傷面の形状に対応して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほ
ぼ０度となる形状に形成するようにしたので、曲率のあ
る探傷面に対して超音波の拡散減衰を無くし、大きな反
射エコーを得て高精度の探傷ができ、内部欠陥の見落と
しをなくすことができる。
触子によれば、振動子を探傷面の形状に対応して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほ
ぼ０度となる形状に形成するようにしたので、曲率のあ
る探傷面に対して超音波の拡散減衰を無くし、大きな反
射エコーを得て高精度の探傷ができ、内部欠陥の見落と
しをなくすことができる。
【００３９】さらに、この発明の請求項３記載の超音波
探触子によれば、プラスチック材の中空部に流動体を充
填するとともに弾性シートで覆うようにし、このプラス
チック材に取付けられる探触子を探傷面の形状に対応し
て超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度
ないしほぼ０度となる形状に形成するようにしたので、
曲率のある探傷面に対しても反射エコーを大きくでき、
しかもムーズな走査ができるとともに、空間を開けるこ
と無く密着させて高精度な超音波探傷ができる。
探触子によれば、プラスチック材の中空部に流動体を充
填するとともに弾性シートで覆うようにし、このプラス
チック材に取付けられる探触子を探傷面の形状に対応し
て超音波の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度
ないしほぼ０度となる形状に形成するようにしたので、
曲率のある探傷面に対しても反射エコーを大きくでき、
しかもムーズな走査ができるとともに、空間を開けるこ
と無く密着させて高精度な超音波探傷ができる。
【００４０】また、この発明の請求項４記載の超音波探
触子によれば、請求項２または３の構成に加え、前記曲
率のある探傷面が管体の外周面であっても、前記振動子
を管体の外周面の曲率に合せた形状に形成するようにし
たので、反射エコーを大きくでき、しかもムーズな走査
ができるとともに、空間を開けること無く密着させて高
精度な探傷ができる。
触子によれば、請求項２または３の構成に加え、前記曲
率のある探傷面が管体の外周面であっても、前記振動子
を管体の外周面の曲率に合せた形状に形成するようにし
たので、反射エコーを大きくでき、しかもムーズな走査
ができるとともに、空間を開けること無く密着させて高
精度な探傷ができる。
【図１】この発明の超音波探触子の一実施の形態にかか
る縦断面図および同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
る縦断面図および同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
【図２】この発明の超音波探触子の他の一実施の形態に
かかる縦断面図および同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図であ
る。
かかる縦断面図および同図（ａ）のＢ−Ｂ断面図であ
る。
【図３】この発明の超音波探触子の他の一実施の形態に
よる超音波の入射状態の説明図である。
よる超音波の入射状態の説明図である。
【図４】従来の超音波探触子の縦断面図および同図
（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
（ａ）のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】超音波探触子による自動探傷の説明図である。
【図６】従来の超音波探触子による超音波の入射状態の
説明図である。
説明図である。
１０ 自動探傷装置 Ｔ 探傷面 Ｗ 溶接部 Ｕ 超音波 Ｐ 管体 ２０ 超音波探触子 ２１ プラスチック材 ２２ 開口部 ２３，２４ 傾斜面 ２５ 振動子 ２６ 吸音材 ２７ 接栓 ２８ 探傷装置 ２９ 注入口 ３０ 弾性シート ３１ 流動体 ４０ 超音波探触子 ４１ プラスチック材 ４２ 円弧状の傾斜面 ４３ 円弧状の振動子
Claims (4)
- 【請求項１】 振動子が接着されるプラスチック材を探
傷面側が開口した中空に形成する一方、このプラスチッ
ク材の中空部に音響インピーダンスが高い流動体を充填
するとともに、このプラスチック材の探傷面側の開口部
を探傷面の凹凸に対応して変形可能な弾性シートで覆っ
たことを特徴とする超音波探触子。 - 【請求項２】 振動子を探傷面の形状に対応して超音波
の進行方向に垂直な断面における偏向角が０度ないしほ
ぼ０度となる形状に形成したことを特徴とする超音波探
触子。 - 【請求項３】 前記プラスチック材に接着される前記探
触子を探傷面の形状に対応して超音波の進行方向に垂直
な断面における偏向角が０度ないしほぼ０度となる形状
に形成したことを特徴とする請求項１記載の超音波探触
子。 - 【請求項４】 前記探傷面が管体の外周面であり、前記
振動子を管体の外周面の曲率に合せた形状に形成したこ
とを特徴とする請求項２または３記載の超音波探触子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7265032A JPH0989851A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7265032A JPH0989851A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 超音波探触子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0989851A true JPH0989851A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17411647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7265032A Pending JPH0989851A (ja) | 1995-09-19 | 1995-09-19 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0989851A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008190968A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Toshiba Corp | 超音波探傷装置および同探傷方法 |
| JP2010145372A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Toshiba Corp | 超音波プローブ、プローブ着脱用移動台車、プローブ設置位置探索用移動台車、超音波プローブ着脱システム、および超音波プローブの取付方法 |
| JP2011214952A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Toshiba Corp | 構造物の振動監視装置および監視方法 |
| CN104422734A (zh) * | 2013-08-29 | 2015-03-18 | 首都航天机械公司 | 适用于超声相控阵探头的自适应曲率密封耦合楔块 |
| JP2018066684A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 大日本印刷株式会社 | Ａｅセンサ取付治具 |
| WO2022024190A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 株式会社日立ハイテク | 超音波振動子ホルダ、容器、並びにこれらを用いた分析システム |
-
1995
- 1995-09-19 JP JP7265032A patent/JPH0989851A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008190968A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Toshiba Corp | 超音波探傷装置および同探傷方法 |
| JP2010145372A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Toshiba Corp | 超音波プローブ、プローブ着脱用移動台車、プローブ設置位置探索用移動台車、超音波プローブ着脱システム、および超音波プローブの取付方法 |
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| CN104422734A (zh) * | 2013-08-29 | 2015-03-18 | 首都航天机械公司 | 适用于超声相控阵探头的自适应曲率密封耦合楔块 |
| JP2018066684A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 大日本印刷株式会社 | Ａｅセンサ取付治具 |
| WO2022024190A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 株式会社日立ハイテク | 超音波振動子ホルダ、容器、並びにこれらを用いた分析システム |
| JPWO2022024190A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 |
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