JPH0979343A - トルクコンバータのワンウェイクラッチ機構 - Google Patents

トルクコンバータのワンウェイクラッチ機構

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JPH0979343A
JPH0979343A JP8100807A JP10080796A JPH0979343A JP H0979343 A JPH0979343 A JP H0979343A JP 8100807 A JP8100807 A JP 8100807A JP 10080796 A JP10080796 A JP 10080796A JP H0979343 A JPH0979343 A JP H0979343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向寸法が短く、空転時に衝撃音(異音)
や動力損失が発生しないトルクコンバータのワンウェイ
クラッチ機構を得る。 【解決手段】 アウタレース30はステータ18の内周
側に一体化され、該ステータ18を固定軸16に対し軸
方向移動可能且つ回転可能に支持する。このアウタレー
ス30は軸Xと垂直の第1側面32に第1歯34を備え
る。一方インナレース40は固定軸16に一体化され、
アウタレース30の第1側面32に対向する第2側面4
2を備え、且つアウタレース30の第1歯34と噛合し
てアウタレース30の一方向側への回転を禁止し得る第
2歯44を備える。ステータ18及びこれと一体化され
たアウタレース30は、速度比によって変化する流体流
の軸方向分力を受け、インナレース40に対して近接・
離反し、第1歯34と第2歯44とを係合、離反させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
のワンウェイクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用のトルクコンバータは、
流体流を生じさせるポンプインペラと、その流体流によ
って回転させられるタービンランナと、固定軸と、ポン
プインペラ及びタービンランナの間に配置され流体流か
ら回転力を受けるステータとを備える。このステータ
は、ワンウェイクラッチによって流体流から特定の方向
の回転力を受けたときにのみ固定軸に連結・固定され
る。
【0003】前記ワンウェイクラッチの構成としては、
例えばスプラグタイプやローラタイプが広く採用されて
いる。
【0004】しかしながら、これらのタイプのワンウェ
イクラッチは、いずれもパーツ同士が線接触する構成を
有するため、該パーツに大きな応力(面圧)が発生する
という問題がある。そのため、該線接触する部分の面圧
を許容範囲内に収めるために、ある程度の幅が必要とな
り、軸寸法の増大が避けられない。
【0005】これに対し、例えば実開平5−45306
号公報において、図19に示されるような構成のワンウ
ェイクラッチが開示されている。
【0006】このワンウェイクラッチ912は、アウタ
レース913と、インナレース914と、ウェーブスプ
リング915とを備える。アウタレース913は、ステ
ータ(図示せず)の内周側に回転不能に固定され、複数
の第1歯913aを有する。インナレース914は、ア
ウタレース913に対し離反可能であり、前記第1歯9
13aと噛合してアウタレース913の一方側への回転
を禁止し得る第2歯914aを有する。ウェーブスプリ
ング915は、アウタレース913をインナレース91
4側へ付勢する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この実
開平5−45306号公報において開示されたワンウェ
イクラッチ912は、ウェーブスプリング915によっ
てアウタレース913を常時付勢していたため、空転時
において第1歯913aと第2歯914aとの間に摩擦
力が発生し、動力損失が大きくなるという問題があっ
た。
【0008】又、前記第1歯913a、第2歯914a
が噛み合った状態からその係止が外れ、再び噛み合い状
態に戻る際に衝撃音が発生するという問題もあった。
【0009】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、特に空転時の動力損失が小さ
く、衝撃音等が発生することを抑制することのできるト
ルクコンバータのワンウェイクラッチ機構を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体流を生じ
させるポンプインペラと、その流体流によって回転させ
られるタービンランナと、固定軸と、前記ポンプインペ
ラとタービンランナとの間に配置され流体流から回転力
を受けるステータと、該ステータが流体流から特定の方
向の回転力を受けたときに該ステータを前記固定軸に連
結するためのワンウェイクラッチ手段と、を備えたトル
クコンバータのワンウェイクラッチ機構において、前記
ステータの内周側に、該ステータと共に回転可能に組込
まれると共に、軸と垂直の第1側面を有し、この第1側
面に第1歯の形成されたアウタレースと、前記固定軸の
外周側に回転不能に組込まれ、前記アウタースの第1側
面に対向する第2側面を有し、この第2側面に前記第1
歯と噛合してアウタレースの一方側への回転を禁止し得
る第2歯の形成されたインナレースと、を備え、前記ア
ウタレース及びインナレースの少なくとも一方が軸方向
に移動可能とされることにより、前記第1側面の第1歯
と第2側面の第2歯とが噛合・離反可能とされ、且つ、
この噛合・離反のうち少なくとも一方が、トルクコンバ
ータ内の流体圧を利用して行われることにより、上記課
題を解決した。
【0011】
【発明の実施の形態】上記問題を解消するために、本発
明者らは、前記実開平5−45306号における第1歯
と第2歯とを空転時に離反させることを創案した。しか
しながら、ここで問題となったのは、空転時にのみどの
ようにして離反させるかということであった。即ち、ウ
ェーブスプリング915は第1歯913aと第2歯91
4aとを噛合させる方向に常時付勢している。従って空
転時にのみこれに打ち勝って離反させるためには、空転
すべき時期を何らかの方法で検出し、しかもこの検出と
同期して離反付勢力を発生させる必要がある。
【0012】電気的な制御デバイスを用いれば任意の時
期に任意の方向の付勢力を発生させることはできるが、
高価になるだけでなく、当該制御デバイスの収容スペー
スを必要とし、重量も増大する。
【0013】そこで発明者らは、トルクコンバータ内に
発生している流体流に着目した。即ち、トルクコンバー
タの中には所定の流体流が発生しており、この流体流に
よりトルクコンバータ内の各部位には様々な流体圧がか
かっている。しかも流体流は速度比eが変化すると発生
態様が変化するため、各部位にかかる流体圧も変化す
る。
【0014】本発明は、この点に着目し、アウタレース
側の第1歯とインナレース側の第2歯とを噛合させた
り、離反させたりするための付勢力を得るために(少な
くともそのうちの一方の付勢力を得るために)このトル
クコンバータ内の流体圧を利用するようにしたものであ
る(請求項1)。
【0015】例えば、トルクコンバータのステータの羽
は、流体流により力(流体圧)を受ける。この流体流か
ら受ける力の向きは速度比eが変化するに連れて変化
し、従ってその軸方向分力も速度比eが変化するに連れ
て変化する。
【0016】請求項2に記載の発明は、ステータを軸方
向に移動可能とし、このステータに作用する力の軸方向
分力が速度比eによって変化するのを利用してワンウェ
イクラッチのアウタレースとインナレースとを係合・離
反させる。
【0017】即ち、e<1の範囲では、ステータの付近
ではタービンからポンプに戻る流体流が発生しているた
め、この軸方向分力によりステータ及びこれと一体化さ
れたアウタレースを軸方向に移動させ、アウタレースの
第1歯とインナレースの第2歯とを係合させる。インナ
レースは、固定軸と一体化されているため、この係合に
よりステータを固定させることができる。
【0018】一方、e>1の範囲では、ステータの付近
ではポンプからタービンに向かう流体流が発生してい
る。そのため、ステータはe<1のときと逆方向の軸方
向分力を受ける。従って、この力によりステータ及びこ
れと一体化されたアウタレースを軸方向(逆方向)に移
動させ、アウタレースの第1歯とインナレースの第2歯
とを離反させる。この離反により、アウタレースは固定
軸に対して回転可能となり、同時にステータも回転可能
となる。
【0019】なお、上述した説明で明らかなように、ス
テータはほぼe=1を境として流体流から受ける軸方向
分力が逆転する。従って、アウタレースの第1歯とイン
ナレースの第2歯との係合・離反も基本的にこれを境と
して切り換えられる。
【0020】一方、周知のように、流体流の流れが変わ
ることによってステータが回転を始めるポイントは一般
にカップリングポイントと呼ばれる。このカップリング
ポイントは、ステータの羽の向きの設計に依存し、通常
速度比e=0.85付近に設定されることが多い。
【0021】従って、厳密には請求項2の発明では、流
体流の向きが変化することによってステータが回転を始
めるポイント(カップリングポイント)からステータの
受ける軸方向分力の方向が逆転するポイント(e=1の
付近)までの間は、アウタレースの第1歯がインナレー
スの第2歯に若干押し付けられたままの状態でステータ
が回転を開始することになる。
【0022】しかしながら、この領域での付勢力は既に
極めて弱くなっているため、後述する実施の形態で示す
ように、第1歯及び第2歯の形状を一方向の回転につい
ては許容すると共に、他方向の回転のみ禁止するような
形状としておけば、ステータはカップリングポイントよ
り速度比eが大きい領域で容易に回転することができ
る。
【0023】更には、ステータが受ける軸方向分力が逆
転するポイントを速度比e=1から積極的にずらし、カ
ップリングポイントと一致させるように設定すれば、一
層不具合を小さくすることができる。ステータが受ける
軸方向分力が逆転するポイントをずらすには、ステータ
が軸方向分力を受ける面をステータハブの近傍の片側あ
るいは両側に積極的に形成し、この受圧面の面積を適当
に変更したり、あるいは受圧面の傾きを軸と垂直の面か
らずらすようにすればよい。
【0024】請求項2に記載の発明では、ステータ自体
を軸方向に移動可能とし、トルクコンバータの流体流に
よる力を利用してアウタレースの第1歯とインナレース
の第2歯とを係合・離反させているため、例えば従来必
須であったウェーブスプリングのような専用の付勢手段
を必要としない。従って、その分部品点数を削減でき、
軸寸法を更に短縮できる。
【0025】又、空転時(クラッチ解放時)にはアウタ
レースの第1歯とインナレースの第2歯とが流体流によ
る力によって離反するため、摩擦力による動力損失が発
生したり衝撃音が発生したりすることもない。
【0026】請求項3に記載の発明は、現にステータの
羽に作用する流体流の流体圧を利用して同様にアウタレ
ースあるいはインナレースを軸方向に移動させ、第1歯
と第2歯とを係合・離反させる。
【0027】前述したように、ステータの羽に作用する
流体圧は、速度比eによって変化する。請求項3に記載
の発明では、この流体圧をアウタレースとインナレース
との間に形成した流体室に直接導入する。
【0028】一方、アウタレースとインナレースは基本
的に(別途の付勢手段による)付勢力により係合状態と
なるように維持させるようにする。
【0029】流体室に導入されるステータの羽に作用す
る流体圧の特性は、その取り入れ箇所により微妙に変化
する。そのため該取り入れ箇所を適当に選択することに
より、流体圧と付勢力との力関係の中立ポイントをほぼ
カップリングポイントに一致させることができる。
【0030】この結果、速度比eがカップリングポイン
トより大きい領域ではステータの羽に作用する(付勢力
より強い)流体圧を流体室に導入することによって第1
歯と第2歯とを離反させることができる。一方、速度比
eがカップリングポイントより小さい領域では流体室に
付勢力より弱い流体圧を導入することにより(相対的に
より強い)付勢力によって第1歯と第2歯とを係合させ
ることができるようになる。
【0031】請求項3に記載の発明でもアウタレースの
第1歯はステータと回転方向に固定されており、インナ
レースの第2歯は固定軸と回転方向に固定されているた
め、結局第1歯と第2歯との離反及び係合によりステー
タの(固定軸に対する)回転及び固定が実現されること
になる。
【0032】この請求項3に記載の発明によっても、空
転時はアウタレースの第1歯とインナレースの第2歯と
を離反させることができるため、摩擦力による動力損失
の増大や衝撃音の発生を確実に防止することができるよ
うになる。
【0033】なお、請求項3に記載の発明では、付勢力
と流体室に導入される流体圧とによりアウタレースとイ
ンナレースとを係合、離反させるため、アウタレース、
インナレースのうちの少なくとも一方が固定軸に対して
軸方向に移動可能であれば足り、ステータ自体は(固定
軸に対しては)必ずしも軸方向に移動可能である必要は
ない。
【0034】又、請求項3に記載の発明は、第1歯と第
2歯とを確実に「離反」させるために流体圧を用いるこ
とを特徴としている。従って請求項3に記載の発明にお
いては、第1歯と第2歯とを「係合」させるための「付
勢力」を与えるための具体的な構成は特に限定されな
い。即ち、例えば従来と同様にウェーブスプリングのよ
うな機械的な手段を用いてもよいし、又、請求項4に記
載した発明のようにトルクコンバータ内の流体圧を利用
することもできる。
【0035】この場合(請求項4に記載するようにトル
クコンバータ内の流体圧を利用するようにした場合)に
はウェーブスプリングといった付勢部材を用いないた
め、部品点数を削減でき、軸寸法を更に短縮できる。
【0036】なお、請求項3に記載した発明において、
他の好ましい実施の形態は、前記ステータの羽に作用す
る流体圧が、前記アウタレースとインナレースとを離反
させるための付勢力として働く際に、この離反を補助す
るためにトルクコンバータのドレン圧を利用することで
ある(請求項5)。
【0037】これにより、アウタレースとインナレース
とを離反する力としての圧力差が大きくなるため、カッ
プリング領域においてアウタレースとインナレースとを
確実に離反でき、空転時における摩擦力による動力損失
の増大や衝撃音の発生を、より確実に防止することがで
きる。
【0038】又、本発明の更に他の実施の形態として、
ステータと一体的に設けられたポンプ部材の働きによ
り、流体圧を該ステータの回転により増圧し、この増圧
した吐出圧が、アウタレースの第1側面とインナレース
の第2側面の間に形成された流体室に導かれるようにし
てもよい(請求項6)。
【0039】これにより、ワンウェイクラッチの作用を
確実にしながら、同様に前記問題を解決することができ
る。
【0040】なお、請求項6に記載した発明において
も、前記アウタレース及びインナレースの少なくとも一
方を他方側へ付勢する付勢力として、トルクコンバータ
内の流体圧を利用することは当然に可能である(請求項
7)。
【0041】即ち、この場合にも、ウェーブスプリング
といった付勢部材を用いていないため、部品点数を少な
くし、軸寸法を短縮できる。
【0042】以下図面を参照して本発明のより具体的な
実施の形態の例を詳細に説明する。
【0043】図1は、本発明の第1実施形態に係るワン
ウェイクラッチ機構を備えたトルクコンバータTC1の
概要を示す縦断面図である。
【0044】このトルクコンバータTC1は、流体流を
生じさせるポンプインペラ12と、その流体流によって
回転させられるタービンランナ14と、固定軸(具体的
にはハブ部材)16と、ポンプインペラ12とタービン
ランナ14との間に配置され、流体流から回転力を受け
るステータ18とを備える。
【0045】前記ポンプインペラ12は、図示せぬエン
ジンと連結されたフロントカバー20と一体化され、エ
ンジンによって回転される。
【0046】前記タービンランナ14は、タービンハブ
22を介してトルクコンバータTC1の出力軸(図1の
凹部24に係入されるもので、図示はされていない)に
取り付けられる。
【0047】前記固定軸16は、トルクコンバータTC
1の図示せぬ固定部材と一体化されている。
【0048】前記ステータ18は内周側にステータハブ
18aを備えると共に該ステータハブ18aの外周に羽
18bを備える。
【0049】ここまでの基本的な構成は従来と同様であ
る。
【0050】ステータ18にはワンウェイクラッチOW
1が付設されている。このワンウェイクラッチOW1
は、ステータ18の羽18bが流体流から特定の一方向
の回転力を受けたときに該ステータ18を固定軸16に
連結して固定し、一方、他方側への回転力を受けたとき
に該ステータ18を回転(空転)させる。これにより、
ステータ18は、速度比eがカップリングポイントより
小さい領域では(固定状態とされ)流対流に反力を与え
てトルク増幅に寄与することができ、又、速度比eがカ
ップリングポイントより大きい領域では、回転すること
によって動力損失を低減する。
【0051】このワンウェイクラッチOW1は、アウタ
レース30とインナレース40とを備える。
【0052】アウタレース30は、ステータ18の内周
側のステータハブ18aと一体化され、該ステータ18
を固定軸16に対し軸方向Xに移動可能且つ回転可能に
支持する。又、このアウタレース30は、軸(方向)X
と垂直の第1側面32を備える。第1側面32には第1
歯34が形成されている。
【0053】インナレース40は、固定軸16の外周側
で該固定軸16と一体化されている。このインナレース
40はアウタレース30の前記第1側面32に対向する
第2側面42を有する。この第2側面42にはアウタレ
ース30の第1歯34と噛合(係合)してアウタレース
30の一方側への回転を禁止し得る第2歯44が形成さ
れている。
【0054】図2は、図1の矢示II−II線に沿う円周方
向Rの断面を展開して示したものである。図2から明ら
かなように、アウタレース30の第1歯34は円周方向
Rの複数箇所において、放射方向(図2では紙面と垂直
な方向)に第1側面32から突出形成されている。又、
インナレース40の第2歯44は、前記アウタレースの
第1歯34と対応して鋸歯状に第2側面42に形成され
ている。
【0055】次にこの第1実施形態の作用を説明する。
【0056】図3に示されるように、速度比eが1より
小さい領域(e<1)においては、ステータ18の羽1
8bは流体流から図(図1、図2、図3)の左側から右
側への流体流があり圧力P1を受ける。
【0057】従って、この流体流による圧力P1によっ
て図の左側から右側への軸方向分力X1が発生するた
め、ステータ18は図の右方向へ移動し、これと共にス
テータ18と一体化されているアウタレース30も図の
右方向、即ちインナレース40側に移動する。この結
果、図2の(A)に示されるように、アウタレース30
の第1歯34がインナレース40の第2歯44と係合す
る。
【0058】アウタレース30はステータ18(のステ
ータハブ18a)と一体化され、インナレース40は固
定軸16と一体化されているため、この第1歯34と第
2歯44との係合により、結局アウタレース30の回転
が禁止され、ステータ18が固定される。
【0059】一方、速度比eが1より大きい領域(e>
1)においては、ステータ18及びこれと一体化された
アウタレース30は流体流から図の右側から左側への軸
方向分力X2を受ける。従って、この軸方向分力X2に
よってステータ18(及び該ステータ18と一体化され
たアウタレース30)は図の左方向に移動する。この結
果図2の(C)に示されるようにアウタレース30の第
1歯34がインナレース40の第2歯44と離反し、ア
ウタレース30はステータ18の羽18bを介して入力
された流体流の回転力を受けて自由に回転(空転)でき
るようになる。
【0060】この際、アウタレース30の第1歯34と
インナレース40の第2歯44は非接触の状態で回転す
るため、摩擦力による動力損失が無く、且つ第1歯34
と第2歯44とが接触し合うときの衝撃音(異音)も発
生しない。
【0061】なお、図2の(B)はこの中間状態、即ち
e=1の付近の状態である。これについては後述する。
【0062】図4にアウタレースの第1歯及びインナレ
ースの第2歯の変形例を示す。
【0063】図4の(A)に示す変形例では、アウタレ
ース30Aの第1歯34Aがインナレース40の第2歯
44Aの形状にほぼ対応した鋸歯形状とされている。こ
のような形状とすることにより、第1歯34Aの斜面3
4Aαと第2歯44Aの斜面44Aβとが接触できるよ
うになるため、ここに油膜ができ易く、衝撃音が発生し
たり傷が付いたりするのを効果的に防止できる。
【0064】一方、図4の(B)に示す変形例では、こ
の性能を更に良くするため、第2歯44Bにコロ44B
1を設け、且つこのコロ44B1と第1歯34Bの斜面
34Bαがうまく接触するように第1歯34Bの斜面3
4Bαの斜面角θ1を第2歯44Bの斜面44Bβの斜
面角θ2より小さく(θ1<θ2)なるように設定し、
第1歯34Bの斜面34Bαが確実にコロ44B1と転
がり接触できるようにしたものである。
【0065】この結果、衝撃音を一層小さくすることが
でき、耐久性もより向上できるようになる。
【0066】なお、この第1実施形態においては、固定
軸16とインナレース40とを別部材で構成し、その後
に一体化するようにしていたが、これを例えば最初から
一体化するようにしておいてもよいのは言うまでもな
い。
【0067】このようにすれば、より部品点数を削減で
きると共に、強度的にもより向上させることができ、軸
寸法を一層短縮できる。
【0068】ところで、速度比eが1の近傍であるとき
には、ステータ18には軸方向分力がいずれの方向にも
作用せず、従って、このときに(カップリングポイント
を越えて)ステータ18が回転し始めた場合には、図2
の(B)に示されるような状態で第1歯34と第2歯4
4とが接触しながら相対回転を開始することが有り得
る。この場合、第2歯44の傾斜に沿って第1歯34が
回転できるため、特に大きな支障は発生しないが、第1
歯34と第2歯44とが接触していることから若干異音
が発生し、又動力損失も発生する。
【0069】この問題を構造的に少しでも回避しようと
するには、1つには「発明の実施の形態」の冒頭で述べ
たように、軸方向分力の逆転するポイントをe=1の付
近からできるだけカップリングポイント側にずらすこと
が考えられる。
【0070】又、流体圧の軸方向分力を利用するのでは
なく、流体圧そのものを利用することも考えられる。
【0071】この考え方に立脚したのが以下に述べる第
2実施形態である。
【0072】即ち、この第2実施形態では、図5に示さ
れるように、アウタレース130の第1側面132及び
インナレース140の第2側面142の間に流体室15
0が形成されている。この流体室150には、ステータ
118の羽118bに作用する流体圧P2が油路152
を介して導かれている。
【0073】一方、アウタレース130の前記第1側面
132の反対側の面136側には、トルクコンバータT
C2のステータハブ18a付近の流体圧(供給圧)P0
が作用し得るように設定されている。従って、アウタレ
ース130は、この流体圧P0によってインナレース1
40側に常に付勢されることになる。
【0074】図6にステータハブ18aの付近の流体圧
P0とステータ118の羽118bに作用する流体圧P
2との関係を示す。図から明らかなように、ステータハ
ブ18a付近の流体圧P0は速度比eの変化に拘らず常
にほぼ一定であるが、ステータ118の羽118bに作
用する流体圧P2は、速度比eに依存して、その値が破
線のように変化する。この変化の特性は、油路152の
取入口152aの位置を若干変えることによって微妙に
変化するため、試行錯誤あるいはシミュレーション演算
等により流体圧P0とP2との交差する点kが当該ステ
ータ118のカップリングポイントに一致するような場
所を見つけることができる。
【0075】その結果、カップリングポイントまではP
0>P2を維持できるため、ステータ118(及びアウ
タレース130)は図5の右方向に付勢され、アウタレ
ース130の第1歯134とインナレース140の第2
歯144とが係合し、ステータ118は固定される。
【0076】一方、カップリングポイントよりも速度比
eが大きい領域では、P0<P2が成立するようになる
ため、アウタレース130(及びステータ118)は流
体圧P2によって図の左方向に押し戻され、該アウタレ
ース130の第1歯134とインナレース140の第2
歯144とが離反し、アウタレース130(及びステー
タ118)は自由に回転(空転)できるようになる。
【0077】この第2実施形態では、アウタレース13
0の第1側面132とインナレース140の第2側面1
42との間に流体室150を設け、この流体室150に
ステータ118の羽118bに作用する流体圧P2を直
接導入することにより、アウタレース130とインナレ
ース140とを離反させるようにしているため、前述し
た第1実施形態のように流体流の軸方向分力を利用する
ものに比べより的確な係合・解放作用を得ることができ
る。
【0078】なお、その他の構成・作用については第1
実施形態と同様であるため、同一又は類似の部分に図中
で第1実施形態と下2桁が同一の符号を付すに止め、重
複説明は省略する。
【0079】次に、図7に本発明の第3実施形態を示
す。
【0080】この第3実施形態では、ステータ218は
従来と同様に軸方向Xに固定されている。インナレース
240は固定軸216と軸方向Xにも回転方向Rにも一
体化されている。アウタレース230は、ステータ21
8及びインナレース240の間で軸方向Xに移動可能で
あり、且つ回転方向Rについてはステータ218と一体
化されている。即ち、アウタレース230のみが軸方向
Xに移動し、アウタレース230とインナレース240
との係合、離反を実現している。なお符号260はリテ
ーナである。
【0081】アウタレース230の第1側面232及び
インナレース240の第2側面242との間には流体室
250が設けられ、この流体室250にステータ218
の羽(図7では省略)に掛かる流体圧P3が導入され
る。この流体圧P3により図8(A)に示されるよう
に、カップリングポイントより速度比eが大きい領域で
のアウタレース230とインナレース240との離反が
実現され、ステータ218が回転可能とされる。なお図
8(A)、(B)は図7のVIII−VIII線に沿った断面図
である。
【0082】一方、アウタレース230を常に(少なく
とも速度比eがカップリングポイントより小さい領域に
おいて)インナレース240側に付勢するために、図7
及び図8(B)に示されるように、前述した第2実施形
態と同様にトルクコンバータTC3のステータハブ21
8a付近の流体圧P0を付勢手段として利用している。
即ち、流体圧P0を油路254を介して排圧室256に
導入して付勢するようにしている。
【0083】但し、この付勢力付与に関しては、例え
ば、図19の従来例と同様に、該排圧室256にウェー
ブスプリングのようなばねを配置して付勢するようにし
てもよい。
【0084】なおその他の構成及び作用については先の
実施形態と同様であり、基本的に同様の効果が得られ
る。
【0085】次に、第4実施形態について説明する。
【0086】なお、本実施形態を含め以下に述べる実施
形態は、ワンウェイクラッチの確実な解放により、空転
時の干渉音の発生を防止したものである。
【0087】図9は、第4実施形態に係るワンウェイク
ラッチ機構を備えたトルクコンバータTC4の概要を示
す縦断面図である。
【0088】図9に示す第4実施形態においても、図5
に示す第2実施形態と同様、アウタレース330の第1
側面332及びインナレース340の第2側面342の
間に流体室350が形成されている。そして、係合につ
いては基本的に第1実施形態と同様にステータ318に
かかる流体圧の軸方向分力を利用するが、離反について
は、流体室350に流体圧を導入して、これを確実にす
る。本実施形態は、この流体圧を増圧した上で導入する
ために、ポンプ作用する部材を設けたものである。
【0089】アウタレース330に凹部335及び貫通
孔336を設ける。このアウタレース330が、回転す
る際ポンプ部材の役割を果す。即ち、アウタレース33
0の回転により、凹部335に集められた液体が貫通孔
336より流体室350に吐出される。以下、これを詳
しく説明する。
【0090】図10にアウタレース330を図9のX方
向から見た正面図を示す。又、図10のXI−XI線に関す
る断面図を図11に示す。
【0091】図10、図11に示すように、アウタレー
ス330には、方形の凹部335が同一円周上に複数個
(4個)設けられている。各凹部335は、端に貫通孔
336を有する。
【0092】アウタレース330が図10の矢印の方向
に回転すると、凹部335の流体は相対的にアウタレー
ス330とは逆方向に運動する。その結果、図11に矢
印で示すような流体流が発生し、この流体流による流体
圧が流体室350に導入される。
【0093】流体室350に流体圧が導入されると、流
体室350内の圧力が上昇する。この圧力によりアウタ
レース330が図9の左方向へ移動する。その結果、ア
ウタレース330とインナレース340が確実に離反す
る。これにより、ワンウェイクラッチ空転時の干渉音を
より確実に防止することができる。しかも、この場合前
述の部材(アウタレース330)を加工するのみで、新
たな部材を必要とせず、ポンプ作用をする部材を構成す
るようにしたため、コスト上昇を伴なわないワンウェイ
クラッチを実現することができる。
【0094】なお、アウタレース330とインナレース
340の係合は、第1実施形態と同様に、ステータ31
8の羽に係る流体圧の軸方向分力によってステータ31
8及びアウタレース330が軸方向に移動することによ
って行われる。アウタレース330とインナレース34
0が係合すると、アウタレース330は固定され回転し
ないため、ポンプ作用が発生しない。これについては以
下の実施形態についても同様である。
【0095】次に、第5実施形態について説明する。
【0096】第5実施形態は基本的に第4実施形態と同
様である。第5実施形態は、ポンプ作用をする第4実施
形態のアウタレース330の形状を改良したものであ
る。
【0097】図12は、第5実施形態に係るアウタレー
ス430の正面図である。又、図12のXIII−XIII線に
沿う断面図を図13に、XIV −XIV 線に沿う断面図を図
14に示す。
【0098】図12に示すように、アウタレース430
には円周上に三角形状の凹部435が複数個(4個)設
けられている。この凹部435は又、図14に断面を示
すように、その底部435aがテーパを有している。更
に、三角形状の頂点で、底部435aの最も低くなった
部分に貫通孔436が設けられている。
【0099】アウタレース430が図12に矢印で示す
方向に回転すると、凹部435の流体がアウタレース4
30とは逆方向に運動する。従って、流体は凹部435
の次第に面積が小さくなっている方に流れていき、流速
が増し、圧力も上昇する。この昇圧された流体圧が貫通
孔436から流体室から450へ導入される。このた
め、アウタレース430とインナレース440の離反効
果が一層高められる。
【0100】次に、第6実施形態について説明する。
【0101】第6実施形態は、上記2実施形態における
アウタレースのポンプ作用を、部材を追加することによ
って更に効率的にしたものである。
【0102】図15は、第6実施形態に係るワンウェイ
クラッチ機構の概略を示す縦断面図である。
【0103】図15において、アウタレース530の第
1側面532とは反対側にベーン570及びばね572
が設けられている。これらはベアリングレース(ストッ
パ部材)574によりガイドされている。アウタレース
530が回転するときベーン570が流体を掻き込み、
ポンプ作用が発生する。
【0104】以下、これを詳しく説明する。
【0105】図16はアウタレース530の図12相当
の正面図である。アウタレース530には円周上に第4
実施形態と同様に方形の凹部535が複数個(4個)設
けられている。方形の凹部535の中には貫通孔536
と2つのばね572が設けられている。図16では図示
が省略されているが、この凹部535の形状に合わせて
ベーン570が配置されている。図16のXVII−XVII線
に沿った断面を図17(A)、(B)に示す。
【0106】図17では、アウタレース530の他、ベ
ーン570、ベアリングレース(ストッパ部材)574
及びインナレース540が表わされている。ベーン57
0はばね572によってベアリングレース574側に付
勢されている。
【0107】図16において、アウタレース530は矢
印の方向に回転する。このとき図17(A)において
は、アウタレース530及びベーン570は図の右方向
へ移動する。従ってベーン570の形状に沿って図に矢
印で示す方向の流体流が生じ、流体が貫通孔536から
流体室550に流入する。
【0108】ある程度流体が流体室550に流入して圧
力が高くなると、この流体圧によって図17(B)に示
すようにアウタレース530はインナレース540から
離反する。
【0109】図17(A)、(B)から明らかなよう
に、アウタレース530とベアリングレース574との
隙間が凹部535への流体の取込口となっている。この
隙間は、図17(A)、(B)にΔh1、Δh2で示す
ように、アウタレース530がインナレース540と離
れる程小さくなっている(Δh1>Δh2)。即ち、流
体室550内の流体圧が高まるにつれて流体の流入が抑
制され、流体室550の流体圧が必要以上に高くなるの
が防止され、ベーン570とベアリングレース574と
の間に過大な摩擦力が発生するのが防止される。
【0110】上に説明した第4、5、6実施形態は、こ
の順でコストが高くなるが、この順でポンプ作用の効果
は上昇する。
【0111】これらのポンプ作用の効果により、確実に
アウタレースの第1歯とインナレースの第2歯の干渉を
防止できる。従って、衝突音の発生や、摩擦力による動
力損失を防止できる。そのため、係合面(第1側面及び
第2側面)の耐久性向上のための熱処理が容易になり、
しかも耐摩耗性は低下しない。
【0112】以上の第4〜第6実施形態はいずれもステ
ータ(アウタレース)の回転によりポンプ効果を発生さ
せているのがポイントである。これによりステータの回
転と同期して確実に第1歯と第2歯とを離反させるため
の流体圧を発生できる。なおポンプの具体的構成につい
ては、上記実施形態のものに限定されず、一般的なベー
ンポンプやギヤポンプタイプとしてもよいことは明らか
である。
【0113】次に、第7実施形態について説明する。
【0114】第7実施形態は、第2実施形態と同様、ア
ウタレースの第1側面とインナレースの第2側面の間に
設けられた流体室に導入された流体圧を用いてアウタレ
ースを離反させるものである。但し、第7実施形態で
は、第2実施形態と異なり、前記流体室にステータ内周
付近の流体圧を導入すると共に、アウタレースの第1側
面とは反対側に液室を設け、そこにドレン圧を導入し
て、前記流体圧とこのドレン圧との差圧によりアウタレ
ースを離反させるようにしている。従って、第2実施形
態より大きな圧力差を得ることができ、アウタレースを
より大きな推力で確実に離反させることができる。
【0115】図18は第7実施形態に係るトルクコンバ
ータTC7の概略を示す縦断面図である。
【0116】図18に示すように、アウタレース630
の第1側面632とインナレース640の第2側面64
2の間に流体室650が形成されている。この流体室6
50には、ステータ618に作用する流体圧P2が油路
652を介して導かれる。
【0117】一方、アウタレース630の前記第1側面
632の反対側にはアウタレース630、ベアリングレ
ース674及びステータハブ618aとで囲まれた液室
680が形成されている。この液室680には、ドレン
圧Pdが、インナハブ676に設けられた油路678を
介して導かれる。
【0118】又、ステータハブ618a近傍の流体圧
は、タービン614側とポンプ612側とでは殆ど同じ
であり、これをP0とする。ステータ618が回転すべ
きとき、上記流体圧P2、ドレン圧Pd及びこの流体圧
P0の間には次の不等式(1)で示すような関係が成り
立つ。
【0119】P2>P0>Pd …(1)
【0120】従って、アウタレース630には圧力差P
2−Pdよる付勢力が作用する。これは第2実施形態に
おける圧力差P2−P0による付勢力より大きい。よっ
て本実施形態によれば、カップリングポイントより速度
比eが大きい領域で、より確実にアウタレース630を
インナレース640から離反させることができ、干渉音
を解消することができる。
【0121】なお、本実施形態におけるアウタレース6
30とインナレース640の係合については第2実施形
態と同様である。又、他の構成及び作用についても同様
であるので詳しい説明を省略する。
【0122】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
ワンウェイクラッチ機構を構成するアウタレースとイン
ナレースとの近接・離反を、トルクコンバータの流体流
の流体圧(流体圧自体あるいはその軸方向分力)を利用
して実現するようにしたため、ワンウェイクラッチ機構
の空転時にアウタレースとインナレースとを完全に離反
できるため、衝撃音(異音)が発生せず、又摩擦による
動力損失も発生しないようにできる。
【0123】請求項2に記載の発明によれば、流体流の
軸方向分力を利用してステータ及びこれと一体化された
アウタレースを軸方向に移動するようにしたため、簡単
な構成で従来必須であったウェーブスプリングを省略す
ることができ、その分更なる軸方向の短縮を図れる。
【0124】請求項3に記載の発明によれば、アウタレ
ースとインナレースとの間にステータの羽に作用する流
体流の流体圧を導入し、これによってアウタレースとイ
ンナレースとを離反させるようにしたため、ステータの
羽に作用している流体圧そのものによってアウタレース
とインナレースとを離反させることができ、より精度の
高い係合及び空転の切換えを行うことができるようにな
る。
【0125】請求項4(あるいは7)に記載の発明によ
れば、アウタレース及びインナレースの少なくとも一方
を他方側へ付勢する付勢力として、トルクコンバータ内
の流体圧を利用するようにしたため部品点数を少なくで
きる。
【0126】請求項5に記載の発明によれば、ドレン圧
を補助として使うため、アウタレースとインナレースと
を離反する力としての圧力差を大きくでき、カップリン
グ領域においてアウタレースとインナレースとを確実に
離反させることができる。
【0127】請求項6に記載の発明によれば、ステータ
の回転により発生するポンプ作用を利用して、アウタレ
ースとインナレースの間に形成される流体室に流体圧を
導入するようにしたため、アウタレースとインナレース
の離反を確実にしながら、衝撃音の発生や摩擦による動
力損失を防止することができる。
【0128】なお、本発明の具体的な実施に当って第1
歯と第2歯との係合及び離反のために、これまで説明し
てきたどの構成をどのように組合わせて採用するかにつ
いては、自由に選択可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すトルクコンバータ
の縦断面図
【図2】上記第1実施形態のアウタレースの第1歯及び
インナレースの第2歯の係合状態を示す、図1の矢示II
−II線に沿う円周方向断面を展開して示した断面図
【図3】ステータにかかる流体流の方向が速度比に依存
して変化する様子を示した説明図
【図4】上記第1実施形態の第1歯及び第2歯の変形例
を示す図2と同様の展開断面図
【図5】本発明の第2実施形態を示すトルクコンバータ
のステータ付近の拡大縦断面図
【図6】トルクコンバータの供給圧とステータの羽に作
用する流体圧との関係を示したグラフ
【図7】本発明の第3実施形態を示すワンウェイクラッ
チ機構付近を拡大して示した縦断面図
【図8】図7の矢示VIII−VIII線に沿う図2相当の円周
方向の展開断面図
【図9】第4実施形態に係るワンウェイクラッチ機構を
備えたトルクコンバータの概要を示す縦断面図
【図10】図9のアウタレースをX方向から見た正面図
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図
【図12】第5実施形態に係るアウタレースの正面図
【図13】図12のXIII−VIII線に沿う断面図
【図14】図12のXIV −XVI 線に沿う断面図
【図15】第6実施形態に係るワンウェイクラッチの概
略を示す縦断面図
【図16】第6実施形態に係るアウタレースの正面図
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図
【図18】第7実施形態に係るワンウェイクラッチ機構
を備えたトルクコンバータの概要を示す縦断面図
【図19】従来のトルクコンバータのワンウェイクラッ
チ機構を示す縦断面図
【符号の説明】
12、112、212…ポンプインペラ 14、114、214…タービンランナ 16、116、216…固定軸 18、118、218…ステータ 30、130、230…アウタレース 32、132、232…第1側面 34、134、234…第1歯 40…140、240…インナレース 42、142、242…第2側面 44、144、244…第2歯 150、250…流体室 335、435、535…凹部 336、436、536…貫通孔 570…ベーン 572…ばね 574…ベアリングレース 676…インナハブ 678…油路 680…液室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体流を生じさせるポンプインペラと、そ
    の流体流によって回転させられるタービンランナと、固
    定軸と、前記ポンプインペラとタービンランナとの間に
    配置され流体流から回転力を受けるステータと、該ステ
    ータが流体流から特定の方向の回転力を受けたときに該
    ステータを前記固定軸に連結するためのワンウェイクラ
    ッチ手段と、を備えたトルクコンバータのワンウェイク
    ラッチ機構において、 前記ステータの内周側に、該ステータと共に回転可能に
    組込まれると共に、軸と垂直の第1側面を有し、この第
    1側面に第1歯の形成されたアウタレースと、 前記固定軸の外周側に回転不能に組込まれ、前記アウタ
    ースの第1側面に対向する第2側面を有し、この第2側
    面に前記第1歯と噛合してアウタレースの一方側への回
    転を禁止し得る第2歯の形成されたインナレースと、を
    備え、 前記アウタレース及びインナレースの少なくとも一方が
    軸方向に移動可能とされることにより、前記第1側面の
    第1歯と第2側面の第2歯とが噛合・離反可能とされ、
    且つ、 この噛合・離反のうち少なくとも一方が、トルクコンバ
    ータ内の流体圧を利用して行われることを特徴とするト
    ルクコンバータのワンウェイクラッチ機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記アウタレースが、前記ステータの内周側に一体化さ
    れ、該ステータを前記固定軸に対し軸方向移動可能且つ
    回転可能に支持する構成とされ、 前記ステータの羽に作用するトルクコンバータの流体圧
    の軸方向分力により、該アウタレースが軸方向に移動さ
    れ、前記第1歯と第2歯との噛合・離反が行われること
    を特徴とするトルクコンバータのワンウェイクラッチ機
    構。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記アウタレースが、前記ステータの内周側に回転不能
    に組込まれ、前記インナレースが、前記固定軸の外周側
    に回転不能に組込まれると共に、前記第1側面及び第2
    側面の間に流体室が形成され、且つ、 前記ステータの羽に作用する流体圧が該流体室に導かれ
    ることによりアウタレース及びインナレースの少なくと
    も一方が軸方向に移動され、前記第1歯と第2歯との離
    反が行われることを特徴とするトルクコンバータのワン
    ウェイクラッチ機構。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第1歯と第2歯と
    を噛合させるためにアウタレース及びインナレースの少
    なくとも一方を他方側へ付勢する付勢力として、トルク
    コンバータ内の流体圧を利用することを特徴とするトル
    クコンバータのワンウェイクラッチ機構。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記ステータの羽に作
    用する流体圧が、前記第1歯と第2歯とを離反させるた
    めに機能する際、トルクコンバータのドレン圧をこの離
    反を補助するために利用することを特徴とするトルクコ
    ンバータのワンウェイクラッチ機構。
  6. 【請求項6】請求項1において、更に、 前記ステータと一体的に設けられ、該ステータの回転に
    よりトルクコンバータのステータに作用する流体圧を増
    圧した吐出圧を発生させるポンプ部材と、を備え、 前記アウタレースが前記ステータの内周側に回転不能に
    組込まれ、前記インナレースが前記固定軸の外周側に回
    転不能に組込まれると共に、前記第1側面及び第2側面
    の間に流体室が形成され、且つ、 前記ポンプ部材の吐出圧が該流体室に導かれることによ
    りアウタレース及びインナレースの少なくとも一方が軸
    方向に移動され、前記第1歯と第2歯との離反が行われ
    ることを特徴とするトルクコンバータのワンウェイクラ
    ッチ機構。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記第1歯と第2とを
    噛合させるためにアウタレース及びインナレースの少な
    くとも一方を他方側へ付勢する付勢力として、トルクコ
    ンバータ内の流体圧を利用することを特徴とするトルク
    コンバータのワンウェイクラッチ機構。
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