JPH0977501A - メタンと水を原料とする水素と一酸化炭素の合成ガスの製造方法 - Google Patents

メタンと水を原料とする水素と一酸化炭素の合成ガスの製造方法

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JPH0977501A
JPH0977501A JP7255777A JP25577795A JPH0977501A JP H0977501 A JPH0977501 A JP H0977501A JP 7255777 A JP7255777 A JP 7255777A JP 25577795 A JP25577795 A JP 25577795A JP H0977501 A JPH0977501 A JP H0977501A
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catalyst
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gas
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Kaoru Fujimoto
薫 藤元
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SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
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Japan Petroleum Exploration Co Ltd
SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタンと水を原料として、水素と一酸化炭素
の合成ガスを製造するに当り、従来のように過剰のスチ
ームを用いずに効率よく製造する。 【解決手段】 ニッケル金属含有アルカリ土類金属酸化
物固溶体の存在下、0.3〜100のスチーム/メタン
モル比、500〜200,000h-1のガス時間空間速
度(GHSV)、500〜1000℃の反応温度および
1〜100気圧の全圧力の反応条件下で、メタンと水を
原料として、水素と一酸化炭素の合成ガスを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニッケル金属含有
アルカリ土類金属酸化物固溶体触媒の存在下に、メタン
またはメタンを含む天然ガスと水を反応させて、水素と
一酸化炭素の合成ガスを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスは石油に匹敵する埋蔵量を有
し、主に液化天然ガス(LNG)として利用されてい
る。また、石油代替燃料として有望であるが、その主成
分であるメタンの反応性が低いため、化学工業原料とし
ての利用法は限られている。したがって、天然ガスの有
効な化学的利用法の確立が期待されている。例えば、メ
タンと水から、水素と一酸化炭素の合成ガスを製造す
る、いわゆる“スチームリホーミング”と呼ばれる反応
が知られており、得られた合成ガスを原料としてメタノ
ールやフィッシャー・トロプシュ反応による液体燃料油
を製造することも可能である。
【0003】スチームリホーミング反応は、一般に80
0℃を超える高温領域において遷移金属等の触媒存在下
で次の反応に従って行なわれる。 従来より、これらの反応に有効な触媒として、周期表第
8族金属を主成分とする触媒が多数報告されている。特
に、マグネシアを助触媒としたニッケル/アルミナ触媒
が広く用いられている。一方、本発明者らによって、ケ
ミストリー・レターズ(Chemistry Letters)1992巻
1993頁にはNi含有MgO−CaO触媒存在下で
メタンと二酸化炭素から合成ガスを製造する反応が、ま
た、特願平6−301645にはNi含有MgO−Ca
O触媒の調製方法が開示されているが、スチームリホー
ミング反応に有効であるという記載はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、スチームとメタンを等モルで反応した場合には、
炭素質析出による活性低下が著しいことから、過剰のス
チーム存在下での反応を余儀なくされている。そのた
め、スチーム製造のためのエネルギーと反応装置の大型
化がコストアップの原因となるため、過剰のスチームを
用いずに、1に近いスチーム/メタンモル比において
も、炭素質の析出しない長寿命な触媒の開発が望まれる
ところである。本発明の目的は、従来のこのような問題
点を解決し、高性能なスチームリホーミング反応用触媒
を用い、効率よく低コストに合成ガスを製造する方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、スチームリホーミング反応用の触媒につ
いて種々検討した結果、ニッケル金属含有アルカリ土類
金属酸化物固溶体を触媒として使用することによって、
2未満の低いスチーム/メタンモル比においても炭素質
の析出をおこさずに、高収率で合成ガスを製造し得るこ
とを見出し、この知見に基づき、本発明を完成するに至
った。本発明は、メタンまたはメタンを含む天然ガスを
水と反応させて、水素と一酸化炭素の合成ガスを製造す
る方法に関する。
【0006】すなわち、本発明においては、メタンまた
はメタンを含む天然ガスと水からなるガスを気相中で、
ニッケル金属含有アルカリ土類金属酸化物固溶体触媒の
存在下に、0.3〜100のスチーム/メタンモル比、
500〜200,000h-1のガス時間空間速度(GH
SV)、500〜1000℃の反応温度および1〜10
0気圧の全圧力で接触させて、水素と一酸化炭素の合成
ガスを製造することを特徴とする。
【0007】本発明の上記ニッケル金属含有アルカリ土
類金属酸化物固溶体の組成は、焼成後の無水物基準で、
aNi・bMg・cCa・dO(式中、a,b,c,d
はモル分率であり、a+b+c=1、d=元素が酸素と
電荷均衡を保つのに必要な数である)で表すことができ
る。その組成は、モル分率で、ニッケル金属含有量
(a)が0.005≦a≦0.07、好ましくは0.0
1≦a≦0.05、さらに好ましくは0.02≦a≦
0.04、マグネシウム金属含有量(b)とカルシウム
金属含有量(c)を合わせた値が0.93≦(b+c)
≦0.995、好ましくは0.95≦(b+c)≦0.
99、さらに好ましくは0.96≦(b+c)≦0.9
8、マグネシウム金属含有量(b)が0<b≦0.99
5、好ましくは0.5≦b≦0.995、さらに好まし
くは0.7≦b≦0.995、カルシウム金属含有量
(c)が0≦c<0.995、好ましくは0≦c≦0.
5、さらに好ましくは0≦c≦0.3、の範囲にある。
ニッケル金属含有量(a)が0.005未満では、ニッ
ケル金属の含有量が少なすぎて反応活性が低く、また
0.07を超えると担体上での高分散化が著しく低下
し、炭素質析出による失活が促進されるので好ましくな
い。また、マグネシウム金属含有量(b)とカルシウム
金属含有量(c)の合計量はニッケル金属のバランスと
して必然的に決定される。マグネシウム金属とカルシウ
ム金属の添加割合については、上記範囲であれば如何な
る割合においてもスチームリホーミング反応に優れた効
果を発揮するが、カルシウム金属は炭素質析出の抑制に
効果があるものの、マグネシウム金属に比べて活性が低
いので、活性を重視するのであれば、カルシウム金属含
有量(c)が0.5を超えると活性が低下するので好ま
しくない。
【0008】本発明において触媒として使用されるニッ
ケル金属含有アルカリ土類金属酸化物固溶体としては、
ニッケル金属を担体上に固溶化させることによって、ニ
ッケル金属がアルカリ土類金属酸化物上に高度に分散し
た状態で存在することが重要である。その調製法として
は、この状態を得ることができる調製法であれば如何な
る方法でもよいが、特に好ましい調製法としては共沈
法,ゾルーゲル法(加水分解法),均一沈殿法といった
方法を挙げることができる。また、本出願人の出願に係
る特願平6−301645記載の調製法を用いることも
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】例えば、共沈法によって本発明の
固溶体を得る場合においては、通常、次のようにして調
製される。すなわち、Ni,Mg,Caの酢酸塩のよう
な有機塩や、硝酸塩のような無機塩といった水溶性塩類
を水に溶解し完全な水溶液とする。この水溶液を撹拌し
ながら20〜120℃で沈でん剤を加えて沈でん物を生
成させる。触媒成分を高度に分散させるには、沈でんを
生成させる際に撹拌するのが好ましく、沈でん物生成後
も10分間以上撹拌して沈でんの生成を完結させるのが
好ましい。沈でん剤はナトリウムまたはカリウムのいず
れかの炭酸塩,炭酸水素塩,シュウ酸塩,水酸化物が好
ましく、炭酸カリウムと炭酸ナトリウムがとくに好まし
い。また、炭酸アンモニウム,炭酸水素アンモニウム,
水酸化アンモニウム,アンモニア(アンモニア水)など
も沈でん剤として使用できる。沈でん剤の添加によって
pHが上昇し、上記3成分からなる化合物が熱分解性化
合物の形態で沈でんする。混合物の最終pHは6以上で
あるのが好ましく、pHが8〜11の範囲がさらに好ま
しい。沈でん物が得られたら、沈でん物を濾過後、水や
炭酸アンモニウム水溶液で洗浄を繰り返し、次にそれを
100℃以上の温度で12時間程度乾燥する。次に、乾
燥した沈でん物は、空気中、800〜1000℃で20
時間焼成して熱分解性化合物の熱分解を行なう。
【0010】このようにして得られた触媒を粉砕して、
100メッシュ以上の粉末として用いることもできる
が、必要に応じて圧縮成型機により成型した後、さらに
粉砕し、好ましくは16〜40メッシュの粒状体として
用いることもできる。また、これらの触媒を石英砂,ア
ルミナ,マグネシア,カルシア,その他の希釈剤と用い
ることもできる。
【0011】上記の触媒を用いてスチームリホーミング
反応を行なう前に、通常予め600℃〜1000℃、好
ましくは750℃〜1000℃、さらに好ましくは80
0℃〜1000℃で少なくとも数分間、水素のような還
元性気体と接触させて活性化処理を行なう。この場合、
水素は窒素のような不活性気体で希釈されていてもよ
い。次に、還元処理を行なった触媒を用いて、スチーム
リホーミング反応を行なうに際して、メタンとスチーム
は、スチーム/メタン(モル比)=0.3〜100、好
ましくは0.3〜10、さらに好ましくは0.5〜1.
5で混合して用いる。この時、希釈剤として窒素等の不
活性ガスを共存させてもよい。これらの混合ガスを、触
媒を充填した反応管に供給し、通常500℃〜1000
℃、好ましくは700℃〜1000℃、さらに好ましく
は750℃〜950℃の温度で反応を行なう。反応圧力
は約1気圧〜100気圧、好ましくは約1気圧〜50気
圧、さらに好ましくは約1気圧〜30気圧で行なう。混
合ガスの空間速度(GHSV:混合ガスの供給速度を体
積換算の触媒量で除した値)は500〜200,000
-1、好ましくは2,000〜100,000h-1、さ
らに好ましくは3,000〜70,000h-1で行な
う。前記反応には、通常天然ガスから分離されたメタン
を用いるが、石炭その他の物質から製造されたメタンを
用いてもよい。さらに、メタンを含む天然ガス、または
メタンと共に二酸化炭素を高濃度に含有する天然ガスそ
のものを原料として用いることができる他、これらを適
宜混合して用いることもできる。また、本発明を実施す
る場合、触媒は、固定床,移動床もしくは流動床等の当
業者で周知のいずれの態様でも用いることができる。以
下に示した実施例などによって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれに限
定されるものではない。
【0012】[実施例1] (1)触媒の製造 酢酸ニッケル四水和物1.79g,硝酸マグネシウム六
水和物59.7gを水200gに溶解した。ついで、6
0℃で2mol/L炭酸ナトリウム水溶液120mlを
加えることによって混合溶液のpHが10となるように
調整し、2成分からなる炭酸塩は沈殿物を生成させた。
沈殿物をフィルターで濾過し、0.1mol/L炭酸ア
ンモニウムを用いて繰り返し沈殿物の洗浄を行なった
後、空気中120℃で12時間乾燥した。その後、95
0℃で20時間焼成して3mol%ニッケル含有マグネ
シア固溶体を得た。
【0013】(2)反応試験 スチームリホーミング反応は加圧系固定床流通式反応装
置を用いて行なった。内径6mmの石英製反応管に上記
で製造した触媒を20〜40メッシュに成型したもの
0.16gを充填し、水素気流中、850℃で10分間
還元処理を行なった。ついで、以下の条件下で反応試験
を行なった。以上の操作で得られた反応生成物をガスク
ロマトグラフに導入し分析した。各反応温度における反
応開始10分後のメタン転化率の値を表1に示す。いず
れの温度においても、平衡転化率に近い性能が得られ
た。 反応条件: 還元処理温度=850℃ 反応温度=600,650,700,750,800,
850℃ CH4 /H2 O モル比=1 GHSV=16,000h-1(W/F=1.2g・ca
t・h/mol) 全ガス供給速度=50ml/min 触媒=0.16g 反応圧力=0.1MPa
【0014】
【表1】
【0015】[比較例1] (1)触媒 市販のニッケル担持アルミナ触媒(ニッケル担持量=9
wt%、助触媒としてマグネシア添加)を使用した。
【0016】(2)反応試験 反応温度を700,750,800,850℃にした以
外は実施例1と同一条件で反応試験を行なった。各反応
温度における反応開始10分後のメタン転化率の値を表
1に示す。
【0017】[実施例2] (1)触媒の製造 共沈剤として2mol/L炭酸カリウム水溶液、沈でん
物の洗浄に水を用いた以外は実施例1と同様にして3m
ol%ニッケル含有マグネシア固溶体を得た。
【0018】(2)反応試験 反応温度を850℃にした以外は実施例1と同一条件で
反応試験を行なった。反応開始10分後のメタン転化率
の値を表1に示す。
【0019】[実施例3] (1)触媒の製造 酢酸ニッケル四水和物0.60g,硝酸マグネシウム六
水和物60.9gを用いた以外は実施例2と同様にして
1mo1%ニッケル含有マグネシア固溶体(Ni0.01
0.99O)を得た。酢酸ニッケル四水和物1.50g,
硝酸マグネシウム六水和物60.0gを用いた以外は実
施例2と同様にして2.5mo1%ニッケル含有マグネ
シア固溶体(Ni0.025 Mg0.975 O)を得た。酢酸ニ
ッケル四水和物4.19g,硝酸マグネシウム六水和物
57.3gを用いた以外は実施例2と同様にして7mo
1%ニッケル含有マグネシア固溶体(Ni0.07Mg0.93
O)を得た。
【0020】(2)反応試験 上記(1)で調製した1mo1%,2.5mo1%,7
mo1%の各ニッケル含有マグネシア固溶体(Ni0.01
Mg0.99O,Ni0.025 Mg0.975 O,Ni0.07Mg
0.93O)および実施例2で調製した3mo1%ニッケル
含有マグネシア固溶体(Ni0.03Mg0.97O)を用い
て、反応温度を600℃、GHSV=70,000h-1
(W/F=0.27g・cat・h/mo1)にした以
外は実施例1と同一条件で反応試験を行なった。反応開
始10分後のメタン転化率の値を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】[実施例4] (1)触媒の製造 所定量の酢酸ニッケル四水和物,硝酸マグネシウム六水
和物および硝酸カルシウム−水和物を用いた以外は実施
例2と同様にして四種類の3mo1%ニッケル含有カル
シア−マグネシア固溶体(Ni0.03Cax Mg
0.97-xO,X=0.03,0.07,0.13,0.4
7)を得た。
【0023】(2)反応試験 四種類の3mo1%ニッケル含有カルシア−マグネシア
固溶体(Ni0.03Cax Mg0.97-xO,X=0.03,
0.07,0.13,0.47)および実施例2で調製
した3mol%ニッケル含有マグネシア固溶体(Ni
0.03Mg0.97O)を用いて、反応温度を850℃,反応
圧力を0.32MPaにした以外は実施例1と同一条件
で反応試験を行なった。反応開始10分後のメタン転化
率の値を表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】[比較例2] (1)触媒の製造 酢酸ニッケル四水和物1.79g,硝酸カルシウムー水
和物41.0gを用いた以外は実施例2と同様にして3
mo1%ニッケル含有カルシア固溶体(Ni0.03Ca
0.97O)を得た。
【0026】(2)反応試験 反応温度を850℃にした以外は実施例1と同一条件で
反応試験を行なった。反応開始10分後のメタン転化率
の値を表3に示す。
【0027】[実施例5]実施例1の触媒を用いて、反
応温度を850℃にした以外は実施例1と同様にして、
触媒寿命試験を行なった。図1に活性の経時変化を示
す。なお、図中の白四角(□)はメタン転化率(左向き
の矢印で明示した)を、黒四角(■)はH2/COモル
比(右向きの矢印で明示した)を示す。また、メタン転
化率は原料メタンが水素と一酸化炭素に転換した割合を
意味し、H2 /COモル比はメタンから生成した水素と
一酸化炭素中の水素と一酸化炭素の比率を意味するもの
とする。 図より明らかなように、反応開始後、400
0分間、メタン転化率(□)は90〜93%、水素/一
酸化炭素モル比(■)は約3の値をほぼ維持し、安定し
た活性とH2 /COの生成比率を示すことがわかる。ま
た反応後取り出した触媒上の炭素質の析出量は0.3w
t%であり、極めて少なかった。
【0028】[比較例3]比較例1の触媒を用いて、反
応温度850℃にした以外は実施例1と同様にして、触
媒寿命試験を行なった。図1に活性の経時変化を示す。
図中、メタン転化率の変化状況を破線で示した。図か
ら、反応開始直後のメタン転化率は83%であったが、
急速に活性が低下し、1100分後のメタン転化率は0
%であることがわかる。触媒を取り出したところ、炭素
質の析出が顕著であり、炭素質析出量は104wt%に
達した。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、高活性かつ炭素質の析
出が少ない触媒を用いて500〜1000℃の反応温度
でスチームリホーミング反応を行なうので、従来の方法
に比べて、合成ガス製造効率を向上させることができ、
メタンと水を原料として水素と一酸化炭素の合成ガスを
低コストに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の触媒と従来の触媒の反応の経時変化を
示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタンまたはメタンを含む天然ガスと水
    からなるガスを気相中で、ニッケル金属含有アルカリ土
    類金属酸化物固溶体触媒の存在下に、0.3〜100の
    スチーム/メタンモル比、500〜200,000h-1
    のガス時間空間速度(GHSV)、500〜1000℃
    の反応温度および1〜100気圧の全圧力で接触させる
    ことを特徴とするメタンと水を原料とする水素と一酸化
    炭素の合成ガスの製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒が下記の式 aNi・bMg・cCa・dO (式中、a,b,c,dはモル分率であり、a+b+c
    =1、0.005≦a≦0.07、0.93≦(b+
    c)≦0.995、0<b≦0.995、0≦c<0.
    995、d=元素が酸素と電荷均衡を保つのに必要な数
    である)で表わせる組成を有するニッケル金属含有アル
    カリ土類金属酸化物固溶体である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が下記の式 aNi・bMg・cCa・dO (式中、a,b,c,dはモル分率であり、a+b+c
    =1、0.005≦a≦0.07、0.93≦(b+
    c)≦0.995、0.50≦b≦0.995、0≦c
    ≦0.50、d=元素が酸素と電荷均衡を保つのに必要
    な数である)で表わせる組成を有するニッケル金属含有
    アルカリ土類金属酸化物固溶体である請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 触媒が下記の式 aNi・bMg・dO (式中、a,b,dはモル分率であり、a+b=1、
    0.005≦a≦0.07、0.93≦b≦0.99
    5、d=元素が酸素と電荷均衡を保つのに必要な数であ
    る)で表わせる組成を有するニッケル金属含有マグネシ
    ア固溶体である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応前に、触媒を予め600℃〜100
    0℃で、還元性気体と接触させて活性化処理を行なう請
    求項1,2,3又は4記載の方法。
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