JPH0974023A - 鉄心締付構造 - Google Patents

鉄心締付構造

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JPH0974023A
JPH0974023A JP7260617A JP26061795A JPH0974023A JP H0974023 A JPH0974023 A JP H0974023A JP 7260617 A JP7260617 A JP 7260617A JP 26061795 A JP26061795 A JP 26061795A JP H0974023 A JPH0974023 A JP H0974023A
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JP
Japan
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iron core
tightening
stud
core
correction member
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Application number
JP7260617A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nomura
博 野村
Shuichi Nogawa
修一 野川
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造を簡単にして熱変化に対して緩みがなく、
もって電磁振動や騒音の発生を抑制することができる鉄
心締付構造を提供すること。 【解決手段】鉄心4の両端部間に跨って配置される締付
スタッド7と、スタッド7の少なくとも一端で螺合して
鉄心を締め付けるナット8とを備え、鉄心4の線膨張と
前記締付スタッド7の線膨張との差以上に線膨張する補
正部材9をナット8と鉄心4との間に介在させて鉄心4
を締め付け、昇温時に生じる鉄心4の伸長と締付スタッ
ド7の伸長との差に追従して伸長する補正部材9によ
り、常に締付スタッドの締付力の減少を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器、直列リア
クトル、分路リアクトル等の鉄心締付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、変圧器、直列リアクトル、分路
リアクトル等の鉄心類は交番磁束の通路となり、振動や
騒音の原因となるので、これを締付スタッド等で強固に
固定されている。その例を図5を参照して説明すると、
図5は三相空隙付鉄心型リアクトルの鉄心締付構造を示
すもので、三脚の脚鉄鉄心34と空隙絶縁物35との積
み重ね体の上下端に継鉄鉄心36を設け、継鉄鉄心の押
え板37に設けた締付スタッド支持座38に締付スタッ
ド39を通し、スプリングワッシャ40等の弾性体を介
してナット41を螺合して締付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
鉄心締付構造では、脚鉄鉄心34と締付スタッド39と
の材質が異なり、線膨張率も異なるため、運転中の温度
上昇に伴ない両者の熱による伸び具合も当然異なったも
のとなる。すなわち、鉄心を構成する珪素鋼板の線膨張
係数は12〜15(1/℃×10−6)、締付スタッド
39の鉄材の線膨張係数は13(1/℃×10−6)で
あり、締付スタッド39の長さ10に対して脚鉄心の長
さ約8の割合であるので、脚鉄心の膨張率は12×8〜
15×8=96〜120となり、これに対して締付スタ
ッド39の膨張率は13×10=130となり、昇温時
の両者間寸法は34%から10%程度の差が生じ、締付
スタッド39のほうが伸長することになる。
【0004】この膨脹差は、図6に示す様に、スプリン
グワッシャ40もこれを吸収できず、締付スタッド支持
座38とスプリングワッシャ40との間に空隙Gを生ず
るに至る場合も有り、そのため電磁振動の増加や騒音が
増大するという問題を生じている。これを避けるために
バネを挿入する方法もあるが、バネは高価であり、製品
をコスト高なものとなる。
【0005】本発明は、上記の実情に鑑みなされたもの
で、構造を簡単にして熱変化に対して緩みがなく、もっ
て電磁振動や騒音の発生を抑制することができる鉄心締
付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、鉄
心の両端部間に跨って配置される締付スタッドと、前記
スタッドの少なくとも一端で螺合して前記鉄心を締め付
けるナットとを備え、前記鉄心の線膨張と前記締付スタ
ッドの線膨張との差以上に線膨張する補正部材を前記ナ
ットと前記鉄心との間に介在させて前記鉄心を締め付け
てなることを特徴とする鉄心締付構造とすることにより
達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】補正部材として、予め鉄心を構成
する継鉄の温度により増大する伸長寸法と締付スタッド
を構成する鉄の温度により増大する伸長寸法との差を求
め、その差分熱膨脹により伸長する素材例えばステンレ
スとその厚みを設定する。このように設定された補正部
材を締め付け部に設けることにより、温度変化に対して
締め付け部に緩みの発生がなくなり昇温時の電磁振動の
増加や騒音の増大が阻止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の実施例の鉄心締付構造を
備える空隙付鉄心型リアクトルの側面図である。図1に
おいて、下部の継鉄鉄心1と上部の継鉄鉄心2とはそれ
ぞれ、両側面部に押え板3が当てられて図示しない締付
具によって積層固定されている。そして、上下の継鉄鉄
心1と2の間には、脚鉄鉄心4と空隙絶縁物5とが交互
配置され、この脚鉄部と継鉄鉄心1,2から成る被締付
部材は、押え板3に設けた締付スタッド支持座6に係合
した締付スタッド7によって締付け固定される。この締
付スタッド7と螺合する上部のナット8の下には、補正
部材9が設けられている。
【0009】補正部材9は、この実施例ではステンレス
鋼板により構成されている。ステンレスの熱膨張係数は
17.1(1/℃×10−6)であるので、補正部材の
厚さは、締付スタッド7の長さを10とした場合に、3
4/17.1〜10/17.1≒2〜0.6となる。即
ち、締付スタッド7の長さの20%から6%の厚さの補
正部材を設ければ良いことになる。使用材料の線膨張係
数がもっと大きくなれば、補正部材9の厚さはもっと薄
くすることができる。
【0010】この実施例では、補正部材9は上部にだけ
設けた例が示されているが、下部にも分割して設けるこ
とができる。更に、この実施例では、補正部材9の下と
下部のナット8の上にそれぞれバネ材10を設けた例と
して示されているが、このバネ材10は省くこともでき
る。また、バネ材10に代えて、補正部材9とは異なる
熱膨張係数の(例えばもっと大きな値の)別の補正材料
とすることもできる。
【0011】図2は、図1とは異なる締付構造の空隙付
鉄心型リアクトルの側面図である。この実施例では、下
部継鉄鉄心1の下面に配置した下部押え金物11と、上
部継鉄鉄心2の上面に配置した上部押え金物12とで押
えた被締付部材を、締付スタッド13とこの締付スタッ
ドに螺合するナット14とで締め付ける構造となってい
る。そして、上部のナット14の下には、補正部材15
が設けられて、昇温時の締付力の低下を阻止している。
【0012】この実施例ではまた、被締付部材を形成す
る下部継鉄鉄心1と上部継鉄鉄心2の両側部に当てた押
え板16を締め付ける締付スタッド17に螺合するナッ
ト18と座金19との間に補正部材20を設けた例が示
され、昇温による継鉄鉄心の振動騒音も防止された例と
して示されている。また、図中21は自立脚用の支持台
であり、上下の継鉄鉄心1と2の間には、脚鉄鉄心4と
空隙絶縁物5とが交互配置されている。
【0013】図3は、図2の変形例を示す空隙付鉄心型
リアクトルの側面図である。この実施例で特徴的な点
は、上部継鉄鉄心2の上面には、締付スタッド13の線
膨張率よりも大きな線膨張率を有する材料からなり補正
部材をも兼ねる上部押え金物22を用いていることであ
る。
【0014】下部継鉄鉄心1の下面には図2と同様に下
部押え金物11が設けられており、この下部押え金物1
1と上部押え金物22とに締付スタッド13が嵌めら
れ、ナット14を螺合することにより締付固定され、下
部継鉄鉄心1と上部継鉄鉄心2との間に、脚鉄鉄心4と
空隙絶縁物5とが支持されている。また、それぞれ被締
付部材を形成する下部継鉄鉄心1と上部継鉄鉄心2とは
押え板16に挟持され、締付スタッド17、ナット1
8、座金19及び補正材料20とで固定されている。下
部の押え板16の下端部には一対の支持台21が設けら
れている。
【0015】図4は、空心型リアクトルに適用した実施
例を示すもので、(a)は空心型リアクトルの側面図、
(b)は正面図である。図において、一対の並置された
空心コイル23の上端と下端にはそれぞれ絶縁座24が
当てがわれ、下端の絶縁座24の下面には被締付部材を
形成する下部磁気遮蔽体25が設けられ、上端の絶縁座
24の上面には被締付部材を形成する上部磁気遮蔽体2
6が設けられており、両磁気遮蔽体25と26の両端面
には溝状押え板27が設けられ、締付スタッド28とナ
ット29と補正部材30とで締付固定され、昇温時にも
締付スタッド28の締付力が電磁振動力を下まわらない
ようになされている。
【0016】上下に各一対設けた溝状押え板27の両端
部には、締付スタッド31用の貫通孔が設けられ、ここ
に通した締付スタッド31に補正部材32を施してナッ
ト33で締め付け、上下両磁気遮蔽体25,26と共に
空心コイル23をも被締付部材として固定支持してい
る。ここで、締付スタッド31が非磁性のステンレス鋼
製である場合は、補正部材32としてはステンレスより
も線膨張係数の大きな材料を用い、締付スタッド31の
締付力が電磁振動力を上まわるようになされている。
【0017】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、締付スタ
ッドに螺合するナットと鉄心との間に、鉄心の昇温時に
生じる鉄心の伸長と締付スタッドの伸長との差に追従し
て伸長する補正部材が介在しているため、常に締付スタ
ッドの締付力の減少は生ぜず、従って、昇温時に電磁振
動や騒音が増加することが抑制され、また、材料と寸法
の設定だけの簡単な構造によりその抑制効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の鉄心締付構造を備える空隙付
鉄心型リアクトルの側面図である。
【図2】本発明の他の実施例の鉄心締付構造を備える空
隙付鉄心型リアクトルの側面図である。
【図3】図2の変形例を示す空隙付鉄心型リアクトルの
側面図である。
【図4】本発明の実施例の鉄心締付構造を備える空心型
リアクトルを示すもので、(a)は側面図、(b)は正
面図である。
【図5】従来の空隙付鉄心型リアクトルの正面図であ
る。
【図6】図5の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 下部継鉄鉄心 2 上部継鉄鉄心 3 押え板 4 脚鉄鉄心 5 空隙絶縁物 6 締付スタッド支持座 7、13、17、28、31 締付スタッド 8、14、18、29、33 ナット 9、20、30、32 補正部材 11 下部押え金物 12 上部押え金物 23 空心コイル 25 下部磁気遮蔽体 26 上部磁気遮蔽体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心の両端部間に跨って配置される締付ス
    タッドと、前記スタッドの少なくとも一端で螺合して前
    記鉄心を締め付けるナットとを備え、前記鉄心の線膨張
    と前記締付スタッドの線膨張との差以上に線膨張する補
    正部材を前記ナットと前記鉄心との間に介在させて前記
    鉄心を締め付けてなることを特徴とする鉄心締付構造。
JP7260617A 1995-09-01 1995-09-01 鉄心締付構造 Pending JPH0974023A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170143379A (ko) * 2016-06-21 2017-12-29 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 분로 리액터
JP2018041870A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 ファナック株式会社 第一端板および第二端板を備えたリアクトル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170143379A (ko) * 2016-06-21 2017-12-29 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 분로 리액터
JP2018041870A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 ファナック株式会社 第一端板および第二端板を備えたリアクトル
US10490339B2 (en) 2016-09-08 2019-11-26 Fanuc Corporation Reactor including first end plate and second end plate

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