JPH0971977A - 油圧モータ制御回路 - Google Patents

油圧モータ制御回路

Info

Publication number
JPH0971977A
JPH0971977A JP25178395A JP25178395A JPH0971977A JP H0971977 A JPH0971977 A JP H0971977A JP 25178395 A JP25178395 A JP 25178395A JP 25178395 A JP25178395 A JP 25178395A JP H0971977 A JPH0971977 A JP H0971977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
hydraulic motor
brake
accumulator
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25178395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Ino
和幸 猪野
Takeshi Kobayashi
剛 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP25178395A priority Critical patent/JPH0971977A/ja
Publication of JPH0971977A publication Critical patent/JPH0971977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2217Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧モータの慣性回転時等にリリーフ弁を確
実に低圧リリーフさせ、十分なショックレス機能を与え
て停止時の衝撃を緩和できるようにする。 【解決手段】 接続管路31の一端側をブレーキ装置2
2の油室22Bとブレーキ制御弁24との間でブレーキ
管路23の途中部位に接続し、他端側の分岐管路31
A,31Bをアキュムレータ12A,12Bのばね室1
4A,14Bに接続する。そして、ブレーキ制御弁24
が制動位置(a)から解除位置(b)に切換わりパイロ
ットポンプ25からのブレーキ解除圧をブレーキ装置2
2の油室22Bに供給している間は、ブレーキ解除圧を
ブレーキ管路23から接続管路31および分岐管路31
A,31Bを介してばね室14A,14Bに供給し、ア
キュムレータ12A,12Bのフリーピストン13A,
13Bをブレーキ解除圧と弱ばね16A,16Bのばね
力とによって蓄油室15A,15B側に押動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる油圧モータ制御回路
に関し、特に、油圧モータの停止時にショックレス機能
を与え得るようにした油圧モータ制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
のように走行用の油圧モータまたは旋回用の油圧モータ
等を用いて車両等の慣性体を走行または旋回駆動させる
建設機械にあっては、前記油圧モータを停止させるとき
に慣性体から大きな慣性負荷を受けるようになるため、
油圧回路の途中にショックレス機能付きのリリーフ弁を
設け、該リリーフ弁等により前記慣性負荷を吸収するよ
うにしている。
【0003】そこで、図4にこの種の従来技術による油
圧モータ制御回路として油圧ショベルの旋回用油圧回路
を例に挙げて示す。
【0004】図において、1は油圧ショベルの上部旋回
体(図示せず)に設けられる旋回用の油圧モータを示
し、該油圧モータ1は例えば斜板型または斜軸型の油圧
モータ等によって構成され、上部旋回体等の慣性体を減
速機(図示せず)等を介して旋回駆動するものである。
また、該油圧モータ1には後述のブレーキ装置22が付
設され、このブレーキ装置22は上部旋回体の旋回停止
時に制動力を付与し、例えば坂道の途中等で上部旋回体
が下部走行体に対して不用意に旋回(回転)してしまう
のを規制する構成となっている。
【0005】2はタンク3と共に油圧源を構成する油圧
ポンプで、該油圧ポンプ2、タンク3は一対の主管路4
A,4Bを介して油圧モータ1に接続され、該主管路4
A,4Bの途中には油圧パイロット式の方向切換弁5が
設けられている。そして、該方向切換弁5は後述のパイ
ロット弁18からパイロット圧が供給されることにより
中立位置(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えら
れ、この切換位置(ロ),(ハ)で油圧ポンプ2から油
圧モータ1に給排する圧油の方向を切換える構成となっ
ている。
【0006】6は油圧モータ1と方向切換弁5との間の
位置で主管路4A,4Bを分岐管路7A,7B、8A,
8Bを介してタンク3に接続するタンク管路、9A,9
Bは分岐管路7A,7Bの途中にそれぞれ配設されたメ
イクアップ用のチェック弁を示し、該チェック弁9A,
9Bはタンク3から主管路4A,4B側に向けて作動油
(油液)が流通するのを許すことにより、主管路4A,
4B内が負圧状態になるのを防止するものである。
【0007】10A,10Bは油圧モータ1と方向切換
弁5との間に位置して分岐管路8A,8Bの途中にそれ
ぞれ設けられた一対のリリーフ弁としてのオーバロード
リリーフ弁を示し、該オーバロードリリーフ弁10A,
10Bは圧力設定ばね11A,11Bによって高圧のリ
リーフ設定圧Ph (図5参照)が予め決められ、後述の
アキュムレータ12A,12Bにより低圧リリーフ時の
開弁圧力Pl が設定されている。そして、オーバロード
リリーフ弁10A,10Bは油圧モータ1の慣性回転時
等に主管路4Aまたは4B内に、例えばリリーフ設定圧
Ph 以上の圧力(過剰圧)が発生すると、オーバロード
リリーフ弁10A,10Bの弁体(図示せず)が開弁す
ることにより、この圧力(過剰圧)をタンク管路6側へ
とリリーフさせるものである。
【0008】12A,12Bはオーバロードリリーフ弁
10A,10Bに付設されたアキュムレータを示し、該
アキュムレータ12A,12Bは内部に摺動可能に挿嵌
された可動隔壁としてのフリーピストン13A,13B
を備え、該フリーピストン13A,13Bによりアキュ
ムレータ12A,12B内は圧力室としてのばね室14
A,14Bと蓄油室15A,15Bとに画成されてい
る。また、アキュムレータ12A,12Bのばね室14
A,14B内には弱ばね16A,16Bが配設され、該
弱ばね16A,16Bはフリーピストン13A,13B
を蓄油室15A,15B側に向けて常時付勢している。
【0009】そして、例えば油圧モータ1の慣性回転時
等に主管路4A,4Bからの圧油が絞り17A,17B
等を介してアキュムレータ12A,12Bの蓄油室15
A,15B内に供給されると、フリーピストン13A,
13Bが弱ばね16A,16Bに抗してばね室14A,
14B側に摺動変位することにより、蓄油室15A,1
5B内に圧油が一時的に蓄油され、このときにオーバロ
ードリリーフ弁10A,10Bは図5中に実線で示す特
性線Sr のように開弁圧力Pl で低圧リリーフする。
【0010】この結果、アキュムレータ12A,12B
はオーバロードリリーフ弁10A,10Bにショックレ
ス機能を与え、該オーバロードリリーフ弁10A,10
Bが高圧のリリーフ設定圧Ph で開弁するときの衝撃を
緩和するようになる。
【0011】18は方向切換弁5を切換え操作する減圧
弁型のパイロット弁を示し、該パイロット弁18は前記
上部旋回体の運転室内等に設けられ、その出力側はパイ
ロット管路19A,19Bを介して方向切換弁5の油圧
パイロット部5A,5Bに接続されている。そして、パ
イロット弁18は運転者が操作レバー18Aを傾転操作
することにより、方向切換弁5の油圧パイロット部5
A,5Bにパイロット圧を供給し、このパイロット圧に
応じて方向切換弁5を中立位置(イ)から切換位置
(ロ),(ハ)に切換える。
【0012】20はパイロット管路19A,19B間に
設けられた高圧選択弁としてのシャトル弁を示し、該シ
ャトル弁20はパイロット管路19A,19Bのうち高
圧側となるパイロット圧を選択し、選択した圧力を圧力
検出手段としての圧力スイッチ21に出力する。そし
て、圧力スイッチ21はシャトル弁20からのパイロッ
ト圧に応じて閉成,開成(ON,OFF)され、方向切
換弁5が中立位置(イ)にあるときにはパイロット管路
19A,19B内のパイロット圧が共にタンク圧レベル
まで下がることにより、圧力スイッチ21は開成状態に
保持される。
【0013】また、運転者が操作レバー18Aを傾転操
作し、方向切換弁5が中立位置(イ)から切換位置
(ロ)または(ハ)に切換えられるときには、パイロッ
ト管路19Aまたは19B内のパイロット圧が操作レバ
ー18Aの傾転操作で上昇することにより、圧力スイッ
チ21は閉成状態に切り替わる。
【0014】22は油圧モータ1に付設されたネガティ
ブ型のブレーキ装置を示し、該ブレーキ装置22は制動
ばね22Aと油室22B等とを備え、常時は制動ばね2
2Aにより油圧モータ1の出力軸1A等に制動を与え
る。そして、該ブレーキ装置22は油圧モータ1の回転
駆動時等にブレーキ管路23から油室22B内にブレー
キ解除圧となる圧油が供給されると、このときの圧力で
制動ばね22Aを圧縮変形させることにより、油圧モー
タ1の制動を解除するものである。
【0015】24はブレーキ管路23と共にブレーキ解
除圧供給手段を構成するブレーキ制御弁を示し、該ブレ
ーキ制御弁24は3ポート2位置の電磁式切換弁等で構
成され、ブレーキ管路23をパイロットポンプ25とタ
ンク3とに選択的に切換接続する。ここで、該ブレーキ
制御弁24はソレノイド部24Aとばね24Bとを備
え、常時はばね24Bにより制動位置(a)に保持され
る。そして、油圧モータ1の回転駆動時等に後述するコ
ントローラ27からの制御信号でソレノイド部24Aが
励磁されると、ブレーキ制御弁24は制動位置(a)か
ら解除位置(b)に切換えられ、パイロットポンプ25
からブレーキ装置22の油室22Bにブレーキ管路23
を介してブレーキ解除圧を供給する。
【0016】26はパイロットポンプ25の吐出側に設
けられた低圧リリーフ弁を示し、該低圧リリーフ弁26
はパイロットポンプ25からブレーキ管路23内に吐出
されるブレーキ解除圧を、例えば30〜50kg/cm2に設
定するものである。
【0017】さらに、27はマイクロコンピュータ等で
構成されたコントローラを示し、該コントローラ27は
入力側が圧力スイッチ21に接続され、出力側がブレー
キ制御弁24のソレノイド部24Aに接続されている。
そして、該コントローラ27は圧力スイッチ21からの
信号に基づいてソレノイド部24Aに制御信号を出力
し、ブレーキ制御弁24を制動位置(a)と解除位置
(b)とに切換制御するようになっている。
【0018】即ち、コントローラ27は、油圧モータ1
が停止し圧力スイッチ21が開成状態に保持される間は
ソレノイド部24Aを消磁させることによってブレーキ
制御弁24を制動位置(a)とし、油圧モータ1を起動
すべく操作レバー18Aを傾転操作し、方向切換弁5が
中立位置(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切換
えられるまでパイロット弁18からのパイロット圧が上
昇し、圧力スイッチ21が閉成されたときには、ソレノ
イド部24Aに制御信号を出力することによってソレノ
イド部24Aを励磁させ、ブレーキ制御弁24を制動位
置(a)から解除位置(b)に切換える。
【0019】そして、その後に油圧モータ1を停止すべ
く操作レバー18Aを中立位置に戻し、方向切換弁5が
中立位置(イ)に復帰するまでパイロット弁18からの
パイロット圧が減少し、これによって圧力スイッチ21
が開成されたときには、この時点から一定の遅れ時間
(例えば1〜3秒程度)をもってコントローラ27は前
記制御信号の出力を停止し、ソレノイド部24Aを消磁
させることによってブレーキ制御弁24を解除位置
(b)から制動位置(a)に復帰させる。
【0020】このように構成される油圧ショベルの旋回
用油圧回路では、まず方向切換弁5が中立位置(イ)に
あるときには、油圧モータ1に付設したブレーキ装置2
2が制動ばね22Aによって油圧モータ1の出力軸1A
側に制動を与え、上部旋回体が不用意に動いてしまうの
を防止している。
【0021】次に、上部旋回体を一方向に旋回させるた
めに運転者がパイロット弁18の操作レバー18Aを傾
転操作し、パイロット弁18からのパイロット圧によっ
て方向切換弁5を中立位置(イ)から、例えば切換位置
(ロ)に切換えたときには、油圧ポンプ2からの圧油が
モータ駆動圧となって主管路4A側に供給されると共
に、コントローラ27からの制御信号でブレーキ制御弁
24が制動位置(a)から解除位置(b)に切換えられ
る。
【0022】この結果、ブレーキ装置22はパイロット
ポンプ25からブレーキ管路23を介して油室22B内
にブレーキ解除圧が供給されることにより、油圧モータ
1に対する制動を解除する。そして、該油圧モータ1が
油圧ポンプ2からのモータ駆動圧で回転駆動されること
により、上部旋回体は前記減速機を介して油圧モータ1
により一方向に旋回し始めると共に、該油圧モータ1か
らの戻り油が主管路4Bを介してタンク3側に排出され
る。
【0023】次に、油圧モータ1の回転を停止させるた
めに、方向切換弁5を再び中立位置(イ)に戻すと、油
圧ポンプ2から主管路4A側への圧油の供給が断たれ、
主管路4Bは方向切換弁5によりタンク3に対して遮断
される。そして、このときに上部旋回体からの慣性負荷
等で油圧モータ1が慣性回転するようになると、該油圧
モータ1はポンプ作用を行ない、主管路4A側から吸込
んだ圧油を主管路4B側に吐出することにより主管路4
B側を高圧とし、これを油圧モータ1のブレーキ圧とし
て該油圧モータ1に油圧ブレーキをかける。
【0024】また、このときに主管路4B側に発生した
ブレーキ圧(圧油)はオーバロードリリーフ弁10Bの
絞り17B等を介してアキュムレータ12Bの蓄油室1
5B内に供給されるから、該アキュムレータ12Bのフ
リーピストン13Bは弱ばね16Bに抗してばね室14
B側に摺動変位し、このときの圧油が蓄油室15B内に
一時的に蓄油されることにより、オーバロードリリーフ
弁10Bは図5中に実線で示す特性線Sr の如く開弁圧
力Pl で低圧リリーフする。
【0025】そして、オーバロードリリーフ弁10B
は、アキュムレータ12Bのフリーピストン13Bがば
ね室14B側に向けて摺動変位し蓄油室15B内に圧油
が漸次蓄油される時間T(例えば0.1〜0.5秒程
度)の間に亘って、低圧リリーフ状態を保持し、その後
にフリーピストン13Bの変位が規制(停止)され主管
路4B側のブレーキ圧(圧力)が高圧のリリーフ設定圧
Ph に達すると、オーバロードリリーフ弁10Bの弁体
が開弁しこのときの過剰圧をタンク管路6側に排出す
る。
【0026】かくして、オーバロードリリーフ弁10B
はアキュムレータ12Bによってショックレス機能が与
えられ、該オーバロードリリーフ弁10Bが高圧のリリ
ーフ設定圧Ph で開弁するときの衝撃が緩和されるよう
になる。また、コントローラ27は方向切換弁5が中立
位置(イ)に復帰した後にも、油圧モータ1が慣性回転
する間はブレーキ制御弁24を解除位置(b)に保持
し、一定の遅れ時間(例えば1〜3秒程度)をもって前
記制御信号の出力を停止することにより、ブレーキ制御
弁24を解除位置(b)から制動位置(a)に復帰さ
せ、油圧モータ1が慣性回転を停止した状態でブレーキ
装置22により制動力を付与させる。
【0027】なお、油圧ショベルの上部旋回体を他方向
に旋回すべく方向切換弁5を切換位置(ハ)に切換え、
その後に中立位置(イ)へと戻した場合には、オーバロ
ードリリーフ弁10Aがアキュムレータ12Aによりシ
ョックレス機能が与えられ、該オーバロードリリーフ弁
10Aが高圧のリリーフ設定圧Ph で開弁するときの衝
撃が緩和されるものである。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば方向切換弁5を中立位置(イ)から
切換位置(ロ)に切換えて油圧モータ1を回転駆動し、
該油圧モータ1からの戻り油を主管路4Bを介してタン
ク3側に排出しているときに、主管路4B内の管路抵抗
(流路抵抗)等により該主管路4B内の戻り油に、例え
ば3〜5kg/cm2程度の圧力(背圧)が発生することがあ
る。
【0029】そして、この圧力(背圧)は、油圧モータ
1の回転駆動時にオーバロードリリーフ弁10Bの絞り
17B等を介してアキュムレータ12Bの蓄油室15B
に供給されるから、該アキュムレータ12Bの弱ばね1
6Bによる設定圧よりも前記圧力(背圧)の方が高くな
ると、アキュムレータ12Bのフリーピストン13Bは
弱ばね16Bに抗してばね室14B側へと大きく摺動変
位するようになる。
【0030】このため、従来技術では、その後に油圧モ
ータ1が慣性回転し主管路4B側にブレーキ圧が発生し
たときに、アキュムレータ12Bのフリーピストン13
Bはばね室14B側へと既にストロークエンド近くまで
大きく摺動変位していることがあり、この場合にはアキ
ュムレータ12Bの蓄油室15B内にブレーキ圧(圧
油)を漸次蓄油するための時間Tが極端に短くなって、
オーバロードリリーフ弁10Bを図5中に実線で示す特
性線Sr の如く低圧リリーフさせるのが難しくなり、ア
キュムレータ12Bによってオーバロードリリーフ弁1
0Bに十分なショックレス機能を与えることができない
という問題がある。
【0031】そして、最悪の場合には、オーバロードリ
リーフ弁10B(10A)が図5中に点線で示す特性線
St の如く、低圧リリーフすることなく高圧のリリーフ
設定圧Ph で開弁することがあり、オーバロードリリー
フ弁10Bが高圧のリリーフ設定圧Ph で開弁するとき
に油圧モータ1等に衝撃(ショック)を与えてしまうと
いう問題がある。
【0032】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油圧モータの慣性回転時等にリ
リーフ弁を確実に低圧リリーフさせ、十分なショックレ
ス機能を与えることができ、停止時の衝撃を効果的に緩
和できるようにした油圧モータ制御回路を提供すること
を目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、負荷に制動を与えるネガティブ型のブ
レーキ装置を有した油圧モータと、該油圧モータを油圧
源に接続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設け
られ、前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方向
を切換える方向切換弁と、該方向切換弁と油圧モータと
の間に位置して前記各主管路の途中にそれぞれ設けら
れ、該各主管路内の圧力を高圧のリリーフ設定圧以下に
制限する一対のリリーフ弁と、前記油圧モータの回転駆
動時にブレーキ解除圧を前記ブレーキ装置に供給し、該
ブレーキ装置による制動を解除させるブレーキ解除圧供
給手段とを備えてなる油圧モータ制御回路に適用され
る。
【0034】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記各リリーフ弁には、内部が可動隔壁
により蓄油室と圧力室とに画成され、前記各主管路から
の圧油を該各リリーフ弁を介して前記各蓄油室内に蓄油
することにより、前記高圧のリリーフ設定圧よりも低い
圧力で該各リリーフ弁を一時的に低圧リリーフさせるア
キュムレータを付設し、該各アキュムレータの圧力室を
前記ブレーキ解除圧供給手段に接続する構成としたこと
にある。
【0035】この場合、請求項2に記載の発明では、前
記各アキュムレータの圧力室を前記ブレーキ解除圧供給
手段に接続する管路の途中に、前記各主管路間の圧力差
によって切換え操作され該アキュムレータの圧力室を前
記ブレーキ解除圧供給手段とタンクとに選択的に連通さ
せる補助切換弁を設け、該補助切換弁は、前記油圧モー
タの回転駆動時に前記油圧モータの戻り側に位置するア
キュムレータの圧力室を前記ブレーキ解除圧供給手段に
連通させる第1の切換位置と、前記油圧モータの慣性回
転時に前記アキュムレータの圧力室をタンクに連通させ
る第2の切換位置とを備える構成としている。
【0036】また、請求項3に記載の発明では、前記補
助切換弁は第1の切換位置に切換えられたときに、前記
ブレーキ解除圧供給手段からアキュムレータの圧力室に
ブレーキ解除圧を供給することにより、前記アキュムレ
ータの可動隔壁を蓄油室側に向けて移動させる構成とし
ている。
【0037】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
補助切換弁に、前記第1の切換位置と第2の切換位置と
の間に位置し、前記各アキュムレータの圧力室を共にタ
ンクに連通させる中立位置を設ける構成としている。
【0038】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
アキュムレータの圧力室をブレーキ解除圧供給手段に接
続し、油圧モータの回転駆動時に該ブレーキ解除圧供給
手段からのブレーキ解除圧をアキュムレータの圧力室に
供給できるから、油圧モータの各主管路のうち戻り側の
主管路(油圧モータからの戻り油)に背圧が発生し、こ
の背圧がアキュムレータの蓄油室に作用する場合でも、
背圧よりも高い圧力のブレーキ解除圧をアキュムレータ
の圧力室に作用させることによって、油圧モータの回転
駆動時に従来技術の如くアキュムレータの可動隔壁が蓄
油室側から圧力室側に動いてしまうのを確実に防止でき
る。
【0039】そして、油圧モータの慣性回転時に戻り側
の主管路内にブレーキ圧が発生し、該ブレーキ圧がアキ
ュムレータの蓄油室に供給されるときには、このブレー
キ圧が前記圧力室側のブレーキ解除圧よりも高くなるこ
とによって、アキュムレータの可動隔壁を蓄油室側から
圧力室側に向け移動させることができ、可動隔壁の移動
がストロークエンドで規制(停止)されるまでの間、リ
リーフ弁をアキュムレータによって確実に低圧リリーフ
させることができる。
【0040】この場合、請求項2に記載の発明では、前
記各アキュムレータの圧力室を前記ブレーキ解除圧供給
手段に接続する管路の途中に補助切換弁を設け、油圧モ
ータの回転駆動時に該補助切換弁を各主管路間の圧力差
で第1の切換位置としてアキュムレータの圧力室をブレ
ーキ解除圧供給手段に連通させることにより、戻り側の
主管路(油圧モータからの戻り油)に背圧が発生した場
合でも、請求項1の発明と同様にこの背圧よりも高い圧
力のブレーキ解除圧をアキュムレータの圧力室に作用さ
せることができ、アキュムレータの可動隔壁が蓄油室側
から圧力室側に動いてしまうのを確実に防止できる。
【0041】そして、油圧モータの慣性回転時には各主
管路間の圧力差によって補助切換弁が第2の切換位置に
切換えられ、アキュムレータの圧力室をタンクへと連通
させるから、油圧モータの慣性回転によって戻り側の主
管路内に発生したブレーキ圧がアキュムレータの蓄油室
に供給され、可動隔壁が圧力室側に向けて移動するとき
に圧力室内の油液をタンクへと円滑に排出でき、可動隔
壁の移動がストロークエンドで規制(停止)されるまで
の間、リリーフ弁をアキュムレータによって確実に低圧
リリーフさせることができる。
【0042】また、請求項3に記載の発明では、前記補
助切換弁が第1の切換位置に切換えられたときに、前記
ブレーキ解除圧供給手段からのブレーキ解除圧を前記ア
キュムレータの圧力室に供給し、該アキュムレータの可
動隔壁を圧力室側から蓄油室側に向けて移動させるか
ら、油圧モータの回転駆動時にはアキュムレータの可動
隔壁を蓄油室側に大きく移動させた状態に保持でき、そ
の後に油圧モータが慣性回転するときには、前記アキュ
ムレータの蓄油室内に供給されるブレーキ圧により可動
隔壁を蓄油室側から圧力室側へと大きなストローク量を
もって移動させることができる。
【0043】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
第1,第2の切換位置間に位置して補助切換弁に、前記
各アキュムレータの圧力室を共にタンクに連通させる中
立位置を設けることにより、油圧モータの停止時には補
助切換弁が中立位置となって各アキュムレータの圧力室
を共にタンクに連通(接続)でき、各可動隔壁を初期位
置へと確実に復帰させることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図3に基づいて説明する。なお、実施例では前述した
図4および図5に示す従来技術と同一構成要素に同一符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0045】ここで、図1は本発明の第1の実施例を示
している。
【0046】図中、31はブレーキ管路23をアキュム
レータ12A,12Bのばね室14A,14Bに接続す
る管路としての接続管路を示し、該接続管路31は一端
側がブレーキ装置22の油室22Bとブレーキ制御弁2
4との間でブレーキ管路23の途中部位に接続され、他
端側は分岐管路31A,31Bとなってその先端がばね
室14A,14Bに接続されている。
【0047】ここで、接続管路31は、ブレーキ制御弁
24が制動位置(a)に切換わっている間はアキュムレ
ータ12A,12Bのばね室14A,14Bを分岐管路
31A,31Bおよびブレーキ管路23等を介してタン
ク3に連通させ、ばね室14A,14B内をタンク圧状
態に保持すると共に、該ばね室14A,14B内の弱ば
ね16A,16Bによりフリーピストン13A,13B
を蓄油室15A,15B側に押動させる。
【0048】そして、ブレーキ制御弁24が制動位置
(a)から解除位置(b)に切換わりパイロットポンプ
25からのブレーキ解除圧をブレーキ装置22の油室2
2Bに供給している間は、このときのブレーキ解除圧を
ブレーキ管路23から接続管路31および分岐管路31
A,31Bを介してアキュムレータ12A,12Bのば
ね室14A,14Bに供給することにより、該アキュム
レータ12A,12Bのフリーピストン13A,13B
をブレーキ解除圧と弱ばね16A,16Bのばね力とに
よって蓄油室15A,15B側に押動させる。
【0049】本実施例による油圧ショベルの旋回用油圧
回路は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動
については従来技術によるものと格別差異はない。
【0050】然るに、本実施例では、アキュムレータ1
2A,12Bのばね室14A,14Bとブレーキ管路2
3の途中部位との間を、分岐管路31A,31Bを有す
る接続管路31によって接続する構成としたから、アキ
ュムレータ12A,12Bのばね室14A,14B内を
ブレーキ管路23と常に等しい圧力状態に保持でき、ブ
レーキ制御弁24を制動位置(a)から解除位置(b)
に切換えている間は、パイロットポンプ25からのブレ
ーキ解除圧(例えば30〜50kg/cm2程度)をアキュム
レータ12A,12Bのばね室14A,14B内に作用
させ続けることにより、下記のような作用効果を得るこ
とができる。
【0051】即ち、上部旋回体を一方向に旋回させるた
めに運転者がパイロット弁18の操作レバー18Aを傾
転操作し、パイロット弁18からのパイロット圧によっ
て方向切換弁5を中立位置(イ)から、例えば切換位置
(ロ)に切換えたときには、油圧ポンプ2からの圧油が
モータ駆動圧となって主管路4A側に供給されると共
に、コントローラ27からの制御信号でブレーキ制御弁
24が制動位置(a)から解除位置(b)に切換えられ
るようになる。
【0052】この結果、パイロットポンプ25からブレ
ーキ解除圧をブレーキ管路23を介してブレーキ装置2
2の油室22B内に供給でき、油圧モータ1に対する制
動を解除できると共に、油圧ポンプ2からのモータ駆動
圧で油圧モータ1を回転駆動することにより、上部旋回
体を減速機等を介して旋回駆動でき、油圧モータ1から
の戻り油を主管路4Bを介してタンク3側に排出するこ
とができる。
【0053】そして、このときに主管路4B内の管路抵
抗(流路抵抗)等により該主管路4B内の戻り油に、例
えば3〜5kg/cm2程度の圧力(背圧)が発生しこの圧力
(背圧)がオーバロードリリーフ弁10Bの絞り17B
を介してアキュムレータ12Bの蓄油室15Bに作用し
たとしても、アキュムレータ12Bのばね室14B内に
はブレーキ管路23からのブレーキ解除圧(例えば30
〜50kg/cm2程度)が作用し続けているから、アキュム
レータ12Bのばね室14Bを蓄油室15Bよりも高い
圧力状態とし、油圧モータ1の回転駆動時にフリーピス
トン13Bを弱ばね16B等によって蓄油室15B側に
大きく押動した状態に保持できる。
【0054】次に、油圧モータ1の回転を停止させるた
めに、方向切換弁5を再び中立位置(イ)に戻し、上部
旋回体からの慣性負荷等で油圧モータ1が慣性回転する
ようになると、該油圧モータ1はポンプ作用を行ない、
主管路4A側から吸込んだ圧油を主管路4B側に吐出す
ることにより主管路4B側を高圧とし、これを油圧モー
タ1のブレーキ圧として該油圧モータ1に油圧ブレーキ
をかけると共に、主管路4B側に発生したブレーキ圧
(圧油)はオーバロードリリーフ弁10Bの絞り17B
等を介してアキュムレータ12Bの蓄油室15B内に供
給される。
【0055】そして、油圧モータ1が慣性回転している
間もブレーキ制御弁24は制動位置(a)から解除位置
(b)に切換えられた状態に保持され、アキュムレータ
12Bのばね室14B内にはブレーキ管路23からのブ
レーキ解除圧(例えば30〜50kg/cm2程度)が作用し
続けているから、前記主管路4B内のブレーキ圧がばね
室14B側のブレーキ解除圧よりも高くなった段階で、
アキュムレータ12Bのフリーピストン13Bを蓄油室
15B側からばね室14B側に向けて摺動変位させるこ
とができ、フリーピストン13Bの変位がストロークエ
ンドで規制(停止)されるまでの間、オーバロードリリ
ーフ弁10Bをアキュムレータ12Bにより確実に低圧
リリーフさせることができる。
【0056】また、油圧ショベルの上部旋回体を他方向
に旋回すべく方向切換弁5を切換位置(ハ)に切換えた
ときにも、ブレーキ管路23からのブレーキ解除圧を接
続管路31、分岐管路31Aを介してアキュムレータ1
2Aのばね室14Aに供給し続けることができ、アキュ
ムレータ12Aのフリーピストン13Aを蓄油室15A
側に大きく押動した状態に保持できると共に、その後に
方向切換弁5を中立位置(イ)に戻した場合には、油圧
モータ1の慣性回転時に主管路4A内に発生するブレー
キ圧(圧油)を蓄油室15B内に一時的に蓄油させるこ
とができ、オーバロードリリーフ弁10Aを低圧リリー
フさせつつ、アキュムレータ12Aによって十分なショ
ックレス機能を与えることができる。
【0057】従って、本実施例によれば、油圧モータ1
が慣性回転し主管路4B(4A)側にブレーキ圧が発生
したときに、アキュムレータ12B(12A)のフリー
ピストン13B(13A)を蓄油室15B(15A)側
からばね室14B(14A)側まで大きく摺動変位(ス
トローク)させることができ、油圧モータ1の慣性回転
時等にオーバロードリリーフ弁10B(10A)が低圧
リリーフするのを確実に補償できると共に、該オーバロ
ードリリーフ弁10B(10A)に十分なショックレス
機能を与えることができ、油圧モータ1の停止時の衝撃
(ショック)を効果的に緩和できる。
【0058】また、油圧モータ1の回転が停止したとき
には、ブレーキ制御弁24がコントローラ27によりブ
レーキの解除位置(b)から制動位置(a)に戻され、
接続管路31(分岐管路31A,31B)はブレーキ管
路23と共にタンク3に連通するようになるから、アキ
ュムレータ12A,12Bのばね室14A,14Bを蓄
油室15A,15Bと共にタンク圧に近い状態に保持で
き、アキュムレータ12A,12Bのフリーピストン1
3A,13Bを弱ばね16A,16Bによって蓄油室1
5A,15B側に押動し、次なる作動に備えることがで
きる。
【0059】次に、図2は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、各アキュムレータの圧力室をブ
レーキ解除圧供給手段に接続する管路の途中に補助切換
弁を設け、該補助切換弁を各主管路間の圧力差で切換え
操作することによって、前記各アキュムレータの圧力室
をブレーキ解除圧供給手段とタンクとに選択的に連通さ
せる構成としたことにある。
【0060】図中、41A,41Bは一端側がアキュム
レータ12A,12Bのばね室14A,14Bに接続さ
れた接続管路を示し、該接続管路41A,41Bの他端
側には後述の補助切換弁44が接続されている。42は
タンク管路を示し、該タンク管路42は一端側が補助切
換弁44に接続され、他端側がタンク3に接続されてい
る。
【0061】43はブレーキ装置22の油室22Bとブ
レーキ制御弁24との間でブレーキ管路23の途中部位
から分岐した他の接続管路で、該接続管路43は前記接
続管路41A,41Bと共にアキュムレータ12A,1
2Bのばね室14A,14Bをブレーキ管路23(ブレ
ーキ解除圧供給手段)に接続する管路を構成し、該接続
管路43の先端側は補助切換弁44を介して前記接続管
路41A,41Bのいずれかに選択的に接続される。
【0062】44は接続管路41A,41Bとタンク管
路42、接続管路43との間に配設された補助切換弁を
示し、該補助切換弁44は例えば4ポート2位置の油圧
パイロット式切換弁により構成され、その両端側には主
管路4A,4B内の圧力がパイロット圧として導かれる
油圧パイロット部44A,44Bが設けられている。そ
して、補助切換弁44は主管路4A,4B間の圧力差に
応じて切換位置(c),(d)のいずれかに切換えら
れ、切換位置(c)では接続管路41Aをタンク管路4
2を介してタンク3に連通させると共に、接続管路41
Bを接続管路43を介してブレーキ管路23に連通させ
る。また、補助切換弁44は切換位置(d)で接続管路
41Aを接続管路43を介してブレーキ管路23に連通
させ、接続管路41Bをタンク管路42を介してタンク
3に連通させる。
【0063】ここで、油圧モータ1に圧油を給排する一
対の主管路4A,4Bのうち、主管路4A側に油圧ポン
プ2からのモータ駆動圧が供給され、油圧モータ1から
の戻り油が主管路4Bに排出される場合を想定すると、
この場合には主管路4A,4B間の圧力差により補助切
換弁44は第1の切換位置としての切換位置(c)に切
換えられ、アキュムレータ12A,12Bのうち油圧モ
ータ1の戻り側となるアキュムレータ12Bのばね室1
4Bが接続管路41Bおよび接続管路43を介してブレ
ーキ管路23に連通した状態となる。
【0064】次に、この状態から油圧モータ1を停止す
べく操作レバー18Aを中立位置に戻して油圧モータ1
が慣性回転するときには、油圧モータ1がポンプ作用を
行ない、主管路4A側から吸込んだ圧油を主管路4B側
に吐出することにより主管路4B側に高圧のブレーキ圧
を発生させるから、この場合には補助切換弁44が主管
路4B側のブレーキ圧によって第2の切換位置としての
切換位置(d)に切換えられ、アキュムレータ12Bの
ばね室14Bを接続管路41Bおよびタンク管路42を
介してタンク3に連通させることになる。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、接続管路41A,4
1Bとタンク管路42、接続管路43との間に補助切換
弁44を配設し、アキュムレータ12A,12Bのうち
油圧モータ1の戻り側となるアキュムレータ12Bのば
ね室14Bを、油圧モータ1の慣性回転時に接続管路4
1Bおよびタンク管路42を介してタンク3に連通させ
るように、補助切換弁44を切換位置(c)から切換位
置(d)に切換える構成としている。
【0066】この結果、油圧モータ1の慣性回転時には
油圧モータ1の戻り側に位置するアキュムレータ12B
のばね室14Bを、タンク3に接続することによって前
記第1の実施例よりもさらに低い圧力状態に設定でき、
油圧モータ1の慣性回転時にオーバロードリリーフ弁1
0Bの絞り17B等を介してアキュムレータ12Bの蓄
油室15B内に供給されるブレーキ圧により、アキュム
レータ12Bのフリーピストン13Bを蓄油室15B側
からばね室14B側へと、ブレーキ圧が前記第1の実施
例よりも低い圧力の段階で大きく摺動変位(ストロー
ク)させることができ、低圧リリーフ時の圧力をより低
い圧力に設定できる。
【0067】次に、図3は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、接続管路41A,41Bとタ
ンク管路42、接続管路43との間に配設した補助切換
弁51を例えば4ポート3位置の油圧パイロット式切換
弁により構成し、その両端側には主管路4A,4B内の
圧力がパイロット圧として導かれる油圧パイロット部5
1A,51Bを設ける構成としたことにある。
【0068】ここで、補助切換弁51は主管路4A,4
B間の圧力差に応じて中立位置(e)から切換位置
(f),(g)のいずれかに切換えられ、切換位置
(f)では接続管路41Aをタンク管路42を介してタ
ンク3に連通させると共に、接続管路41Bを接続管路
43を介してブレーキ管路23に連通させる。また、補
助切換弁51は切換位置(g)で接続管路41Aを接続
管路43を介してブレーキ管路23に連通させ、接続管
路41Bをタンク管路42を介してタンク3に連通させ
る。そして、切換位置(f),(g)間の中立位置
(e)で補助切換弁51は接続管路41A,41Bを共
にタンク管路42を介してタンク3に接続させるもので
ある。
【0069】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、補助切換弁51に切
換位置(f),(g)間に位置して中立位置(e)を設
けるようにしたから、油圧モータ1の回転が実質的に停
止し主管路4A,4B間の圧力差がほぼ零となるときに
は、補助切換弁51を中立位置(e)に復帰させて接続
管路41A,41Bを共にタンク管路42を介してタン
ク3に連通させることができる。
【0070】この結果、アキュムレータ12A,12B
のばね室14A,14Bを蓄油室15A,15Bと共に
タンク圧に近い状態に保持でき、アキュムレータ12
A,12Bのフリーピストン13A,13Bを弱ばね1
6A,16Bによって蓄油室15A,15B側に押動
し、次なる作動に確実に備えることができる。
【0071】なお、前記各実施例では、アキュムレータ
12A,12B内をフリーピストン13A,13Bによ
り、ばね室14A,14Bと蓄油室15A,15Bとに
画成し、ばね室14A,14B内には弱ばね16A,1
6Bを配設するものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば弱ばね16A,16Bを廃止してばね室1
4A,14B側で所謂圧力室を構成するようにしてもよ
い。
【0072】また、前記各実施例では、油圧ショベルの
旋回用油圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば油圧ショベルの走行
用油圧回路に適用してもよく、また油圧クレーン等の種
々の建設機械に設ける油圧モータ制御回路に適用しても
よい。さらに、油圧モータ1としては斜板型または斜軸
型の油圧モータに限らず、例えばラジアルピストン型の
油圧モータ等を用いるようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、各アキュムレータの圧力室をブレー
キ解除圧供給手段に接続する構成としたから、油圧モー
タの回転駆動時に該ブレーキ解除圧供給手段からのブレ
ーキ解除圧をアキュムレータの圧力室に供給でき、油圧
モータの各主管路のうち戻り側の主管路(油圧モータか
らの戻り油)に発生した圧力(背圧)がアキュムレータ
の蓄油室側に作用する場合でも、この背圧よりも高い圧
力のブレーキ解除圧をアキュムレータの圧力室に作用さ
せることができる。従って、油圧モータの回転駆動時に
アキュムレータの可動隔壁が蓄油室側から圧力室側に動
いてしまうのを確実に防止でき、油圧モータの慣性回転
時等にリリーフ弁を効果的に低圧リリーフさせることが
できると共に、十分なショックレス機能を与えることが
でき、停止時の衝撃を効果的に緩和できる。
【0074】この場合、請求項2に記載の発明の如く、
前記各アキュムレータの圧力室を前記ブレーキ解除圧供
給手段に接続する管路の途中に補助切換弁を設け、油圧
モータの回転駆動時に該補助切換弁を各主管路間の圧力
差で第1の切換位置としてアキュムレータの圧力室をブ
レーキ解除圧供給手段に連通させることにより、戻り側
の主管路(油圧モータからの戻り油)に背圧が発生した
場合でも、請求項1の発明と同様にこの背圧よりも高い
圧力のブレーキ解除圧をアキュムレータの圧力室に作用
させることができ、アキュムレータの可動隔壁が蓄油室
側から圧力室側に動いてしまうのを確実に防止できる。
また、油圧モータの慣性回転時には補助切換弁を第2の
切換位置に切換えて、アキュムレータの圧力室をタンク
へと連通させることにより、油圧モータの慣性回転時等
にリリーフ弁を効果的に低圧リリーフさせることがで
き、十分なショックレス機能を与え得ると共に、停止時
の衝撃を効果的に緩和できる。
【0075】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
補助切換弁が第1の切換位置に切換えられたときに、前
記ブレーキ解除圧供給手段からのブレーキ解除圧をアキ
ュムレータの圧力室に供給して、該アキュムレータの可
動隔壁を蓄油室側に向けて移動させることにより、その
後に油圧モータが慣性回転するときには、前記アキュム
レータの蓄油室内に供給されるブレーキ圧により可動隔
壁を圧力室側へと大きなストローク量をもって移動させ
ることができ、油圧モータの慣性回転時等にリリーフ弁
を効果的に低圧リリーフさせ、十分なショックレス機能
を与えることができる。
【0076】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記補助切換弁の第1,第2の切換位置間に、前記各ア
キュムレータの圧力室を共にタンクに連通させる中立位
置を設ける構成としたから、油圧モータが実質的に停止
したときは補助切換弁を自動的に中立位置に復帰させ
て、各アキュムレータの圧力室を共にタンクに連通(接
続)でき、各可動隔壁を初期位置に復帰した状態に保持
しておくことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧モータ制御回
路が適用された油圧ショベルの旋回用油圧回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例による油圧モータ制御回
路が適用された油圧ショベルの旋回用油圧回路図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例による油圧モータ制御回
路が適用された油圧ショベルの旋回用油圧回路図であ
る。
【図4】従来技術による油圧モータ制御回路が適用され
た油圧ショベルの旋回用油圧回路図である。
【図5】図4中のオーバロードリリーフ弁が開弁すると
きの圧力特性を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 油圧モータ 2 油圧ポンプ(油圧源) 3 タンク 4A,4B 主管路 5 方向切換弁 10A,10B オーバロードリリーフ弁(リリーフ
弁) 11A,11B 圧力設定ばね 12A,12B アキュムレータ 13A,13B フリーピストン(可動隔壁) 14A,14B ばね室(圧力室) 15A,15B 蓄油室 16A,16B 弱ばね 22 ブレーキ装置 23 ブレーキ管路(ブレーキ解除圧供給手段) 24 ブレーキ制御弁 25 パイロットポンプ 26 低圧リリーフ弁 27 コントローラ 31,41A,41B,43 接続管路 31A,31B 分岐管路 42 タンク管路 44,51 補助切換弁 44A,44B,51A,51B 油圧パイロット部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に制動を与えるネガティブ型のブレ
    ーキ装置を有した油圧モータと、該油圧モータを油圧源
    に接続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けら
    れ、前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方向を
    切換える方向切換弁と、該方向切換弁と油圧モータとの
    間に位置して前記各主管路の途中にそれぞれ設けられ、
    該各主管路内の圧力を高圧のリリーフ設定圧以下に制限
    する一対のリリーフ弁と、前記油圧モータの回転駆動時
    にブレーキ解除圧を前記ブレーキ装置に供給し、該ブレ
    ーキ装置による制動を解除させるブレーキ解除圧供給手
    段とを備えてなる油圧モータ制御回路において、 前記各リリーフ弁には、内部が可動隔壁により蓄油室と
    圧力室とに画成され、前記各主管路からの圧油を該各リ
    リーフ弁を介して前記各蓄油室内に蓄油することによ
    り、前記高圧のリリーフ設定圧よりも低い圧力で該各リ
    リーフ弁を一時的に低圧リリーフさせるアキュムレータ
    を付設し、該各アキュムレータの圧力室を前記ブレーキ
    解除圧供給手段に接続する構成としたことを特徴とする
    油圧モータ制御回路。
  2. 【請求項2】 前記各アキュムレータの圧力室を前記ブ
    レーキ解除圧供給手段に接続する管路の途中には、前記
    各主管路間の圧力差によって切換え操作され該アキュム
    レータの圧力室を前記ブレーキ解除圧供給手段とタンク
    とに選択的に連通させる補助切換弁を設け、該補助切換
    弁は、前記油圧モータの回転駆動時に前記油圧モータの
    戻り側に位置するアキュムレータの圧力室を前記ブレー
    キ解除圧供給手段に連通させる第1の切換位置と、前記
    油圧モータの慣性回転時に前記アキュムレータの圧力室
    をタンクに連通させる第2の切換位置とを備える構成と
    してなる請求項1に記載の油圧モータ制御回路。
  3. 【請求項3】 前記補助切換弁は第1の切換位置に切換
    えられたときに、前記ブレーキ解除圧供給手段からアキ
    ュムレータの圧力室にブレーキ解除圧を供給することに
    より、前記アキュムレータの可動隔壁を蓄油室側に向け
    て移動させる構成としてなる請求項2に記載の油圧モー
    タ制御回路。
  4. 【請求項4】 前記補助切換弁には、前記第1の切換位
    置と第2の切換位置との間に位置し、前記各アキュムレ
    ータの圧力室を共にタンクに連通させる中立位置を設け
    る構成としてなる請求項2または3に記載の油圧モータ
    制御回路。
JP25178395A 1995-09-05 1995-09-05 油圧モータ制御回路 Pending JPH0971977A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25178395A JPH0971977A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 油圧モータ制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25178395A JPH0971977A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 油圧モータ制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0971977A true JPH0971977A (ja) 1997-03-18

Family

ID=17227867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25178395A Pending JPH0971977A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 油圧モータ制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0971977A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030027762A (ko) * 2001-09-28 2003-04-07 코벨코 겐키 가부시키가이샤 회전 제어 회로
CN100385081C (zh) * 2003-05-15 2008-04-30 神钢建设机械株式会社 作业机械的液压控制装置
CN103470557A (zh) * 2013-09-05 2013-12-25 南京工业大学 一种液压回转制动节能控制系统
CN103466451A (zh) * 2013-09-12 2013-12-25 尤洛卡矿业安全工程股份有限公司 一种柴油单轨吊机用控制装置
EP3015608A4 (en) * 2013-06-28 2017-04-12 Volvo Construction Equipment AB Hydraulic pressure control device for construction machinery
CN108894274A (zh) * 2018-07-27 2018-11-27 徐州工业职业技术学院 一种挖掘机回转能量回收和再利用系统
CN114458061A (zh) * 2022-04-13 2022-05-10 烟台安姆斯实业有限公司 一种自行式环境保障厂房

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030027762A (ko) * 2001-09-28 2003-04-07 코벨코 겐키 가부시키가이샤 회전 제어 회로
US6732513B2 (en) 2001-09-28 2004-05-11 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. Rotating control circuit
CN100385081C (zh) * 2003-05-15 2008-04-30 神钢建设机械株式会社 作业机械的液压控制装置
EP3015608A4 (en) * 2013-06-28 2017-04-12 Volvo Construction Equipment AB Hydraulic pressure control device for construction machinery
CN103470557A (zh) * 2013-09-05 2013-12-25 南京工业大学 一种液压回转制动节能控制系统
CN103470557B (zh) * 2013-09-05 2015-09-16 南京工业大学 一种液压回转制动节能控制系统
CN103466451A (zh) * 2013-09-12 2013-12-25 尤洛卡矿业安全工程股份有限公司 一种柴油单轨吊机用控制装置
CN108894274A (zh) * 2018-07-27 2018-11-27 徐州工业职业技术学院 一种挖掘机回转能量回收和再利用系统
CN108894274B (zh) * 2018-07-27 2020-10-16 徐州工业职业技术学院 一种挖掘机回转能量回收和再利用系统
CN114458061A (zh) * 2022-04-13 2022-05-10 烟台安姆斯实业有限公司 一种自行式环境保障厂房

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1991008395A1 (en) Hydraulic motor driving circuit device
KR101358522B1 (ko) 가변 유압 모터 구동 장치
JP5389461B2 (ja) 液圧モータ
KR20030027762A (ko) 회전 제어 회로
JP2001512797A (ja) 移動可能な作業機械のため、特にホイールローダのための油圧制御装置
JP2016148446A (ja) 作業機の油圧システム及び作業機
JPH0971977A (ja) 油圧モータ制御回路
JP6847821B2 (ja) 作業機の油圧システム
US11131081B2 (en) Pivoting work machine
JPH0960045A (ja) 油圧モータ制御回路
JP4325851B2 (ja) Hst走行駆動装置
JP3978292B2 (ja) 走行駆動装置
JPH10152866A (ja) 流体圧回路
JP6766030B2 (ja) 作業機の油圧システム
JPH0658411A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP2721383B2 (ja) 作業機械の油圧回路
JPH08199631A (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP2511317B2 (ja) 油圧モ―タ駆動回路
JP3643211B2 (ja) 慣性体駆動装置
JP4279230B2 (ja) 建設機械の走行油圧回路
JP2001173025A (ja) 作業車両
JPH06249339A (ja) Hst油圧走行駆動装置
JP2746906B2 (ja) 油圧モータのブレーキ回路
JPH06193730A (ja) 作業車両の走行用油圧モータ駆動回路
JPH07190008A (ja) 油圧モータ駆動回路