JPH0965308A - 双方向番組に対する応答情報の処理方法および処理システム - Google Patents

双方向番組に対する応答情報の処理方法および処理システム

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JPH0965308A
JPH0965308A JP7239276A JP23927695A JPH0965308A JP H0965308 A JPH0965308 A JP H0965308A JP 7239276 A JP7239276 A JP 7239276A JP 23927695 A JP23927695 A JP 23927695A JP H0965308 A JPH0965308 A JP H0965308A
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善次 服部
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話回線の輻輳を発生させることなく視聴者
からの応答情報を送信することができ、放送局側の応答
情報の処理の負荷を軽減することができる双方向放送方
式を提供する。 【解決手段】 視聴者は、双方向番組に対する応答情報
を電話回線31を介して送信する。地域交換機システム
32は、通信要求が双方向番組の応答情報の受付電話番
号に対するものであるときには、その通信要求を着信さ
せる。そして、後に続く応答情報を受信し、デコード
し、一時記憶する。地域交換機システム32は、一時記
憶した不特定多数の応答情報を、予め提供された情報に
基づいて評価、選別、抽出、分類、集計などの処理を行
なう。処理結果は、地域交換機管理システム33により
収集し、必要があれば、ここでも、収集した処理結果を
評価、選別、抽出、分類、集計し、その結果を放送局1
0に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばテレビジ
ョン放送による双方向番組に対する応答情報の処理方法
および処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、テレビ放送において、テレビシ
ョッピング、アンケート調査、視聴者参加型のクイズ番
組など、視聴者からの放送番組に対する応答を受け付け
るようにする双方向放送が行なわれている。双方向放送
は、放送番組中において、番組に対する応答を受け付け
る受付電話番号を、スーパーインポーズで画面に表示し
たり、放送番組の司会者がアナウンスするなどして視聴
者に通知し、視聴者は、電話やファクシミリを用いて、
放送番組に対する応答を、放送局側の返信先に送信する
ようにする。
【0003】ところが、従来の双方向放送の場合、不特
定多数の視聴者からの放送番組に対する応答が、放送局
側の返信先に集中するため、この返信先に接続された電
話回線が混雑し、返信先への電話がつながらない、ある
いはつながりにくいという、いわゆる電話回線のパンク
状態(輻輳状態)になる可能性がある。
【0004】すなわち、現在、我国の電話回線網におい
ては、全国が複数の地域に分けられ、各地域の加入戸に
対する電話交換を地域交換機システムが行なう。また、
複数の地域交換機システムに対して中継交換機システム
が設けられ、地域交換機システム間の交換を、この中継
交換機システムが行なうようになっている。現在、地域
交換機システムは全国に7000局あり、また、中継交
換機システムは全国に560局ある。
【0005】例えば、説明の簡単のため、図12に示す
ように、3つの地域AR1,AR2,AR3を考えた場
合、それぞれの地域AR1,AR2,AR3に対して地
域交換機システム51,52,53が設けられ、各地域
AR1,AR2,AR3内の加入戸A〜H,I〜P,Q
〜Xに対する電話交換を分担して担当する。
【0006】そして、図12では、地域交換機システム
51と52とは中継交換機システム61に対して接続さ
れており、これらのシステム51,52のそれぞれと、
他の地域交換機システムとの交換は、この中継交換機シ
ステム61が担当し、また、地域交換機システム53に
対する他の地域交換機システムとの交換は、中継交換機
62が担当するようになっている。
【0007】そして、今、放送局70が地域交換機シス
テム53の一つの加入戸である場合に、地域AR1内の
加入戸Aが、放送局70の加入者電話番号をダイヤルし
て双方向番組に対する応答の発呼を行なった場合、地域
交換機システム51は、先ず、通信路aを設定する。そ
して、地域交換機システム51は、この発呼による通話
要求が自分自身が管理する地域AR1以外に対する通話
要求であるため、その上位の中継交換機システム61と
の間で通信路bを形成する。なお、このとき、中継交換
機システム61へは、これが管理する地域ブロックのそ
の他の地域交換機システムからも通話要求が来る。
【0008】次に、中継交換機システム61は、加入戸
Aからの発呼時の電話番号により指定される地域ブロッ
クを管轄する中継交換機システム62と通信路cを形成
する。中継交換機システム62は、通信先である放送局
70のある地域交換機システム53との間で通信路dを
形成する。そして、地域交換機システム53は、放送局
70との間で通信路eを形成する。これにより、加入戸
Aと放送局70との通話/通信が可能になる。
【0009】なお、通信先の中継交換機システム62お
よび通信先の地域交換機システム53へは、これらの地
域ブロック内および地域内からの通話要求を同時に受け
付けている。
【0010】ここで、通話/通信要求が多数の加入戸か
ら同時に発生した場合、上述した地域交換機システム5
1と中継交換機システム61との間の中継回線bでは、
地域交換機システム51が担当する地域AR1のすべて
の加入戸A〜Hの通信路を確保する必要がある。また、
中継交換機システム61と62との間の中継回線cで
は、地域交換機システム51,52が担当する地域AR
1,AR2のすべての加入戸A〜Pの他に、中継交換機
システム61が担当する地域ブロック内の他の地域交換
機システムの加入戸についての通信路を確保する必要が
ある。そして、中継回線d,eと放送局70に近くにな
るにしたがって必要となる中継回線数は大きくなる。
【0011】現在の電話回線網(電話インフラストラク
チャ)は、呼(通話要求)の60%は、同一地域内の通
話として設計されているため、中継回線には、それほど
多くの回線数を確保することができない。したがって、
多数の同時通話要求や通信要求が生じた場合、特に、通
信先に近い中継交換機システムや地域交換機システム
で、確保しなければならない回線数が増え、確保可能な
回線数を超えると、いわゆる電話回線のパンク状態とな
る。
【0012】そして、このように電話回線がパンク状態
になると、それ以上の回線の接続ができなくなり、回線
が確保できない呼は呼損出となってしまう。
【0013】このように、双方向番組に対する応答が集
中することにより、接続可能な通信路の数を超えると、
電話回線がパンク状態となり電話がかからなかったり、
かかりにくくなる。このため、双方向番組に対して応答
しようとした視聴者を、不安にさせたり、不愉快にさせ
たりしてしまうことになる。
【0014】そこで、双方向番組の応答を受け付ける放
送局側の返信先の設備を増強し、応答の受付能力を大き
くすることが考えられた。
【0015】例えば、電話回線を使用してチケットの予
約や販売を行なっている会社では、ほとんど電話局1局
分の設備を準備するなどの方策がとられている。また、
この会社では、人気歌手のチケット販売開始時間など、
発呼の集中が大方予想される場合には、電話会社側で、
その地域(関東での講演チケットであれば関東地域)の
交換機に発信規制(3回の発呼に対して1回接続するな
ど)を行なわせて、チケットの購入希望者からの発呼を
分散させるようにすることも行なっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、双方向
番組に対する応答を受け付ける放送局側の返信先に、常
設の設備として、上述したような電話局1局分に相当す
るような大きな設備を備えるためには、コストがかかり
すぎ、その設備の維持、管理も大きな負担となることが
考えられる。
【0017】また、返信先の応答を受け付けるための設
備を大きくし、上述したように電話局の交換機におい
て、視聴者からの応答の接続を制限するようにした場合
には、結果として、双方向番組に対する応答を行なうた
めの視聴者からの電話がかかりにくくなる。
【0018】また、放送局側の返信先には、双方向番組
に対するすべての応答が集中する。そして、通常、これ
ら集中する応答のすべてを返信先において処理しなけれ
ばならないため、上述のように応答の受付能力が大きく
なるとともに、受け付けた応答を処理する能力をも大き
くする必要が生じ、返信先の負担は増大してしまう。
【0019】このような、双方向放送の応答時の電話回
線の問題を解消するために、近時、いわゆるテレゴング
とよばれる電話投票サービスが電話会社により提供され
るようになった。
【0020】この電話投票サービスは、例えばテレビや
ラジオの番組におけるアンケート調査やクイズ番組など
において、1つの設問に対する複数の回答のそれぞれご
とに、受け付けのための電話番号がそれぞれ割り付けら
れて、個々の電話番号に対する着信の呼数、すなわち、
視聴者からの応答(投票)の数を発呼側のそれぞれの電
話局側でカウントし集計して、放送局側に通知するもの
である。
【0021】この電話投票サービスは、視聴者からの電
話回線を介しての応答を放送局側の返信先で着信する必
要がないため、電話回線がパンク状態になることがな
い。
【0022】しかし、電話投票サービスは、上述のよう
に、投票数の集計のみを行なうものであり、複雑な処理
ができない。このため、電話投票サービスを用いて応答
を受け付けるようにした場合には、提供することができ
る双方向番組の態様が限られてしまう。
【0023】例えば、クイズ問題を提供し、応答した視
聴者の中から正解者だけに、次の問題の解答権を与える
ような勝ち抜け型のクイズ番組や、早押しクイズ番組な
どについては、電話投票サービスでは対応することがで
きない。
【0024】以上のことにかんがみ、この発明は、電話
回線のパンク状態を発生させることなく、視聴者からの
応答の収集および処理を行なうことができるとともに、
放送局側の負荷を軽減することができる双方向番組に対
する応答情報の処理方法および処理システムを提供する
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による双方向番組に対する応答情報の処理
方法は、放送局側から応答を期待する双方向番組を放送
し、この双方向番組に対する応答者からの応答の情報
を、それぞれ分担地域が異なる複数の地域交換機システ
ムを備える電話回線網を用いて受信処理する双方向番組
に対する応答情報の処理方法であって、上記双方向番組
に対する応答の受付電話番号の情報を予め上記地域交換
機システムに知らせておき、当該電話番号への応答の発
呼があったとき、当該応答者側の地域の地域交換機シス
テムで、上記応答の着信を行なうとともに、続いて送信
されてくる応答情報を受信し、その受信情報を電話局側
で処理して、その処理結果を放送局側に送るようにす
る。
【0026】この発明による双方向番組に対する応答情
報の処理方法においては、双方向番組に対する応答の受
付電話番号を定められた地域毎に設けられる複数の地域
交換機システムに伝送しておき、当該電話番号に対する
発呼があったときには、各地域交換機システムにおいて
応答の着信を行ない、送信されてくる双方向番組に対す
る応答情報を電話局側で処理する。これにより、不特定
多数の双方向番組の視聴者のそれぞれと、放送局側との
間で直線的に電話回線を接続する必要をなくし、双方向
番組に対する応答情報の受信や処理を、各地域交換機シ
ステムなどの電話局側のシステムに分散させる。
【0027】また、この発明による双方向番組に対する
応答情報の処理システムは、放送局側から応答を期待す
る双方向番組を放送し、この双方向番組に対する応答者
からの応答の情報を電話回線網を用いて受信して処理す
る双方向番組に対する応答情報の処理システムであっ
て、予め定められた地域内の加入戸に対する電話交換を
それぞれ行なう複数の地域交換機システムと、上記複数
の地域交換機システムに対して接続されるとともに、上
記放送局側と接続され、予め双方向番組の内容に応じた
処理プログラムが設定される地域交換機管理システムと
を有し、上記複数の地域交換機システムには、上記地域
交換機管理システムから上記双方向番組に対する応答を
受け付けるための電話番号の情報が送られ、上記複数の
地域交換機システムでは、当該電話番号への上記加入戸
からの発呼を受け付けたときには、当該加入戸を担当す
る地域交換機システムで、その発呼の着信を受け付け、
当該加入戸から送信される双方向番組に対する応答の情
報を受信して、上記地域交換機管理システムからの指示
にしたがった処理を行なって、その処理結果を地域交換
機管理システムに送信し、上記地域交換機管理システム
は、上記処理プログラムにしたがって処理した情報を上
記放送局側に伝送する。
【0028】この発明による双方向番組に対する応答情
報の処理システムにおいては、地域交換機管理システム
には、予め、双方向番組の内容に応じた処理プログラム
が設定されており、複数の地域交換機システムに対し、
双方向番組に対する応答情報の受付電話番号や応答情報
を処理するための指示を提供する。
【0029】複数の地域交換機システムは、提供された
受付電話番号に対する発呼があったときには、発呼先の
各加入戸と通信路を形成し、応答情報を受信して、受信
後は、通信路を閉結し、地域交換機管理システムからの
指示に応じて応答情報を処理する。
【0030】処理した応答情報は、各地域交換機システ
ムから地域交換機管理システムに送信する。地域交換機
管理システムでは、地域交換機システムからの処理した
応答情報を、予め設定された処理プログラムに応じて処
理して、これを放送側に伝送する。これにより、電話回
線網の各加入戸と放送局側との通信路を直接接続させる
ことなく、各地域交換機システム、および地域交換機管
理システムにおいて分散して処理した双方向番組に対す
る応答情報を放送局側に送信する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に説明する、この発明の実施
の形態は、テレビジョン放送にこの発明を適用した場合
であって、放送局から視聴者に対して応答を要求する双
方向番組を放送し、視聴者は、双方向番組に対する応答
を電話回線を介して行なうようにする場合である。
【0032】そして、この実施の形態の場合には、双方
向番組の視聴者は、従来のように放送局に対して音声に
よる通話によって双方向番組に対する応答を行なうので
はなく、詳しくは、後述にもするように、双方向番組に
対する応答情報を電話回線に接続された視聴者側の応答
装置で作成して、放送局側へ送信する。
【0033】視聴者から送信される応答情報は、この実
施の形態では、後述するように評価を行なって、さら
に、選別、抽出、分類、集計などの処理を行なうように
するものであるが、この応答情報の評価や選別などの処
理は、放送局側の設備で行なうのではなく、電話局側に
おいて行なうようにする。具体的には、この応答情報の
処理を電話局側の地域交換機システムなどに担当させる
ようにして、応答情報の受信および処理を分散させるよ
うにする。
【0034】電話局側で行なわせるようにする応答情報
の評価と、選別などの処理は、双方向番組の態様によっ
て異なる。応答情報の評価は、例えば、双方向クイズ番
組に対する応答情報の場合には、応答情報として送信さ
れてきた解答が正解か不正解などの評価である。
【0035】また、応答情報の選別は、例えば、双方向
クイズ番組の場合には、正解者と不正解者の選別などの
処理であり、選別の方法などは、双方向番組の態様に応
じて決められる。
【0036】また、選別処理だけでなく、所定の条件に
合致する応答情報を抜き出す抽出処理や、所定の種類別
に応答情報を分ける分類処理、あるいは、応答情報の総
件数を求めたり、クイズ番組の応答情報の場合には、正
解者の数を求めるなどの集計処理などをも地域交換機シ
ステムで行なわせるようにする。
【0037】図1は、この実施の形態の双方向放送シス
テムの全体の概要を示す図であり、図12の現行電話網
の説明図と同様に、説明の簡略化のため3つの地域AR
1,AR2,AR3についてのシステム構成図である。
【0038】地域交換機システム32a、32b、32
cは、図12を用いて上述した地域交換機システム5
1、52、53を改良したものである。すなわち、地域
交換機システム32a、32b、32cは、上述の地域
交換機システム51、52、53に、双方向番組に対す
る応答の着信を受け付けるとともに、応答情報を受信、
デコードして、これを記憶し、デコードしたデータにつ
いて所定の処理を実行する機能(処理プログラム)を持
たせたものである。
【0039】したがって、この実施の形態の場合、地域
交換機システム32a、32b、32cは、それぞれの
分担地域AR1,AR2,AR3の加入戸A〜H,I〜
P,Q〜Xに対する通信路の交換、制御を行なうととも
に、上述したような応答情報の評価、選別、抽出、分
類、集計などの処理を行なう機能、および、双方向番組
に対する応答情報自体やその処理結果の情報を一時記憶
する機能を備える。321、322は、それぞれメモリ
である。
【0040】また、各地域交換機システム32a、32
b、32cおよびその他の地域交換機システムの上位装
置として、地域交換機管理システム33を設ける。この
地域交換機管理システム33は、各地域交換機システム
32a、32b、32cやその他の地域交換機システム
を制御して、その処理の実行を管理するとともに、必要
に応じて収集した情報を評価、選別、抽出、分類、集計
などの処理を行なう機能も備える。331はメモリであ
る。
【0041】そして、地域交換機管理システム33と、
地域交換機システム32a、32b、32cおよびその
他の地域交換機システムとの間は、それぞれ光ファイバ
ーケーブルを用いたISDN回線34によって接続され
ており、デジタルデータによる情報の授受も可能とされ
ている。
【0042】また、地域交換機管理システム33と放送
局10との間は、データをデジタルで伝送し、交換可能
なデータ網サービス、例えばDDX−TPの回線35に
より接続されており、地域交換機管理システム33は、
応答情報の処理結果をパケット化して、放送局10側に
通信するようにしている。
【0043】さらに、従来と同様に、各地域交換機シス
テムと、その分担地域内の加入戸との間はアナログ回線
(メタリック回線)31により接続されている。
【0044】そして、地域交換機管理システム33は、
後述するように、放送局10側からの双方向番組の企画
情報に基づいて、地域交換機システム32a、32b、
32cでの評価と、選別などの処理のための情報を得
て、各地域交換機システム32a、32b、32cに送
信する機能をも有する。放送局側の企画情報に応じた処
理を地域交換機システムにおいても行なわせることがで
きる。
【0045】また、地域交換機管理システム33におけ
る、収集した応答情報の評価や選別などの処理も、放送
局10側からの企画情報に基づいて行なう。
【0046】また、地域交換機システム32a、32
b、32cおよびその他の地域交換機システムで行なう
評価、選別などの処理のための処理プログラムは、予め
これら地域交換機システム32a、32b、32cおよ
びその他の地域交換機システムに設定されており、地域
交換機管理システム33からの評価や選別などの指示情
報を受けて、対応する処理プログラムが実行される。
【0047】なお、評価、選別などの処理プログラム
も、地域交換機管理システム33から双方向番組ごとに
ダウンロードすることも可能である。その場合には、双
方向番組の企画内容に応じた処理を地域交換機システム
に行なわせることができる。
【0048】先ず、この実施の形態による双方向システ
ムの処理の概要を説明する。
【0049】放送局10は、双方向番組の放送に先立っ
て、放送する双方向番組に応じて双方向番組に対する応
答情報を処理するために必要となる双方向番組の企画情
報を回線35を介して地域交換機システム33に提供す
る。
【0050】ここで、地域交換機管理システム33に提
供される企画情報は、例えば、双方向番組の放送日時、
放送時間、応答情報の受付電話番号、受付時間、地域交
換機システム32a、32b、32c等と地域交換機管
理システム33のそれぞれに対する受付データ形式や処
理方法や形成するデータのデータ形式などである。
【0051】地域交換機管理システム33は、この企画
情報のうち、受付電話番号、受付データ形式、受付時
間、選別方法などの必要なものを、回線34を介して、
地域交換機システム32a、32b、32cに提供す
る。
【0052】これにより、各地域交換機システム32
a、32b、32c等、および地域交換機管理システム
33は、双方向番組に対する応答の受付準備が完了する
ことになる。ここまでは、双方向番組の放送前に行な
う。
【0053】なお、放送局10から地域交換機管理シス
テム33への企画情報の提供は、必ずしも回線35を介
して行なう必要はなく、例えば、フロッピーディスクな
どの記録媒体を用いて、地域交換機管理システム33に
提供するようにしてもよいし、放送局10側から地域交
換機管理システム33側に口答や書面により企画情報を
提供し、オペレータが地域交換機管理システム33に入
力するようにしてもよい。
【0054】そして、放送局10より双方向番組が放送
され、各加入戸A〜X等に対してテレビ受信機を介して
双方向番組が提供されると、各加入戸A〜X等の視聴者
は、この実施の形態においては、双方向番組専用の応答
装置を操作して、双方向番組に対する応答情報を生成
し、電話回線31を介して各地域交換機システム32
a、32b、32c等に応答情報を送信する。
【0055】地域交換機システム32a、32b、32
c等では、上述の地域交換機管理システム33から提供
された応答の受付電話番号の情報に基づいて、各加入戸
からの発呼が双方向番組に対する応答情報の受付電話番
号に対するものであるときには、続けて送信されてくる
応答情報を受信デコードし、これを一時記憶する。応答
情報の受信が完了すると電話回線31を解放する。
【0056】そして、受付時間が終了すると、地域交換
機システム32a、32b、32cは、地域交換機管理
システム33からの指示により回線34を介して処理し
た応答情報を地域交換機管理システム33に送信する。
【0057】地域交換機管理システム33は、地域交換
機システム32a、32b、32c等から収集した応答
情報を、企画情報にしたがって、必要に応じてさらに評
価し、選別などの処理を行なって放送局10に送信する
応答情報を形成し、回線35を介して放送局10に送信
する。
【0058】放送局10は、上述のように地域交換機シ
ステム32a、32b、32c等、および地域交換機管
理システム33において処理された応答情報を受けて、
例えば双方向番組の中で視聴者からの応答情報の処理結
果を放送する。
【0059】このようにすることにより、不特定多数の
双方向番組の視聴者からの双方向番組に対する応答を放
送局10側が直接受ける必要がなく、視聴者から放送局
10までの通信路を形成する必要がないので、電話回線
の輻輳が発生しない。
【0060】また、双方向番組に対する応答情報の処理
を、放送局側からの情報に基づいて、地域交換機システ
ムや地域交換機管理システムで行なうようにするため、
応答情報の処理を分散させて行なうようにすることがで
きる。これによって、放送局側には、応答情報の処理の
ための負荷が軽減される。
【0061】また、上述のように応答情報の処理を分散
させるようにするため、応答情報を処理するために電話
局や放送局のハードウェアを増やすこともない。また、
双方向番組の内容に応じた応答情報の処理が可能であ
り、種々の態様の双方向番組を柔軟に制作することがで
きるようになる。
【0062】次に、図1を用いて上述したこの実施の形
態の一視聴者についての構成を図2に示し、この実施の
形態について詳しく説明する。
【0063】図2に示すように、この場合の双方向放送
システムは、放送局10と、双方向番組の視聴者側の応
答装置を含む双方向放送の受信システム20と、電話局
のシステム30とからなる。
【0064】放送局のシステム10において、11は放
送局のスタジオであり、ここで作成された例えばクイズ
番組やアンケート調査などの双方向番組が、放送アンテ
ナ12から地上波により、あるいは人工衛星13を介し
て受信システム20に送信される。そして、放送局のス
タジオ11側には、デジタルデータを受けるためにコン
ピュータ14が設けられている。
【0065】コンピュータ14は、上述にもしたよう
に、地域交換機管理システム33と、DDX−TPによ
る回線35により接続されている。そして、コンピュー
タ14は、電話局側からの情報をパケットデータとして
受けるとともに、この実施の形態においては、回線35
を介して、双方向番組の企画情報などを電話局側に提供
する。
【0066】電話局のシステム30としては、図2に示
すように地域交換機システム32と、地域交換機管理シ
ステム33とを備えている。そして、上述の双方向番組
の企画情報が、番組の放送に先立って放送局側のコンピ
ュータ14から地域交換機管理システム33に送信さ
れ、地域交換機管理システム33から、地域交換機シス
テム32に対して予め、必要な情報が提供される。これ
により、電話局側の地域交換機システム32、地域交換
機管理システム33においての双方向番組に対する応答
情報の受付準備が完了する。
【0067】受信システム20は、既存のテレビジョン
受像機21と、双方向番組に対する応答装置の例として
のアダプタ装置25が設けられる。このアダプタ装置2
5は、アダプタ装置本体22と、赤外線利用のリモート
コマンダ23と、外接電話機24とを備える。
【0068】そして、この実施の形態においては、この
アダプタ装置本体22において、双方向番組の視聴者の
操作に応じて、双方向番組に対する応答情報が生成さ
れ、後述にもするように電話回線31を介して電話局の
システム30側に送信される。
【0069】応答情報は、この実施の形態においては、
DTMF(Dual Tone Multi Freq
uency)信号として送信するようにする。このDT
MF信号は、1つは低周波数のグループ(低群)、そし
てもう1つは高周波数のグループ(高群)の2つのトー
ンを同時に送るオーディオ帯域の信号である。これらの
低周波数及び高周波数のグループの各々は、どの2つも
調音の関係にない4つのオーディオ帯域周波数のトーン
からなっている。
【0070】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図3に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0071】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、12個が一般に加入者アドレ
ス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、電話
機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」〜
「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前記
の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図3に
破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字に
対応する機能信号は、日本国内では一般には利用してお
らず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデー
タ伝送に利用されているのみである。
【0072】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図4
に示すように規定されている。
【0073】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、受信側での分離も比較的
容易である。
【0074】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0075】図5は、アダプタ装置25の具体例を示す
もので、この例は、いわゆるハンズフリー電話機として
も使用できるように構成されている場合の例である。
【0076】図5Aに示すように、アダプタ装置本体2
2は、リモートコマンダ23からの赤外線リモコン信号
を受信する赤外線受光部22PDと、受話音声再生用の
スピーカ22SPと、送話音声を収音するためのマイク
ロホン22MCと、種々の表示のための表示部22LD
aおよび22LDbを備える。また、アダプタ装置本体
22には、リモートコマンダ23を収納する凹部22R
が設けられており、リモートコマンダ23が、この凹部
22R内に収納されると、図5Bに示すような外観とな
る。
【0077】また、リモートコマンダ23には、赤外線
リモコン信号を発信する赤外線発光部23SDと。オン
フックボタン23aと、オフフックボタン23bと、エ
ントリーボタン23cが設けられると共に、いわゆるテ
ンキー(数字等)ボタン23Kが設けられている。
【0078】図5Bに示すように、アダプタ装置本体2
2の凹部22Rにリモートコマンダ23を収納するとき
には、赤外線発光部23SDが赤外線受光部22PDに
対向する状態で収納される。
【0079】したがって、図5Bに示すように、リモー
トコマンダ23がアダプタ装置本体23内に収納された
状態では、リモートコマンダ23の各種ボタン23a、
23b、23c、23Kを操作すると、その操作に応じ
たリモコン信号が、発光部23SD、受光部22PDを
介してアダプタ装置本体22に送られてデコードされる
ので、あたかも1個の応答操作用アダプタとして動作す
るような使用態様となる。
【0080】アダプタ装置本体22は、後で詳述するよ
うに、電話回線とのインタ−フェースとしてのNCU
(ネットワークコントロールユニット)を備えており、
図2に示すように、このアダプタ装置本体22には、電
話回線31が接続されると共に、外接電話機24が接続
される。この例では、外接電話機24はアダプタ装置本
体22を介して電話回線31にアクセスすることが可能
であり、通常の電話機能を果たすことができる。
【0081】また、前述したように、アダプタ装置本体
22とリモートコマンダ23とにより、いわゆるハンズ
フリーの電話機の機能をも有している。すなわち、ハン
ズフリーの電話機としての発呼を行なうときには、オフ
フックボタン23bを押下した後、テンキーボタン23
Kにより電話番号をダイヤル入力する。また、相手方か
らの着呼に対してはオフフックボタン23bを押下する
だけでよい。相手方との通話時には、こちらからの送話
音声は、マイクロホン22MCを通じて送り、相手方か
らの受話音声はスピーカ22SPから聴取する。そし
て、相手方との終話のときには、オンフックボタン23
aを押下することで、回線を開放することができる。
【0082】アダプタ装置本体22は、リモートコマン
ダ23と協働して双方向番組の応答装置として働くが、
応答に必要な情報を記憶するメモリを備える。また、こ
の例においては、双方向番組中に音声とともにDTMF
信号として提供される放送局側からの指示や、電話局側
の地域交換機システムからDTMF信号として提供され
る指示に基づいた処理をも可能にするため、DTMFデ
コーダを備えている。
【0083】また、詳しくは後述するが、アダプタ装置
本体22は、応答情報の生成および送信に必要な情報で
ある例えば、送信する情報の内容や応答情報の受付電話
番号などを記憶する電気的に消去および書き込みが可能
なROM(いわゆるEEPROM)などのメモリを備え
ている。
【0084】そして、応答時には、メモリに記憶された
情報を用いることにより、双方向番組に対する応答情報
を自動的に生成し、自動的に送信することができる。
【0085】そして、アダプタ装置本体22からの双方
向番組に対する応答情報は、電話回線31を介して電話
局側のシステムに送信され、上述したように、地域交換
機システム32および、地域交換機管理システム33に
おいて分散処理されて、処理された結果が、放送局10
側に送信される。
【0086】図6は、図2に示した受信システム20の
アダプタ装置25を構成するアダプタ装置本体22と、
リモコンコマンダ23との具体的構成例を示すものであ
る。アダプタ装置22は、前述したように、この実施の
形態においては、電話回線を介して双方向番組に対する
応答情報を生成し、送信する機能と、双方向番組の音声
に混成されたり、電話回線を介して提供されるDTMF
信号のコマンドを受信してデコーダする機能と、リモー
トコマンダ23からの赤外線リモコン信号を受信する機
能とを有する。
【0087】さらに、前述もしたように、この例のアダ
プタ装置25は、電話回線を介して双方向番組に対する
応答を送る機能を持つようにする必要があるので、これ
をさらに積極的に利用して、送受器を手に持たないで通
話をすることができる、いわゆるハンズフリーの電話機
としての機能を有するようにしている。まず、この電話
機機能のためのNCU(ネットワークコントロールユニ
ット)系について説明する。
【0088】201は、電話回線側のモジュラージャッ
クであり、202は、外接電話側のモジュラージャック
である。モジュラージャック201と202との間に
は、外接電話のオフフック検出回路203が接続され
る。この外接電話のオフフック検出回路203は、モジ
ュラージャック202に接続された外接電話でオフフッ
クされたとき、そのオフフックを検出し、その検出出力
をマイクロコンピュータ(以下マイコンという)300
に通知する。マイコン300は、この外接電話24から
電話回線に対してアクセスすることができるように制御
する。
【0089】電話回線側のモジュラージャック201
は、また、サージ保護回路204、リング検出回路20
5、極性反転検出回路206、ダイヤルスイッチ20
7、フックスイッチ208を介してトランス209に接
続される。ここで、回線側とマイコン300側とは絶縁
されている。
【0090】リング検出回路205は、電話回線を介し
ての着信時に、16Hz、75Vの電圧が断続する呼び
出し信号を検出したら、その検出出力をマイコン300
に通知する。
【0091】極性反転検出回路206は、電話回線の極
性が反転したことを検出したらその検出出力をマイコン
300に通知する。マイコン300は、これにより、マ
イコン300は、回線が接続された、つまり発呼に対し
て着信が行われたことを認識する。
【0092】ダイヤルスイッチ207は、発呼時にダイ
ヤラー210を通じてマイコン300から送られてくる
回線種別とダイヤルデータに従いダイヤルを行う。回線
種別は、ユーザーにより、図示しない回線種別設定用デ
ィップスイッチに対して設定が行われている。マイコン
300は、設定がダイヤル回線であるならば、ダイヤラ
ー210を介してダイヤルスイッチを制御して、10p
ps/20ppsのパルスでダイヤルを行い、PB回線
(プッシュ回線)であるならば、ダイヤラー210を介
して送出アンプ211にPB信号(DTMF信号)でダ
イヤルを行う。
【0093】ダイヤルデータは、アダプタ装置本体22
およびリモートコマンダ23がハンズフリーの電話機と
して使用されるときはユーザの電話番号入力のキー操作
をマイコンが受けて、マイコン300から送り出され
る。また、アダプタ装置本体22およびリモートコマン
ダ23が双方向番組に対する応答操作機器として使用さ
れるときには、マイコン300のメモリに蓄えられた応
答先電話番号が読み出されて、マイコン300から送り
出されて、自動ダイヤルされる。
【0094】フックスイッチ208は、マイコン300
からの制御により、オンフック(回線開放)状態と、オ
フフック(直流ループ閉結)状態を切り換える。この例
の場合には、リモートコマンダ23のオンフックボタン
23bと、オフフックボタン23aの操作に応じてこの
フックスイッチ208の切り換えがなされる。
【0095】スピーチネットワーク212は、2線4線
変換を行う通話路回路であって、トランス209を通じ
て電話回線から送られてくる相手方音声(受話音声)を
スピーカアンプ213を介してスピーカ22SPに供給
し、また、マイクロホン22MCで収音され、マイクア
ンプ214を通じた音声(送話音声)をトランス209
を介して電話回線に送り出すようにする。
【0096】トランス209からの受話音声は、また、
トーン検出回路215に供給される。このトーン検出回
路215は、ビジートーン、リングバックトーン、ダイ
ヤルトーンなどの各種コールプログレストーンを検出
し、マイコン300に通知する。
【0097】また、DTMFレシーバ217は、これへ
の入力音声信号からDTMF信号を抽出して、それを数
値や#、*、A、B、C、Dなどの記号の情報にデコー
ドする。このDTMFレシーバ217には、トランス2
09を通じた相手方からの音声信号と、マイクロホン2
2MCで収音され、アンプ214を通じた音声信号との
いずれかが、アナログスイッチ回路216により切り換
え選択されて入力される。スイッチ回路216は、マイ
コン300からの切り換え信号により、非通話時には、
アンプ214からの音声信号を選択し、通話時(フック
スイッチ208がオフフックのとき)には、トランス2
09からの受話音声信号を選択するように切り換えられ
る。
【0098】このDTMFレシーバ217からのDTM
F信号のデコード信号は、マイコン300に供給され
る。マイコン300は、このDTMF信号のデコード信
号から前述した電話番号対応テーブルの指定データの抽
出およびデコードや、前述したコマンドデータの抽出お
よびデコード、それに応じた処理を行なう。
【0099】マイコン300は、いわゆるワンチップマ
イコンの構成を有しており、CPUと、プログラムや固
定データを格納しているROMと、不揮発性RAMや揮
発性RAMとを内蔵している。揮発性RAMの一部のメ
モリエリアは、後述する応答履歴メモリとして利用され
る。
【0100】そして、この例の場合には、マイコン30
0の外部に、メモリ218が接続されている。このメモ
リ218は、電気的に消去および書き込みが可能なRO
M(EEPROM)で構成されており、前述した電話番
号対応テーブルや、指定テーブルの情報を格納してい
る。
【0101】また、このメモリ218には、工場出荷時
に、各受信装置固有の識別情報(識別情報を以下IDと
呼ぶ)が設定されていると共に、ユーザーの例えばリモ
ートコマンダ23を用いた入力設定により、ユーザーI
Dが登録される。ユーザーIDとしては、例えばユーザ
ーの電話番号などが登録される。
【0102】そして、表示素子22LDは、アダプタ装
置本体22の電源のオン・オフ、応答のために必要なD
TMF信号の受信デコード中、テレゴングのカットスル
ー状態、応答先の電話番号の表示を行なうためのもの
で、マイコン300により、点灯、消灯、点滅が制御さ
れる。
【0103】リモコン受光部22PDは、リモートコマ
ンダ23からの赤外線リモコン信号を受光して、そのリ
モコン信号をマイコン300に通知する。マイコン30
0は、内蔵の復調器で、このリモコン信号をデコードす
る。
【0104】リモートコマンダ23は、ワンチップマイ
コン231と、数字等ボタン23Kやオンフックボタン
23a、オフフックボタン23bなどからなるボタン群
232と、発光部を備える送信部233とを備える。マ
イコン231は、一定周期で、ボタン群232を走査
し、ボタン押下を検知する。そして、マイコン231
は、ボタン押下を検知すると、その押下されたボタンに
応じたリモコン信号を送信部233に送る。送信部23
3は、その発光部からそのリモコン信号を赤外線として
受光部22PDに対して送信するようにする。
【0105】なお、警報ブザー219は、応答制限がさ
れている場合や、制限時間外に、ユーザーが応答操作し
たときに、不適切な応答操作であることを知らせるため
などに用いられるものであり、マイコン300により制
御される。
【0106】ユーザーは、アダプタ装置をハンズフリー
電話機としてこれより発呼を行なう場合には、リモート
コマンダ23のオフフックボタン23bを押下した後、
数字等ボタン23Kを操作して相手先電話番号をダイヤ
ル入力する。すると、リモートコマンダ23のマイコン
231は、これを検知して、例えばオフフックボタン2
3bに埋め込まれたLEDを点灯してオフフック状態を
表示すると共に、送信部233を介してオフフックボタ
ン23bの押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコ
ン300に通知し、その後、電話番号の情報を通知す
る。
【0107】マイコン300は、電話番号を表示素子2
2LDに表示すると共に、前述したNCU系を制御し、
相手方にダイヤルを行なう。そして、相手方の応答を待
って直流ループを閉結し、通話可能状態とする。この通
話可能状態では、ユーザーは、マイクロホン22MCよ
り送話音声を送り、相手方からの受話音声をスピーカ2
2SPから聴取する。
【0108】通話が終了したときには、オンフックボタ
ン23aを押す。すると、マイコン231は、オフフッ
クボタン23bのLEDを消灯させると共に、例えば、
ボタン23aを押している間だけ、このオンフックボタ
ン23aに埋め込まれているLFDを点灯させる。そし
て、リモートコマンダ23は、オンフックボタン23a
の押下の情報をアダプタ装置本体22のマイコン300
に通知する。マイコン300は、これを受けて、回線開
放(オンフック)の状態にする。
【0109】また、相手方からの着呼をハンズフリー電
話機としてのアダプタ装置で受ける場合には、ユーザー
は、オフフックボタン23bを押下する。アダプタ装置
本体22は、リモートコマンダ23からこのオフフック
ボタン23bのリモコン信号を受け取ると、直流ループ
の閉結を行ない、通話可能状態にする。以後は、発呼時
とほぼ同様である。以上のようにして、アダプタ装置を
ハンズフリーの電話機として使用することができる。
【0110】また、このアダプタ装置本体22のメモリ
には、双方向番組に対する応答情報の生成、送信のため
に用いる情報(以下、パラメータという)を記憶してい
る。このパラメータは、応答情報の生成、送信を正確か
つ簡単に行なうことができるようにするものである。
【0111】すなわち、双方向番組に対する応答情報
は、例えば、クイズ番組の場合であれば、クイズに対す
る解答と応答者を識別するための識別IDなどからなる
が、すでに決められている識別IDをいちいち応答者が
入力するのは、煩わしい。また、入力間違いを起こす可
能性もある。
【0112】また、通常、応答情報の受付電話番号など
は、双方向番組中にスーパーインポーズや司会者のアナ
ウンスにより応答者に提供されるが、提供されてから視
聴者がダイヤルするのは間違いやすく、また煩わしい。
【0113】そこで、応答情報の生成、送信に必要なパ
ラメータを例えば、テーブル化して予め、アダプタ装置
本体22のメモリに記憶させておくことで、応答者は必
要最小限の情報を入力するだけで、正確かつ簡単に応答
情報を生成し、送信することができる。
【0114】そして、応答情報の生成、送信に必要なパ
ラメータテーブルを、各種の態様の双方向番組に対応す
ることができるように複数種類用意しておくことによ
り、双方向番組を放送する放送局は、どのパラメータテ
ーブルを使用するかを指定するだけでよく、応答者に入
力情報を細かく指示したり、受付電話番号を応答者に提
供する必要もなくなる。
【0115】また、このパラメータテーブルの指定は、
双方向番組中で指定の指示を提供し、応答者にリモート
コマンダ23を操作させてセットするようにしてもよい
が、この実施の形態においては、パラメータテーブルの
指定指示を双方向番組の音声に混声させて放送し、これ
をアダプタ装置本体22が受信し、DTMFレシーバ2
17によってデコードし、この指示に応じてマイコン3
00が、指定のパラメータテーブルをメモリから読み出
すようにして、自動的にセットすることができるように
する。
【0116】図7は、パラメータテーブルと、パラメー
タテーブルを指定するパラメータ指定テーブル(以下、
指定テーブルという)との関係を説明するための図であ
り、図8は、パラメータテーブルを説明するための図で
ある。
【0117】図7に示すように、この例においては、指
定テーブルは、2次元テーブルであり、X方向、Y方向
の各1桁づつの2桁の数値を読み出しアドレスとして、
指定データに対応するパラメータテーブルが記憶されて
いる位置を示すアドレスデータを保持している。この例
の場合には、00〜99までの100個のパラメータテ
ーブルを指定することができるものである。
【0118】したがって、この例においては、2桁の指
定データにより使用するパラメータテーブルを読み出す
ことができるようにされている。このため、放送側から
提供される情報は、応答開始を示す情報と、この2桁の
指定データだけでよい。
【0119】パラメータテーブルは、例えば、図8に示
すように、双方向番組に対する応答情報を形成するため
に必要な情報と、応答情報の送信に必要な情報とが書き
込まれることにより形成されている。
【0120】図8において、「応答番号」は、双方向番
組により提供されるクイズの設問などの応答要求に対し
て、ユーザが選択することができる番号である。また、
「応答先電話番号」は、応答情報を送信する先の電話番
号であり、この例の場合には、各応答番号に対応して設
定されている。また、「応答先電話番号」は、異なる応
答番号に同じ電話番号が設定されたり、応答先を1ケ所
とするため、すべての応答番号に対して同じ電話番号が
設定される場合などがある。
【0121】「送信情報の有無」は、送信すべき応答情
報の有無を示す情報であり、この情報が“0”であると
きには、送信すべき応答情報は“無し”とされ、発呼が
行なわれるだけとなる。いわゆるテレゴングを利用した
応答にも対応することができるようにされている。
【0122】なお、応答先が送信情報「無」のテレゴン
グの場合、電話番号は、0180×××××のように定
まっているので、上4桁の0180は省略して、下6桁
のみをテーブルに記憶するようにできる。
【0123】「ID情報」は、前述した識別IDを応答
情報に含めて送信するか否かを示す情報であり、「時間
情報」も同様に、応答操作時刻を応答情報に含めて送信
するか否かを示す情報である。
【0124】また、「発注番号」「カードID」は、テ
レビショッピングなどの双方向番組において使用される
ものであり、発注番号や、カードIDを応答情報に含め
て送信するか否かを示す情報である。
【0125】「入力情報」は、応答者がリモコンコマン
ダを介して入力する情報があるか否かを示す情報であ
り、「入力桁数」は、「入力情報」が“有り”のとき、
入力情報の桁数を指示する情報である。したがって、例
えば、値段当てクイズなどで使用するパラメータテーブ
ルの場合には、「入力情報」は、“有り”とされ、入力
情報の桁数は、例えば9桁(1億の位)まで、などのよ
うに設定される。
【0126】また、「応答時間」は、ユーザが応答操作
入力をすることができる時間を示しており、例えば、D
TMF信号として提供されるパラメータ指定コマンド
が、アダプタ装置本体22のマイコン300に提供され
た時点からの相対時間として指定される。
【0127】また、「発信時間」は、ユーザ側から応答
発信をすることができる応答発信開始時刻を示してお
り、例えば、「応答時間」と同様に、DTMF信号とし
て提供されるパラメータ指定コマンドがアダプタ装置本
体22のマイコン300に提供された時点からの相対時
刻として示されている。
【0128】この「応答時間」、「発信時間」は、アダ
プタ装置25側で応答時間や発信時間を管理するように
した場合に用いられる。
【0129】また、応答番号毎に、応答情報が異なるこ
とも考えられ、その場合には、図8に示したパラメータ
テーブルの構造は、各応答番号ごとに、パラメータが付
く形となる。
【0130】上述のアダプタ装置25を用いての双方向
番組に対する応答処理は、以下のようになる。
【0131】まず、放送局は、双方向番組において、
「番組IDを送るので、番組に参加する視聴者は、その
準備をするように」促す放送をアナウンスあるいは文字
表示により行なう。これに対して、双方向番組に参加し
ようとする視聴者は、アダプタ装置25のアダプタ装置
本体22のマイクロホン22MCを、テレビジョン受像
機21のスピーカ21SPに向け、このスピーカ21S
Pからの再生音を収音するように準備すると共に、例え
ばエントリーボタン23cを押下して、双方向番組参加
をアダプタ装置本体22に通知する。
【0132】そして、双方向番組で、その放送音声中に
番組IDとして双方向番組に対する応答情報の生成、送
信に用いるパラメータテーブルの指定データがDTMF
音として混声されて放送され、スピーカ21SPからそ
の音声が放音されると、アダプタ装置本体22のマイク
ロホン22MCは、この音声を収音する。そして、DT
MFレシーバ217は、マイクロホン22MCにより収
音された音声からDTMF音を抽出し、DTMFデコー
ドして、マイコン300に、そのデコード信号を送る。
【0133】マイコン300は、エントリーボタン23
c押下後の、このDTMFデコード信号をパラメータテ
ーブルの指定データとして受け取り、メモリ218か
ら、指定データにより指定されるパラメータテーブルを
読み出し、応答情報の生成、送信時に、使用するように
する。このパラメータテーブルは、複数の設問が番組内
で放送される場合でも、番組内で固定して使用すること
もできるし、放送局側や電話局側から送るコマンドによ
りパラメータテーブルを変更するように指示することも
できる。
【0134】そして、上述したように、双方向番組の中
で、設問と、その設問についての応答のための複数の選
択肢が放送されるので、視聴者(応答者)が、リモート
コマンダ23のテンキーボタン23Kで、設問に対する
回答として選択肢番号の選択操作を行なうと、アダプタ
装置本体22は、そのリモコン信号を受信して、選択さ
れたパラメータテーブルの情報に基づいて双方向番組に
対する応答情報を生成し、パラメータテーブルに設定さ
れた受付電話番号を自動ダイヤルする。
【0135】そして、上述したように、この実施の態様
の場合には、アダプタ装置本体22で生成される双方向
番組に対する応答情報は、DTMF信号を用いて電話局
側へ送信するため、マイコン300は、ダイヤラ210
を制御して、生成した応答情報に応じたDTMF信号を
発生させて、これを送信する。
【0136】DTMF信号を用いて電話局側の地域交換
機システム32に送信された応答情報は、地域交換機シ
ステム32においてデコードされ、上述したように、評
価されて、選別、抽出、分類、集計などの処理がされ
る。
【0137】次に、双方向放送の具体例をあげて、前述
した実施の形態について説明する。この例は、勝者に対
して商品を提供するプレミアム型の双方向値段当てクイ
ズ番組の例である。
【0138】図9は、この例の場合の、放送局10、地
域交換機管理システム33、地域交換機システム32、
アダプタ装置25、および視聴者との各間のやり取りの
シーケンスを説明するための図である。
【0139】放送局10は、先ず、双方向放送番組の放
送に先立って、双方向番組の企画情報を地域交換機管理
システム33に提供する(ステップ301)。この企画
情報は、上述にもしたように、双方向番組の放送日時、
放送時間、応答情報の受付電話番号、受付時間、受付デ
ータ形式、処理方法、形成するデータのデータ形式など
であり、メモリ331に格納される。
【0140】地域交換機管理システム33は、企画情報
の提供を受けると、地域交換機システム32での双方向
番組に対する応答情報の評価、選別、抽出、分類、集計
などの処理を行なうために必要となる情報を回線34を
介して、各地域交換機システム32にダウンロードする
(ステップ302)。地域交換機システム32は、取得
したデータをメモリ322に格納する。ここまでの処理
は、双方向番組放送前に行なう。
【0141】放送局10は、双方向番組を放送し、番組
の中で、視聴者に対し、番組に参加するように呼びかけ
るとともに、応答情報の生成、送信に用いるパラメータ
テーブルを指定するための番組IDをDTMF信号とし
て番組の音声に混声させて放送し、視聴者側のアダプタ
装置25に提供する(ステップ303)。
【0142】アダプタ装置25は、視聴者が双方向番組
に参加する操作を行なうと(ステップ305)、DTM
F信号として提供される番組IDを受信、デコードし
て、応答情報の生成、送信に用いるパラメータテーブル
を、例えば、マイコン300のメモリにセットし、いつ
でも使用できるようにする(ステップ304)。
【0143】この例の場合、双方向番組は値段当てクイ
ズであるため、用いられるパラメータテーブルは、例え
ば図8に示したパラメータテーブルの「送信情報の有
無」と、「ID情報」と、「入力情報」とが“有り”、
「入力桁数」は例えば“9桁”とされ、受付電話番号
は、ただ1つの電話番号が設定されているパラメータが
用いられるようにされる。
【0144】そして、双方向番組により値段を当てる品
物がテレビ受信機21の画面に表示されるとともに、ア
ナウンスにより正しいと思われる金額を入力するように
応答の指示が提供される(ステップ306)。
【0145】応答の指示が提供されると、視聴者は、自
分が正しいと思う金額をリモートコマンダ23のテンキ
ーボタン23kを操作することにより入力し、入力し終
えるとエントリーボタン23cを押下する(ステップ3
08)。リモートコマンダ23は、入力された情報を赤
外線リモコン信号としてアダプタ装置本体22に送信す
る。
【0146】アダプタ装置本体22は、リモートコマン
ダ23からのリモコン信号を受信して、デコードし、前
述のパラメータテーブルに基づいて応答情報を生成する
とともに、パラメータテーブルに指定された受付電話番
号をダイヤルする。そして、この例の場合、応答情報
は、値段情報とID情報とからなっており、上述したよ
うに、DTMF信号を用いて、受付電話番号に続いて送
信される。また、受付電話番号、値段情報、ID情報は
受信先で簡単に分離することができるように、例えば、
“*”がセパレータとして各情報の間に挿入されて送信
される(ステップ307)。
【0147】地域交換機システム32に通信要求がある
と、地域交換機システム32は、その通信要求は、予め
地域交換機管理システム33から提供されている応答情
報の受付電話番号に対するものであるか否かを評価し
て、応答情報の受付電話番号に対するものである時は、
この通信要求を地域交換機システム32に着信させる。
そして、地域交換機システム32は、電話番号に続く応
答情報を受信し、デコードしてメモリ321に一時記憶
する(ステップ309)。このようにして、当該地域交
換機システム32は、自分が管理する地域の各加入戸か
らの双方向番組に対する応答情報を、一時記憶する。
【0148】地域交換機管理システム33は、この実施
の形態においては、受付時間をも管理しており、受付時
間が終了すると、地域交換機システム32に対し、一時
記憶している応答情報を評価、選別、抽出、分類、集計
などの処理を行なうように指示するコマンドを送信する
(ステップ310)。上述したように評価、選別のため
の情報は、予め地域交換機システム32に提供されてい
る。
【0149】地域交換機システム32は、受付時間が過
ぎた後の応答情報は受け付けないようにする。そして、
地域交換機システム32は、地域交換機管理システム3
3からの指示コマンドに応じて、一時記憶している応答
情報を評価、選別、抽出、分類、集計などの処理を実行
する(ステップ311)。この例の場合、双方向番組
は、値段当てクイズであるので、抽出のための情報とし
て与えられている所定の範囲内の値段情報を抽出する。
例えば、“下限金額≦値段情報≦上限金額”という情報
が与えられ、この条件を満足する値段情報を有する応答
情報が抽出される。
【0150】抽出された応答情報は、地域交換機システ
ム32に一時記憶され、地域交換機管理システム33か
らの送信要求に応じて、地域交換機管理システム33に
送信される(ステップ312)。このようにして、地域
交換機管理システム33は、各地域交換機システム32
において、評価されて、抽出された応答情報を収集し、
メモリ331に一時記憶する(ステップ313)。
【0151】そして、放送局側からの企画情報によって
指示があるときは、地域交換機管理システム33に一時
記憶されている応答情報を、さらに評価して、選別、抽
出、分類、集計などの処理を行なう(ステップ31
4)。このステップ314の評価や、処理では、例え
ば、正解金額に近い順番に値段情報を並べ換え、上位5
名を抽出するようにするなどの評価や処理が行なわれ
る。
【0152】抽出された応答情報は、放送局に通知され
(ステップ315)、双方向番組中において、正解者を
発表するなど、結果発表を行なう(ステップ316)。
【0153】図10は、地域交換機システム32におい
ての双方向番組に対する応答情報の受信処理を説明する
ためのフローチャートである。図10に示す処理は、例
えば、地域交換機管理システム33からの指示により開
始される。
【0154】この処理が開始されると、地域交換機シス
テム32は、加入戸からの通話/通信要求があるか否か
を判断する(ステップ401)。ステップ401の判断
処理において、通話/通信要求ありと判断したときに
は、その要求は、双方向番組放送前に、地域交換機管理
システム33から提供された双方向番組に対する応答情
報の受付電話番号への通話/通信要求か否かを判断する
(ステップ402)。
【0155】ステップ402の判断処理において、上述
の受付電話番号への通話/通信要求であると判断したと
きには、提供された受付時間内の要求であるか否かを判
断する(ステップ403)。ステップ403の判断処理
において、当該要求は、受付時間内の要求であると判断
したときには、当該地域交換機システム32において、
この通話/通信要求を着信させる(ステップ404)。
そして、続いて送信されてくるDTMF信号の応答情報
をデコードする(ステップ405)。
【0156】通常、電話局側の交換機システムにおいて
は、交換機システムで着信する時報、天気予報などで
は、電話番号以降のDTMF信号のデコードは行なわな
いが、双方向番組に対する応答の受付電話番号への着信
の場合には、上述したように続けて発信されるDTMF
信号をデコードする。そして、デコードした応答情報を
メモリの作業領域に一時記憶する(ステップ406)。
【0157】そして、受付時間が終了した場合などに地
域交換機管理システム33から送信される、評価、選別
などの処理の実行指示があるか否かを判断し(ステップ
407)、実行指示があったときには、上述の指示情報
に基づいて、一時記憶された応答情報を評価、選別、抽
出、分類、集計などの処理を行なう(ステップ40
8)。
【0158】処理した応答情報は、別の作業領域に一時
記憶する。そして、地域交換機管理システム33から、
処理した応答情報の送信指示があるか否かを判断し(ス
テップ409)、送信指示が有ると判断したときには、
処理した応答情報を地域交換機管理システム33に送信
し(ステップ410)、双方向番組に対する応答情報の
受信処理を終了する。
【0159】また、選別処理などによってはじかれた応
答情報などは、地域交換機システム32の記憶領域を有
効に活用するため、逐次破棄することも考えられるが、
履歴として保存することもできる。同様に、処理した応
答情報を地域交換機管理システム33に送信した後は、
各視聴者から送信された応答情報や、処理した応答情報
を逐次破棄するようにしてもよいし、履歴として保持す
るようにしてもよく、保持した場合などには、番組終了
後に破棄するようにすることもできる。
【0160】また、ステップ401の判断処理で、通話
/通信要求無しと判断した場合と、ステップ402の判
断処理で、当該受付電話番号への通話/通信要求ではな
いと判断した場合と、ステップ403の判断処理で受付
時間外の通話/通信要求であると判断した場合には、い
ずれの場合もステップ401からの処理を繰り返す。
【0161】同様に、ステップ407の判断処理におい
て評価、選別などの処理の実行指示無しと判断した場
合、および、ステップ409の判断処理において、送信
指示無しと判断した場合にも、ステップ401からの処
理を繰り返す。
【0162】この場合、上述したように、応答情報を受
け付けるための受付電話番号が、双方向番組放送前に地
域交換機システム32にダウンロードされているため、
図10に示すように、地域交換機管理システム33への
電話番号の照会などをする必要がなく、電話番号照会に
よる電話回線の輻輳が発生しない。
【0163】なお、ステップ408においての選別、抽
出、分類、集計などの処理は、例えば、以下に挙げるよ
うに、様々な態様で行なうことができる。例えば、 予め指定された方法で応答情報単位に応答情報を選
別、抽出、分類、集計する。このような処理は、アンケ
ート調査を行なう双方向放送などに有効である。例え
ば、応答情報に年齢や性別などの情報がある場合など
に、年齢別や性別別に、応答情報を選別、抽出、分類、
集計することができる。
【0164】応答情報の中の1つ以上の要素、例えば
時間情報などをキーにして昇順あるいは降順に応答情報
を並べ替え、その指定順位を使って応答情報を選別、抽
出、分類、集計する。このような処理は、例えば、早押
し型のクイズ番組などに有効である。例えば応答が早い
順に10名を選ぶとか、応答が遅い順に10名を落とす
などのような処理をすることができる。また、早押し型
のクイズ番組でなくても、通常のクイズ番組で、例え
ば、応答情報を累積していくように記憶し、正解率の高
い視聴者を選ぶなどの処理もできる。
【0165】応答情報の中の1つ以上の要素、例え
ば、値段情報や競馬の勝馬番号などの情報と、予め指定
された情報とを比較し、一致した応答情報を選別、抽
出、分類、集計する。また、比較する情報が数値情報で
ある場合には、一致あるいは、近似の値である応答情報
を選別、抽出、分類、集計する。このような処理は、前
述の値段当てクイズなどに有効であり、数値情報を比較
する場合などには範囲指定もできる。
【0166】予め決められた数の応答情報をランダム
に選別、抽出、分類、集計する。このような処理は、多
数の応募がある視聴者プレゼントへの応募者の中から、
ランダムに当選者を抽出する場合などに有効な処理方法
である。
【0167】例えば双方向クイズ番組などの場合に、
例えば視聴者が応答情報を送信し、地域交換機システム
32が、正解者だけに、次のクイズ問題に対する応答情
報の受付電話番号を提供する、あるいは、パラメータテ
ーブルを変更する情報を提供する。
【0168】なお、いわゆるテレゴングを用いることな
く、例えば、複数の設問のそれぞれに異なる電話番号を
設定し、設問ごとに応答情報を受け付けるようにすれ
ば、電話番号ごとの応答情報の選択、抽出、分類、集計
ができる。
【0169】また、図10のフローチャートの説明にお
いては、1の設問に対する応答情報の処理について説明
したが、実際には、設問などの提供は所定の間隔で複数
回提供されるのが通常であり、地域交換機システム32
においては、前設問に対する評価や、選別などの処理
と、現設問に対する応答情報の受信処理を並行して行な
うことができる。
【0170】図11は、地域交換機管理システム33に
おける双方向番組に対する応答情報についての処理を説
明するためのフローチャートである。図11に示す処理
は、双方向番組に対する企画情報が提供された後、例え
ば、放送局10側から双方向番組の進行にしたがって、
回線34を介して提供される双方向番組に対する応答情
報の受付開始指示により開始される。
【0171】放送局10からの応答情報の開始指示が提
供されると、地域交換機管理システム33は、地域交換
機システム32に対し、双方向番組に対する応答情報の
受け付けを開始させる指示を提供し、地域交換機システ
ム32に応答情報の受付処理を開始させる(ステップ5
01)。
【0172】次に、放送局10から双方向番組の放送前
に提供されている企画情報の応答情報の受付時間内か否
かを監視する(ステップ502)。ステップ502の判
断処理において、応答情報の受付時間が終了したと判断
したときには、地域交換機システム32に対して、評
価、選別、抽出、分類、集計などの処理を実行するよう
に実行指示を提供する(ステップ503)。これによ
り、上述したように、地域交換機システム32は、応答
情報の評価等の処理を行なう。
【0173】そして、地域交換機管理システム33は、
地域交換機システム32に対し、評価、選別、抽出、分
類、集計などの処理を行なった応答情報の結果の情報を
地域交換機管理システム33に送信するように指示を提
供し(ステップ504)、各地域交換機システム32か
ら応答情報を処理した結果の情報を収集する。収集した
情報は、地域交換機管理システム33の作業領域に一時
記憶する(ステップ505)。
【0174】地域交換機管理システム33は、次に、企
画情報に基づく評価や選別、抽出、分類、集計などの処
理の指示があるか否かを確認し(ステップ506)、指
示がある場合には、その指示に応じて、収集した上述の
応答情報を処理した結果の情報を評価、選別、抽出、分
類、集計などの処理を行なって(ステップ507)、処
理した情報を放送局10へ回線35を介して送信する
(ステップ508)。また、地域交換機システム32と
同様に、処理の結果不要になった情報や、放送局側へ処
理した情報を送信することにより不要になる情報は、そ
の都度破棄するようにすることもできるし、番組終了後
に破棄するようにすることもできる。もちろん、破棄せ
ず一定期間保持するようにすることもできる。
【0175】また、ステップ506の判断処理におい
て、評価、選別、抽出、分類、集計などの処理の指示が
ないと判断したときには、収集した情報を、そのまま放
送局側へ送信する。
【0176】ステップ507の評価、選別、抽出、分
類、集計などの処理は、上述の地域交換機システム32
のステップ408の評価、選別、抽出、分類、集計など
の処理と同様の処理とすることができる。例えば、上述
した値段当てクイズの双方向番組の場合には、各地域交
換機システム32において評価、抽出された応答情報、
すなわち、地域交換機システム32においては、予め決
められた金額の範囲内の値段情報を有する応答情報が抽
出されている。
【0177】この抽出された応答情報を地域交換機管理
システム32が収集し、地域交換機管理システム33に
おいて、さらに金額の範囲をせばめて、この範囲内の値
段情報を有する応答情報を抽出することができる。
【0178】また、早押しクイズの双方向番組の場合に
は、地域交換機システム32において、その地域交換機
システム32が管理する地域の視聴者からの応答情報を
昇順に並べ換え、例えば、上位5名を抽出し、これを地
域交換機管理システム33において、さらに昇順に並べ
換えて、すべての地域で応答操作が早かった上位3名を
抽出するといった処理も可能である。
【0179】なお、早押しクイズの場合、応答操作時刻
は、例えば、上述のアダプタ装置本体22が有するタイ
マー(図示せず)により、パラメータテーブルを指示す
る放送局10側からのDTMF信号をアダプタ装置本体
22がデコードした時点からの相対時刻を取得できるよ
うにしておき、応答操作を行なったときに、その相対時
刻を取得することによって、これを応答操作時刻として
用いるようにすることができる。
【0180】また、地域交換機システム32において、
応答情報の通信要求の発信が確認された時点において時
刻を取得し、これを応答情報に付加して、応答の順位を
評価する基準とすることもできる。
【0181】また、双方向番組に対する応答情報の受付
時間の管理は、上述の実施の形態においては、地域交換
機管理システム33において行なうようにしたが、地域
交換機管理システム33から受付時間の情報を地域交換
機システム32に提供し、受付時間の情報により地域交
換機システム32において管理するようにしてもよい。
この場合には、各地域交換機システム32において、受
付時間が終了したときには、その時点で、上述したよう
に予めダウンロードされている選別情報等を用いて、指
定の選別処理などを、地域交換機管理システム33から
の指示を待たずに行なうようにすることができる。
【0182】また、放送局10からは、企画情報だけで
なく、処理プログラム自身を地域交換機管理システム3
3に送るようにし、さらに、地域交換機管理システム3
3を経由して、複数の地域交換機システム32に処理プ
ログラムを送るようにすることで、双方向番組に対する
応答情報を受信し、処理するためのシステムを構成する
ようにすることもできる。
【0183】また、地域交換機システム32と、地域交
換機管理システム33のそれぞれにおいて、異なる方法
で応答情報を評価、選別、抽出、分類、集計することも
できる。例えば、アンケート調査などの場合、応答情報
に住所や年齢を含めるようにし、地域交換機システム3
2では、所定の都道府県に住所のある視聴者のみを抽出
するようにし、地域交換機管理システム33では、その
所定の都道府県の視聴者の中で年齢別に視聴者の数を集
計するようにすることができる。
【0184】このように、地域交換機システム32、地
域交換機管理システム33のいずれにおいても、応答情
報の評価、選別、抽出、分類、集計などの処理を様々な
態様で行なうことができるため、様々な態様の双方向番
組を企画制作し、放送することができる。
【0185】また、地域交換機システム32と、地域交
換機管理システム33とは、光ファイバー回線で接続さ
れ、ISDNを使用してデジタルデータの送受が可能で
あるため、情報の送受を、すべてデジタルデータの形で
行なうことができる。そして、一斉に地域交換機システ
ム32から地域交換機管理システム33に情報の送信を
しないようにするため、地域交換機管理システム33か
らの指示に従って地域交換機システム32から情報を送
信するようにしたことにより、地域交換機システム32
から地域交換機管理システム33への情報送信時の電話
回線の輻輳を回避できる。
【0186】[変形例]双方向番組に対する応答情報の
受付電話番号の情報は、上述したようにアダプタ装置に
メモリを設けて、テーブル化して保存しておくのではな
く、放送番組のなかで告知された電話番号により、応答
者が発呼し、その発呼先から自動応答により、提供する
ことができる。この例の場合には、受付電話番号をパラ
メータテーブルとしてメモリに記憶しておく必要がな
く、メモリの節約になると共に、双方向番組への参加の
意思表示を、電話番号取得という形で視聴者に行なわす
ようにできる。
【0187】上述の例では視聴者の応答装置25は、テ
レビジョン受像機21とは別体のアダプタ装置の構成で
あり、受信側のシステムでは、テレビジョン受像機21
は、まったく改良する必要がない。また、電話局からの
データは、DTMF信号の形式で送出しており、DTM
F信号のレシーバは、電話機用として広く普及している
ので、受信装置のアダプタ装置を安価に製造することが
できる。
【0188】しかし、上述のようなアダプタ装置の構成
ではなく、応答装置をテレビジョン受像機に内蔵するよ
うにしてもよい。この場合には、応答のためのリモート
コマンダと、テレビジョン受像機用のリモートコマンダ
とを共通化するようにすることもできる。
【0189】また、アダプタ装置本体22のメモリにパ
ラメータテーブル情報を格納しておく場合に、このメモ
リのパラメータテーブルの書き換えは、放送局側からノ
ーリンギングによりユーザー宅に着信を行ない、電話回
線を通じてデータを送って行なうようにすることもでき
る。また、ユーザーにテレゴングサービスやテレドーム
サービスの電話番号に電話をかけてもらい、その応答メ
ッセージとしてテーブルデータをユーザー側に送るよう
にして、行なうようにしてもよい。
【0190】また、衛星放送、ケーブルテレビ放送の場
合でも、この発明は適用することができる。さらに、上
述の実施の形態では、この発明をテレビジョン放送およ
び受信システムに適用した場合について説明したが、A
M、FMのラジオ放送、FM文字多重放送、PCM音声
放送と、それぞれ対応の受信システムに適用することも
可能である。
【0191】また、上述の実施の形態においては、地域
交換機システム32、地域交換機管理システム33のい
ずれもデジタル交換機の構成としたが、必ずしもデジタ
ル交換機でなくてもよく、上述した処理が可能な交換機
システムであればよい。したがって、例えばATM交換
機を含む、次代のネットワークシステムにおいても、こ
の発明を適用することができる。
【0192】なお、上述したように、地域交換機システ
ム32や、地域交換機管理システム33には、双方向番
組の放送前に双方向番組に対する応答情報を受け付ける
ための各種情報がダウンロードされているが、双方向番
組の放送中に、地域交換機管理システム33からISD
Nを用いて、双方向番組に対する応答情報の受付開始
(サービス開始)や受付終了(サービス停止)などの指
令を、各地域交換機システム32に提供し、双方向番組
の放送と並行して、各地域交換機システム32を制御す
ることができる。
【0193】また、双方向番組の放送に並行して行なわ
れる各地域交換機システム32の制御は、地域交換機管
理システム33に双方向番組の放送前にダウンロードさ
れた情報に基づいて、地域交換機管理システム33が各
地域交換機システム32を制御することもできるし、上
述したように、DDX−TPを用いて地域交換機管理シ
ステム33に接続された放送局10側から双方向番組の
放送に並行して提供される情報に基づいて、地域交換機
管理システム33が、各地域交換機システム32を制御
することもできる。
【0194】また、前述の実施の形態においては、応答
情報は、地域交換機管理システム33から、放送局側の
スタジオのコンピュータ14に送信するようにしたが、
これに限るものではなく、例えば、放送局側の計算セン
ターなどに応答情報を送るようにして、ここでさらに処
理を加えて、放送局のスタジオに送信するようにするこ
ともできる。
【0195】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による双
方向番組に対する応答情報の応答方法および応答システ
ムによれば、地域交換機システムに対して送信情報受信
/デコードのための新たな設備投資なしに、現在の電話
ネットワークを使って、ソフトウエアのみ改良すること
によって、双方向番組に対する応答情報を収集するイン
フラストラクチャーを構成することができる。
【0196】また、双方向番組に対する応答情報の収集
の負荷が、各地域の地域交換機システムで分散され、デ
ータ収集ポイントである、各地域交換機システム、地域
交換機管理システム、放送局側においての応答情報の収
集の負荷が低減される。
【0197】また、双方向番組に対する応答情報を収集
するための通話/通信路が、各加入戸から放送局側の返
信先にまで直接的に形成されないので、複数の地域交換
機システムと、地域交換機管理システム、および、地域
交換機管理システムと放送局側とを接続する中継回線に
おいて輻輳が起こらなくなる。
【0198】また、双方向番組に対する応答情報の受信
や各種処理が、複数の各地域交換機システム、地域交換
機管理システムに分散され、各地域交換機システムから
地域交換機管理システムへ送信するデータ量、地域交換
機管理システムから放送局側へ送信するデータ量が減
り、データ集計ポイントである放送局側への情報の送信
時間が早くなる。これにより、双方向番組のインタラク
ティブ性(双方向性)、リアルタイム性(即時性)が損
なわれにくくなる。
【0199】また、最終的に収集するデータ量が減り、
地域交換機システム、地域交換機管理システムおよび、
放送局側に、情報の受信処理や、その後のデータ処理の
ために大きな設備を備える必要がない。
【0200】また、データ収集ポイントである地域交換
機システム、地域交換機管理システム、放送局側におい
て、データ収集、選別、抽出、分類、集計などの処理に
かかる時間が短縮され、双方向番組のインタラクティブ
性、リアルタイム性が損なわれにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向番組に対する応答情報の
処理方法および処理システムの一実施の形態を説明する
ための図である。
【図2】この発明による双方向番組に対する応答情報の
処理方法および処理システムの一実施の形態の一視聴者
についての構成示す図である。
【図3】DTMF信号を説明するための図である。
【図4】DTMF信号を説明するための図である。
【図5】図2の例の受信システムの応答装置の例として
のアダプタ装置の一例を示す図である。
【図6】図5に示した応答装置の一例のアダプタ装置の
構成例を示す図である。
【図7】図5に示した応答装置の一例のアダプタ装置に
おいて、応答情報の生成、送信に使用するパラメータテ
ーブルを指定するためのパラメータテーブル指定テーブ
ルを説明するための図である。
【図8】図5に示した応答装置の一例のアダプタ装置に
おいて、応答情報の生成、送信に使用するパラメータテ
ーブルを説明するための図である。
【図9】この発明による双方向番組に対する応答情報の
処理方法および処理システムの一実施の形態のシーケン
スを説明するための図である。
【図10】この発明による双方向番組に対する応答情報
の処理方法および処理システムの一実施の形態の地域交
換機システムにおける双方向番組に対する応答情報に関
する処理を説明するための図である。
【図11】この発明による双方向番組に対する応答情報
の処理方法および処理システムの一実施の形態の地域交
換機管理システムにおける双方向番組に対する応答情報
についての処理を説明するための図である。
【図12】従来の電話回線網を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 放送局のシステム 20 受信システム 30 電話局のシステム 31、34、35 回線 32、32a、32b、32c 地域交換機システム 33 地域交換機管理システム 21 テレビジョン受像機 22 アダプタ装置本体 23 リモートコマンダ 24 電話機 25 アダプタ装置 22MC マイクロホン 22PD リモコン受光部 22SD 発光部 23k 操作ボタン
フロントページの続き (72)発明者 柴田 高 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送局側から応答を期待する双方向番組を
    放送し、この双方向番組に対する応答者からの応答の情
    報を、それぞれ分担地域が異なる複数の地域交換機シス
    テムを備える電話回線網を用いて受信処理する双方向番
    組に対する応答情報の処理方法であって、 上記双方向番組に対する応答の受付電話番号の情報を予
    め上記地域交換機システムに知らせておき、 当該電話番号への応答の発呼があったとき、当該応答者
    側の地域の地域交換機システムで、上記応答の着信を行
    なうとともに、続いて送信されてくる応答情報を受信
    し、その受信情報を電話局側で処理して、その処理結果
    を放送局側に送るようにする双方向番組に対する応答情
    報の処理方法。
  2. 【請求項2】上記地域交換機システムには、上記双方向
    番組の内容に応じたデータが番組放送前、あるいは同時
    にダウンロードされて、 上記地域交換機システムでは、上記データに基づいて、
    上記受信した応答情報の処理を行なう請求項1に記載の
    双方向番組に対する応答情報の処理方法。
  3. 【請求項3】放送局側から応答を期待する双方向番組を
    放送し、この双方向番組に対する応答者からの応答の情
    報を電話回線網を用いて受信して処理する双方向番組に
    対する応答情報の処理システムであって、 予め定められた地域内の加入戸に対する電話交換をそれ
    ぞれ行なう複数の地域交換機システムと、 上記複数の地域交換機システムに対して接続されるとと
    もに、上記放送局側と接続され、予め双方向番組の内容
    に応じた処理プログラムが設定される地域交換機管理シ
    ステムとを有し、 上記複数の地域交換機システムには、上記地域交換機管
    理システムから上記双方向番組に対する応答を受け付け
    るための電話番号の情報が送られ、 上記複数の地域交換機システムでは、当該電話番号への
    上記加入戸からの発呼を受け付けたときには、当該加入
    戸を担当する地域交換機システムで、その発呼の着信を
    受け付け、当該加入戸から送信される双方向番組に対す
    る応答の情報を受信して、上記地域交換機管理システム
    からの指示にしたがった処理を行なって、その処理結果
    を地域交換機管理システムに送信し、 上記地域交換機管理システムは、上記処理プログラムに
    したがって処理した情報を上記放送局側に伝送する双方
    向番組に対する応答情報の処理システム。
  4. 【請求項4】上記地域交換機システムでの応答情報の処
    理は、上記地域交換機管理システムからの選別指示にし
    たがって実行される選別処理であることを特徴とする請
    求項3に記載の双方向番組に対する応答情報の処理シス
    テム。
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