JPH0958659A - 折り畳み式容器の製造方法及び折り畳み式容器用の折り畳み状容器体 - Google Patents

折り畳み式容器の製造方法及び折り畳み式容器用の折り畳み状容器体

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JPH0958659A
JPH0958659A JP7240823A JP24082395A JPH0958659A JP H0958659 A JPH0958659 A JP H0958659A JP 7240823 A JP7240823 A JP 7240823A JP 24082395 A JP24082395 A JP 24082395A JP H0958659 A JPH0958659 A JP H0958659A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で容易且つ安価に製作できると共
に、使用前には薄くコンパクトに折り畳み得る利点を生
かしつつ、使用に際して容易に展開し製函できる折り畳
み式容器用の折り畳み状容器体を提供する。 【構成】 中央折れ線3 を上側にして二つ折り状に折り
曲げられたギャザー部12と、このギャザー部12の両側で
下部折れ線4 を介して上側に折り曲げられた側壁部13
と、ギャザー部12を両側壁部13で両側から挟むようにギ
ャザー部12と側壁部13との両端縁を固着する上下方向の
固着部14とを備えた折り畳み式容器用の折り畳み状容器
体において、両側壁部13間の間隔を広げて、両側壁部13
間に底部16を形成すべくギャザー部12を展開させた時に
できる展開癖を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の用途に使用
できる折り畳み式容器の製造方法及び折り畳み式容器用
の折り畳み状容器体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】折り畳み式容器には、その用途に応じて
従来から種々のものがあるが、特に構造が簡単で容易且
つ安価に製作できると共に、使用前に薄くコンパクトに
折り畳み得る折り畳み状容器体として、耐水又は防水加
工を施したシート材を用い、このシート材を二つ折り状
に折り曲げてその中央折れ線を上側にしたギャザー部を
構成し、このギャザー部の両側で下部折れ線を介して上
側に折り曲げて側壁部を形成し、ギャザー部を両側壁部
で両側から挟むように、ギャザー部と側壁部との両端縁
を上下方向の固着部で固着したものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この折り畳み状容器体
は物流段階等では折り畳み状態にあり、容器として使用
する際に、両側壁部間の間隔を広げながらギャザー部を
下方に押圧して、両側壁部間に底部を形成すべくギャザ
ー部を展開させて製函する必要がある。しかし、紙の両
面に耐水又は防水加工を施したシート材を用いた場合に
は、シート材自体に腰があるため、容器体を使用状態ま
で展開して製函する際の作業が非常に困難である。
【0004】特にシート材に厚手のものを用いた場合に
は、折り畳み状態の容器体の両側壁間の間隔を広げるこ
とすら困難な場合がある。しかも容器体を完全に展開し
て使用可能な容器に製函するためには、両側壁間の間隔
を広げた後、その両側壁間の谷折り状のギャザー部を下
方に押圧して完全に延ばして、このギャザー部に対応す
る部分で底部及び内側壁部を構成しなければならない
が、このギャザー部の押圧、展開が非常に困難な場合が
ある。
【0005】従って、この折り畳み状容器体を展開して
容器に製函できるのは、シート材に極めて薄手のものを
用いた場合に限定されることになる。本発明は、このよ
うな従来の課題に鑑み、構造が簡単で容易且つ安価に製
作できると共に、使用前には薄くコンパクトに折り畳み
得る利点を生かしつつ、使用に際して容易に展開し製函
できる折り畳み式容器の製造方法及び折り畳み式容器用
の折り畳み状容器体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、中央折れ線3 を上側にして二つ折り状に折り曲げら
れたギャザー部12と、このギャザー部12の両側で下部折
れ線4 を介して上側に折り曲げられた側壁部13との両端
部を、両側壁部13でギャザー部12を両側から挟むように
上下方向の固着部14で固着して折り畳み状の容器体1Aを
製作し、次にこの容器体1Aの両側壁部13間の間隔を広げ
て、両側壁部13間に底部16ができるようにギャザー部12
を展開させた後、再度ギャザー部12が山折り状となるよ
うに容器体1Aを折り畳むものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、容器体1Aの両側壁部13間の間隔を広
げながらギャザー部12を展開させる際に、各固着部14か
ら中央側に離れた位置で且つ中央折れ線3 を横切る方向
の一対の底画成用折れ線6 間に底部16を形成するもので
ある。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、展開後の容器体1Aを折り畳む
時に、展開状態の底部16を底面側から押圧するものであ
る。
【0009】請求項4に記載の本発明は、中央折れ線3
を上側にして二つ折り状に折り曲げられたギャザー部12
と、このギャザー部12の両側で下部折れ線4 を介して上
側に折り曲げられた側壁部13と、ギャザー部12を両側壁
部13で両側から挟むようにギャザー部12と側壁部13との
両端縁を固着する上下方向の固着部14とを備えた折り畳
み式容器用の折り畳み状容器体において、両側壁部13間
の間隔を広げて、両側壁部13間に底部16を形成すべくギ
ャザー部12を展開させた時にできる展開癖を持たせたも
のである。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明において、各固着部14から中央側に離れた位置
で且つ中央折れ線3 を横切る方向に底画成用折れ線6 を
設け、ギャザー部12の展開時に底部16の両側でギャザー
部12の両端部が底画成用折れ線6 に沿って底部16から立
ち上がり三角形又は台形状の内側壁部17を画成するよう
に、この底画成用折れ線6 の両端側から該底画成用折れ
線6 よりも固着部14側で且つギャザー部12の上部側に延
びる方向に斜め折れ線8 を設け、底画成用折れ線6 に谷
折り状の折り癖を、斜め折れ線8 に山折り状の折り癖を
夫々持たせたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1乃至図10は本発明の第1の
実施形態を例示し、図1は折り畳み式容器の製函状態の
斜視図、図2は折り畳み式容器の製函状態の平面図、図
3は図2のI−I線断面図、図4は図2のII−II線断面
図、図5は容器の一部破断正面図、図6は折り畳み式容
器の製作に使用するシート材の平面図、図7は製作後の
折り畳み状容器体1Aを展開し製函した後に再度折り畳む
作業工程の斜視図である。
【0012】図1乃至図5において、1 は折り畳み式容
器で、図6に示すように矩形状のシート材2 を用いて構
成されている。シート材2 には表裏両面にラミネート加
工等により防水層が形成された防水加工紙等が用いられ
ており、容器1 の使用目的に応じた所定の保形性、強
度、その他の条件を満たす厚さとなっている。なお、防
水層は腐食性又は耐腐食性の合成樹脂材料により構成さ
れている。
【0013】シート材2 には、図6に示すように、幅方
向の中央に山折り用の中央折れ線3が形成されると共
に、この中央折れ線3 の両側に谷折り用の下部折れ線4
が形成されている。なお、中央折れ線3 、下部折れ線4
は、シート材2 を幅方向に4等分するように等間隔をお
いて平行に形成されている。シート材2 の長手方向の両
端部には、各端縁から一定寸法の位置に固着用折れ線5
が幅方向に形成され、またこの固着用折れ線5 から所定
寸法離れた位置で且つ一対の下部折れ線4 間に底画成用
折れ線6 が幅方向に形成され、この底画成用折れ線6 の
延長上で各下部折れ線4 の外側に側壁用折れ線7 が形成
されている。
【0014】各底画成用折れ線6 から固着用折れ線5 側
には、各下部折れ線4 と底画成用折れ線6 との交点と、
中央折れ線3 と固着用折れ線5 との交点とを結ぶように
山折り用の斜め折れ線8 が形成され、またこの一対の斜
め折れ線8 間で底画成用折れ線6 と固着用折れ線5 との
略中央位置には、両者と平行に谷折り用の突っ張り用折
れ線9 が幅方向に形成されている。そして、突っ張り用
折れ線9 と各斜め折れ線8 との交点と、中央折れ線3 と
各底画成用折れ線6 との交点間には、展開時に突っ張り
用折れ線9 の谷折りを容易にするための補助用折れ線10
が形成されている。
【0015】なお、この実施形態では、突っ張り用折れ
線9 と補助用折れ線10とによって突っ張り成形部が構成
されているが、図6に仮想線で示すように、突っ張り用
折れ線9 の延長上に折れ線11を設けても良い。この折り
畳み式容器1 を製作する場合には、先ず原反からシート
材2 を矩形状に裁断し、この裁断時にシート材2 に各折
れ線3 〜11を形成する。そして、図7(A)に示すよう
に、矩形状のシート材2 を中央折れ線3 を上側にして二
つ折り状に折り曲げてギャザー部12を形成すると共に、
このギャザー部12の両側を下部折れ線4 で上側に折り曲
げて側壁部13を形成する。
【0016】これによって、中央折れ線3 が山折り状
に、各下部折れ線4 が谷折り状に夫々折り曲げられて、
全体としてジグザグ状になるので、次にギャザー部12の
両端部を各側壁部13で両側から挟むようにして、このシ
ート材2 の固着用折れ線5 から端部側の全体を両側から
挟持して熱シールする。するとシート材2 をジグザグ状
に折り畳んでその4枚を互いに固着する固着部14が固着
用折れ線5 から外側に形成され、この固着部14でギャザ
ー部12とその両側の各側壁部13とが熱シールされた状態
となり、図7(A)に示すような状態に帯状に折り畳ま
れた折り畳み状容器体1Aができる。
【0017】従って、この折り畳み状容器体1Aは、折れ
線3 〜11を形成したシート材2 をジグザグ状に折り畳ん
で、その両端を固着部14で固着しただけであるため、固
着部14が2箇所あるにも拘わらず、構造が簡単で非常に
容易且つ安価に製作できる利点がある。また折り畳み状
容器体1Aは、展開し製函する前の折り畳み状態では、そ
の一方の側壁部13の高さ及び長さに対応した大きさの帯
状であって、全体として薄くなっているので、物流、保
管等に際しても嵩張りがなく、取り扱いが極めて容易で
ある。
【0018】この折り畳み状容器体1Aは、製作したまま
では図7(A)に示すように折り畳み状態になっている
ので、使用する前に折り畳み状態から展開して、図1に
示すような箱状乃至は舟状に製函する必要がある。しか
し、シート材2 に厚手のものを使用した場合には、内容
物を入れて包装する現場で各折り畳み状容器体1Aを展開
し製函することは困難である。そこで、折り畳み状容器
体1Aの製作後、包装現場等で折り畳み式容器1 として直
接使用する前の段階で、図7の(A)〜(C)に示すよ
うに、折り畳み状容器体1Aを一旦使用状態まで展開し製
函した後、再度、偏平な帯状に折り畳んで折り畳み状容
器体1Aの状態に戻しておく。
【0019】図7の(A)に示す折り畳み状容器体1Aを
図7の(B)に示す使用状態まで製函するに際しては、
次のような手順で作業を行う。なお、この作業は、手作
業で行っても良いが、機械的に行う方が便利である。折
り畳み状容器体1Aは、図8の(A)に示すように、ギャ
ザー部12とその両側の側壁部13とがジグザグ状に密着し
又は近接した折り畳み状態にあるので、先ずギャザー部
12の下側に適当な拡開部材をa矢示方向に挿入して、ギ
ャザー部12の下側、特にギャザー部12の両端部の下側を
図8の(B)に示すように幅方向(b矢示方向)に広げ
る。
【0020】この時、例えばギャザー部12の下側に入れ
た拡開部材を拡開させながら両端部の固着部14側に夫々
移動させて、拡開部材でギャザー部12の長手方向に引っ
張ると、拡開部材によって各固着部14側の近傍でのギャ
ザー部12の下部側の間隔を比較的容易に広げることが可
能である。ギャザー部12の両端下部の間隔が広がると、
図8の(B)に示すように、ギャザー部12の両端側の勾
配が緩やかになって両側壁部13の上端間の間隔が広が
り、その間に上側から押圧部材をc矢示方向に挿入し易
くなる。
【0021】そこで、次に両側壁部13間を経て上側から
ギャザー部12の両端部分に押圧部材をc矢示方向に挿入
した後、押圧部材によって突っ張り用折れ線9 の近傍で
ギャザー部12を上側から下方へと図8の(B)のc矢示
方向に押圧する。するとこの突っ張り用折れ線9 の近傍
を下方に押圧するに従って、底画成用折れ線6 よりも固
着部14側のギャザー部12の頂部側がb矢示方向に広がり
ながら張り出して行くので、一対の斜め折れ線8 が固着
部14側から順次山折り状に折れて、図8の(C)に示す
ように固着部14の近傍側で両側壁部13を外側に押し広げ
る。
【0022】突っ張り用折れ線9 が谷折り状になるまで
ギャザー部12を押圧すると、図9及び図10に示すよう
にギャザー部12を横断するように突っ張り用折れ線9 の
方向の突っ張り部15ができ、この突っ張り部15が両側壁
部13を両側に押して間隔を広げた状態で安定する。従っ
て、各固着部14の近傍でギャザー部12の両端部に突っ張
り部15を夫々形成することによって、両側壁部13等から
の復元力が反b矢示方向に作用しても、ギャザー部12の
中央部側の勾配が緩やかになり、両側壁部13の上端側の
間隔を広げた状態に維持できる。
【0023】またギャザー部12に突っ張り部15を形成し
て両側の側壁部13間の間隔を広げる場合、底画成用折れ
線6 の両端から固着部14の上端を結ぶ一対の斜め折れ線
8 がある他、ギャザー部12を横切る方向に突っ張り用折
れ線9 があり、中央折れ線3と底画成用折れ線6 との交
点から突っ張り用折れ線9 と各斜め折れ線8 との交点を
結ぶように補助用折れ線10があるので、突っ張り用折れ
線9 が谷折り状に折れると共に、補助用折れ線10が山折
り状に折れて行き、全体として菱形状の突っ張り部15を
形成できる。
【0024】このため、ギャザー部12を強制的に押圧し
て突っ張り部15を成形するにも拘わらず、突っ張り部15
の形成が非常に容易である。また突っ張り部15の形成時
に、ギャザー部12の他の部分に折り皺等が波及すること
もないので、製函後の容器1の仕上がり状態を良好にで
きる。次に、底画成用折れ線6 の近傍でギャザー部12の
頂部側を別の押圧部材で下側にc矢示方向に押圧して行
く。すると底画成用折れ線6 の近傍を押圧するに伴っ
て、中央折れ線3 の両側のギャザー部12が底画成用折れ
線6 に沿って谷折り状態になりながら、ギャザー部12側
が展開して行くので、底画成用折れ線6 の延長上で各側
壁部13が外側へと押し広げられて行く。
【0025】そして、中央折れ線3 の両側の底画成用折
れ線6 が略一直線の谷折り状になれば、この一対の底画
成用折れ線6 間のギャザー部12は、図7の(B)及び図
8の(D)に示すように、中央折れ線3 側が若干上がる
程度か又は平坦状態になるまで展開し、一対の下部折れ
線4 と底画成用折れ線6 との間で四角形の底部16が画成
される。このように、一旦、突っ張り部15を形成して一
対の側壁部13間の間隔を広げた後、底画成用折れ線6 の
近傍でギャザー部12を下方に押圧する方法を採れば、ギ
ャザー部12を容易に下方に押圧できる。
【0026】しかも、一旦、突っ張り部15を形成し、斜
め折れ線8 に折り癖を付けた後、底画成用折れ線6 の近
傍でギャザー部12を下方に押圧するので、一挙にギャザ
ー部12の頂部側を下側に押圧して底画成用折れ線6 を谷
折り状に折る場合に比較して、ギャザー部12を無理なく
容易に展開させることができる。また中央折れ線3 の両
側の底画成用折れ線6 が直線状になる時に、各斜め折れ
線8 が谷折り状に折り曲げられて行くため、底画成用折
れ線6 と一対の斜め折れ線8 とに囲まれる範囲が三角形
状の内側壁部17を形成し、この内側壁部17が底画成用折
れ線6 から固着部14の上端に向かって斜め上方に傾斜状
に立ち上がった状態になる。
【0027】図7の(B)及び図8の(D)に示すよう
に使用状態又はそれに近い状態まで製函した後、これを
図7の(C)に示すよう再度、折り畳みんで製作後の折
り畳み状容器体1Aと同じ状態まで戻しておく。この折り
畳み時には、底部の中央部分を下側から押圧すれば、中
央折れ線3 が山折り状になって行くので、容易に折り畳
み状態に戻すことができる。
【0028】このように折り畳み状容器体1Aを一旦使用
状態まで展開して製函した後、再度折り畳んでおけば、
容器体1Aは製作直後と同じように偏平でコンパクトな折
り畳み状態にあるにも拘わらず、その製函時に容器体1A
を構成するシート材2 の各部に展開癖を付けることがで
きる。
【0029】即ち、折り畳み状容器体1Aの両側壁部13間
の間隔を広げる時に、この両側壁部13の側壁折れ線7 に
山折り状の折り癖が、固着用折れ線5 に谷折り状の折り
癖が夫々付くと共に、中央折れ線3 、下部折れ線4 に展
開方向の癖が付く。また突っ張り用折れ線9 の近傍を押
圧する時に、この突っ張り用折れ線9 に谷折り状の折り
癖が、補助用折れ線10に山折り状の折り癖が、斜め折れ
線8 に山折り状の折り癖が付き、しかも突っ張り部15に
も折り癖を付けることができる。更に使用状態等まで製
函した時に、底画成用折れ線6 に谷折り状の折り癖が付
く他、側壁折れ線7 、固着用折れ線5 、斜め折れ線8 等
の折り癖が夫々より明瞭になる。
【0030】従って、一旦製函した後に折り畳めば、折
り畳み状態にあるものの、包装現場等で組み立てて使用
する場合には、シート材2 に厚手のものを使用したよう
な場合であっても、折り畳み状容器体1Aを極く容易に展
開して製函することができる。しかも、使用前の物流等
の段階では、偏平でコンパクトな折り畳み状態であるた
め、全体の嵩張りがなく、保管、運搬等に際しての取り
扱いも非常に容易である。
【0031】また折り畳み状容器体1Aは、ギャザー部1
2、側壁部13、固着部14等を備えた簡単な構造のもので
あるため、製作が容易であり、安価に製造することがで
きる。しかも、折り畳み状容器体1Aの製作後、一旦製函
して折り畳む工程が増えるが、折り畳み状容器体1A自体
の構造が簡単であるため、製函作業、折り畳み作業も単
純且つ容易にできる利点がある。
【0032】なお、内容物を入れて使用する場合には、
折り畳み状態に戻した容器体1Aを展開して、図1に示す
ような容器1 を製函し、その内部に内容物を入れる。こ
の製函状態では、側壁部13は側壁折れ線7 で山折り状に
折れて、側壁折れ線7 間で底部16に対応する中央側壁13
a と、側壁折れ線7 よりも固着部14側の端部側壁13b と
になる。
【0033】使用後の容器1 は、底部16の中央部分を下
側から軽く押せば、中央折れ線3 が山折り状に折れてギ
ャザー部12ができ、図7の(C)に示す状態又はこれに
近い状態に折り畳むことができる。このため、嵩張りが
なく廃棄等の処分が容易である。またシート材2 は表裏
にラミネート加工を施した紙を用いているので、焼却等
も容易である。
【0034】図11及び図12は本発明の第2の実施形
態を例示する。この第2の実施形態は、第1の実施形態
の場合の突っ張り用折れ線9 及び補助用折れ線10を省略
したものである。この場合には、突っ張り用折れ線9 及
び補助用折れ線10がないので、折り畳み状容器体1Aを展
開し製函する際に、底画成用折れ線6 と固着部14との中
間部分でギャザー部12を上側から下方に押圧し、そのギ
ャザー部12の頂部側を強制的に変形させ、この部分にギ
ャザー部12の方向と交差する方向、即ち、両側壁部13側
に張り出させることによって突っ張り部15を形成し、こ
の突っ張り部15により固着部14の近傍側で両側壁部13を
外側に押し広げる。
【0035】そして、両側壁部13間の間隔が広がった状
態でギャザー部12の各底画成用折れ線6 の近傍を下側に
押圧して、この各底画成用折れ線6 でギャザー部12を谷
折り状に折って底部16を画成する。従って、突っ張り用
折れ線9 、補助用折れ線10は必ずしも必須ではなく、シ
ート材2 の厚さ、容器1 の大きさ等によっては突っ張り
用折れ線9 等を省略しても、固着部14側の両側壁部13間
の間隔を一旦広げ、その後、ギャザー部12を下方に押圧
することが可能である。
【0036】図13及び図14は本発明の第3の実施形
態を例示する。この実施形態の容器1 は、中央折れ線3
と下部折れ線4 との間の寸法L1と、底画成用折れ線6 と
固着用折れ線5 との間の寸法L2を略同じにし、展開して
製函した時に、内側壁部17及び端部側壁13b が底部16に
対して略直角又はこれに近い角度で起立するようにした
ものである。
【0037】従って、この第3の実施形態では、図13
に示すように矩形状又はそれに近い形状の容器1 を製作
することができる。なお、第3の実施形態の場合には、
第2の実施形態と同様に突っ張り用折れ線9 、補助用折
れ線10を省略しているが、これらを設ければ第1の実施
形態と同様に実施可能である。
【0038】図15乃至図17は本発明の第4の実施形
態を例示し、第1の実施形態の補助用折れ線10を省略し
たものである。この第4の実施形態でも、突っ張り用折
れ線9 の近傍でギャザー部12を上側から下方に押圧した
時に、突っ張り用折れ線9 が谷折り状になって突っ張り
部15ができるので、この突っ張り部15で両側の側壁部13
を外側に押し広げることができる。
【0039】しかし、突っ張り用折れ線9 から内側の底
画成用折れ線6 側に補助用折れ線10がないため、突っ張
り用折れ線9 から内側が例えば図16に示すように凸状
又は凹状に湾曲した突っ張り部15ができることになり、
展開途中の形状が多少不規則になる。ただ、これは、展
開途中に一時的に発生するだけであって、底画成用折れ
線6の近傍を押圧して、底画成用折れ線6 を谷折り状に
折った時には、内側壁部17は三角形状になるので、容器
1 を使用する際の機能上での問題はない。なお、第1の
実施形態と同様に補助用折れ線10等を設けても良い。
【0040】図18及び図19は本発明の第5の実施形
態を例示し、底画成用折れ線6 と固着用折れ線5 との間
の間隔を一対の底画成用折れ線6 間の間隔よりも若干短
い程度に設定すると共に、各側壁部13の中央部が低くな
るように各側壁部13の上端縁を円弧状に湾曲形成したも
のである。このようにすれば、容器1 の全体形状を舟形
にできるので、内容物によっては、見栄えを良くするこ
ともできる。図20乃至図22は本発明の第6の実施形
態を例示し、各側壁部13の高さL3をギャザー部12の高さ
L1よりも高くしたものである。
【0041】この第6の実施形態では、図20に示すよ
うに、シート材2 の状態において、中央折れ線3 と下部
折れ線4 との間の寸法L1に対して側壁部13側の寸法L3
大にしておく。そして、このシート材2 を折れ線3,4 で
ジグザグ状に折り畳み、両端の固着部14を固着すると、
図21に示すような折り畳み状態の容器1 ができる。こ
の容器1 を展開し製函すれば、図22に示すように、側
壁部13の端部側壁13b の内側下部に、これよりも低い内
側壁部17ができる。従って、このの実施形態では、底部
16の底面積に比較して深さの深い容器1 を製作できる。
【0042】図23乃至図25は本発明の第7の実施形
態を例示し、第6の実施形態とは逆に、ギャザー部12の
高さL1を側壁部13の高さL3よりも高くしたものである。
この第7の実施形態では、図23に示すように、シート
材2 の状態において、中央折れ線3 と下部折れ線4 との
間の寸法L1を大にし、側壁部13側の寸法L3を小にしてお
く。そして、このシート材2 を折れ線3,4 でジグザグ状
に折り畳み、両端の固着部14を固着すると、図24に示
すような折り畳み状態の容器1 ができる。
【0043】この容器1 は、展開して製函した時に、図
25に示すように、固着部14の上部側が側壁部13よりも
上側に突出するので、この固着部14の突出部分を一種の
摘まみ部18として利用できる。このため、容器1 に内容
物を入れた後、この摘まみ部18を摘んで運ぶことができ
るので、内容物が側壁部13から外側にはみ出すような場
合に便利である。なお、第1の実施形態と同様に突っ張
り用折れ線9 、補助用折れ線10等を設けても良い。
【0044】図26乃至図30は本発明の第8の実施形
態を例示し、ギャザー部12の両端の上隅部を角形に切除
して内側壁部17を台形状にすると共に、展開して製函し
た時に、この内側壁部17の外側に平面視三角形状の切除
孔19ができるようにしたものである。この第8の実施形
態では、図28に示すようにシート材2 の状態におい
て、側壁部13の高さL3と略同一寸法L4分だけ下部折れ線
4 から中央折れ線3 側に離間し且つ下部折れ線4 と平行
な線分20と、この線分20と斜め折れ線8 との交点間を結
び且つ底画成用折れ線6 と平行な線分21に取り囲まれる
範囲を切除部22として切除している。
【0045】このシート材2 を用いて図29に示すよう
な折り畳み状態の容器1 を製作した後、この容器1 を展
開し製函する場合には、先ずギャザー部12の下側に指を
入れて、折り畳み状態の容器1 の端部側の側壁部13間の
間隔を幅方向に広げる。そして、その状態で底画成用折
れ線6 の外側でギャザー部12を上側から下方にc矢示方
向に押圧して、この部分を図30に示すように谷折り状
に折ると、ギャザー部12の線分21側が幅方向に広がって
突っ張る。
【0046】そこで、次に底画成用折れ線6 の近傍でギ
ャザー部12を上側からd矢示方向に押圧して、底画成用
折れ線6 が谷折り状態になるまでギャザー部12を押し下
げて展開させる。この時、ギャザー部12の端部に切除部
22があり、しかも斜め折れ線8 、補助用折れ線10がある
ので、ギャザー部12を押圧して容易に展開することがで
きる。
【0047】この容器1 は、内側壁部17の外側に平面視
三角形状の切除孔19があり、固着部14の上端側を切断し
た形になっているので、底部16の面積に比較して側壁部
13の深さが浅いものになる。つまり、浅くて面積の大き
い容器1 を製作する場合に適している。なお、ギャザー
部12の下側の間隔を幅方向に広げた後、底画成用折れ線
6 の近傍でギャザー部12を上側から下方に押圧して、底
画成用折れ線6 が谷折り状になるようにギャザー部12を
展開させて底部16を画成しても良い。
【0048】図31乃至図33は本発明の第9の実施形
態を例示し、内側壁部17の上端に、切除孔19を塞ぐ塞ぎ
片28を設けたものである。即ち、このの実施形態では、
図33に示すように、シート材2 の切除部22側に突っ張
り用折れ線9 を介して塞ぎ片28を一体に形成しておく。
そして、折り畳み状態の容器1 を展開して製函した時
に、図31及び図32に示すように、内側壁部17の上端
の塞ぎ片28を突っ張り用折れ線9 から外側に折り曲げ
て、切除孔19を塞ぐように塞ぎ片28を固着部14の上端側
に伸ばす。
【0049】これによって、切除孔19を塞ぎ得ると共に
固着部14の一部を覆うことができ、容器1 の両端側の見
栄えが向上する利点がある。また塞ぎ片28は切除部22の
一部を残して形成しているので、これによって歩留りが
変わることもない。なお、塞ぎ片28は、図32に仮想線
で示すように、切除孔19に折り込んでも良く、これでも
切除孔19を塞ぐことができる。
【0050】図34乃至図37は本発明の第10の実施
形態を例示し、ギャザー部12の高さL1を側壁部13の高さ
L3よりも高くすると共に、内側壁部17の高さL4を側壁部
13の高さL3よりも低くして、大きさの異なる容器1,1aを
順次複数段に嵌合状態に重ねる場合に、内側壁部17の上
縁を上側の容器1 を受ける受け部23として利用できるよ
うにしたものである。
【0051】この第10の実施形態では、上側の容器1a
の下部側が下側の容器1 に嵌合した状態になっているの
で、積み重ね状態での各容器1,1aのズレを防止できる。
また上側の容器1aの各固着部14又は固着部14の近傍が内
側壁部17の受け部23上に乗っているので、下側の容器1
によって上側の容器1aを安定的に支持できる。
【0052】図38乃至図40は本発明の第11の実施
形態を例示し、下側の容器1 の内側壁部17を三角形状に
構成する一方、内側壁部17の上部側中央部にスリット24
を形成し、このスリット24の下縁を受け部23とし、これ
に第8の実施形態と同様な容器1aを嵌合させて積み重ね
たものである。スリット24の深さは、上側の容器1aの深
さと略同じにして、下側の容器1 に上側の容器1aを嵌合
させて積み重ねた時に、下側の容器1 の上端と上側の容
器1aの上端とが略一致するように構成している。
【0053】この実施形態の容器1 では、内側壁部17を
三角形状に構成し、この内側壁部17にスリット24を形成
して受け部23を設けているので、第8の実施形態の内側
壁部17が台形状の場合に比較して、内側壁部17側の強度
を確保でき、受け部23の支持強度を大にできる。また容
器1,1aを上下に積み重ねる場合には、上側の容器1aの各
固着部14を内側壁部17のスリット24に挿入しながら、上
側の容器1aに下側の容器1 を嵌合させて、内側壁部17の
各受け部23により上側の容器1aを支持させるが、固着部
14の下部をスリット24に挿入した時に、上側の容器1aが
下側の容器1 に嵌合するように位置決めできるので、嵌
合状態での積み重ねが容易である。積み重ねた状態での
各容器1,1aのズレも防止できる。
【0054】しかも、下側の容器1 の内側壁部17は傾斜
状態になっており、この傾斜状態の内側壁部17にスリッ
ト24を形成しているため、上側の容器1aの固着部14をス
リット24に挿入して位置決めするにも拘わらず、固着部
14のスリット24に対する挿入が容易である。積み重ね状
態の各容器1,1aは、その上端側が略同一高さであり、上
側の容器1aの上端が下側の容器1 の上端から上方に突出
していないので、1枚の蓋で上下の容器1,1aを覆うこと
ができると共に、蓋の外側からゴム、紐等を掛けた場合
にも、上側の容器1aを下側に押さえ付けることがない。
このため、各容器1,1aの内容物の崩れ等を未然に防止で
きる。
【0055】図41乃至図43は本発明の第12の実施
形態を例示し、提げ手25付きの容器1 に応用したもので
ある。折り畳み状態でのギャザー部12の高さL1は側壁部
13の高さL3の半分程度にし、各固着部14の上端部に孔、
切り欠き等によって提げ手25用の取り付け部26を形成し
ている。この第11の実施形態では、容器1 の使用前に
は、提げ手25を外して図43に示すような状態か、若し
くは各側壁折れ線7 の位置で三つ折り状態に折り畳んで
おく。そして、バケツ等として使用する場合には、前述
と同様に展開し製函して、各固着部14に提げ手25を取り
付ける。
【0056】これで図41に示すような容器1 ができる
ので、水等を入れて運ぶことができる。特に、提げ手25
は、側壁部13を重ねて熱シールした固着部14に取り付け
部26を形成して、この取り付け部26に取り付けるように
しているので、内容物の重量に対して十分耐えることが
できる。しかも、容器1 の素材に防水加工紙等のシート
材2 を用いた場合には、容器1に内容物を入れて提げ手2
5を持ち上げた時に、内容物の重量によって各固着部14
が内側に倒れ込んで容器1 の容積が小さくなり、容器1
内の内容物が溢れる恐れがあるが、各固着部14の内側下
部には、上部側が外側に傾斜した三角形状の内側壁部17
と、固着部14の下部両側で側壁部13とギャザー部12が二
枚重ねになった直角三角形の二枚重ね部27とがあるの
で、この内側壁部17と二枚重ね部27とによって固着部14
の内側への倒れを防止できる。従って、防水加工紙等の
シート材2 を用いて容器1 を構成しているにも拘わら
ず、多量の又は重たい内容物を入れることができる。
【0057】図44は本発明の第13の実施形態を例示
し、突っ張り成形部として、底部16用のギャザー部12の
中央折れ線3 に対して直角方向に交差する2本の突っ張
り用折れ線9 を一対の底画成用折れ線6 間に設けたもの
である。即ち、内側壁部17が直角状態に近くなると、固
着部14と底画成用折れ線6 との間に突っ張り用折れ線9
を設けても、その突っ張り用折れ線9 を下方に押圧して
突っ張り部15を形成して両側壁部13間の間隔を広げるこ
とは困難である。このような場合には、この実施形態の
ように、一対の底画成用折れ線6 間に2本の突っ張り用
折れ線9 を設けて、この各突っ張り用折れ線9 を押圧す
るように構成すれば、比較的容易に突っ張り部15を成形
することが可能である。
【0058】なお、突っ張り用折れ線9 は、仮想線で示
すようにX状に一対設けても良いし、また一点鎖線で示
すように中央に1本設けても良い。この何れの形態で
も、一対の底画成用折れ線6 間にある突っ張り用折れ線
9 を下方に押圧して突っ張り部15を形成するので、突っ
張り用折れ線9 が底画成用折れ線6 から外側にある場合
に比較して製函時の作業が容易である。しかも、この場
合には、折り畳み状容器体1Aを一旦製函して再度折り畳
んだ時には、各突っ張り用折れ線9 等以外の部分にも展
開癖が付くことになるが、それでも別段問題はない。
【0059】図45は本発明の第14の実施形態を例示
し、中央折れ線3 と底画成用折れ線6 との交点間を結ぶ
ように中央折れ線3 の両側に円弧状の円弧状折れ線9aを
設けたものである。そして、この実施形態では、ギャザ
ー部12の中央部側の下方に押圧すると、一対の円弧状折
れ線9a間でギャザー部12が凹み、その両側に突っ張り部
15ができるので、この突っ張り部15によって両側壁部13
間の間隔を広げることができる。
【0060】なお、円弧状折れ線は、図45に一点鎖線
で示すように中央部分のみに設けても良い。また図45
に二点鎖線で示すように中央折れ線3 と平行に折れ線9b
を設けても良い。この場合には、折り畳み状容器体1Aを
一旦製函して再度折り畳んだ時には、各突っ張り用折れ
線9 等以外の部分にも展開癖が付くことになるが、それ
でも別段問題はない。以上、本発明の各の実施形態につ
いて例示したが、本発明は各実施形態に限定されるもの
ではない。
【0061】例えば、各実施形態では、突っ張り部15を
形成するための手段として、折れ線9,10,9a,9b等を設け
ているが、ギャザー部12を押圧した時に比較的容易に突
っ張り部15を形成し得るものであれば、各実施形態に限
定されるものではない。また容器1 に入れる内容物は、
水分を含有する食料品、その他、何であっても良く、従
って、この容器1 の用途は特に限定されるものではな
い。更に、シート材2 には防水加工紙以外の材料を用い
ても良い。
【0062】折り畳み状容器体1Aを一旦製函して折り畳
み状態に戻す場合、各実施形態では、折れ線9,10,9a,9b
等で突っ張り部15を容易に成形できるようにしている
が、この折れ線9,10,9a,9b等はなくても良い。従って、
各実施形態では、各折れ線部分に展開癖が付くことを条
件に説明しているが、その展開癖は折れ線部分以外の箇
所に付いても良い。また折り畳み状容器体1Aを展開して
製函する場合の作業順序には、第1実施形態等に限定さ
れるものではなく、その展開時の作業順序は自在に選択
することが可能である。固着箇所は、糊付けによる方
法、又はステープルによる方法等で固着しても良い。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、中央折れ線
3 を上側にして二つ折り状に折り曲げられたギャザー部
12と、このギャザー部12の両側で下部折れ線4 を介して
上側に折り曲げられた側壁部13との両端部を、両側壁部
13でギャザー部12を両側から挟むように上下方向の固着
部14で固着して折り畳み状容器体1Aを製作し、次にこの
容器体1Aの両側壁部13間の間隔を広げて、両側壁部13間
に底部16ができるようにギャザー部12を展開させた後、
再度ギャザー部12が山折り状となるように容器体1Aを折
り畳むので、構造が簡単で容易且つ安価に製作できると
共に、使用前には薄くコンパクトに折り畳み得る容器体
1Aの利点を生かしつつ、使用に際して容易に展開し製函
することができる。
【0064】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、容器体1Aの両側壁部13間の間隔を広
げながらギャザー部12を展開させる際に、各固着部14か
ら中央側に離れた位置で且つ中央折れ線3 を横切る方向
の一対の底画成用折れ線6 間に底部16を形成するので、
製函状態での仕上がりを良好にできる。
【0065】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、展開後の容器体1Aを折り畳む
時に、展開状態の底部16を底面側から押圧するので、製
函後の折り畳みが容易である。
【0066】請求項4に記載の本発明は、中央折れ線3
を上側にして二つ折り状に折り曲げられたギャザー部12
と、このギャザー部12の両側で下部折れ線4 を介して上
側に折り曲げられた側壁部13と、ギャザー部12を両側壁
部13で両側から挟むようにギャザー部12と側壁部13との
両端縁を固着する上下方向の固着部14とを備えた折り畳
み式容器用の折り畳み状容器体において、両側壁部13間
の間隔を広げて、両側壁部13間に底部16を形成すべくギ
ャザー部12を展開させた時にできる展開癖を持たせてい
るので、構造が簡単で容易且つ安価に製作できると共
に、使用前には薄くコンパクトに折り畳み得る容器体1A
の利点を生かしつつ、使用に際して容易に展開し製函す
ることができる。
【0067】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明において、各固着部14から中央側に離れた位置
で且つ中央折れ線3 を横切る方向に底画成用折れ線6 を
設け、ギャザー部12の展開時に底部16の両側でギャザー
部12の両端部が底画成用折れ線6 に沿って底部16から立
ち上がり三角形又は台形状の内側壁部17を画成するよう
に、この底画成用折れ線6 の両端側から該底画成用折れ
線6 よりも固着部14側で且つギャザー部12の上部側に延
びる方向に斜め折れ線8 を設け、底画成用折れ線6 に谷
折り状の折り癖を、斜め折れ線8 に山折り状の折り癖を
夫々持たせているので、使用に際して容易に展開し製函
でき、しかも製函後の仕上がり状態を非常に良好にでき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函状態
の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函状態
の平面図である。
【図3】図2のI−I線断面図である。
【図4】図2のII−II線断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函状態
の一部破断正面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示すシート材の平面
図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す製作後の折り畳
み状容器体を展開し製函した後に再度折り畳む作業工程
の斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函工程
の説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函途中
の斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す容器の製函途
中の断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断斜視図である。
【図14】本発明の第3の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図15】本発明の第4の実施形態を示す容器の製函状
態の平面図である。
【図16】本発明の第4の実施形態を示す容器の製函途
中の断面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図18】本発明の第5の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断正面図である。
【図19】本発明の第5の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図20】本発明の第6の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図21】本発明の第6の実施形態を示す容器の折り畳
み状態の一部破断正面図である。
【図22】本発明の第6の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断正面図である。
【図23】本発明の第7の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図24】本発明の第7の実施形態を示す容器の折り畳
み状態の正面図である。
【図25】本発明の第7の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断正面図である。
【図26】本発明の第8の実施形態を示す容器の製函状
態の平面図である。
【図27】本発明の第8の実施形態を示す容器の製函状
態の一部破断正面図である。
【図28】本発明の第8の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図29】本発明の第8の実施形態を示す容器の折り畳
み状態の一部破断正面図である。
【図30】本発明の第8の実施形態を示す容器の製函途
中の一部破断正面図である。
【図31】本発明の第9の実施形態を示す容器の製函状
態の平面図である。
【図32】本発明の第9の実施形態を示す容器の製函状
態の断面図である。
【図33】本発明の第9の実施形態を示すシート材の平
面図である。
【図34】本発明の第10の実施形態を示す容器の製函
状態の平面図である。
【図35】本発明の第10の実施形態を示す容器の製函
状態の一部破断正面図である。
【図36】本発明の第10の実施形態を示すシート材の
平面図である。
【図37】本発明の第10の実施形態を示す容器の折り
畳み状態の一部破断正面図である。
【図38】本発明の第11の実施形態を示す容器の製函
状態の平面図である。
【図39】本発明の第11の実施形態を示す容器の製函
状態の一部破断正面図である。
【図40】本発明の第11の実施形態を示すシート材の
平面図である。
【図41】本発明の第12の実施形態を示す容器の製函
状態の平面図である。
【図42】本発明の第12の実施形態を示すシート材の
平面図である。
【図43】本発明の第12の実施形態を示す容器の折り
畳み状態の斜視図である。
【図44】本発明の第13の実施形態を示す容器の製函
状態の平面図である。
【図45】本発明の第14の実施形態を示す容器の製函
状態の平面図である。
【符号の説明】
1 折り畳み容器 1A 折り畳み状容器体 2 シート材 3 中央折れ線 4 下部折れ線 5 固着用折れ線 6 底画成用折れ線 8 斜め折れ線 9 突っ張り用折れ線 10 補助用折れ線 12 ギャザー部 13 側壁部 14 固着部 15 突っ張り部 16 底部 17 内側壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央折れ線(3) を上側にして二つ折り状
    に折り曲げられたギャザー部(12)と、このギャザー部(1
    2)の両側で下部折れ線(4) を介して上側に折り曲げられ
    た側壁部(13)との両端部を、両側壁部(13)でギャザー部
    (12)を両側から挟むように上下方向の固着部(14)で固着
    して折り畳み状の容器体(1A)を製作し、次にこの容器体
    (1A)の両側壁部(13)間の間隔を広げて、両側壁部(13)間
    に底部(16)ができるようにギャザー部(12)を展開させた
    後、再度ギャザー部(12)が山折り状となるように容器体
    (1A)を折り畳むことを特徴とする折り畳み式容器の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 容器体(1A)の両側壁部(13)間の間隔を広
    げながらギャザー部(12)を展開させる際に、各固着部(1
    4)から中央側に離れた位置で且つ中央折れ線(3) を横切
    る方向の一対の底画成用折れ線(6) 間に底部(16)を形成
    することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式容器
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 展開後の容器体(1A)を折り畳む時に、展
    開状態の底部(16)を底面側から押圧することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の折り畳み式容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 中央折れ線(3) を上側にして二つ折り状
    に折り曲げられたギャザー部(12)と、このギャザー部(1
    2)の両側で下部折れ線(4) を介して上側に折り曲げられ
    た側壁部(13)と、ギャザー部(12)を両側壁部(13)で両側
    から挟むようにギャザー部(12)と側壁部(13)との両端縁
    を固着する上下方向の固着部(14)とを備えた折り畳み式
    容器用の折り畳み状容器体において、両側壁部(13)間の
    間隔を広げて、両側壁部(13)間に底部(16)を形成すべく
    ギャザー部(12)を展開させた時にできる展開癖を持たせ
    たことを特徴とする折り畳み式容器用の折り畳み状容器
    体。
  5. 【請求項5】 各固着部(14)から中央側に離れた位置で
    且つ中央折れ線(3)を横切る方向に底画成用折れ線(6)
    を設け、ギャザー部(12)の展開時に底部(16)の両側でギ
    ャザー部(12)の両端部が底画成用折れ線(6) に沿って底
    部(16)から立ち上がり三角形又は台形状の内側壁部(17)
    を画成するように、この底画成用折れ線(6) の両端側か
    ら該底画成用折れ線(6) よりも固着部(14)側で且つギャ
    ザー部(12)の上部側に延びる方向に斜め折れ線(8) を設
    け、底画成用折れ線(6) に谷折り状の折り癖を、斜め折
    れ線(8) に山折り状の折り癖を夫々持たせたことを特徴
    とする請求項4に記載の折り畳み式容器用の折り畳み状
    容器体。
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