JPH0954103A - プローブ及びその製造方法、及びそのプローブを用いた 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

プローブ及びその製造方法、及びそのプローブを用いた 走査型プローブ顕微鏡

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JPH0954103A
JPH0954103A JP8147475A JP14747596A JPH0954103A JP H0954103 A JPH0954103 A JP H0954103A JP 8147475 A JP8147475 A JP 8147475A JP 14747596 A JP14747596 A JP 14747596A JP H0954103 A JPH0954103 A JP H0954103A
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JP
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probe
sample
fluorescent substance
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antigen
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JP8147475A
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Inventor
Keiko Okiguchi
圭子 沖口
Hisao Osawa
日佐雄 大澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 試料表面の形状と光学的性質との両者の情報
を同時に検出しながら、これらの情報を分離して得られ
るプローブおよびそのプローブを用いた走査型プローブ
顕微鏡を得る。 【解決手段】 蛍光物質封入部材3と、蛍光物質封入部
材3に付着した有機物質と先端に付着した有機物質との
反応により蛍光物質封入部材3が接合された探針と、一
端に探針が設けられた片持ち梁2と、蛍光物質が励起さ
れる波長の光を発する光源5と、蛍光物質封入部材3か
ら発する消滅波が試料に照射された際に、試料4から放
射される光を検出する光検出器7と、片持ち梁2の状態
を検出し探針と試料との間に生ずる力を検出する力検出
手段1、8と、探針と試料4との位置を相対的に変化さ
せる移動手段10、11と、情報を処理する信号処理手
段13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生物学、半導体デバイス開発、表
面分析など広い分野に渡って、非接触で非破壊である高
分解能の顕微鏡の必要性が高まっている。従来、使用さ
れてきた光学顕微鏡は、非接触、非破壊等位面では優れ
た特性を有していたが、結像光学系を用いるという原理
上、光の回折限界が存在するので、分解能に制限が生じ
てしまい、使用範囲が限られてきた。
【0003】これらの問題を解決すべく現在では、光学
系を用いない走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、走
査型トンネル顕微鏡、走査型近接場光学顕微鏡(もしく
は光学近接場走査型顕微鏡、フォトン走査型トンネル顕
微鏡などとも呼ばれる)等が開発されている。この中で
も、試料表面の光学的な性質を高い分解能で得ようとし
た場合には、走査型近接場光学顕微鏡が唯一の手段であ
る。
【0004】ところで、この走査型近接場光学顕微鏡
は、特開昭59−121310号の公報で紹介されてい
る。この走査型近接場光学顕微鏡の基本構成は、開口径
が光源から発する波長よりも小さな径を有したプローブ
と、試料からの伝搬光を検出する光検出器とを備えた構
成である。そして、プローブの開口部から被測定物の表
面までの距離がそのプローブの開口径よりも短い距離で
走査して、試料表面の物理的性質を測定する。
【0005】ところで、波動の理論からすれば、通常の
光学顕微鏡の分解能は使用波長のλ/2程度であり、可
視光領域では200nm〜300nmが限度とされてい
る。しかし、上述したような波長より小さい微小な開口
に光を導くと、通常の光の様に自由空間を広がることは
出来ないが、開口付近にしみ出す光電場が存在する。こ
の光電場は消滅波(エバネセント光)と呼ばれるもの
で、この光電場によって試料表面を照射することで高分
解能な光学的測定を可能にしている。
【0006】従って、この様なプローブを被測定物の表
面に走査して、光電場の試料表面に対する変化を検出し
て、試料の表面形状と光学的特性を同時に測定すること
ができる。ところで、走査型近接場光学顕微鏡用プロー
ブとして、一般的にはマイクロピペットやファイバーな
どを先鋭化したものが用いられている。これらは光の開
口部以外の部分に光を遮断するための遮光膜が設けられ
ている。この遮光膜にはある程度の厚さが必要であり、
最小の厚さでも光の染み込み深さ(skin depth)程度、
現実的には数十nm以上の厚さが必要である。そして、
実際の開口部の光電場の通り道は、遮光膜の厚さに等し
いトンネル状の開口部となる。従って、このトンネル部
分は数十nmにも達する。
【0007】ところで、このトンネル部分は、トンネル
部分に入射する光の波長よりもトンネル直径が小さいた
め、光の伝搬モードが存在し得ない。従って、このトン
ネル部分を通った光の強度は通る前と比較して指数関数
的に減衰してしまい、プローブの先端から発する光電場
は極端に弱くなってしまう。この光強度の減衰を回避す
るには微小な発光体を用意することが提案されている。
その1手法としてNily Kuch 等が用いたエレクトロルミ
ネッセントプローブ(Appl. Phys. Lett. 61, p.139〜
p.141)が挙げられる。
【0008】これは先鋭化したマイクロピペットの先に
粉末のEL材料(electroluminescent:EL)を詰め、
先端のみを発光させてサンプル表面を走査させるため、
上述したような光強度の減衰はない。そして、近接場光
学顕微鏡としての横分解能は少なくとも微小光源の大き
さとほぼ同程度になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】消滅波(エバネッセン
ト光)による光強度は、試料表面からプローブまでの距
離以外に、試料表面における局所的な光学的性質(たと
えば、反射率、屈折率、吸光度など)に大きく左右され
る。それゆえ、走査型近接場顕微鏡は、試料表面の形状
と光学的性質を同時に測定できる可能性がある。
【0010】しかしながら、現在行われている方法(消
滅波が試料表面に照射し、そのときに発する光を検出
し、強度を比較して得る方法)では、試料表面形状と光
学的性質の情報を分離できず、試料表面の形状と光学的
性質との情報を正確に得ることが出来なかった。よっ
て、本発明は試料表面の形状と光学的性質との両者の情
報を同時に検出しながら、これらの情報を分離して得ら
れるプローブおよびそのプローブを用いた走査型プロー
ブ顕微鏡を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、少なくとも表面の一部に抗原または抗
体が付着し、最大径が封入された蛍光物質の発する蛍光
波長よりも小さい蛍光物質封入部材と、蛍光物質封入部
材に付着した抗原または抗体と反応する有機物質を先端
に付着され、抗原または抗体と有機物質との抗原抗体反
応により蛍光物質封入部材が接合された探針と、一端に
前記探針が設けられ、かつ他端が固定されており、探針
に受ける力に応じ撓み量が変化する片持ち梁と、蛍光物
質が励起される波長の光を発する光源と、蛍光物質封入
部材から発する消滅波が試料に照射された際に試料から
放射される光を検出する光検出器と、片持ち梁の状態を
検出し、前記探針と前記試料との間に生ずる力を検出す
る力検出手段と、探針と前記試料との位置を相対的に変
化させる移動手段と、力検出手段からの情報及び光検出
器からの情報または前記移動手段からの情報を処理する
信号処理手段とを備えた。また、更に本発明では、移動
手段について、探針と試料とを相対的に試料表面と平行
な方向に走査することができるXY方向圧電走査部材
と、片持ち梁の撓み量に応じ、片持ち梁が固定された端
と試料表面とを所定の位置にするZ方向圧電駆動部材と
することが好ましい。また、更に片持ち梁の他端に設け
られ、探針を試料表面に対し、垂直に振動させるプロー
ブ加振部材と、光検出器からの信号からプローブ加振部
材が発生する同一周波数成分の信号を選択的に取り出す
信号選択手段とを備えることが好ましい。そして、力検
出手段については、片持ち梁の撓み量を検出することで
も良い。
【0012】本発明の第2の形態としては、少なくとも
表面の一部に有機物質が付着し、最大径が封入された蛍
光物質の発する蛍光波長よりも小さい蛍光物質封入部材
と、蛍光物質封入部材に付着した有機物質と反応する有
機物質が先端に付着され、蛍光物質封入部材に付着した
有機物質と先端に付着した有機物質との反応により蛍光
物質封入部材が接合された探針と、一端に探針が設けら
れ、かつ他端が固定されており、探針に受ける力に応じ
撓み量が変化する片持ち梁と、蛍光物質が励起される波
長の光を発する光源と、蛍光物質封入部材から発する消
滅波が試料に照射された際に、試料から放射される光を
検出する光検出器と、片持ち梁の状態を検出し探針と試
料との間に生ずる力を検出する力検出手段と、探針と試
料との位置を相対的に変化させる移動手段と、力検出手
段からの情報と光検出器からの情報または移動手段から
の情報を処理する信号処理手段とを備えた。
【0013】また、本発明の第3の形態としては、少な
くとも表面の一部に抗原または抗体が付着し、封入され
た蛍光物質の発する蛍光波長よりも最大径が小さい蛍光
物質封入部材と、蛍光物質封入部材に付着された抗原ま
たは抗体と反応する有機物質を先端に付着され、抗原ま
たは抗体と有機物質との抗原抗体反応により前記蛍光物
質封入部材が接合された探針と、探針を一端に設け他端
を固定することで支持され、前記探針が受ける力により
撓み量が変化する片持ち梁とを備えた。
【0014】また、本発明の第4の形態としては、少な
くとも表面の一部に有機物質が付着し、最大径が封入さ
れた蛍光物質の発する蛍光波長よりも小さい蛍光物質封
入部材と、蛍光物質封入部材に付着した有機物質と反応
する有機物質が先端に付着され、蛍光物質封入部材に付
着した有機物質と先端に付着した有機物質との反応によ
り蛍光物質封入部材が接合された探針と、一端に探針が
設けられ、かつ他端が固定されており探針に受ける力に
応じ撓み量が変化する片持ち梁とを備えた。
【0015】本発明の第5の形態としては、片持ち梁の
一端に設けられ、微小な直径の先端を有した探針に付着
させる抗原または抗体を含んだ溶液に探針の表面を浸
し、更に、片持ち梁の探針に付着した抗原または抗体と
抗原抗体反応を起こす有機物質を含んだ溶液に、蛍光物
質を封入した蛍光物質封入部材の少なくとも表面の一部
を浸し、片持ち梁および前記蛍光物質封入部材を溶液中
から取り出し、探針と蛍光物質封入部材とを接触させて
抗原抗体反応を発生させ、探針の先端に蛍光物質封入部
材を接合することとした。また、更に、探針に付着させ
る抗原または抗体を含んだ溶液を所定の温度に保持しつ
つ探針を浸すことが好ましい。また、片持ち梁の探針に
付着した抗原または抗体と抗原抗体反応を起こす有機物
質を含んだ溶液を、所定の温度に保持しつつ蛍光物質封
入部材を浸すことが好ましい。
【0016】次に本発明の実施の形態で、本発明をより
詳しく説明する。しかし、本発明はこれに例示されるも
のではない。
【0017】
【本発明の実施の形態】本発明の実施の形態における走
査型プローブ顕微鏡では、片持ち梁の一端に先端径の極
めて小さい探針を設け、そして、その探針の先端には蛍
光物質を含んだ物質を封入した蛍光物質封入部材を付け
たプローブを用いた。このプローブは、その先端に励起
光を照射すると、蛍光物質封入部材表面からその蛍光物
質封入部材の直径以下の範囲内で消滅波を発生させるこ
とが出来る。この消滅波が試料表面に照射した時に発す
る光を検出することによって試料表面の光学的な情報が
得られる。また、このプローブは、原子間力顕微鏡で用
いられているプローブと同じものであり、探針の先端が
受ける原子間力の大きさに応じて、片持ち梁が撓む。そ
の撓み量を測定することによって試料表面の凹凸形状を
測定することが出来る。この様に一つのプローブで原子
間力が検出でき、かつ、消滅波を発生させることができ
るプローブである。
【0018】このプローブを用いた走査型プローブ顕微
鏡では、蛍光物質封入部材の蛍光物質を励起するための
光源が備えられ、この光源から発する励起光により蛍光
物質から蛍光が発生される。ところで、蛍光物質封入部
材の最大径は、発せられる蛍光の波長よりも小さい。従
って、蛍光物質封入部材から出される光は、伝搬光の他
に、エバネセント光も蛍光物質封入部材の周縁に発生さ
せることができる。
【0019】このプローブと試料表面との距離が、蛍光
物質封入部材の最大径より小さい場合には、消滅波が試
料表面と相互作用を起こす。この結果、発した光(散乱
光等)を光検出器で検出することで、試料表面の光学的
性質を検出することができる。ところで、従来、プロー
ブ顕微鏡では、一つの物理的性質しか検出できなかっ
た。そのため、複数の物理的性質を検出する際には、別
個のプローブ顕微鏡を用いて検出していた。ところが、
このプローブ顕微鏡は、微小な部分を測定する装置であ
るため、異なったプローブ顕微鏡で同じ部分にプローブ
を当てることは、ほとんど不可能であった。従って、全
く同じ位置の微小な範囲の複数の物理的性質を測定する
ことは、現実には出来なかった。
【0020】しかしながら、本発明の実施の形態による
走査型プローブ顕微鏡は、同一位置において、凹凸形状
およびその部分における光学的性質を同時に計測できる
ものである。そして、プローブと試料とを相対的に走査
させる移動手段を設け、微小な領域の表面形状が3次元
的に観察することができる。その個々の位置での光学的
特性を観察することができる。
【0021】ところで、本発明では、更に微弱な光強度
である消滅波による光を効率的に選択するため、このプ
ローブを試料の表面に対して垂直に振動を与える。プロ
ーブに与えた振動と同期した強度変化をもつ光は、消滅
波による試料表面からの光だけであるので、光検出器で
検出した信号からプローブに与えた振動と同じ位相の信
号を取り出すことで、背景光の影響を除くことができ、
正確に試料の光学的性質を検出することができる。
【0022】ところで、蛍光物質封入部材と探針の先端
とを接合させなければならないが、蛍光物質封入部材及
び探針の先端のどちらも、極めて小さいものである。従
って、これらを接合することは極めて難しい。例えば、
エポシキ接着剤やゴム系の接着剤を利用した場合、探針
の様な鋭い先端にこの様な接着剤を付けると、針先端が
完全に埋没してしまったり、埋没しなくとも探針先端の
鋭さが失われてしまう恐れが高くなる。
【0023】そこで、本発明では蛍光物質封入部材と探
針の先端とを接合させる際に、抗原抗体反応を用いて接
合した。探針の先端に抗原または抗体を付着させるた
め、探針の先端を抗原または抗体が含まれたバッファ溶
液中に浸す。一方、蛍光物質封入部材には探針先端に塗
布した抗原または抗体と抗原抗体反応を起こす有機物質
を付着させるため、その有機物質が含まれたバッファ溶
液中にその蛍光物質封入部材を浸す。この様にして、一
方には一層の抗原層または抗体層を設け、更に他方には
抗原または抗体と反応する有機物質の層を設けた。その
後は、その探針を有した片持ち梁と蛍光物質封入部材と
を溶液中から取り出し、探針の先端と蛍光物質封入部材
とを触れさせる。この時に、探針の先端と蛍光物質封入
部材との間に抗原抗体反応が起こる。この抗原抗体反応
が発生することによって、探針の先端と蛍光物質封入部
材とが強固に接合し合う。
【0024】また、探針の先端や蛍光物質封入部材には
付着した抗原または抗体は、抗原同士及び抗体同士の吸
着性に比べ、探針との吸着性や蛍光物質封入部材との吸
着性が高い。従って、バッファ溶液中に浸して探針自身
や蛍光物質封入部材自身に付着した抗原または抗体以外
の抗原、抗体が付着してしまうことがあるが、この様な
場合には、抗原または抗体を有していない溶媒で洗い流
すことによって、余分な抗原、抗体を落とすことができ
る。また、これらの抗原、抗体を洗い流すことによっ
て、抗原の層や抗体の層をとても薄くすることができ
る。要するに、エポキシ接着剤やゴム系の接着剤を用い
たときに起こった、針が埋没してしまう恐れや針の鋭さ
が失われてしまう等の恐れが解消することが出来るよう
になる。
【0025】なお、本発明の実施の形態における走査型
プローブ顕微鏡では、抗原抗体反応を用いて、探針の先
端と蛍光物質封入部材とを接合したが、これに限られ
ず、DNA同士の反応を用いて、接合することでも構わ
ない。次に、より具体的な実施例を挙げて本発明の実施
の形態を説明することとする。
【0026】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明に係る実施例1の透過型走
査型近接場顕微鏡の概略図である。この透過型走査型近
接場顕微鏡は、一端が図示しない支柱に固定され、他端
に先端が非常に鋭い探針を有したカンチレバー2と、そ
の探針の先端に蛍光物質が封入された蛍光ビーズ3とを
有しており、また、透明な試料4には、試料4の表面と
は垂直な方向に駆動することができるZ方向圧電駆動部
材10と試料面と平行な方向に駆動することができるX
Y平面走査用圧電駆動部材11とが固定されている。
【0027】このXY平面走査用圧電駆動部材11は、
カンチレバー2と試料表面とを相対的に走査することが
できる。また、Z方向圧電駆動部材10は、カンチレバ
ー2の撓み量が常に一定になるように駆動されている。
また、この透過型走査型近接場顕微鏡には、レーザー光
源1と2分割光検出器8とを備えている。このレーザー
光源1の光は、カンチレバー2に照射される。そして、
カンチレバー2の反射光は2分割光検出器8に照射され
る。カンチレバー2の反射光は、試料表面の凹凸の変化
によって、その光軸が変わる。従って、2分割光検出器
上での光スポットの位置が変わる。この光スポットの位
置の変化量を2分割光検出器8のそれぞれの受光部から
得られる信号強度の変化によって、カンチレバー2の撓
み量を検出する。
【0028】ところで、2分割光検出器8の信号は、Z
方向圧電駆動部材制御手段9に入力される。このZ方向
圧電駆動部材制御手段9は、Z方向圧電駆動部材10に
対して駆動電力を供給し、Z方向圧電駆動部材10の駆
動量を制御する手段である。その制御法は、2分割光検
出器8からの信号から、カンチレバー2の撓み量の変化
を検出して、その変化分に応じたZ方向圧電駆動部材1
0の印加電圧を決定し、Z方向圧電駆動部材10に電圧
を印加させて、常にカンチレバー2の撓み量を一定にす
る。
【0029】また、Z方向圧電駆動部材10の駆動量を
検出することによって、試料面の凹凸の差を検出するこ
とができる。ところで、この試料面の凹凸の差に関する
信号は信号処理手段12に与えている。ところで、XY
平面圧電駆動部材11には、XY平面圧電駆動部材制御
手段12が接続されている。このXY平面圧電駆動部材
制御手段12は、XY平面圧電駆動部材11に駆動電力
を供給している。また、信号処理手段12にXY平面圧
電駆動部材11の駆動量に関する信号を与えている。
【0030】更に、この走査型透過型近接場顕微鏡に
は、蛍光ビーズ3に封入された蛍光体の励起光を発する
ことができる励起光源5を有している。この励起光源5
は、カンチレバー2の探針の先端に取り付けられた蛍光
ビーズ3に直接照射できる位置に固定されている。とこ
ろで、図1の矢印は、励起光源5から発した光が蛍光ビ
ーズ3に照射される光路を示している。この様に励起光
源5の光を蛍光ビーズ3と光検出器7とを結ぶ線とは、
交差するように照射することによって、光検出器7に直
接励起光が入らないようになっている。
【0031】ところで、この蛍光ビーズ3とカンチレバ
ー2とは、抗原抗体反応によって接合されている。ま
た、この蛍光ビーズ3の最大径は、蛍光体が発する光の
波長によりも小さくなっている。実施例1の蛍光ビーズ
3から発する蛍光波長は540nmの光であるため、蛍
光ビーズ3の最大径は、540nm未満のものを用い
た。また、実施例1での励起光源5からの光の波長は、
458nmの光を用いた。この様に蛍光ビーズ3の最大
径が蛍光を発する波長よりも小さいため、この蛍光ビー
ズ3の近傍に消滅波が生ずる。そして、この蛍光ビーズ
3を試料4に対して、蛍光ビーズ3の径よりも近づけ、
そして、試料4からの光を試料4の下に配置した光検出
器7で検出する。
【0032】ところで、この光検出器7と蛍光ビーズ3
との間にフィルター6を配置した。このフィルター6
は、励起光波長と蛍光波長の中間に吸収端を持つ高域除
去フィルターである。この位置にフィルター6を配置す
ることで、励起光源5からの光が直接光検出器7に照射
されるのを防ぐ。ところで、このフィルター6の代わり
に蛍光ビーズの蛍光のみを通すバンドパスフィルターや
分光器を用いても構わない。
【0033】ところで、実施例1における透過型走査型
近接場顕微鏡は、カンチレバー2の探針の先端にある蛍
光ビーズ3を試料表面に近づける。この時の蛍光ビーズ
3から試料4までの距離は、蛍光ビーズ3の直径よりも
短く、かつ、試料4の表面と蛍光ビーズ3との間に生ず
る原子間力を受けてカンチレバー2が撓むことができる
距離である。
【0034】この蛍光ビーズ3を試料4に近接させた
後、励起光源5から励起光を蛍光ビーズ3に照射させて
て、蛍光ビーズ3から消滅波を発生させる。そして、試
料4を透過した光を光検出器7で受光し、試料4の局所
的な屈折率を検出する。更に、試料4をXY平面圧電駆
動部材11を駆動して、試料4上に蛍光ビーズ3を走査
させる。また、同時にカンチレバー2の撓み量を2分割
光検出器8により検出しながら、一定の撓み量になるよ
うにZ方向圧電駆動部材10を駆動させる。そのとき
に、Z方向圧電駆動部材10の駆動量についての信号を
Z方向圧電駆動部材制御手段9から、XY平面圧電駆動
部材11の駆動量についての信号をXY平面圧電駆動部
材制御手段12から、信号処理手段13に入力する。
【0035】そこで、信号処理手段13は、これらの信
号から試料4の表面を3次元的に表示できるよう信号処
理を行う。そして、図示されていないモニターによっ
て、観察者に試料4の表面の像を表示する。また、この
とき同時に光検出器7から試料4を透過した光強度の信
号が信号処理手段13に入力する。そして信号処理手段
13で試料の各位置における屈折率分布をも同時に表示
できる。ところで、この信号処理手段13は、パーソナ
ルコンピューターなどでも構わない。
【0036】この様に実施例1の走査型透過型近接場顕
微鏡では、試料表面の形状と各位置における屈折率の変
化を同時に検出することが出来る。 (実施例2)図2は、本発明に係る実施例2の走査型透
過型近接場顕微鏡の概略図である。ところで、図2と図
1が同じ符号の部材は、実施例1のものと同じものなの
でここでの説明は省略する。
【0037】実施例2の走査型透過型近接場顕微鏡は、
カンチレバー2が振動子16を介して図示されていない
支持体に固定されている。この振動子16にはオシレー
ター14が接続されており、オシレーター14から出力
される交流信号により振動子16が駆動される。そし
て、振動子16がカンチレバー2に振動を生じさせる。
また、実施例2の走査型透過型近接場顕微鏡には、2分
割光検出器8からの信号から蛍光ビーズ3と試料4との
間に生じる原子間力を検出するAFM用ロックインアン
プ17が設けられている。このAFM用ロックインアン
プ17には、オシレーター14から振動子16が起こし
ている振動周波数に関する信号を与えられている。AF
M用ロックインアンプ17は、オシレーター14からの
振動周波数に関する信号を参照信号として、2分割光検
出器8からの信号を同期検出することにより試料4と蛍
光ビーズとの間に生ずる原子間力を検出する。
【0038】また、実施例2の走査型透過型近接場顕微
鏡には、更に消滅波用ロックインアンプ15が設けられ
ている。この消滅波用ロックインアンプ15は、試料表
面を透過した光を検出する光検出器7からの信号が入力
されている。また、参照信号として、オシレーター14
からの振動周波数に関する信号が入力されている。とこ
ろで、実施例2では、カンチレバー2が一定周波数で振
動しているため、蛍光ビーズ3から発した消滅波によっ
て生じた試料4の透過光に、振動の周波数と同じ周波数
成分を含んだ強度変化が表れる。特にこの消滅波による
透過光の強度は、蛍光ビーズ3と試料4の表面との距離
の3〜4乗の光の強弱が生じる。従って、消滅波による
透過光は、激しい強弱を伴って光検出器8に照射されて
いるため、この光検出器8からの信号を消滅波用ロック
イン増幅器15で同期検出する事により、近接場によっ
て生じた試料4の透過光だけを検出することが出来る。
この様にして、光検出器7で得られた試料4の透過率に
関する検出信号のS/N比を更に向上させることができ
る。
【0039】そして、試料4と蛍光ビーズ3とをXY平
面圧電駆動部材により相対的に走査させ、蛍光ビーズ3
と試料4との間に生じる原子間力が一定になるようにZ
方向圧電駆動部材を駆動させることによって、試料4の
表面における凹凸形状を3次元的に表示し、かつ、試料
4の各位置における屈折率を同時にかつ高感度に検出す
ることができるようになった。
【0040】ところで、実施例1および実施例2の走査
型透過型近接場顕微鏡では、近接場を発生させるため
に、励起光を用いているためプローブの先端に電極を設
けることをしなくても良くなった。電極を有していない
ので、プローブ先端の構造が簡易となり、先端の大きさ
が小さいプローブが得られ、横分解能の良い走査型透過
型近接場顕微鏡が得られた。
【0041】また、実施例1および実施例2では走査型
透過型近接場顕微鏡について説明したが、光検出器7を
試料4からの反射光が到達する位置に配置することで、
試料表面の局所的な反射率をも測定することが出来る。 (実施例3)実施例1および実施例2で用いたカンチレ
バー2には、蛍光ビーズ3が探針の先端に設けられてい
る。このカンチレバー2と蛍光ビーズ3とは抗原抗体反
応によって接合されている。実施例3では、カンチレバ
ー2と蛍光ビーズ3との接合について説明する。実施例
3ではカンチレバー2に抗原を付着させ、蛍光ビーズに
抗体を付着させた。抗原はグロブリンを、抗体は免疫グ
ロブリン(IgG、IgA、IgM)を用いた。
【0042】ところで、カンチレバー2の探針に抗原を
付着させる方法として、抗原の入ったバッファ溶液を用
意し、そのバッファ溶液を37度前後に保温する。そし
て、カンチレバー2の探針の先端をそのバッファ溶液に
浸す。この様にしてカンチレバー2の探針に抗原を付着
させる。そして、抗原が余分に付着したところには、抗
原の入っていない同じ溶媒を使って、洗い流す。
【0043】一方、蛍光ビーズ3については、抗体の入
ったバッファ溶液を用意して、そのバッファ溶液に蛍光
ビーズ3を浸す。この様にして蛍光ビーズ3に抗体を付
着させる。以上の行程を行ってカンチレバー2に抗原が
付着した様子および蛍光ビーズ3に抗体が付着した様子
を図3に示す。この様にカンチレバー2には、探針21
の先端にのみ抗原が付くようにした。
【0044】その後、抗体の付着した蛍光ビーズ3をス
ライドガラス上に粗く散布しておく。そして、光学顕微
鏡を使ってカンチレバー2をスライドガラス上に接近お
よび接触させる。この時にカンチレバー2に付着した抗
原と蛍光ビーズ3に付着した抗体とが抗原抗体反応を引
き起こし、カンチレバー2と蛍光ビーズ3とを強固に接
合することができる。
【0045】また、これら抗原や抗体は、シリカや窒化
シリコンなどのカンチレバーとして使う材料には吸着性
があるが、同じ抗原同士、抗体同士では吸着性が弱い。
そのため、カンチレバーの探針を一旦溶媒で洗い流すこ
とによって、抗原や抗体が存在する層は、ほぼ単分子層
になるので、薄くカンチレバーの探針上に付着させるこ
とができる。従って、原子間力顕微鏡用の探針として、
実施例3でカンチレバーを用いても、抗原や抗体が付着
されていない同タイプの原子間力顕微鏡用の探針の横分
解能とほとんど変わり無く、また、蛍光ビーズに付着さ
れた抗体との間で結合させれば、カンチレバーの探針先
端に1個の蛍光ビーズのみを容易に接着することが出来
る。
【0046】ところで、この抗原抗体反応とは、抗原と
抗体との分子間の結合反応のことであり、この反応は抗
原が対応する抗体とのみ選択的に結合することが出来
る。ところで、本実施例で用いることが出来る抗原とし
ては、他にコルチゾール、チロキシン、ジゴキシン、ビ
オチン、α−フェトプロテイン、ヒト絨毛膜ゴナドトロ
ピン、フェリチン、チロトロピン、フォリトロピン、ル
トロピン、チロキシン結合性グロブリン、成長ホルモ
ン、プロラクチン、アビジン、ストレプトアビジン、ヘ
モシアニン、ミオシン、カタラーゼ等のホルモン、血液
凝固因子、酵素阻害剤、酵素、細胞表面抗原、特異的な
結合性を有するタンパク質、そのサブユニットあるいは
フラグメント、さらにはそれらの変位体、各種アレルギ
ー物質などが挙げられる。一方、抗体としては、上に挙
げた抗原に対応する抗体を用いることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、原子間
力顕微鏡に用いられるプローブの先端に蛍光物質が封入
された蛍光物質封入部材を取り付けることによって、試
料の同一位置における凹凸形状と光学的性質を同時に効
率よく検出することが出来る。また、この蛍光物質封入
部材と探針との接合に有機物質同士の反応を用いて接合
することで、容易に所望の位置に接合することが出来
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】:実施例1の走査型透過型近接場顕微鏡の概略
図である。
【図2】:実施例2の走査型透過型近接場顕微鏡の概略
図である。
【図3】:カンチレバー2に抗原、蛍光ビーズ3に抗体
を付着させたときの状態を表した模式図である。
【符号の説明】 1 レーザー光源 2 カンチレバー 3 蛍光ビーズ 4 試料 5 励起光源 6 フィルター 7 光検出器 8 2分割光検出器 9 Z方向圧電駆動部材制御手段 10 Z方向圧電駆動部材 11 XY平面圧電駆動部材 12 XY平面圧電駆動部材制御手段 13 信号処理手段 21 探針 32 抗体 33 抗原

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面の一部に抗原または抗体
    が付着し、最大径が封入された蛍光物質の発する蛍光波
    長よりも小さい蛍光物質封入部材と、 前記蛍光物質封入部材に付着した抗原または抗体と反応
    する有機物質を先端に付着され、前記抗原または抗体と
    前記有機物質との抗原抗体反応により前記蛍光物質封入
    部材が接合された探針と、 一端に前記探針が設けられ、かつ他端が固定されてお
    り、前記探針に受ける力に応じ撓み量が変化する片持ち
    梁と、 前記蛍光物質が励起される波長の光を発する光源と、 前記蛍光物質封入部材から発する消滅波が前記試料に照
    射された際に、試料から放射される光を検出する光検出
    器と、 前記片持ち梁の状態を検出し、前記探針と前記試料との
    間に生ずる力を検出する力検出手段と、 前記探針と前記試料との位置を相対的に変化させる移動
    手段と、 前記力検出手段からの情報、前記光検出器からの情報ま
    たは前記移動手段からの情報を処理する信号処理手段と
    を備え、前記試料の表面形状および前記試料の光学的性
    質を測定する走査型プローブ顕微鏡
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記探針と前記試料と
    を相対的に試料表面と平行な方向に走査することができ
    るXY方向圧電走査部材と、 前記片持ち梁の撓み量に応じ、前記片持ち梁が固定され
    た端と前記試料表面とを所定の位置にするZ方向圧電駆
    動部材とであることを特徴とする請求項1記載の走査型
    プローブ顕微鏡
  3. 【請求項3】 更に前記片持ち梁の他端に設けられ、前
    記探針を前記試料表面に対し、垂直に振動させるプロー
    ブ加振部材と、 前記光検出器からの信号から前記プローブ加振部材が発
    生する同一周波数成分の信号を選択的に取り出す信号選
    択手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記
    載の走査型プローブ顕微鏡
  4. 【請求項4】 前記力検出手段は、前記片持ち梁の撓み
    量を検出することを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の走査型プローブ顕微鏡
  5. 【請求項5】 少なくとも表面の一部に有機物質が付着
    し、最大径が封入された蛍光物質の発する蛍光波長より
    も小さい蛍光物質封入部材と、 前記蛍光物質封入部材に付着した有機物質と反応する有
    機物質が先端に付着され、前記蛍光物質封入部材に付着
    した有機物質と前記先端に付着した有機物質との反応に
    より前記蛍光物質封入部材が接合された探針と、 一端に前記探針が設けられ、かつ他端が固定されてお
    り、前記探針に受ける力に応じ撓み量が変化する片持ち
    梁と、 前記蛍光物質が励起される波長の光を発する光源と、 前記蛍光物質封入部材から発する消滅波が前記試料に照
    射された際に、試料から放射される光を検出する光検出
    器と、 前記片持ち梁の状態を検出し、前記探針と前記試料との
    間に生ずる力を検出する力検出手段と、 前記探針と前記試料との位置を相対的に変化させる移動
    手段と、 前記力検出手段からの情報、前記光検出器からの情報ま
    たは前記移動手段からの情報を処理する信号処理手段と
    を備え、前記試料の表面形状および前記試料の光学的性
    質を測定する走査型プローブ顕微鏡
  6. 【請求項6】 少なくとも表面の一部に抗原または抗体
    が付着し、封入された蛍光物質の発する蛍光波長よりも
    最大径が小さい蛍光物質封入部材と、 前記蛍光物質封入部材に付着された抗原または抗体と反
    応する有機物質を先端に付着され、前記抗原または抗体
    と前記有機物質との抗原抗体反応により前記蛍光物質封
    入部材が接合された探針と、 前記探針を一端に設け他端を固定することで支持され、
    前記探針が受ける力により撓み量が変化する片持ち梁と
    を備えたプローブ
  7. 【請求項7】 少なくとも表面の一部に有機物質が付着
    し、最大径が封入された蛍光物質の発する蛍光波長より
    も小さい蛍光物質封入部材と、 前記蛍光物質封入部材に付着した有機物質と反応する有
    機物質が先端に付着され、前記蛍光物質封入部材に付着
    した有機物質と前記先端に付着した有機物質との反応に
    より前記蛍光物質封入部材が接合された探針と、 一端に前記探針が設けられ、かつ他端が固定されてお
    り、前記探針に受ける力に応じ撓み量が変化する片持ち
    梁とを備えたプローブ
  8. 【請求項8】 片持ち梁の一端に設けられ、微小な直径
    の先端を有した探針に付着させる抗原または抗体を含ん
    だ溶液に、前記探針の表面を浸し、 更に、前記片持ち梁の探針に付着した抗原または抗体と
    抗原抗体反応を起こす有機物質を含んだ溶液に、蛍光物
    質を封入した蛍光物質封入部材の少なくとも表面の一部
    を浸し、 前記片持ち梁および前記蛍光物質封入部材を溶液中から
    取り出し、前記探針と前記蛍光物質封入部材とを接触さ
    せて、抗原抗体反応を発生させ、 前記探針の先端に前記蛍光物質封入部材を接合すること
    を特徴とするプローブの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記探針に付着させる抗原または抗体を
    含んだ溶液を、所定の温度に保持しつつ前記探針を浸す
    ことを特徴とする請求項8記載のプローブの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記片持ち梁の探針に付着した抗原ま
    たは抗体と抗原抗体反応を起こす有機物質を含んだ溶液
    を、所定の温度に保持しつつ前記蛍光物質封入部材を浸
    すことを特徴とする請求項8または9記載のプローブの
    製造方法。
JP8147475A 1995-06-08 1996-06-10 プローブ及びその製造方法、及びそのプローブを用いた 走査型プローブ顕微鏡 Pending JPH0954103A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125345A (ja) * 1999-05-19 2011-06-30 Cornell Research Foundation Inc 核酸分子の配列決定の方法
KR101322782B1 (ko) * 2012-03-19 2013-10-29 한국표준과학연구원 씨엠엠 탐침의 광학적 위치측정 장치

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