JPH09504818A - 塩化ビニルポリマー組成物用のポリビニルブチラール粘着付与剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ビニルタイル組成物が開示され、該組成物は、ポリ塩化ビニル、無機フィラー、および該組成物の約０．５％〜約４重量％のポリビニルブチラールを粘着付与剤として含む。

Description

【発明の詳細な説明】 塩化ビニルポリマー組成物用の ポリビニルブチラール粘着付与剤 発明の背景 本発明は、弾性床材料を製造するための原料成分としてのポリビニルブチラー ルの使用に関する。特に、本発明は、ビニルタイルの製造に使用するための粘着 付与剤してのポリビニルブチラールの使用に関する。本発明はまた、回収したポ リビニルブチラールを含む弾性床材組成物に関する。従来技術の記載 合成床材は広く市販されており、あらゆる種類の樹脂または樹脂混合物を含む 種々の床材組成物から作られている。ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニルのコ ポリマー（本明細書では、ともに、ＰＶＣと言う。）は床材料に広く使用され、 ＰＶＣは現在の多くの合成床材組成物の主要成分である。ＰＶＣは、例えば可塑 化ＰＶＣおよびＰＶＣフォームなどの種々の形状で使用することができる。 弾性床材料用に使用されるＰＶＣ組成物には、本質的に、他の物質が充填され ているか、または他の物質で増量されて いる。組成物は通常、かなりの量のフィラーを含み、フィラーは、一般に、例え ばクレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の該組成物に通常増量目的 で使用される無機物質である。ＰＶＣはまた、着色剤、安定剤、粘着付与剤およ び可塑剤などの通常の添加剤を少量含んでいてもよい。ＰＶＣおよび有機添加剤 は、無機フィラーを相互に固定させる（ｈｏｌｄ）バインダーである。 ＰＶＣ、フィラーおよび適切な添加剤を含むＰＶＣ組成物を完全に混合し加熱 した後、該組成物をカレンダーに通して所望の厚さのシート状にすることにより 、ビニル床タイルなどのシートが形成される。次いでまだ熱いままの材料を別の カレンダーロールに通して冷却した後、所望のタイルの大きさに切断する。ロー ラーと熱い材料との間の接触は、材料を適切に処理するために必要である。なぜ なら、高温、例えば１０５℃より高い温度でポリα−メチルスチレンなどの粘着 付与剤をＰＶＣ組成物に添加すると、ＰＶＣ組成物の表面に粘着性が付与され、 その処理中および他の処理中組成物とカレンダー装置との接触が保持される。し かし、ＰＶＣ組成物の温度が下がると、適切な粘着付与剤はその粘着性を失う。発明の要旨 本発明は、ビニルタイルの製造で使用するための新規な粘着付与剤に関する。 特に、本発明は、ＰＶＣをベースとするビニルタイルの製造で使用するための粘 着付与剤としてのポリビニルブチラールの使用、好ましくは、可塑剤および他の 添加剤または汚染物質を含んでいてもよい、回収または再生ポリビニルブチラー ルの使用に関する。本発明はまた、回収ポリビニルブチラールを含む弾性床材ま たは床タイルにも関する。 本発明は、特に、ＰＶＣ、無機フィラーおよびポリビニルブチラールを含む塩 化ビニルポリマー組成物に関する。ポリビニルブチラールは、粘着付与剤として 作用させるべく、組成物の全重量に対して約０．５〜約４重量％の範囲、好まし くは組成物の全重量に対して約０．５〜約２重量％の範囲、より好ましくは組成 物の全重量に対して約０．７５〜約１．２５重量％の範囲で組成物に添加される 。ポリビニルブチラール粘着付与剤は、ＰＶＣ組成物中の粘着付与剤の含量が組 成物の全重量に対して約１．２重量％であるとき、優れた性能を示すことが分か った。所望により、着色剤、安定剤および可塑剤などの通常の添加剤も少量組成 物に添加することができる。 本発明はまた、ＰＶＣを含む組成物におけるポリビニルブチラールの粘着付与 剤としての使用に関する。特に、本発明は、再生または回収ポリビニルブチラー ルの好ましい使用に関する。好ましい態様の記載 種々の樹脂物質の使用はあらゆる工業分野で着実に増加しており、環境意識な らびにこれらの物質の処理に関する関心および規制もかなり高まっている。従っ て、樹脂物質の効率的で経済的に許容できる回収法または再生法が求められてき た。 可塑化ポリビニルブチラール（ＰＶＢ）は、適切な大規模再生が実施されてい ない樹脂物質の一つである。可塑化ポリビニルは、主にビルの窓や自動車のフロ ントガラス用の積層安全ガラスの中間層として大量に使用されている。これらの 積層安全ガラスのガラスは、例えば、廃棄された積層ガラスを破砕、研削および 粉砕してポリビニルブチラール中間層から小さいガラス粒子を取り出すなどの常 法により回収されている。ガラスが再生される一方で、種々の添加剤、汚染物質 およびガラス粒子を含む残りのポリビニルブチラールは焼却したり、ごみ処理地 に埋めたりする方法により通常処理されている。 ポリビニルブチラールは、所望の用途に応じて構造上の構成 および組成を大きく変化させて製造することができる複雑な樹脂である。ポリビ ニルブチラールなどのアセタールは、アルデヒドとアルコールとの周知の反応に より形成される。アルコール１分子をアルデヒド１分子に付加させるとヘミアセ タールが得られる。ヘミアセタールは、その固有の不安定性のために単離されに くいが、別にアルコール１分子とさらに反応させると安定なアセタールになる。 ポリビニルアセタールは、アルデヒドおよびポリビニルアルコールから作られる 。ポリビニルアルコールは、酢酸ポリビニルの加水分解により生成され、種々の 割合でヒドロキシ基およびアセテート基を含む高分子量樹脂である。アセタール 反応条件ならびに使用する特定のアルデヒドおよびポリビニルアルコールの濃度 を厳密にコントロールすることにより、所定割合でヒドロキシ基、アセテート基 およびアセタール基を含むポリマーが生じる。 主に、種々のポリビニルブチラール間の相違点は、分子量の違い、ヒドロキシ 基、ブチラール基および残留エステル基の含量の違い、添加される可塑剤の種類 およびその量の違い、ならびに他の添加剤の種類およびその量の違いに関する。 典型的なポリビニルブチラール樹脂は、シュタウディンガーの式に従っ て約３０，０００〜約６００，０００の範囲の分子量、ポリビニルアルコールに 換算して約１２〜約２０重量％のヒドロキシ基、および酢酸ポリビニルに換算し て約０〜約３重量％の残留エステル基を有する。 多種の公知化合物を、ポリビニルブチラールの可塑剤として使用することがで きる。典型的な化合物は、例えば、アジピン酸ジ−ｎ−ヘキシル、フタル酸ブチ ルベンジル、３−エチレングリコールエチルブチレート、アジピン酸ジオクチル およびヘプタン酸テトラエチレングリコールである。ポリビニルブチラール組成 物に使用する可塑剤の量は、所望の用途に応じて広範囲にわたり、典型的には、 ポリビニルブチラールの約５〜約５０重量％である。 合成床材は広く市販されており、あらゆる種類の樹脂または樹脂混合物を含む 種々の床材組成物から作られる。ＰＶＣ（ポリ塩化ビニルおよびポリ塩化ビニル のコポリマー）は床材に広く使用され、現在の多くの合成床材組成物の主要成分 である。組成物には可塑剤が含まれており、全ＰＶＣに対する可塑剤の含量は約 ５〜約５０重量％である。好ましくは、可塑剤含量は約１５〜約４０重量％であ り、最も好ましくは約２０〜約３０ 重量％である。 床材に使用されるＰＶＣ組成物には、他の物質が充填されたり、他の物質で増 量されており、ＰＶＣは材料を固定させるためのバインダーとして作用する。Ｐ ＶＣ組成物は、通常かなりの量のフィラーを含み、１種以上のフィラーから成る 全フィラー含量は、全組成物の重量に対して約６５〜約９０重量％の範囲内であ る。好ましいフィラー含量は約８０〜約８５重量％である。フィラーは当業界で 周知であり、一般には、例えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム 、ケイ酸塩およびアルミニウム三水和物などの無機物質である。ＰＶＣはまた、 可塑剤、着色剤、ＵＶ安定剤、帯電防止剤、熱安定剤および難燃剤などの通常の 添加剤を含むことができ、それらは、それらの所与の機能に対して周知の量で使 用される。 処理中、加熱されたＰＶＣ組成物を処理装置の表面と接触状態に保つ必要があ る。そこで、粘着付与剤として作用する別の添加剤を組成物に含めて、組成物と 装置との間の接触を保持するための粘着性が付与されるようにした。床材工業の 中では、粘着付与剤は、処理助剤とも言う。粘着付与剤として使用するために選 択される添加剤は、常温または室温よりも幾分高めら れた温度では粘着性を示さなくても、組成物が高温、例えば１０５℃以上の温度 のときに粘着性を有していなければならない。ポリα−メチルスチレンが、ＰＶ Ｃ組成物の粘着付与剤として最もよく選択されているが、他の合成樹脂および天 然ロジンも使用されている。 本発明のＰＶＣ組成物は、粘着付与剤としてポリビニルブチラールを使用する 。ＰＶＣ組成物は通常、比較的少量の粘着付与物質を含み、１種以上のポリビニ ルブチラールから成る粘着付与剤の全含量は、通常全組成物の重量に対して約０ ．５〜約４重量％である。好ましくは、粘着付与剤の含量は、約０．５〜約２重 量％の範囲、より好ましくは約０．７５〜約１．２５重量％の範囲である。ポリ ビニルブチラール粘着付与剤は、ＰＶＣ組成物中の粘着付与剤含量が組成物の全 重量に対して約１．２重量％であるときに優れた性能を付与することが分かった 。 粘着付与剤として広く使用されている物質は芳香性が高く、従って、紫外線（ ＵＶ）攻撃する傾向が大きいが、本発明のＰＶＣ組成物においてポリビニルブチ ラールを粘着付与剤として使用すると、得られるビニルタイルの熱および光安定 性を改 善することが分かった。さらに、ポリビニルブチラール粘着付与剤の使用は、得 られるタイルの衝撃強度を改善し、また、広く使用されている物質と同等もしく はそれ以上の粘着性を付与しながら白い外観を有するタイルを提供する。 本発明のＰＶＣ組成物において粘着付与剤として使用されるポリビニルブチラ ールは、過去に使用された経歴のないポリビニルブチラールであるバージンポリ ビニルブチラールであってもよい。しかし、ポリビニルブチラールは、回収また は再生したポリビニルブチラールであるのが好ましい。再生したポリビニルブチ ラールはコストが安いが、同等に高品質の原料を提供するからである。 回収したポリビニルブチラールの種類は、本発明の実施には重要でない。種々 の回収ポリビニルブチラールおよび別の製造源からの回収ポリビニルブチラール ならびに種々のポリビニルブチラールの混合物が、本発明における粘着付与剤と しての使用に適することが分かった。回収ポリビニルブチラールにおける可塑剤 の種類および量も、本発明の実施には重要でない。種々の可塑剤を含む回収ポリ ビニルブチラール、２種以上の可塑剤を全く含む回収ポリビニルブチラールの混 合物、および可塑 剤を全く含まないポリビニルブチラールの全てが、本発明における粘着付与剤と しての使用に適する。粘着付与剤として使用されるポリビニルブチラールが可塑 剤を含む場合、ＰＶＣに添加する可塑剤の量を少なくするのが望ましい。これは 、標準的処理条件下で実験室規模の製造を行ったり、処理を最適化するための通 常の作業中に行われる測定などの公知の方法に従って実験的に決めることができ る。 ＰＶＣおよび有機添加剤は、無機フィラーを固定するバインダーである。本発 明においてポリビニルブチラールはＰＶＣに添加されて、ＰＶＣの処理中粘着付 与剤として作用する。ＰＶＣに対する有機添加剤であるポリビニルブチラールは 、粘着付与剤である他に、バインダーでもあり、ポリビニルブチラールを添加す る場合は、組成物に使用するＰＶＣの量を少なくすることができる。 回収または再生ポリビニルブチラールは、砂および細かいガラス粒子などの通 常の汚染物質を含む可能性があるが、それでも粘着付与剤としての使用には差し 支えない。ポリビニルブチラール回収および床材料の製造の処理工程、これらの ガラス粒子は一般に微小になり、砂や他の汚染物質と同様に、ＰＶＣ組 成物において別のフィラーとして作用する。すなわち、ガラス、砂および他の汚 染物質は、ＰＶＣ組成物およびビニルタイル組成物における回収ポリビニルブチ ラールの粘着付与剤としての使用に実質的な悪影響を与えない。これらの微細ガ ラス粒子の量は比較的少なく、好ましくは再生ポリビニルブチラールの約２重量 ％未満であるが、より多い約５重量％まで、または約１０重量％までの量でさえ 使用することができる。砂などの他の汚染物質の量は一般に少なく、通常はポリ ビニルブチラールの約５重量％未満であり、約２重量％未満の量が好ましい。 回収ポリビニルブチラールは、例えば、可塑剤、ガラス粒子、砂および他の汚 染物質などの種々の添加剤および汚染物質を含んでいてもよく、それでもなお、 本発明における粘着付与剤としての使用に適する。しかし、回収ポリビニルブチ ラールは、金属部分を実質的に含んでいてはならない。 本発明の、粘着付与剤としてポリビニルブチラールを含むＰＶＣ含有組成物は 、ＰＶＣ床材製造用の既存の装置（例えば、バンバリーミキサーまたは連続ミキ サー、カレンダー装置、プレス金型および積層装置など）上で通常通りに処理す ることができる。 本発明の組成物は、例えばタイルなどの単層形状の床材を製造する際の使用に 適し、また、多層床材での一部材として、例えば磨耗層として使用することもで きる。床材料は、所望により、他の通常の床材部材、例えば支持部材、接着層お よび上部磨耗層などと組み合せることができる。 本発明は、本発明の製造および効果、弾性床材または床タイル用ＰＶＣ組成物 におけるポリビニルブチラール、特に再生ポリビニルブチラールの粘着付与剤と しての使用を説明する以下の実施例により、よりよく理解できるが、以下の実施 例は本発明を限定するものではない。組成物の製造において使用した全ての化学 物質を表１に挙げる。全ての化学物質は、供給者から得られたまま使用した。 下記テストを、以下の実施例で得た弾性床タイルに対して行った。 McBurney−ＡＳＴＭ Ｆ１４２に従って行う押込試験 衝撃−ＡＳＴＭ Ｆ１２６５に従って行う落球衝撃試験 下記のテストもさらに行った。 寸法安定性−タイルを室温で１２時間置き、長円コンパスで線を刻み、タルクで 汚した光沢のあるプレート上に置いた。プレートとタイルをオーブンに入れ、８ ２℃で６時間維持した。次いで、タイルを少なくとも１時間、室温に冷却し、再 び線を刻んだ。二つの刻みの違いを測定した。違いが０．０６３ｃｍ未満であれ ば、３０ｃｍタイルはテストに合格したものとする。水分増加または吸収−タイ ルを室温で１２時間置き、長円コンパスで線を刻み、約４ｃｍの水を含むパイレ ックスの皿の中の寒冷紗上に置いた。皿にカバーをして水の損失を防ぎ、室温で ３日間保持した。次いでタイルを水から取り出して乾かし、再び線を刻んだ。二 つの刻みの違いを測定した。違いが０．０６３ｃｍ未満であれば、３０ｃｍタイ ルはテストに合格したものとする。 熱安定性−タイルを１６０℃に加熱し、タイルの色が最初に変 化するのに要した時間（分）を測定した。 光安定性−タイルをフェードオメーターに置き、キセノン光源にさらした。タイ ルの色が最初変化するのに要した時間（時間）を測定した。 これらのテストの他に、下記の規準に対してタイルを測定し、視覚検査を行っ た。 １．シートを形成するための時間（秒） ２．粉砕機に対する粘着性 ３．タイルの視覚評価または外観 ４．タイルの熱強度 ５．エッジ評価 ６．タイルの厚さ ７．タイルの色実施例１〜５ 表２に示す組成物を調製し、粘着付与剤としてα−メチルスチレンおよびポリ ビニルブチラール（自動車のフロントガラス破片から回収）（Saflex ビニルブ チラール）を使用して作った弾性床タイルの性質を比較した。実施例３および４ では、回収したポリビニルブチラールを小さい片に切断して組成物に混 入し、実施例５では、大きい片に切断した。実施例４では、ポリビニルブチラー ルを洗浄して炭酸ナトリウムおよび他の汚染物質を除去した。組成物を Hobart 混合機で５分間、低速で混合した後、約１３０℃〜約１３３℃の温度で２分間、 ６×１２の２ロール粉砕機で粉砕した。６×１２の２ロール粉砕機は、直径が約 １５．２５ｃｍで、ローラー幅が約３０．５ｃｍのローラーを有する粉砕機であ る。組成物を、ニップを通してシート状にし、厚さ約２．３ｍｍのタイルに仕上 げた。表２では、組成物中の各物質の量を重量部（ｐｂｗ）で示す。 実施例６〜８ 表３に示す組成物を調製し、粘着付与剤として、可塑剤を含まないバージンポ リビニルブチラール、可塑剤を含むポリビニルブチラールおよび天然ロジンを使 用して作った弾性床タイルの性質を比較した。組成物を Hobart 混合機で５分間 、低速で混合した後、約１３０℃〜約１３３℃の温度で２分間、６×１２の２ロ ール粉砕機を用いて粉砕した。組成物を、１．２５分間、ローラー間で粉砕し、 最後の４５秒間は、ニップを通して折り畳むか混合することにより、厚さ約２． ４ｍｍのタイルに仕上げた。表３では、組成物中の各物質の量を重量部（ｐｂｗ ）で示す。 実施例９〜１１ 表４に示す組成物を調製し、粘着付与剤として、可塑剤を含むポリビニルブチ ラール、α−メチルスチレンおよびスチレンルアリルアルコールを使用して作っ た弾性床タイルの性質を比較した。組成物を Hobart 混合機で５分間、低速で混 合した後、約１３０℃の温度で２分間、６×１２の２ロール粉砕機を用いて粉砕 した。組成物を、１．２５分間、ローラー間で粉砕し、最後の４５秒間は、ニッ プを通して折り畳むか混合することにより、厚さ約２．３５ｍｍのタイルに仕上 げた。表４では、組成物中の各物質の量を重量部（ｐｂｗ）で示す。 実施例１２〜１４ 表５に示す組成物を調製し、粘着付与剤として、可塑剤を含むポリビニルブチ ラール、α−メチルスチレンおよび天然ロジンを使用して作った弾性床タイルの 性質を比較した。組成物を Hobart 混合機で５分間、低速で混合した後、約１３ ４℃の温度で２分間、６×１２の２ロール粉砕機を用いて粉砕した。組成物を、 １．２５分間、ローラー間で粉砕し、最後の４５秒間は、ニップを通して折り畳 むか混合することにより、厚さ約２．３５ｍｍのタイルに仕上げた。表５では、 組成物中の各物質の量を重量部（ｐｂｗ）で示す。 ポリビニルブチラール、特に可塑剤を含む回収または再生ポリビニルブチラー ルは、現在、ビニルタイル組成物および床材料の製造に使用されている粘着付与 剤と同等かそれ以上であることが示された。さらに、ポリビニルブチラールの添 加は、タイルの所望の性質を維持もしくは改善した。さらに、ポリビニルブチラ ールは、他の重要な特性をあまり低下させることなく、ＰＶＣおよびＰＶＣのコ ポリマーをベースとするビニル床材料またはビニルタイル組成物の製造中に必要 な所望の粘着性を付与する。 記載した組成物および方法において、本発明の概念を逸脱することなく、他の 多くの変更および改良を行うことができることは実施例から明らかである。従っ て、理解されるように、記述および実施例は説明のためだけのものであり、本発 明の範囲を制限するものではない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１０月２６日 【補正内容】 請求の範囲 １．ポリ塩化ビニル、無機フィラーおよびポリビニルブチラールを含む塩化ビニ ルポリマー組成物であって、ポリビニルブチラールが該組成物の約０．５〜約４ 重量％である塩化ビニルポリマー組成物。 ２．ポリビニルブチラールが組成物の約０．５〜約２重量％であることを特徴と する請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ３．ポリビニルブチラールが組成物の約０．７５〜約１．２５重量％であること を特徴とする請求項２に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ４．無機フィラーが組成物の約６５〜約９０重量％であることを特徴とする請求 項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ５．無機フィラーが組成物の約８０〜約８５重量％であることを特徴とする請求 項４に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ６．無機フィラーがクレー、タルク、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムから成 る群から選択されることを特徴とする請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成 物。 ７．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とする 請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ８．ポリ塩化ビニル、無機フィラーおよびポリビニルブチラールを含むビニルタ イル組成物であって、ポリビニルブチラールが該組成物の約０．５〜約４重量％ であるビニルタイル組成物。 ９．ポリビニルブチラールが組成物の約０．５〜約２重量％であることを特徴と する請求項８に記載のビニルタイル組成物。 １０．ポリビニルブチラールが組成物の約０．７５〜約１．２５重量％であるこ とを特徴とする請求項９に記載のビニルタイル組成物。 １１．無機フィラーがクレー、タルク、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムから 成る群から選択されることを特徴とする請求項８に記載のビニルタイル組成物。 １２．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項８に記載のビニルタイル組成物。 １３．ポリ塩化ビニル、タイルの約６５〜約９０重量％の無機フィラーおよびタ イルの約０．５〜約４重量％のポリビニルブチラールを含む床タイル。 １４．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項１３に記載の床タイル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｃ０８Ｌ 27/06 ＺＡＢ 9062−4Ｊ Ｃ０８Ｌ 27/06 ＺＡＢ //(Ｃ０８Ｌ 27/06 7722−4Ｆ Ｄ０６Ｎ 7/00 29:14） Ｄ０６Ｎ 7/00 (72)発明者 シエーフアー，リチヤード・アーネスト アメリカ合衆国、イリノイ・62208、フエ アビユー・ハイツ、オールド・リンカー ン・トレイル・9644

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ポリ塩化ビニル、無機フィラーおよびポリビニルブチラールを含む塩化ビニ ルポリマー組成物であって、ポリビニルブチラールが該組成物の約０．５％〜約 ４重量％である塩化ビニルポリマー組成物。 ２．ポリビニルブチラールが組成物の約０．５％〜約２重量％であることを特徴 とする請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ３．ポリビニルブチラールが組成物の約０．７５％〜約１．２５重量％であるこ とを特徴とする請求項２に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ４．無機フィラーが組成物の約６５％〜約９０重量％であることを特徴とする請 求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ５．無機フィラーが組成物の約８０％〜約８５重量％であることを特徴とする請 求項４に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ６．無機フィラーがクレー、タルク、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムから成 る群から選択されることを特徴とする請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成 物。 ７．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とする 請求項１に記載の塩化ビニルポリマー組成物。 ８．ポリビニルブチラールを含む、塩化ビニルポリマー組成物で使用するための 粘着付与剤。 ９．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とする 請求項８に記載の粘着付与剤。 １０．ポリ塩化ビニル、無機フィラーおよびポリビニルブチラールを含むビニル タイル組成物であって、ポリビニルブチラールが該組成物の約０．５％〜約４重 量％であるビニルタイル組成物。 １１．ポリビニルブチラールが組成物の約０．５％〜約２重量％であることを特 徴とする請求項１０に記載のビニルタイル組成物。 １２．ポリビニルブチラールが組成物の約０．７５％〜約１．２５重量％である ことを特徴とする請求項１１に記載のビニルタイル組成物。 １３．無機フィラーがクレー、タルク、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムから 成る群から選択されることを特徴とする請求項１０に記載のビニルタイル組成物 。 １４．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項１０に記載のビニルタイル組成物。 １５．ポリビニルブチラールを含む、ビニルタイル組成物で使用するための粘着 付与剤。 １６．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項１５に記載の粘着付与剤。 １７．ポリビニルブチラールを含む、弾性床材の製造で使用するための粘着付与 剤。 １８．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項１６に記載の粘着付与剤。 １９．ポリ塩化ビニル、タイルの約６５％〜約９０重量％の無機フィラーおよび タイルの約０．５％〜約４重量％のポリビニルブチラールを含む床タイル。 ２０．ポリビニルブチラールが再生ポリビニルブチラールであることを特徴とす る請求項１８に記載の床タイル。