JPH09502730A - ニューロトロフィン誘導活性を高めるK−252a誘導体 - Google Patents

ニューロトロフィン誘導活性を高めるK−252a誘導体

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Abstract

(57)【要約】 ニューロトロフィン応答性細胞のニューロトロフィン-誘導性活性を増強するのに有用な式(I-VI)で示されるインドロカルバゾール・アルカロイドK-252aの誘導体を開示する。特に、好ましいニューロトロフィンはNT-3であって、特に好ましいニューロトロフィン応答性細胞は、trk受容体よりなるものである。開示するK-252a誘導体によって引き起こされる増強されたニューロトロフィン-誘導活性は、以下の:ChAT活性;DRGニューロン生存性;または細胞分裂性(細胞分裂促進性)のアッセイによって測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ニューロトロフィン誘導活性を高めるK-252a誘導体 発明の背景 本発明は、「K-252a」と称されるインドロカルバゾール・アルカロイド の誘導体、ならびに、ニューロトロフィン受容体よりなる細胞へのニューロトロ フィンの結合により生じる、分子的、生物学的および細胞的な活性を高めるため のこれらの誘導体の使用に関する。 アルツハイマー病、パーキンソン病および筋萎縮性側索硬化症(ALSまたは 「ルー・ゲーリック(Lou Gehrig)病」)のごとき神経変性疾患の原因は知られ ていない。しかしながら、近年において、ニューロトロフィンの局在性、ニュー ロトロフィンの発現レベル、および/またはニューロトロフィンに結合する受容 体の発現レベルにおける変化が、かかる疾患に付随し得ると仮定されてきている 。ニューロトロフィンは、ニューロンを包含するある種の細胞の発生、機能およ び/または生存において役割を演じる低分子量のポリペプチドである。ニューロ ンの死滅または機能不全は、多数の神経変性疾患に直接的に関与する。 種々のニューロトロフィンが同定されている。これらには、神経成長因子(N GF)、ニューロトロフィン-3(NT−3)、ニューロトロフィン-4/5(NT-4 /5)および脳由来神経栄養因子(BDNF)が含まれる。これらのうち、NGFは 同定された最初のニューロトロフィンであり、最もよく特徴付けられたニューロ トロフィンである。 NGFは、ある種の感覚ニューロンおよび交感ニューロンの正常な発生および 機能に必要である。現在までの実験的根拠により、NGFがニューロンの機能に 重要な種々の細胞性応答を調節することが示されている。NT-3のごとき他の ニューロトロフィンのイン・ビボ(in vivo)機能に関する明確な情報が現在不足 していることにより、神経変性疾患の原因のそれらの調査が妨げられている。現 在、NT-3が、前脳基底野におけるコリン作動性ニューロンの生存および機能 に役割を演じていることが知れている。しかしながら、NGFのように、NT- 3も、多くの異なった細胞型の生存および/機能に影響し得る。 ニューロトロフィンが欠如するか、その機能が不十分であると、ニューロン変 性につながることが示唆されてきている。この変性は、アルツハイマー病、パー キンソン病およびALSのごとき疾患で起こる。従って、かかる疾患に苦しむ人 々に、相応する神経栄養因子を提供することによって、かかるニューロン変性を 緩和または予防し得ることが示されている(アッペル,エス・エイチ(Appel,S. H.)アナルズ・オブ・ニューロロジー(Ann.Neurol.)第10巻:499頁、1 981年)。例えば、NGFはアルツハイマー病患者において変性している前脳 基底野コリン作動性ニューロンの栄養因子であるため、NGFはアルツハイマー 病の治療に有用であり得ることが示唆されている。示されているように、NGF を患者の系に「付加」することにより、かかるニューロンの死滅が予防されるか 、またはかかるニューロンの機能が改善され得る。 残念なことに、技術的および倫理的な観点から、ニューロトロフィンに基づく 治療剤の開発はこれまで抑制されてきた。例えば、いわゆる組換えDNA技術を 用いて十分な量の純粋なニューロトロフィンを生産することは技術的に困難であ る。さらに、ヒト胎児細胞を利用してニューロトロフィンを生産することは可能 ではあるが、(典型的には流産した胎児から得られた)かかる細胞を用いることに よい生じる倫理的課題により、このアプローチは実際には利用できない。従って 、これらとは異なったアプローチ、または、疾患もしくは疾病の進行過程におい てニューロトロフィンを用いるアプローチを探索することが強く求められている 。 神経変性疾患におけるニューロトロフィンの役割をより細やかに理解すること は、かかるアプローチを扱うのに有用であろう。ニューロトロフィンと特定の疾 患との間の作用機作面での関連が一旦十分に理解されれば、かかる作用機作にお ける欠点、不備および問題点に対してより適切に取り組むことができるため、よ り合理的な治療デザインが可能となるであろう。 かかるアプローチの1つには、ニューロトロフィンの効果を「模倣する」分子 ;(例えば、ニューロトロフィン受容体に結合した結果、ニューロトロフィン様 分 子がその受容体に結合した場合に達成されるものと同一のある種の細胞性応答を 誘導する分子)の開発が含まれるであろう。もう1つのアプローチには、ニュー ロトロフィンがその受容体に結合することと関連する応答(または応答群)を高め る分子(すなわち、ニューロトロフィン-受容体相互作用を媒介する効果を示すが 、他の作用面では効果がないか重要でなない分子)の開発が含まれるであろう。 後者のアプローチに焦点を合わせると、ニューロトロフィンがその受容体(こ れらの受容体は、「trk」と総称されている)に結合すると、「自己リン酸化 」と称される受容体上のチロシン残基のリン酸化が速やかに誘導されることが知 られている。自己リン酸化は、ニューロンのごとき細胞の機能および/または生 存に関連し得るある種の分子応答を調節する情報伝達経路の活性化に必須である (一般的には、クライン(Klein)ら、セル(Cell)第65巻、189頁、1991 年;ランバーレ(Lamballe)ら、セル(Cell)第66巻、967頁、1991年参 照)。trkファミリーの受容体は、現在、trk A、trk Bおよびtrk Cよりなる。個々のtrk受容体は、異なったサブセットのニューロトロフィン と結合する。例えば、NGFはtrk Aには結合するが、trk Bには結合し ない;NT-3は、主にtrk Cに結合し、より低い程度でしかtrk Aには 結合しない(しかし、NT-3がtrk Aに結合しても、検出可能な機能活性は もし生じたとしても低いものである)。NGFおよびある種の神経変性疾患の間 の関連を考慮すれば、trkファミリーにおけるtrk Aの重要性およびtr Aチロシンキナーゼ活性から起こる分子機作は、明らかである。 上記のことから、ニューロトロフィン誘導性活性を高める薬剤を見出すことが 強く望まれている。かかる薬剤は、ニューロトロフィンの分子機作をさらに理解 し、解明すること、ならびに神経変性疾患治療用治療剤として使用する上で有益 であろう。 発明の概要 本発明は、その最も広範な意味で、K-252a誘導体に関する。K-252a は、ノカルジオシス種(Nocardiosis sp.)培養物か初めて単離されたインドロカ ルバゾール・アルカロイドである(カセ(Kase)ら、ジャーナル・オブ・アンチバ イオティクス(J.Antibiotics)第39巻、1059頁、1986年)。K-25 2aは、プロテインキナーゼCおよびtrkチロシンキナーゼを含む幾つかの酵 素の阻害剤である(カセ(Kase)ら、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル ・リサーチ・コミューニケイションズ(Biochem.Biophys.Res.Comm.)第14 2巻、436頁、1987年;ナカミシ(Nakamishi)ら、ジャーナル・オブ・バ イオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)第263巻、6215頁、19 88年;およびベルグ(Berg)ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス トリー(J.Biol.Chem.)第267巻、13頁、1992年参照)。あるイン・ビ トロ(in vitro)細胞アッセイにおいては、trkチロシンキナーゼ活性の阻害と 相関して、K-252aはNGF媒介の細胞の生育を阻害するが、他のアッセイ 系では阻害しない(阻害するものについては、コイズミ(Koizumi)ら、ジャーナ ル・オブ・ニューロサイエンス(J.Neurosci.)第8巻、715頁、1988年 ;ドーティー(Doherty)ら、ニューロサイエンス・レターズ(Neurosci.Lett.) 第96巻、11頁、1988年を参照せよ;阻害しないものについては、ボラシ オ(Borasio)、ニューロサイエンス・レーターズ(Neurosci.Lett.)第108巻 、207頁、1990年を参照)。K-252aは、ある種の神経細胞においてニ ューロトロフィン様の作用を誘導するが、しかし化学的に類似しているK-25 2bは誘導しない(ヌーゼル(Knusel)ら、ジャーナル・オブ・ニューロケミスト リー(J.Neurochem.)第59巻、715頁、1992年参照)。これらの知見は 、蛋白質を含む複数の分子がK-252aと相互作用していることを示唆してい る(カッセンス(Coussens)ら、サイエンス(Science)第233巻、859頁、1 986年)。K-252aおよびK-252bは、trkのリン酸化状態に作用す る。例えば、K-252aはニューロトロフィン誘導性の受容体の自己リン酸化 を阻害し得る(スクイント(Squinto)ら、WO 93/00909);しかし、ある 環境においては、K-252aおよびK-252bは、標的細胞の作用およびNT -3により媒介されるtrktrkチロシン・リン酸化を促進する(ヌーゼル( Knusel)、前掲参照)。 前記で論じた矛盾するデータは、K-252a機能活性の全貌を予想する正確 なアプローチが容易には確認または予想できないことを示している。この点につ いては、K-252aの提唱された使用:腫瘍の阻害(米国特許第4,877,77 6号;米国特許第5,093,330号;ノマト(Nomato)なる名称における欧州 特許公開第238,011号);抗-殺虫剤活性(米国特許第4,735,939号) ;ならびに炎症の阻害(米国特許第4,816,450号)を考慮すればより理解さ れる。 本発明者らは、(以後詳細に開示する)K-252a誘導体として一般的に記載 されるある種の明確な化合物が、ニューロトロフィン応答性細胞のニューロトロ フィン-誘導性活性を高めるのに有用であることを発見した。 「ニューロトロフィン-誘導性活性」なる句を修飾する場合に本明細書で用い る「増強」および「増強する」なる語は、各々、K-252a誘導体をニューロ トロフィンとを組み合せることにより、ニューロトロフィン単独でその活性の誘 導に作用するよりも、活性の誘導により大きく作用することを意味する。 本明細書で用いる「ニューロトロフィン-誘導性活性」なる句は、ニューロト ロフィンがニューロトロフィン応答性細胞に結合することから直接的または間接 的に生じるいずれの応答も、およびニューロトロフィン-受容体に関連するチロ シン残基の自己リン酸化を起こすこととなるいずれの応答も意味する。最も好ま しくは、該ニューロトロフィン受容体は、trk受容体である。ニューロトロフ ィン-受容体に関連するチロシン残基の自己リン酸化から直接的また間接的に起 こる応答は、例えば(i)コリン・アセチルトランスフェラーゼ(ChAT)活性; (2)後根神経節(DRG)ニューロンの生育;(3)細胞分裂(分裂促進);または( 4)コリン作動性ニューロンおよび交感ニューロンの生育または機能の促進であ る。これらの応答は、例えば(a)アルツハイマー病、(b)運動ニューロン病(例 えば、ALS、パーキンソン病)、(c)脳血管疾患(例えば、脳卒中、虚血)、( d)ハンチントン舞踏病、(e)AIDS痴呆、(f)癲癇、(g)末梢神経障害(例え ば、化学療法-関連性の末梢神経障害において、DRGニューロンに影響を及ぼ すもの)、(h)興奮性アミノ酸により誘導される疾患、ならびに脳または脊 髄の振とう性または穿通性の障害に関連する疾患を含む、ある種の疾患の緩和お よび/または治療に関与する。K-252a誘導体は、それ自体、例えば、ニュー ロトロフィンが結合できる細胞(例えば、コリン作動性ニューロン、感覚ニュー ロンまたはDRGニューロン)の死滅または機能不全に起因する疾患の緩和およ び/または治療に利用することができる。 「ニューロトロフィン-誘導性活性」なる句で用いる「ニューロトロフィン」 なる語には、内因性および外因性の両ニューロトロフィンが包含され、ここで、 「内因性」とは、既に存在するニューロトロフィンをいい、「外因性」とは、系 に付加したニューロトロフィンをいう。定義により、「ニューロトロフィン-誘 導性活性」には:(1)内因性ニューロトロフィン;(2)外因性ニューロトロフィ ン;および(3)内因性および外因性のニューロトロフィンの組合せによって誘導 される活性が包含される。 本明細書で用いる「ニューロトロフィン応答性細胞」なる句は、ニューロトロ フィンが特異的に結合できる受容体を含む細胞を意味する。最も好ましくは、該 受容体はtrk受容体である。ニューロトロフィン応答性細胞には例えば、ニュ ーロンおよび非-ニューロン細胞が包含される。 本明細書で用いる「trk」なる語は、現在のところ、trkA、trkBお よびtrkCよりなる高アフィニティーのニューロトロフィン受容体ファミリー 、ならびに、ニューロトロフィンが結合でき、その結合がかかる膜関連性蛋白質 と関連するチロシン残基の自己リン酸化、および機能性反応の直接的および間接 的な活性化を誘導する他の膜関連蛋白質をいう。本明細書で用いる「ニューロト ロフィン」なる語は、ニューロンのごとき細胞の生育および機能を直接的または 間接的に促進するポリペプチドを意味する。ニューロトロフィンには例えば、神 経成長因子(NGF)、ニューロトロフィン-3(NT-3)、ニューロトロフィン- 4/5(NT-4/5)および脳由来神経成長因子(BDNF)が含まれる。 本明細書で用いる「ニューロン」なる語には、コリン作動性ニューロンおよび 感覚ニューロンが包含される。本明細書で用いる「コリン作動性ニューロン」な る句は、その神経伝達物質がアセチルコリンである中枢神経系(CNS)および末 梢神経系(PNS)におけるニューロンを意味する。本明細書で用いる「感覚ニュ ーロン」なる句には、例えば、哺乳動物の皮膚、筋肉および関節からの(例えば、 温度、運動のような)環境的信号に応答するニューロンが含まれる。感覚ニュー ロンの例は、DRGからのニューロンである。 本明細書で用いる「K-252a誘導体」なる語は、以下により詳細に開示す る化合物よりなり;一般的には、本明細書で開示するK-252a誘導体は、K- 252aの化学的修飾体である。 以下により詳細に概説するごとく、ニューロトロフィン応答性細胞のニューロ トロフィン-誘導性活性を増強するK-252a誘導体の能力は、以下のアッセイ のいずれかを用いて測定することができる: 1.前脳基底野ニューロンChATアッセイ;または 2.DRGニューロン生育アッセイ;または 3.PC-12 trkチロシン・リン酸化アッセイ;または 4.trk受容体細胞分裂促進アッセイ。 ChATは、神経伝達物質アセチルコリンの合成を触媒し、よって機能性のコ リン作動性ニューロン(すなわち、生育もしくは機能する、またはその可能性が あるコリン作動性ニューロン)についての酵素マーカーと考えられている。DR Gニューロン生育は、生存しているニューロンによる染料の特異的取り込みおよ び酵素的変換の定量によってイン・ビトロ(in vitro)でアッセイできる。チロシ ンのリン酸化は、PC-12(クロム親和性細胞腫由来の悪性ニューロンの原始細 胞系)を用いて評価でき;かかるリン酸化は、trkA、BおよびCの細胞質ド メインを認識する抗体によるtrkの免疫沈降およびブロッティング、続いての 標識化抗-リンチロシン抗体を用いた検出によって容易に検出できる。(例えば、trk 受容体へのNT-3の結合により媒介される細胞分裂促進のような)trk A、trkBおよびtrkCで別々にトランスフェクトした細胞系により媒介さ れる細胞分裂促進により、ニューロトロフィン応答性細胞のニューロトロフィン -誘導性活性を増強するK-252a誘導体の能力を分析できる。 本発明の他の特徴および利点は、以下の好ましい具体例の説明および請求の範 囲から明らかである。 好ましい具体例の説明 最初に図面を説明する。図面 図1は、胚性ラットの前脳基底野培養物における、ChAT活性に対するNT -3の投与量の効果を示すグラフである。 図2は、胚性ラットの前脳基底野培養物における、ChAT活性に対する代表 的なK-252a機能性誘導体(I-16)およびNT-3の投与量の効果を示すグ ラフである。 図3は、イン・ビトロ(in vitro)における、後根神経節ニューロンの生育に対 するNT-3の投与量の効果を示すグラフである。 図4は、イン・ビトロ(in vitro)における、後根神経節ニューロンの生育に対 するNT-3および代表的なK-252a機能性誘導体(I-16)の効果を示すグ ラフである。 図5は、PC-12細胞を接触させた場合のK-252a機能性誘導体による rk 細胞受容体の増強されたチロシン・リン酸化を示すイムノブロットである。 図6は、化合物I-9およびI-14の化学合成を概説する図である。 図7は、化合物I−15およびI-21の化学合成を概説する図である。 ニューロトロフィン応答性細胞のニューロトロフィン-誘導性活性を増強する のに有用なK-252a誘導体を本明細書に開示する。好ましい具体例において 、少なくとも1つのタイプの外因性ニューロトロフィンをK-252a誘導体と 組み合わせて用い;最も好ましくは、かく用いる少なくとも1つの外因性ニュー ロトロフィンはNT-3である。 本明細書に開示するK-252a誘導体は、式I-VIのいずれかを有する。 A.式I: [式中: a)Z1およびZ2は一緒になってOを表す; 各R1、R2、R5およびR6は、独立して、H、F、Cl、Br、I、NO2、C N、炭素数1-6のアルキル、または、各R13およびR14が独立してHまたは炭 素数1-6のn-アルキルであるNR1314; YはH、OH、NH2、炭素数1-6のn-アルキル、CHO、OCONH2、ベ ンジル、炭素数1-6のO-n-アルキル、または、nが1-6の整数である(CH2 )n-OHもしくは(CH2)nNH2; 上記の場合には、 1)RはOH、OCONH2、または、炭素数1-6のO-n-アルキル; XはCH2OH、CH2NH2(またはその酸塩)、炭素数2-7のCH2O-n-ア ルキル、R7がHまたは炭素数1-6のアルキルであるCO27、nが1-6の整 数であってR8がHもしくはアシル誘導基であるCONHOR8、もしくはCON H(CH2)-nOR8、または、R9が炭素数1-3のアルキルであるCONHR9; または 2)RおよびXは、一緒になって、各R10およびR11が、独立して、Hまた は炭素数1-3のアルキルである式-CH2OCR1011O-;または、R12がHま たは炭素数1-3のアルキルである-CH2NR12CO2-で示される連結基を形成 する;のいずれかである; あるいは、 b)Z1はHであって、Z2はOH; YはHまたはCHO; RはOH;および XはCONH(CH2)2OH、CO2CH3またはCH2OH;および R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じ; あるいは、 c)Z1およびZ2は共にH;および YはH、CHO、炭素数1-6のn-アルキルまたはOCONH2; 上記の場合には、 1)RはOH、炭素数1-6のO-n-アルキルまたはOCONH2、但し、Y がHである場合、RはOH;および、XはCONHOR8、nが1-6の整数であ るCONH(CH2)nOR8、CH2OHまたはCO2CH3、但し、YがHであって 、R1、R2、R5およびR6が各々Hである場合、XはCO2CH3とはなり得ず; または 2)RおよびXは、一緒になって、式-CH2NR12CO2-で示される連結基 を形成する;各R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じであり、但し、R1 がBrである場合、XはCH2OHとはなり得ない;のいずれかである; あるいは、 d)Z1はHであって、Z2はR15が炭素数1-3のn-アルキルであるSR15; Y、RおよびXはb)の定義に同じであり、但し、R15がC25である場合、X は CH2OHとはなり得ず;かつ、R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じ]、 B.式II: [式中、 a)Z1およびZ2は一緒になってOを表し、 上記の場合には、 1)各R1、R2、R5およびR6は、独立して、H、F、Cl、Br、I、N O2、CN、炭素数1-6のアルキル、または、各R13およびR14が、独立して、 Hまたは炭素数1-6のn-アルキルであるNR1314;YはH、OH、NH2、 炭素数1-6のn-アルキル、CHO、ベンジル、炭素数1-6のO-n-アルキル 、nが1-6の整数である(CH2)nOHもしくは(CH2)nNH2;各R3およびR4 は、独立して、Hまたはnが1-6の整数である(CH2)nCH(OH)CH2OH; または 2)各R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、独立して、H;Yはa)1) の定義に同じ、但し、Yはベンジルとはなり得ない;のいずれかである; あるいは b)Z1はHであって、Z2はH、OHまたはR15が炭素数1-3のn-アルキル であるSR15; YはHまたはCHO;および 各R1、R2、R3、R4、R5、R6は、独立して、Hを意味する]、 C.式III: [式中、 a)各P1およびP2はHであるか、またはP1およびP2は一緒になって Oを表し;各W1およびW2はHであるか、またはW1およびW2は一緒になっ てOを表す;但し、各P1およびP2はW1およびW2とは異なる]、 D.式.IV: またはその医薬上許容される塩、 E.式.V: またはその医薬上許容される塩、 F.式.VI: またはその医薬上許容される塩。 式IV、VおよびVIは、式IIの属に由来する種である。 本明細書で定義する「医薬上許容される塩」とは、塩酸塩、硫酸塩およびリン 酸塩のごとき無機酸の付加塩;ならびに酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒 石酸塩およびクエン酸塩のごとき有機酸の付加塩である。医薬上許容される金属 塩の例は、ナトリウム塩およびカリウム塩のごときアルカリ金属塩、マグネシウ ム塩およびカルシウム塩のごときアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、ならび に亜鉛塩である。医薬上許容されるアンモニウム塩の例は、アンモニウム塩およ びテトラメチルアンモニウム塩である。医薬上許容される有機アミン付加塩の例 は、モルホリンおよびピペリジンとの塩である。医薬上許容されるアミノ酸付加 塩の例は、リジン、グリシンおよびフェニルアラニンとの塩である。 K-252a誘導体の好ましい具体例は、表1に掲載する置換基が導入された ものである(ローマ数字は、その種が由来する式番号を示す)。 K-252a誘導体の特に好ましい具体例は、表2に掲載する置換基が導入さ れたものである。 本明細書に開示するK-252a誘導体は、種々の分野において利用できるこ とが見い出されている。例えば、研究分野では、該化合物を利用して、自己リン 酸化の「ダウン-ストリーム(down-stream)」効果のモデルを研究し、改良し、決 定すること、ならびにニューロトロフィンの機能活性を解明することができる。 (例えば、trkにおける)受容体に結合したチロシンキナーゼのチロシン残基の 自己リン酸化は、例えば、ニューロンのような機能性応答を調節する情報伝達経 路の活性化に必須である;従って、例えば、かかる自己リン酸化を増強するよう な開示必須された化合物は、かかる自己リン酸化により影響を受ける分子機作を 分析するためのイン・ビトロ(in vitro)アッセイの開発に用いることができる。 このように、開示された化合物は、ニューロトロフィンへのtrk受容体の結合 による設計に利用することができる。ニューロトロフィン様の薬剤を発見するた めのモデル系を設計する上で、開示されたK-252a誘導体が有用であること は、以下の点からさらに明白である:(1)ニューロトロフィン・情報伝達経路の 正確な機作が十分に理解されていないこと;および(2)ニューロトロフィンと ニューロンの栄養性および生育促進作用との関連性も十分には理解されていない こと。従って、開示されたK-252a誘導体は、例えば、かろうじてしかニュ ーロトロフィン様活性を有さない薬剤の発見に用いることができ、開示されたK -252a誘導体と組み合わせた場合には、ニューロトロフィン-誘導活性の増強 をスクリーニングできる。 神経細胞変性を起こすニューロンの変性、死滅または機能消失は、限定するも のではないが、アルツハイマー病;運動ニューロン障害(例えば、ALS、パー キンソン病);脳血管疾患(例えば、脳卒中、虚血);ハンチントン舞踏病;AI DS痴呆;癇癪;脳または脊髄の震盪性または穿通性の障害;末梢神経障害(例 えば、化学療法-関連性の末梢神経障害においてDRGに影響を及ぼすもの);な らびに興奮性アミノ酸により誘導される疾患を含む、多くのヒト神経疾患の特徴 である。開示されたK-252a誘導体は、ニューロトロフィン応答性細胞(例え ば、コリン作動性ニューロン、感覚ニューロンまたはDRGニューロン)のニュ ーロトロフィン-誘導性活性を増強するのに有用であるので、開示された化合物 は、それ自体を治療剤として有効に利用できる。従って、開示された化合物は、 例えば、ChAT活性またはDRGニューロンの生育を増強させるような明らか な有用性を有するため、例えば、ChAT活性の低下またはDRGニューロンの 死滅に関連する疾患の治療に該化合物を用いることは本発明の範囲に含まれる。K-252a機能性誘導体の投与 本明細書に開示される化合物は、医薬上許容される無毒性の賦形剤および担体 と混合することにより、医薬組成物に処方化できる。前記したごとく、かかる組 成物は、非経口投与での使用には、特に液状の溶液または懸濁液の形態に;経口 投与には、特に錠剤またはカプセル剤の形態に;あるいは、鼻腔内投与には、特 に散剤、点鼻液またはエアロゾルの形態に調製できる。 該組成物は、単位投与量形態で簡便に投与でき、医薬分野でよく知られている いずれの方法によっても調製することができる(「レミントンの薬科学(Remingto n's Pharmaceutical Sciences」(ペンシルベニア州、イーストン (Easton,PA)のマック・パブリッシング・コーポレイション(Mack Pub.Co. )社、1980年)参照)。非経口投与用の処方には、通常の賦形剤の滅菌水また は滅菌生理食塩水、ポリエチレングリコールのごときポリアルキレングリコール 、植物油、水添ナフタレン等を含ませることができる。特に、生体適合性、生分 解性のラクチドポリマー、ラクチド/グリコリドのコポリマー、またはポリオキ シエチレン-ポリオキシプロピレンのコポリマーが、K-252a誘導体の放出を 制御するのに有用な賦形剤となり得る。他の利用可能な非経口デリバリー系に有 用な非経口伝達システムには、エチレン-酢酸ビニルのコポリマー粒子、浸透圧 ポンプ、移植注入システム、およびリポソームが含まれる。吸入投与用の処方に は、例えば、ラクトースのような賦形剤が含まれるか、あるいは、例えば、ポリ オキシエチレン-9-ラウリルエーテル、グリココレートおよびデオキシコレート を含有する水性溶液、または点鼻液の形態で投与するための油性溶液、または鼻 腔内的に適用するゲルが含まれていてもよい。また、非経口投与用の処方には、 口腔内投与用のグリココレート、直腸内投与用のメトキシサリシレート、または 膣内投与用のクエン酸が含まれていてもよい。 本発明の物質は、医薬中に単独の有効剤として、あるいは例えば、ニューロト ロフィンもしくは(例えば、成長因子のような)他の因子、または神経学的疾病に おいてニューロン生育もしくは軸索増殖性を促進することができる薬剤と組み合 わせて用いることができる。 治療組成物中の本明細書に記載するK-252a機能性誘導体の濃度は、投与 すべきK-252a機能性誘導体の投与量、(例えば、疎水性のような)用いる化 合物の化学的特質、および投与経路を含めた多くの因子に応じて変化する。一般 的な条件においては、本発明の化合物は、非経口投与には約0.1%〜10%w/ vの化合物を含有する水溶性生理学的緩衝溶液中として提供される。典型的な用 量の範囲は、一日当たり約1μg/kg体重〜約1g/kg体重であり;好ましい 用量の範囲は、一日当たり約0.01mg/kg体重〜100mg/kg体重であ る。投与すべき薬物の好ましい投与量は、神経学的疾病のタイプおよび程度、個 々の患者の総合的健康状態、選択されたK-252a誘導体の相対的生理作用、 化合物賦形剤の処方、ならびにその投与経路のような要因に依存する。 以下の実施例は、説明目的で示すものであって、開示された本発明の範囲を限 定することを意図するものではない。実施例1:前脳基底野ニューロンChATアッセイ 方法:前脳基底野培養物は、トリプシン分離を用いてE17(胚日17)の胚性 ラットから調製した。前脳基底野を切開し、0.3MのKH2PO4、20mMの 乳酸ナトリウム、195mMのソルビトール、5mMのグルコースよりなるpH 7.4の休眠培地に採取した。組織を50×gにて2分間遠心した。上清を除去 した後に、該組織を無カルシウム・無マグネシウムのハンクスのバランス塩溶液 (CMF-HBSS)および10mMのHEPES、pH7.2中の0.05%トリ プシン1mlに再懸濁し、37℃にて8分間インキュベートした。HBSS中の ウシ血清アルブミン(BSA)(4%)を添加し、試験管を2分間遠心した。ペレッ トを、pH7.2の10mMのHEPES、0.5%のBSAおよびDNaseを 含有するHBSS緩衝液に再懸濁した。該組織を、熱処理したパスツールピペッ トを用いて機械的に分離し、次いで滅菌した53μmのニテックス(Nitex)フィ ルターを通し、HBSS中の4%BSA5mlを通して遠心した。培養培地にペ レットを再懸濁した後に、細胞を血球計数器で計測した。5%ウマ血清および0 .5%ウシ胎児血清を含むDMEM/F12培地(50/50 v/v)を入れたポリ- 1-オルニチン被覆-プラスチック製96-ウェル組織培養プレートに、該細胞を 4×105細胞/cm2で撒いた。無血清条件には、0.05%のウシ血清アルブミ ンを含有するN2培地(ボッテンシュタイン(Bottenstein)ら、プロシーディン グズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・イン・ユーエスエ イ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)第76巻:514-517頁、1979年) を用いた。5%CO2/95%空気に湿度調節した大気中、37℃にて5日間細胞 をインキュベートした。イシダ(Ishida)ら、ジャーナル・オブ・ニューロサイ エンス(J.Neurosci.)第3巻:1818-1823頁(1983年)、マクマナマ ン(McManaman)ら、デベロプメンタル・バイオロジー(Dev.Biol.)第125巻 :311-320頁(1988年)およびグリックスマン(Glicksman)ら、ジャー ナ ル・オブ・ニューロケミストリー(J.Neurochem.)第61巻:210-211頁( 1993年)の改善法に準じ、フォナム(Fonnum)の修飾法(フォナム(Fonnum)、 ジャーナル・オブ・ニューロケミストリー(J.Neurochem.)第24巻:407- 409頁、1975年)を用いてChAT活性を測定した。各ウェルから培地を完 全に除去し、0.1Mのリン酸、pH7.4、0.1%のNP-40、0.15Mの NaCl、1.5mMの塩化コリン、10mMのEDTA、0.1mMの硫酸エセ リン、3mCi/mlの[3H]アセチルCoAおよび100mMのアセチルCoA を含有するアッセイ溶液を各ウェルに添加し、該プレートを37℃にて1.5時 間インキュベートした。試料は、1.5mlのpH7.4の0.1Mリン酸ナトリウ ム緩衝液および1.5mlのシンチレーションカクテル(1.25g/Lのテトラフ ェニルボロン、200mlアセトニトリル、32ml/LのPPO-POPOPを含 有する800mlのトルエン)を含有するシンチレーションバイアルに移した。激 しく振盪した後、非水性相に取り込まれた放射能を、パッカード・シンチレーシ ョン・カウンター(Packard Scintillation counter)(モデル 2500TR)を 用いて計測した。 組換えラットNT-3は、ポリヘドロン・プロモーター制御下の組換えバキュ ロウイルス発現ベクターを用いて産生した(フレーザー(Fraser)、イン・ビトロ ・セリュリャー・アンド・ディベロプメンタル・バイオロジー(In Vitro Cel l. and Dev.Biol.)第25巻:225-235頁、1989年)。ラットNT-3 の ら、ニューロン(Neuron)第6巻:845-858頁、1991年)は、アイラ・ ブラック(Ira Black)博士(ニュージャージー州、ピスカタウェイ(Piscataway ,NJ)のニュージャージー医科歯科大学(University of Medicine and Denti stry of New Jersey))により提供された。NT-3cDNAは、組換えウイルス 産生のために、(カリフォルニア州、サンジエゴ(San Diego,CA)のインビト ローゲン・コーポレイション(In Vitrogen Corp.)社から得た)トランスファ ーベクターpVL1392にサブクローン化した。組換えバキュロウイルスは、 スミス(Smith)ら、ジャーナル・オブ・バイロロジー(J.Virol.)第46巻: 584-593頁(1983年)のカルシウム共沈法によって、1μgのアウトグ ラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)核多核体病ウイルスDNA( インビトローゲン(In Vitrogen)社またはカリフォルニア州、サンジエゴ(San Diego)のファルミンゲン(PharMingen)社によるバキュロゴールドTM(Baculo -goldTM))および2-4μgのトランスファーベクターと共に、単層のスポドプテ ラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)昆虫細胞(Sf-21)を同時トランス フェクトすることによって作製した。組換えプラークは、感染細胞溶解物のブロ ットに[32P]標識NT-3配列をハイブリダイズさせることによって、組換え体 であることを確認した(サマーズ(Summers)およびスミス(Smith)、ア・マニュア ル・オブ・メソッズ・フォー・バキュロウイルス・ベクターズ・アンド・インセクト・セ ル・カルチャー・プロシーデュアズ(A Manual of Methods for Baculovirus Vectors and Insect Cell Culture Procedures)29-32頁、1987年) 。組換えウイルスは、プラーク精製し、増幅させた。昆虫細胞系トリコプルジア ・ニィ(Trichoplusia ni)Tn-5B1-4(インビトローゲン・コーポレイション (InVitrogen Corp.)社)は、0.2ml/cm2のEx-細胞401(カンザス州、 レネキサ(Lenexa,KS)のジェイアールエイチ・バイオサイエンシズ(JRH B iosciences)社)において2の感染の多重度で、組換えバキュロウイルスを感染さ せた。NT-3を含有する条件培地は、感染4日後に採取した。NT-3を含有す る約1lの条件培地を、25,000×gにて15分間遠心した。次いで、上清 を1cm×4cmのカルボキシメチル-セファロース・ファースト・フロー・カ ラム(Sepharose Fast Flow column)(ニュージャージー州、ピスカタウェイ( Piscataway,NJ)のファルマシア(Pharmacia)社)を通した。カラム緩衝液(1 50mMのNaCl、100mMのリン酸ナトリウム、pH6.2)、100mM のトリス-HCl、pH7.6中の250mMのNaClで洗浄した後、次いで、 それを100mMのトリス-HCl、pH7.6中の500mMのNaClで溶出 した。NT-3含有画分は、ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルアミドゲル 電気泳動(レムリ(Laemmli)、ネイチャー(Nature)第277巻:680-685 頁、1970年)により同定し、続いてモリッセイ(Morrissey)、アナリィ ティカル・バイオケミストリー(Anal.Biochem.)第117巻:307-310頁 (1981年)の方法によって銀染色して蛋白質を検出し、保存した。次いで、こ れらを、ライニン(Rainin)HPLC・オペレーティング・システムを用いた4. 6×250mmのビダック(Vydac)逆相C4カラムに付した。0.1%トリフル オロ酢酸(TFA)および5%(v/v)アセトニトリル/0.1%TFAの双方で洗 浄した後、0.1%TFA中の5-65%アセトニトリルの直線的グラジエントを 用いてNT-3を溶出した。NT-3を含有する画分は、加熱することなく、スピ ード-バック(Speed-Vac)(ニューヨーク州、ファーミンダール(Farmingdale,N Y)のサバント(Savant)社)中で、真空下にて乾燥した。NT-3は、0.1%の BSAを含有する10mMの酢酸に再懸濁し、分割して-70℃にて保存した。実施例1A:NT-3により媒介されるChAT活性 NT-3の神経栄養因子活性は、上記の方法に従って、前脳基底野培養物にお けるコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)活性を測定することによって アッセイした。細胞を2時間平板培養して基体に付着させた後に、示した濃度の NT-3を添加した。ChAT活性は、イン・ビトロ(in vitro)で5日後に測定し た。NT-3は、前脳基底野培養物においてChAT活性を用量依存的に上昇さ せ、1000ng/mlにおいて最大効率(1.5〜2倍上昇)であった(図1)。無 血清培地においては、NT-3は1000ng/mlにおいてさらに効率的であっ た(2〜2.5倍上昇)(図1)。実施例1B:K-252a誘導体I-16を用いたNT-3のニューロトロフィン 誘導活性の増強 前脳基底野培養物でNT-3活性を増強するK-252a誘導体I-16の活性 は、コリン作動性ニューロンの機能および生育の尺度としてChAT活性を用い て測定した。I-16単独では、ChAT活性に何等影響を及ぼさなかった。しか し、NT-3存在下のI-16は、NT-3単独によって誘導されたものよりもは るかに高いレベルまでChAT活性を用量依存的に増強させた(図2)。示した結 果は、培養開始日におけるNT-3およびI-16の単一適用の結果であり、これ は、前脳基底野コリン作動性ニューロンの生育および機能性に対する持続的効果 を示している。実施例IC:異なるK-252a誘導体を用いたNT-3のニューロトロフィン誘 導活性の増強 NT-3活性を促進する活性を、K-252aの機能性誘導体を前脳基底野Ch ATアッセイで調べた。表3Aおよび3Bのデータは、K-252a誘導体が、 試験した1以上の濃度でNT-3活性を有意に増強することを示している。これ らのうちの24種が、10nMのNT-3で活性を示す。血清の存在または非存 在下で、表に示した化合物は、NT-3単独により誘導されるChAT活性を超 えて、ChAT活性を増強した。表に示した誘導体は、NT-3不存在下ではC hAT活性に何等影響を及ぼさなかった。本発明者らのデータは、培養開始日に おけるNT-3および表に示した誘導体の単一適用の結果を示しており、これは 、前脳基底野コリン作動性ニューロンの生育および機能に対する持続的効果を示 している。方法は実施例1に詳記したものである。 実施例2:DRGニューロン生育アッセイ 方法:後根神経節は、胚齢9日のニワトリ胚(ステージ35)から切り出し、続 いて、ディスパース(Dispase)(中性プロテアーゼ、コラボラティブ・リサーチ( Collaborative Research)社)処理により解離細胞を調製した。ニューロンは、 低密度(1.8×104細胞/cm2)にて、ポリ-1-オルニチンおよびラミニン被覆 -96ウエルプレートに撒いた。細胞は、湿度調整した5%、CO2/95%空気 中、0.05%ウシ血清アルブミンを含有する無血清N2培地(ボッテンシュタイ ン(Bottenstein)ら、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オ ブ・サイエンシズ・イン・ユーエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)第7 6巻:541-517頁、1979年)中で37℃にて48時間培養した。細胞生 育は、カルセイン生存性蛍光アッセイを用いて、48時間目に評価した。カルセ インAMをダルベッコウの(Dulbecco)リン酸緩衝生理食塩水(DPBS)中で2 倍に希釈して、2倍の最終アッセイ濃度(6μM)とし、100μlの希釈したカ ルセインAMを、100μlの培地を含有する培養ウェルに添加した。次いで、 プレートを37℃にて1時間インキュベートした。次いで、細胞をPBSで4回 洗浄して、細胞により取り込まれなかった過剰なカルセインを除去した。発光= 485nm、励起=538nmにて、ミリポア(Millipore)プレート・リーディング・フルオ リメーター(サイトフルオア2350(Cytofluor2350))を用いてプレートを 判読した。ブランク値(培地は含んでいるが細胞を含まないウエル)を差し引いた 後の相対蛍光値は、広く(>95%)ニューロン培養における細胞生育の定量的測 定を反映する(ボジチコ(Bozyczko)-コイネ(Coyne)ら、ジャーナル・オブ・ニ ューロサイエンス・メソッズ(J.Neuroscience Methods)第50巻:205-2 16頁、1993年)。実施例2A:NT-3により媒介されるDRGニューロン生育 NT-3のニューロン生育に対する効果は、後根神経節細胞培養物でアッセイ した。細胞生育は、染料フルオレセイン・ジアセテートの類似体であるカルセイ ンAM(オレゴン州、ユジーン(Eugene,OR)のモレキュラー・プローブ(Molec ular Probes)社)の取り込みによって測定した。カルセインは、細胞に よって取り込まれ、生きた細胞により、生細胞の完全な膜によって保持される蛍 光性の塩まで細胞内で分解される。生育ニューロンの顕微鏡計数は、実施例2に 記載した蛍光生存性アッセイ法を用いて得た相対蛍光値に直接相関していた。こ の方法により、細胞生育の信頼でき、かつ定量的な測定が提供される。後根神経 節ニューロン生存性はNT-3によって用量依存的に増強され、最大は50ng/ mlのNT-3において対照の1.6倍であった。方法は実施例2に記載したもの である。実施例2B:K-252a誘導体I−16を用いたNT-3のニューロトロフィン 誘導活性の増強 K-252a誘導体I-16非存在下にて、NT-3は、非処理対照培養物を4 0%上回るDRG細胞生存性の増強を誘導した(図3)。100または300nM のI-16の存在下では、非処理対照培養物の200%を超える値までDRG生 存性を促進するNT-3の顕著な増強能があった。NT-3の非存在下では、I- 16はDRGニューロンの生存性に何ら影響を及ぼさなかった。方法は実施例2 に記載したものである。実施例2C:異なるK-252a誘導体を用いたNT-3のニューロトロフィン誘 導活性の増強 いくつかの異なるK-252a機能性誘導体について、NT-3活性を増強する 活性を、DRGニューロン生存性アッセイで調べた。100nMで試験した誘導 体は、NT-3活性の有意な増強を起こした。表4に掲載する化合物は、NT-3 単独により誘導される増強を超えてニューロン生育を増強した。示した結果は、 培養開始日における表に示した化合物の単一適用の結果であり、これは、ニュー ロン生育に対する持続性効果を示している。方法は実施例2に記載したものであ る。 実施例3:PC-12 trkチロシン・リン酸化アッセイ 方法:(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type C ulture Collection)から得た)PC-12細胞は、2mMのグルタミン、7.5% のウマ血清、7.5%のウシ胎児血清、1mMのピルビン酸ナトリウムならびに ペニシリンおよびストレプトマイシンを含有するダルベッコウの修飾イーグル培 地(DMEM)中に保持した。細胞は、湿度調整した5%CO2/95%空気中、3 7℃にてインキュベートした。亜密集細胞単層は、ビーイクルまたはK-252 a機能性誘導体を含有する無血清DMEM中、37℃にて2時間インキュベート した。示した場合には、NT-3(50ng/ml)を37℃にて5分間添加した。 対照を含む全試料は、0.075%のDMSOに暴した。実験の終了までに、細 胞を氷冷リン酸-緩衝生理食塩水(PBS)で濯ぎ、続いてRIPA緩衝液(1%の トリトンX-100、1%のデオキシコール酸ナトリウム、0.1%のドデシル硫 酸ナトリウム、150mMの塩化ナトリウム、および20μg/mlのアプロチニ ン、1mMのフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)、10μlのロイペプ チンおよび1mMのバナジン酸ナトリウムを含有する10mMのトリス、pH7 .5)中で溶解した。溶解物を26ゲージの針を通過させてDNAを剪 断し、続いて14,000×gにて15分間遠心した。上清を蛋白質濃度に対し て正規化した。(trkA、trkBおよびtrkCを認識する)汎-抗-trk抗 体を溶解物に添加し、4℃にて2時間インキュベートした後に、プロテインA- セファロース(Sepharose)ビーズ上に免疫複合体を収集した。蛋白質は、4×レ ムリ緩衝液(レムリ(Laemmli)ネイチャー(Nature)第277巻:680-685頁 、1970年)でビーズから溶出し、ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルア ミドゲル電気泳動によって分離し、PVDF膜に移した。該膜は抗-ホスホチロ シン抗体(UBI)でプローブした。抗体結合性は、増強された化学ルミネッセン ス(イーシイエル・キット(ECL Kit)、アマーシャム,インコーポレイテッド( Amersham,Inc.)社)によって視覚化した。実施例3A:異なるK-252a誘導体を用いたNT-3のニューロトロフィン誘 導活性の 増強 クロム親和性細胞腫(PC-12)細胞を、ビーイクル(<0.1%のDMSO)ま たはK-252a機能性誘導体と共に2時間インキュベートした。次いで、細胞 をNT-3の非存在下または存在下で5分間インキュベートした。細胞を溶解し 、汎-抗-trk抗体で免疫沈降させた。ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)ポリア クリルアミドゲル電気泳動によって蛋白質を分離し、二フッ化ポリビニリデン( PVDF)膜に移した。膜を抗-ホスホチロシン抗体でイムノブロットして、チロ シンリン酸化trkを視覚化させた。trkの自己リン酸化は、非処理細胞では 全く観察されなかった(図5、レーン1)。いずれのK-252a機能性誘導体も 存在しない場合、NT-3はtrkの検出できるチロシンリン酸化を誘導しなか った(レーン2)。同様にして、NT-3の非存在下では、300nMのK-252 bも(レーン3)、10および100nMの化合物I-16またはI-10もtrk の自己リン酸化を引き起こさなかった(レーン4-7)。しかしながら、NT-3+ 300nMのK-252b(レーン8)、または100nMの化合物I-10(レー ン10)もしくは100nMの化合物I-16(レーン12)の組合せにおいては、trk の際立ったチロシン・リン酸化を起こした。NT-3と10nMの化合物 I-10または化合物I-16(レーン9および11)とのインキュベーションによ り、trk チロシン・リン酸化の小さいが測定可能な上昇が得られた。実施例4:trk受容体-特異的細胞分裂促進アッセイ 方法:ラットtrkA、trkBおよびtrkCを別々に過剰発現するクロー ンNIH-3T3細胞(ATCC受託番号CRL1658)は、トランスフェクシ ョンおよび選抜により得た。trkA用(ジーンバンク(Genebank)受託番号L1 4445;バレンズエラ,ディ・エム(Valenzuela,D.M.)ら、ニューロロジー( Neuro.)第10巻、1頁、1993年)参照;trkB用(ジーンバンク(Geneban k)受託番号L14446;バレンズエラ(Valenzuela)、前掲)参照およびtrk C用(ジーンバンク(Genebank)受託番号L03813;マーリオ,ジェイ・ピイ( Merlio,J.P.)ら、ニューロロジー(Neuro.)第51巻、513頁、1992年 参照)の平滑末端化ラットcDNAを、ベクターpMEX-neo(pMEX-neo の記載に関しては、コー,シィ・ジェイ(Kho,C.J.)およびザービル,エイチ(Z arbl,H.)、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ エンシズ・イン・ユウエスエイ(PNAS)第89巻、2200頁、1992年参照 )のEcoRI部位(塩基対1215)に別々に挿入した。trkC用のラットcD NAは、さらに、ジーンバンク(Genebank)受託番号L14447下で入手可能 である;(バレンズエラ(Valenzuela)、前掲参照)。pMEX-neo:trkA 、pMEX-neo:trkB;およびpMEX-neo:trkCベクターによる NIH-3T3細胞のトランスフェクションは、モレキュラー・クローニング(M olecular Cloning)、ジェイ・サムブルック(J.Sambrook)、イー・エフ・フリ ッシュ(E.F.Fritsch)およびティ・マニアティス(T.Maniatis)、コールド・ スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Labratory Press)、1989年に一般的に記載されているトランスフェクション・プロト コルに従った。トランスフェクト細胞系は、ニューロトロフィンの特異的trk 受容体への結合により媒介される細胞分裂促進の判断に利用した。 以下のプロトコールを、細胞分裂促進アッセイに用いた:特定のベクターでト ランスフェクトしたNIH-3T3細胞を、0.05%のウシ血清アルブミンを含 有するN2培地(ボッテンシュタイン(Bottenstein)、前掲)100μl中、1× 104細胞/ウエルの濃度で96ウェルにて24時間平板培養した。しかる後、培 地を除去し、以前に測定した最大応答濃度の特定のニューロトロフィンの存在下 、示した濃度(0.1nM;1.0nM;10nM;および100nM)(各ウェル 中、0.025%のDMSO最終濃度)の示したK-252a誘導体を含有するN 2培地50μlで置き換え(各ウエルの合計容量:50μl)、続いて、1.5μ Ciの3H-チミジン/ウエルを24時間添加した。しかる後、細胞をブランデル( Brandel)装置(モデル番号MB-48R)でガラス繊維フィルター上のPBSに採 取し、溶解し、10%のトリクロロ酢酸で固定し、続いてPBSで濯いだ。次い で、フィルターを取り除き、標識トリチウムの取り込みを計数(パカード(Packa rd)・モデル番号トリ-カーブ(Tri-Carb)2500TR)するための、4mlのエ コセーフ・シンチラント(Ecosafe Scintillant)(リサーチ・プロダクツ・イン ターナショナル(Research Products Int.)カタログ番号111195)で置き 換えた。実施例4A:異なるK-252a誘導体を用いたNT-3のニューロトロフィン誘 導活性の増強 前記した方法に従い、種々の濃度のK-252a誘導体を分析して、pMEX- neo:trkA細胞系;(前記したごとく、好ましいtrkA-リガンドはNT- 3ではなくNGFである)を用いて、NT-3のtrkAへの結合により媒介され る細胞分裂促進の増強を測定した。 予め決定した非処理細胞に比しての最大応答濃度は、以下のごとく測定した;trk Aに対するNGF結合については、0.1ng/mlのNGFにより、(溶解 細胞におけるトリチウム標識チミジンの取込みにより測定される)細胞分裂促進 は非処理対照に比して7.1倍増強された;かくして、trkAについては、( rk Aについての好ましいリガンドであるNGFにより判明した)最大応答は7. 1であった。trkAに対するNT-3結合性については、500ng/mlおよ び1000ng/mlの間の濃度が、NGF結合性で観察された最大応答を達成す るのに必要であった(データは示さず)。 これらの分析では、NT-3の濃度を100ng/mlに維持した。結果を表5 に示す;示した値は、非処理対照に比しての細胞分裂促進における「増強の倍数」 。 よび1000ng/mlの間の濃度が、NGF結合性で観察された最大応答を達成 するのに必要であった(データは示さず)。 これらの分析では、NT-3の濃度を100ng/mlに維持した。結果を表5 に示す;示した値は、非処理対照に比しての細胞分裂促進における「増強の倍数」 。1.5を超える値を、示したK-252a誘導体の存在下のtrkAのNT-3 結合による細胞分裂促進の増強として任意に定義した。細胞分裂促進アッセイで 正の効果を有しないK-252aを対照に用いた。「NT」なる語は、「試験せ ず」を示す。 K-252a機能性誘導体の合成 代表的なK-252a誘導体の化学合成を以下に概説する。K-252aのさら なる誘導体は、当業者に知られている方法を用いた化学合成によって、デ・ノボ (de novo)にて調製できる。例えば、式Iで表される化合物の調製に用いる方法 は、(出典明示して、本明細書の一部とみなす)ムラカタ(Murakata)ら(米国特許 第4,923,986号および米国特許第4,877,776号)により記載されて いる。式IIで表される化合物の調製に用いる方法は、ムーディー(Moody)ら(ジ ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)第57巻: Chem.Int.Ed.Engl.)第19巻:459-460頁、1980年)、ナカニシ( Nakanishi)ら(ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J.Antibiotics)第 39巻:1066-1071頁、1986年)および特開昭60-295173号、 62-327858号、62-327859号および60-257652号に記載 されている。代表的なK-252a誘導体の化学合成および分析 化合物番号は、表1に掲載したK-252a誘導体を示す。化合物IVの調製 POCl3(0.28ml、3ミリモル)および化合物(A)(311mg、1ミリモ ル)を、氷冷下、20mlのジメチルホルムアミドに添加し、続いて90℃にて4 時間撹拌した。沈澱を濾過によって収集し、水およびメタノールで順次洗浄して 250mgの化合物IVを得た(収率74%)。 出発物質化合物(A)は、ナカニシ(Nakanishi)らにより、ジャーナル・オブ・ アンチバイオティックス(J.Antibiotics)第39巻:1066-1071頁、1 986年に記載されている。 核磁気共鳴分光学(NMR)および質量分析(MS)によって、以下の特性値を得 ることができる: 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):5.298(2H,s),7.255-8.0 73(7H,m),9.036(1H,d,J=7.7Hz),9.300(1H,s),11. 891(1H,s),12.175(1H,s) EI-MS(m/z):339(M)+ 化合物Vの調製 化合物(B)(208mg、0.61ミリモル)を20mlのテトラヒドロフランに 溶解し、次いで、74mg(1.83ミリモル)の水素化ナトリウム(60%)をそ れに添加し、続いて室温にて10分間撹拌した。臭化アリル(0.063ml、0. 73ミリモル)をそれに添加し、該混合物を室温にて15時間撹拌した。塩化ア ンモニウムの飽和水溶液を該溶液に添加し、有機層を食塩溶液で洗浄し、硫酸マ グネシウムで乾燥した。溶媒を留去させた後に、残渣をシリカゲルカラムクロマ トグラフィー(クロロホルム)に付して、135mgの化合物(C)を得た(収率5 8%)。 NMRによって、化合物Cについて以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(CDCl3+DMSO-d6;4/1)δ(ppm):3.04(3H,s) ,4.80-5.20(4H,m),5.96-6.40(1H,m),7.28-7.72(6H, m),9.18(1H,d,J=8.0Hz),9.20(1H,d,J=8.0Hz),9.8 4(1H,s) 化合物(C)(145mg、0.38ミリモル)を7mlのテトラヒドロフランおよ び0.5mlのピリジンの混合液に溶解し、次いで、200mgの四酸化オスミウ ムをそれに添加し、続いて室温にて6時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム(34 8mg)、7mlの水、および7mlのピリジンを反応溶液に添加し、続いて室温 にて1時間撹拌した。希釈用のテトラヒドロフランをその溶液に添加し、その混 合液を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶 媒を留去させた後に、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ ルム/メタノール=97/3)に付して93mgの化合物II-3を得た。 出発物質化合物(B)は、グリブル(Gribble)およびバーセル(Berthel)により 、テトラヘドロン(Tetrahedron)第48巻:8869頁(1992年)に記載され ている。 NMRおよびMSによって、以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):3.186(3H,s),3.633(2H, m),4.068(1H,brs),4.804(1H,dd,J=7.9, 15.6Hz),4.955(1H,dd,J=3.2,15.6Hz),5.407(1H, d,J=4.9Hz),5.480(1H,t,J=5.1Hz),7.351-7.818( 6H,m),9.093(1H,d,J=7.9Hz),9.131(1H,dd,J=0.5, 7.9Hz),11.736(1H,s) FAB-MS(m/z):414(M+1)+ 化合物VIの調製 化合物(D)は、3〜5当量の塩基の存在下、化合物(B)と2〜4当量の臭化ア リルとを反応させることによって調製できる。塩基の例としては、水素化ナトリ ウムのごときアルカリ金属水素化物がある。反応溶媒としては、テトラヒドロフ ラン、ジメチルホルムアミド等を用いる。反応は、-10〜40℃にて0.5〜1 5時間で完了する。 化合物VIは、化合物(D)を2〜4当量の酸化剤で処理することによって得るこ とができる。酸化剤の例は、OsO4である。反応溶媒としては、テトラヒドロ フランおよびピリジンの混合溶媒等を用いる。ピリジンに対するテトラヒドロフ ランの比は、1/20〜1/5である。反応は、0〜40℃にて3〜8時間で完了 する。 NMRおよびMSを用いることによって、化合物(D)に関する以下の特性値を 得ることができる: 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):3.21(3H,s),4.92-6.40(1 0H,m),7.40-7.64(6H,m),9.32(2H,d,J=8.0Hz) EI-MS(m/z):419(M)+ NMRおよびMSを用いることによって、化合物(II-4)に関する以下の特性 値を得ることができる: 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):2.965(2H,t,J=5.5Hz),3 .139(2H,m),3.196(1.5H,s),3.198(1.5H,s),3.626( 2H,m),4.651-4.945(4H,m),7.399(2H,t,J=7.2Hz), 7.612(2H,dt,J=1.2,7.2Hz),7.828(2H,t,J=8.7Hz), 9.142(2H,d,J=7.9Hz) FAB-MS(m/z):488(M+1)+ 化合物I-9およびI-14の調製 化合物(E)(図6および特開昭63−295589号参照)(49.3mg、0. 1ミリモル)を3mlのジオキサンに溶解し、次いで、0.1mlのヒドラジン水和 物をそれに添加し、続いて110℃にて2時間撹拌した。溶媒を留去させた後に 、残渣にメタノールを添加し、沈澱を濾過により収集して40mgの化合物I- 9を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):1.19(3H,s),1.36(3H,s),2. 30(3H,s),2.45(1H,dd,J=5.0,14.0Hz),2.91(1H,dd ,J=7.0,14.0Hz),4.10(1H,d,J=10.0Hz),4.54(1H,d ,J=10.0Hz),6.33(1H,dd,J=5.0,7.0Hz),7.22-7.86 (6H,m),8.97(1H,d,J=8.0Hz),9.25(1H,d,J=8.0Hz) SIMS(m/z):509(M+1)+ 氷冷下、20mlのピリジンにクロム酸(2.8g、28ミリモル)を添加し、次 いで、1.98g(4ミリモル)の化合物(F)(図6および特開昭63−29558 9号参照)を含有する5mlのピリジンをそれに添加し、続いて室温にて12時間 撹拌した。該溶液をセライト(Celite)を通して濾過した後に、溶媒を留去させ 、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)に付して0.98 gの化合物(G)を得た(収率48%)。図6参照。 NMRを用いることによって、化合物(G)に関する以下の特性値を得ることが できる: 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):1.52(2.1H,s),1.60(0.9H,s) ,2.32(0.9H,s),2.36(2.1H,s),2.67(1H,dd,J=5.0,1 4.0Hz),3.09(2.1H,s),3.38(0.9H,s),4.72-4.81(2H, m),6.72(1H,m),7.20-9.32(8H,m) 化合物(G)(305mg、0.6ミリモル)を6mlのジメチルホルムアミドに溶 解し、次いで、氷冷下36mg(0.9ミリモル)の水素化ナトリウム(60%)を それに添加し、続いて同温度にて10分間撹拌した。それにヨウ化メチル(0.0 56ml、0.9ミリモル)を添加し、該混合液を同温度にて30分間撹拌した。 塩化アンモニウム(1ml)の飽和水溶液および10mlの水を該溶液に添加し、濾 過によって沈澱を採取した。 かく得た生成物を、25mlのクロロホルム、1mlのメタノール、および1m lの3N HClの混合液に溶解し、該溶液を60℃にて10分間撹拌した。該溶 液を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、次いで、該有機層に10mlのテ トラヒドロフラン、10mlのメタノール、および1.5mlの2N NaOHを添 加し、続いて室温にて10分間撹拌し、溶媒を留去させた。それに希釈用のクロ ロホルムを添加した後に、該混合液を5%クエン酸水溶液および食塩溶液で順次 洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去させた後に、残渣をシリカゲ ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=98/2)に付して、1 02mgの化合物1-14を得た(収率36%)。NMRおよびMSを用いること によって、化合物I-14に関する以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(CDCl3+DMSO-d6’41)δ(ppm):2.24(3H,s), 3.18(3H,s),4.81(1H,t,J=6.0Hz),6.83(1H,dd,J=5 .0,7.0Hz),7.24-8.08(6H,m),9.06(1H,d,J=7.0Hz), 9.25(1H,d,J=7.0Hz) EI-MS(m/z):467(M+1)+ 化合物I-15およびI-21の調製 化合物(H)(図7およびWO 88/07045参照)(112mg、0.2ミリモ ル)を2mlのジメチルホルムアミドに溶解し、次いで、195mg(2ミリモル) の塩酸エタノールアミンおよび0.61ml(4ミリモル)の1,8-ジアザビシクロ [5,4,0]-7-ウンデセンをそれに添加し、続いて室温にて3日間撹拌した。溶 媒を留去させた後に、残渣をシリカゲル・カラムクロマトグラフィー(クロロホ ルム/メタノール=98/2)に付して、75mgの化合物I-15を得た(収率2 5%)。 NMRおよびMSを用いることによって、以下の物性値を得ることができる: 1H-NMR(CDCl3+DMSO-d6;4/1)δ(ppm):2.23(3H,s) , 4.72(1H,t,J=5.0Hz),4.90(1H,t,J=5.0Hz),5.41(1 H,s),6.89(1H,m),7.32-8.10(6H,m),9.18(1H,d,J=7. 0Hz),9.36(1H,d,J=7.0Hz) SIMS(m/z):498(M+1)+ 化合物(J)(図7および特開昭63−155285号参照)(890mg、1.5 ミリモル)を、10mlのジメチルホルムアミドに溶解し、次いで、1.43g(1 5ミリモル)の塩酸エチルアミンおよび2.28ml(15ミリモル)の1,8-ジア ザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセンをそれに添加し、続いて室温にて2.5時 間撹拌した。10mlの水を該溶液に添加し、濾過により沈殿を収集して729 mgの化合物(K)を得た。図7参照。 NMRを用いることによって以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):1.32(3H,t),2.00-2.32( 1H,m),2.16(3H,s),2.96-3.60(5H,m),5.00(2H,s),7. 00-7.76(6H,m),8.02(2H,t,J=8.0Hz),8.58(1H,s),9 .18(1H,d,J=8.0Hz) 化合物(K)(650mg、1.39ミリモル)を7mlのジメチルホルムアミドに 溶解し、次いで、675mg(4.16ミリモル)のカルボニルジイミダゾールを それに添加し、続いて氷冷下で3.5時間撹拌した。10mlの水を該溶液に添加 した後に、濾過によって沈殿を収集し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー( クロロホルム/メタノール=97/3)に付して395mgの化合物(L)を得た(収 率58%)。図8参照。 NMRを用いることによって以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):1.30(3H,t,J=7.0Hz),2.3 0(2H,s),2.68-2.96(2H,m),3.44(2H,q,J=7.0z),3.6 4(1H,d,J=9.0Hz),4.09(1H,d,J=9.0Hz),4.97(2H,s ),6.45(1H,brs),6.76(1H,m),7.20-8.08(7H,m),9.32 (1H,d,J=8.0Hz) 氷冷下、クロム酸(0.49g、4.9ミリモル)を4mlのピリジンに添加し、 次いで、345mgの化合物(L)を含有する2mlのピリジンをそれに添加し、 続いて室温にて12時間撹拌した。溶液をセライトを通して濾過した後に、溶媒 を留去させ、残渣をクロロホルム/メタノールから再結晶化させて、272mg の化合物I-21を得た(収率21%)。 NMRを用いることによって以下の特性値を得ることができる: 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):1.22(3H,t,J=7.0Hz),2. 28-2.80(1H,m),2.36(3H,s),3.12-3.60(3H,m),3.86( 1H,brd,J=10.0Hz),4.22(1H,brd,J=10.0Hz),7.16- 8.00(6H,m),9.04(1H,d,J=8.0Hz),9.23(1H,d,J=8. 0Hz)化合物I-22、I-23、I-24およびI-25の調製 化合物I-22の調製は、ムラカタ(Murakata)らにより、米国特許第4,92 3,986号に記載されている。化合物I-23およびI-25の調製は、特開昭 63−295588号に記載されている。化合物I-24の調製は以下の通りで ある: 化合物M(特開昭62−155285号)(1g、2.2ミリモル)を30mlのジ メチルホルムアミドに溶解し、次いで、0.68ml(11ミリモル)のヨウ化メチ ルおよび3mlの20%水酸化カリウム水溶液をそれに添加し、続いて室温にて 20分間撹拌した。該反応混合液に水を添加し、濾過によって沈殿を収集し、シ リカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノール/クロロホルム)に付して2 04mgの化合物I-24を得た(収率19%)。 1H-NMR(DMSO-d6)δ(ppm):2.34(3H,s),2.88(3H,s), 3.12-3.56(2H,m),3.82(1H,d,J=10Hz),4.16(1H,d, J=10Hz),5.08(2H,s),7.12-8.12(8H,m),9.18(1H,d, J=8Hz)化合物III-1およびIII-2の調製 化合物III-1およびIII-2の調製は特開平5−247056号に記載されてい る。 本発明をかなり詳細に開示してきたが、当業者の範囲内にある同等のものおよ び修飾もこの開示および以下の請求の範囲の一部と理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロテラ,デビッド・ピー アメリカ合衆国19335ペンシルベニア州、 ダウニントン、アッシュコム・ドライブ 1400番 (72)発明者 ネフ,ニコラ アメリカ合衆国19086ペンシルベニア州、 ローズ・バレー、トッドモーデン・ドライ ブ59番 (72)発明者 村形 力 東京都八王子市別所2―11―2―702

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ニューロトロフィン応答性細胞と、式: [式中、 a)Z1およびZ2は一緒になってOを表す; 各R1、R2、R5およびR6は、独立して、H、F、Cl、Br、I、NO2、C N、炭素数1-6のアルキル、または、各R13およびR14が、独立して、Hまた は炭素数1-6のn-アルキルであるNR1314; YはH、OH、NH2、炭素数1-6のn-アルキル、CHO、OCONH2、ベ ンジル、炭素数1-6のO-n-アルキル、またはnが1-6の整数である(CH2)n OHもしくは(CH2)nNH2; 上記の場合には、 1)RはOH、OCONH2、または、炭素数1-6のO-n-アルキル; XはCH2OH、CH2NH2(またはその酸性塩)、炭素数2-7のCH2O-n-ア ルキル、R7がHまたは炭素数1-6のアルキルであるCO27、nが1-6の整 数であって、R8がHもしくはアシル誘導体基であるCONHOR8もしくはCO NH(CH2)nOR8、または、R9が炭素数1-3のアルキルであるCONHR9;ま たは、 2)RおよびXは、一緒になって、各R10およびR11が、独立して、Hまた は炭素数1-3のアルキルである式-CH2OCR1011O;または、R12がH または炭素数1-3のアルキルである-CH2NR12CO2-で示される連結基を形 成する;のいずれかである; あるいは、 b)Z1はHであって、Z2はOH; YはHまたはCHO; RはOH;および XはCONH(CH2)2OH、CO2CH3またはCH2OH;および R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じ; あるいは、 c)Z1およびZ2は共にH;および YはH、CHO、炭素数1-6のn-アルキルまたはOCONH2; 上記の場合には、 1)RはOH、炭素数1-6のO-n-アルキルまたはOCONH2であり、但 し、YがHである場合、RはOH;および、XはCONHOR8、nが1-6の整 数であるCONH(CH2)nOR8、CH2OHまたはCO2CH3であり、但し、Y がHであって、R1、R2、R5およびR6が各々Hである場合、XはCO2CH3と はなり得ない;または 2)RおよびXは、一緒になって、式-CH2NR12CO2-で示される連結基 を形成する;各R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じ、但し、R1がBr である場合、XはCH2OHとはなり得ない;のいずれかである; あるいは、 d)Z1はHであって、Z2はR15が炭素数1-3のn-アルキルであるSR15; Y、RおよびXはb)の定義に同じであり、但し、R15がC25である場合、X はCH2OHとはなり得ず;かつ、R1、R2、R5およびR6はa)の定義に同じ ]で示されるK-252a誘導体とを接触させることを特徴とする該細胞のニュ ーロトロフィン-誘導活性を上昇させる方法。 2.ニューロトロフィン応答性細胞と、式: [式中: a)Z1およびZ2は一緒になってOを表す 上記の場合には 1)各R1、R2、R5およびR6は、独立して、H、F、Cl、Br、I、NO2 、CN、炭素数1-6のアルキル、または、各R13およびR14が、独立して、H または炭素数1-6のn-アルキルであるNR1314;YはH、OH、NH2、炭 素数1-6のn-アルキル、CHO、ベンジル、炭素数1-6のO-n-アルキル、 nが1-6の整数である(CH2)nOHまたは(CH2)nNH2;各R3およびR4は、 独立して、Hまたはnが1-6の整数である(CH2)nCH(OH)CH2OH;また は 2)各R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、独立して、H;Yはa)1) の定義に同じであり、但し、Yはベンジルとはなり得ない;のいずれかである; あるいは、 b)Z1はHであって、Z2はH、OHまたはR15が炭素数1-3のn-アルキル であるSR15; YはHまたはCHO;および 各R1、R2、R3、R4、R5、R6は、独立して、H] で示されるK-252a誘導体とを接触させることを特徴とする該細胞のニュー ロトロフィン-誘導活性を上昇させる方法。 3.ニューロトロフィン応答性細胞と、式: [式中: a)各P1およびP2はHであるか、またはP1およびP2は一緒になってO を表す; 各W1およびW2はHであるか、またはW1およびW2は一緒になってO を表す; 但し、各P1およびP2はW1およびW2とは異なる] で示されるK-252a誘導体とを接触させることを特徴とする該細胞のニュー ロトロフィン-誘導活性を上昇させる方法。 4.さらに、該細胞と外因性のニューロトロフィンとを接触させることよりなる 請求項1記載の方法。 5.該ニューロトロフィンがNT-3である請求項4記載の方法。 6.さらに、該細胞と外因性のニューロトロフィンとを接触させることよりなる 請求項2記載の方法。 7.該ニューロトロフィンがNT-3である請求項6記載の方法。 8.さらに、該細胞と外因性のニューロトロフィンとを接触させることよりなる 請求項3記載の方法。 9.該ニューロトロフィンがNT-3である請求項8記載の方法。 10.以下の式: によって表される化合物またはその医薬上許容される塩。 11.以下の式: によって表される化合物またはその医薬上許容される塩。 12.以下の式: によって表される化合物またはその医薬上許容される塩。
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