JPH094658A - 一方向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体 - Google Patents

一方向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体

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JPH094658A
JPH094658A JP8202331A JP20233196A JPH094658A JP H094658 A JPH094658 A JP H094658A JP 8202331 A JP8202331 A JP 8202331A JP 20233196 A JP20233196 A JP 20233196A JP H094658 A JPH094658 A JP H094658A
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radial bearing
way clutch
rotary shaft
assembly
inward flange
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Katsuhiro Ikezawa
且弘 池沢
Makoto Fujinami
誠 藤波
Yoshinori Fuse
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸と本体との間に介在され、前記回転軸が
共通に内嵌される一方向クラッチとラジアル軸受とを備
えた組立体であって、本体に対する取り付け作業が簡単
であるとともに、回転軸を嵌入する際に両者の中心軸を
調整できるものを提供する。 【解決手段】ローラクラッチ1を内嵌した第一筒体2の
一端から放射状に、外向き爪22と掛着爪23とを交互
に張り出させた。ラジアル軸受4を内嵌した第二筒体3
の一端は、前記外向き爪22が係合する内向きフランジ
31に形成した。この内向きフランジ31の開口部に、
前記掛着爪23が掛着される凹部32を設けた。外向き
爪22と内向きフランジ31との間、掛着爪23と凹部
32との間において、軸方向と軸の半径方向とにそれぞ
れ所定量の隙間を保持し、掛着爪23と凹部32とによ
り第一筒体2から第二筒体3に回転力が伝達される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回転軸と本体との
間に介在され、前記回転軸が共通に内嵌されるラジアル
軸受と一方向クラッチとを備えた組立体に関し、特に全
自動洗濯機等の回転機構に有効に使用されるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、全自動洗濯機には、洗濯時や脱水
時における槽のオーバーランを防ぐ目的で一方向にだけ
回転させる機構が設けてあり、一方向クラッチとして例
えばローラクラッチが使用され、このローラクラッチに
内嵌された回転軸にラジアル軸受を共通に外嵌して、ロ
ーラクラッチのがたつきによる軸ぶれを抑え、騒音を低
下させている。
【0003】そのため、従来は、図20に示すように、
ローラクラッチ1が内嵌されたハウジング10を、ラジ
アル軸受4が内嵌された洗濯槽をなす本体5に取り付け
て、ローラクラッチ1とラジアル軸受4とに回転軸6を
嵌入している。
【0004】この取り付けは、ハウジング10に設けた
取り付け穴10aと、これに対応させて本体5に設けた
穴5aとにおいてボルトとナットとにより行われるが、
例えばボルトにブシュ10bを外嵌して、穴5a,10
aとのうちの少なくともいずれか一方の外径をブシュ1
0bの外径より所定量だけ大きく形成することで所定量
の隙間(a−b)を設け、さらに軸方向に所定量の隙間
cを保持することにより、回転軸6の嵌入の際に、取り
付け誤差等を前記両隙間に吸収させて、ローラクラッチ
1の中心とラジアル軸受4の中心とが自動的に調整され
るようにしてある。
【0005】また、実開平3−85730号には、図2
1に示すように、ローラクラッチ1の外筒の端部10c
にラジアル軸受4の外輪を内嵌してなる組立体が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
20に示した従来例の場合には、ローラクラッチ1をハ
ウジング10に、ラジアル軸受4を本体5にそれぞれ内
嵌し、さらに両者をボルト,ナットにより固定するため
取り付け作業に手間がかかっていた。
【0007】また、前記図21に示した組立体は、前記
外筒を本体5へ圧入すれば取り付けられるために作業性
はよくなるが、ラジアル軸受4およびローラクラッチ1
の中心はそれぞれ組立体が形成された時点で決定され、
回転軸6の嵌入時に調整することができない。そのた
め、ラジアル軸受4とローラクラッチ1の中心が一致し
ていない組立体に回転軸6を嵌入した場合には、ローラ
クラッチ1に無理な力がかかって正常に機能しなかった
り、組立体の寿命を縮めることになる。
【0008】本発明は、このような不具合を解決するた
めのものであり、本体に対する取り付け作業が簡単であ
るとともに、回転軸を嵌入する際に両者の中心を調整で
きる機能を有する、一方向クラッチとラジアル軸受とを
備えた組立体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一方向クラッチとラジアル軸受とを備えた
組立体は、回転軸と本体との間に介在され、前記回転軸
が共通に内嵌される一方向クラッチとラジアル軸受とを
軸方向に対向して配してなる組立体において、前記一方
向クラッチに第一筒体を外嵌するとともに、第二筒体を
前記ラジアル軸受に外嵌して、一方の筒体に、前記両筒
体が軸方向で対向する一端部から外向きに張り出して他
方の筒体の内径より外法が小さい外向きつば部材を設け
るとともに、他方の筒体に、その一端部から内向きに張
り出して一方の筒体の外径より内法が大きい内向きつば
部材を設け、一方の筒体を他方の筒体に挿入して外向き
つば部材と内向きつば部材との係合部を形成し、当該係
合部は、係合手段によって、前記回転軸の半径方向と軸
方向とにそれぞれ所定量の隙間を保持しながら、前記外
向きつば部材と内向きつば部材とが前記回転軸の回転力
を伝達可能に係合されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明の組立体によれば、前記係合手段に
より、外向きつば部材と内向きつば部材との係合部に、
前記回転軸に垂直な方向と軸方向とに所定量の隙間を保
持する。これらの隙間により、一方向クラッチとラジア
ル軸受とに回転軸を内嵌する際に、一方向クラッチとラ
ジアル軸受との各筒体への取り付け誤差等が吸収される
ため、両者の中心を嵌入された回転軸に応じて自動的に
調整できる。
【0011】しかも、前記係合手段により外向きつば部
材と内向きつば部材とが係合してあることから、回転軸
の回転力を第一筒体から第二筒体へ伝達することができ
るため、一方向クラッチの機能を損なうことがない。
【0012】また、この組立体は、第二筒体を本体に内
嵌することにより簡単に組み込まれる。本発明の組立体
としては、前記外向きつば部材は一端部から所定幅で放
射状に張り出した複数個の外向き爪であり、前記内向き
つば部材は一端部から円周方向全体に渡って張り出した
内向きフランジであり、前記係合手段は、前記内向きフ
ランジの開口部から半径方向に凹み円周方向に複数個配
置された所定幅の凹部と、前記外向き爪同士の間から前
記各凹部より小さい幅で放射状に張り出して形成され、
各凹部に半径方向および円周方向で遊嵌される掛着爪
と、で構成されたものが挙げられる。
【0013】本発明の組立体としては、また、前記外向
きつば部材は前記一端部から円周方向全体に渡って張り
出した外向きフランジであり、前記内向きつば部材は一
端部から円周方向全体に渡って張り出した内向きフラン
ジであり、前記係合手段は、前記内向きフランジの開口
部から半径方向に凹み円周方向に複数個配置された所定
幅の凹部と、前記外向きフランジの前記凹部に対応する
各位置に設けた受け部と、外径が第二筒体の内径より小
さく且つ第一筒体の外径より大きな径の円穴を有する円
板状部材と、で構成され、この円板状部材の両面には、
前記凹部および受け部に対してそれぞれ半径方向および
円周方向で遊嵌される突起が設けてあるものが挙げられ
る。
【0014】この組立体において、前記円板状部材の少
なくとも突起は弾性体で形成されていることが好まし
い。本発明の組立体としては、また、前記外向きつば部
材は前記一端部から円周方向全体に渡って張り出した外
向きフランジであり、前記内向きつば部材は一端部から
円周方向全体に渡って張り出した内向きフランジであ
り、前記係合手段は、前記外向きフランジに設けた複数
の貫通穴と、前記内向きフランジの前記貫通穴に対応す
る各位置に設けた受け部と、前記貫通穴および受け部に
それぞれ半径方向および円周方向で遊嵌される軸部と前
記貫通穴より大きな寸法の頭部とを有するピンと、で構
成されたものが挙げられる。
【0015】この組立体において、前記ピンの少なくと
も軸部は弾性体で形成されていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1〜7により、本発明の組立体の第
一実施形態について説明する。
【0017】図1はこの組立体11の平面図であり、図
2は図1のA−A線断面図である。また、この組立体1
1における第一筒体2の平面図を図3に、第二筒体3の
平面図を図4に示す。さらに、図2のB部分およびC部
分の拡大図を図5(a)および(b)にそれぞれ示す。
【0018】図2および3から分かるように、この組立
体11におけるローラクラッチ1に外嵌される第一筒体
2は、その一端がローラクラッチ1の押さえ部となる内
向きフランジ21に形成され、その他端から直角に所定
幅の外向き爪22が四個放射状に張り出していて、これ
らが本発明における外向きつば部材に相当する。
【0019】また、第一筒体2の前記各外向き爪22同
士の間となる各位置には、所定幅t 1 の爪を筒体2の端
面より先にそのまま延ばしてから、外側にU字状に折り
返して所定長さt2 (図5(b)に表示)だけ立ち上げ
た形状の掛着爪23が設けてある。
【0020】これら外向き爪22と掛着爪23とは第一
筒体2と一体に成形されていて、外向き爪22および掛
着爪23は、その平面視における先端を結んだ線が第一
筒体2と同心円弧となる形状をなし、外向き爪22の先
端がなす円の直径をR1 ,掛着爪23の平面視における
先端がなす円の直径をr1 とすると、R1 >r1 となっ
ている。なお、前記直径R1 およびr1 は、R1 >r1
に限らずR1 ≦r1 でもよい。
【0021】また、図2および4から分かるように、ラ
ジアル軸受4に外嵌される第二筒体3は、その一端が内
向きフランジ31に形成され、これが前記第一筒体2の
外向き爪22に係合される内向きつば部材となってい
る。この第二筒体3の内径R2は前述の外向き爪22の
先端がなす円の直径R1 より所定量だけ大きくしてあ
り、内向きフランジ31の開口部をなす円の直径も第一
筒体2の外径より前記R2−R1 に対応させた量だけ大
きくしてある。
【0022】この内向きフランジ31の開口部には、第
一筒体2の掛着爪23が掛着されるコの字型の凹部32
が各所定位置に形成してあり、対向する凹部32間の第
二筒体3の中心を通る距離r2 は前述の対向する掛着爪
23間の距離r1 より大きく形成されている。そして、
凹部32の幅t3 は第一筒体2の掛着爪23の幅t1
り通常の取り付け隙間分だけ大きく形成されている。
【0023】そのため、第一筒体2が回転すれば、この
回転力は、掛着爪23の側面23aから対応する凹部3
2の側面32aを介して第二筒体3に伝達される。すな
わち、この例においては、この掛着爪23と凹部32と
が本発明における係合手段に相当する。
【0024】この組立体11は、第一筒体2にローラク
ラッチ1を内嵌した後に、この第一筒体2の内向きフラ
ンジ21側を第二筒体3の内向きフランジ31と反対側
から挿入して、第一筒体2の掛着爪23を第二筒体3の
内向きフランジ31の凹部32に掛着させ、最後に第二
筒体3にラジアル軸受4を内嵌させることにより組み立
てられるが、この時、図5(a),(b)に示すよう
に、外向き爪22および掛着爪23と内向きフランジ3
1との間に、軸方向における隙間T1 を設けている。
【0025】すなわち、例えば図示されない治具等で第
一筒体2の軸方向における位置を固定することにより、
第一筒体2の外向き爪22の外面22aと第二筒体3の
内向きフランジ31の内面31aとの間に、所定量の隙
間T1 を保持した状態で、ラジアル軸受4を外向き爪2
2の内面22bに当たるまで圧入した後に前記治具等を
取り外せばよい。なお、第一筒体2の掛着爪23の立ち
上げ長さt2 は、この隙間T1 分の移動に際して掛着爪
23が第二筒体3の内向きフランジ31の凹部32から
外れない長さにしてある。
【0026】この組立体11は、図6に示すように、第
二筒体3を本体5に内嵌して、ローラクラッチ1とラジ
アル軸受4とに共通の回転軸6を内嵌して使用される。
そして、回転軸6の内嵌の際に、第一筒体2と第二筒体
3との係合部における軸方向の隙間T1 と、回転軸6の
断面円の半径方向の隙間R2 −R1 (または、r2 −r
1 )とにより、ローラクラッチ1の中心とラジアル軸受
4の中心とのずれや、回転軸6の嵌入誤差等が吸収され
て自動的に心合わせがなされる。
【0027】すなわち、図7(a)に示すように、回転
軸6(中心を想像線6cで示す)がこの組立体11の中
心11cに対してαだけ傾いて嵌入された場合には、前
記隙間T1 ,R2 −R1 (またはr2 −r1 )等により
第一筒体2が第二筒体3に対して傾くことができるた
め、この組立体11の中心11cと回転軸6の中心6c
とが調整される。
【0028】図7(b)に示すように、ローラクラッチ
1の中心1cとラジアル軸受4の中心4cとが、回転軸
6の半径方向においてβだけずれている場合には、回転
軸6が嵌入された時に、第一筒体2と第二筒体3とが相
対的に半径方向に移動して対応する。
【0029】このようにして、この組立体11によれ
ば、回転軸6に無理な力がかからずに、回転軸6の嵌入
時にローラクラッチ1およびラジアル軸受4の中心が、
回転軸6に応じて自動的に調整される。
【0030】そして、クラッチが噛み合って回転軸6の
駆動により第一筒体2が回転した時には、前述のよう
に、この回転力が掛着爪23の側面23aから対応する
凹部32の側面32aを介して第二筒体3に伝達される
ため、第二筒体3が内嵌された本体5はローラクラッチ
1の作用により一方向にのみ回転される。
【0031】なお、前記第一実施形態においては、外向
き爪22,掛着爪23とを各四箇所に設けてあるが、そ
の数はこれに限定されるものではなく、前述した係合の
機能を果たすことができれば各一箇所のみであってもよ
い。そして、当然に、設けられた掛着爪23の数に凹部
32の数を対応させる。
【0032】図8〜14に、本発明の組立体の第二実施
形態が示してある。図8はこの組立体12の平面図であ
り、図9は図8のD−D線断面図である。この組立体1
2における第一筒体2Aの平面図を図10に、第二筒体
3Aの平面図を図11に示す。
【0033】この組立体12の前記第一の実施形態にお
ける組立体11との違いは、図12に示すような樹脂等
の弾性体からなる、第一筒体2Aおよび第二筒体3Aと
は別体の円板状部材7を、本発明における係合手段とし
たことである。なお、図12のE−E線断面図を図13
に、図9のF部分の拡大図を図14示す。
【0034】第一筒体2Aと第二筒体3Aとの係合は、
図10,11から分かるように、第一筒体2Aの一端部
から外向きに張り出した外向きフランジ24と、第二筒
体3Aの一端部から内向きに張り出した内向きフランジ
31とにおいて、後述の円板状部材7の介在によりなさ
れる。
【0035】円板状部材7は、第二筒体3Aの内径より
所定量だけ小さな外径で形成され、第一筒体2Aの外径
より所定量だけ大きな円をなす開口部7aを有する円板
71の両面に、複数の長方形の突起72を備えている。
【0036】この突起72が、これに対応させて第一筒
体2Aの外向きフランジ24に形成させた受け部として
の矩形穴25と、内向きフランジ31の開口部に形成さ
せたコの字型の凹部33とに、軸方向と軸の半径方向と
に所定量の隙間を保持して掛着してある。軸方向の隙間
は、図14におけるt4 −t5 に相当する。したがっ
て、第一実施形態と同様に、回転軸の嵌入時に前述のよ
うに自動的に心合わせがなされる。
【0037】そして、第一筒体2が回転すれば、この回
転力が、矩形穴25および凹部33とこれらに掛着した
対応する突起72とにより、図8に示すように、矩形穴
25の側面25a→突起72の側面72a→凹部33の
側面33aの順に伝達されて、第二筒体3を回転させ
る。この時、円板状部材7が弾性体からなるため、この
組立体12においては、回転時にローラクラッチ1にか
かる衝撃を緩和させる効果もある。
【0038】なお、前記第二実施形態においては、突起
72およびこれに対応する矩形穴25と凹部33とを各
八箇所に設けてあるが、その数がこれに限定されるもの
でないことは前記第一実施形態の場合と同様である。ま
た、円板状部材7の材質は弾性体に限定されるものでは
ない。
【0039】図15〜19に、本発明の組立体の第三実
施形態が示してある。図15はこの組立体13の平面図
であり、図16は図15のG−G線断面図である。この
組立体13における第一筒体2Bの平面図を図17に、
第二筒体3Bの平面図を図18に、図9のH部分の拡大
図を図19に示す。
【0040】この例では、図17,18から分かるよう
に、第二実施形態と同様に、第一筒体2Bの一端部に外
向きフランジ24を備え、第二筒体3Bの一端部に内向
きフランジ31を備えていて、外向きフランジ24と内
向きフランジ31の対応する所定位置に複数の貫通穴2
6,34をそれぞれ設けてある。この貫通穴26,34
に、本発明の係合手段に相当するピン8が通してある。
なお、内向きフランジ31の貫通穴34はピン8の軸部
の先端が挿入される受け部である。
【0041】このピン8は、前記貫通穴26,34の径
d,eより所定量だけ小さな径fの軸部8aと、前記径
d,eより大きな径の頭部8bとで構成されている。そ
して、図19から分かるように、軸方向にT2 の隙間を
保持して組み立ててある。したがって、第一実施形態と
同様に、回転軸の嵌入時に前述のように自動的に心合わ
せがなされる。
【0042】そして、第一筒体2Bの回転力は、外向き
フランジ24の貫通穴26からピン8の軸部8aを介し
て貫通穴34へ伝達される。この時、ピン8が前記円板
状部材7と同様に弾性体からなれば、この組立体13に
おいても、第一筒体2Bに内嵌されたローラクラッチ1
にかかる衝撃を緩和する効果がある。
【0043】なお、前記第三実施形態において使用する
ピン8の数は、前記第一実施形態の場合と同様に特に限
定されるものでない。また、前記各実施形態において
は、一方向クラッチとしてローラクラッチ1を使用して
いるが、本発明の組立体における一方向クラッチはこの
ようなローラ型に限定されず、スプラグ型,ラチェット
型等いずれのタイプのものでもよく、いずれの場合にも
本発明は有効に適用される。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の組立
体では、係合手段により外向きつば部材と内向きフラン
ジとの係合部において、軸方向と軸の半径方向とにそれ
ぞれ所定量の隙間を保持しながら、外向きつば部材と内
向きつば部材とを前記回転軸の回転力が伝達可能に係合
している。
【0045】そのため、前記隙間により、一方向クラッ
チとラジアル軸受とに回転軸を内嵌する際に、一方向ク
ラッチとラジアル軸受との各筒体への取り付け誤差等が
吸収されて、両者の中心を嵌入された回転軸に応じて自
動的に調整できるため、一方向クラッチに無理な力がか
からない。また、回転軸の回転力を第一筒体から第二筒
体へ伝達することができるため、一方向クラッチの機能
を損なうことがない。そして、この組立体は、第二筒体
を本体に内嵌することにより簡単に組み込まれる。
【0046】すなわち、この組立体は、一方向クラッチ
とラジアル軸受とがハウジングごと一体となっていて作
業性が良いことと、回転軸の内嵌時に自動的に心合わせ
がなされることとを兼ね備えているため、いずれか一方
のみを有する従来法と比較して多大な効果を発揮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立体の第一実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第一実施形態における第一筒体を示す平面図で
ある。
【図4】第一実施形態における第二筒体を示す平面図で
ある。
【図5】図2のB部分およびC部分の拡大図である。
【図6】第一実施形態の使用状態を示す概要図である。
【図7】第一実施形態の使用状態を示す概要図である。
【図8】本発明の組立体の第二実施形態を示す平面図で
ある。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【図10】第二実施形態における第一筒体を示す平面図
である。
【図11】第二実施形態における第二筒体を示す平面図
である。
【図12】第二実施形態における係合手段を示す平面図
である。
【図13】図12のE−E線断面図である。
【図14】図9のF部分の拡大図である。
【図15】本発明の組立体の第三実施形態を示す平面図
である。
【図16】図15のG−G線断面図である。
【図17】第三実施形態における第一筒体を示す平面図
である。
【図18】第三実施形態における第二筒体を示す平面図
である。
【図19】図16のH部分の拡大図である。
【図20】本発明に対応する従来例を示す概要図であ
る。
【図21】本発明に対応する従来例を示す概要図であ
る。
【符号の説明】
1 ローラクラッチ(一方向クラッチ) 11 組立体 12 組立体 13 組立体 2 第一筒体 2A 第一筒体 2B 第一筒体 22 外向き爪(外向きつば部材) 23 掛着爪 24 外向きフランジ(外向きつば部材) 25 矩形穴(受け部) 26 貫通穴(受け部) 3 第二筒体 3A 第二筒体 3B 第二筒体 31 内向きフランジ(内向きつば部材) 33 凹部 34 貫通穴(受け部) 4 ラジアル軸受 5 本体 6 回転軸 7 円板状部材(係合手段) 72 突起 8 ピン(係合手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と本体との間に介在され、前記回
    転軸が共通に内嵌される一方向クラッチとラジアル軸受
    とを軸方向に対向して配してなる組立体において、前記
    一方向クラッチに第一筒体を外嵌するとともに、第二筒
    体を前記ラジアル軸受に外嵌して、一方の筒体に、前記
    両筒体が軸方向で対向する一端部から外向きに張り出し
    て他方の筒体の内径より外法が小さい外向きつば部材を
    設けるとともに、他方の筒体に、その一端部から内向き
    に張り出して一方の筒体の外径より内法が大きい内向き
    つば部材を設け、一方の筒体を他方の筒体に挿入して外
    向きつば部材と内向きつば部材との係合部を形成し、当
    該係合部は、係合手段によって、前記回転軸の半径方向
    と軸方向とにそれぞれ所定量の隙間を保持しながら、前
    記外向きつば部材と内向きつば部材とが前記回転軸の回
    転力を伝達可能に係合されていることを特徴とする一方
    向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体。
  2. 【請求項2】 前記外向きつば部材は一端部から所定幅
    で放射状に張り出した複数個の外向き爪であり、前記内
    向きつば部材は一端部から円周方向全体に渡って張り出
    した内向きフランジであり、前記係合手段は、前記内向
    きフランジの開口部から半径方向に凹み円周方向に複数
    個配置された所定幅の凹部と、前記外向き爪同士の間か
    ら前記各凹部より小さい幅で放射状に張り出して形成さ
    れ、各凹部に半径方向および円周方向で遊嵌される掛着
    爪と、で構成されたことを特徴とする請求項1記載の一
    方向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体。
  3. 【請求項3】 前記外向きつば部材は前記一端部から円
    周方向全体に渡って張り出した外向きフランジであり、
    前記内向きつば部材は一端部から円周方向全体に渡って
    張り出した内向きフランジであり、前記係合手段は、前
    記内向きフランジの開口部から半径方向に凹み円周方向
    に複数個配置された所定幅の凹部と、前記外向きフラン
    ジの前記凹部に対応する各位置に設けた受け部と、外径
    が第二筒体の内径より小さく且つ第一筒体の外径より大
    きな径の円穴を有する円板状部材と、で構成され、この
    円板状部材の両面には、前記凹部および受け部に対して
    それぞれ半径方向および円周方向で遊嵌される突起が設
    けてあることを特徴とする請求項1記載の一方向クラッ
    チとラジアル軸受とを備えた組立体。
  4. 【請求項4】 前記外向きつば部材は前記一端部から円
    周方向全体に渡って張り出した外向きフランジであり、
    前記内向きつば部材は一端部から円周方向全体に渡って
    張り出した内向きフランジであり、前記係合手段は、前
    記外向きフランジに設けた複数の貫通穴と、前記内向き
    フランジの前記貫通穴に対応する各位置に設けた受け部
    と、前記貫通穴および受け部にそれぞれ半径方向および
    円周方向で遊嵌される軸部と前記貫通穴より大きな寸法
    の頭部とを有するピンと、で構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の一方向クラッチとラジアル軸受とを備
    えた組立体。
  5. 【請求項5】 前記円板状部材の少なくとも突起は弾性
    体で形成されていることを特徴とする請求項3記載の一
    方向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体。
  6. 【請求項6】 前記ピンの少なくとも軸部は弾性体で形
    成されていることを特徴とする請求項4記載の一方向ク
    ラッチとラジアル軸受とを備えた組立体。
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