JPH0943397A - 放射性雑固化体のコンクリートによる固化方法 - Google Patents

放射性雑固化体のコンクリートによる固化方法

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JPH0943397A
JPH0943397A JP21110695A JP21110695A JPH0943397A JP H0943397 A JPH0943397 A JP H0943397A JP 21110695 A JP21110695 A JP 21110695A JP 21110695 A JP21110695 A JP 21110695A JP H0943397 A JPH0943397 A JP H0943397A
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JP
Japan
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concrete
radioactive
copper
aluminum metal
solidified
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JP21110695A
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English (en)
Inventor
Tatae Matsumoto
湛 松本
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Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Nuclear Fuel Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミメタルを含有する放射性雑固化体をコ
ンクリート中に埋設し固化するに際し、上記コンクリー
ト中の水素ガスの発生を抑止する。 【解決手段】 上記コンクリートの練り混ぜ中に、炭酸
銅、水酸化銅、硫酸銅、硫酸鉄、過マンガン酸カリウム
からなる群から選ばれた少くとも1種の酸化剤を添加
し、コンクリートとアルミメタルの反応により発生する
水素を水に還元することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性雑固化体の
コンクリートによる固化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所においては、金属性建材や
補修材、あるいはその他の廃棄物からなる放射性雑固化
体を、コンクリート中に混入させて固化し、廃棄形態と
することが行われている。
【0003】ところで、上記放射性雑固化体をコンクリ
ートで固化する際に、この雑固化体中にアルミメタルが
存在すると、アルミは両性金属であるため、コンクリー
トの練り混ぜ中にアルカリの存在下で水と反応してH2
を発生する。したがって、上記雑固化体中にアルミメタ
ルが存在するときは、コンクリートの養生中に水素ガス
が発生して、コンクリートが固まった際には、このコン
クリートにH2 発生時の空洞やき裂が発生し、コンクリ
ート固化体中の成分が漏洩する危険性がある。
【0004】これに対し、例えば上記コンクリート中に
リチウムを添加して、アルミメタルの表面を水酸化リチ
ウムで被覆し、上記水素ガスの発生を抑制する方法が提
案されてもいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記方法と並
行し、特にコンクリート練り混ぜ中に所定の酸化剤を添
加し、前記コンクリートによる発生水素を還元して水に
戻すこと等により、上記コンクリート中の水素ガスの発
生を抑止することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的に適
合する本発明の方法は、前記アルミメタルを含有する放
射性雑固化体をコンクリート中に埋設して固化する方法
において、コンクリートの練り混ぜ中に、炭酸銅、水酸
化銅、硫酸銅、硫酸鉄、過マンガン酸カリウムからなる
群から選ばれた少くとも1種の酸化剤を添加し、コンク
リートとアルミメタルの反応により発生する水素を水に
還元することを特徴とする。また、上記本発明の方法に
おいて、上記炭酸銅等の酸化剤にてアルミメタル表面を
改質し、上記水素の発生を抑止することも可能である。
さらに、本発明の第2の放射性雑固化体のコンクリート
による固化方法は、上記放射性雑固化体をコンクリート
に混入する前に、炭酸銅、水酸化銅、硫酸銅、硫酸鉄、
過マンガン酸カリウムからなる群から選ばれた少くとも
1種の酸化剤と予め混合して、上記アルミメタル表面を
改質し、その後、上記放射性雑固化体をコンクリートと
混合してこのコンクリートを練り混ぜることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】上記本発明の各方法を実施することにより、コ
ンクリートとアルミメタルとの反応による水素ガスの発
生を抑止することができ、これによりコンクリート固化
体の空洞やき裂の発生を阻止せしめて、放射性雑固化体
の成分の漏洩を防止することが可能である。
【0008】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0009】先ず、本発明第1実施例の方法を実験すべ
く、重量比でポルトランドセメント300g、練り混ぜ
用水150g、アルミ粉末1.5gを用意すると共に、
炭酸銅、水酸化銅、硫酸銅、硫酸鉄、及び過マンガン酸
カリウムを夫々用意し、これら5種の酸化剤を濃度(g
/リットル)を種々変えて上記練り混ぜ用の水の中に溶
解した後、この液体と上記ポルトランドセメントとアル
ミ粉末とを混合し、練り混ぜた。そして、上記各セメン
トの練り混ぜ後、φ5cm×高さ10cmの型枠中に夫
々約400gずつ充填し、水中置換法により発生したH
2 ガス量を経過時間と共に夫々捕集測定した。その結果
を図1〜図3に夫々示す。なお、図中、酸化剤の濃度は
上記練り混ぜ用水に対しての濃度(g/l)で示されて
いる。
【0010】各図の実験値に示す通り、各酸化剤中、C
+ + 、Fe+ + + 、KMnO4 が効果的であり、なか
でも特にCu+ + の添加が効果的である。また、このC
++ の添加形態は、前記3種の銅塩中、炭酸銅がより
効果的であり、炭酸銅5g/lで上記水素ガスの発生を
ほぼゼロに抑制することができた。またさらに、上記実
施例においての反応形態としては、発生H2 ガスを還元
するだけでなく、酸化剤が直接アルミ金属に作用し、前
記Cu+ + 、Fe+ + + が置換反応によりCu,Feメ
タルないし酸化物として上記アルミ表面を被覆して、上
記H2 ガス発生を抑制したケース、あるいは上記酸化剤
が直接アルミ金属表面を酸化し、不動態被膜(酸化アル
ミまたは水酸化アルミの生成)を形成し、H2 ガス発生
を抑制したケースもうかがえた。
【0011】一方、本発明第2実施例の方法は、上記ア
ルミ金属表面に被膜を形成する事象を積極的に利用した
ものであり、上記アルミ粉末を、上記練り混ぜ用水に前
記各酸化剤を溶かした液で予め処理し、アルミメタル表
面を前記Cu,Feメタル被膜あるいは不動態被膜によ
って改質した後、上記液と共にセメントに混入して、通
常のコンクリートと同じように練り混ぜた。その結果、
前記第1実施例と同様な良好な結果を得ることができ
た。以上、本発明の実施例を説明したが、上記各酸化物
は単独または複合して使用することが可能である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射性雑
固化体のコンクリートによる固化方法は、上記雑固化体
中のアルミメタルまたはその生成水素に対し、特定の酸
化剤をコンクリートの練り混ぜ中あるいはその事前に夫
々反応させるものであり、このコンクリート雑固化体中
に混入したアルミメタルとコンクリートとの反応による
水素ガスの発生を抑止することにより、コンクリート固
化体の空洞やき裂をなくし、これによりこのコンクリー
ト雑固化体からの成分の漏洩を防止するとの顕著な効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Cuイオン添加によるコンクリート固化体のH
2 ガス抑制効果を示すグラフである。
【図2】Feイオン添加によるコンクリート固化体のH
2 ガス抑制効果を示すグラフである。
【図3】KMnO4 添加によるコンクリート固化体のH
2 ガス抑制効果を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミメタルを含有する放射性雑固化体
    をコンクリート中に埋設して固化する方法において、コ
    ンクリートの練り混ぜ中に、炭酸銅、水酸化銅、硫酸
    銅、硫酸鉄、過マンガン酸カリウムからなる群から選ば
    れた少くとも1種の酸化剤を添加し、コンクリートとア
    ルミメタルの反応により発生する水素を水に還元するこ
    とを特徴とする放射性雑固化体のコンクリートによる固
    化方法。
  2. 【請求項2】 上記炭酸銅等の酸化剤がアルミメタル表
    面を改質し、上記水素の発生を抑止する請求項1記載の
    放射性雑固化体のコンクリートによる固化方法。
  3. 【請求項3】 アルミメタルを含有する放射性雑固化体
    をコンクリートに埋設して固化する方法において、上記
    放射性雑固化体をコンクリートに混入する前に、炭酸
    銅、水酸化銅、硫酸銅、硫酸鉄、過マンガン酸カリウム
    からなる群から選ばれた少くとも1種の酸化剤と予め混
    合して、上記アルミメタル表面を改質し、その後、上記
    放射性雑固化体をコンクリートと混合してこのコンクリ
    ートを練り混ぜることを特徴とする放射性雑固化体のコ
    ンクリートによる固化方法。
JP21110695A 1995-07-26 1995-07-26 放射性雑固化体のコンクリートによる固化方法 Withdrawn JPH0943397A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008286525A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法及び固化処理装置

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Effective date: 20021001