JPH0938636A - 液中分散物質の浮上分離回収方法 - Google Patents

液中分散物質の浮上分離回収方法

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JPH0938636A
JPH0938636A JP21136795A JP21136795A JPH0938636A JP H0938636 A JPH0938636 A JP H0938636A JP 21136795 A JP21136795 A JP 21136795A JP 21136795 A JP21136795 A JP 21136795A JP H0938636 A JPH0938636 A JP H0938636A
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JP
Japan
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liquid
bubble
water
tank
substance
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JP21136795A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tominaga
茂 富永
Tatsuhiro Matsubara
達裕 松原
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Roki Techno Co Ltd
Original Assignee
Roki Techno Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】重合体廃液のような極めて微小な浮遊物含有分
散液から、凝集剤等の水処理剤を添加することなしに、
分散物質を浮上分離回収することができる方法を提供す
る。 【構成】液中分散物質を気泡含有液を使用する浮上分離
方法により分離回収する方法に於いて、前記気泡含有液
として、加圧ガス含有液から生成する気泡体群の気泡粒
径帯域の殆どが100μm以下であり、且つ主要気泡粒
径帯域がほぼ20〜40μmである超微粒気泡含有液を
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃液中の分散物
質を、超微粒気泡含有液を使用する浮上分離方法により
回収する方法に係り、詳記すれば、特に凝集剤若しくは
凝集補助剤等の水処理剤を併用しなくとも分散物質を高
い回収率で分離回収することができる浮上分離回収方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加圧空気含有水を使用して、廃液中の分
散物質を浮上分離回収する方法は、廃水処理分野などで
慣用されている。この方法は、空気を加圧下に溶解させ
た加圧空気含有水を、大気圧下に開放された加圧浮上分
離槽内に放出して気泡水を発生させ、気泡と共に分散物
質を浮上分離させるものである。従来、この方法に使用
されている気泡液の気泡径は比較的大きく、従来法では
気泡径100μm以下の気泡を安定して発生させること
はできなかった。また、従来の浮上分離回収方法は、生
成フロックの助長が必要であり、この目的で、凝集剤ま
たは凝集補助剤の併用が定着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の浮上分離方法では、凝集剤等を併用するため、回収物
中に必然的に凝集剤等が混入するので、回収物は、有価
物質であってもそのまま再利用することはできなかっ
た。そればかりか、浮遊分散物質が極めて微小で、且つ
質量の小さい固形物から構成されている分散液、例え
ば、重合体分散液等では、凝集剤等を使用しても凝集効
果が不十分な分散液があったが、このような廃液に対し
ては、従来法では全く対処することができない問題があ
った。
【0004】従って、従来は、重合体分散液からなる廃
液は、凝集剤を使用して分離し、廃棄するか、分離し得
ないものはそのまま廃棄しているのが現状であり、重合
体を回収再利用することは極めて困難であった。この発
明は、このような点に着目してなされたものであり、凝
集剤等の水処理剤を添加することなしに、重合体分散液
のような極めて微小な浮遊物含有分散液から分散物質を
浮上分離回収することができる方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者等は、浮上分離に使用する加圧ガス含有液(加
圧水)の気泡体群の気泡体径と浮上分離能との関連につ
いて、鋭意研究を重ねた結果、気泡粒径帯域の殆どが1
00μm以下であり、且つ主要気泡粒径帯域がほぼ20
〜40μmの超微粒気泡含有液を使用すれば、凝集剤等
の水処理剤を添加しなくとも、重合体廃水中の微小樹脂
分散液から固形物を浮上分離法によって分離できること
を見いだし、本発明に到達した。しかして従来、浮上分
離法に使用する加圧水の気泡体群を超微粒気泡体群とす
ることも知られていないし、このような超微粒気泡体群
を使用すれば、重合体分散液等が凝集剤等を使用するこ
となく浮上分離し得ることについても、全く知られてい
ない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、懸濁重合法、乳
化重合法等に於ける重合体合成工程廃液中の微小樹脂重
合体を、凝集剤等の水処理剤を一切使用することなく分
離することができるので、重合体のような有価物質の回
収再利用と、廃水浄化とが一挙に達成される。重合体廃
液等は、固形分として、約1%程度の質量の比較的小さ
い微小の重合体分散物を含有しているが、これに上記特
殊の気泡体群を含有する超微粒気泡含有液を注入して、
浮上分離処理を行うと、無薬注方式で、廃液中の固形分
の約90%以上を回収することができる。
【0007】本発明に使用する超微粒気泡含有液は、例
えば空気を圧力3〜7kgf/cm2で水中に導入する
公知の加圧ガス溶存液製造方式によって得られる例えば
ガス飽和溶存量の70%のガス含有加圧水を、大気圧下
の浮上分離槽内に注入放出する際、流体の流路を狭めて
拡大させるオリフイスを通過させて、圧力を大気圧迄急
激に低下させることによって、気泡粒径帯域の殆どが1
00μm以下で、主要気泡粒径帯域がほぼ20〜40μ
mの気泡体群を安定して得ることができる。オリフイス
を使用せずにバルブを調整することによっても、本発明
に使用する超微粒気泡含有液は得られるが、安定して得
るためにはオリフイスを使用するのが良い。
【0008】本発明で、気泡粒径帯域の殆どが100μ
m以下というのは、全気泡の50%以上、好ましくは8
0%以上が100μm以下という意味であり、主要気泡
粒径帯域がほぼ20〜40μmというのは、主たる量の
気泡の気泡径がほぼ20〜40μmである意味である。
本発明に使用する加圧ガス体としては、対象とする処理
液に応じて、空気以外に酸素ガス、窒素ガスその他これ
らを適当な組成比にした混合ガスとして利用することが
できる。例えば、可燃性ガスを含有する処理液の場合
は、窒素ガス単独若しくは窒素ガスリッチな混合ガスを
使用すると良い。
【0009】本発明に於いては、超微粒気泡含有液を使
用する以外は、従来の浮上分離回収方法を適用すること
ができる。加圧ガス溶存液をオリフイスを通して、浮上
分離槽内に配設した吐出口から、超微粒気泡含有液を注
入する場合、吐出口は1段に配設しても多段に配設して
も勿論良い。また、吐出口から超微粒気泡含有液を注入
する場合、常に一定の吐出口から注入する固定的注入に
よっても、処理の状況に応じて注入する吐出口を選択す
る変動的注入によっても差し支えない。
【0010】浮上分離槽上面に浮上した浮上物は、浮上
物かきとりコンベヤ等の公知の手段によってかきとり回
収すれば良い。この場合、浮上物回収枠は、その量及び
種類に応じて1段若しくは多段とすれば良い。本発明に
於いては、無薬注での浮上分離を主体に技術形成してい
る。即ち、回収有価物質の利用性を考慮し、再利用の
際、混入する不要物質の除去等の操作を不必要とするた
めである。しかしながら、回収物質を廃棄する場合でも
本発明方法は適用可能であるので、従来のように凝集剤
等の水処理剤を併用しても差し支えない。
【0011】本発明に適用する分散液は、特に限定され
ないが、一般的には、懸濁重合工程等の重合体生産工程
の廃水、或はこれら工程の洗浄廃水等で、通常1%程度
の有価物質(重合体)が残留するものが、特に原料廃水
として効果的である。これら廃水から従来法では有価物
質が殆ど回収し得なかったのに対し、本発明方法では、
廃水含有残留物の約90%以上の有価物質を回収し、再
利用することができるからである。
【0012】
【実施例】
実施例1 アクリル樹脂製造工程から排水された工場処理廃水原水
(A)を対象として、本発明方法を適用するため、フロ
−テ−ションテスタ−を使用して、分離テストを実施し
た。まず、圧力4.5kgf/cm2の加圧下に、水道
水に空気を圧入し、空気飽和溶存量の約70%の加圧水
を作成した。
【0013】一方、内径65mmのアクリル製丸形シリ
ンダ−に、予め上記原水(A)500ミリリットルを入
れ、これに、上記加圧水250ミリリットルを、流体の
流路を狭めて拡大させるオリフイスを通過させて注入
し、原水中の分散固形物の分離を行った。約10分後
に、浮上物を分離し、透過度及び懸濁固形分濃度(S
S)を測定した。結果を、次表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】上記表1の結果から、廃水中の有価物質の
回収率は95%であり、所期の目的とする90%を大幅
に上回ったことから、本発明方法が極めて画期的な方法
であることがわかる。比較として、上記原水(A)に、
PACを5ppm、高分子凝集剤(アニオン系)を0.
5ppm添加して、上記と同様の方法により加圧浮上分
離を行う従来法により分離を行った。尚、気泡水は、従
来の加圧テスタ−で製造したものを使用した。結果を、
次表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】上記表2の結果から、従来法では凝集剤を
併用しても、回収率は僅か12%であり、有価物質は殆
ど分離回収できないことがわかる。 実施例2 アクリル樹脂製造工程から排水された工場処理廃水原水
(B)を使用して、実施例1と同様にフロ−テ−ション
テスタ−を使用して、分離テストを実施した。実施例1
と同様に、透過度及びSSを測定した。結果を、次表3
に示す。
【0018】
【表3】
【0019】実施例3 実施例1と同じ工場廃水(A)を使用し、図1のフロ−
シ−トに示す連続実験装置で、通水試験を行った。原水
槽1に収容した工場廃水Aを、ポンプ3で加圧浮上槽4
に、12リットル/分で注入した。一方、処理水槽5か
らカスケ−ド式ポンプ6で処理水を吸い上げ、これにイ
ンラインにて空気をポンプのサクション側に注入して処
理水と混合し、これを加圧水タンク7に貯留した。
【0020】貯留時間を約10分とし、空気溶解率を空
気飽和溶存量の約85%前後とした後、オリフイス8を
通して、加圧浮上槽4に加圧水を約6リットル/分の割
合で注入して、連続的に浮上分離を行った。30分運転
を行った後、浮上物12を、かきとりコンベア9でかき
とり、浮上物回収槽10に回収した。ついで、処理水を
サンプリングし、透過度及びSSを測定した。結果を、
次表4に示す。
【0021】
【表4】
【0022】
【発明の効果】本発明は、気泡含有液として、超微粒気
泡含有液を使用しているので、液中分散物質を凝集剤等
の水処理剤と併用することなく、浮上分離方法によって
高率で分離回収することができるので、重合体のような
有価物質の回収再利用と廃水浄化とが一挙に達成され
る。また、本発明によれば、凝集剤等と併用しても、従
来の浮上分離法では殆ど回収し得なかった極めて小さ
く、凝集性に乏しい重合体分散廃液中の微小固形樹脂分
散物を高率で回収再利用することができるので、重合体
生産コストの低減に寄与するところ極めて大きい。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法のフロ−シ−トである。
【符号の説明】
4 加圧浮上槽 8 オリフイス A 工場廃水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液中分散物質を気泡含有液を使用する浮上
    分離方法により分離回収する方法に於いて、前記気泡含
    有液として、加圧ガス含有液から生成する気泡体群の気
    泡粒径帯域の殆どが100μm以下であり、且つ主要気
    泡粒径帯域がほぼ20〜40μmである超微粒気泡含有
    液を使用することを特徴とする液中分散物質の浮上分離
    回収方法。
  2. 【請求項2】前記加圧ガスが、空気、窒素及び酸素の加
    圧ガスの単独若しくは混合物であり、前記気泡含有液の
    液体が、水である請求項1に記載の回収方法。
  3. 【請求項3】前記液中分散物質が有価物質であり、凝集
    剤または凝集補助剤等の薬剤を併用しない請求項1また
    は2に記載の回収方法。
  4. 【請求項4】圧力3〜7kgf/cm2の加圧ガス含有
    液を生成させ、ついで、該加圧ガス含有液を浮上分離槽
    へ注入するに際し、流体の流路を狭めて拡大させるオリ
    フイスを通過させて、圧力を大気圧迄急激に低下させる
    ことによって、前記超微粒気泡含有液を生成させてなる
    請求項1〜3に記載の回収方法。
  5. 【請求項5】前記超微粒気泡含有液を、浮上分離槽内へ
    固定的若しくは変動的に注入可能とし、前記浮上分離槽
    上面には少なくとも1段の浮上物回収枠を設けてなる請
    求項1〜4に記載の回収方法。
  6. 【請求項6】前記分散物質が、重合体分散廃液中の微小
    固形樹脂分散物である請求項1〜5に記載の回収方法。
JP21136795A 1995-07-28 1995-07-28 液中分散物質の浮上分離回収方法 Pending JPH0938636A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433469B1 (ko) * 2000-03-25 2004-05-31 주식회사 원창엔텍 폐수처리 장치
JP2009018222A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Sharp Corp 分離塔および懸濁物質分離装置
JP2014046253A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Kureha Corp 排水の処理方法および排水処理装置

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