JPH0934134A - アライメント装置 - Google Patents

アライメント装置

Info

Publication number
JPH0934134A
JPH0934134A JP7205307A JP20530795A JPH0934134A JP H0934134 A JPH0934134 A JP H0934134A JP 7205307 A JP7205307 A JP 7205307A JP 20530795 A JP20530795 A JP 20530795A JP H0934134 A JPH0934134 A JP H0934134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
phase
phase plate
illumination
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7205307A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Nakagawa
正弘 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7205307A priority Critical patent/JPH0934134A/ja
Publication of JPH0934134A publication Critical patent/JPH0934134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低段差のアライメントマークに対しても高い
コントラストを有するマーク像に基づいて高精度な位置
検出が可能なアライメント装置を提供すること。 【構成】 アライメントすべき基板上に形成されたアラ
イメントマークに照明光を照射するための照明光学系
と、照明光に対するアライメントマークからの回折光を
対物レンズで集光してアライメントマーク像を形成する
ための結像光学系とを備え、アライメントマーク像の位
置情報に基づいてアライメントマークの位置を検出する
アライメント装置において、結像光学系の光路中におい
て、対物レンズの像側面と、アライメントマークからの
0次回折光と±1次回折光とが実質的に重なる位置との
間に配置され、回折光の位相振幅分布を変化させるため
の位相板をさらに備え、位相板を介して形成されたアラ
イメントマーク像の位置情報に基づいてアライメントマ
ークの位置を位相差検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアライメント装置に
関し、特に半導体ウエハや液晶ディスプレイ用プレート
等の基板に形成されたアライメントマークの位置を検出
して、基板のアライメント(位置合わせ)を行うアライ
メント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子などを製造す
るための投影露光装置には、感光性基板としてのウエハ
(またはガラスプレート等)に形成されたアライメント
マークの位置を検出し、その位置情報に基づいて基板の
アライメントを行うアライメント装置が組み込まれてい
る。従来のこの種のアライメント装置として、たとえば
特開平4−65603号公報や特開平4−273246
号公報等に開示されているように、いわゆる撮像方式の
アライメント装置が知られている。
【0003】上述の公報等に開示された従来の撮像方式
のアライメント装置では、アライメントすべき基板上の
所定位置に形成されたアライメントマークを照明し、そ
の反射光に基づいてアライメントマークの像を結像光学
系を介して形成する。そして、形成された像の画像情報
に基づいて、具体的には画像信号を波形処理することに
より、アライメントマークの中心位置をひいては基板の
位置を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のアライメント装置では、アライメントマー
クが低段差マークである場合、結像光学系を介して形成
されるマーク像のコントラストは低い。その結果、アラ
イメントマークの位置検出を、ひいては基板のアライメ
ントを高精度に行うことができないという不都合があっ
た。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、低段差のアライメントマークに対しても高い
コントラストを有するマーク像に基づいて高精度な位置
検出が可能なアライメント装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、アライメントすべき基板上に形
成されたアライメントマークに照明光を照射するための
照明光学系と、前記照明光に対する前記アライメントマ
ークからの回折光を対物レンズで集光してアライメント
マーク像を形成するための結像光学系とを備え、前記ア
ライメントマーク像の位置情報に基づいて前記アライメ
ントマークの位置を検出するアライメント装置におい
て、前記結像光学系の光路中において、前記対物レンズ
の像側面と、前記アライメントマークからの0次回折光
と±1次回折光とが実質的に重なる位置との間に配置さ
れ、前記回折光の位相振幅分布を変化させるための位相
板をさらに備え、前記位相板を介して形成された前記ア
ライメントマーク像の位置情報に基づいて前記アライメ
ントマークの位置を位相差検出することを特徴とするア
ライメント装置を提供する。
【0007】本発明の好ましい態様によれば、前記位相
板は、前記0次回折光と±1次回折光との間に前記照明
光の波長の1/4の位相差を付与するための位相膜と、
前記0次回折光の振幅を低減させるための吸収膜とを有
する。また、前記位相板は、前記結像光学系の光路に対
して挿脱自在に設けられており、前記アライメントマー
クを明視野検出する際には、前記位相板を前記結像光学
系の光路外の位置に退避させて前記アライメントマーク
像を検出し、前記アライメントマークを位相差検出する
際には、前記位相板を前記結像光学系の光路に挿入して
前記位相板を介して形成された前記アライメントマーク
像を検出する。また、本発明の別の態様によれば、前記
結像光学系に対する前記基板の合焦情報を検出するため
の合焦検出光学系をさらに備え、前記合焦検出光学系
は、前記結像光学系の物体面にほぼ共役な位置に配置さ
れたAFマークに基づいて前記基板上にAFマーク像を
形成するためのAFマーク像形成手段と、前記AFマー
ク像からの光を前記対物レンズおよび前記位相板を介し
た後に前記結像光学系の光路から分岐するための光分割
手段と、前記光分割手段を介して分岐された光に基づい
て前記基板の前記結像光学系に対する合焦情報を検出す
るための検出手段とを有し、前記位相板は、前記AFマ
ーク像からの回折光に対して均一な位相振幅分布を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】位相差顕微鏡では、低段差マーク
などのような観察物体の位相分布の小さい対象物を波長
λの照明光で照明する。そして、照明光に対する対象物
からの0次回折光(正反射光または透過光)と±1次回
折光との位相差をλ/4にして、対象物の位相分布を像
の強度分布に変換する。このとき、0次回折光の振幅を
弱めることにより、像のコントラストを高めることがで
きる。
【0009】様々な対象物を扱う一般の位相差顕微鏡で
は、リング状の照明開口絞りを用いており、この照明開
口絞りと対物レンズの後側(像側)焦点面とが光学的に
ほぼ共役である。そして、対物レンズの後側(像側)焦
点面の近傍に配置された位相板は、照明開口絞りの形状
に対応したリング状の吸収性位相膜を有する。そして、
照明光を十分に使って明るい像を形成し、且つ位相差像
に方向性が生じないようにしている。
【0010】しかしながら、構造の粗い対象物の場合、
位相板上において0次回折光と±1次回折光との分離を
完全に行うことができず、像のエッジにハロが生じる。
また、照明開口絞りと位相板との位置合わせが正確でな
いと、位相差像に方向性が生じることになる。この位相
板を配置すべき位置、すなわち対物レンズの後側焦点面
位置は、通常、対物レンズの内部にある。当然、照明開
口絞りと位相板との位置合わせのためには、位相板が対
物レンズの外部にあるのが望ましい。しかしながら、対
物レンズの後側焦点面が対物レンズの外部に位置するよ
うに設計することは困難である。
【0011】本発明のアライメント装置が主として検出
対象とするアライメントマークは、たとえば周期性が数
μmと小さく、マーク領域も100μm程度と小さい。
この場合、照明光の照明σ(アライメントすべき基板上
での結像開口数に対する照明開口数の比)を小さくする
だけで、照明開口絞りと光学的にほぼ共役な位置におい
て0次回折光と±1次回折光とが十分に分離する。
【0012】また、照明開口絞りと光学的にほぼ共役な
位置から光軸に沿って像側にある程度間隔を隔てた位置
においても、光束の広がり角が小さいので、回折像はほ
とんどボケることがなく互いに分離する。したがって、
対物レンズの後側焦点面(通常は対物レンズ内)の近傍
やその共役位置に位相板を配置する必要はなく、対物レ
ンズよりも像側に間隔を隔てた結像光路中に位相板を配
置してもよい。さらに特定するならば、対物レンズの像
側面と、アライメントマークからの0次回折光と±1次
回折光とが実質的に重なるようになる所定位置との間の
結像光路中に位相板を配置することができる。
【0013】このように、対物レンズよりも像側に間隔
を隔てた結像光路中に位相板を配置することにより、対
物レンズ内に位置決めされている場合には困難であった
位相板の着脱や交換が容易になる。また、位相板の光軸
に対する位置調整も正確に行うことが可能になる。さら
に、落射照明の場合、照明光学系と結像光学系との分岐
位置よりも像面側に位相板を配置することにより、照明
光の光量を位相板により損失することなく、0次回折光
の振幅を位相板により低減してマーク像のコントラスト
を高めることができる。
【0014】また、対物レンズの後側焦点面とほぼ共役
な位置に位相板を配置しようとすると、通常その共役な
位置はアライメントマークの拡大像よりも像側の結像光
路中の位置になる。この位置では、回折像は縮小投影さ
れて回折像同志の間隔が小さくなるとともに、瞳の収差
が発生して回折像はかなりボケたものとなる。また、位
相膜の作用によるマーク像にはハロが生じ易い他、位相
膜の光軸に対する位置調整が微妙で困難になる。
【0015】なお、開口形状の異なる照明開口絞りや位
相振幅分布の異なる位相板を多種類用意し、検出するマ
ークの周期や反射率等に応じて適当な照明開口絞りや位
相板を自動的に交換することができるようにすれば、常
に最適な光量とコントラストとを有するマーク像を得る
ことができる。なお、低段差マークでない通常のマーク
の場合には、位相板を光路から取り外して明視野検出を
行えばよい。また、照明開口絞りや結像開口絞りを位相
板と光学的にほぼ共役な位置に配置することにより、さ
らにコントラストの高いマーク像を得ることができる。
【0016】次に、位相差検出に最適なTTL(スルー
・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)手法に
ついて説明する。照明光学系の光路中において、結像光
学系の物体面(対物レンズの前側焦点面)と光学的にほ
ぼ共役な位置に配置したAFマーク(通常は明暗パター
ン)からの光は、基板上にAFマーク像を形成する。A
Fマーク像からの光は、対物レンズおよび位相板を介し
た後、アライメントマーク像形成位置よりも基板側の光
路中において分岐され、AFマーク二次像を再形成す
る。こうして再形成されたAFマーク二次像のコントラ
ストや横ずれ等に応じたAF信号に基づいて、結像光学
系の光軸方向に沿った基板の位置情報を検出する。
【0017】検出した基板の位置情報に基づいて、基板
を結像光学系の光軸方向に沿って適宜移動させて、アラ
イメントマークを対物レンズの前側(物体側)焦点位置
に合致させ、ひいては結像光学系に合焦させることがで
きる。位相板上の位相振幅分布がAFマークの計測方向
に対して均一であれば、明視野検出から位相差検出へと
切り換えて位相板が光路中に挿入されても、基板上に形
成されたAFマーク像からの0次回折光や±1次回折光
との間には位相差が生じない。その結果、AFマーク二
次像のコントラストが悪化することなく、高精度なオー
トフォーカスを行うことができる。
【0018】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかるア
ライメント装置の構成を概略的に示す図である。なお、
本実施例は、投影露光装置用のアライメント装置に本発
明を適用した例である。図1では、投影露光装置の投影
光学系PLの光軸に対して平行にZ軸が、光軸に垂直な
平面内において図1の紙面に平行な方向にX軸が、Z軸
およびX軸に垂直な方向にY軸がそれぞれ設定されてい
る。
【0019】図示の投影露光装置は、適当な露光光でレ
チクルRを均一に照明するための露光用照明光学系(不
図示)を備えている。レチクルRはレチクルステージ1
上においてXY平面とほぼ平行に支持されており、その
パターン領域PAには転写すべき回路パターンが形成さ
れている。レチクルRを透過した光は、投影光学系PL
を介して感光基板であるウエハ(またはガラスプレー
ト)Wに達し、ウエハW上にはレチクルRのパターン像
が形成される。
【0020】なお、ウエハWは、ウエハホルダ21を介
してZステージ22上においてXY平面とほぼ平行に支
持されている。Zステージ22は、ステージ制御系24
によって、投影光学系PLの光軸に沿って駆動されるよ
うになっている。Zステージ22はさらに、XYステー
ジ23上に支持されている。XYステージ23は、同じ
くステージ制御系24によって、投影光学系PLの光軸
に対して垂直なXY平面内において二次元的に駆動され
るようになっている。
【0021】投影露光の際には、パターン領域PAとウ
エハW上の各露光領域とを光学的に位置合わせ(アライ
メント)する必要がある。そこで、ウエハW上に形成さ
れたアライメント用の段差マークすなわちウエハマーク
WMの基準座標系における位置を検出し、その位置情報
に基づいてアライメントが行われる。このように、ウエ
ハマークWMの位置を検出してアライメントを行うの
に、本発明のアライメント装置が使用される。なお、ウ
エハマークWMは、X方向およびY方向にそれぞれ周期
性を有する互いに独立した2つの一次元マークであって
もよいし、X方向およびY方向に周期性を有する二次元
マークであってもよい。
【0022】図1に示す第1実施例のアライメント装置
は、照明光(アライメント光AL)を供給するために、
たとえばハロゲンランプのような光源3を備えている。
光源3からの光は、たとえば光ファイバーのようなライ
トガイド4を介して所定位置まで導かれる。ライトガイ
ド4の射出端から射出された照明光は、必要に応じて照
明開口絞り27で制限された後、適当な断面形状を有す
る照明光束となってコンデンサーレンズ29に入射す
る。
【0023】コンデンサーレンズ29を介したアライメ
ント光ALは、一旦集光された後、照明視野絞り(不図
示)を介して照明リレーレンズ5に入射する。照明リレ
ーレンズ5を介して平行光となったアライメント光AL
は、ハーフプリズム6を透過した後、第1対物レンズ7
に入射する。第1対物レンズ7で集光されたアライメン
ト光ALは、反射プリズム8の反射面で図中下方に反射
された後、ウエハW上に形成されたアライメントマーク
であるウエハマークWMを照明する。
【0024】このように、光源3、ライトガイド4、照
明開口絞り27、コンデンサーレンズ29、照明視野絞
り(不図示)、照明リレーレンズ5、ハーフプリズム
6、第1対物レンズ7、および反射プリズム8は、ウエ
ハマークWMに照明光を照射するための照明光学系を構
成している。
【0025】照明光に対するウエハマークWMからの反
射光は、反射プリズム8および第1対物レンズ7を介し
て、ハーフプリズム6に入射する。ハーフプリズム6で
図中上方に反射された光は、位相板30、第2対物レン
ズ11を介して、指標板12上にウエハマークWMの像
を形成する。指標板12を介した光は、リレーレンズ系
(13,14)を介して、XY分岐ハーフプリズム15
に入射する。そして、XY分岐ハーフプリズム15で反
射された光はY方向用CCD16に、XY分岐ハーフプ
リズム15を透過した光はX方向用CCD17に入射す
る。なお、リレーレンズ系(13,14)の平行光路中
には、結像開口絞り31が配置されている。
【0026】このように、反射プリズム8、第1対物レ
ンズ7、ハーフプリズム6、位相板30、第2対物レン
ズ11、指標板12、リレーレンズ系(13,14)、
結像開口絞り31およびハーフプリズム15は、照明光
に対するウエハマークWMからの反射光に基づいてマー
ク像を形成するための結像光学系を構成している。ま
た、Y方向用CCD16およびX方向用CCD17は、
結像光学系を介して形成されたマーク像を検出するため
の像検出手段を構成している。
【0027】こうして、Y方向用CCD16およびX方
向用CCD17の撮像面には、マーク像が指標板12の
指標パターン像とともに形成される。Y方向用CCD1
6およびX方向用CCD17からの出力信号は、信号処
理系18に供給される。さらに、信号処理系18におい
て信号処理(波形処理)により得られたウエハマークW
Mの位置情報は、主制御系25に供給される。
【0028】主制御系25は、信号処理系18からのウ
エハマークWMの位置情報に基づいて、ステージ制御信
号をステージ制御系24に出力する。ステージ制御系2
4は、ステージ制御信号にしたがってXYステージ23
を適宜駆動し、ウエハWのアライメントを行う。なお、
主制御系25には、たとえばキーボードのような入力手
段26を介して、照明開口絞り27に対する指令や位相
板30に対する指令が供給される。主制御系25は、こ
れらの指令に基づき、駆動系28を介して照明開口絞り
27を駆動し、照明光の照明開口形状を所望の形状に規
定する。また、駆動系32を介して位相板30を駆動
し、光路に対する位相板30の切り換えを行う。
【0029】まず、通常の高さを有する段差マークの明
視野検出動作について説明する。通常の高さを有する段
差マークに対しては、キーボード26を介して駆動系2
8および32に指令を送り、照明開口絞り27および位
相板30をそれぞれ光路から退避させる。すなわち、ラ
イトガイド4の射出端が照明開口絞りを兼ねることにな
る。
【0030】ライトガイド4の射出端から射出された照
明光は、コンデンサーレンズ29を介して照明視野絞り
(不図示)を照明する。この照明視野絞りを介した照明
光ALは、照明リレーレンズ5、ハーフプリズム6、第
1対物レンズ7、および反射プリズム8を介して、ウエ
ハW上のウエハマークWMを落射照明する。なお、ライ
トガイド4の射出面と第1対物レンズ7の後側焦点面B
Fとは光学的にほぼ共役である。したがって、第1対物
レンズ7の後側焦点面BFには、ライトガイド4の射出
端の共役像が形成されている。
【0031】照明光に対するウエハマークWMからの回
折光は、反射プリズム8、第1対物レンズ7、ハーフプ
リズム6、第2対物レンズ11を介して、指標板12上
にマーク像を形成する。指標板12を介した光は、第1
リレーレンズ13、結像開口絞り31、第2リレーレン
ズ14およびXY分岐ハーフプリズム15を介して、Y
方向用CCD16およびX方向用CCD17に入射す
る。こうして、Y方向用CCD16およびX方向用CC
D17の撮像面には、マーク像が指標板12の指標パタ
ーン像とともに形成される。なお、結像開口絞り31
は、ライトガイド4の射出面および第1対物レンズ7の
後側焦点面BFと光学的にほぼ共役な位置に位置決めさ
れている。
【0032】Y方向用CCD16およびX方向用CCD
17からの出力信号は、信号処理系18に供給される。
さらに、信号処理系18において信号処理(波形処理)
により得られたウエハマークWMの位置情報は、主制御
系25に供給される。主制御系25は、信号処理系18
からのウエハマークWMの位置情報に基づいて、ステー
ジ制御信号をステージ制御系24に出力する。ステージ
制御系24は、ステージ制御信号にしたがってXYステ
ージ23を適宜駆動し、ウエハWのアライメントを行
う。
【0033】次に、たとえば数十nm以下の高さを有す
る低段差マークの位相差検出動作について説明する。図
2は、低段差マーク像の検出信号を示す図であって、
(a)は低段差マークを明視野検出した場合の検出信号
を、(b)は低段差マークを位相差検出した場合の検出
信号をそれぞれ示している。図2に示すように、明視野
検出ではマーク像のコントラストが低く、検出が非常に
困難である。一方、位相差検出によれば、マーク像のコ
ントラストが高く、高精度な検出が可能となる。
【0034】そこで、低段差マークに対しては、キーボ
ード26を介して駆動系28に指令を送り、ライトガイ
ド4の射出端よりもアライメントマーク側(ウエハW
側)の光路中に照明開口絞り27を挿入させる。そし
て、照明光束が明視野検出の際の照明σよりも小さな所
定の照明σを有するように、照明開口絞り27の開口形
状を規定する。また、キーボード26を介して駆動系3
2に指令を送り、ハーフプリズム6と第2対物レンズ1
1との間の光路中の所定位置に位相板30を挿入させ
る。位相板30の挿入位置は、第1対物レンズの像側面
と、ウエハマークWMからの0次回折光と±1次回折光
とが実質的に重なるようになる所定位置との間である。
【0035】なお、位相板30は、照明開口絞り27と
光学的にほぼ共役に位置決めされているのが好ましい。
ここで、2次光源である照明開口絞り27がライトガイ
ド4の射出端よりもアライメントマーク側に位置するこ
とにより、照明光学系の物体側テレセントリック性が崩
れる。しかしながら、ウエハマークWMのベストフォー
カス位置は常に一定であるため、特に問題はない。
【0036】図3は、位相板上における回折光の分布お
よび位相振幅分布を示す図である。図3(a)では、位
相板30上においてウエハマークWMからの0次回折像
が形成される領域をカバーする領域には吸収性位相膜3
0aが形成されている。一方、図3(b)では、位相板
30上においてウエハマークWMからの0次回折像が形
成される領域をカバーする領域には吸収膜30bが形成
されている。また、ウエハマークWMからの±1次回折
像が形成される領域をカバーする領域にはそれぞれ位相
膜30cが形成されている。
【0037】こうして、位相板30において0次回折光
と±1次回折光との位相差をλ/4(λは照明光の波
長)にするとともに0次回折光の振幅を弱めることによ
り、マーク像のコントラストを高めることができる。ま
た、第1実施例では、照明光学系と結像光学系との分岐
位置(ハーフプリズム6の分割面)よりも像側に位相板
30を配置することにより、照明光の光量を位相板30
により損失することなく、0次回折光の振幅を位相板3
0により低減してマーク像のコントラストを高めること
ができる。
【0038】図4(a)〜(c)および図5(a)〜
(d)は、図中左側から、位相差検出に用いる様々な照
明開口絞りの形状、対応する位相板の位相膜配置、およ
び対応する位相板上での回折光分布をそれぞれ示す図で
ある。なお、図5(c)および(d)では、対応する位
相板上での回折光分布の図示を省略している。図4
(a)に示すような一般のリング照明では、位相板上に
おいて、0次回折光と±1次回折光とが重なり、ハロを
伴ったマーク像しか得ることはできない。
【0039】図4(b)および(c)に示すように照明
σ値の小さい照明開口絞りを用いることにより、位相板
上において0次回折光と±1次回折光とを完全に分離す
ることができ、コントラストの高いマーク像を得ること
ができる。なお、図4(b)の照明開口絞りおよび位相
板は周期の比較的大きい低段差マークに、図4(c)の
照明開口絞りおよび位相板は周期の比較的小さい低段差
マークに適している。
【0040】さらに位相差検出精度を向上させるため
に、図5(a)〜(d)に示すように、小さな開口部が
多数設けられた照明開口絞りを用いることもできる。こ
の場合、長周期のアライメントマークであっても0次回
折光と±1次回折光とを空間的に完全に分離して、コン
トラストの高いマーク像を得ることができる。さらに、
開口部を多数配設することにより、光量の高いマーク像
を得ることができるとともに、コヒーレンシーの低い照
明光によりマーク像の乱れを低減することができる。な
お、開口部を多数配設する場合、1つの開口部を通過し
た照明光による±1次回折光と他の開口部を通過した照
明光による0次回折光とが位相板上で空間的に分離され
ているのが好ましい。
【0041】図6は、本発明の第2実施例にかかるアラ
イメント装置の構成を概略的に示す図である。なお、第
2実施例のアライメント装置は第1実施例のアライメン
ト装置と類似の構成を有する。しかしながら、第2実施
例では、照明開口絞りや位相板の種類が選択可能なよう
に構成されている点および結像開口絞りが第1結像開口
絞りと第2結像開口絞りとで構成されている点が第1実
施例と基本的に異なる。図6において、第1実施例の要
素と同様の機能を有する要素には、図1と同じ参照符号
を付している。以下、第1実施例との相違点に着目して
第2実施例を説明する。
【0042】第2実施例では、図6に示すように、駆動
系28を介して照明開口絞り27の開口径を変化させる
ようにしてもよい。しかしながら、図7(a)に示すよ
うに、全開放開口60やリング状開口61や小開口62
や多数小開口63を選択可能なターレット式の照明開口
絞り27にするのが有効である。この場合、明視野検出
に際して全開放開口60が選択され、位相差検出に際し
て各開口61〜63から低段差マークの周期や反射率等
に適した開口が選択される。
【0043】一方、位相板50についても、図6に示す
ようなスライド式や図7(b)に示すようなターレット
式で駆動系51を介して位相膜配置を選択する構成が有
効である。図6に示すスライド式の場合、明視野検出に
際して位相板50は光路から退避される。また、図7
(b)に示すターレット式の場合、明視野検出に際して
位相板50の全開放開口64が選択される。位相差検出
に際しては、照明開口絞り27において選択された照明
開口61〜63に対応した位相分布65〜67がそれぞ
れ選択される。
【0044】このように、照明開口形状や位相分布の種
類は、検出方式(明視野検出あるいは位相差検出)およ
び検出すべきアライメントマークの周期や反射率等に応
じて、キーボード26および主制御径25を介して選択
される。なお、マーク像におけるハロの低減等の観点か
ら、結像開口絞りの位置および照明開口絞りの位置は、
位相板と光学的にほぼ共役であることが望ましい。そこ
で、図6においてライトガイド4の射出端よりもマーク
側に配置された照明開口絞り27とほぼ共役な位置に、
位相板50を配置している。この位相板50の挿入位置
は、第1対物レンズ7の像側面よりも像側にあり、特に
図6においてはハーフプリズム6よりも像側にある。
【0045】一方、位相差検出に切り換わったときに結
像開口絞りと位相板50との共役関係を確保するため
に、明視野検出用の第1結像開口絞り52と位相差検出
用の第2結像開口絞り53とを設けている。すなわち、
駆動系54を介して、明視野検出に際しては第1結像開
口絞り52が、位相差検出に際しては第2結像開口絞り
53が選択されて光路中に挿入される。第1結像開口絞
り52の挿入位置は、第1対物レンズ7の後側焦点位置
BFおよびライトガイド4の射出端(2次光源位置)と
光学的にほぼ共役である。また、第2結像開口絞り53
の挿入位置は、位相板50および照明開口絞り27と光
学的にほぼ共役である。
【0046】図8は、2つの結像開口絞りを用いること
なく、位相差検出の際にも1つの結像開口絞りで位相板
との共役関係を確保する方法を示す図である。図8
(a)に示す方法では、1つの可動結像開口絞り70を
駆動系54により光軸に沿って駆動する。そして、明視
野検出に際しては可動結像開口絞り70を図中破線で示
す位置、すなわち第1対物レンズ7の後側焦点位置BF
およびライトガイド4の射出端(2次光源位置)と光学
的にほぼ共役な位置まで移動させる。また、位相差検出
に際しては可動結像開口絞り70を図中実線で示す位
置、すなわち位相板50および照明開口絞り27と光学
的にほぼ共役な位置まで移動させる。
【0047】一方、図8(b)に示す方法では、検出方
式に応じて、位相板50または等倍アフォーカル系71
を選択的に光路中に挿入する。すなわち、明視野検出に
際しては、照明開口絞り27を光路から退避させるとと
もに、等倍アフォーカル系71を光路中に挿入する。こ
うして、図9(a)に示すように、結像開口絞り80が
第1対物レンズ7の後側焦点位置BFおよびライトガイ
ド4の射出端(2次光源位置)と光学的に共役となる。
【0048】また、位相差検出に際しては、照明開口絞
り27の形状を適宜設定するとともに、等倍アフォーカ
ル系71を光路から退避させて位相板50を第2対物レ
ンズ11の前側(ウエハ側)焦点面に挿入する。こうし
て、図9(b)に示すように、結像開口絞り80が位相
板50および照明開口絞り27と光学的にほぼ共役にな
る。こうして、キーボード26を介した指令により位相
板50または等倍アフォーカル系71を選択的に光路中
に挿入する機構を用いることによって、位相差検出に際
しても1つの結像開口絞り80で位相板50との共役関
係を確保することができる。
【0049】図10は、本発明の第3実施例にかかるア
ライメント装置の構成を概略的に示す図である。なお、
第3実施例のアライメント装置は第1実施例のアライメ
ント装置と類似の構成を有する。しかしながら、第3実
施例では、結像光学系に対するウエハW(ウエハマーク
WM)の合焦情報を検出するためのAF系が組み込まれ
ている点だけが第1実施例と基本的に異なる。図10に
おいて、第1実施例の要素と同様の機能を有する要素に
は、図1と同じ参照符号を付している。以下、第1実施
例との相違点に着目して第3実施例を説明する。
【0050】図10では、AFマーク(通常は明暗パタ
ーン)が形成されたAFマーク板90が照明光学系中に
配置されている。そして、AFマークは、結像光学系の
物体面(すなわち第1対物レンズ7の前側焦点面)と光
学的にほぼ共役な位置に形成されている。したがって、
AFマークを介した照明光は、ウエハW上にAFマーク
像を形成する。位相差検出に際して、ウエハW上に形成
されたAFマーク像からの光は、第1対物レンズ7、ハ
ーフプリズム6および位相板30介した後、ハーフミラ
ー91に入射する。ハーフミラー91で結像光学系の光
路から分岐された光は、遮光板92で図中上側の光束が
遮られた後、集光レンズ93に入射する。
【0051】集光レンズ93で集光された光は、光電変
換素子からなるAFセンサー94上にAFマーク像を再
形成する。こうして、AFセンサー94上に形成された
AFマーク像のコントラストや位置ずれ(横ずれ)等に
応じたAF信号に基づいて、主制御系25ではウエハW
(ひいてはウエハマークWM)の結像光学系に対する合
焦情報を検出する。主制御系25は、検出した合焦情報
に基づいてZステージ22を駆動して、ウエハWを第1
対物レンズ7の前側焦点面に、すなわち結像光学系およ
び投影光学系PLに対して自動的に合焦させることがで
きる。
【0052】図11は、ウエハ上に形成されたX方向ウ
エハマークWMxとAFマーク像との関係を示す図であ
る。図11に示すように、ウエハW上において第1対物
レンズ7の視野領域内の中央には、X方向ウエハマーク
WMxが形成されている。そして、図中破線で示すAF
センサー94の投影領域内において、AF計測方向に沿
ってAFマーク像が形成される。
【0053】図12は、位相板上における位相分布を示
す図である。図12に示すように、位相板50の中央に
は、AFマーク像からの0次回折光111およびX方向
ウエハマークWMxからの0次回折光112が入射す
る。また、光軸を中心としてX軸に沿って互いに離間し
た位置に、X方向ウエハマークWMxの±1次回折光1
13および114がそれぞれ入射する。さらに、光軸を
中心としてAF計測方向に沿って互いに離間した位置
に、AFマーク像からの±1次回折光115および11
6がそれぞれ入射する。
【0054】図12に示すように、位相板50には、X
方向ウエハマークWMxの±1次回折光113および1
14とX方向ウエハマークWMxからの0次回折光11
2との間にλ/4の位相差を付与するための位相膜11
0が、AF計測方向に沿ってAFマーク像からの0次回
折光111並びに±1次回折光115および116をカ
バーするように形成されている。このように、位相分布
がAF計測方向に沿って均一で、AFマーク像からの0
次回折光111とAFマーク像からの±1次回折光11
5および116との間には位相差が発生しないようにな
っている。
【0055】図13は、第3実施例のように位相分布が
AF計測方向に沿って均一でない場合におけるAFセン
サー上のAFマーク像の光強度分布を示す図である。図
13中実線で示すように、明視野検出ではAFマーク像
のコントラストは高い。しかしながら、図13中破線で
示すように、位相差検出ではAFマーク像からの0次回
折光と±1次回折光との間に位相差が発生するとAFマ
ーク像のコントラストが低下してしまう。
【0056】第3実施例においては、明視野検出から位
相差検出に切り換えて位相板30を光路中に挿入して
も、AFマーク像からの0次回折光と±1次回折光との
間に位相差が発生することない。したがって、位相差検
出に切り換えて位相板30を光路中に挿入しても、AF
センサー90上において形成されるAFマーク像のコン
トラストが低下することがない。その結果、結像光学系
に対するウエハWの合焦を高精度に行うことができ、ひ
いてはウエハマークWMの位相差検出を高精度に行うこ
とが可能になる。
【0057】なお、上述の各実施例では、本発明のアラ
イメント装置を投影露光装置に適用した例を示したが、
アライメントすべき基板に形成された低段差マークの位
置検出に対して本発明を一般的に適用することが可能で
ある。
【0058】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、低段差
のアライメントマークに対しても、高いコントラストを
有するマーク像に基づいて、高精度な位置検出が可能な
アライメント装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるアライメント装置
の構成を概略的に示す図である。
【図2】低段差マーク像の検出信号を示す図であって、
(a)は低段差マークを明視野検出した場合の検出信号
を、(b)は低段差マークを位相差検出した場合の検出
信号をそれぞれ示している。
【図3】位相板上における回折光の分布および位相振幅
分布を示す図である。
【図4】図中左側から、位相差検出に用いる様々な照明
開口絞りの形状、対応する位相板の位相膜配置、および
対応する位相板上での回折光分布をそれぞれ示す図であ
る。
【図5】図中左側から、位相差検出に用いる様々な照明
開口絞りの形状、対応する位相板の位相膜配置、および
対応する位相板上での回折光分布をそれぞれ示す図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例にかかるアライメント装置
の構成を概略的に示す図である。
【図7】ターレット式の照明開口絞りおよび位相板を示
す図である。
【図8】2つの結像開口絞りを用いることなく、位相差
検出の際にも1つの結像開口絞りで位相板との共役関係
を確保する方法を示す図である。
【図9】図8(b)において等倍アフォーカル系71ま
たは位相板50が光路に挿入されたときの結像開口絞り
80の共役関係を示す図である。
【図10】本発明の第3実施例にかかるアライメント装
置の構成を概略的に示す図である。
【図11】ウエハ上に形成されたX方向ウエハマークW
MxとAFマーク像との関係を示す図である。
【図12】位相板上における位相分布を示す図である。
【図13】第3実施例のように位相分布がAF計測方向
に沿って均一でない場合におけるAFセンサー上のAF
マーク像の光強度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 レチクルステージ 3 光源 4 ライトガイド 6 ハーフプリズム 7 第1対物レンズ 8 反射プリズム 11 第2対物レンズ 12 指標板 15 XY分岐ハーフプリズム 16、17 CCD 18 信号処理系 21 ウエハホルダ 22 Zステージ 23 XYステージ 24 ステージ制御系 25 主制御系 26 キーボード 27 照明開口絞り 28 照明開口絞り用駆動系 30 位相板 31 結像開口絞り 32 位相板用駆動系 R レチクル PA パターン領域 PL 投影光学系 W ウエハ WM ウエハマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525R

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アライメントすべき基板上に形成された
    アライメントマークに照明光を照射するための照明光学
    系と、前記照明光に対する前記アライメントマークから
    の回折光を対物レンズで集光してアライメントマーク像
    を形成するための結像光学系とを備え、前記アライメン
    トマーク像の位置情報に基づいて前記アライメントマー
    クの位置を検出するアライメント装置において、 前記結像光学系の光路中において、前記対物レンズの像
    側面と、前記アライメントマークからの0次回折光と±
    1次回折光とが実質的に重なる位置との間に配置され、
    前記回折光の位相振幅分布を変化させるための位相板を
    さらに備え、 前記位相板を介して形成された前記アライメントマーク
    像の位置情報に基づいて前記アライメントマークの位置
    を位相差検出することを特徴とするアライメント装置。
  2. 【請求項2】 前記位相板は、前記0次回折光と±1次
    回折光との間に前記照明光の波長の1/4の位相差を付
    与するための位相膜と、前記0次回折光の振幅を低減さ
    せるための吸収膜とを有することを特徴とする請求項1
    に記載のアライメント装置。
  3. 【請求項3】 前記位相板は、前記結像光学系の光路に
    対して挿脱自在に設けられており、 前記アライメントマークを明視野検出する際には、前記
    位相板を前記結像光学系の光路外の位置に退避させて前
    記アライメントマーク像を検出し、 前記アライメントマークを位相差検出する際には、前記
    位相板を前記結像光学系の光路に挿入して前記位相板を
    介して形成された前記アライメントマーク像を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアライメン
    ト装置。
  4. 【請求項4】 前記位相板は、前記照明光学系の光路中
    に配置された照明開口絞りおよび前記結像光学系の光路
    中に配置された結像開口絞りのうち少なくとも一方と光
    学的にほぼ共役な位置において挿脱自在に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載のアライメント装置。
  5. 【請求項5】 前記照明開口絞りは、前記照明光学系の
    光路中に選択的に挿入可能な複数の開口形状を有し、 前記位相板は、前記照明開口絞りの複数の開口形状にそ
    れぞれ対応し且つ前記結像光学系の光路中に選択的に挿
    入可能な複数の位相振幅分布を有することを特徴とする
    請求項4に記載のアライメント装置。
  6. 【請求項6】 前記照明開口絞りの前記複数の開口形状
    のうちの1つは、第1開口部と第2開口部とを有し、 前記位相板の前記複数の位相振幅分布のうちの1つは、
    前記第1開口部を通過した照明光による前記アライメン
    トマークでの0次回折光と±1次回折光との間に位相差
    を与えるための第1位相膜と、前記第2開口部を通過し
    た照明光による前記アライメントマークでの0次回折光
    と±1次回折光との間に位相差を与えるための第2位相
    膜とを有し、 前記第1および第2開口部と前記第1および第2位相膜
    とは、前記第1および第2開口部を通過した照明光によ
    る0次回折光同士が前記位相板上で空間的に分離される
    とともに、前記第1開口部を通過した照明光による±1
    次回折光と前記第2開口部を通過した照明光による0次
    回折光とが前記位相板上で空間的に分離されるように設
    けられていることを特徴とする請求項5に記載のアライ
    メント装置。
  7. 【請求項7】 前記結像開口絞りは、前記対物レンズの
    後側焦点面と光学的にほぼ共役な位置において光路中に
    挿入可能な第1結像開口絞りと、前記位相板と光学的に
    ほぼ共役な位置において光路中に挿入可能な第2結像開
    口絞りとを有し、 前記結像開口絞りは、明視野検出に際しては前記第1結
    像開口絞りを光路中に挿入し、位相差検出に際しては前
    記第2結像開口絞りを光路中に挿入することを特徴とす
    る請求項4乃至6のいずれか1項に記載のアライメント
    装置。
  8. 【請求項8】 前記結像開口絞りは、前記結像光学系の
    光軸に沿って移動可能であり、明視野検出に際しては前
    記対物レンズの後側焦点面と光学的にほぼ共役な位置に
    移動し、位相差検出に際しては前記位相板と光学的にほ
    ぼ共役な位置に移動することを特徴とする請求項4乃至
    6のいずれか1項に記載のアライメント装置。
  9. 【請求項9】 前記結像光学系の光路中の所定位置にお
    いて光路中に挿入可能な等倍アフォーカル系をさらに備
    え、 前記結像開口絞りは、前記位相板と光学的にほぼ共役な
    位置に固定され、 前記位相板が光路中から取り外され且つ前記等倍アフォ
    ーカル系が光路中に挿入された明視野検出状態におい
    て、前記結像開口絞りは前記対物レンズの後側焦点面と
    光学的にほぼ共役であることを特徴とする請求項4乃至
    6のいずれか1項に記載のアライメント装置。
  10. 【請求項10】 前記結像光学系に対する前記基板の合
    焦情報を検出するための合焦検出光学系をさらに備え、 前記合焦検出光学系は、 前記結像光学系の物体面にほぼ共役な位置に配置された
    AFマークに基づいて前記基板上にAFマーク像を形成
    するためのAFマーク像形成手段と、 前記AFマーク像からの光を前記対物レンズおよび前記
    位相板を介した後に前記結像光学系の光路から分岐する
    ための光分割手段と、 前記光分割手段を介して分岐された光に基づいて前記基
    板の前記結像光学系に対する合焦情報を検出するための
    検出手段とを有し、 前記位相板は、前記AFマーク像からの回折光に対して
    均一な位相振幅分布を有することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載のアライメント装置。
  11. 【請求項11】 前記AFマークは、前記照明光学系の
    光路中に配置されていることを特徴とする請求項10に
    記載のアライメント装置。
JP7205307A 1995-07-19 1995-07-19 アライメント装置 Pending JPH0934134A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7205307A JPH0934134A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 アライメント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7205307A JPH0934134A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 アライメント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0934134A true JPH0934134A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16504792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7205307A Pending JPH0934134A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 アライメント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0934134A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0846986A2 (en) * 1996-12-05 1998-06-10 Nikon Corporation Position detector and microlithography apparatus comprising same
WO2008052405A1 (en) * 2006-11-03 2008-05-08 Shanghai Micro Electronics Equipment Co., Ltd. Alignment system used in lithography apparatus and diffraction orders-combining system used in alignment system
CN105190446A (zh) * 2013-05-07 2015-12-23 Asml荷兰有限公司 对准传感器、光刻设备和对准方法
WO2021210052A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 株式会社ニコン 計測装置、露光装置、および計測方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286809A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Hitachi Electronics Eng Co Ltd 基板露光装置
JPS63316431A (ja) * 1987-06-19 1988-12-23 Canon Inc 露光装置
JPH0327515A (ja) * 1989-03-20 1991-02-05 Hitachi Ltd パターン位置検出装置及び露光装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286809A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Hitachi Electronics Eng Co Ltd 基板露光装置
JPS63316431A (ja) * 1987-06-19 1988-12-23 Canon Inc 露光装置
JPH0327515A (ja) * 1989-03-20 1991-02-05 Hitachi Ltd パターン位置検出装置及び露光装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0846986A2 (en) * 1996-12-05 1998-06-10 Nikon Corporation Position detector and microlithography apparatus comprising same
EP0846986A3 (en) * 1996-12-05 2000-05-03 Nikon Corporation Position detector and microlithography apparatus comprising same
WO2008052405A1 (en) * 2006-11-03 2008-05-08 Shanghai Micro Electronics Equipment Co., Ltd. Alignment system used in lithography apparatus and diffraction orders-combining system used in alignment system
CN105190446A (zh) * 2013-05-07 2015-12-23 Asml荷兰有限公司 对准传感器、光刻设备和对准方法
US9547241B2 (en) 2013-05-07 2017-01-17 Asml Netherlands B.V. Alignment sensor, lithographic apparatus and alignment method
WO2021210052A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 株式会社ニコン 計測装置、露光装置、および計測方法
JPWO2021210052A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4558949A (en) Horizontal position detecting device
US5272501A (en) Projection exposure apparatus
US5140366A (en) Exposure apparatus with a function for controlling alignment by use of latent images
EP0867775B1 (en) Proximity exposure device with distance adjustment device
US4595295A (en) Alignment system for lithographic proximity printing
US5204535A (en) Alignment device having irradiation and detection light correcting optical elements
US4870452A (en) Projection exposure apparatus
US5048968A (en) Alignment mark detecting optical system
US6016186A (en) Alignment device and method with focus detection system
JPH0545889A (ja) 投影露光装置
US5483079A (en) Apparatus for detecting an in-focus position of a substrate surface having a movable light intercepting member and a thickness detector
JP2002164266A (ja) 光学的位置ずれ測定装置の調整装置および方法
US4614432A (en) Pattern detector
US4880310A (en) Optical device for alignment in a projection exposure apparatus
JPH07270119A (ja) 集積回路リソグラフィー用の蛍光使用の直接レチクル対ウエハ・アライメントの方法及び装置
JPH10172898A (ja) 観察装置、位置検出装置および該位置検出装置を備えた露光装置
JPH0934134A (ja) アライメント装置
JPH05175100A (ja) 焦点位置検出装置
JP2004226939A (ja) 欠陥検査装置、欠陥検査方法並びにこれを用いた半導体デバイスの製造方法
JP3003990B2 (ja) 投影露光方法、投影露光装置及び回路製造方法
JP3163803B2 (ja) 焦点位置検出装置
JP4269378B2 (ja) 観察方法及び観察装置
JP2002122412A (ja) 位置検出装置、露光装置およびマイクロデバイスの製造方法
JP3211246B2 (ja) 投影露光装置及び素子製造方法
JPH096017A (ja) アライメント装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041001