JPH09330970A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JPH09330970A
JPH09330970A JP14700596A JP14700596A JPH09330970A JP H09330970 A JPH09330970 A JP H09330970A JP 14700596 A JP14700596 A JP 14700596A JP 14700596 A JP14700596 A JP 14700596A JP H09330970 A JPH09330970 A JP H09330970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yield
inspection
quality data
contribution rate
quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14700596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3751680B2 (ja
Inventor
Atsushi Shimoda
篤 下田
Seiji Ishikawa
誠二 石川
Masataka Shiba
正孝 芝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP14700596A priority Critical patent/JP3751680B2/ja
Publication of JPH09330970A publication Critical patent/JPH09330970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751680B2 publication Critical patent/JP3751680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中間工程検査の品質データと歩留まり低下に寄
与する割合の相関を明確とすることである。 【解決手段】検査装置3で処理工程毎に検出した品質デ
ータと完成ウエハの歩留まりデータとを蓄積部4に蓄積
し、蓄積されたデータを歩留まり低下寄与率算出手段5
で統計処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子の製造
方法に係り、特に、半導体素子の製造工程および製品の
品質管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子の製造ラインでは、異
常を判定する基準値と、検査する工程と、検査を実施す
る頻度等の検査条件は、経験を基に決められていた。
【0003】まず、半導体素子の製造工程を説明する。
半導体素子の製造工程は、導電性または絶縁性の薄膜を
形成する成膜工程、感光性のレジストを塗布して感光さ
せ、薬液により感光部を選択して溶解する露光工程、露
光工程で形成されたレジストのパターンをマスクとして
薄膜を削るエッチング工程等の処理工程が多数繰り返さ
れる。全ての処理が終了した段階で電子回路素子が完成
し、ここで初めて、電気的品質の良否が判定できる。
【0004】次に、半導体素子の品質管理方法について
説明する。半導体素子は、処理を始めてから終了まで
に、数百もの工程を経る必要があり、期間は数カ月にも
及ぶ。電気的に品質の不良が判明した段階で、途中の工
程を改善しても、多数の不良素子を作り込んだ後である
ため、膨大な損失を生じる。つまり、処理工程の早い段
階で不良発生を検知し、その原因を究明して、改善操作
を実施する必要がある。ところが、処理工程の途中では
電子回路が未完成であるため、電気的な品質検査ができ
ない。このため、回路パターンの形状や明るさ等の不良
を検査して、ショートや断線等の電気的な不良に至る可
能性を推定している。
【0005】品質管理方法に関して、特開平5−135
068号公報では、中間検査の結果と最終検査の結果と
の照合を行い、最終検査における歩留まりを予測する方
式が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体素子は、多くの
回路パターンが積層されて形成される。近年、回路パタ
ーンの多層化が進み、従来調査されてきた単一工程の品
質データと歩留まりとの相関は、明確でなくなりつつあ
る。このため、工程毎の品質データが歩留まり低下に寄
与する割合を算出する必要がある。また、量産ラインの
プロセスは不安定であり、発生する欠陥のモードは常に
変動している。このため、完成ウエハを利用した歩留ま
り低下への寄与率と現在進行中の処理工程における寄与
率とを関連付ける必要がある。しかし、従来は上記歩留
まり低下への寄与率を定量的に把握する手段がなかっ
た。このため、工程の異常を判定する基準値は、経験に
より決めらていた。
【0007】一方、半導体素子はパターンの複雑化が進
み、製造プロセスの工数が増大している。製造プロセス
の工数が増大すると、途中の工程で発生した不良を見逃
した場合の損害が大きくなる。しかし、検査漏れを防止
するために、検査する工程の間隔を細かく設定すると、
検査工程数が増大し、単一工程での検査率が低下する問
題がある。また、検査に要する時間が長くなり、工程期
間が増加する問題がある。しかし、従来の半導体素子の
製造ラインでは、検査する工程と、検査を実施する頻度
等の検査条件は、経験を基に決められていた。
【0008】本発明の第1の目的は、工程毎の品質デー
タが歩留まり低下に寄与する割合を算出する手段を提供
することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、完成ウエハのデー
タから算出した、上記歩留まり低下への寄与率を、現在
進行中の処理工程の寄与率と関連付ける手段を提供する
ことである。
【0010】本発明の第3の目的は、上記歩留まり低下
への寄与率から、現在進行中の処理工程による歩留まり
を予測して、歩留まり低下の警報を発生する手段を提供
することである。
【0011】本発明の第4の目的は、上記歩留まり予測
結果から、目標とする歩留まりを達成するために必要
な、品質管理値を提供することである。
【0012】本発明の第5の目的は、歩留まり低下への
寄与率に応じて、検査頻度を変更して、効率的に検査を
実現する手段を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1を基に、本発明の実
現手段を説明する。
【0014】1は製造装置である。例えば、導体または
絶縁体の薄膜を形成する成膜装置や、レジストを塗布す
る装置、回路パターンを転写する露光装置、露光レジス
トを溶解する現像装置、レジストパターンをマスクとし
て回路パターンを形成するエッチング装置、レジストを
除去するレジスト除去装置、洗浄を行う洗浄装置等であ
る。
【0015】2はプローブ検査装置である。回路パター
ンが完成した段階で、各素子の電気的な良否を判定す
る。不良素子であっても、冗長回路に切り替えることで
良品となる場合は、回路の一部を切断して、救済する。
この救済装置も、同図2に含まれる。救済が終了した段
階で、最終的な素子の良否判定が行われ、判定結果から
歩留まりが判明する。
【0016】3は品質データ検査手段である。検出する
品質データの種類が異なる、複数台の装置から構成され
る。本発明では、同一ウエハの全部または一部につい
て、1で処理される工程毎に3の検査装置により品質デ
ータを検出する。検出された品質データは、蓄積手段4
に蓄積すると同時に、不良解析部7に送られる。
【0017】4は品質データの蓄積手段である。検査装
置3により検出された品質データおよび対応するウエハ
の歩留まりデータが蓄積される。
【0018】5は処理工程毎の歩留まり低下への寄与率
を算出する手段である。あるウエハについて一時蓄積手
段4で蓄積された品質データと、同一ウエハの歩留まり
検査による検査データとを処理して、処理工程毎の欠陥
の歩留まり低下への寄与率を算出する。
【0019】6は算出された歩留まり低下への寄与率の
データを蓄積する手段である。
【0020】7は3で検出された品質データと、6で蓄
積された歩留まり低下への寄与率を用いて、現在進行中
の製品の不良状況を解析する手段である。具体的には、
現在進行中の製品の歩留まりを予測する。また、工程毎
の歩留まり低下寄与率と不良発生数を参照して、追加検
査の要否を判定し、検査頻度を算出する。
【0021】8は7で算出された予測歩留まりを監視し
て、予め設定してある目標歩留まりを下回る場合に、警
告を発生する、歩留まり低下警告部である。
【0022】9は7で判定された追加検査の要否および
検査頻度に従って、追加検査を行う品質データ検査手段
である。品質データ検査手段3と同じく、検出する品質
データの種類が異なる複数台の装置から構成される。た
だし、検査手段3と異なり、1で処理される工程毎に検
査する必要はなく、7で算出された検査頻度に従う。検
出された品質データは、7の不良解析部に送られる。こ
の結果、歩留まり低下の回復を歩留まり低下警報部8に
知らせたり、歩留まり低下寄与率が大きな工程の欠陥発
生頻度の増減を知らせて、検査頻度の設定にフィードバ
ックする。
【0023】10は製造ラインである。処理される半導
体ウエハの流れを示す。
【0024】11は7で判定された追加検査の頻度を伝
える情報の流れを示す。
【0025】
【発明の実施の形態】図1を基に第1の具体的実施例を
説明する。
【0026】本実施例では、品質データとして半導体ウ
エハに付着した異物数を用いる。特開昭54−1013
90号公報に開示されている技術によれば、半導体ウエ
ハに付着した異物を自動的に検査して、異物数が出力さ
れる。
【0027】異物の上に配線が形成されると、ショート
や断線等の不良となる確率が高い。しかし、形成される
配線の寸法や機能により、不良になり易い場合と不良と
なり難い場合がある。従って、異物数と歩留まり低下へ
の寄与率との相関は一様でなく、従来は定量的に把握す
ることが困難であった。このため、以下に記す2つの問
題があった。
【0028】第1の問題は、異常と判定すべき異物数を
定量的に定義する手段がないことであった。従来は、経
験的に異物数が決められていた。
【0029】第2の問題は、同じ異物数が付着した場合
に、歩留まり低下への寄与率が大きな工程と寄与率がわ
ずかな工程が、明確に区別されていないことであった。
本来、歩留まり低下への寄与率が大きな工程は、重点的
に検査を実施するべきである。しかし、従来は検査する
工程や頻度を経験的に決定していた。
【0030】本発明は、異物数と歩留まり低下への寄与
率を定量的に把握して、上記問題を解決する手段を提供
する。
【0031】図1の10は、製造ウエハの流れを示して
いる。製造ウエハは、複数の処理装置1で処理して完成
する。処理装置1とは、薄膜形成、レジスト塗布、感
光、現像、エッチング、レジスト除去等の処理装置を指
す。全ての処理が完了すると、プローブ検査装置2で、
電気的な品質が検査される。この結果、処理した素子数
に対する良品の素子数の割合である、「歩留まり」が判
明する。
【0032】ところで、いずれかの工程で大量の異物が
発生することを考える。この場合、以後の工程で形成し
た配線はショートまたは断線となり、電気的な不良とな
る確立が高い。このような不良品の作り込みを未然に防
ぐためには、完成前の中間工程で異物の発生を検知し
て、異物の発生を未然に防ぐことが必要である。このた
め、自動検査装置3または9で、ウエハに付着した異物
数を検査する。
【0033】自動検査装置3は異物数と歩留まり低下の
寄与率の相関を算出するための、品質データを収集する
ことを目的としている。前記目的を達成するために、予
め決められたウエハをサンプルとして、各工程毎に抜き
取り検査する。各処理の後に検査された異物数と、完成
品をプローブ検査した歩留まりとは、蓄積手段4に順次
蓄積される。
【0034】図2はウエハnが完成した段階での蓄積手
段4の内容を示す。蓄積手段4には、ウエハ1〜nの全
ての処理工程の異物数および歩留まりYが蓄積されてい
る。また、未完成であるウエハn+1〜n+mについて
は、処理が終了した工程の異物数のみが蓄積されてい
る。ただし、処理工程はp通りあり、P1〜Ppは処理
工程の名称である。また、異物数は、次式による異物密
度として格納されているものとする。
【0035】
【数1】 D=d/S (数1) ただし、D:異物密度、d:異物個数、S:検査面積、
である。
【0036】蓄積手段4に蓄積されたウエハ1〜nの異
物密度Dと歩留まりYは、歩留まり低下寄与率算出部5
において処理され、工程毎の歩留まり低下寄与率が算出
される。S.M.Szeの著作「VLSI TECHNOL
OGY」(McGraw−Hill社発行、第2版(1988
年)、621ページ)によれば、歩留まりモデルとして
以下の式が提案されている。
【0037】
【数2】 Y=exp(-DA) (数2) ただし、Y:歩留まり、D:欠陥密度、A:素子面積、
である。ここで各工程1〜pの歩留まり低下寄与率をX
1〜Xpと定義すると、下式が定義できる。
【0038】
【数3】 Y=exp(-D1・A・X1)・exp(-D2・A・X2)・・・ exp(-Dp-1・A・Xp-1)・exp(-Dp・A・Xp) (数3) ただし、Y:歩留まり、Di:工程i(i=1〜p)の
欠陥密度、A:素子面積、Xi:工程iの歩留まり低下
寄与率、である。上記式と図2の蓄積データを利用し
て、歩留まり低下寄与率Xiを算出する方法は、例え
ば、本田、島田共著による「経営のための多変量解析」
(産業能率短期大学出版部発行、(1977年)、34ペ
ージから48ページ)に記載されている。
【0039】図3は、歩留まり低下寄与率の算出事例を
示したものである。同図(a)は、歩留まり低下寄与率
Xiを算出した結果である。同図の例では、ウエハ1〜
nのn枚のウエハの異物密度を評価に利用している。評
価対象となるウエハは、データが新しく蓄積される度
に、更新する必要がある。同図(a)のXiの値を数3
に代入することにより、歩留まり予測モデルが完成す
る。算出した、歩留まり低下寄与率は、蓄積手段6に蓄
積され、不良解析手段7で利用される。
【0040】不良解析手段7では、蓄積手段6に蓄積さ
れて歩留まり低下寄与率と、現在処理が進行中のウエハ
n以降の異物密度データとを利用する。この結果、不良
解析部7では、下記のことが実現できる。
【0041】第1に、品質データの異常を定量的に判定
する手段を提供する。以下、図3において、工程数pを
10とし、目標歩留まり0.90以上とするための条件
を求める。10工程の各工程歩留まり目標値を求める
と、0.99となる。同図(b)のYTi(i=1〜
p)は各工程の目標歩留まりである。各工程の目標とす
べき異物密度DTi(i=1〜p)は次式を解くことに
より求まる。
【0042】
【数4】 YTi=exp(-DTi・A・Xi) (数4) ただし、Xi(i=1〜p)は図3(a)で示す歩留ま
り低下の寄与率である。同図(c)は、上記式を解いた
結果である。同図(c)より、工程Pp−1の工程歩留
まりYTp−1(=0.99)を達成するためには、異
物密度DTp−1を0.0125以下に抑える必要があ
ることがわかる。一方、現在処理が進行中の工程品質レ
ベルを調べることを考える。例えば、現在の各工程の異
物密度が同図(d)となったとする。同図の値は、現在
処理が進行しているウエハの検査結果である。例えば、
工程p1の異物密度は図2のウエハ(n+m)の検査結
果であり、工程P2はウエハ(n+2)の検査結果であ
り、工程Pp−1とはPpはウエハ(n+1)の検査結
果である。同図(d)と同図(c)を比較すると、工程
Pp−1の異物密度が目標値の0.0125を越えてい
ることがわかる。同図(e)は、同図(d)の結果を基
に、予想歩留まりを算出した結果である。工程Pp−1
は、工程毎の目標歩留まりである0.99を下回ってい
ることがわかる。このため、対策を実施することなく処
理を続行すると、最終的な製品歩留まりは、目標値の
0.90を下回ることが予想される。このため、歩留ま
り低下警報部8で、工程Pp−1に対して製造装置の清
掃等の異物発生を防ぐ対策を実施する必要があることを
警告する。
【0043】不良解析部7で実現できる、第2の点は、
重点的に検査数すべき工程と検査頻度の定量的な指標を
提供することである。図3(e)より、工程Pp−1の
歩留まりが最も低いため、工程Pp−1を重点的に検査
する必要があることがわかる。工程Pp−1の不良率
は、1.0−0.923=0.077であり、工程Ppの
不良率は、1.0−0.995=0.005であることか
ら、工程Pp−1は工程Ppの(0.077/0.00
5)=15.4倍の頻度で検査を実施することが望まし
いと言える。これら、検査頻度11は検査手段9に送ら
れる。検査手段9では、検査頻度11に従って、工程歩
留まりが低い工程を重点的に検査する。このことによ
り、歩留まり低下に寄与する割合が高い工程を効率よく
検査できる。
【0044】以上、第1の実施例では、検査手段3で検
出した異物密度とプローブ検査装置で検出した歩留まり
データを基に、歩留まり低下寄与率を5で算出して、不
要解析部7で解析を行う。このことにより、従来困難で
あった、工程不良を判断する定量的手法を提供すると伴
に、歩留まり低下警報部8から警告を発し、さらに、重
要な工程の検査頻度を上げて効率的な検査を実現する手
段が提供できる。
【0045】次に、図1を基に、第2の具体的実施例を
説明する。
【0046】本実施例では、品質データとして、異物の
みならずパターンの形状異常や明るさむら等を含む。特
開昭61−151410号公報、特開昭62−4350
5号公報に開示指されている技術によれば、形成された
パターンの形状や明るさが異常な部位を自動的に検査し
て、欠陥の数が出力できる。さらに、欠陥部位を金属顕
微鏡で人間が見直し、欠陥の形状、明るさ、場所、分布
形状等の特徴を基に複数のカテゴリに分類することによ
り、より詳細な品質データが入手できる。前記自動検査
装置で検出される欠陥は、種類が多様であるため、歩留
まり低下への寄与率のばらつきも大きい。従って、第1
の実施例と同じく、歩留まり低下への寄与率を定量的に
は把握することが従来は困難であった。このため、異常
と判定すべき欠陥数の基準を定量的に定義する手段がな
く、従来は経験的に決められていた。また、歩留まり低
下への寄与率が大きな工程と寄与率がわずかな工程が、
明確に区別されておらず、検査する工程や頻度を経験的
に決定していた。本実施例では、第1の実施例の異物密
度を欠陥カテゴリ毎の欠陥密度に置き換えて、本発明を
適用する事例を説明する。
【0047】図1の自動検査装置3または9で、ウエハ
表面で発生した形状不良や明るさむら等の欠陥を検査す
る。検出された欠陥は、欠陥部位を金属顕微鏡で人間が
見直し、欠陥の形状、明るさ、場所、分布形状等の特徴
を基に分類する。分類されたカテゴリをA,B,Cとす
る。例えば、Aは異物であり、Bはパターンのショート
であり、Cはパターンの断線であるとする。
【0048】自動検査装置3は、カテゴリ毎の欠陥密度
と歩留まり低下の寄与率の相関を算出するための、品質
データを収集することを目的としている。前記目的を達
成するために、予め決められたウエハをサンプルとし
て、各工程毎に抜き取り検査することは、第1の実施例
と同じである。検査されたカテゴリ毎の欠陥密度と、完
成品をプローブ検査した歩留まりとは、蓄積手段4に順
次蓄積される。
【0049】図4は、ウエハnが完成した段階での蓄積
手段4の内容を示す。蓄積手段4には、ウエハ1〜nの
全ての処理工程のカテゴリA,B,C毎の欠陥密度およ
び歩留まりYが蓄積されている。また、未完成であるウ
エハ(n+1)〜(n+m)については、処理が終了し
た工程の欠陥密度のみが蓄積されている。
【0050】蓄積手段4に蓄積されたウエハ1〜nの欠
陥密度Dと歩留まりYは、歩留まり低下寄与率算出部5
において処理され、工程と欠陥カテゴリ毎に歩留まり低
下寄与率が算出される。数3に対応する歩留まりモデル
は、次式で表される。
【0051】
【数5】 Y=exp(-D1・A・X1A)・exp(-D1・A・X1B)・exp(-D1・A・XIC)・・・ exp(-Dp・A・XpA)・exp(-Dp・A・XpB)・exp(-Dp・A・XpC) (数5) ただし、Y:歩留まり、Di:工程i(i=1〜p)の
欠陥密度、A:素子面積、XiA:工程iのカテゴリA
の歩留まり低下寄与率、等である。
【0052】図5は、歩留まり低下寄与率の算出事例を
示したものである。同図(a)は、歩留まり低下寄与率
XiA,XiB,XiC(i=1〜p)を算出した結果
である。同図の例では、ウエハ1〜nのn枚のウエハの
欠陥密度を計算に利用している。同図(a)のXiA,
XiB,XiC、の値を数5に代入することにより、歩
留まり予測モデルが完成する。算出した、歩留まり低下
寄与率は、蓄積手段6に蓄積され、不良解析手段7で利
用される。
【0053】不良解析手段7では、蓄積手段6に蓄積さ
れた歩留まり低下寄与率と、現在処理が進行中のウエハ
n以降を欠陥密度データとを利用する。
【0054】ここで、第2の実施例の大きな特徴は、欠
陥カテゴリ毎に歩留まり低下への寄与率を算出できるこ
とにある。歩留まり低下寄与率を算出したウエハ1〜n
の検査時点と、現在処理中のウエハ(n+1)〜(n+
m)の間では時間的なずれが大きい。このため、欠陥の
内容が変化している恐れがある。欠陥の大きさや材質が
変化すると歩留まり低下への寄与率が変化するため、過
去のウエハ1〜nの情報を利用して、現在処理中のウエ
ハ(n+1)〜(n+m)の歩留まり低下寄与率を評価
すると、誤差が生じる恐れがある。しかし、欠陥のカテ
ゴリ毎のデータでは、欠陥の大きさや材質が一致してい
るため、より精度の高い評価が可能である。
【0055】図5(b)は、現在処理中のウエハの欠陥
密度を示している。例えば、工程p1の欠陥密度は図4
のウエハ(n+m)の検査結果であり、工程P2はウエ
ハn+2の検査結果であり、工程Ppはウエハ(n+
1)の検査結果である。同図(b)の欠陥密度の中で
は、工程PpのカテゴリAの欠陥密度DpAを最も精度
良く管理する必要がある。なぜなら、同図(a)にしめ
す歩留まり低下寄与率が最大であるからである。そこ
で、DpAを未知数として、同図(b)のデータと数5
を用いて、工程およびカテゴリ毎の予想歩留まりを算出
する。結果を同図(c)に示す。目標とする製品歩留ま
りを0.90と仮定すると、同図(c)の未知数yがy
=0.92と算出される。この値は、他のカテゴリの予
想歩留まりと比べると低い値であるが、目標歩留まりを
達成するための十分条件であり、合理的な値である。つ
まり、歩留まり低下寄与率が特に大きい工程Pp−1の
管理値を合理的に決定することが可能であり、製造工程
を実用的なレベルで管理することができる。工程Ppの
管理基準値は、数4を利用してx=0.0125と算出
することができる。
【0056】以上、第2の実施例では、欠陥のカテゴリ
毎の欠陥密度を管理することにより、欠陥の大きさや材
質等が歩留まり低下寄与率算出時から変化しても、精度
良く品質管理ができる。このことにより、工程不良を判
断する定量的手法を提供すること、歩留まり低下警報部
8から警告を発すること、および、重要な工程の検査頻
度を上げて効率的な検査を実現すること等を、精度良く
実現する手段が提供でき、合理的な工程品質管理が可能
となる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、従来困難であった、工
程不良を判断する定量的手法を提供すること、歩留まり
低下を警報すること、および、重要な工程の検査頻度を
上げて効率的な検査を実現することを、精度良く実現す
る手段が提供でき、合理的な工程品質管理が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図および実施例のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例で利用する異物密度およ
び歩留まりデータの説明図。
【図3】本発明の第1の実施例による歩留まり低下寄与
率の計算例及び利用例の説明図。
【図4】本発明の第2の実施例で利用する欠陥密度およ
び歩留まりデータの説明図。
【図5】本発明の第2の実施例による歩留まり低下寄与
率の計算例及び利用例の説明図。
【符号の説明】
1…製造装置、 2…プローブ検査装置、 3…品質データ検出手段、 4…品質データおよび歩留まりデータ蓄積部、 5…歩留まり低下寄与率算出部、 6…歩留まり低下寄与率蓄積部、 7…不良解析部、 8…歩留まり低下警告部、 9…品質データ検出手段、 10…製造ライン、 11…検査頻度データ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の処理工程からなる半導体素子の製造
    プロセスにおいて、処理工程毎に品質データが検出可能
    な一つ以上の検査装置を備え、(イ)同一ウェハの全部ま
    たは一部の品質データを処理工程毎に検出して、上記品
    質データを蓄積する手段と、(ロ)(イ)の被検査部の歩
    留まりが判明した後に、蓄積してある上記品質データを
    基に、処理工程毎の歩留まり低下寄与率を算出して、上
    記歩留まり低下寄与率を蓄積する手段とを有し、(ハ)
    (ロ)で蓄積された歩留まり低下寄与率と、(イ)で検
    出された品質データを用いることにより、現在進行中の
    処理工程ならびに製品に関する品質情報を加工し、上記
    品質情報を利用することを特徴とする半導体素子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、処理工程毎の歩留まり
    低下寄与率を算出する手段として、統計処理、特に多変
    量解析による予測モデルを利用する半導体素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1において、(イ)で検出した品質デ
    ータの不良部位の特徴、すなわち形状、明るさ、場所、
    分布形状等の特徴により複数のカテゴリに分類して、
    (ロ)で上記カテゴリ毎に歩留まり低下寄与率を算出し
    て、(ハ)でカテゴリが同一である、(イ)の品質データ
    と(ロ)の歩留まり低下寄与率とを利用して、品質情報
    を加工する半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、加工された品質情報を
    基に予測歩留まりを算出して、歩留まり低下を警告する
    半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、加工された品質情報を
    基に予測歩留まりを算出して、予め設定した目標歩留ま
    りを達成するための品質管理値を算出し、活用する半導
    体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、加工された品質情報を
    検査頻度にフィードバックして、処理工程毎の検査頻度
    を決定する半導体素子の製造方法。
JP14700596A 1996-06-10 1996-06-10 半導体素子の製造方法 Expired - Fee Related JP3751680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14700596A JP3751680B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14700596A JP3751680B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 半導体素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09330970A true JPH09330970A (ja) 1997-12-22
JP3751680B2 JP3751680B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=15420414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14700596A Expired - Fee Related JP3751680B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751680B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000065638A1 (fr) * 1999-04-27 2000-11-02 Hitachi, Ltd. Procede pour prevoir le rendement d'un corps a semiconducteur, et appareil prevu a cet effet
JP2003264131A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体製造方法および半導体製造システム
JP2005092406A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Nitto Denko Corp 歩留改善情報の提供システムおよび歩留改善方法
JP2006511958A (ja) * 2002-12-18 2006-04-06 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド モデル予測の動的適応サンプリングレート
JP2006284522A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Tokyo Seimitsu Co Ltd 歩留予測装置、不良率予測装置、外観検査装置、歩留予測方法、及び不良率予測方法
JP2008066711A (ja) * 2006-08-10 2008-03-21 Hitachi Ltd 半導体デバイス歩留り予測システムおよび方法
CN111222567A (zh) * 2020-01-03 2020-06-02 长江存储科技有限责任公司 氮化物密度的相似性分析方法和设备
CN116579769A (zh) * 2023-07-13 2023-08-11 南通远征冷冻设备有限公司 一种冷冻设备的生产控制方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000065638A1 (fr) * 1999-04-27 2000-11-02 Hitachi, Ltd. Procede pour prevoir le rendement d'un corps a semiconducteur, et appareil prevu a cet effet
JP2003264131A (ja) * 2002-03-11 2003-09-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体製造方法および半導体製造システム
JP2006511958A (ja) * 2002-12-18 2006-04-06 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド モデル予測の動的適応サンプリングレート
JP2005092406A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Nitto Denko Corp 歩留改善情報の提供システムおよび歩留改善方法
JP2006284522A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Tokyo Seimitsu Co Ltd 歩留予測装置、不良率予測装置、外観検査装置、歩留予測方法、及び不良率予測方法
JP2008066711A (ja) * 2006-08-10 2008-03-21 Hitachi Ltd 半導体デバイス歩留り予測システムおよび方法
CN111222567A (zh) * 2020-01-03 2020-06-02 长江存储科技有限责任公司 氮化物密度的相似性分析方法和设备
CN111222567B (zh) * 2020-01-03 2023-06-23 长江存储科技有限责任公司 氮化物密度的相似性分析方法和设备
CN116579769A (zh) * 2023-07-13 2023-08-11 南通远征冷冻设备有限公司 一种冷冻设备的生产控制方法
CN116579769B (zh) * 2023-07-13 2023-11-24 南通远征冷冻设备有限公司 一种冷冻设备的生产控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3751680B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6513151B1 (en) Full flow focus exposure matrix analysis and electrical testing for new product mask evaluation
JP3870052B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び欠陥検査データ処理方法
US7352890B2 (en) Method for analyzing circuit pattern defects and a system thereof
JP5460662B2 (ja) 領域決定装置、観察装置または検査装置、領域決定方法および領域決定方法を用いた観察方法または検査方法
US7386418B2 (en) Yield analysis method
US6613593B2 (en) Method of fabricating a semiconductor device
JP3699776B2 (ja) 電子部品の製造方法
JPH1145919A (ja) 半導体基板の製造方法
KR20030051064A (ko) 순수 디펙트에 의한 페일 발생 확률 측정방법, 순수디펙트에서 추출한 패턴 파라미터의 분류를 이용한 디펙트제한 수율 측정 방법 및 순수 디펙트에 의한 페일 발생확률 및 디펙트 제한 수율을 측정하기 위한 시스템
JPH09330970A (ja) 半導体素子の製造方法
JP4080087B2 (ja) 分析方法,分析システム及び分析装置
US6487511B1 (en) Method and apparatus for measuring cumulative defects
JP3665215B2 (ja) 異常原因特定システムおよびその方法
JPH09191032A (ja) プロセス異常監視方法および装置
JP3926478B2 (ja) 半導体製造方法
JP3750220B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001110867A (ja) 電子デバイスの製造方法および電子デバイスの品質管理システム
US5840446A (en) Mask for monitoring defect
JP2007165930A (ja) 電子デバイスの品質管理方法および電子デバイスの品質管理システム
JPH11126736A (ja) 半導体装置の製造管理装置および半導体装置の製造管理システム
JP2005044840A (ja) 検査データの解析プログラム、検査装置、レビュー装置、歩留り解析装置
JPH11176899A (ja) 欠陥警告方法及び欠陥警告システム
JP2005197437A (ja) 検査データ処理方法、半導体装置の製造方法および検査データ処理システム
JP2005123566A (ja) 欠陥の制御方法
JPH0927531A (ja) 歩留まり統計解析方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees