JPH09322413A - 電気自動車の充電方法および電気自動車用充電回路 - Google Patents

電気自動車の充電方法および電気自動車用充電回路

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JPH09322413A
JPH09322413A JP8141305A JP14130596A JPH09322413A JP H09322413 A JPH09322413 A JP H09322413A JP 8141305 A JP8141305 A JP 8141305A JP 14130596 A JP14130596 A JP 14130596A JP H09322413 A JPH09322413 A JP H09322413A
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JP
Japan
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charging
motor
coil
battery
switching element
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JP8141305A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
Yasufumi Ichiumi
康文 一海
Satoshi Tamaki
悟史 玉木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車用充電回路のコスト,重量,設置
スペースを小さくする。 【解決手段】 バッテリー3から供給される直流電力を
3相インバータINにより交流電力に変換してモータの
コイルU,V,Wに供給する電気自動車のバッテリー3
を充電する方法である。そのために、商用電源電圧を整
流する整流回路5の整流出力によりモータのコイルU,
V,Wに充電用スイッチング素子TR7 を通してコイル
中性点から断続的に電流を流し、充電用スイッチング素
子TR7 の遮断期間にモータのコイルU,V,Wに発生
する誘導電流を3相インバータINを構成するモータ駆
動用スイッチング素子TR1 〜TR6 の何れかを通して
バッテリー3へ充電方向に流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車に搭載
したバッテリーを、たとえば家庭用の商用電源に接続す
るだけで充電することが可能な電気自動車の充電方法お
よび電気自動車用充電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の電気自動車用充電回路につ
いて説明する。従来の電気自動車用充電回路は、図4に
示すように、昇圧回路1と整流回路2と外部インダクタ
Lからなり、交流入力端子4をたとえば家庭用の商用電
源に接続することで、商用電源電圧を昇圧回路1でいっ
たん昇圧し、整流回路2で整流して外部インダクタLを
通して電気自動車のバッテリー3に加えることで、整流
器2からバッテリー3へ充電電流を供給してバッテリー
3を充電するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
昇圧回路1として通常は、充電用トランスを使用してい
る。ところが、昇圧回路1はコスト,重量,設置スペー
スが大で、昇圧回路1を電気自動車に搭載すると、電気
自動車用充電回路、ひいては電気自動車のコストが高く
なる。また、電気自動車の重量が増加するとともに、電
気自動車内で設置スペースを大きくとることになり、こ
れがバッテリー搭載量を制限することになる。この結
果、1回の充電当たりの走行距離が短くなる。
【0004】さらに、短時間で充電完了できるように、
充電能力を高めようとすれば、昇圧回路1はますます大
型化,重量化することになり、1回の充電当たりの走行
距離がさらに短くなる。また、外部インダクタLについ
ても、重量が大きく、電気自動車には、外部インダクタ
Lの重量も加わることになり、電気自動車の重量がきわ
めて重くなり、1回の充電当たりの走行距離が短くな
る。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、電気自動車用充電回路のコスト,重量,設置スペー
スを小さくすることができる電気自動車の充電方法を提
供すること、ならびに、コスト,重量,設置スペースを
小さくすることができる電気自動車用充電回路を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気自動車の充
電方法は、交流電源電圧の整流電圧によりモータのコイ
ルへコイル中性点結線部を経由して断続的に電流を流
し、整流電圧による前記モータのコイルへの電流供給の
遮断期間にモータのコイルに発生する誘導電流をバッテ
リーへ充電方向に流すことを特徴とする。
【0007】この方法によれば、交流電源電圧の整流出
力によりコイル中性点結線部を経由してモータのコイル
に電磁エネルギーが蓄積され、蓄積された電磁エネルギ
ーによりモータのコイルに発生する誘導電流が整流電圧
によるモータのコイルへの電流供給の遮断期間にバッテ
リーへ充電方向に流れる。本発明の電気自動車用充電回
路は、バッテリーから供給される直流電力をモータ駆動
用スイッチング素子を介してモータへ供給する電気自動
車のバッテリーを充電するもので、商用電源電圧を整流
する整流回路と、この整流回路の整流出力でモータのコ
イルへコイル中性点結線部を経由して断続的に電流を流
す充電用スイッチング素子と、一端がコイル中性点結線
部に接続され他端がバッテリーに接続されて充電用スイ
ッチング素子の遮断期間にモータのコイルに発生する誘
導電流をバッテリーに充電電流として流す電流閉回路を
作るダイオードと、充電スイッチング素子をスイッチン
グするとともに充電用スイッチング素子の遮断期間にモ
ータのコイルに発生する誘導電流がバッテリーへ充電方
向に流れるようにモータ駆動用スイッチング素子をスイ
ッチングする充電用スイッチング制御手段とを備えてい
る。
【0008】この構成によれば、充電用スイッチング素
子が導通したときに整流回路からコイル中性点結線部を
経由してモータのコイルに電流が流れ、充電用スイッチ
ング素子が遮断したときにモータのコイルの誘導電流が
モータ駆動用スイッチング素子およびダイオードを通し
てバッテリーへ充電電流として流れ込むことになる。こ
のとき、コイルの誘導電流がバッテリーへ充電電流とし
て流れ込むことになるので、整流回路の整流出力はバッ
テリーの端子電圧より低くてもよい。また、コイル中性
点結線部を経由することで、充電電流は、常にモータコ
イルを流れる。また、仮に充電電圧が、バッテリー電圧
より高い場合でも、充電電流は常にモータコイルを流
れ、バッテリー電圧が電源電圧より高い場合にもモータ
のコイルを利用して充電が可能となる。したがって、商
用電源電圧にくらべてバッテリーの端子電圧が高い場合
にも、昇圧回路は不要であり、かつ充電電流は常にイン
ダクタンス成分を経由して流れるので、電流の品位は高
いものとなる。
【0009】上記したように、バッテリー電圧が電源電
圧より高い場合にもモータのコイルを利用して充電が可
能となる。また、バッテリー電圧が電源電圧より低いと
きは、中性点を使わないと、電源から直にバッテリーに
電流が流入してしまい、モータのコイルを通した制御に
ならないが、上記のように中性点を利用して、モータの
コイルを一種の定電流源として充電電流を制御すれば、
電流の品位は高いものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。この電気自動車の充電方法
は、図1に示すように、バッテリー3から供給される直
流電力を3相インバータINにより交流電力に変換して
モータのコイルU,V,Wへ供給する電気自動車のバッ
テリー3を充電する方法である。そのために、交流入力
端子4に商用電源電圧等の交流電源電圧を整流する整流
回路5を接続し、この整流回路5の整流出力によりモー
タのコイルU,V,Wへ充電用スイッチング素子TR7
を通しコイル中性点結線部Nを経由して断続的に電流を
流し、充電用スイッチング素子TR7 の遮断期間にモー
タのコイルU,V,Wに発生する誘導電流を3相インバ
ータINを構成するモータ駆動用スイッチング素子TR
1 〜TR6 およびダイオードD7 を通してバッテリー3
へ充電方向に流す方法である。
【0011】この方法によれば、充電用スイッチング素
子TR7 が導通したときに整流回路5からコイル中性点
結線部Nを経由してモータのコイルU,V,Wに電流が
流れ、充電用スイッチング素子TR7 が遮断したときに
モータのコイルU,V,Wの誘導電流がモータ駆動用ス
イッチング素子TR1 〜TR6 およびダイオードD7
通してバッテリー3へ充電電流として流れ込むことにな
る。このとき、コイルU,V,Wの誘導電流がバッテリ
ー3へ充電電流として流れ込むことになるので、整流回
路5の整流出力はバッテリー3の端子電圧より低くても
よい。したがって、商用電源電圧に比べてバッテリー3
の端子電圧が高い場合にも、昇圧回路は不要である。
【0012】つぎに、この電気自動車の充電方法を実施
する電気自動車用充電回路について説明する。この電気
自動車用充電回路は、図1に示すように、バッテリー3
から供給される直流電力を3相インバータINにより交
流電力に変換してモータのコイルU,V,Wへ供給する
電気自動車のバッテリー3を充電するものである。その
ために、この電気自動車用充電回路は、交流入力端子4
より供給されるたとえば商用電源電圧を整流する整流回
路5と、この整流回路5の整流出力でモータのコイル
U,V,WへこのコイルU,V,Wの中性点結線部Nを
経由し断続的に電流を流す充電用スイッチング素子TR
7 と、一端(カソード)がコイル中性点結線部Nに接続
され他端(アノード)がバッテリー3の負極に接続され
て充電用スイッチング素子の遮断期間にモータのコイル
U,V,Wに発生する誘導電流をバッテリー3に充電電
流として流す電流閉回路を作るダイオードD7 と、充電
用スイッチング素子TR7 をスイッチングするとともに
充電用スイッチング素子TR7 の遮断期間にモータのコ
イルU,V,Wに発生する誘導電流がバッテリー3へ充
電方向に流れるように3相インバータINを構成するモ
ータ駆動用スイッチング素子TR1 〜TR6 をスイッチ
ングする充電用スイッチング制御手段(図示せず)とを
備えている。
【0013】以下、この実施の形態を詳しく説明する。
なお、以下の説明では、モータのコイルWに流れる誘導
電流のみを充電に利用するものについて説明する。図1
において、バッテリー3の正極および負極間には、モー
タ駆動用スイッチング素子TR1 ,TR2 の直列回路
と、モータ駆動用スイッチング素子TR3 ,TR4 の直
列回路と、モータ駆動用スイッチング素子TR5 ,TR
6 の直列回路とが並列的に接続されている。各モータ駆
動用スイッチング素子TR1 〜TR6には回生電流を流
すためのフライホイルダイオードD1 〜D6 が逆並列接
続されている。
【0014】モータのコイルUの一端はモータ駆動用ス
イッチング素子TR1 ,TR2 の接続点に接続され、モ
ータのコイルVの一端はモータ駆動用スイッチング素子
TR 3 ,TR4 の接続点に接続され、モータのコイルW
の一端はモータ駆動用スイッチング素子TR5 ,TR6
の接続点に接続され、モータのコイルU,V,Wの他端
は共通接続され、中性点結線部Nとなっており、この中
性点結線部NにフライホイルダイオードD7 のカソード
を接続し、フライホイルダイオードD7 のアノードを接
地することで、フライホイルダイオードD7 が充電用ス
イッチング素子TR7 を通して流れる中性点結線部Nに
流れ込む電流に対して逆極性となるようにしている。a
〜fはモータ駆動用スイッチング素子のゲート端子であ
り、gは充電用スイッチング素子のゲート端子である。
【0015】上記のモータ駆動用スイッチング素子TR
1 〜TR6 とフライホイルダイオードD1 〜D6 とで3
相インバータINが構成され、自動車運転時には、パル
ス幅変調した信号でモータ駆動用スイッチング素子TR
1 〜TR6 がスイッチングされ、モータのコイルU,
V,Wには3相交流信号が供給されてモータが回転する
ことになる。
【0016】また、電気自動車用充電回路を構成する整
流回路5は、たとえばダイオードブリッジからなり、交
流入力端子4は商用電源に接続され、正側直流出力端子
は充電用スイッチング素子TR7 を介して、モータコイ
ルの中性点結線部Nに接続され、負側直流出力端子は接
地、つまりバッテリー3の負極に接続されている。つぎ
に、この電気自動車用充電回路における充電動作につい
て、図2および図3を参照しながら説明する。図2と図
3は、t1 期間とt2 期間の長さの比が異なる。
【0017】図2および図3に示すスイッチング制御信
号W1 を充電用スイッチング素子TR7 の制御端子gと
モータ駆動用スイッチング素子TR6 の制御端子cに入
力し、同じく図2および図3に示すスイッチング制御信
号W2 (スイッチング制御信号W1 の反転波形)をモー
タ駆動用スイッチング素子TR2 ,TR4 ,TR5 の制
御端子a,b,fに加える。この結果、スイッチング制
御信号W1 がハイレベルとなったときに、充電用スイッ
チング素子TR7 とモータ駆動用スイッチング素子TR
6 がオンとなり、スイッチング制御信号W2 がハイレベ
ルとなったときに、充電用スイッチング素子TR7 がオ
フ、モータ駆動用スイッチング素子TR 2 ,TR4 ,T
5 がオンとなる。
【0018】上記のように、スイッチング制御信号W2
(スイッチング制御信号W1 の反転波形)をモータ駆動
用スイッチング素子TR5 の制御端子fに加えるだけで
なく、モータ駆動用スイッチング素子TR2 ,TR4
制御端子a,bに加えているのは、以下の理由からであ
る。すなわち、スイッチング制御信号W1 をトランジス
タTR7 ,TR6 に加え、スイッチング制御信号W2
トランジスタTR2 ,TR4 ,TR5 に加えると、W相
の電流は、スイッチング制御信号W1 がハイレベルのと
き、トランジスタTR7 →コイルW→トランジスタTR
6 と流れ、つぎにスイッチング制御信号W2 がハイレベ
ルとなるとなったときは、電流は今までと同一の向きの
ダイオードD7 →コイルW→ダイオードD5 という向き
と、トランジスタTR5 →コイルW→コイルU→トラン
ジスタTR2 の電流とトランジスタTR5 →コイルW→
コイルV→トランジスタTR4 の電流の合成となり、微
小電流まで制御し得る。
【0019】このように、充電用スイッチング素子TR
7 およびモータ駆動用スイッチング素子TR2 ,T
4 ,TR5 ,TR6 をスイッチング制御すると、モー
タのコイルWには、図2および図3の電流W3 が流れ
る。この電流W3 は、スイッチング制御信号W1 がハイ
レベルとなったとき、つまり、充電用スイッチング素子
TR 7 とモータ駆動用スイッチング素子TR6 がオンと
なったときに徐々に増加していき(期間t1 )、スイッ
チング制御信号W2 がハイレベルとなったとき、つま
り、モータ駆動用スイッチング素子TR2 ,TR4 ,T
5 がオンとなったときに徐々に減少していき(期間t
2 )、いずれも同じ方向へ流れる。
【0020】期間t1 において、モータのコイルWに流
れる電流W3 は、商用電源より整流回路5を介して供給
されるもので、整流回路5の正側直流出力端子→充電用
スイッチング素子TR7 →コイルW→モータ駆動用スイ
ッチング素子TR6 →整流回路5の負側直流出力端子の
経路で流れ、コイルWに電磁エネルギーを蓄積する。期
間t2 において、モータのコイルWに流れる電流は、期
間t1 と同じ方向に流れるが、流れる経路が異なる。つ
まり、コイルW→モータ駆動用スイッチング素子TR5
およびフライホイルダイオードD3 の並列回路→バッテ
リー3→ダイオードD7 →コイルWの経路でバッテリー
3の充電方向に流れ、コイルWに蓄積された電磁エネル
ギーによる誘導電流がバッテリー3を充電することにな
る。
【0021】上記の充電作用は、モータのコイルWに流
れる電流W3 の連続性を利用したもので、商用電源の電
圧がバッテリー3の端子電圧より低くても充電を行うこ
とが可能である。ここで、充電動作について説明する。
図5に示すように、充電用スイッチング素子TR7 がオ
ンのときに電流i1 が流れ、充電用スイッチング素子T
7 がオフのときに電流i2 (誘導電流)が流れる。こ
の電流i2 によって、コイルWに、そのインダクタンス
をLとしたときに、L・(di2 /dt)の電圧が発生
し、バッテリー3の電圧をVB としたときに、 L・(di2 /dt)>VB である期間tC の間だけバッテリー3に充電電流が流れ
る。図6には断続的に流れるモータ電流の波形を示して
いる。
【0022】また、通常の3相インバータINを含むモ
ータ駆動回路では、モータの回転速度を制御するために
電流検出素子が設けられているが、これと同様の電流検
出素子6を用いて、スイッチング制御信号W1 ,W2
デューティ比あるいは周波数等を変化させることで、モ
ータのコイルWに流れる電流W3 の波形を制御すれば、
最適な充電を行うことが可能となる。なお、最適な充電
とは、バッテリー3の端子電圧の変化に応じて充電量
(電流)を制御し、過充電を防止したり、充電速度を最
適化することである。
【0023】この実施の形態のように、モータのコイル
Wに整流回路5から電流を流してコイルWに電磁エネル
ギーを蓄積し、この蓄積された電磁エネルギーによりコ
イルWに発生する誘導電流をバッテリー3へ充電方向に
流してバッテリー3を充電するように構成すると、従来
例のような昇圧回路を用いることなく、整流回路5と1
個の充電用スイッチング素子TR7 を用い、充電用スイ
ッチング制御手段を設けるという構成だけで、家庭用の
商用電源に接続するのみで、電気自動車のバッテリー3
を充電することができる。この結果、昇圧回路として用
いられていた充電用トランスを電気自動車に搭載するこ
とが不要となり、コスト的に有利になり、電気自動車の
重量増加を抑えることができる。さらに、昇圧回路を省
けることにより電気自動車用充電回路の電気自動車内の
設置スペースを縮小でき、電気自動車内の空きスペース
にバッテリーを追加搭載することが可能となり、1回の
充電当たりの走行距離を延ばすことができる。また、充
電能力の調整も充電用スイッチング素子TR7 のデュー
ティ比等を変化させるだけで可能であり、そのために重
量が増加したり、設置スペースが増加することもない。
【0024】また、モータは非常に熱的容量が大きく、
直流抵抗の小さなインダクタンスであり、効率の良い充
電を行うことが可能である。モータにおける損失の大き
な部分はいわゆる銅損(i2 R)であるが、電気自動車
用のモータはこの抵抗Rが数mΩ〜数10mΩと小さ
く、このため銅損は小さなものであり、効率は良いもの
となる。従来例のように昇圧回路(トランス)1を用い
る構成では、昇圧回路1による損失が無視できなかっ
た。ここでの損失を下げようとすると、昇圧回路1内の
巻線の抵抗を下げる必要があり、大型化をまぬがれな
い。ところが、電気自動車はバッテリーを搭載する制約
上、スペースが貴重であり、あまり大型の機器を搭載す
ることは好ましくなく、本実施の形態のように、昇圧回
路を省略できることは電気自動車を作る上で極めて有利
である。
【0025】また、特別な昇圧回路を用いていないの
で、整流回路5は従来の整流回路2に比べて耐圧を低く
設定でき、信頼性を維持する上で有利であり、コスト的
にも安くなる。また、充電時のモータの通電は固定的に
行う(回転的でない)ので、モータが回り出すことはな
く、夜間にこれを行っても安全上何ら問題がない。
【0026】なお、上記実施の形態では、コイルWを使
用してバッテリー3の充電を行うようにしたが、使用す
るのは何れか一つ、たとえばコイルUまたはVを使用す
るだけでもよい。この場合、コイルUを使用する場合に
は、トランジスタTR7 とともに、モータ駆動用スイッ
チング素子TR2 へスイッチング制御信号W1 の供給を
行い、モータ駆動用スイッチング素子TR1 ,TR4
TR6 へスイッチング制御信号W2 の供給を行う。ま
た、コイルVを使用する場合には、トランジスタTR7
とともに、モータ駆動用スイッチング素子TR4 へスイ
ッチング制御信号W1 の供給を行い、モータ駆動用スイ
ッチング素子TR2 ,TR3 ,TR6 へスイッチング制
御信号W2 の供給を行う。
【0027】また、コイルU,V,Wの何れか2つまた
は全部を使用してもよく、例えばコイルU,Vを使用す
る場合には、トランジスタTR7 とともに、モータ駆動
用スイッチング素子TR2 ,TR4 へスイッチング制御
信号W1 の供給を行い、モータ駆動用スイッチング素子
TR1 ,TR3 ,TR6 へスイッチング制御信号W2
供給を行い、全てのコイルU,V,Wを使用する場合に
は、トランジスタTR 7 とともに、モータ駆動用スイッ
チング素子TR2 ,TR4 ,TR6 へスイッチング制御
信号W1 の供給を行い、モータ駆動用スイッチング素子
TR1 ,TR3,TR5 へスイッチング制御信号W2
供給を行う。
【0028】また、上記実施の形態では、コイルWに発
生する誘導電流をバッテリー3へ流すためにモータ駆動
用スイッチング素子TR6 をオンにしたが、簡易法とし
ては、モータ駆動用スイッチング素子TR6 のスイッチ
ングを行わないようにする、つまり常時オンにする構成
も可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気自動車の充
電方法によれば、整流出力でモータのコイルに電磁エネ
ルギーを蓄積し、蓄積された電磁エネルギーによりモー
タのコイルに発生する誘導電流をモータのコイルへ充電
方向に流すので、従来例のような昇圧回路を設けること
なくバッテリーの充電を行うことが可能となる。また、
モータのコイル中性点結線部を利用することにより、常
にモータコイルを経由する経路で電流が流れ、それ以外
の経路では流れないので、電流の平滑用の外部インダク
タを付けなくても電流のリップル成分を十分に低くする
ことができる。またさらに電流のリップルを抑えるた
め、外部インダクタを付ける場合でも、この容量を小さ
くできる。
【0030】この結果、昇圧回路として用いられていた
充電用トランスや大きな外部インダクタを電気自動車に
搭載することが不要となり、コスト的に有利になり、電
気自動車の重量増加を抑えることができる。さらに、昇
圧回路を省けることにより電気自動車用充電回路の電気
自動車内の設置スペースを縮小でき、電気自動車内の空
きスペースにバッテリーを追加搭載することが可能とな
り、1回の充電当たりの走行距離を延ばすことができ
る。また、充電能力の調整も充電用スイッチング素子の
オンデューティを変化させるだけで可能であり、そのた
めに重量が増加したり、設置スペースが増加することも
ない。
【0031】本発明の電気自動車用充電回路によれば、
整流出力でモータのコイルに電磁エネルギーを蓄積し、
蓄積された電磁エネルギーによりモータのコイルに発生
する誘導電流をモータのコイルへ充電方向に流すので、
従来例のような昇圧回路を設けることは不要で、整流器
と充電用スイッチング素子と充電用スイッチング素子お
よびモータ駆動用スイッチング素子を制御するスイッチ
ング制御回路とを設けるだけでよく、家庭用の商用電源
をそのまま接続することにより電気自動車のバッテリー
を充電することができる。この結果、昇圧回路として用
いられていた充電用トランスを電気自動車に搭載するこ
とが不要となり、コスト的に有利になり、電気自動車の
重量増加を抑えることができる。さらに、昇圧回路を省
けることにより電気自動車用充電回路の電気自動車内の
設置スペースを縮小でき、電気自動車内の空きスペース
にバッテリーを追加搭載することが可能となり、1回の
充電当たりの走行距離を延ばすことができる。また、充
電能力の調整も充電用スイッチング素子のオンデューテ
ィを変化させるだけで可能であり、そのために重量が増
加したり、設置スペースが増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電気自動車用充電
回路の回路図である。
【図2】図1の電気自動車用充電回路の各部の波形図で
ある。
【図3】同じく図1の電気自動車用充電回路の各部の波
形図である。
【図4】従来の電気自動車用充電回路の一例の回路図で
ある。
【図5】充電時の動作を示す波形図である。
【図6】同じく充電時の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
3 バッテリー 4 交流入力端子 5 整流回路 6 電流検出素子 TR1 〜TR6 モータ駆動用スイッチング素子 TR7 充電用スイッチング素子 IN インバータ D1 〜D7 フライホイルダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源電圧の整流電圧によりモータの
    コイルへコイル中性点結線部を経由して断続的に電流を
    流し、前記整流電圧による前記モータのコイルへの電流
    供給の遮断期間に前記モータのコイルに発生する誘導電
    流を前記バッテリーへ充電方向に流すことを特徴とする
    電気自動車の充電方法。
  2. 【請求項2】 バッテリーから供給される直流電力をモ
    ータ駆動用スイッチング素子を介してモータへ供給する
    電気自動車の前記バッテリーを充電する電気自動車用充
    電回路であって、 商用電源電圧を整流する整流回路と、この整流回路の整
    流出力で前記モータのコイルへコイル中性点結線部を経
    由して断続的に電流を流す充電用スイッチング素子と、
    一端が前記コイル中性点結線部に接続され他端が前記バ
    ッテリーに接続されて前記充電用スイッチング素子の遮
    断期間に前記モータのコイルに発生する誘導電流を前記
    バッテリーに充電電流として流す電流閉回路を作るダイ
    オードと、前記充電用スイッチング素子をスイッチング
    するとともに前記充電用スイッチング素子の遮断期間に
    前記モータのコイルに発生する誘導電流が前記バッテリ
    ーへ充電方向に流れるように前記モータ駆動用スイッチ
    ング素子をスイッチングする充電用スイッチング制御手
    段とを備えた電気自動車用充電回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045961A (ja) * 2008-07-16 2010-02-25 Toyota Central R&D Labs Inc 電力制御装置

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JP2010045961A (ja) * 2008-07-16 2010-02-25 Toyota Central R&D Labs Inc 電力制御装置

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