JPH09305352A - 帳票出力方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、帳票定義機能においてセルデータ
のカラー出力定義機能の操作を容易にし、そのカラー出
力定義機能の利用を容易にする帳票出力方法を提供する
ことである。 【解決手段】 ＣＰＵ２は、ＲＡＭ４内の帳票データメ
モリ４ｂに記憶される帳票データの帳票印刷処理におい
て、その印刷対象として取得した帳票内の各セルデータ
内の階調印刷指定されたセル領域の配列情報を、ＲＡＭ
４内のｄａｔａ２メモリ４ｄ内に格納した後、ＣＰＵ２
は、その配列した対象セル内の数値データをＲＡＭ４内
のｄａｔａ１メモリ４ｃに格納されている変化方向情報
（昇順、降順等）に従ってソート方向を決定し、その印
刷対象セル数及び階調数から変化率を算出し、ｄａｔａ
１メモリ４ｃに設定されている設定色情報及びカラー印
字部７の設定可能階調数により、上記複数の印刷対象セ
ルをソート順に変化率に従って指定色の階調数を変化さ
せてカラー印字出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帳票出力方法に係
り、詳細には、複数セルから構成される表に対して設定
された定義データに基づいて帳票を出力する帳票出力方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、例えば、事務処理を主とするオフ
ィスコンピュータや汎用コンピュータ等においては、表
計算やデータベース等の各種アプリケーションプログラ
ムが利用されており、集計した表データを各種形式の帳
票で出力可能とする帳票出力機能を備えている。

【０００３】また、帳票を出力させるためには、その形
式や出力形態等の定義内容を設定する必要があり、例え
ば、アプリケーションプログラムに内蔵された帳票定義
機能を利用して行われており、まず、帳票形式を設定
し、この帳票内に出力する項目及び項目定義内容を設定
し、さらに設定項目に出力するデータが展開されたレコ
ードファイル名（表ファイル名）を設定し、出力形態を
設計画面上で設定するといった手順で行われている。

【０００４】このような手順で設定された帳票が画面上
に表示された状態で、その帳票内に展開されるセル毎に
出力されるデータの種類としては、文字、数値、複数の
項目から算出される計算結果等がある。さらに、従来の
帳票定義機能としては、セル単位で出力するデータの出
力形態を、セル単位で定義する機能も備えられており、
この定義機能を利用して、例えば、セル単位でデータの
出力色を指定することも可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表計算やデータベース等の各種アプリケーシ
ョンプログラムに内蔵された帳票定義機能のうちのセル
データの出力形態定義機能にあっては、セル単位で出力
するデータの出力形態を、セル単位で定義する機能を利
用する場合は、セル単位で定義内容を設定する必要があ
ったため、その出力形態の定義内容を設定する際の手間
が煩雑で、そのセルデータの出力形態定義機能を有効利
用することが難しいという問題があった。

【０００６】また、画面上に表示された帳票内に展開さ
れた所望セルの出力形態を変更するような場合にも、同
様にその出力形態の定義内容を設定する際の手間が煩雑
であるため、セルデータの出力形態定義機能が利用し難
い。

【０００７】本発明の課題は、帳票定義機能においてセ
ルデータのカラー出力定義機能の操作を容易にし、その
カラー出力定義機能の利用を容易にする帳票出力方法を
提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
複数セルから構成される帳票の該各セル内の数値データ
に応じて、当該各セルに背景色の濃度を自動的に割り当
てて出力する帳票出力方法であって、前記帳票内でセル
の範囲が指定されると、この指定された範囲のセル数に
応じて当該セル毎に変化率を算出するとともに、当該各
セル内の数値データに基づいてセル毎の順位を決定し、
該セル毎の変化率及び順位に基づいて、当該各セルに複
数段階の濃度の前記背景色を割り当てて出力することを
特徴としている。

【０００９】この請求項１記載の発明によれば、複数セ
ルから構成される帳票の該各セル内の数値データに応じ
て、当該各セルに背景色の濃度を自動的に割り当てて出
力する帳票出力方法であって、前記帳票内でセルの範囲
が指定されると、この指定された範囲のセル数に応じて
当該セル毎に変化率が算出されるとともに、当該各セル
内の数値データに基づいてセル毎の順位が決定され、該
セル毎の変化率及び順位に基づいて、当該各セルに複数
段階の濃度の前記背景色が割り当てられて出力される。

【００１０】したがって、帳票を印刷する際の指定した
対象セル領域内の変化条件に基づく色識別出力を容易に
行うことができる。

【００１１】その結果、指定された範囲の各セル内の数
値データの順位を背景色の階調数の変化により表現させ
るとことができ、帳票データの作成機能を備えるアプリ
ケーションプログラムに適用することにより、そのデー
タ出力機能の向上を図ることができる。

【００１２】この場合、請求項２に記載する発明のよう
に、請求項１記載の帳票出力方法において、前記帳票内
で指定された範囲の各セルの背景に網かけパターンの密
度を変えて出力するようにし、該セル毎の前記変化率及
び順位に基づいて、当該各セルの背景に複数段階の密度
の網かけパターンを割り当てて出力するようにしてもよ
い。

【００１３】この請求項２記載の発明の帳票出力方法に
よれば、前記帳票内で指定された範囲の各セルの背景に
網かけパターンの密度を変えて出力するようにし、該セ
ル毎の前記変化率及び順位に基づいて、当該各セルの背
景に複数段階の密度の網かけパターンが割り当てられて
出力される。

【００１４】したがって、各セル内の数値データの順位
を網かけパターンの変化により表現させることができ
る。

【００１５】また、請求項３に記載する発明のように、
請求項１記載の帳票出力方法において、前記帳票内で指
定された範囲のセル毎の前記変化率及び順位に基づい
て、当該各セル内の数値データの文字色を変えて出力す
るようにしてもよい。

【００１６】この請求項３記載の発明の帳票出力方法に
よれば、前記帳票内で指定された範囲のセル毎の前記変
化率及び順位に基づいて、当該各セル内の数値データの
文字色が変えられて出力される。

【００１７】したがって、各セル内の数値データの順位
を数値データの文字色の変化により表現させることがで
きる。

【００１８】また、請求項４に記載する発明のように、
請求項１記載の帳票出力方法において、前記帳票内で指
定された範囲のセル毎の前記変化率及び順位に基づい
て、当該各セル内の数値データの文字サイズを変えて出
力するようにしてもよい。

【００１９】この請求項４記載の発明の帳票出力方法に
よれば、前記帳票内で指定された範囲のセル毎の前記変
化率及び順位に基づいて、当該各セル内の数値データの
文字サイズが変えられて出力される。

【００２０】したがって、帳票データを利用したデータ
分析方法において、その分析結果を数値データの文字サ
イズの変化により出力させることを容易にすることがで
きる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。

【００２２】図１〜図６は、本発明の帳票出力方法を適
用したコンピュータシステムの一実施の形態を示す図で
ある。

【００２３】まず、構成を説明する。

【００２４】図１は、本実施の形態のコンピュータシス
テム１の要部構成を示すブロック図である。

【００２５】図１において、コンピュータシステム１
は、ＣＰＵ２、入力部３、ＲＡＭ４、記憶媒体制御部
５、記憶装置６、カラー印字部７及びカラー表示部８に
より構成されており、各部はバス９により接続されてい
る。

【００２６】ＣＰＵ（Central Processing Unit ）２
は、記憶装置６に記憶されているＧＵＩとしてのウイン
ドウシステムプログラム及び当該ウインドウシステムに
対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定
されたアプリケーションプログラム、入力部３から入力
される各種指示あるいはデータをＲＡＭ４内のワークメ
モリ４ａに格納し、この入力指示及び入力データに応じ
てＲＡＭ４内に格納したアプリケーションプログラムに
従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭ４内の
ワークメモリ４ａに格納するとともに、カラー表示部８
に表示する。そして、ワークメモリ４ａに格納した処理
結果を入力部３から入力指示される記憶装置６内の保存
先に保存する。

【００２７】また、ＣＰＵ２は、ＲＡＭ４内の帳票デー
タメモリ４ｂに記憶される帳票データの出力処理として
後述する帳票印刷処理において、その印刷対象の帳票デ
ータＲＡＭ４内の帳票データメモリ４ｂから取得し、そ
の取得した帳票内の各セルデータ内の階調印刷指定され
たセル領域の配列情報を、ＲＡＭ４内のｄａｔａ２メモ
リ４ｄ内に格納する。そして、ＣＰＵ２は、その配列し
た対象セル内の数値データをＲＡＭ４内のｄａｔａ１メ
モリ４ｃに格納されている変化方向情報（昇順、降順
等）に従ってソート方向を決定し、その印刷対象セル数
及び階調数から変化率を算出し、ｄａｔａ１メモリ４ｃ
に設定されている設定色情報及びカラー印字部７の設定
可能階調数により、上記複数の印刷対象セルをソート順
に変化率に従って指定色の階調数を変化させてカラー印
字出力させる。

【００２８】入力部３は、カーソルキー、数字入力キー
及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティ
ングデバイスであるマウスと、を備え、キーボードで押
下されたキーの押下信号をＣＰＵ２に出力するととも
に、マウスによる操作信号をＣＰＵ２に出力する。

【００２９】ＲＡＭ（Random Accesss Memory ）４は、
指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入
力データ及び処理結果等を格納するワークメモリ４ａ
と、帳票データを格納する帳票データメモリ４ｂと、上
記帳票印刷処理において階調印刷対象セルに色付けする
設定色情報、この帳票印刷処理において指定される変化
方向情報及び開始、終了セル座標情報を格納するｄａｔ
ａ１メモリ４ｃと、上記帳票印刷処理において階調印刷
対象セルに対応するセルの配列情報を格納するｄａｔａ
２メモリ４ｄと、を有する。

【００３０】記憶媒体制御部５は、図中に示す記憶媒体
１０（例えば、フロッピーディスク）を駆動制御する記
憶媒体駆動装置としての機能を有し、ＣＰＵ２からの指
示により記憶媒体１０を駆動して、書き込み指示が入力
された場合は指定されたデータを記憶媒体１０内の指定
された記憶領域に書き込み、読み出し指示が入力された
場合は指定されたデータを記憶媒体１０から読み出し、
ＲＡＭ４あるいは記憶装置６内の指定された記憶領域に
書き込む。

【００３１】記憶装置６は、プログラムやデータ等が予
め記憶されている記憶媒体を有しており、この記憶媒体
は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構
成されている。この記憶媒体は記憶装置６に固定的に設
けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、こ
の記憶媒体には上記ＧＵＩとしてのウインドウシステム
プログラム及び当該ウインドウシステムに対応する各種
アプリケーションプログラム、印刷処理プログラム及び
各処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。

【００３２】また、この記憶媒体に記憶するプログラ
ム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機
器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信
回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒体を
備えた記憶装置を設け、この記憶媒体に記憶されている
プログラム、データを通信回線を介して使用する構成に
してもよい。

【００３３】カラー印字部７は、ＣＰＵ２から入力され
る印字データ（帳票データ等）を指定された色で印刷出
力する。

【００３４】カラー表示部８は、ＣＲＴ（Cathode Ray
Tube）、液晶表示装置等により構成され、ＣＰＵ２から
入力される表示データを指定色で表示する。

【００３５】次に、本実施の形態の動作を説明する。

【００３６】まず、上記ＲＡＭ４内のｄａｔａ１メモリ
４ｃに格納される各種情報及びｄａｔａ２メモリ４ｄに
格納されるセル配列情報の各構成を図２に示す。

【００３７】図２に示すように、ｄａｔａ１メモリ４ｃ
では、上記帳票印刷処理において階調印刷対象セルに色
付けする設定色情報１と、この帳票印刷処理において指
定される数値データの変化方向（昇順、降順等）を指示
する変化方向情報２と、指定される印刷対象セル領域の
開始セルのＸ座標３及びＹ座標４と、その印刷対象セル
領域の終了セルのＸ座標５及びＹ座標６と、が設定され
る。

【００３８】また、図２に示すように、ｄａｔａ２メモ
リ４ｄでは、上記帳票印刷処理において指定される印刷
対象セル領域内の各セルの配列位置のＸ座標７及びＹ座
標８を対象セル毎に、その対象セル数分格納される。

【００３９】次いで、帳票印刷処理前に設定される設定
項目の内容を図３に示す。この図３に示す帳票印刷用の
設定項目としては、印刷対象セル領域を階調印刷する際
の印刷色を設定する指定色欄と、その指定された印刷対
象セル領域を設定する範囲欄及び印刷対象セル領域内の
数値データの変化方向を設定する変化方向欄と、よりな
っている。この図３では、指定色欄には“青”、範囲欄
には“Ａ１：Ａ７”、変化方向欄には“昇順”が設定さ
れた状態を示している。範囲欄の“Ａ１：Ａ７”は、印
刷対象セル領域がセルＡ１からセルＡ７までであること
を示す。このようにして設定された各設定項目は、ＲＡ
Ｍ４内のｄａｔａ１メモリ４ｃ内に格納される。

【００４０】次に、上記ＣＰＵ２により実行される帳票
印刷処理について図４に示すフローチャートに基づいて
説明する。

【００４１】まず、帳票印刷処理が入力部３からの入力
により指示され、印刷対象の帳票が指定されると、ＣＰ
Ｕ２は帳票印刷処理を開始し、その帳票データの帳票フ
ォームをＲＡＭ４内の帳票データメモリ４ｂから読み出
してワークメモリ４ａ内に展開して、カラー表示部８に
表示する。次いで、その展開した帳票フォーム内に帳票
データを展開して、カラー表示部８に表示する。そし
て、この表示した帳票データ内で階調印刷するセル領域
が指定されると、その階調印刷対象セル領域内のセル配
列情報をＲＡＭ４内のｄａｔａ２メモリ４ｄに上記図２
に示したように格納する（ステップＳ１）。

【００４２】次いで、他の階調印刷指定された対象セル
がまだあるか否かをチェックする（ステップＳ２）。対
象セルがまだある場合は、ステップＳ１に戻って配列情
報のｄａｔａ２メモリ４ｄへの格納を繰り返し行い、対
象セルが無い場合は、上記図３に示した項目設定により
ＲＡＭ４内のｄａｔａ１メモリ４ｃに格納された変化方
向情報、例えば、昇順に従って対象セルのソート方向を
決定する（ステップＳ３）。

【００４３】そして、ｄａｔａ２メモリ４ｄに格納した
配列情報に基づく対象セルの数値データを、ステップＳ
３で決定したソート方向に従ってソートし（ステップＳ
４）、すなわち、昇順に対象セルの数値データをソート
する。次いで、このソートした対象セルにより設定色の
変化率を算出する（ステップＳ５）。すなわち、対象セ
ルのセル数とカラー印字部７で設定される階調数との関
係からソートしたセル間の変化率を（階調数／セル数）
として算出する。

【００４４】次いで、ＲＡＭ４内のｄａｔａ１メモリ４
ｃに格納された設定色情報により設定色の初期値を獲得
し、すなわち上記図３に示した“青”を獲得し、ワーク
メモリ４ａ上に設定する（ステップＳ６）。そして、ｄ
ａｔａ２メモリ４ｄに格納した対象セルの配列順位に従
ってステップＳ６で設定されたメモリ上の色情報である
“青”を対象セルに設定する（ステップＳ７）。次い
で、ステップＳ６で設定されたメモリ上の色情報である
“青”を、ステップＳ５で算出された変化率に従って、
その階調を変化させてカラー表示部８に表示させ、この
表示内容をカラー印字部７から所定用紙にカラー印刷出
力させる（ステップＳ８）。

【００４５】すなわち、例えば、図５（Ａ）に示すよう
な帳票データに対して階調印刷の対象セル領域が、上記
図３で示した範囲（Ａ１〜Ａ７）と指定された場合、こ
の対象セルＡ１〜Ａ７のセル数が“７”で、カラー印字
部７に対して設定された印刷階調数が“３”だとする
と、ステップＳ５で算出する変化率は、セルＡ１の場合
は、１×（３／７）≒０．４２となり、階調数が“１”
に設定され、セルＡ１に対して設定色“青”が階調数
“１”で表示される。同様に他の対象セルに対しても変
化率が算出されて階調数が設定される。

【００４６】セルＡ２の変化率は、２×（３／７）≒
０．８５となり、階調数が“１”に設定され、セルＡ２
に対して設定色“青”が階調数“１”で表示され、セル
Ａ３の変化率は、３×（３／７）≒１．１となり、階調
数が“２”に設定され、セルＡ３に対して設定色“青”
が階調数“２”で表示される。また、セルＡ４の変化率
は、４×（３／７）≒１．７となり、階調数が“２”に
設定され、セルＡ４に対して設定色“青”が階調数
“２”で表示され、セルＡ５の変化率は、５×（３／
７）≒２．１となり、階調数が“３”に設定され、セル
Ａ５に対して設定色“青”が階調数“３”で表示され
る。さらに、セルＡ６の変化率は、６×（３／７）≒
２．５となり、階調数が“３”に設定され、セルＡ６に
対して設定色“青”が階調数“３”で表示され、セルＡ
７の変化率は、７×（３／７）＝３となり、階調数が
“３”に設定され、セルＡ７に対して設定色“青”が階
調数“３”で表示される。

【００４７】その結果、図５（Ｂ）に示すように、階調
印刷指定された各対象セルに指定色“青”が変化率に従
った階調数１〜３で表示される。そして、上記ソート方
向である“昇順”に従ってソートされて配列が変更され
た結果、図６に示すように、対象セルの配列が変更さ
れ、その配列に合わせてセル座標、設定背景色“青”及
び階調“１〜３”が設定されることになる。

【００４８】そして、図４のステップＳ９に戻って、対
象セルがまだあるか否かをチェックし、対象セルがまだ
ある場合は、ステップＳ７に戻って色情報の設定処理及
びステップＳ８の色情報の変化率に従う階調数変化処理
に戻る。対象セルが無い場合は、本処理を終了する。

【００４９】以上のように、本実施の形態のコンピュー
タシステム１では、帳票印刷処理において、予め指定さ
れ階調印刷対象セル範囲、印刷基本色及び変化方向（ソ
ート方向）により、その対象セル範囲内のセル数及びカ
ラー印字部７に対して設定される階調数に基づいて、そ
のセル毎に変化率が算出されるとともに、指定された変
化方向にセル順位が決定され、この変化率及び順位に基
づいて各セルの背景色として基本色＋階調数が自動的に
設定されてカラー印字部７からカラー印刷出力されるた
め、セル毎に色指定を定義する必要がなくなり、対象セ
ル内でカラー情報を定義する手間を省略することができ
る。

【００５０】また、帳票印刷処理においては、このｄａ
ｔａ１メモリ４ｃ及びｄａｔａ２メモリ４ｄに従って、
印刷対象帳票内で指定された対象セル領域の各セルに対
して、そのセル毎の変化率及び順位に基づいて自動的に
階調数が設定されてカラー表示されてカラー印刷出力さ
れるため、帳票を印刷する際の指定した対象セル領域内
の変化条件に基づく色識別出力を容易に行うことができ
る。

【００５１】その結果、帳票データを利用したデータ分
析方法において、その分析結果を指定色の階調数の変化
により出力させるとことを容易にでき、帳票データの作
成機能を備えるアプリケーションプログラムに適用する
ことにより、そのデータ出力機能の向上を図ることがで
きる。

【００５２】なお、上記実施の形態の帳票印刷処理で
は、対象セルのセル背景色の階調数（濃度）を、そのセ
ル毎の変化率及びソート順位に応じて変更するようにし
た場合を説明したが、網かけパターンの密度を変化させ
るようにしてもよいし、そのセル内の数値データの文字
色を変化させるようにしてもよいし、また、そのセル内
の数値データの文字サイズを変化させるようにしてもよ
い。

【００５３】これらの場合、帳票データを利用したデー
タ分析方法において、その分析結果を、網かけパターン
の変化、文字色の変化及び文字サイズの変化として出力
させることを容易にできる。

【００５４】なお、上記実施の形態の帳票印刷処理で
は、図３に示した設定内容（セル範囲、基本色、変化方
向の各設定項目）、図５及び図６に示した帳票データに
ついて、対象セルの変化率及びソート順位に応じた基本
色の階調を変化させた場合を説明したが、他の設定内容
及び他の帳票データについても同様に、その対象セルの
変化率及びソート順位に応じた基本色の階調を変化させ
た出力が可能であることは勿論である。

【００５５】

【発明の効果】請求項１記載の発明の帳票出力方法によ
れば、帳票を出力する際の指定した対象セル領域内の変
化条件に基づく色識別出力を容易に行うことができる。

【００５６】その結果、対象セル範囲におけるセルデー
タの順位をセル背景色の階調数の変化により表現できる
ので、視覚的に分かり易くなり、帳票データの作成機能
を備えるアプリケーションプログラムに適用することに
より、そのデータ出力機能の向上を図ることができる。

【００５７】請求項２記載の発明の帳票出力方法によれ
ば、対象セル範囲におけるセルデータの順位を各セルの
背景となる網かけパターンの変化により表現することが
できる。

【００５８】請求項３記載の発明の帳票出力方法によれ
ば、対象セル範囲におけるセルデータの順位を各セルに
出力される数値データの文字色の変化により表現するこ
とができる。

【００５９】請求項４記載の発明の帳票出力方法によれ
ば、対象セル範囲におけるセルデータの順位を各セルに
出力される数値データの文字サイズの変化により表現す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の帳票出力方法を適用した一実施の形態
のコンピュータシステムの要部構成を示すブロック図。

【図２】図１のＲＡＭ内のｄａｔａ１メモリ及びｄａｔ
ａ２メモリに格納される各種情報の構成を示す図。

【図３】本実施の形態の帳票印刷処理実行前に設定され
る設定項目の内容を示す図。

【図４】図１のＣＰＵにより実行される帳票印刷処理の
フローチャート。

【図５】図４り帳票印刷処理において階調印刷の対象セ
ルが指定された帳票データの一例を示す図。

【図６】図４り帳票印刷処理により図５の帳票データの
対象セルの配列が変更されて色及び階調が設定された状
態を示す図。

【符号の説明】

１ コンピュータシステム ２ ＣＰＵ ３ 入力部 ４ ＲＡＭ ４ａ ワークメモリ ４ｂ 帳票データメモリ ４ｃ ｄａｔａ１メモリ ４ｄ ｄａｔａ２メモリ ５ 記憶媒体制御部 ６ 記憶装置 ７ カラー印字部 ８ カラー表示部 ９ バス １０ 記憶媒体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数セルから構成される帳票の該各セル内
   の数値データに応じて、当該各セルに背景色の濃度を自
   動的に割り当てて出力する帳票出力方法であって、 前記帳票内でセルの範囲が指定されると、この指定され
   た範囲のセル数に応じて当該セル毎に変化率を算出する
   とともに、当該各セル内の数値データに基づいてセル毎
   の順位を決定し、該セル毎の変化率及び順位に基づい
   て、当該各セルに複数段階の濃度の前記背景色を割り当
   てて出力することを特徴とする帳票出力方法。
2. 【請求項２】前記帳票内で指定された範囲の各セルの背
   景に網かけパターンの密度を変えて出力するようにし、
   該セル毎の前記変化率及び順位に基づいて、当該各セル
   の背景に複数段階の密度の網かけパターンを割り当てて
   出力することを特徴とする請求項１記載の帳票出力方
   法。
3. 【請求項３】前記帳票内で指定された範囲のセル毎の前
   記変化率及び順位に基づいて、当該各セル内の数値デー
   タの文字色を変えて出力することを特徴とする請求項１
   記載の帳票出力方法。
4. 【請求項４】前記帳票内で指定された範囲のセル毎の前
   記変化率及び順位に基づいて、当該各セル内の数値デー
   タの文字サイズを変えて出力することを特徴とする請求
   項１記載の帳票出力方法。