JPH09302802A - 建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造 - Google Patents

建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造

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JPH09302802A
JPH09302802A JP13973896A JP13973896A JPH09302802A JP H09302802 A JPH09302802 A JP H09302802A JP 13973896 A JP13973896 A JP 13973896A JP 13973896 A JP13973896 A JP 13973896A JP H09302802 A JPH09302802 A JP H09302802A
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JP
Japan
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plate
building
water
gypsum
board
Prior art date
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Pending
Application number
JP13973896A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Umehara
和幸 梅原
Keigo Karashina
恵吾 唐品
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨露に曝される建物の屋根、壁及び軒天井等
の材料として板状の石膏系建材を使用し、その特性であ
る防・耐火性、遮音性、断熱性及び施工性等を活用し、
特に経済性に優れた建物の屋根、外壁及び軒天井等の構
造を提供すること。 【解決手段】 木質系或は鉄骨製の下地面或はその上方
に、吸水量が10%以下の撥水性を有し、且つ比重が1
〜1.6である硬質石膏板を配設したことを特徴とする
建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構築物、特に建物
の屋根、外壁及び軒天井(以下、軒天という)等の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集中化の進む都市下における住
宅は隣家と接近し、火災時における延焼問題が危惧され
ており、建物の内装を含め、屋根や軒天を含めた外壁等
の防・耐火性が重要視されている。又、住宅には住環境
を快適なものとすべく、遮音性及び断熱性が要求されて
いると共に施工性及び経済性等が切望されている。
【0003】一方、板状の石膏系建材は、防・耐火性、
遮音性、断熱性、施工性及び経済性に優れ、その特性は
他の窯業系建材や木質系建材と比べ総合的に勝るとも劣
らず、特に価格の点では低廉であるといった経済性にお
ける利点がある。しかしながら、湿気が多く雨期の長い
我が国においては、板状の石膏系建材は、一般に水に対
して脆いことや、外壁材としては強度が不足して不適当
であるといった一般通念から、建物の屋根、外壁及び軒
天等には用いられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、本発
明は、雨露に曝される屋根、壁及び軒天等の材料として
板状の石膏系建材を使用し、その特性である防・耐火
性、遮音性、断熱性及び施工性等を活用し、特に経済性
に優れた建物の屋根、外壁及び軒天等の構造を得ること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、木質系或は鉄骨
製の下地面或はその上方に、吸水量が10%以下の撥水
性を有し、且つ比重が1〜1.6である硬質石膏板を配
設したことを特徴とする建物の屋根、外壁及び軒天等の
構造である。
【0006】本発明によれば、板状の石膏系建材とし
て、石膏コア中に補強繊維及び撥水剤を含有し、且つ表
裏面が原紙で被覆された比重1.0〜1.6で構成され
た撥水性を有する高強度の硬質石膏板を使用することに
より、前記従来技術の課題を効率的に解決することがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に実施の形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。本発明で使用する撥水性の硬質石
膏板とは、曲げ強度が少なくとも40kg/cm2、好
ましくは50kg/cm2以上であり、圧縮強度が少な
くとも80kg/cm2、好ましくは100kg/cm2
以上であり、且つ2時間水中にドブ漬けしたしたときの
吸水量が10%(好ましくは5%)以下である撥水性を
有する硬質石膏板である。該硬質石膏板の寸法は、厚さ
9.5mm、12.5mm、15mm、16mm、18
mm、21mm等;幅606mm、910mm等;長さ
1820mm、2450mm、2730mm等、及びそ
の他種々の寸法のものがあり、本発明では、本発明の構
造に適当なものを種々選択して使用する。
【0008】尚、硬質石膏板の強度向上を目的としてコ
ア中に含有される補強繊維には、一般に古紙や段ボール
等を解砕した紙繊維、ガラス繊維及び炭素繊維等が1種
以上使用されており、撥水性を付与するための撥水剤に
は、公知のアスファルト系、パラフィン系及びシリコン
系等の撥水剤が使用されている。尚、撥水処理は石膏コ
アの表面を被覆する原紙にも行なわれていることが望ま
しい。
【0009】又、硬質石膏板の強度の達成や、防・耐火
性の向上を目的として、撥水性の硬質石膏板を複数枚、
糊及び/又はビス等を用いて同一方向若しくは直交させ
て積層して使用することもできる。更に、本発明の構造
は、撥水性の硬質石膏板を、木質系或は鉄骨製の下地面
に直接取り付けることができるばかりでなく、前記下地
組の木質系或は鉄骨系等の上方に、木毛セメント板等の
他の建材を介在させて取り付けることもできる。
【0010】
【実施例】次に図面を参照して本発明を更に具体的に説
明する。図5(a)及び(b)は、従来より汎用されて
いる一例として挙げる屋根下地構造の斜視図であり、1
の母屋が、(a)は木質系、(b)は鉄骨製の下地構造
を示す。又、2は垂木、3は野地板、4は防水材、5は
仕上げ材を示す。
【0011】2の垂木は、木質のものが一般に使用され
るが、鋼材が採用されることがある。3の野地板には一
般に合板が使用され、4の防水材には、例えば、アスフ
ァルトフェルト等の防水シートが使用されている。5の
仕上げ材には、カラー鉄板等の薄鋼板、瓦(粘土がわ
ら、石綿・粘土瓦等)及びスレート等が使用される。
【0012】図1は、一例として挙げる本発明の屋根構
造の斜視図である。本発明の構造では、野地板として撥
水性を有し且つ高強度の硬質石膏板3が使用されるの
で、図5に示す如き防水材4(例えば、アスファルトフ
ェルト)は必ずしも必要とせず、省略することができ、
施工に際して硬質石膏板3を適当な形状に切断する必要
があるときは、該石膏板は前記の如く構成されているの
で、その表面に多少深めにナイフを入れるだけで必要な
寸法に簡単に切断することができる。
【0013】本実施例で使用する硬質石膏板3は、防・
耐火性においても、吸水量5%、曲げ強度50kg/c
2、比重1.3、厚さ9.5mmの撥水性の硬質石膏
板は、昭和45年建設省告示第1828号に規定する防
火性能試験に不燃材料として合格しており、熱伝導率も
0.160kcal/m.h.℃と低く、又、遮音性に
おいてもJIS A 1416[実験室における音響透
過損失測定方法」に準じて行なったところTLD25で
ある。
【0014】従って上記の硬質石膏板を用いる本発明の
構造は、防・耐火性、断熱性及び遮音性が向上したもの
となり、又、硬質石膏板自体が撥水性を有するので雨水
等による強度の低下はない。更に、その硬質石膏板は低
価格であるので、該硬質石膏板を使用する本発明の構造
物は安く上がり経済的である。尚、図1には表層材は示
されていないが、図1の構造においても、図5の場合と
同様に仕上げ材(表層材)5を使用することができ、そ
の材質は特に限定されず、前述した材料等から適宜選択
して使用することができる。
【0015】図2は、一例として挙げる木軸組に撥水性
の硬質石膏板3aを配設した本発明の外壁の構造に、仕
上げ材(外装材)5として波状のカラー亜鉛鉄板及びス
レート板を配設した外壁の斜視図である。図3は、一例
として挙げる鋼製の不燃軸組1aに撥水性の硬質石膏板
3aを配設した本発明の外壁の構造に、仕上げ材(外装
材)5として波状のカラー亜鉛鉄板を配設した外壁の斜
視図である。尚、該外壁の構造等の表層は、上記の材料
以外にも、ペンキ等の塗料やテクスチャーペイント等を
用いて硬質石膏板表面を塗装により仕上げることもでき
る。
【0016】図4は、一例として挙げる木軸組に撥水性
の硬質石膏板3を配設した本発明の軒天と、その周囲の
外壁及び屋根等の構造の斜視図である。3cは軒天に用
いた撥水性の硬質石膏板、3bは鼻かくしの下地に用い
た撥水性の硬質石膏板を示す。尚、該軒天の仕上げに
は、一般にペンキ等の塗料やテクスチャーペイントによ
り塗装仕上げされる。又、予め意匠を施した撥水性の硬
質石膏板(例えば、石膏芯材を化粧した原紙で被覆した
化粧硬質石膏板)を用いるときは、上記の塗装工程を省
略することができるので好ましい。
【0017】図2、図3及び図4の本発明の外壁の構造
と軒天の構造は、それを構成する硬質石膏板が、特に防
・耐火性に優れており、又、撥水性を有し、雨水等によ
る強度の低下はなく、熱伝導率も低く、遮音性・施工性
も良く、更には低価格であるので、防・耐火性、遮音
性、断熱性、施工性及び経済性に優れた構造であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、雨露に曝される建物の
屋根、外壁及び軒天等の構造は、それを構成する材料と
して、石膏コア中に補強繊維及び撥水剤を含有し、且つ
表裏面が原紙で被覆された比重が1.0〜1.6である
撥水性を有する高強度の硬質石膏板が使用されるので、
防・耐火性、遮音性、断熱性、施工性及び経済性に優れ
た構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の屋根構造の1例の斜視図。
【図2】 本発明の1例の外壁の斜視図。
【図3】 本発明の他の例の外壁の斜視図。
【図4】 本発明の1例の軒天と、その周囲の外壁及び
屋根等の構造の斜視図。
【図5】 従来の屋根下地構造の斜視図。
【符号の説明】
1:母屋 2:垂木 3:野地板 3c:軒天に用いた撥水性の硬質石膏板 3d:鼻かくしの下地に用いた撥水性の硬質石膏板 4:防水材 5:仕上げ材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質系或は鉄骨製の下地面或はその上方
    に、吸水量が10%以下の撥水性を有し、且つ比重が1
    〜1.6である硬質石膏板を配設したことを特徴とする
    建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造。
  2. 【請求項2】 木質系或は鉄骨製の下地面或はその上方
    に木毛セメント板等の他の建材を介した請求項1に記載
    の建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造。
JP13973896A 1996-05-10 1996-05-10 建物の屋根、外壁及び軒天井等の構造 Pending JPH09302802A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999025936A1 (fr) * 1997-11-13 1999-05-27 Yoshino Gypsum Co., Ltd. Plaque decorative
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