JPH09302625A - 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 - Google Patents
鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法Info
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Abstract
法を提供する。 【解決手段】 上下フランジ(1, 2)のうちの少なくとも
下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用いるとともに、
現地で接合される鋼管フランジ(2A)の継手部に対応した
ウエブ(3) 面に切欠き(15)を設けて構成する。
Description
する鈑桁およびその製造方法に関する。
ートガーダ)は、図4に示すように、鋼板を切断してな
る上下フランジ1,2とウエブ3を溶接あるいは鋲接に
より集成して、その上フランジ1を床版4にスラブアン
カ(またはずれ止め)5で接合することにより、I型の
断面を成形し軽量でかつ曲げ剛性の高い橋梁構造とした
ものが一般的に用いられている。
よる耐荷力の低下を防ぐため、図5(a) ,(b) に示すよ
うな三角形断面フランジ1a,1bにするとか、図5
(c) に示すような円形断面(鋼管)フランジ1cにする
など、圧縮に強い閉断面化した構造も一部で用いられて
いる。これらの構造は、運搬可能な部材長さで工場にお
いて製作し、現地において高力ボルトもしくは現地溶接
で接合し、所定の長さに組み立てられている。
た従来技術の鈑桁構造では、工場において運搬可能な部
材長さで製作し、その後現地において高力ボルトで接合
し所定の長さに組み立てるのが一般的であるが、断面を
構成する鋼板の板厚が増加すると、所要ボルトの本数が
著しく増加し、ボルト孔の断面欠損と相まって接合部の
設計が困難になる場合が生じて、継手効率の高い全断面
現場溶接が必要となる。
の溶接集成鈑桁では溶接線が直交することが多く、また
上下フランジ1,2では図6(a) ,(b) に示すように、
上フランジ1の溶接継手6および下フランジ2の溶接継
手7の溶接時に、自由端部に溶接欠陥を防ぐためのエン
ドタブ8,9を必要とするなど、自動溶接化や溶接品質
の確保(特に靱性値の確保)に問題が多く、全断面現場
溶接の実用化が阻害されていた。なお、図中、10はウエ
ブ溶接継手、11は上フランジ1とウエブ3との溶接継
手、12は下フランジ2とウエブ3との溶接継手である。
継手10の代わりにウエブ継手板13を用いてボルト14で接
合する場合は、溶接継手部が鋼板の突き合わせ溶接のみ
となるため、継手部全体の変形性能がウエブのボルト接
合部の変形性能に支配される結果、フランジ継手部に過
大なる局部変形が集中する可能性がある。さらに、従来
技術による鈑桁では、上下フランジ1,2の縁端に塗料
の不均一部が発生することが不可避となることから、塗
膜の剥離や劣化が生じ易く、鈑桁橋梁の防食上の問題点
となっていた。
課題を解決すべくなされたものであって、少なくとも下
フランジに鋼管フランジを用いた鈑桁およびその製造方
法を提供することを目的とする。
(1, 2)をウエブ(3) で接合し、その上フランジ(1) を床
版(4) にスラブアンカ(5) で接合してなる断面H型の鈑
桁であって、少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ
(2A)を用いるとともに、現地で接合される鋼管フランジ
(2A)の継手部に対応したウエブ(3) 面に切欠き(15)を設
けてなることを特徴とする鋼管フランジを有する鈑桁で
ある。
エブ(3) で接合し、その上フランジ(1) を床版(4) にス
ラブアンカ(5) で接合してなる断面H型の鈑桁の製造方
法であって、少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ
(2A)を用い、ウエブ(3) に設けられた切欠き(15)を介し
て現地で全自動円周溶接機を用いて鋼管フランジ(2A)の
継手部を溶接し、ウエブ(3) を溶接またはウエブ継手板
(13)とボルト(14)で接合することを特徴とする鋼管フラ
ンジを有する鈑桁の製造方法である。
態について、図面を参照して詳しく説明する。図1は本
発明の一実施例を示す斜視図であり、従来例との違いは
下フランジ2の代わりに鋼管フランジ2Aを用いた点で
ある。そして、現地で鋼管フランジ2A同士を接合する
のに備えて、ウエブ3の接合部に対応した部分に切欠き
15を予め設けておくようにする。この切欠き15は、既に
実用化が進んでいるパイプライン等の横置き鋼管の全周
自動溶接機が適用可能にするためのもので、その大きさ
は溶接機の回転運動に支障のない大きさとする。
エブ溶接継手10はエレクトロガス溶接等の高能率自動溶
接機で溶接することにより、溶接欠陥が生じ易くかつ現
場での溶接部の靱性が低下する溶接線の交差部が無く、
現場での溶接能率を著しく高めることが可能となる。こ
れによって、1ジョイント当たりの溶接時間を約30%も
の効率化を図ることが可能である。
フランジを用いているが、これは従来技術を用いても下
向きの自動溶接の適用が可能であることから、エンドタ
ブの取り付けおよび撤去作業のみが溶接能率を阻害する
ことにとどまる点を勘案したものである。つぎに、図2
は上記した図1の鈑桁にさらに上フランジ1の代わりに
鋼管フランジ1Aを用いた場合を示したものであり、鋼
管フランジ1Aの溶接継手6aにエンドタブを要しない
から、現場での溶接能率をさらに著しく高めることが可
能となる。また、フランジに端面が無くなることから、
塗膜厚を均等に施工することができ、塗装の弱点も解消
できる。
の鈑桁のウエブ3の接合にウエブ継手板13を用いてボル
ト14で締め付けた例を示したものである。これらについ
ては、従来例の鈑桁ではせん断力の伝達がほとんどウエ
ブ3を介して行われていることから、ウエブ3同士の接
合はせん断力に対して強度を確保する必要があったが、
本発明の鈑桁構造では、鋼管フランジ2Aあるいは1A
の接合部のせん断抵抗が大きくなることから、ウエブ3
同士の接合に用いるウエブ継手板13は少ないボルト14の
本数で接合が可能である。
れば、少なくとも下フランジに鋼管フランジを用いると
ともに、現地で接合される鋼管フランジの継手部に対応
したウエブ面に切欠きを設けるようにしたので、現地で
の全断面溶接を効率よく行うことができる。
少なくとも下フランジに鋼管フランジを用い、ウエブに
設けられた切欠きを介して現地で全自動円周溶接機を用
いて鋼管フランジの継手部を溶接し、ウエブ同士を溶接
またはウエブ継手部材とボルトで接合するようにしたの
で、現地での全断面溶接を効率よく行うことができると
ともに、溶接線の交差部をなくすことができ、これによ
って溶接品質の確保および防食性の向上が可能になる。
Claims (2)
- 【請求項1】 上下フランジ(1, 2)をウエブ(3) で接合
し、その上フランジ(1) を床版(4) にスラブアンカ(5)
で接合してなる断面H型の鈑桁であって、 少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用いる
とともに、現地で接合される鋼管フランジ(2A)の継手部
に対応したウエブ(3) 面に切欠き(15)を設けてなること
を特徴とする鋼管フランジを有する鈑桁。 - 【請求項2】 上下フランジ(1, 2)をウエブ(3) で接合
し、その上フランジ(1) を床版(4) にスラブアンカ(5)
で接合してなる断面H型の鈑桁の製造方法であって、 少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用い、
ウエブ(3) に設けられた切欠き(15)を介して現地で全自
動円周溶接機を用いて鋼管フランジ(2A)の継手部を溶接
し、ウエブ(3) を溶接またはウエブ継手板(13)とボルト
(14)で接合することを特徴とする鋼管フランジを有する
鈑桁の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12317396A JP3753160B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 |
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JP12317396A JP3753160B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09302625A true JPH09302625A (ja) | 1997-11-25 |
JP3753160B2 JP3753160B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=14854001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12317396A Expired - Fee Related JP3753160B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3753160B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7854363B2 (en) | 2003-12-16 | 2010-12-21 | The Boeing Company | Structural assemblies and preforms therefor formed by friction welding |
CN102962558A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-03-13 | 大连船舶重工船业有限公司 | 一种承重h型钢的建造方法 |
US8506201B2 (en) | 2003-12-16 | 2013-08-13 | The Boeing Company | Structural assemblies and preforms therefor formed by linear friction welding |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP12317396A patent/JP3753160B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8506201B2 (en) | 2003-12-16 | 2013-08-13 | The Boeing Company | Structural assemblies and preforms therefor formed by linear friction welding |
CN102962558A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-03-13 | 大连船舶重工船业有限公司 | 一种承重h型钢的建造方法 |
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JP3753160B2 (ja) | 2006-03-08 |
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