JPH09302625A - 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 - Google Patents

鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09302625A
JPH09302625A JP12317396A JP12317396A JPH09302625A JP H09302625 A JPH09302625 A JP H09302625A JP 12317396 A JP12317396 A JP 12317396A JP 12317396 A JP12317396 A JP 12317396A JP H09302625 A JPH09302625 A JP H09302625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
web
steel pipe
welding
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12317396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3753160B2 (ja
Inventor
Yutaka Kawai
豊 川井
Shigeru Okata
茂 大方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP12317396A priority Critical patent/JP3753160B2/ja
Publication of JPH09302625A publication Critical patent/JPH09302625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3753160B2 publication Critical patent/JP3753160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 上下フランジ(1, 2)のうちの少なくとも
下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用いるとともに、
現地で接合される鋼管フランジ(2A)の継手部に対応した
ウエブ(3) 面に切欠き(15)を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管フランジを有
する鈑桁およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、桁橋構造の一種である鈑桁(プレ
ートガーダ)は、図4に示すように、鋼板を切断してな
る上下フランジ1,2とウエブ3を溶接あるいは鋲接に
より集成して、その上フランジ1を床版4にスラブアン
カ(またはずれ止め)5で接合することにより、I型の
断面を成形し軽量でかつ曲げ剛性の高い橋梁構造とした
ものが一般的に用いられている。
【0003】また、上フランジ1については、圧縮力に
よる耐荷力の低下を防ぐため、図5(a) ,(b) に示すよ
うな三角形断面フランジ1a,1bにするとか、図5
(c) に示すような円形断面(鋼管)フランジ1cにする
など、圧縮に強い閉断面化した構造も一部で用いられて
いる。これらの構造は、運搬可能な部材長さで工場にお
いて製作し、現地において高力ボルトもしくは現地溶接
で接合し、所定の長さに組み立てられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の鈑桁構造では、工場において運搬可能な部
材長さで製作し、その後現地において高力ボルトで接合
し所定の長さに組み立てるのが一般的であるが、断面を
構成する鋼板の板厚が増加すると、所要ボルトの本数が
著しく増加し、ボルト孔の断面欠損と相まって接合部の
設計が困難になる場合が生じて、継手効率の高い全断面
現場溶接が必要となる。
【0005】しかし、全断面現場溶接の場合では、鋼板
の溶接集成鈑桁では溶接線が直交することが多く、また
上下フランジ1,2では図6(a) ,(b) に示すように、
上フランジ1の溶接継手6および下フランジ2の溶接継
手7の溶接時に、自由端部に溶接欠陥を防ぐためのエン
ドタブ8,9を必要とするなど、自動溶接化や溶接品質
の確保(特に靱性値の確保)に問題が多く、全断面現場
溶接の実用化が阻害されていた。なお、図中、10はウエ
ブ溶接継手、11は上フランジ1とウエブ3との溶接継
手、12は下フランジ2とウエブ3との溶接継手である。
【0006】また、図6(c) に示すように、ウエブ溶接
継手10の代わりにウエブ継手板13を用いてボルト14で接
合する場合は、溶接継手部が鋼板の突き合わせ溶接のみ
となるため、継手部全体の変形性能がウエブのボルト接
合部の変形性能に支配される結果、フランジ継手部に過
大なる局部変形が集中する可能性がある。さらに、従来
技術による鈑桁では、上下フランジ1,2の縁端に塗料
の不均一部が発生することが不可避となることから、塗
膜の剥離や劣化が生じ易く、鈑桁橋梁の防食上の問題点
となっていた。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決すべくなされたものであって、少なくとも下
フランジに鋼管フランジを用いた鈑桁およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下フランジ
(1, 2)をウエブ(3) で接合し、その上フランジ(1) を床
版(4) にスラブアンカ(5) で接合してなる断面H型の鈑
桁であって、少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ
(2A)を用いるとともに、現地で接合される鋼管フランジ
(2A)の継手部に対応したウエブ(3) 面に切欠き(15)を設
けてなることを特徴とする鋼管フランジを有する鈑桁で
ある。
【0009】また、本発明は、上下フランジ(1, 2)をウ
エブ(3) で接合し、その上フランジ(1) を床版(4) にス
ラブアンカ(5) で接合してなる断面H型の鈑桁の製造方
法であって、少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ
(2A)を用い、ウエブ(3) に設けられた切欠き(15)を介し
て現地で全自動円周溶接機を用いて鋼管フランジ(2A)の
継手部を溶接し、ウエブ(3) を溶接またはウエブ継手板
(13)とボルト(14)で接合することを特徴とする鋼管フラ
ンジを有する鈑桁の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について、図面を参照して詳しく説明する。図1は本
発明の一実施例を示す斜視図であり、従来例との違いは
下フランジ2の代わりに鋼管フランジ2Aを用いた点で
ある。そして、現地で鋼管フランジ2A同士を接合する
のに備えて、ウエブ3の接合部に対応した部分に切欠き
15を予め設けておくようにする。この切欠き15は、既に
実用化が進んでいるパイプライン等の横置き鋼管の全周
自動溶接機が適用可能にするためのもので、その大きさ
は溶接機の回転運動に支障のない大きさとする。
【0011】そして、架設現場では、ウエブ3同士のウ
エブ溶接継手10はエレクトロガス溶接等の高能率自動溶
接機で溶接することにより、溶接欠陥が生じ易くかつ現
場での溶接部の靱性が低下する溶接線の交差部が無く、
現場での溶接能率を著しく高めることが可能となる。こ
れによって、1ジョイント当たりの溶接時間を約30%も
の効率化を図ることが可能である。
【0012】この例では、上フランジ1に従来例の鋼板
フランジを用いているが、これは従来技術を用いても下
向きの自動溶接の適用が可能であることから、エンドタ
ブの取り付けおよび撤去作業のみが溶接能率を阻害する
ことにとどまる点を勘案したものである。つぎに、図2
は上記した図1の鈑桁にさらに上フランジ1の代わりに
鋼管フランジ1Aを用いた場合を示したものであり、鋼
管フランジ1Aの溶接継手6aにエンドタブを要しない
から、現場での溶接能率をさらに著しく高めることが可
能となる。また、フランジに端面が無くなることから、
塗膜厚を均等に施工することができ、塗装の弱点も解消
できる。
【0013】さらに、図3(a) ,(b) は上記の図1,2
の鈑桁のウエブ3の接合にウエブ継手板13を用いてボル
ト14で締め付けた例を示したものである。これらについ
ては、従来例の鈑桁ではせん断力の伝達がほとんどウエ
ブ3を介して行われていることから、ウエブ3同士の接
合はせん断力に対して強度を確保する必要があったが、
本発明の鈑桁構造では、鋼管フランジ2Aあるいは1A
の接合部のせん断抵抗が大きくなることから、ウエブ3
同士の接合に用いるウエブ継手板13は少ないボルト14の
本数で接合が可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鈑桁によ
れば、少なくとも下フランジに鋼管フランジを用いると
ともに、現地で接合される鋼管フランジの継手部に対応
したウエブ面に切欠きを設けるようにしたので、現地で
の全断面溶接を効率よく行うことができる。
【0015】また、本発明の鈑桁の製造方法によれば、
少なくとも下フランジに鋼管フランジを用い、ウエブに
設けられた切欠きを介して現地で全自動円周溶接機を用
いて鋼管フランジの継手部を溶接し、ウエブ同士を溶接
またはウエブ継手部材とボルトで接合するようにしたの
で、現地での全断面溶接を効率よく行うことができると
ともに、溶接線の交差部をなくすことができ、これによ
って溶接品質の確保および防食性の向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来例を示す正面図である。
【図5】他の従来例を示す正面図である。
【図6】従来例の製造工程を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 上フランジ 1A 鋼管フランジ 2 下フランジ 2A 鋼管フランジ 3 ウエブ 4 床版 5 スラブアンカ 6,7,10, 11, 12 溶接継手 8,9 エンドタブ 10 ウエブ溶接継手 13 ウエブ継手板 14 ボルト 15 切欠き

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下フランジ(1, 2)をウエブ(3) で接合
    し、その上フランジ(1) を床版(4) にスラブアンカ(5)
    で接合してなる断面H型の鈑桁であって、 少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用いる
    とともに、現地で接合される鋼管フランジ(2A)の継手部
    に対応したウエブ(3) 面に切欠き(15)を設けてなること
    を特徴とする鋼管フランジを有する鈑桁。
  2. 【請求項2】 上下フランジ(1, 2)をウエブ(3) で接合
    し、その上フランジ(1) を床版(4) にスラブアンカ(5)
    で接合してなる断面H型の鈑桁の製造方法であって、 少なくとも下フランジ(2) に鋼管フランジ(2A)を用い、
    ウエブ(3) に設けられた切欠き(15)を介して現地で全自
    動円周溶接機を用いて鋼管フランジ(2A)の継手部を溶接
    し、ウエブ(3) を溶接またはウエブ継手板(13)とボルト
    (14)で接合することを特徴とする鋼管フランジを有する
    鈑桁の製造方法。
JP12317396A 1996-05-17 1996-05-17 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3753160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12317396A JP3753160B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12317396A JP3753160B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09302625A true JPH09302625A (ja) 1997-11-25
JP3753160B2 JP3753160B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=14854001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12317396A Expired - Fee Related JP3753160B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3753160B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7854363B2 (en) 2003-12-16 2010-12-21 The Boeing Company Structural assemblies and preforms therefor formed by friction welding
CN102962558A (zh) * 2012-11-15 2013-03-13 大连船舶重工船业有限公司 一种承重h型钢的建造方法
US8506201B2 (en) 2003-12-16 2013-08-13 The Boeing Company Structural assemblies and preforms therefor formed by linear friction welding

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7854363B2 (en) 2003-12-16 2010-12-21 The Boeing Company Structural assemblies and preforms therefor formed by friction welding
US8506201B2 (en) 2003-12-16 2013-08-13 The Boeing Company Structural assemblies and preforms therefor formed by linear friction welding
CN102962558A (zh) * 2012-11-15 2013-03-13 大连船舶重工船业有限公司 一种承重h型钢的建造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3753160B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006183444A (ja) 鉄骨梁の開口補強工法
JPH05311746A (ja) コンクリート充填鋼管構造
JPH09302625A (ja) 鋼管フランジを有する鈑桁およびその製造方法
JPH05339937A (ja) 中空管の接合構造
JP3951793B2 (ja) 鋼管柱の連結構造
Carter et al. Economy in steel
JPH10237957A (ja) 鋼材のジョイント構造およびこれに用いられる継手部材の製造方法
JP2815817B2 (ja) エンドプレート形式鉄骨構造体の接合構造およびその接合方法
JP2001081723A (ja) デッキ
JPH02107887A (ja) フランジ継手
JPH05295800A (ja) 管接合構造
JP2004324322A (ja) 鉄骨フレーム耐震補強構造および補強工法
JPH05148819A (ja) 鋼桁の連結方法
JPS6033962A (ja) 柱,梁接合装置
JP2003213796A (ja) 角形鋼管部材の接合方法及び接合構造
JPH0860741A (ja) H形鋼柱の無溶接接合構造
JPH04146343A (ja) 柱・梁接合工法
JP2003013497A (ja) 建築鉄骨の柱梁接合構造及びその施工方法
JP2001214543A (ja) 継材用仕口
JPH04124338A (ja) 柱・梁接合部構造
JPH04284969A (ja) コラム柱の製造方法
US20070000199A1 (en) Method to bond concrete slab to metal
JP2001081722A (ja) デッキパネルおよびその製造方法
JP2004124369A (ja) 円形鋼管柱の柱梁接合構造
JPH04221138A (ja) 柱・梁接合部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees