JPH0930240A - 自動車の空調システム - Google Patents

自動車の空調システム

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Publication number
JPH0930240A
JPH0930240A JP18567895A JP18567895A JPH0930240A JP H0930240 A JPH0930240 A JP H0930240A JP 18567895 A JP18567895 A JP 18567895A JP 18567895 A JP18567895 A JP 18567895A JP H0930240 A JPH0930240 A JP H0930240A
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JP
Japan
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air
outlet
ceiling
blown
seat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18567895A
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English (en)
Inventor
Takashi Ue
崇 宇恵
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Takuya Kataoka
拓也 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】頭寒足熱の理想的な空調を実現できる自動車の
空調システムを提供することにある。 【解決手段】車室18の前部に第1席21、後部に第2
席22、第3席23を有すると共に、車室18の前部に
フェース吹出し口32から冷風を吹出し、足元吹出し口
34から暖風を吹出すフロントエアコンユニット24を
設け、後部に側方吹出し口85,86から冷風を吹出
し、足元吹出し口57a,57cから暖風を吹出すリヤ
エアコンユニット25を設け、車室内を空調する自動車
の空調システムにおいて、前記フェース吹出し口32お
よび側方吹出し口85,86から冷風を吹出すととも
に、前記足元吹出し口57a,57cから暖風を吹出
し、車室の上部に冷房領域を、下部に暖房領域を形成す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばワンボッ
クスカー等の自動車の空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックカーのように車室の前部に運
転席と助手席の第1席と、後部に第2席、第3席を有し
た自動車においては、1台のエアコンユニットでは車室
内の全体を所望の温度に空調することは困難である。
【0003】そこで、図14に示すように、車室1内に
運転席と助手席とからなる第1席2と、後部に第2席
3、第3席4を有した自動車においては、前部における
インストルメントパネル5の内部にフロントエアコンユ
ニット6を設置すると共に、第2席3の下部付近にリヤ
エアコンユニット7を設置し、フロントエアコンユニッ
ト6とリヤエアコンユニット7を独立して制御すること
により車室1の空調を行っている。
【0004】また、インストルメントパネル5にはイン
パネ吹出し口5aおよび足元吹出し口5bが設けられ、
車室1の後部における側壁のフロアパネル近傍にはフロ
アパネル1aに沿って暖風を吹出す足元吹出し口8aと
内気を吸込む吸込み口8bが設けられている。さらに、
天井の左右側部には天井吹出し口9が設けられ、リヤエ
アコンユニット7の運転によって天井吹出し口9から冷
風を吹出すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トエアコンユニット6とリヤエアコンユニット7を同時
に運転して、インパネ吹出し口5aおよび天井吹出し口
9から冷風を吹出し、足元吹出し口5b,8aから暖気
を吹出して車室1の上部付近を冷房し、下部付近を暖房
した場合、インパネ吹出し口5aおよび天井吹出し口9
から吹出した勢いのある冷風が側壁やシートに沿って下
降し、長時間の運転によって冷風が車室1の下部に滞留
する。また、足元吹出し口5b,8aから吹出した勢い
のある暖気は側壁やシートに沿って上昇して天井付近に
滞留する。したがって、頭寒足熱の理想的な空調はでき
ない。
【0006】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、インパネ吹出し口お
よび天井吹出し口から冷風を吹出し、足元吹出し口から
暖気を吹出すことにより、冷風は天井付近で拡散させる
と共に、暖風はフロアパネルの近傍で拡散させることに
より、冷風および暖風の勢いを殺し、頭寒足熱の理想的
な空調を実現できる自動車の空調システムを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、車室の前部に前部座
席、後部に後部座席を有すると共に、車室の前部にイン
パネ吹出し口から冷風を吹出し、足元吹出し口から暖風
を吹出すフロントエアコンユニットを設け、後部に天井
吹出し口から冷風を吹出し、足元吹出し口から暖風を吹
出すリヤエアコンユニットを設け、車室内を空調する自
動車の空調システムにおいて、前記インパネ吹出し口お
よび天井吹出し口から冷風を吹出すとともに、前記足元
吹出し口から暖風を吹出し、車室の上部に冷房領域を、
下部に暖房領域を形成することを特徴とする。
【0008】請求項2は、前記インパネ吹出し口から吹
出す冷風は、後部に向って斜め上方に吹出すことを特徴
とする。請求項3は、前記天井吹出し口から吹出す冷風
は、天井の左右両側部から天井面に沿って天井の中央部
に吹出し、天井の中央部で冷風をぶつけることにより拡
散させることを特徴とする。
【0009】請求項4は、前記インパネ吹出し口および
天井吹出し口は、所定角度でスイングする吹出しルーバ
が設けられていることを特徴とする。請求項5は、前記
車室の後部の側壁のフロアパネル近傍にはフロアパネル
に沿って暖風を吹出す足元吹出し口が設けられ、車室の
後部の側壁のシートクッション近傍には前記暖風を吸込
む吸込み口が設けられていることを特徴とする。
【0010】インパネ吹出し口および天井吹出し口から
冷風を吹出し、足元吹出し口から暖気を吹出すことによ
り、冷風は天井付近でぶつかりあって拡散され、勢いが
殺されて車室の上部付近に滞留し、暖風はフロアパネル
上を這い、拡散されて勢いが殺されて下部付近に滞留
し、天井付近まで暖気が上昇する前に吸い込み口によっ
て吸い込むため頭寒足熱の理想的な空調を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1および図2は自動車として
のワンボックスカーを示すもので、11は車体であり、
車体11はフロアパネル12、天井パネル13、フロン
トパネル14およびリヤパネル15とから構成されてい
る。フロントパネル14にはフロントガラス16が、リ
ヤパネル15にはリヤガラス17が設けられ、車室18
が構成されている。
【0012】車室18の前部にはインストルメントパネ
ル19が設けられ、このインストルメントパネル19に
対向して運転席20aと助手席20bとからなる前部座
席としての第1席21が設けられている。第1席21の
後方には後部座席としての第2席22および第3席23
が設けられている。
【0013】前記インストルメントパネル19の下部に
はフロントエアコンユニット24が設置され、第2席2
2の下部に位置するフロアパネル12にはリヤエアコン
ユニット25が設けられている。
【0014】フロントエアコンユニット24は、図3に
示すように構成されている。すなわち、ユニットケース
26の一端側には外内気取入れ部27が設けられ、他端
側には車室内吹出し部28が設けられ、中間部には熱交
換部29が設けられている。外内気取入れ部27はダン
パ30aを有する外気と内気を取入れ口30およびブロ
アー31とからなり、外気または内気を吸込んで熱交換
部29に供給するようになっている。
【0015】車室内吹出し部28は、前部にインパネ吹
出し口としてのフェース吹出し口32、上部にデフロス
ター吹出し口33および下部に足元および膝元へ吹出す
足元吹出し口34が設けられている。
【0016】熱交換部29の上流側にはフロントエバポ
レータ35aが設けられ、下流側にはヒータコア36が
ユニットケース26に対して斜めに設けられている。ヒ
ータコア36の上側には第1のエアミックスダンパ37
が開閉自在に設けられ、下側には第2のエアミックスダ
ンパ38が開閉自在に設けられている。
【0017】また、39はエンジンであり、40はエン
ジン39によって駆動されるコンプレッサである。コン
プレッサ40の吐出側は冷媒配管41aを介してコンデ
ンサ42に接続され、コンデンサ42は途中に減圧器4
3を設けた冷媒配管41bを介して前記フロントエバポ
レータ35aに接続されている。フロントエバポレータ
35aは冷媒配管41cを介してコンプレッサ40の吸
込み側に接続され、冷凍サイクルが構成されている。ま
た、エンジン39の冷却水路(図示しない)は水配管4
4を介して前記ヒータコア36に接続されている。
【0018】前記リヤエアコンユニット25は、図4に
示すように構成されている。すなわち、ユニットケース
45の一端側には内気取入れ部46が設けられ、他端側
には車室内吹出し部47が設けられ、中間部には熱交換
部48が設けられている。内気取入れ部46は内気吸込
み口49およびブロアー50とからなり、内気を吸込ん
で熱交換部48に供給するようになっている。
【0019】車室内吹出し部47は後述するリヤヒータ
ダクトに接続される足元吹出し口51と後述するルーフ
ダクトに接続される冷風吹出し口52が設けられてい
る。また、熱交換部48の上流側にはリヤエバポレータ
35bが、下流側にはリヤヒータコア53がユニットケ
ース45に対して斜めに設けられている。リヤヒータコ
ア53の下側にはエアミックスダンパ54が開閉自在に
設けられている。さらに、リヤヒータコア53の下流側
には吹出し口切換えダンパ55が設けられている。前記
リヤエバポレータ35aはフロントエアコンユニット2
4の冷凍サイクルと冷媒配管を介して接続されており、
リヤヒータコア53は前記エンジン39の冷却水路と水
配管を介して接続されている。
【0020】前記リヤエアコンユニット25の暖風吹出
し口51は、図1および図2に示すように側壁11aの
フロアパネル12の近傍に設けられたリヤヒータダクト
56に接続されており、このリヤヒータダクト56には
第2席22と第3席23の足元に暖風を吹出す足元吹出
し口57a,57bが設けられている。また、第2席2
2のシートクッション22aの近傍に位置する側壁11
aには暖風を吸込む吸込み口57cが設けられている。
【0021】前記リヤエアコンユニット25の冷風吹出
し口52は、車体11のBピラーに設けられたピラーダ
クト58を介して第1席21の真上のルーフダクト59
に接続されており、このルーフダクト59は車体の左右
のサイドルーフレールに設けられたサイドルーフダクト
60に接続されている。
【0022】また、前記インパネ吹出し口としてのフェ
ース吹出し口32について説明すると、図5および図6
に示すように構成されている。すなわち、吹出しケーシ
ング61は横方向に長い矩形状をなしており、この吹出
しケーシング61の内部には複数枚の縦フィン62と複
数枚の横フィン63とからなる吹出しルーバ64が軸心
65を中心として上下方向に回動自在に設けられてい
る。
【0023】前記軸心65の部分には横方向にシャフト
66が貫通して設けられ、このシャフト66に吹出しル
ーバ64が固定されている。シャフト66の一端部には
吹出しケーシング61の側部に設けられたスイングモー
タ67に直結されており、スイングモータ67の駆動に
よってシャフト66を介して吹出しルーバ64が上下方
向にスイングするようになっている。
【0024】次に、前記ルーフダクト59について説明
すると、図7に示すように構成されている。すなわち、
ルーフダクト59は天井パネル13の下面に車体11の
幅方向に亘って設けられている。このルーフダクト59
の前面には運転席20aと助手席20bに対応して左右
に2分割された天井吹出し口としての前方吹出し口68
a,68bが設けられている。ルーフダクト59の内部
にはピラーダクト58から導かれた空気を前方吹出し口
68a,68bに案内する複数枚の整流板69が設けら
れている。
【0025】さらに、前方吹出し口68a,68bの前
部にはそれぞれ独立した吹出しルーバ70a,70bが
設けられ、これらはシャフト71によって連結されてい
る。シャフト71の中間部には従動ギャ72が嵌着され
ている。従動ギャ72と対向する前方吹出し口68aと
68bとの間には空間室73が設けられている。空間室
73にはギャードモータ74が横向きに取り付けられて
いる。
【0026】ギャードモータ74の回転軸75には継手
76を介して駆動軸77が連結され、この駆動軸77に
はポテンションメータ78が設けられている。駆動軸7
7には駆動ギャ79が嵌着され、この駆動ギャ79は前
記従動ギャ72に噛合している。そして、ギャードモー
タ74の駆動によって吹出しルーバ70a,70bを回
転して前方吹出し口68a,68bから吹出される風向
を変更できるようになっている。
【0027】また、ルーフダクト59の背面にはこれと
平行に連絡ダクト80が設けられ、これは前記ピラーダ
クト58と連通している。連絡ダクト80の背面には左
右に離間して一対の後方吹出し口80a,80bが設け
られている。これら後方吹出し口80a,80bにはル
ーバ81が設けられていると共に小型のベーン82が設
けられている。さらに、後方吹出し口80a,80bに
は開閉自在なシャッタ83が設けられている。さらに、
連絡ダクト80の左右両端部は左右のサイドルーフダク
ト60に接続されている。
【0028】次に、サイドルーフダクト60について説
明すると、図8〜図10に示すように構成されている。
このサイドルーフダクト60はサイドルーフレール84
の内部にその長手方向に亘って設けられている。そし
て、サイドルーフダクト60には第2席22に対応する
天井吹出し口としての4個の側方吹出し口85が設けら
れていると共に、第3席23に対応する天井吹出し口と
しての2個の側方吹出し口86が設けられている。さら
に、サイドルーフダクト60には前記連絡ダクト80か
らの風を側方吹出し口85および86に案内する複数枚
の整流板87が設けられている。
【0029】さらに、前記側方吹出し口85および86
には吹出しルーバ88,89が設けられている。吹出し
ルーバ88,89は基本的に同一構造であるため、その
一方(吹出しルーバ88)について説明すると、複数の
吹出しルーバ88はシャフト90によって連結されてい
る。シャフト90の端部には従動ギャ91が嵌着されて
いると共に、ポテンションメータ92が設けられてい
る。
【0030】シャフト90の側部にはギャードモータ9
3が横向きに取り付けられている。ギャードモータ93
の回転軸94には継手95を介して駆動軸96が連結さ
れ、この駆動軸96には駆動ギャ97が嵌着され、この
駆動ギャ97は前記従動ギャ91に噛合している。そし
て、ギャードモータ93の駆動によって吹出しルーバ8
8を回転して側方吹出し口85から吹出される風向を変
更できるようになっている。
【0031】次に、前述のように構成された自動車の空
調システムについて説明する。まず、冷房時について説
明すると、第1席21、第2席22および第3席23に
乗車しているとき、または第1席21および第2席22
に乗車しているときに、フロントエアコンユニット24
およびリヤエアコンユニット25を同時に運転すると、
第1席21の周辺はフロントエアコンユニット24によ
って空調され、第2席22および第3席23の周辺はリ
ヤエアコンユニット25によって空調される。
【0032】すなわち、図11に示すように、フェース
吹出し口32の吹出しグリル64はスイングモータ67
によってスイングし、フェース吹出し口32から冷風は
前席天井パネル98に向かって吹き出される。また、ル
ーフダクト59に設けられた前方吹出し口68a,68
bを閉じると、フェース吹出し口32から吹出される冷
風は矢印で示すようにフロントガラス18に沿って上昇
し、天井パネル13に当たって第1席21の付近で循環
して乗員に直接風が当たることはなく、間接風となって
局部的な冷却を防止できると共に、スイングによって冷
風が循環して涼感が増す。
【0033】また、サイドルーフレール84に設けられ
たサイドルーフダクト60のギャードモータ93は吹出
しグリル89をスイングさせており、側方吹出し口8
5,86から吹出された冷風は天井パネル13に沿って
冷風が吹き付けられる。したがって、図12に示すよう
に、左右の吹出しグリル89から吹出された冷風が矢印
で示すように天井パネル13の中央部付近でぶつかりあ
い、冷風の勢いが殺されて拡散し、間接風となって車室
18の上部付近に滞留し、車室18の上部を冷房領域X
に形成する。このように天井パネル13に沿って冷風を
流すことによって天井パネル13を冷却して天井パネル
13からの輻射熱を低減でき、冷房効率を向上できる。
【0034】また、同時にインストルメントパネル19
の足元吹出し口34および後部の足元吹出し口57a,
57bから暖風が吹出される。この暖風は矢印で示すよ
うにフロアパネル12を這って拡散されるため、暖風の
勢いは殺されて吸込み口57cから吸込まれる。したが
って、足元吹出し口57a,57bから吹出された暖風
が上昇することはなく、車室18の下部を暖房領域Yに
形成する。
【0035】この結果、車室18の上部が冷房領域Xと
なり、下部が暖房領域Yとなり、上下ゾーンが形成され
る。ここで、実験例について述べると、図13(A)に
示すように、外気温度35℃、日射200Kcal/h
/m2 の時、インパネ吹出し温度18.0℃、足元吹出
し温度43.6℃とすると、曲線aで示すように、乗員
の上半身付近が19〜26℃、下半身付近が23〜26
℃となり、最適特性曲線bに近付けることができる。な
お、曲線cは従来の空調であり、下半身付近が15〜1
9℃に冷房されて足元が冷え込むという不都合を解消で
きる。
【0036】また、冷房時、吹出しグリルをスイングさ
せない場合には、冷風が頭部や腕に直接当たり、冷え過
ぎるが、前述のように吹出しグリルをスイングさせる
と、冷風が満遍なく当たるため、理想特性曲線bに近付
き、快適感が向上する。図13(C)の曲線aはスイン
グあり、bはスイングなし、cは最適特性曲線である。
【0037】次に、暖房時について説明すると、第1席
21、第2席22および第3席23に乗車していると
き、または第1席21および第2席22に乗車している
ときに、フロントエアコンユニット24およびリヤエア
コンユニット25を同時に運転すると、第1席21の周
辺はフロントエアコンユニット24によって空調され、
第2席22および第3席23の周辺はリヤエアコンユニ
ット25によって空調される。
【0038】すなわち、フェース吹出し口32の吹出し
グリル64はスイングモータ67によってスイングし、
フェース吹出し口32から吹出される暖風はフロントガ
ラス18に沿って上昇する。また、ルーフダクト59に
設けられた前方吹出し口68a,68bから吹出される
暖風はの前方へ水平に吹出される。したがって、フェー
ス吹出し口32から吹出される暖風と前方吹出し口68
a,68bから吹出される暖風はフロントガラス18の
上部付近でぶつかりあい第1席21の付近で循環して乗
員に直接風が当たることはなく、間接風となって局部的
な加熱を防止できる。
【0039】また、サイドルーフレール84に設けられ
たサイドルーフダクト60のギャードモータ93は吹出
しグリル89をスイングさせており、側方吹出し口8
5,86から吹出された暖風は天井パネル13に沿って
吹き付けられる。したがって、左右の吹出しグリル89
から吹出された暖風が天井パネル13の中央部付近でぶ
つかりあい、暖風の勢いが殺されて拡散し、間接風とな
って車室18の上部付近に暖房領域を形成する。
【0040】また、同時にインストルメントパネル19
の足元吹出し口34および後部の足元吹出し口57a,
57bから暖風が吹出される。この暖風はフロアパネル
12を這って拡散されるため、暖風の勢いは殺されて吸
込み口57cから吸込まれる。したがって、足元吹出し
口57a,57bから吹出された暖風が上昇することは
なく、車室18の下部を暖房領域に形成する。
【0041】この結果、車室18に上下ゾーンが形成さ
れる。ここで、実験例について述べると、図13(B)
に示すように、外気温度5℃、日射なしの時、インパネ
吹出し温度28.7℃、足元吹出し温度47.6℃とす
ると、曲線aで示すように、乗員の上半身付近が20〜
24℃、下半身付近が24〜26℃となり、最適特性曲
線bに近付けることができる。なお、曲線cは従来の空
調であり、頭部付近が火照り、胸部から臀部付近が冷え
込むという不都合を解消できる。
【0042】なお、前記一実施形態においては、第1席
21、第2席22および第3席23に乗車していると
き、または第1席21および第2席22に乗車している
ときにおける上下ゾーンを形成する場合について説明し
たが、第1席21のみに乗車している場合にはフロント
エアコンユニット24のみを運転し、フェース吹出し口
32から吹出す冷風と、足元吹出し口34から吹出す暖
風とで上下ゾーンを形成することもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1によれば、インパネ吹出し口および天井吹出し口から
冷風を吹出し、足元吹出し口から暖気を吹出すことによ
り、冷風は天井付近で拡散させると共に、暖風はフロア
パネルの近傍で拡散させることにより、冷風および暖風
の勢いを殺し、頭寒足熱の理想的な空調を実現できる。
【0044】請求項2によれば、冷風を斜め上方に向
け、前席の上下ゾーンを助長できる。請求項3によれ
ば、天井吹出し口から吹出す冷風は、天井の中央部でぶ
つかりあい冷風の勢いを殺すことにより、冷風が車室の
下方へ向かうことがなく、車室の下部付近の冷え込みを
防止できる。
【0045】請求項4によれば、吹出された冷風が満遍
なく当たり、車室内を理想的な温度分布に空調できる。
請求項5によれば、足元吹出し口から吹出された暖風を
フロアパネルに這わせることにより、暖風の勢いが殺さ
れ、暖風の上昇を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すワンボックスカー
の概略的縦断側面図。
【図2】同実施形態のワンボックスカーの概略的縦断正
面図。
【図3】同実施形態のフロントエアコンユニットの縦断
側面図。
【図4】同実施形態のリヤエアコンユニットの縦断側面
図。
【図5】同実施形態のフェース吹出し口の縦断側面図。
【図6】同実施形態のフェース吹出し口の正面図。
【図7】同実施形態のルーフダクトに設けられた前方吹
出し口の概略的平面図および側面図。
【図8】同実施形態のサイドルーフレールに設けられた
後方吹出し口の断面図。
【図9】同実施形態のサイドルーフレールに設けられた
後方吹出し口の概略的構成図。
【図10】同実施形態のサイドルーフレールに設けられ
た後方吹出し口の概略的構成図。
【図11】同実施形態の作用説明図。
【図12】同実施形態の作用説明図。
【図13】同実施形態の作用説明図。
【図14】従来のワンボックスカーにおける空調システ
ムの構成図。
【符号の説明】
18…車室、19…インストルメントパネル、21…第
1席、22…第2席、23…第3席、24…フロントエ
アコンユニット、25…リヤエアコンユニット、32…
フェース吹出し口、34,57a,57b…足元吹出し
口,85,86…側方吹出し口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の前部に前部座席、後部に後部座席
    を有すると共に、車室の前部にインパネ吹出し口から冷
    風を吹出し、足元吹出し口から暖風を吹出すフロントエ
    アコンユニットを設け、後部に天井吹出し口から冷風を
    吹出し、足元吹出し口から暖風を吹出すリヤエアコンユ
    ニットを設け、車室内を空調する自動車の空調システム
    において、 前記インパネ吹出し口および天井吹出し口から冷風を吹
    出すとともに、前記足元吹出し口から暖風を吹出し、車
    室の上部に冷房領域を、下部に暖房領域を形成すること
    を特徴とする自動車の空調システム。
  2. 【請求項2】 前記インパネ吹出し口から吹出す冷風
    は、後部に向って斜め上方に吹出すことを特徴とする請
    求項1記載の自動車の空調システム。
  3. 【請求項3】 前記天井吹出し口から吹出す冷風は、天
    井の左右両側部から天井面に沿って天井の中央部に吹出
    し、天井の中央部で冷風をぶつけることにより拡散させ
    ることを特徴とする請求項1記載の自動車の空調システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記インパネ吹出し口および天井吹出し
    口は、所定角度でスイングする吹出しルーバが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の自動車の空調シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記車室の後部の側壁のフロアパネル近
    傍にはフロアパネルに沿って暖風を吹出す足元吹出し口
    が設けられ、車室の後部の側壁のシートクッション近傍
    には前記暖風を吸込む吸込み口が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の自動車の空調システム。
JP18567895A 1995-07-21 1995-07-21 自動車の空調システム Withdrawn JPH0930240A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397942B1 (en) * 1997-07-30 2002-06-04 Denso Corporation Air conditioning apparatus for vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6397942B1 (en) * 1997-07-30 2002-06-04 Denso Corporation Air conditioning apparatus for vehicle

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