JPH09296061A - 発泡硬化型シリコーン組成物 - Google Patents

発泡硬化型シリコーン組成物

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JPH09296061A
JPH09296061A JP13121696A JP13121696A JPH09296061A JP H09296061 A JPH09296061 A JP H09296061A JP 13121696 A JP13121696 A JP 13121696A JP 13121696 A JP13121696 A JP 13121696A JP H09296061 A JPH09296061 A JP H09296061A
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篤 柳沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面が平滑であり、幅広で長く連続したシート
状シリコーンスポンジを得ることができる発泡硬化型シ
リコーン組成物の提供。 【解決手段】 (A) 分子鎖両末端がビニル基で停止した
25℃の粘度が25〜1,000,000cStであるオルガノ
ポリシロキサン;(B) 式(1): (R1 a (R2 b SiO(4-a-b)/2 (1) (式中、R1 及びR2 は1価炭化水素基であり、aは
0.001〜1、a+bは1.95〜3である)で表さ
れる、前記(A)成分と相溶性を有しないシリコーンオ
イル;(C) 式(2): (R3 c (H)d SiO(4-c-d)/2 (2) [式中、R3 は1価炭化水素基であり、cは0、1、又
は2であり、dは1、2又は3であり、かつc+dは1
〜3である]で表される単位を1分子中に少なくとも2
個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(D)
ヒドロキシ基含有化合物;及び(E) 白金族金属系触媒を
含む発泡硬化型シリコーン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡シート状成形
物を製造するのに適した発泡硬化型シリコーン組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコーンスポンジは、他の材料
と積層した複合材料として利用しやすい点、及び各種用
途に合わせて加工しやすい点から、シート状のものが広
く使用されている。このシート状シリコーンスポンジ
は、一般に、PETフィルム等の支持体上に、発泡硬化
型シリコーン組成物を所定厚さに展延し、さらに別の支
持体で該組成物を被覆した後、加熱硬化させることによ
り製造される。
【0003】ところで、発泡硬化型シリコーン組成物と
しては、例えば、特公昭52−42826号公報、特公
昭53−48225号公報、及び特公平5−53823
号公報に開示されている。しかし、これらの発泡硬化型
シリコーン組成物は、シート状シリコーンスポンジの製
造工程において、特に加熱硬化する際に、得られたシー
ト状シリコーンスポンジが支持体面に接着して、剥離し
にくくなるとともに、シリコーンスポンジのスキン層が
剥離時に荒れるという問題があった。また、剥離が困難
なため、幅広で長く連続したシート状シリコーンスポン
ジを得ることができないという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
が平滑であり、幅広で長く連続したシート状シリコーン
スポンジが得られる発泡硬化型シリコーン組成物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A) 分子鎖両
末端がビニル基で停止した25℃の粘度が25〜1,000,
000 cSt であるオルガノポリシロキサン、(B) 下記平均
組成式(1): (R1 a (R2 b SiO(4-a-b)/2 (1) (式中、R1 及びR2 は独立に非置換又は置換の1価炭
化水素基であり、a及びbは0.001≦a≦1、及び
1.95≦a+b≦3を満足する数である)で表され
る、前記(A)成分と相溶性を有しないシリコーンオイ
ル、(C) 下記一般式(2): (R3 c (H)d SiO(4-c-d)/2 (2) [式中、R3 は非置換又は置換の1価炭化水素基であり
(R3 が複数の場合は同一でも異なっていてもよい)、
cは0、1、又は2であり、dは1、2又は3であり、
かつc及びdは1≦c+d≦3を満足する整数である]
で表される単位を1分子中に少なくとも2個有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサン、(D) ヒドロキシ基
含有化合物、及び(E) 白金族金属系触媒を含む発泡硬化
型シリコーン組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。(A) 分子鎖両末端ビニル基停止オルガノポリシロキサン 本発明に用いる(A) 成分のオルガノポリシロキサンは、
分子鎖両末端がビニル基で停止したオルガノポリシロキ
サンであって、25℃の粘度が25〜1,000,000cSt 、好
ましくは500 〜100,000cStのものである。
【0007】前記の(A) 成分としては、例えば、下記一
般式(3): (CH2 =CH)(R4 ) 2 SiO [ (R4 ) 2 SiO] x Si ( R4 ) 2 (CH=CH 2 ) (3) (式中、R4 は独立に脂肪族不飽和結合を有しない非置
換又は置換の1価炭化水素基であり、xは前記粘度範囲
を満足する数であり、好ましくは10以上の整数であ
る)で表されるオルガノポリシロキサンが挙げられる。
【0008】R4 の脂肪族不飽和結合を有しない非置換
又は置換の1価炭化水素基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオ
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の
シクロアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニル
エチル基、フェニルプロピル基、メチルベンジル基等の
アラルキル基;並びにこれらの基の炭素原子に結合して
いる水素原子の一部又は全部が、フッ素、塩素、臭素等
のハロゲン原子、シアノ基等で置換された基(例えば、
クロロメチル基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロ
ピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロロ
フェニル基、フルオロフェニル基、シアノエチル基及び
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘ
キシル基)が挙げられる。これらの中では、炭素原子数
1〜6のアルキル基、炭素原子数6〜10のシクロアル
キル基、炭素原子数6〜10のアリール基、炭素原子数
7〜12のアラルキル基、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル基が好ましく、さらに好ましくはメチル基であ
る。
【0009】(B) 相溶性を有しないシリコーンオイル 本発明に用いる(B) 成分のシリコーンオイルは、平均組
成式(1)で表される前記(A)成分と相溶性を有しな
いシリコーンオイルである。このシリコーンオイルは、
本発明の組成物が発泡硬化する際に、該組成物とこれを
挟持する支持体との接触面に適度にブリードし、得られ
る硬化物(シート状シリコーンスポンジ)の支持体に対
する剥離性を高める成分である。
【0010】式(1)中、R1 及びR2 の非置換又は置
換の1価炭化水素基としては、R4として例示した基の
ほかに、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロ
ペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル
基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基等が挙げられ
る。R1 及びR2 は、同一でも異なっていてもよく、特
に、R1 として好ましいのは、炭素原子数が6〜20の
長鎖アルキル基及びフェニル基であり、R2 として好ま
しいのは炭素原子数1〜10の非置換又は置換の1価炭
化水素基である。
【0011】(B)成分の具体例としては、(A)成分
のオルガノポリシロキサンのケイ素原子に結合する置換
基が例えばメチル基の場合には、下記式:
【0012】
【化1】
【0013】に代表されるような一般構造式:
【0014】
【化2】
【0015】[式中、m及びnは式(1)のa,bを満
たす数であり、yは6〜20の整数である]で示される
化合物;下記式:
【0016】
【化3】
【0017】に代表されるような一般構造式:
【0018】
【化4】
【0019】[式中、m及びnは前記と同じ意味であ
る]で示される化合物;並びに下記式:
【0020】
【化5】
【0021】に代表されるような一般構造式:
【0022】
【化6】
【0023】[式中、m及びnは前記と同じ意味であ
る]で示される化合物が挙げられる。
【0024】(B) 成分の使用量は、(A) 成分のオルガノ
ポリシロキサン100重量部当たり、通常、0.1〜2
0重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。この使
用量が少なすぎると、(B) 成分の効果が発言しない場合
があり、逆に多すぎると、得られたシート状シリコーン
スポンジの表面がべたつく場合がある。
【0025】(C) オルガノハイドロジェンポリシロキサ
本発明に用いる(C) 成分は、一分子中にケイ素原子に結
合する水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンであり、前記一般式(2)で表
される単位を1分子中に少なくとも2個有する。このオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンは、所謂架橋剤と
して機能するものであり、ケイ素原子に結合する水素原
子が、(A) 成分のオルガノポリシロキサンのビニル基と
付加反応することにより、本発明の組成物はゴム状の硬
化物となる。また、ケイ素原子に結合する水素原子は、
(D) 成分のヒドロキシ基と脱水素反応し、発泡源となる
水素ガスが発生する。したがって、発泡と硬化が同時に
進行して、スポンジ状の硬化物が得られる。
【0026】一般式(2)中、cは0、1、又は2であ
り、dは1、2又は3であり、かつc及びdは1≦c+
d≦3を満足する整数である。
【0027】式(2)中、R3 の非置換又は置換の1価
炭化水素基としては、前記平均組成式(1)のR1 及び
2 として例示した基と同様のものが挙げられる。一般
式(2)で表される単位は、分子鎖の末端に存在してい
てもよいし、分子鎖の途中に存在していてもよい。また
それらの両方に存在してもよい。
【0028】本発明に用いる(C) 成分は、一般式(2)
で表される単位のほか、例えば、下記一般式(4): (R5 e SiO(4-e)/2 (4) [式中、R5 は非置換又は置換の1価炭化水素基であり
(R5 が複数の場合は同一でも異なっていてもよい)、
eは1、2又は3である]で表される単位を含んでいて
もよい。一般式(4)中、R5 の非置換又は置換の1価
炭化水素基としては、前記平均組成式(1)のR1 及び
2 として例示した基と同様のものが挙げられる。
【0029】(C) 成分のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの分子構造は、直鎖状、分枝状、環状及び網状
のいずれであってもよく、通常、直鎖状又は環状のもの
が使用される。
【0030】該オルガノハイドロジェンポリシロキサン
は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用い
てもよい。さらに、粘度は特に限定されないが、一般的
には25℃において1〜10,000cPであることが好まし
い。
【0031】(C) 成分のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの具体例としては、下記一般式(5): R6 [(R 7 ) 2 SiO] L (R 6 HSiO) M Si(R 7) 2 R 6 (5) (式中、R6 は独立に水素原子又は脂肪族不飽和結合を
有しない置換もしくは非置換の1価炭化水素基であり、
7 は独立に脂肪族不飽和結合を有しない置換又は非置
換の1価炭化水素基であり、Lは0〜100の整数であ
り、Mは2〜100の整数である)で表されるオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサン、下記一般式(6): [(R 7 ) 2 SiO] L (R 7 HSiO) M (式中、Lは0〜20の整数、Mは2〜20の整数、R
7 は前記と同じ意味である)で表されるオルガノハイド
ロジェンシクロポリシロキサン等が挙げられる。前記式
(5) 〜(6) 中、R6 及びR7 の脂肪族不飽和結合を有し
ない置換もしくは非置換の1価炭化水素基としては、前
記の一般式(3)のR4 として例示した基と同様のもの
が挙げられる。
【0032】(C) 成分の使用量は、(C) 成分中のケイ素
原子に結合する水素原子が、(A) 成分中のビニル基と、
(D) 成分中のヒドロキシ基との総和に対し(水1モル当
たりのヒドロキシ基の量は1モルとする)、1〜10当
量となる量で使用するのが好ましい。(C) 成分のケイ素
原子に結合する水素原子が少なすぎると、組成物が充分
に発泡しない場合がある。逆に、多すぎると、得られる
硬化物(発泡体)の物性低下を招く、発泡体が経時に硬
くなる等の問題を生ずる場合がある。一般的には、(C)
成分の使用量は、ケイ素原子に結合する水素原子につい
ての前記の量的条件を満足する範囲で、前記(A) 成分1
00重量部当たり、0.1〜40重量部が好ましい。
【0033】(D) ヒドロキシ基含有化合物 本発明に用いる(D) 成分は、本発明の組成物を硬化する
ときに、該組成物を適度に膨張・発泡させるのに必須の
成分である。この(D) 成分としては、ヒドロキシ基を有
する化合物であれば特に制限はなく、例えば、水、アル
コール、シラノール基含有オルガノシラン、シラノール
基含有オルガノシロキサン等が挙げられ。これらは、1
種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0034】アルコールとしては、例えば、炭素原子数
1〜12の1価又は多価アルコールが好ましく、具体的
には、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オクチルアルコール等が挙げ
られる。
【0035】シラノール基含有オルガノシランとして
は、例えば、下記一般式(7): R8 9 10SiOH (7) (式中、R8 、R9 及びR10は独立に非置換又は置換の
1価炭化水素基である)で表されるシラン、及び下記一
般式(8): R8 9 Si(OH)2 (8) (式中、R8 及びR9 は前記と同じである)で表される
シランが挙げられる。前記R8 、R9 及びR10の非置換
又は置換の1価炭化水素基としては、平均組成式(1)
のR1 及びR2 として例示した基と同様のものが挙げら
れる。
【0036】シラノール基含有オルガノシランの具体例
としては、Me3 SiOH 、Et3 SiOH、Bt3 SiOH 、Me2 Et
SiOH 、Me2 BtSiOH 、MeEt2 SiOH 、MeBt2 SiOH 、
MeEtBtSiOH 、MeEtSi(OH)2 、MeBtSi(OH)2 及びEtBtSi
(OH)2 が挙げられる。(前記式中、Meはメチル基であ
り、Etはエチル基であり、Btはブチル基である)
【0037】シラノール基含有オルガノシロキサンとし
ては、例えば、下記一般式(9): HO[ (R11) 2 SiO] N Si(R 11) 2 (OH) (9) (式中、R11は独立に非置換又は置換の1価炭化水素基
であり、N は1以上の整数、好ましくは50以下の正の
整数である)で表されるオルガノシロキサンが挙げられ
る。前記R11の非置換又は置換の1価炭化水素基として
は、平均組成式(1)のR1 及びR2 として例示した基
と同様のものが挙げられる。
【0038】シラノール基含有オルガノシロキサンの具
体例としては、下記式:
【0039】
【化7】
【0040】で示される化合物が挙げられる。
【0041】(D) 成分の使用量は、(A) 成分100重量
部当たり、通常、0.1〜20重量部、好ましくは1〜
15重量部である。この使用量が少なすぎると、発泡倍
率が低下する場合があり、逆に多すぎると、得られる硬
化物の物性に悪影響を与える場合がある。
【0042】(E) 白金族金属系触媒 本発明に用いる(E) 成分は、(A) 成分のオルガノポリシ
ロキサンが有するビニル基と、(C) 成分のオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンのケイ素原子結合水素原子を
付加反応させる触媒である。そして、(E) 成分は、(D)
成分のヒドロキシ基含有化合物と(C) 成分のオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンのケイ素原子結合水素原子
とを脱水素反応させる触媒でもある。
【0043】白金族金属系触媒としては、従来公知のも
のを用いることができ、例えば、白金、パラジウム、ロ
ジウム等の白金族の金属単体、及びその化合物を含む触
媒が挙げられ、特に好適なものは、シリカ、アルミナも
しくはシリカゲルのような担体上に吸着させた微粒子状
白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水
塩とオレフィン又はジビニルジメチルポリシロキサンと
の錯体、塩化白金酸6水塩のアルコール溶液等の白金系
触媒である。
【0044】(E) 成分の使用量は、所謂触媒量でよく、
例えば白金化合物の場合には、(A)成分に対し白金重量
換算で、通常、1〜500ppm 、好ましくは10〜10
0ppm である。この使用量が少なすぎると、本発明の組
成物の硬化、発泡が不充分となる場合があり、一方、多
すぎても、それに見合うほど硬化反応が促進されず、経
済的ではない。
【0045】その他の成分 本発明の発泡硬化型シリコーン組成物には、得られる硬
化物の機械的強度を増すために、前記(A) 〜(E) 成分の
ほかに、(R123 SiO0.5 単位及びSiO2単位からな
るケイ素樹脂[但し、前記R12は独立に前記平均組成式
(1)のR1及びR2 と同様の非置換又は置換の1価炭
化水素基であり、(R123 SiO0.5単位/SiO2 単位
のモル比は、0.25/1〜0.8/1である]を配合
することができる。
【0046】また、本発明の組成物には、必要に応じ、
無機質充填剤、帯電防止剤、耐熱剤、難燃剤、顔料、ガ
ラス繊維、炭素繊維等を適宜配合することができる。無
機質充填剤としては、例えば、煙霧質シリカ、沈殿シリ
カ、珪藻土、石英微粉末、酸化鉄、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、ケイ酸アルミニウム、亜鉛華、カーボンブ
ラック等が挙げられ、これらは1種単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。該無機質充
填剤の表面は、未処理であってもよいし、オルガノクロ
ロシラン、オルガノポリシロキサン、ヘキサオルガノシ
ラザン等の有機ケイ素化合物により処理されていてもよ
い。
【0047】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明する。なお、本例において部は重量部であり、粘
度は25℃における値である。
【0048】実施例1 粘度が100,000cStの分子鎖両末端がビニル基で停止した
ジメチルポリシロキサン38部、粘度が5,000 cSt の分
子鎖両末端がビニル基で停止したジメチルポリシロキサ
ン20部、ケイ素樹脂(ジメチルビニルシロキシ単位、
トリメチルシロキシ単位及びSiO2 単位で構成され、
ジメチルビニルシロキシ単位及びトリメチルシロキシ単
位の合計/SiO2 単位のモル比が、0.8/1である
樹脂)20部、下記式: Me3 SiO(SiMe2 O)18[SiMe( C13H 27)O] 20SiMe3 (但し、Meはメチル基である)で表されるアルキル変
性ポリシロキサン3部、水0.8部、塩化白金酸6水塩
のジビニルメチルポリシロキサン錯体0.3部、及び下
記式: Me3 SiO(SiHMeO) 38SiMe3 (式中、Meはメチル基である)で表されるオルガノハ
イドロジェンポリシロキサン10部[組成物中のヒドロ
キシ基(水1モルはヒドロキシ基1モルで換算する)と
ビニル基の総和に対し、ケイ素原子結合水素原子が1.
5当量となる量]を配合して、発泡硬化型シリコーン組
成物を調製した。
【0049】次に、上記で得られた組成物をPETフィ
ルムで挟み、該組成物の厚さが均一になるように2本ロ
ールを用いて圧縮した。次に、該組成物をPETフィル
ムで挟んだまま、80℃で5分間加熱して、発泡・硬化
し、シート状シリコーンスポンジを得た。PETフィル
ムは、シート状シリコーンスポンジから容易に剥離する
ことができた。また、得られたシート状シリコーンスポ
ンジの密度は0.15g/cm3 であり、スポンジのセ
ルの大きさは、ほぼ均一で、直径は全て1mm以下であ
った。
【0050】また、前記と同様のPETフィルムで挟ん
だ組成物を、100℃で5分間加熱して得たシート状シ
リコーンスポンジ、及び120℃で5分間加熱して得た
シート状シリコーンスポンジについても、PETフィル
ムは、シート状シリコーンスポンジから容易に剥離する
ことができた。したがって、得られたスポンジの表面は
滑らかで、スキン層は全く損なわれていなかった。ま
た、スポンジ密度は0.15g/cm3 であり、スポン
ジのセルの大きさは均一で、直径は全て1mm以下であ
った。
【0051】実施例2 実施例1で用いたアルキル変性ポリシロキサンに代え
て、下記式: Me3 SiO(SiMe2 O)8 ( SiPh2 O)3 SiMe3 (式中、Meはメチル基であり、Phはフェニル基であ
る)で表されるジメチルジフェニルポリシロキサン3部
を用いた以外は、実施例1と同様にして、シート状シリ
コーンスポンジを得た。その結果、加熱温度が80℃、
100℃及び120℃のいずれの場合においても、PE
Tフィルムは、シート状シリコーンスポンジから容易に
剥離することができた。したがって、得られたスポンジ
の表面は滑らかで、スキン層は全く損なわれていなかっ
た。また、得られたシート状シリコーンスポンジは、い
ずれも、密度が0.15g/cm3 であり、スポンジの
セルの大きさは、ほぼ均一で、直径は全て1mm以下で
あった。
【0052】実施例3 実施例1で用いたアルキル変性ポリシロキサン3部に代
えて、同アルキル変性ポリシロキサン1.5部、及び実
施例2で用いたジメチルジフェニルポリシロキサン1.
5部を用いた以外は、実施例1と同様にして、シート状
シリコーンスポンジを得た。その結果、加熱温度が80
℃、100℃及び120℃のいずれの場合においても、
PETフィルムは、シート状シリコーンスポンジから容
易に剥離することができた。したがって、得られたスポ
ンジの表面は滑らかで、スキン層は全く損なわれていな
かった。また、得られたシート状シリコーンスポンジ
は、いずれも、密度が0.15g/cm3 であり、スポ
ンジのセルの大きさは、ほぼ均一で、直径は全て1mm
以下であった。
【0053】比較例1 実施例1において、アルキル変性ポリシロキサンを用い
なかったこと以外は、実施例1と同様にして、シート状
シリコーンスポンジを得た。その結果、加熱温度が80
℃、100℃及び120℃のいずれの場合においても、
PETフィルムは、シート状シリコーンスポンジに接着
しており、該フィルムをシリコーンスポンジから剥離す
ることはできなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、表面が平滑であり、幅
広で長く連続したシート状シリコーンスポンジを得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 分子鎖両末端がビニル基で停止した2
    5℃の粘度が25〜1,000,000 cSt であるオルガノポリ
    シロキサン、(B) 下記平均組成式(1): (R1 a (R2 b SiO(4-a-b)/2 (1) (式中、R1 及びR2 は独立に非置換又は置換の1価炭
    化水素基であり、a及びbは0.001≦a≦1、及び
    1.95≦a+b≦3を満足する数である)で表され
    る、前記(A)成分と相溶性を有しないシリコーンオイ
    ル、(C) 下記一般式(2): (R3 c (H)d SiO(4-c-d)/2 (2) [式中、R3 は非置換又は置換の1価炭化水素基であり
    (R3 が複数の場合は同一でも異なっていてもよい)、
    cは0、1、又は2であり、dは1、2又は3であり、
    かつc及びdは1≦c+d≦3を満足する整数である]
    で表される単位を1分子中に少なくとも2個有するオル
    ガノハイドロジェンポリシロキサン、(D) ヒドロキシ基
    含有化合物、及び(E) 白金族金属系触媒を含む発泡硬化
    型シリコーン組成物。
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