JPH09290652A - ディファレンシャル装置 - Google Patents
ディファレンシャル装置Info
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- JPH09290652A JPH09290652A JP8105818A JP10581896A JPH09290652A JP H09290652 A JPH09290652 A JP H09290652A JP 8105818 A JP8105818 A JP 8105818A JP 10581896 A JP10581896 A JP 10581896A JP H09290652 A JPH09290652 A JP H09290652A
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- pinion gear
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 32
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/08—Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/021—Shaft support structures, e.g. partition walls, bearing eyes, casing walls or covers with bearings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2361/00—Apparatus or articles in engineering in general
- F16C2361/61—Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts
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- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/08—Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears
- F16H2048/085—Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears characterised by shafts or gear carriers for orbital gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/38—Constructional details
- F16H48/42—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
- F16H2048/423—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Retarders (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディファレンシャル装置を構成する各部品の
寸法を変えることなく、リングギヤとピニオンギヤの歯
当たりの調整を可能にするディファレンシャル装置を提
供すること。 【解決手段】 ピニオンギヤ2aの先端に形成されるベ
アリング20によりピニオンギヤ2aがエンジンからの
駆動力を伝達すべく回転可能に形成されるピニオン機構
2と、内部にディファレンシャル機構を配設し、リング
ギヤ3cを備えるデフケース3と、ピニオンギヤ2aと
リングギヤ3cとが噛み合うようにピニオン機構2をデ
フケース3に対して位置決めするデフキャリア4と、を
備えるディファレンシャル装置1において、ピニオンギ
ヤ2aの先端に形成されるベアリング20を、インナー
レース20aがアウターレース20bに対して脱着可能
であるようにした。
寸法を変えることなく、リングギヤとピニオンギヤの歯
当たりの調整を可能にするディファレンシャル装置を提
供すること。 【解決手段】 ピニオンギヤ2aの先端に形成されるベ
アリング20によりピニオンギヤ2aがエンジンからの
駆動力を伝達すべく回転可能に形成されるピニオン機構
2と、内部にディファレンシャル機構を配設し、リング
ギヤ3cを備えるデフケース3と、ピニオンギヤ2aと
リングギヤ3cとが噛み合うようにピニオン機構2をデ
フケース3に対して位置決めするデフキャリア4と、を
備えるディファレンシャル装置1において、ピニオンギ
ヤ2aの先端に形成されるベアリング20を、インナー
レース20aがアウターレース20bに対して脱着可能
であるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の駆動輪におけ
る左右輪、或いは4輪駆動車における前後輪の軌跡が異
なったときに、一方の回転数を吸収して左右輪、或いは
前後輪の回転数の差を吸収するディファレンシャル装置
に関するものであり、特に、デフケースに形成されるリ
ングギヤと、ピニオン機構に形成されるピニオンギヤと
の歯当たりの調整に関するものである。
る左右輪、或いは4輪駆動車における前後輪の軌跡が異
なったときに、一方の回転数を吸収して左右輪、或いは
前後輪の回転数の差を吸収するディファレンシャル装置
に関するものであり、特に、デフケースに形成されるリ
ングギヤと、ピニオン機構に形成されるピニオンギヤと
の歯当たりの調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図2に示すようなデ
ィファレンシャル装置30がある。ここで、ディファレ
ンシャル装置30のピニオンギヤ41の歯当たりはギヤ
の強度、音などと密接な関係があり、ピニオン機構40
及びデフキャリア50の組み付け時にはピニオンギヤ4
1とデフケース60のリングギヤ61との歯当たりを規
格内に調整する必要がある。このギヤの歯当たりの調整
は、ピニオン機構40をデフキャリア50に固定してい
るボルト51を外して、ボルト51とピニオン機構40
の間のシム70の厚さを変えることによって行ってい
る。しかしながら、図2のディファレンシャル装置30
では、ボルト51を外してピニオン機構40をピニオン
ギヤ41の軸方向にそって抜こうとすると、ピニオン機
構40先端のベアリング42のアウターレース42aが
リングギヤ61の歯面に引っ掛かってしまう構造になっ
ており、このような構造では、ベアリング42のアウタ
ーレース42aがリングギヤ61の歯面に当接しないよ
うに、ピニオン機構40及びデフキャリア50を固定し
た状態でデフケース60を図面の上方向に移動させてか
ら軸方向に移動させて、デフケース60を取り外してか
らピニオン機構40をデフキャリア50から外さなけれ
ばならなかった。このような歯当たりの調整は工数も多
く、また、デフケース60の重量も大きいので大変であ
った。しかも、車両に最適なギヤ比を得るため、或は寸
法の規制などにより、ディファレンシャル装置30の種
類によってはピニオン機構40先端のベアリング42の
アウターレース42aがリングギヤ61の歯面に引っ掛
かってしまう構造を避けることはできない、という問題
があった。
ィファレンシャル装置30がある。ここで、ディファレ
ンシャル装置30のピニオンギヤ41の歯当たりはギヤ
の強度、音などと密接な関係があり、ピニオン機構40
及びデフキャリア50の組み付け時にはピニオンギヤ4
1とデフケース60のリングギヤ61との歯当たりを規
格内に調整する必要がある。このギヤの歯当たりの調整
は、ピニオン機構40をデフキャリア50に固定してい
るボルト51を外して、ボルト51とピニオン機構40
の間のシム70の厚さを変えることによって行ってい
る。しかしながら、図2のディファレンシャル装置30
では、ボルト51を外してピニオン機構40をピニオン
ギヤ41の軸方向にそって抜こうとすると、ピニオン機
構40先端のベアリング42のアウターレース42aが
リングギヤ61の歯面に引っ掛かってしまう構造になっ
ており、このような構造では、ベアリング42のアウタ
ーレース42aがリングギヤ61の歯面に当接しないよ
うに、ピニオン機構40及びデフキャリア50を固定し
た状態でデフケース60を図面の上方向に移動させてか
ら軸方向に移動させて、デフケース60を取り外してか
らピニオン機構40をデフキャリア50から外さなけれ
ばならなかった。このような歯当たりの調整は工数も多
く、また、デフケース60の重量も大きいので大変であ
った。しかも、車両に最適なギヤ比を得るため、或は寸
法の規制などにより、ディファレンシャル装置30の種
類によってはピニオン機構40先端のベアリング42の
アウターレース42aがリングギヤ61の歯面に引っ掛
かってしまう構造を避けることはできない、という問題
があった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上
記問題点を解決すべく、ディファレンシャル装置を構成
する各部品の寸法を変えることなく、リングギヤとピニ
オンギヤの歯当たりの調整を容易に行うことが可能なデ
ィファレンシャル装置を提供することを技術的課題とす
る。
記問題点を解決すべく、ディファレンシャル装置を構成
する各部品の寸法を変えることなく、リングギヤとピニ
オンギヤの歯当たりの調整を容易に行うことが可能なデ
ィファレンシャル装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、ピニオンギヤの先端に形成されるベアリ
ングによりピニオンギヤがエンジンからの駆動力を伝達
すべく回転可能に形成されるピニオン機構と、内部にデ
ィファレンシャル機構を配設し、リングギヤを備えるデ
フケースと、ピニオンギヤとリングギヤとが噛み合うよ
うにピニオン機構をデフケースに対して位置決めするデ
フキャリアと、を備えるディファレンシャル装置であっ
て、ピニオンギヤの先端に形成されるベアリングは、イ
ンナーレースがピニオンギヤの先端に取付けられるとと
もに、インナーレースがアウターレースに対して脱着可
能であるようにした。
に請求項1は、ピニオンギヤの先端に形成されるベアリ
ングによりピニオンギヤがエンジンからの駆動力を伝達
すべく回転可能に形成されるピニオン機構と、内部にデ
ィファレンシャル機構を配設し、リングギヤを備えるデ
フケースと、ピニオンギヤとリングギヤとが噛み合うよ
うにピニオン機構をデフケースに対して位置決めするデ
フキャリアと、を備えるディファレンシャル装置であっ
て、ピニオンギヤの先端に形成されるベアリングは、イ
ンナーレースがピニオンギヤの先端に取付けられるとと
もに、インナーレースがアウターレースに対して脱着可
能であるようにした。
【0005】請求項1によると、ピニオンギヤの先端に
形成されるベアリングは、インナーレースがアウターレ
ースに対して脱着可能であるので、リングギヤとピニオ
ンギヤとの歯当たりの調整を行う際にピニオン機構をピ
ニオンギヤの軸方向に沿って抜いても、ベアリングのア
ウターレースがリングギヤの歯面に引っ掛かる前にイン
ナーレースから外れる。したがって、リングギヤの歯面
にアウターレースが引っ掛かるような構成であっても、
ディファレンシャル装置の各部品の寸法を変化させなく
ても、ベアリングを変えるだけでリングギヤとピニオン
ギヤの歯当たりの調整を容易に行うことができる。
形成されるベアリングは、インナーレースがアウターレ
ースに対して脱着可能であるので、リングギヤとピニオ
ンギヤとの歯当たりの調整を行う際にピニオン機構をピ
ニオンギヤの軸方向に沿って抜いても、ベアリングのア
ウターレースがリングギヤの歯面に引っ掛かる前にイン
ナーレースから外れる。したがって、リングギヤの歯面
にアウターレースが引っ掛かるような構成であっても、
ディファレンシャル装置の各部品の寸法を変化させなく
ても、ベアリングを変えるだけでリングギヤとピニオン
ギヤの歯当たりの調整を容易に行うことができる。
【0006】請求項2は、請求項1において、ピニオン
ギヤの先端に形成されるベアリングは、インナーレース
がアウターレースから外れたときには、インナーレース
とアウターレースの間で転動体がアウターレース側に保
持される構造とした。
ギヤの先端に形成されるベアリングは、インナーレース
がアウターレースから外れたときには、インナーレース
とアウターレースの間で転動体がアウターレース側に保
持される構造とした。
【0007】請求項2によると、ベアリングの転動体が
アウターレース側に保持される構造としたことで、請求
項1の作用に加えて、転動体の大きさ分だけリングギヤ
の歯面に当たらなくなり、これによってピニオン機構を
外す際の自由度が向上する。
アウターレース側に保持される構造としたことで、請求
項1の作用に加えて、転動体の大きさ分だけリングギヤ
の歯面に当たらなくなり、これによってピニオン機構を
外す際の自由度が向上する。
【0008】
【実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は本実施の形態のディファレンシャ
ル装置1を示す図である。
態を説明する。図1は本実施の形態のディファレンシャ
ル装置1を示す図である。
【0009】ディファレンシャル装置1は、ミッション
(図示せず)を介してエンジン(図示せず)からの駆動
力が伝達されるピニオンギヤ2a、及びベアリング2
0,2b,2dを介してピニオンギヤ2aが回転可能と
なるように連結されるピニオンケース2cとからなるピ
ニオン機構2と、デフケース本体3a、デフケース本体
3aの内部に配設されるディファレンシャル機構3b、
デフケース本体3aにボルト3dにより固定されるリン
グギヤ3cとからなるデフケース3と、ピニオンギヤ2
aとリングギヤ3cとが噛み合うようにピニオン機構2
をデフケース3に対して位置決めするデフキャリア4
と、を有する。
(図示せず)を介してエンジン(図示せず)からの駆動
力が伝達されるピニオンギヤ2a、及びベアリング2
0,2b,2dを介してピニオンギヤ2aが回転可能と
なるように連結されるピニオンケース2cとからなるピ
ニオン機構2と、デフケース本体3a、デフケース本体
3aの内部に配設されるディファレンシャル機構3b、
デフケース本体3aにボルト3dにより固定されるリン
グギヤ3cとからなるデフケース3と、ピニオンギヤ2
aとリングギヤ3cとが噛み合うようにピニオン機構2
をデフケース3に対して位置決めするデフキャリア4
と、を有する。
【0010】次に、ディファレンシャル装置1の作動に
ついて簡単に説明する。エンジン(図示せず)からの駆
動力がミッション(図示せず)を介してピニオンギヤ2
aに伝達される。これによってピニオンギヤ2aが回転
駆動して、この回転はリングギヤ3cを介してデフケー
ス本体3aに伝達される。デフケース本体3aの内部に
配設されるディファレンシャル機構3bは車両の左右の
車軸にそれぞれ連結されており、左右の車軸の回転数に
差が発生したときには、この回転数の差を吸収するよう
に構成されている。
ついて簡単に説明する。エンジン(図示せず)からの駆
動力がミッション(図示せず)を介してピニオンギヤ2
aに伝達される。これによってピニオンギヤ2aが回転
駆動して、この回転はリングギヤ3cを介してデフケー
ス本体3aに伝達される。デフケース本体3aの内部に
配設されるディファレンシャル機構3bは車両の左右の
車軸にそれぞれ連結されており、左右の車軸の回転数に
差が発生したときには、この回転数の差を吸収するよう
に構成されている。
【0011】次に、ディファレンシャル装置1の組み付
け時における歯当たりの調整について説明する。ギヤの
歯当たりは、強度、音などと密接な関係があり、ピニオ
ン機構2をデフキャリア4に組み付けるときには、ピニ
オンギヤ2aとリングギヤ3cの歯当たりを、予め決め
られている規格内に調整する必要がある。まず、ディフ
ァレンシャル装置1を組み付けてから、デフケース本体
3aの両端部のナット5を回転させる。ナット5にはネ
ジが切ってあり、ナット5を回転させることで図面の上
下方向にデフケース3を微小距離だけ任意に移動させ、
ピニオンギヤ2aとリングギヤ3cのバックラッシュ量
を規格内に調整する。そして、リングギヤ3cの歯面に
光明丹等の塗料を薄く一様に塗布し、ピニオンギヤ2a
を回転させることにより、ピニオンギヤ2aとリングギ
ヤ3cとが噛み合った位置の塗料が剥がれて、これによ
り歯当たりを調べることができる。規定内の歯当たりを
得られないときには、リテーナ2cとデフキャリア4と
を連結している部分にシム6を入れて、このシム6の厚
さを変えていくことで、ピニオンギヤ2aとリングギヤ
3cの歯当たりを調整する。本実施の形態において、ピ
ニオンギヤ2aの先端に形成されるベアリング20はイ
ンナーレース20aがピニオンギヤ2aの先端に圧着さ
れて、アウターレース20bはデフキャリア4の内周に
遊嵌されている。また、転動体20cはアウターレース
20bから外れないように構成されている。したがっ
て、ボルト7を外してピニオン機構2を図面左方向に軸
方向に沿って抜くときには、インナーレース20aのみ
がピニオン機構2とともに移動するが、アウターレース
20b及び転動体20cはデフキャリア4に遊嵌された
状態を保つ。そして、リテーナ2cとデフキャリア4の
間のシム6の厚さを変えて、再びボルト7でリテーナ2
cとデフキャリア4を固定して、ギヤの歯当たりが適切
になるまでこの作業を繰り返す。本実施の形態の構成に
より、ピニオン機構2を図面左方向に軸方向に沿って抜
いても、リングギヤ3cの歯面の先端にアウターレース
20b及び転動体20cが引っ掛かることがなく、容易
にピニオン機構2をディファレンシャル装置1から取り
外すことが可能になる。すなわち、ディファレンシャル
装置1の各部品の寸法を変化させなくても、ベアリング
の種類を変えることにより、ボルト7を外してピニオン
機構2を抜くだけでシム6の厚さを変える状態とするこ
とができ、デフケース3を取り外す作業の必要が無くな
る。これによって、リングギヤ3cとピニオンギヤ2a
との歯当たりの調整に係る工数を大幅に減少することが
できる。
け時における歯当たりの調整について説明する。ギヤの
歯当たりは、強度、音などと密接な関係があり、ピニオ
ン機構2をデフキャリア4に組み付けるときには、ピニ
オンギヤ2aとリングギヤ3cの歯当たりを、予め決め
られている規格内に調整する必要がある。まず、ディフ
ァレンシャル装置1を組み付けてから、デフケース本体
3aの両端部のナット5を回転させる。ナット5にはネ
ジが切ってあり、ナット5を回転させることで図面の上
下方向にデフケース3を微小距離だけ任意に移動させ、
ピニオンギヤ2aとリングギヤ3cのバックラッシュ量
を規格内に調整する。そして、リングギヤ3cの歯面に
光明丹等の塗料を薄く一様に塗布し、ピニオンギヤ2a
を回転させることにより、ピニオンギヤ2aとリングギ
ヤ3cとが噛み合った位置の塗料が剥がれて、これによ
り歯当たりを調べることができる。規定内の歯当たりを
得られないときには、リテーナ2cとデフキャリア4と
を連結している部分にシム6を入れて、このシム6の厚
さを変えていくことで、ピニオンギヤ2aとリングギヤ
3cの歯当たりを調整する。本実施の形態において、ピ
ニオンギヤ2aの先端に形成されるベアリング20はイ
ンナーレース20aがピニオンギヤ2aの先端に圧着さ
れて、アウターレース20bはデフキャリア4の内周に
遊嵌されている。また、転動体20cはアウターレース
20bから外れないように構成されている。したがっ
て、ボルト7を外してピニオン機構2を図面左方向に軸
方向に沿って抜くときには、インナーレース20aのみ
がピニオン機構2とともに移動するが、アウターレース
20b及び転動体20cはデフキャリア4に遊嵌された
状態を保つ。そして、リテーナ2cとデフキャリア4の
間のシム6の厚さを変えて、再びボルト7でリテーナ2
cとデフキャリア4を固定して、ギヤの歯当たりが適切
になるまでこの作業を繰り返す。本実施の形態の構成に
より、ピニオン機構2を図面左方向に軸方向に沿って抜
いても、リングギヤ3cの歯面の先端にアウターレース
20b及び転動体20cが引っ掛かることがなく、容易
にピニオン機構2をディファレンシャル装置1から取り
外すことが可能になる。すなわち、ディファレンシャル
装置1の各部品の寸法を変化させなくても、ベアリング
の種類を変えることにより、ボルト7を外してピニオン
機構2を抜くだけでシム6の厚さを変える状態とするこ
とができ、デフケース3を取り外す作業の必要が無くな
る。これによって、リングギヤ3cとピニオンギヤ2a
との歯当たりの調整に係る工数を大幅に減少することが
できる。
【0012】本実施の形態ではベアリングは転動体にロ
ーラを備えるローラベアリングを用いたが、特にこのベ
アリングに限定する意図はなく、転動体に球状のボール
を備えるボールベアリングを用いてもよい。
ーラを備えるローラベアリングを用いたが、特にこのベ
アリングに限定する意図はなく、転動体に球状のボール
を備えるボールベアリングを用いてもよい。
【0013】
【効果】請求項1によると、ピニオンギヤの先端に形成
されるベアリングは、インナーレースがアウターレース
に対して脱着可能であるので、リングギヤとピニオンギ
ヤとの歯当たりの調整を行う際にピニオン機構をピニオ
ンギヤの軸方向に沿って抜いても、ベアリングのアウタ
ーレースがリングギヤの歯面に引っ掛かる前にインナー
レースから外れる。したがって、リングギヤの歯面にア
ウターレースが引っ掛かるような構成であっても、ディ
ファレンシャル装置の各部品の寸法を変化させなくて
も、ベアリングを変えるだけでリングギヤとピニオンギ
ヤの歯当たりの調整を容易に行うことができる。
されるベアリングは、インナーレースがアウターレース
に対して脱着可能であるので、リングギヤとピニオンギ
ヤとの歯当たりの調整を行う際にピニオン機構をピニオ
ンギヤの軸方向に沿って抜いても、ベアリングのアウタ
ーレースがリングギヤの歯面に引っ掛かる前にインナー
レースから外れる。したがって、リングギヤの歯面にア
ウターレースが引っ掛かるような構成であっても、ディ
ファレンシャル装置の各部品の寸法を変化させなくて
も、ベアリングを変えるだけでリングギヤとピニオンギ
ヤの歯当たりの調整を容易に行うことができる。
【0014】請求項2によると、ベアリングの転動体が
アウターレース側に保持される構造としたことで、請求
項1の作用に加えて、転動体の大きさ分だけリングギヤ
の歯面に当たらなくなり、これによってピニオン機構を
外す際の自由度が向上する。
アウターレース側に保持される構造としたことで、請求
項1の作用に加えて、転動体の大きさ分だけリングギヤ
の歯面に当たらなくなり、これによってピニオン機構を
外す際の自由度が向上する。
【図1】本発明の一実施の形態のディファレンシャル装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図2】従来のディファレンシャル装置を示す図であ
る。
る。
1・・・ディファレンシャル装置 2・・・ピニオン機構 3・・・デフケース 4・・・デフキャリア 5・・・ナット 6・・・シム 7・・・ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 ピニオンギヤの先端に形成されるベアリ
ングによりピニオンギヤがエンジンからの駆動力を伝達
すべく回転可能に形成されるピニオン機構と、 内部にディファレンシャル機構を配設し、リングギヤを
備えるデフケースと、 前記ピニオンギヤと前記リングギヤとが噛み合うように
前記ピニオン機構を前記デフケースに対して位置決めす
るデフキャリアと、 を備えるディファレンシャル装置であって、 前記ピニオンギヤの先端に形成されるベアリングは、イ
ンナーレースが前記ピニオンギヤの先端に取付けられる
とともに、前記インナーレースがアウターレースに対し
て脱着可能であることを特徴とするディファレンシャル
装置。 - 【請求項2】 前記ピニオンギヤの先端に形成されるベ
アリングは、インナーレースがアウターレースから外れ
たときには、インナーレースとアウターレースの間で転
動体がアウターレース側に保持される構造であることを
特徴とする請求項1記載のディファレンシャル装置
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8105818A JPH09290652A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ディファレンシャル装置 |
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