JPH09275714A - 整地式直播方法及び整地式直播機並びに整地式直播装置 - Google Patents
整地式直播方法及び整地式直播機並びに整地式直播装置Info
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- JPH09275714A JPH09275714A JP8118266A JP11826696A JPH09275714A JP H09275714 A JPH09275714 A JP H09275714A JP 8118266 A JP8118266 A JP 8118266A JP 11826696 A JP11826696 A JP 11826696A JP H09275714 A JPH09275714 A JP H09275714A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P60/20—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
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- Sowing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不耕起圃場の表土を例えば数センチ程度一定
深さに浅耕し、その表面の凹凸を均平、整地しながら一
定深さの播種溝を刻設し、そこに播種することのできる
直播方法とそのための直播機を得る。 【解決手段】 動力回転爪2に対しその整地幅に見合う
横長の転圧ローラー9を相対高さ設定自在に設け、該動
力回転爪2により整地し、転圧ローラー9によりその整
地した地表を転圧して播種基準面を設定し、次いでこれ
に溝切り器15により所定深さの播種溝を作溝し、播種
する。動力回転爪2は接地幅の大きい転圧ローラー9に
より後方でしっかりと安定的に支持されて沈み込むこと
がなく、耕深は一定に保たれ、播種溝の深さも一定に保
たれる。
深さに浅耕し、その表面の凹凸を均平、整地しながら一
定深さの播種溝を刻設し、そこに播種することのできる
直播方法とそのための直播機を得る。 【解決手段】 動力回転爪2に対しその整地幅に見合う
横長の転圧ローラー9を相対高さ設定自在に設け、該動
力回転爪2により整地し、転圧ローラー9によりその整
地した地表を転圧して播種基準面を設定し、次いでこれ
に溝切り器15により所定深さの播種溝を作溝し、播種
する。動力回転爪2は接地幅の大きい転圧ローラー9に
より後方でしっかりと安定的に支持されて沈み込むこと
がなく、耕深は一定に保たれ、播種溝の深さも一定に保
たれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に直接種子を
まく直播方法とこれに用いる直播機に関し、なかでも秋
に収穫を終ったままの水稲の不耕起圃場に播種するに特
に適する直播方法及びそのための直播機並びにアタッチ
メント式直播装置に関わる。
まく直播方法とこれに用いる直播機に関し、なかでも秋
に収穫を終ったままの水稲の不耕起圃場に播種するに特
に適する直播方法及びそのための直播機並びにアタッチ
メント式直播装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】不耕起圃場等に直接播種する直播方法及
び直播機としては、既に本出願人の出願にかかる特開平
6−209613号公報によって出願公開されたものが
ある。また、圃場面を耕うん、整地すると同時に播種す
る直播機としては、例えば実公平4−49857号公
報、実公平6−20334号公報等に示されたものがあ
る。
び直播機としては、既に本出願人の出願にかかる特開平
6−209613号公報によって出願公開されたものが
ある。また、圃場面を耕うん、整地すると同時に播種す
る直播機としては、例えば実公平4−49857号公
報、実公平6−20334号公報等に示されたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水稲直播栽培の難点と
するところは、降雨と雑草問題である。トラクターによ
り圃場を深耕すると、降雨あれば圃場が乾くまで播種、
雑草防除作業ができず、これがこの栽培方法の伸展を妨
げてきた。この難点を解決するために不耕起直播栽培方
法が考えられ、本出願人はこれに用いる播種機として前
記特開平6−209613号公報のものを発明、提案し
た。
するところは、降雨と雑草問題である。トラクターによ
り圃場を深耕すると、降雨あれば圃場が乾くまで播種、
雑草防除作業ができず、これがこの栽培方法の伸展を妨
げてきた。この難点を解決するために不耕起直播栽培方
法が考えられ、本出願人はこれに用いる播種機として前
記特開平6−209613号公報のものを発明、提案し
た。
【0004】しかし、特開平6−209614号公報の
直播機は、不耕起圃場を整地しないまま表土に直接播種
溝を刻設して、ここに播種するものであり、圃場を走行
する直播機が地表の凹凸(コンバインのクローラー跡、
人の足跡、稲株等)に左右され、播種溝の深さを一定に
することができなかった。このため、播種深度の一定化
は播種作業の最重要事であるにもかかわらず、播種深度
にバラツキが生じ、種子の発芽揃いが悪い欠点があっ
た。また、この方法では、播種溝が不耕起圃場に適宜間
隔で刻設されるに過ぎないため、溝と溝との間の不耕起
部分では雨水の浸透が悪く、溝に水が集まって停滞し、
種子が酸素欠乏により発芽障害を起こす欠点があった。
さらに、溝と溝との間は全く耕起、整地されないため、
この部分に雑草が残り、全面除草できないという欠点も
あった。
直播機は、不耕起圃場を整地しないまま表土に直接播種
溝を刻設して、ここに播種するものであり、圃場を走行
する直播機が地表の凹凸(コンバインのクローラー跡、
人の足跡、稲株等)に左右され、播種溝の深さを一定に
することができなかった。このため、播種深度の一定化
は播種作業の最重要事であるにもかかわらず、播種深度
にバラツキが生じ、種子の発芽揃いが悪い欠点があっ
た。また、この方法では、播種溝が不耕起圃場に適宜間
隔で刻設されるに過ぎないため、溝と溝との間の不耕起
部分では雨水の浸透が悪く、溝に水が集まって停滞し、
種子が酸素欠乏により発芽障害を起こす欠点があった。
さらに、溝と溝との間は全く耕起、整地されないため、
この部分に雑草が残り、全面除草できないという欠点も
あった。
【0005】なお、不耕起圃場にあっては、図5に示す
ごとく、表土aの下には耕土b、その下に耕盤cがあ
り、この耕土bには前作物の根が網の目のごとく張り巡
らされて根成孔隙fを形成している。水稲の不耕起栽培
においては、この根成孔隙fが養水分、酸素などの補給
路として、重要な役割を果たす。この根成孔隙fを維持
していくならば、不耕起栽培を永年継続しても移植栽培
などに劣らぬ収穫を確保しうることは、既に岡山県農業
試験場、長期不耕起栽培圃場研究グループなどの報告に
より明らかにされている(例えば、「農業技術」49(6)1
994、P.251〜256参照)。
ごとく、表土aの下には耕土b、その下に耕盤cがあ
り、この耕土bには前作物の根が網の目のごとく張り巡
らされて根成孔隙fを形成している。水稲の不耕起栽培
においては、この根成孔隙fが養水分、酸素などの補給
路として、重要な役割を果たす。この根成孔隙fを維持
していくならば、不耕起栽培を永年継続しても移植栽培
などに劣らぬ収穫を確保しうることは、既に岡山県農業
試験場、長期不耕起栽培圃場研究グループなどの報告に
より明らかにされている(例えば、「農業技術」49(6)1
994、P.251〜256参照)。
【0006】一方、上記実公平4−49857号公報、
実公平6−20334号公報のものにあっては、圃場全
体を耕起、整地播種するものであるため、特開平6−2
09814号公報のごとき問題はないものの、耕起整地
を行うロータリー部の耕起深さは、その両側に装着する
尾輪(実公平4−49857号公報における51、実公
平6−20334号公報における41)によって調整さ
れるため、水分の多い軟弱圃場にあってはこの尾輪は接
地面積が小さいためヌカって耕深が安定せず、特に根成
孔隙fを破壊せず表土の凹凸整地のみを目的として浅耕
しようとした場合にあっては、きわめて使用しずらいと
いう問題があった。
実公平6−20334号公報のものにあっては、圃場全
体を耕起、整地播種するものであるため、特開平6−2
09814号公報のごとき問題はないものの、耕起整地
を行うロータリー部の耕起深さは、その両側に装着する
尾輪(実公平4−49857号公報における51、実公
平6−20334号公報における41)によって調整さ
れるため、水分の多い軟弱圃場にあってはこの尾輪は接
地面積が小さいためヌカって耕深が安定せず、特に根成
孔隙fを破壊せず表土の凹凸整地のみを目的として浅耕
しようとした場合にあっては、きわめて使用しずらいと
いう問題があった。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、根成孔隙fを破壊することなく不耕起圃
場の表土を例えば数センチ程度一定深さに浅耕し、その
表面の凹凸を均平、整地しながら一定深さの播種溝を刻
設し、そこに播種することのできる直播方法とそのため
の直播機を提供することを主たる目的とするものであ
る。
されたもので、根成孔隙fを破壊することなく不耕起圃
場の表土を例えば数センチ程度一定深さに浅耕し、その
表面の凹凸を均平、整地しながら一定深さの播種溝を刻
設し、そこに播種することのできる直播方法とそのため
の直播機を提供することを主たる目的とするものであ
る。
【0008】また、本発明は、不耕起圃場全面の除草を
行うとともに地中への雨水の浸透をよくして、播種溝に
雨水の滞留が起こらないようにすること、さらに、前作
の収穫を終えたままの稲株、藁などの残る不耕起圃場に
直接播種すると同時に施肥、施薬作業も一工程で済ます
ことのできるようにして稲作の超省力化を実現すること
を目的とする。
行うとともに地中への雨水の浸透をよくして、播種溝に
雨水の滞留が起こらないようにすること、さらに、前作
の収穫を終えたままの稲株、藁などの残る不耕起圃場に
直接播種すると同時に施肥、施薬作業も一工程で済ます
ことのできるようにして稲作の超省力化を実現すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる整地式直
播方法は、動力回転爪により圃場の表面を整地し、転圧
ローラーによりその整地した地表を転圧して播種基準面
を設定し、次いでこれに所定深さの播種溝を作溝し、播
種するものであって、これらの作業を一工程で行うこと
を特徴とし、より具体的には、動力回転爪に対しその整
地幅に見合う横長の転圧ローラーを相対高さ設定自在に
設け、該動力回転爪により整地し、転圧ローラーにより
その整地した地表を転圧して播種基準面を設定し、次い
でこれに所定深さの播種溝を作溝し、播種するものであ
って、これらの作業を一工程で行うことを特徴とする。
播方法は、動力回転爪により圃場の表面を整地し、転圧
ローラーによりその整地した地表を転圧して播種基準面
を設定し、次いでこれに所定深さの播種溝を作溝し、播
種するものであって、これらの作業を一工程で行うこと
を特徴とし、より具体的には、動力回転爪に対しその整
地幅に見合う横長の転圧ローラーを相対高さ設定自在に
設け、該動力回転爪により整地し、転圧ローラーにより
その整地した地表を転圧して播種基準面を設定し、次い
でこれに所定深さの播種溝を作溝し、播種するものであ
って、これらの作業を一工程で行うことを特徴とする。
【0010】また、本発明に関わる整地式直播機は、動
力回転爪を有し機体の走行に伴って移動する整地装置
と、その後方に設置されて地表を転動し、該動力回転爪
との相対高さを設定自在とされ、かつ該動力回転爪の整
地幅に見合う横幅をもつ転圧ローラーと、その後方に設
置される溝切り播種装置を備えることを特徴とする。
力回転爪を有し機体の走行に伴って移動する整地装置
と、その後方に設置されて地表を転動し、該動力回転爪
との相対高さを設定自在とされ、かつ該動力回転爪の整
地幅に見合う横幅をもつ転圧ローラーと、その後方に設
置される溝切り播種装置を備えることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明にかかわる整地式直播装置
は、動力回転爪を有する整地装置(いわゆるロータリー
装置)を後方に備えたトラクターに接続される直播用ア
タッチメントであり、該整地装置の後方に設置されて地
表を転動し、該動力回転爪との相対高さを設定自在とさ
れ、かつ該動力回転爪の整地幅に見合う横幅をもつ転圧
ローラーと、その後方に設置される溝切り播種装置を備
えることを特徴とする。なお、このようなトラクターは
農家が通常保有しているものであり、このアタッチメン
トをプラスするだけで前記整地式直播機が構成されるこ
とになる。
は、動力回転爪を有する整地装置(いわゆるロータリー
装置)を後方に備えたトラクターに接続される直播用ア
タッチメントであり、該整地装置の後方に設置されて地
表を転動し、該動力回転爪との相対高さを設定自在とさ
れ、かつ該動力回転爪の整地幅に見合う横幅をもつ転圧
ローラーと、その後方に設置される溝切り播種装置を備
えることを特徴とする。なお、このようなトラクターは
農家が通常保有しているものであり、このアタッチメン
トをプラスするだけで前記整地式直播機が構成されるこ
とになる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図1及び図2を参照して本
発明を具体的に説明する。トラクター1の後部には動力
回転爪2を有する整地装置3がハンドル4により上下位
置調節自在に装着されている。整地装置3はトラクター
1により駆動される駆動横軸に多数植設された動力回転
爪2とその上方を覆うカバー5等により構成されるもの
であるが、その動力回転爪2は通常の耕うん作業に利用
されるものでよいし、あるいは本装置の場合は表土を浅
耕するものであるから通常より短い爪でもよい。
発明を具体的に説明する。トラクター1の後部には動力
回転爪2を有する整地装置3がハンドル4により上下位
置調節自在に装着されている。整地装置3はトラクター
1により駆動される駆動横軸に多数植設された動力回転
爪2とその上方を覆うカバー5等により構成されるもの
であるが、その動力回転爪2は通常の耕うん作業に利用
されるものでよいし、あるいは本装置の場合は表土を浅
耕するものであるから通常より短い爪でもよい。
【0013】整地装置3の上部には接続杆6が横設され
ている。通常の耕うん作業を行おうとする場合において
は、この左右両側に耕深設定用の尾輪がそれぞれ装着さ
れ、その動力回転爪2に対する相対高さはハンドル4に
よって適宜調節されるようになっているものである。本
装置にあっては、尾輪は不要なため取り外してある。こ
の接続杆6は角パイプよりなり、その中央に延長杆7の
断面コの字状の前端が嵌合し上方より2本のピン8、8
により着脱自在に掛止されている。
ている。通常の耕うん作業を行おうとする場合において
は、この左右両側に耕深設定用の尾輪がそれぞれ装着さ
れ、その動力回転爪2に対する相対高さはハンドル4に
よって適宜調節されるようになっているものである。本
装置にあっては、尾輪は不要なため取り外してある。こ
の接続杆6は角パイプよりなり、その中央に延長杆7の
断面コの字状の前端が嵌合し上方より2本のピン8、8
により着脱自在に掛止されている。
【0014】延長杆7の後部は側面視下向きのコの字状
7aで、転圧ローラー9を両端に軸架する門型の枠杆1
0の中央部がこのなかに収まっている。そして、下向き
のコの字状部分7aを前後方向に貫通するピン11によ
り係止され、枠杆10はそのピン11を中心として若干
ではあるが左右に傾斜(ローリング)自在とされてい
る。枠杆10は、ピン11により係止されて延長杆7に
牽引され、さらに、溝切り播種装置12が該枠杆10に
連結牽引されている。
7aで、転圧ローラー9を両端に軸架する門型の枠杆1
0の中央部がこのなかに収まっている。そして、下向き
のコの字状部分7aを前後方向に貫通するピン11によ
り係止され、枠杆10はそのピン11を中心として若干
ではあるが左右に傾斜(ローリング)自在とされてい
る。枠杆10は、ピン11により係止されて延長杆7に
牽引され、さらに、溝切り播種装置12が該枠杆10に
連結牽引されている。
【0015】この溝切り播種装置12は、前端両側が枠
杆10の左右脚部にそれぞれ枢着された架台13を備
え、その架台13の後端は接地回転する横長の鎮圧ロー
ラー14の両側で軸承されている。その架台13には、
前方に溝切り器15が、その後方には覆土器16が架設
され、それらの上方には化成肥料を収納する施肥タンク
17、種子タンク18、農薬(粒剤)を収納する施薬タ
ンク19が搭載され、それぞれに繰出ロール20〜22
と、肥料、種子、農薬をそれぞれ地表に案内するパイプ
23〜25が配設されている。なお、これらの繰出ロー
ル20〜22は架台13を走行自在に支持する鎮圧ロー
ル14によりチェーン26を介して回転駆動される。
杆10の左右脚部にそれぞれ枢着された架台13を備
え、その架台13の後端は接地回転する横長の鎮圧ロー
ラー14の両側で軸承されている。その架台13には、
前方に溝切り器15が、その後方には覆土器16が架設
され、それらの上方には化成肥料を収納する施肥タンク
17、種子タンク18、農薬(粒剤)を収納する施薬タ
ンク19が搭載され、それぞれに繰出ロール20〜22
と、肥料、種子、農薬をそれぞれ地表に案内するパイプ
23〜25が配設されている。なお、これらの繰出ロー
ル20〜22は架台13を走行自在に支持する鎮圧ロー
ル14によりチェーン26を介して回転駆動される。
【0016】溝切り器15は、前方側の間隔が狭く、後
方側の間隔が広くなるよう平面視略ハの字状に向き合っ
て設けられた各々回転自在な一対の板状ローラーからな
り(図2参照)、その背後には種子パイプ24の下端が
臨ませてある。その後方の覆土器16は、前方側が広く
後方側が狭くなるよう平面視逆ハの字状に向き合って設
けられた各々回転自在な一対の板状ローラーからなる。
また、溝切り器15、覆土器16はいずれも上下位置を
変えられるよう、例えばネジを緩め適当なところで締め
直す装置を介して架台13に取り付けられている。な
お、図1及び図2では、溝切り播種装置12として4条
用のものを例示するが、トラクター1の能力又は必要に
応じて、条数を増減することは自在である。
方側の間隔が広くなるよう平面視略ハの字状に向き合っ
て設けられた各々回転自在な一対の板状ローラーからな
り(図2参照)、その背後には種子パイプ24の下端が
臨ませてある。その後方の覆土器16は、前方側が広く
後方側が狭くなるよう平面視逆ハの字状に向き合って設
けられた各々回転自在な一対の板状ローラーからなる。
また、溝切り器15、覆土器16はいずれも上下位置を
変えられるよう、例えばネジを緩め適当なところで締め
直す装置を介して架台13に取り付けられている。な
お、図1及び図2では、溝切り播種装置12として4条
用のものを例示するが、トラクター1の能力又は必要に
応じて、条数を増減することは自在である。
【0017】本発明は上記のように構成されているの
で、まずハンドル4を回して動力回転爪2の高さを調節
し、すなわち整地装置3(つまり動力回転爪2)に対す
る接続杆6の相対的な高さを調節し、結果として延長杆
7を介し連結されている枠杆10とこれに軸架される転
圧ローラー9の動力回転爪2に対する相対的な上下位置
を設定し、耕深を決める。また、溝切り器15の高さを
調整して播種溝の深さを設定するとともに、覆土器16
の高さも適宜設定する。
で、まずハンドル4を回して動力回転爪2の高さを調節
し、すなわち整地装置3(つまり動力回転爪2)に対す
る接続杆6の相対的な高さを調節し、結果として延長杆
7を介し連結されている枠杆10とこれに軸架される転
圧ローラー9の動力回転爪2に対する相対的な上下位置
を設定し、耕深を決める。また、溝切り器15の高さを
調整して播種溝の深さを設定するとともに、覆土器16
の高さも適宜設定する。
【0018】次いで、トラクター1を走行させながら整
地装置3を駆動すると、不耕起圃場表面は動力回転爪2
により設定深さ(例えば数センチ)浅耕され前作の稲
株、藁などは土中に埋め込まれる。このとき、動力回転
爪2は、接地幅の大きい転圧ローラー9により後方でし
っかりと安定的に支持されて沈み込むことがなく、耕深
は一定に保たれ、動力回転爪2により耕された表土は整
地装置3のカバー5の中で持ち回られ、トラクター1の
前進に伴い移動させられるため、図5におけるコンバイ
ンのクローラー跡d、人の足跡eなどの凹凸は消されて
整地される。
地装置3を駆動すると、不耕起圃場表面は動力回転爪2
により設定深さ(例えば数センチ)浅耕され前作の稲
株、藁などは土中に埋め込まれる。このとき、動力回転
爪2は、接地幅の大きい転圧ローラー9により後方でし
っかりと安定的に支持されて沈み込むことがなく、耕深
は一定に保たれ、動力回転爪2により耕された表土は整
地装置3のカバー5の中で持ち回られ、トラクター1の
前進に伴い移動させられるため、図5におけるコンバイ
ンのクローラー跡d、人の足跡eなどの凹凸は消されて
整地される。
【0019】そして、横幅の大きい転圧ローラー2がそ
の上を走行することによりさらに砕土整地が行われると
ともに、地表に播種基準面が設定される。この整地され
た播種基準面に対し、後続する溝切り播種装置12の溝
切り器15によって所定深さの溝が形成され、ここに種
子ホッパー18から繰出装置21により繰り出された種
子が種子パイプ24に案内されてこの溝の中に落下し、
直ちに覆土器16によって覆土され、さらに鎮圧ロール
14により鎮圧される。この例における溝切り播種装置
3は施肥、施薬装置をも有するので、播種のみならず同
時に肥料、農薬(粒剤)をも施用することができる。
の上を走行することによりさらに砕土整地が行われると
ともに、地表に播種基準面が設定される。この整地され
た播種基準面に対し、後続する溝切り播種装置12の溝
切り器15によって所定深さの溝が形成され、ここに種
子ホッパー18から繰出装置21により繰り出された種
子が種子パイプ24に案内されてこの溝の中に落下し、
直ちに覆土器16によって覆土され、さらに鎮圧ロール
14により鎮圧される。この例における溝切り播種装置
3は施肥、施薬装置をも有するので、播種のみならず同
時に肥料、農薬(粒剤)をも施用することができる。
【0020】図3及び図4は別の直播機の例(図1及び
図2の直播機と同一部分には同一番号を付与した)を示
すもので、図1及び図2の直播機との相違点は、図示の
ごとく、転圧ローラー9が溝切り播種装置12とともに
架台13に一体的に軸架されている点、及び延長杆7が
後方に長く伸び、その後端のコの字状部分7aに架台1
3の後端に設けられた枠杆10の中央部分が収まってい
る点である。なお、枠杆10はその中央部分がピン11
に係止され、そのピン11を中心として若干ではあるが
左右に傾斜(ローリング)自在とされている。
図2の直播機と同一部分には同一番号を付与した)を示
すもので、図1及び図2の直播機との相違点は、図示の
ごとく、転圧ローラー9が溝切り播種装置12とともに
架台13に一体的に軸架されている点、及び延長杆7が
後方に長く伸び、その後端のコの字状部分7aに架台1
3の後端に設けられた枠杆10の中央部分が収まってい
る点である。なお、枠杆10はその中央部分がピン11
に係止され、そのピン11を中心として若干ではあるが
左右に傾斜(ローリング)自在とされている。
【0021】しかし、この例でも、ハンドル4を回すこ
とで動力回転爪2に対する転圧ローラー9の相対的な上
下位置を設定して耕深を決め、転圧ローラー9により地
表に播種基準面を設定するという基本的な作用は同じで
ある。
とで動力回転爪2に対する転圧ローラー9の相対的な上
下位置を設定して耕深を決め、転圧ローラー9により地
表に播種基準面を設定するという基本的な作用は同じで
ある。
【0022】なお、これまで農家は圃場を耕うん、整地
するため、トラクターに装着するロータリー装置(動力
回転爪を備えた整地装置)を既に所有していることが多
い。このため、上記の例のように、延長杆7の前端に嵌
挿する2本のピン8、8により後続部分である直播用ア
タッチメント(転圧ローラー9、溝切り播種装置12)
をトラクターのロータリー装置に着脱自在にしておく
と、きわめて実用的であり、農家手持ちの機械の有効利
用を図ることができる。
するため、トラクターに装着するロータリー装置(動力
回転爪を備えた整地装置)を既に所有していることが多
い。このため、上記の例のように、延長杆7の前端に嵌
挿する2本のピン8、8により後続部分である直播用ア
タッチメント(転圧ローラー9、溝切り播種装置12)
をトラクターのロータリー装置に着脱自在にしておく
と、きわめて実用的であり、農家手持ちの機械の有効利
用を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、耕深を一定に保つこと
が容易であるので、耕土の中の根成孔隙fを破壊するこ
となく表土の浅耕を安定して行うことができる。また、
凹凸のある不耕起圃場表面を均平化し、一定深さの播種
溝を刻設し播種することができるので、鳥害を受ける恐
れもなく発芽成育揃いがよく、そのうえ倒伏防止にも優
れた効果がある。なお、斉一な発芽はその後の成育揃い
(穂揃い、稔実揃い)の基本となるものである。
が容易であるので、耕土の中の根成孔隙fを破壊するこ
となく表土の浅耕を安定して行うことができる。また、
凹凸のある不耕起圃場表面を均平化し、一定深さの播種
溝を刻設し播種することができるので、鳥害を受ける恐
れもなく発芽成育揃いがよく、そのうえ倒伏防止にも優
れた効果がある。なお、斉一な発芽はその後の成育揃い
(穂揃い、稔実揃い)の基本となるものである。
【0024】また、本発明によれば、不耕起圃場の表土
全面を浅耕、整地するため雑草を容易に全面除去できる
とともに、地中への雨水の浸透がよいため、播種溝に雨
水が滞留するようなこともないので、種子が水分過多に
より発芽障害を受けることがない。さらに、本発明によ
れば、前作の収穫を終えたままの稲株、藁などの残る不
耕起圃場に、直接播種すると同時に施肥、施薬作業も一
工程で済ませることができる。このため10アール当り
の年間稲作作業時間が5時間以下という超省力稲作を実
現できる。
全面を浅耕、整地するため雑草を容易に全面除去できる
とともに、地中への雨水の浸透がよいため、播種溝に雨
水が滞留するようなこともないので、種子が水分過多に
より発芽障害を受けることがない。さらに、本発明によ
れば、前作の収穫を終えたままの稲株、藁などの残る不
耕起圃場に、直接播種すると同時に施肥、施薬作業も一
工程で済ませることができる。このため10アール当り
の年間稲作作業時間が5時間以下という超省力稲作を実
現できる。
【0025】さらにまた、本発明によれば、農家が既に
所有するトラクターのロータリー装置に対し、ピンなど
で容易に着脱できる不耕起直播用アタッチメントを構成
できてきわめて実用的である。
所有するトラクターのロータリー装置に対し、ピンなど
で容易に着脱できる不耕起直播用アタッチメントを構成
できてきわめて実用的である。
【図1】本発明に関わる直播機の側面図である。
【図2】本発明に関わる直播機の平面図である。
【図3】本発明に関わる直播機の他の例の側面図であ
る。
る。
【図4】本発明に関わる直播機の他の例の平面図であ
る。
る。
【図5】不耕起圃場の土壌断面を示す説明図である。
1 トラクター 2 動力回転爪 3 整地装置 4 高さ調整ハンドル 9 転圧ローラー 12 溝切り播種装置 14 鎮圧ローラー
Claims (4)
- 【請求項1】 動力回転爪により圃場の表面を整地し、
転圧ローラーによりその整地した地表を転圧して播種基
準面を設定し、次いでこれに所定深さの播種溝を作溝
し、播種するものであって、これらの作業を一工程で行
うことを特徴とする整地式直播方法。 - 【請求項2】 動力回転爪に対しその整地幅に見合う横
長の転圧ローラーを相対高さ設定自在に設け、該動力回
転爪により整地し、転圧ローラーによりその整地した地
表を転圧して播種基準面を設定し、次いでこれに所定深
さの播種溝を作溝し、播種するものであって、これらの
作業を一工程で行うことを特徴とする整地式直播方法。 - 【請求項3】 動力回転爪を有し機体の走行に伴って移
動する整地装置と、その後方に設置されて地表を転動
し、該動力回転爪との相対高さを設定自在とされ、かつ
該動力回転爪の整地幅に見合う横幅をもつ転圧ローラー
と、その後方に設置される溝切り播種装置を備えること
を特徴とする整地式直播機。 - 【請求項4】 動力回転爪を有する整地装置を後方に備
えたトラクターに接続される整地式直播装置であって、
該整地装置の後方に設置されて地表を転動し、該動力回
転爪との相対高さを設定自在とされ、かつ該動力回転爪
の整地幅に見合う横幅をもつ転圧ローラーと、その後方
に設置される溝切り播種装置を備えることを特徴とする
整地式直播装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8118266A JPH09275714A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 整地式直播方法及び整地式直播機並びに整地式直播装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8118266A JPH09275714A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 整地式直播方法及び整地式直播機並びに整地式直播装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275714A true JPH09275714A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14732387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8118266A Pending JPH09275714A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 整地式直播方法及び整地式直播機並びに整地式直播装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09275714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005224114A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 播種方法及び装置 |
CN106416483A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-02-22 | 河南农业大学 | 大豆、玉米间套种开沟免耕播种施肥一体机 |
CN108307730A (zh) * | 2017-01-16 | 2018-07-24 | 山东高唐新航机械有限公司 | 适宜宽沟大土方作业的开沟装置及其开沟机、松土机 |
CN109104921A (zh) * | 2018-08-01 | 2019-01-01 | 叶华飞 | 一种农业混合施肥机械 |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP8118266A patent/JPH09275714A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005224114A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization | 播種方法及び装置 |
JP4576600B2 (ja) * | 2004-02-10 | 2010-11-10 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 播種装置 |
CN106416483A (zh) * | 2016-10-26 | 2017-02-22 | 河南农业大学 | 大豆、玉米间套种开沟免耕播种施肥一体机 |
CN106416483B (zh) * | 2016-10-26 | 2019-05-17 | 河南农业大学 | 大豆、玉米间套种开沟免耕播种施肥一体机 |
CN108307730A (zh) * | 2017-01-16 | 2018-07-24 | 山东高唐新航机械有限公司 | 适宜宽沟大土方作业的开沟装置及其开沟机、松土机 |
CN109104921A (zh) * | 2018-08-01 | 2019-01-01 | 叶华飞 | 一种农业混合施肥机械 |
CN109104921B (zh) * | 2018-08-01 | 2021-11-26 | 嘉兴巨腾信息科技有限公司 | 一种农业混合施肥机械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050318 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050810 |