JPH09274627A - 日程管理表作成方法および装置 - Google Patents

日程管理表作成方法および装置

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JPH09274627A
JPH09274627A JP11004796A JP11004796A JPH09274627A JP H09274627 A JPH09274627 A JP H09274627A JP 11004796 A JP11004796 A JP 11004796A JP 11004796 A JP11004796 A JP 11004796A JP H09274627 A JPH09274627 A JP H09274627A
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JP
Japan
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date
point
management table
creating
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Application number
JP11004796A
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English (en)
Inventor
Kaoru Nakabayashi
薫 中林
Shoichi Nakajo
祥一 中條
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EE I SOFT KK
Original Assignee
EE I SOFT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力が容易な、また、日程の変更にも柔軟に
対処できる日程管理表作成方法および装置を提供する。 【解決手段】 各行に設定される作業線は、作業の開始
日を示す始点マークと、作業の終了日を示す終点マーク
と、始点マークと終点マークとに挟まれた直線部とで構
成される。作業線が作成される行の中の任意の位置に、
イベントが発生することを示すイベントマークを設定す
ることができる。また、異なる行の2つのマーク(始点
マーク、終点マーク、およびイベントマーク)の間に
は、相互の関連を示すリンクを設定できる。リンクとし
ては3種類の機能の異なるリンクを設定できる。作業線
やマークの周囲にマウスカーソルを近づけると、それぞ
れの処理モードに応じたマウスカーソル形状になる。プ
ロジェクト全体の作業線に関してはPERT計算が行な
われ、クリティカルパス等が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータシ
ステムを用いて日程管理表を作成する方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムを用いて日程管理
表(スケジュール表)を作成するためのアプリケーショ
ンプログラムが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の日程管
理表作成プログラムは、必ずしもその入力が容易ではな
く、また、種々の日程の変更に柔軟に対処できない場合
がある、という問題があった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、入力が容易な日
程管理表作成方法および装置を提供することを第1の目
的とする。また、日程の変更にも柔軟に対処できる日程
管理表作成方法および装置を提供することを第2の目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明
は、コンピュータシステムを用いて日程管理表を作成す
る方法であって、作業の開始日を示す第1種の日付点と
しての始点と、作業の終了日を示す第2種の日付点とし
ての終点と、前記始点と終点とに挟まれた直線部と、を
有する作業線に関して、前記作業線を含む所定の領域を
少なくとも水平方向に多段に区分することによって複数
のモード切換領域を設定し、前記多段に区分された複数
のモード切換領域の1つの段には移動・伸縮処理を行な
う第1の処理モードを割り当て、他の1つの段には前記
作業線に関するコメント入力を行なう第2の処理モード
を割当てるとともに、前記多段に区分された複数のモー
ド切換領域のいずれかの中にポインティングデバイスの
指示位置が配置された時に、各モード切換領域に割り当
てられた処理モードを表わすモード点を前記指示位置に
表示する、ことを特徴とする。
【0006】多段に区分された各モード切換領域に、作
業線に関するいくつかの処理モードを割当て、ポインテ
ィングデバイスが各モード切換領域に位置したときにそ
の処理モードに応じた点を表示するようにしたので、ユ
ーザが、容易に日程管理表の入力処理を行なうことがで
きる。
【0007】上記第1の発明において、前記複数のモー
ド切換領域は、前記始点と終点と直線部のそれぞれを含
むように区分された第1組の3つのモード切換領域と、
前記第1組の3つのモード切換領域のそれぞれの上方に
隣接して区分された第2組の3つのモード切換領域と、
前記第1組の3つのモード切換領域のそれぞれの下方に
隣接して区分された第3組の3つのモード切換領域と、
を少なくとも含み、前記第1組ないし第3組のモード切
換領域の中の1つの組には、前記作業線に関する移動・
伸縮処理を行なう第1の処理モードを割り当て、他の1
つの組には前記作業線に関するコメント入力を行なう第
2の処理モードを割当てるとともに、さらに他の1つの
組には前記第1と第2の処理モードとは異なる第3の処
理モードを割当て、前記第1組ないし第3組のモード切
換領域のいずれかの中にポインティングデバイスの指示
位置が配置された時に、各モード切換領域に割り当てら
れた処理モードを表わすモード点を前記指示位置に表示
する、ことが好ましい。
【0008】また、上記第1の発明において、前記第3
の処理モードは、日程管理表内の日付点の相互の関連を
示すリンクを設定するためのリンク設定モードを含む、
ことが好ましい。
【0009】また、上記第1の発明は、さらに、前記作
業線の周囲の所定の位置に、前記作業線に関するコメン
トを表示する工程、を備えることが好ましい。
【0010】こうすれば、コメントを見るだけでその作
業線の内容を知ることができる。
【0011】また、上記第1の発明において、前記コメ
ントを表示する工程は、コメントがそれぞれ入力された
直線部と始点と終点のそれぞれの周囲の所定の位置にコ
メントを表示する工程、を備えることが好ましい。
【0012】こうすれば、作業線全体に関するコメント
のみでなく、始点や終点に関するコメントを表示してユ
ーザに知らせることができる。
【0013】第2の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)作業の
開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終
了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と
終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作
業線を作成する工程と、(b)作業線が作成される行の
中の位置に、イベントが発生することを示す第3種の日
付点としてのイベント点を設定する工程と、(c)前記
イベント点と、任意の作業線の日付点との間に、相互の
関連を示すリンクを設定する工程と、(d)前記リンク
が設定された日付点同士を接続するように所定の線種で
それぞれ描画する工程と、を備える。
【0014】上記第2の発明では、作業線の日付点とイ
ベント点との間にリンクを設定することによって、作業
線の日付点との関連を、他の作業線上やあるいは作業線
が存在しない所望の位置にイベント点として表示するこ
とができる。
【0015】上記第2の発明において、さらに、前記イ
ベント点の周囲の所定の位置に、前記イベント点に関す
るコメントを表示する工程、を備えることが好ましい。
【0016】こうすれば、イベント点とリンクされた他
の点に関する情報を、イベント点のコメントとして表示
することができる。
【0017】上記第2の発明において、前記工程(a)
は、前記複数の作業線の少なくとも一部を選択するとと
もに、選択された複数の作業線の全体工程を示す代表作
業線を作成する工程、を含み、前記工程(b)は、前記
代表作業線の上に前記イベント点を設定する工程を含
み、前記工程(c)は、前記代表作業線上に設定された
イベント点と、前記選択された複数の作業線のいずれか
の日付点との間に前記リンクを設定する工程を含み、前
記方法は、さらに、前記代表作業線および前記代表作業
線上に設定された前記イベント点を表示したまま、前記
選択された複数の作業線を未表示状態にする工程を備え
る、ことが好ましい。
【0018】こうすれば、複数の作業線を未表示状態に
した場合にも、その代表作業線と、代表作業線上に設定
されたイベント点とを見れば、ユーザが未表示状態の作
業線に関する情報をある程度知ることができる。
【0019】さらに、上記第2の発明において、前記工
程(c)は、任意の第1の作業線の日付点と任意の第2
の作業線の日付点との間に前記リンクを設定する工程を
備える、ことが好ましい。
【0020】また、上記第2の発明において、前記リン
クは、互いにリンクされた2つの日付点のいずれか一方
が変更された時に、前記リンクの開始位置にあるリンク
元日付点と前記リンクの終了位置にあるリンク先日付点
との日程上の余裕を一定に保持する第1のリンクモード
と、前記リンク元日付点と前記リンク先日付点との日程
上の余裕が所定の日数未満になる場合に他方の点を後に
移動させる第2のリンクモードと、前記リンク元日付点
と前記リンク先日付点の日程上の関係に係わらず、他方
の日付点の位置を保持する第3のリンクモードと、の3
つのモードを含む、ようにすることが好ましい。
【0021】このような複数種類のリンクモードを選択
できるようにすれば、複数の作業線同士の日程上の関係
や内容の関連を示す各種のリンク線を日程管理表に設定
することができる。特に、一部の作業線の日程が変更さ
れた場合にも、リンク線の種類に応じて関連する作業線
の日程が変更されるので、日程の変更に柔軟に対処でき
る。
【0022】上記第2の発明は、さらに、1つのプロジ
ェクトを構成する複数の作業線に関してPERT計算を
実行する工程と、前記PERT計算の結果に応じて、ク
リティカルパスを構成する作業線を他の作業線と識別可
能に表示する工程と、を備えることが好ましい。
【0023】こうすれば、ユーザがクリティカルパスの
日程を観察することによって、日程の進捗度の良否を判
断することができる。
【0024】上記第2の発明において、前記PERT計
算を実行する工程は、前記イベント点を含むリンクを前
記PERT計算の対象から除外する工程を含む、ことが
好ましい。
【0025】イベント点は、実際のクリティカルパスと
は無関係なので、こうすることによって、イベント点を
含むリンクがクリティカルパスであるとして誤って認識
してしまうことを防止することができる。
【0026】第3の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)作業の
開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終
了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と
終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作
業線を作成する工程と、(b)前記複数の作業線を複数
の行として表示するための作業線表示領域が、ユーザの
指示に応じて水平方向および垂直方向のいずれか一方に
スクロールされる時に、前記複数の行の中の所定の行に
作業線が表示されるように他方の方向に自動的にスクロ
ールを行なう工程と、を備える。
【0027】第3の発明によれば、多くの作業線を表示
しつつスクロールしていくことができる。
【0028】第4の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)作業の
開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終
了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と
終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作
業線を作成する工程と、(b)前記複数の作業線の少な
くとも一部を選択する工程と、(c)選択された複数の
作業線について、各作業線の日付点の相互の位置関係を
調整するための配置モードを指定する工程と、(d)指
定された配置モードに従って各作業線の日付点の相互の
位置関係を調整しつつ、前記選択された複数の作業線を
再配置する工程と、を備える。
【0029】第4の発明によれば、複数の作業線を適当
な位置に作成した後に、それらを再配置すれば、所望の
方法できれいに配置することができる。
【0030】上記第4の発明において、前記工程(d)
は、前記指定された配置モードに応じて、前記選択され
た複数の作業線の日付点の間に、前記選択された複数の
作業線同士の日程上の関連を示すリンクを自動的に設定
する工程を含む、ことが好ましい。
【0031】こうすれば、複数の作業線同士に個別にリ
ンクを設定する手間を省くことができる。
【0032】第5の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)作業の
開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終
了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と
終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作
業線を作成する工程と、(b)現在の日付に作業が進行
中の作業線に関して、前記始点と前記現在の日付の間の
長さと、前記進行中作業線の全体の長さとの比から、前
記進行中作業線の作業の進捗率を算出して表示する工程
と、を備える。
【0033】第5の発明によれば、現在の日付と各作業
の進捗率との関係を容易に知ることができる。
【0034】上記第5の発明において、前記工程(b)
は、予め設定されている休業日を前記長さから除外する
工程を含むようにすることが好ましい。
【0035】こうすれば、進捗率をより正確に表示する
ことができる。
【0036】第6の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)作業の
開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終
了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と
終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作
業線を作成する工程と、(b)前記日程管理表内の任意
の日付点にドキュメントを添付する工程と、(c)前記
ドキュメントが添付された日付点を、ドキュメントが添
付されていることを示す特定の識別マークを付加した形
状で前記日程管理表内に描画する工程と、を備える。
【0037】第6の発明では、日程管理表内の日付点に
ドキュメントを添付することができ、さらに、特定の識
別マークによって、ドキュメントが添付されている日付
点を他のマークと識別できる。従って、ユーザが日程管
理表内に覚え書きやその他の文書を添付して、それを容
易に利用することができる。
【0038】なお、第6の発明において、前記任意の日
付点は、作業線が作成される行の中の任意の位置に、イ
ベントが発生することを示す第3種の日付点としてのイ
ベント点を含むことが好ましい。
【0039】こうすれば、任意の日付にイベント点を設
定して、その日付にドキュメントを添付することができ
る。
【0040】上記第6の発明は、さらに、(d)前記日
程管理表内の複数の日付点に添付された複数のドキュメ
ントを、指定された属性の順序で一覧表示する工程、を
備えることが好ましい。
【0041】こうすれば、一覧表示を見ることによっ
て、どのようなドキュメントが添付されているかを容易
に理解することができる。
【0042】第7の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する方法であって、(a)複数の
作業に関して、少なくとも各作業の作業日数をユーザが
入力する工程と、(b)前記複数の作業に関して、作業
の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の
終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点
と前記終点とに挟まれた直線部と、を有し、前記始点と
前記終点との間隔によって前記作業日数を示す作業線
を、各作業線の日付点の相互の位置関係を調整するため
の予め設定された配置モードに従って配置しつつ描画す
る工程と、を備える。
【0043】第7の発明では、作業日数に応じた長さの
作業線を予め設定された配置モードで配置して描画する
ので、ユーザが作業線そのものを設定しなくても、適切
な配置で作業線を設定することができる。
【0044】上記第7の発明において、前記工程(a)
は、複数の作業の最初の開始日または最後の終了日をユ
ーザが設定する工程、を含み、前記工程(b)は、前記
最初の開始日または前記最後の終了日を基準として前記
複数の作業線を配置する工程を含む、ことが好ましい。
【0045】こうすれば、最初の開始日または最後の終
了日を基準として複数の作業線を適切に配置することが
できる。
【0046】第8の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始日
を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を
示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点と
に挟まれた直線部と、を有する作業線に関して、前記作
業線を含む所定の領域を少なくとも水平方向に多段に区
分することによって複数のモード切換領域を設定する手
段と、前記多段に区分された複数のモード切換領域の1
つの段には移動・伸縮処理を行なう第1の処理モードを
割り当て、他の1つの段には前記作業線に関するコメン
ト入力を行なう第2の処理モードを割当てる手段と、前
記多段に区分された複数のモード切換領域のいずれかの
中にポインティングデバイスの指示位置が配置された時
に、各モード切換領域に割り当てられた処理モードを表
わすモード点を前記指示位置に表示する処理モード切換
手段と、を備えることを特徴とする。
【0047】第9の発明は、コンピュータシステムを用
いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始日
を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を
示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点と
に挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を
作成する作業線作成手段と、作業線が作成される行の中
の位置に、イベントが発生することを示す第3種の日付
点としてのイベント点を設定する日付点設定手段と、前
記イベント点と、任意の作業線の日付点との間に、相互
の関連を示すリンクを設定するリンク設定手段と、前記
リンクが設定された日付点同士を接続するように所定の
線種でそれぞれ描画する描画手段と、を備える。
【0048】第10の発明は、コンピュータシステムを
用いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始
日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日
を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点
とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線
を作成する作業線作成手段と、前記複数の作業線を複数
の行として表示するための作業線表示領域が、ユーザの
指示に応じて水平方向および垂直方向のいずれか一方に
スクロールされる時に、前記複数の行の中の所定の行に
作業線が表示されるように他方の方向に自動的にスクロ
ールを行なうスクロール調整手段と、を備える。
【0049】第11の発明は、コンピュータシステムを
用いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始
日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日
を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点
とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線
を作成する作業線作成手段と、前記複数の作業線の少な
くとも一部を選択する手段と、選択された複数の作業線
について、各作業線の日付点の相互の位置関係を調整す
るための配置モードを指定する手段と、指定された配置
モードに従って各作業線の日付点の相互の位置関係を調
整しつつ、前記選択された複数の作業線を再配置する手
段と、を備える。
【0050】第12の発明は、コンピュータシステムを
用いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始
日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日
を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点
とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線
を作成する作業線作成手段と、現在の日付に作業が進行
中の作業線に関して、前記始点と前記現在の日付の間の
長さと、前記進行中作業線の全体の長さとの比から、前
記進行中作業線の作業の進捗率を算出して表示する手段
と、を備える。
【0051】第13の発明は、コンピュータシステムを
用いて日程管理表を作成する装置であって、作業の開始
日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日
を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点
とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線
を作成する作業線作成手段と、前記日程管理表内の任意
の日付点にドキュメントを添付する手段と、前記ドキュ
メントが添付された日付点を、ドキュメントが添付され
ていることを示す特定の識別マークを付加した形状で前
記日程管理表内に描画する描画手段と、を備える。
【0052】第14の発明は、コンピュータシステムを
用いて日程管理表を作成する装置であって、複数の作業
に関して、少なくとも各作業の作業日数をユーザが入力
するための入力手段と、前記複数の作業に関して、作業
の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作業の
終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記始点
と前記終点とに挟まれた直線部と、を有し、前記始点と
前記終点との間隔によって前記作業日数を示す作業線
を、各作業線の日付点の相互の位置関係を調整するため
の予め設定された配置モードに従って配置しつつ描画す
る手段と、を備える。
【0053】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、コンピュータシステムの
マイクロプロセッサによって実行されることによって、
上記の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェ
アプログラムを格納した携帯型記憶媒体である。
【0054】第2の態様は、コンピュータシステムのマ
イクロプロセッサによって実行されることによって、上
記の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェア
プログラムを通信回線を介して供給するプログラム供給
装置である。
【0055】
【発明の実施の形態】
A.装置の構成:次に、本発明の実施の形態を実施例に
基づき説明する。図1は、この発明の一実施例を適用す
るコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロ
ック図である。このコンピュータ10は、ローカルバス
22に接続された演算処理部20、ローカルバス22を
外部バスの一つであるPCIバス32に接続するPCI
ブリッジ30、PCIバス32を介して演算処理部20
のCPU21等によりアクセスを受けるコントローラ部
40、各種のI/O装置等を制御する機器が低速の外部
バスであるISAバス42に接続されたI/O部60、
および周辺機器であるキーボード72,スピーカ74,
CRT76などから構成されている。
【0056】演算処理部20は、中央演算処理装置とし
てのCPU21、キャッシュメモリ23,そのキャッシ
ュコントローラ24およびメインメモリ25から構成さ
れている。PCIブリッジ30は、高速のPCIバス3
2を制御する機能を備えたコントローラである。CPU
21が扱うメモリ空間は、CPU21の内部に用意され
た各種レジスタにより、実際の物理アドレスより広い論
理アドレスに拡張されている。
【0057】コントローラ部40は、モニタ(CRT)
76への画像の表示を司るグラフィックスコントローラ
(以下、VGAと呼ぶ)44、接続されるSCSI機器
とのデータ転送を司るSCSIコントローラ46、PC
Iバス32と下位のISAバスとのインタフェースを司
るPCI−ISAブリッジ48から構成されている。V
GA44は、CRT76に対して、640×480ドッ
ト、16色表示が可能である。なお、表示用のフォント
を記憶したキャラクタジェネレータや所定のコマンドを
受け取って所定の図形を描画するグラフィックコントロ
ーラ、さらには描画画像を記憶するビデオメモリ等は、
このVGA44に実装されているが、これらの構成は周
知のものなので、図1では省略されている。
【0058】PCI−ISAブリッジ48を介して接続
されたISAバス42は、各種のI/O機器が接続され
る入出力制御用のバスであり、DMAコントローラ(以
下単にDMAと呼ぶ)50、リアルタイムクロック(R
TC)52、複合I/Oポート54、サウンドI/O5
6、キーボード72およびマウス73とのインタフェー
スを司るキーボードインタフェース(以下KEYと呼
ぶ)64、優先順位を有する割り込み制御を行なう割り
込みコントローラ(以下PICと呼ぶ)66、各種の時
間カウントやビープ音を発生するタイマ68等から構成
されている。なお、ISAバス42には、拡張ボードが
実装可能なISAスロット62が接続されている。
【0059】複合I/Oポート54には、パラレル出
力,シリアル出力の他、フロッピディスク装置82やハ
ードディスク84を制御する信号を入出力するポートが
用意されている。また、パラレル入出力には、パラレル
ポート86を介してプリンタ88が、シリアル入出力に
は、シリアルポート90を介してモデム92が、各々接
続されている。また、サウンドI/O56には、上述し
たスピーカ74の他、マイクロフォン96が接続可能と
されている。これらの構成の他、コンピュータ10で
は、標準化されたI/Oチャンネルが用意されることも
多いが、本実施例では図示および説明は省略する。な
お、以下ではこのコンピュータ10がウィンドウシステ
ムの元で動作する場合について説明する。
【0060】図2は、実施例における日程管理表作成シ
ステムを構成するプログラム群の機能を示す機能ブロッ
ク図である。CPU21がこのプログラム群を実行する
ことによって、日程管理表作成方法の各工程や日程管理
表作成装置の各手段が実現される。これらのプログラム
群は、フロッピディスクやCD−ROM等の携帯型記憶
媒体(可搬型記憶媒体)からコンピュータシステムのハ
ードディスク84やメインメモリ25等の記憶装置に転
送される。あるいは、これらのプログラム群を、通信回
線を介してプログラム供給装置からコンピュータシステ
ムに供給するようにしてもよい。実行時には、記憶装置
からこれらのプログラム群が読み出され、CPU21に
よって実行される。なお、以下の説明においては、「機
能」と「手段」とが同義語として使用される場合があ
る。
【0061】日程管理表の作成を行なうためのプログラ
ム群は、作業線やイベントマーク(後述する)などを設
定する作業線/マーク作成部102と、マーク同士のリ
ンク(後述する)を設定するリンク設定部104と、作
業線やマークの周囲の処理モードを切り換える処理モー
ド切換部106と、日程管理表の作業線の調整を行なう
日程調整部108と、インテリジェントスクロール(後
述する)を行なうスクロール調整部110と、PERT
計算部112と、描画部114とを備えている。
【0062】B.日程管理表の内容:図3は、実施例に
おいて作成された日程管理表の一例を示す説明図であ
る。この日程管理表を表示するためのウィンドウは、左
端から順に、日程管理表のファイルのツリー構造を示す
ファイル構造表示エリアR1と、各作業の作業名を示す
作業名エリアR2と、各作業の担当者を示す担当者エリ
アR3とを有している。担当者エリアR3の右側には、
日付(年月日)を示す日付エリアR4が上部に設けられ
ており、その下部には各作業の作業線を表示するための
作業線表示エリアR5が設けられている。
【0063】ファイル構造表示エリアR1に示されてい
るように、1つのプロジェクトの日程管理表を表わすデ
ータは、いわゆるMDI(Multiple Document Interfac
e )の形式で構成されている。すなわち、1ファイルが
1プロジェクトに対応しており、プロジェクト内に含ま
れる複数の作業を表わすデータは、プロジェクトのファ
イル内に収納される。各作業の項目は同じ行に表示さ
れ、1作業で1行を占めるように配置される。なお、こ
こで、「項目」とは、作業名、担当者、および、作業線
表示エリアR5内の1行に配置されるオブジェクト(部
品)を意味する。オブジェクトとしては、作業線と、後
述するイベントマークとがある。
【0064】作業線表示エリアR5に表示される各作業
線は、作業の開始日を示す始点マークBMと、作業の終
了日を示す終点マークFMと、始点マークBMと終点マ
ークFMの間を接続する直線部SLとで構成される。ま
た、プロジェクト全体の作業線において例示されている
ように、直線部SLの上にイベントマークVMを配置す
ることができる。イベントマークVMは、なんらかのイ
ベント(事象)が発生することを示すマークである。な
お、イベントマークVMは、直線部SLの上に限らず、
作業線が描画され得る位置であれば任意の位置に配置す
ることができる。
【0065】なお、始点マークBMと終点マークFMと
を用いずに、直線部SLのみで作業線を構成するように
することも可能である。この場合には、直線部SLの先
端が作業の開始日を示す始点となり、直線部SLの後端
が作業の終了日を示す終点となる。
【0066】始点マークBMと終点マークFMとの間の
日数が、各作業の必要日数である。但し、休日は作業日
数の計算からは除外される。従って、作業線の全体(終
点マークFMと直線部SLと終点マークFM)を移動さ
せた時には、休日以外の作業日数が保たれるように直線
部SLの長さが自動的に変更される。また、始点マーク
BMや終点マークFMが休日に配置されることはない。
【0067】なお、休日としては、日曜日、国民の祝日
がデフォールトで設定されている他に、会社の休日や、
各作業者個人の休日を、ユーザが任意に設定することが
可能である。以下では、休日以外の日を「就業日」また
は「労働日」と呼ぶ。なお、日曜日や国民の祝日等のデ
フォールトの休日を就業日に設定し直すことも可能であ
る。会社の基本カレンダと各担当者の個人カレンダとを
プロジェクトとは別個に設定しておき、これらのカレン
ダから各プロジェクトの休日を自動的に編集することが
可能である。また、個人用のスケジュールデータと日程
管理表とを連携させることも可能である。こうすれば、
例えば、個人のスケジュールデータから1日稼働しない
出張日を読み取って、日程管理表において休日と同等に
扱うことも可能である。また、個人スケジュールにおい
て稼働率が低下する用事(例えば半日会議や外出)が存
在する場合には、その区間は作業線の稼働率が低下する
ものとして作業日数を算出するようにしてもよい。な
お、日程管理表の中で、同じ担当者に複数の作業を行な
う日が存在する場合には、その日の稼働率も低下するも
のとして作業日数を算出することが好ましい。このよう
に、担当者の稼働率が低下するような日には、その作業
を細い線で表示するようにしてもよい。
【0068】休日は、作業線表示エリアR5において、
休日であることが容易に判別できるように表示される。
例えば、休日に掛かる作業線の色や形状を就業日とは異
なる特定の色や形状で表示する。
【0069】以下では、始点マークBMと終点マークF
MとイベントマークVMとをまとめて言う時に、「日付
点」、「日付マーク」、または単に「マーク」と呼ぶ。
図3にも示されているように、マークの下にはそれぞれ
の日付が表示される。マーク同士は、リンク線(例えば
L1,L2)によって互いに接続可能である。リンク線
L1,L2は、マークの相互の間の日程上の関連を示し
ている。リンク線の種類や機能については後述する。
【0070】作業線の直線部SLや各マークの上方に
は、コメントを入力して表示させることができる。図3
の例では、作業Aの作業線の直線部SLの上に「Aモジ
ュール」というコメントCOMが表示されている。な
お、破線の枠は、単にコメントCOMの位置を示すため
に便宜上図示したものである。コメントの位置や入力方
法についてはさらに後述する。
【0071】図3には、日程管理表作成の際に使用され
る種々のツール(道具)を表示したツールボックスTB
も表示されている。ツールボックスTBには、ペンツー
ルPTと、詳細設定ツールBTと、消しゴムツールET
と、複数の作業線パターンSPと、複数のマークパター
ンMPとが含まれている。ペンツールPTは、作業線の
作成処理、作業線の移動・変更処理、イベントマークの
設定処理、コメントの入力処理、マークのリンク設定処
理等の各種の処理を行なうためのツールである。なお、
ツールボックスTBに複数の作業線パターンSPや複数
のマークパターンMPが含まれていることから解るよう
に、各マークの模様・形状や、作業線の直線部の模様・
形状は、多数のパターンの中から任意に選択・変更する
ことができる。
【0072】図4は、作業線とマークの周囲に設定され
たモード切換領域の区分と、各モード切換領域に割り当
てられた各種の処理モードとを示すための説明図であ
る。図4(A)は、始点マークBMと終点マークFMと
直線部SLとで構成された作業線と、イベントマークV
Mとが一行に表示された例を示している。図4(B)に
示すように、作業線の周囲は9つのモード切換領域に区
分され、イベントマークVMの周囲は3つのモード切換
領域に区分される。
【0073】始点マークBMと終点マークFMとイベン
トマークVMとに関しては、そのマークを含む矩形のマ
ーク領域Rmmと、マーク領域Rmmの上方に設けられた矩
形のマーク上方領域Rmuと、マーク領域Rmmの下方に設
けられた矩形のマーク下方領域Rmlとが設定される。
【0074】直線部SLに関しては、直線部SLを含む
矩形の直線部領域Rsmと、直線部領域Rsmの上方に設け
られた矩形の直線部上方領域Rsuと、直線部領域Rsmの
下方に設けられた矩形の直線部下方領域Rslとが設定さ
れる。また、作業線やマークが配置されていない領域
は、他の領域と区分されたドロー領域Rdrとなる。換言
すれば、各行の領域の全体は、作業線の周辺の9つのモ
ード切換領域と、イベントマークVMの周囲の3つのモ
ード切換領域と、その他のモード切換領域Rdrとに区分
されている。
【0075】ユーザがペンツールPTを選択して、ポイ
ンティングデバイスのカーソル(例えばマウスカーソ
ル)を作業線表示エリアR5に移動させると、図4
(C)に示すようにカーソルの形状が変化する。また、
このカーソルの形状に応じて、処理モードが以下のよう
に切り換えられる。なお、モード切換領域に応じた処理
モードの切り換えは、処理モード切換部106(図2)
によって行なわれる。また、各処理モードに応じた処理
は、作業線/マーク作成部102やリンク設定部104
によって行なわれる。
【0076】ドロー領域Rdr内にカーソルが移動する
と、作業線やマークの設定を行なう処理モードであるこ
とを示すペン型のカーソルになる。ツールボックスTB
から作業線パターンSPの1つを予め選択しておけば、
このペン型カーソルを用いて作業線を新たに作成するこ
とができる。すなわち、ペン型カーソルが表示されてい
る状態で、始点マークBMと終点マークFMの日付の位
置を、マウスのドラッグ等の入力操作を用いてユーザが
指定すると、作業線が新たに作成される。
【0077】なお、1行に2つの作業線が存在すると、
PERT計算が複雑になるので、1行には1つの作業線
のみしか設定できないようにすることが好ましい。本実
施例では、この理由と、項目(作業名、担当者名、作業
線等)の構造上の理由から、1行で1作業を表現してい
る。1行で1作業を表わすようにする場合には、1行に
1つの作業線が既に設定されている時に、その行ではペ
ン型カーソルでは作業線を新たに作成できず、イベント
マークVMのみを設定できる。
【0078】直線部領域Rsm内にカーソルが移動した場
合にも、カーソル形状がペン型になる。但し、直線部領
域Rsmで設定できるのはイベントマークVMだけであ
る。ユーザがツールボックスTBのマークパターンMP
の中から予め1つのマークを選択しておけば、イベント
マークVMの位置をユーザが指定することによって、直
線部SL上の任意の位置にイベントマークVMを設定で
きる。
【0079】なお、イベントマークVMとして所定のコ
メントが設定された複数種類のマークを準備しておき、
ユーザが選択して利用するようにすることも可能であ
る。例えば、会議、打合せ、入稿、出稿、等の良く利用
するコメントと、そのコメントの内容を識別しうる形状
を有するイベントマークを予め準備しておけば便利であ
る。また、イベントマークをコピー/ペーストできるよ
うにしておけば、同じコメントを有するイベントマーク
を複数箇所に容易に配置することができる。ペーストの
際には、イベントマークの日付は、ペーストした位置の
日付に置き換えられる。
【0080】直線部上方領域Rsu内にカーソルが移動す
ると、カーソル形状が、ラインのコメントの入力を行な
う処理モードであることを示す第1の吹出し型になる
(図4(C))。また、マーク上方領域Rmu内にカーソ
ルが移動した時には、カーソル形状が、マークのコメン
トの入力を行なう処理モードであることを示す第2の吹
出し型になる。カーソル形状が吹出し型になった状態
で、ユーザがマウスカーソルをクリックすると、コメン
ト入力用のボックスが表示される。そして、ユーザがキ
ーボード等を用いて所望のコメントを入力すると、図4
(D)に示すように、直線部SL(またはマーク)の上
方または下方に、そのコメントが配置されて表示され
る。なお、ラインのコメントの位置は、直線部SLの中
央、左揃え、右揃えのいずれかを選択することができ
る。
【0081】直線部SLやマークのコメントが重なる場
合には、コメントの一つを他の位置に変更するようにし
てもよい。例えば、直線部SLと、直線部SL上に配置
されたイベントマークVMのコメントが重なる場合に
は、イベントマークVMのコメントをマークの下方に移
動するか、直線部SLのコメントを左寄せ/中央揃え/
右寄せのいずれかに移動させて、互いに重ならないよう
に自動的にコメントの位置を調整するようにすることが
できる。さらに、コメントの上下左右の移動によっては
どうしても重なりを回避できないと判断された場合に
は、その旨をユーザに告知(告知用の警告表示や警報音
の発生等)を行なうようにすることが好ましい。このよ
うにコメント同士の重なりを自動的に回避するようにす
れば、判読可能な状態で多くのコメントを1行の範囲に
表示することができる。同様に、マークの日付と作業線
のコメントとの重なりを自動的に回避するようにするこ
とが好ましい。すなわち、一般には、マークや作業線の
添付文字列(コメントおよび日付)の重なりを判断し
て、その位置を自動的に調整することによって、添付文
字列同士の重なりを回避するようにすることが好まし
い。
【0082】マーク領域Rmm内にカーソルの先端が移動
すると、カーソル形状が、リンク線のドロー(リンクの
設定)を行なう処理モードであることを示すリンク型に
なる(図4(C))。カーソル形状がリンク型になった
時に、マウスボタンをクリックすると、そのマークがリ
ンク元マーク(リンクの出発点のマーク)として指定さ
れる。図5(A)は、1つの作業線の終点マークFM1
がリンク元マークに指定された後に、マウスカーソルを
移動している様子を示している。リンク元マークが指定
されると、マウスカーソルがリンク型のままに保たれ、
ポインティングデバイスのカーソルを他の行のマーク
(図5の例では、始点マークBM2)までドラッグする
と、そのマークBM2がリンク先マーク(リンクの到達
点)として設定される。すると、リンク元マークとリン
ク先マークとがリンク線Lで接続された状態が表示され
る。
【0083】このように、リンクは、異なる行に存在す
る任意のマーク同士の間に設定することができる。従っ
て、作業線の一方の端部のマークとイベントマークとの
間や、イベントマーク同士の間にもリンクを設定するこ
とが可能である。なお、リンクとしては、異なる機能を
有する複数の種類のリンクを利用できる。リンクの種類
と機能については後述する。
【0084】作業線下方領域Rsl内にカーソルが移動す
ると、カーソル形状が、作業線の移動を行なう処理モー
ドを示す第1の手型(手を開いた形)になる(図4
(C))。この状態でポインティングデバイスのカーソ
ルをドラッグすると、作業線の長さが保たれたままで作
業線全体が移動する。作業線の移動方向としては、左右
方向(日付けの変更)も、もちろん可能であるが、作業
線全体を垂直方向に移動させてに他の行に移することも
可能である。なお、作業線全体を他の行に移動させた時
には、その作業名や担当者も一緒にその移動先の行に移
動する。
【0085】マーク下方領域Rml内にカーソルが移動す
ると、カーソル形状が、マークの移動を行なう処理モー
ドを示す第2の手型(指でマークをつまむ形)になる
(図4(C))。この状態でポインティングデバイスの
カーソルを左右にドラッグすると、これに応じてマーク
が左右に移動する。始点マークBMや終点マークFMを
ドラッグして移動させると、その作業線の長さもこれに
応じて伸縮する。一方、イベントマークVMは、作業線
とは独立したマークなので、イベントマークVMを移動
させても同じ行の作業線は変更されない。
【0086】この実施例では、各行の全領域を、作業線
の周辺の9つのモード切換領域と、イベントマークVM
の周辺の3つのモード切換領域と、その他のモード切換
領域に区分している。また、各モード切換領域内にポイ
ンティングデバイスのカーソルが移動すると、そのモー
ド切換領域内で実行できる処理モードを示すカーソル形
状に変わるので、ユーザは容易に各種の設定・変更処理
を行なうことができる。特に、この実施例では、領域の
位置に応じた処理モードの設定に一貫性があることに注
意すべきである。すなわち、作業線の上方のモード切換
領域では常にコメントを入力するコメント入力モードに
なる。また、作業線上のモード切換領域やマーク上のモ
ード切換領域では、イベントマークの追加やマーク同士
のリンクを行なうマーク対象処理モードになる。さら
に、作業線の下方のモード切換領域では常に作業線やマ
ークの移動・変更を行なう移動処理モードになる。この
ように、領域の位置に応じた処理モードの設定に一貫性
があるので、ユーザは所望の処理モードを容易に選択で
きる、という利点がある。
【0087】なお、モード切換領域の区分の方法として
は、この実施例と類似のものが多数考えられる。例え
ば、ツールボックスTBにおいて作業線やマークの新規
設定を行なうツール(ドローモードのツール)と、既に
設定されている作業線やマークの移動・修正を行なうツ
ール(修正モードのツール)を選択できるようにした場
合には、モード切換領域がより少なくて済む。例えば、
作業線の行の全領域の上半分ではコメント入力モードに
なり、下半分では作業線やマークの移動モードになるよ
うにモード切換領域とその処理モードを設定することも
可能である。この場合にも、各作業線を含む所定の領域
を少なくとも水平方向に多段に区分することによって複
数のモード切換領域を設定し、また、多段に区分された
複数のモード切換領域の1つの段には移動・伸縮処理を
行なう第1の処理モードを割り当て、他の1つの段には
前記作業線に関するコメント入力を行なう第2の処理モ
ードを割当てることが好ましい。
【0088】ところで、ユーザがツールボックスTBの
詳細設定ツールBTを利用すると、作業線やイベントマ
ークなどのオブジェクトの詳細設定を行なうことができ
る。図6は、詳細設定ツールBTを用いたマークの詳細
設定の内容を示す説明図である。詳細設定用のウィンド
ウの最上部には、マークの日付のフィールドと、その表
示の有無を選択するボタンと、日付の表示位置(上また
は下)を指定するボタンとが配置されている。その下方
には、コメントの文字列のフィールドと、コメントの表
示位置(上または下)を指定するボタンが配置されてい
る。さらにその下方には、マークに関するメモを入力す
るフィールドが配置されている。また、ウィンドウの最
下部には、添付文書のリストを入力するフィールドが配
置されている。ここで、添付文書とは、他のアプリケー
ションプログラムで作成されて、そのマークに関連付け
られたドキュメントファイルである。図6(A)に示す
ように、リストアップされている添付文書の中の1つを
選択した状態で、その右側にある「開く」のボタンを押
すと、そのドキュメントファイルを開くことができる。
また、「<<追加」のボタンによって新たな添付文書を追
加することもでき、「>>削除」のボタンによって添付文
書を削除することも可能である。
【0089】添付文書が設定されたマークには、図6
(B)に示すように、マークの周囲の所定の位置(この
例では右下)に、添付文書があることを示すアイコン
(この例では文書のアイコン)が表示される。添付文書
のドキュメントファイルは、各プロジェクトの日程管理
表データファイルとは独立に保存されていてもよく、ま
た、日程管理表データファイルの中に格納されるように
してもよい。また、添付文書のドキュメントファイルを
圧縮し、圧縮データの形式で日程管理表データファイル
内に格納するようにしてもよい。添付文書を圧縮データ
の形式で日程管理表データファイル内に格納するように
すれば、例えば日程管理表データファイルを他のコンピ
ュータシステムに転送しても、添付文書が消失してしま
うことがない、という利点がある。
【0090】ところで、1つのプロジェクトの日程管理
表には数多くのマーク(始点マークBM、終点マークF
M、およびイベントマークVM)が含まれるので、マー
クに添付された添付文書を検索するのが困難な場合があ
る。このため、この日程管理表作成システムは、プロジ
ェクト内のすべての添付文書を一覧表示する機能を有し
ている。一覧表示では、添付文書のファイル名と、添付
されているマークの作業名、日付等が表示される。ま
た、一覧表示の順番は、ファイル名順、日付順等等の任
意の属性の順番に設定できる。
【0091】作業線やマークの詳細設定を行なう際に
は、ツールボックスTBから詳細設定ツールBTを選択
して、設定対象の作業線やマークを指定する。すると、
図6に示す詳細設定用ウィンドウが表示されるので、こ
のウィンドウを用いて詳細設定の入力や確認を行なうこ
とができる。なお、図6はマークの詳細設定用ウィンド
ウであるが、作業線の詳細設定用ウィンドウもほぼ同様
である。
【0092】ツールボックスTBの消しゴムツールET
は、作業線やイベントマークなどのオブジェクトを消去
する際に使用する。消しゴムツールETを選択すると、
マウスカーソルが消しゴム型になる。この状態で、作業
線表示エリアR5内にある作業線やイベントマーク等の
オブジェクトの近くにマウスカーソルを移動させると、
そのオブジェクトが破線の矩形で囲まれる。この状態に
おいてマウスカーソルをクリックすると、指定されたオ
ブジェクトが消去される。
【0093】図7は、イベントマークVMを用いた作業
線の修飾の例を示す説明図である。図7(A)では、作
業線の上に2つのイベントマークVM1,VM2が設定
されている。この結果、作業線の直線部は、作業線の始
点マークBMと第1のイベントマークVM1の間の第1
の区間G1と、2つのイベントマークVM1,VM2の
間の第2の区間G2と、第2のイベントマークVM2と
終点マークFMとの間の第3の区間G3に区分されてい
る。これらの3つの区間G1〜G3の上には、それぞれ
異なるパターン(色および模様)を有する線分が設定さ
れている。これらの線分は、元の直線部と同じ幅を有し
ており、直線部の上に上書きされている。また、各区間
G1〜G3に設定された線分の上には、それぞれコメン
トが設定され、表示されている。従って、画面上では、
あたかも同じ行に3つの作業線が連続して設定されてい
るように見える。このように、同じ行に隣接して存在す
るマークの間を接続する線分を設定する処理モードは、
ツールボックスTBの中から選択することができる。但
し、図3のツールボックスTBは簡略化されているの
で、その選択のためのボタンは省略されている。
【0094】図7(B)は、図7(A)の2つのイベン
トマークVMを見えない状態(未表示状態)に設定した
ものである。こうすると、1本の作業線を3つの区間G
1〜G3に区分し、それぞれ異なるパターンで表示する
ことができる。図7(C)は、図7(A)の中央の区間
G2を未表示状態に設定したものである。こうすれば、
1本の作業線を、あたかも、2本の離れた作業線である
かのように表示することができる。
【0095】C.日程管理表の作成手順:図8は、日程
管理表の作成を開始した状態を示す説明図である。プロ
ジェクト全体を示す行の作業名エリアR2には、そのプ
ロジェクトの名称を入力することができる。担当者エリ
アR3や日付エリアR4には、入力する必要は無い。
【0096】ポインティングデバイスのカーソル(マウ
スカーソル)を作業線表示エリアR5内に移動させる
と、図8に示すように、ペンツールPTのペン型のカー
ソルになる。ユーザは、このペン型カーソルを用いて、
プロジェクトの下の行に作業線を設定することができ
る。
【0097】図9は、1番目の作業を設定する様子を示
している。ユーザが作業線を設定すると、プロジェクト
の行に、すべての作業線の和を取った作業線(「代表作
業線」とも呼ぶ)RRが作成される。図9のように、1
つの作業の作業線のみが設定されている場合には、プロ
ジェクト全体の代表作業線RRは、その作業線と同じ日
程を示すものとなる。
【0098】ユーザが1番目の作業線を設定すると、カ
ーソルは、その行の作業名エリアR2に自動的に移動す
る。従って、ユーザがキーボード等を用いて作業名「作
業A」を入力すると、作業名エリアR2にその作業名
「作業A」が設定され、表示される。作業名の入力作業
の終了が指示されると(これは、例えばキーボードのタ
ブキーの操作によって行なわれる)、カーソルは、その
行の担当者エリアR3に自動的に移動する。従って、ユ
ーザが担当者名「山田」を入力すると、担当者エリアR
3にその担当者名「山田」が設定され、表示される。な
お、担当者名は、予め登録されている担当者名を示すテ
ーブルの中からユーザが選択することも可能である。こ
のように、作業線を設定すると、作業名の入力、担当者
の入力、という順に自動的に入力位置にカーソルが移動
するので、ユーザは必要な項目を容易に順次入力してい
くことができる。
【0099】なお、作業の3つの項目(作業名、担当
者、および、作業線)の設定は、上記の順番に限らず、
任意の順番で行なうことも可能である。例えば、まず、
作業名エリアR2内に作業名を入力することも可能であ
る。この場合には、作業名の入力、担当者の入力、作業
線の設定、の順番にカーソルの位置が自動的に移動す
る。作業線の設定のためにカーソルの位置が移動する場
合には、その作業のすぐ上の行の作業の終点マークFM
の下方の位置にカーソルが移動するようにすることが好
ましい。但し、図9の例では、1つの作業しか設定され
ていないので、カーソルは作業線表示エリアR5の左端
の位置に移動する。
【0100】図9のファイル構造表示エリアR1に示す
ように、作業を追加すると、プロジェクトのファイル構
造が変化する。すなわち、プロジェクトPのファイルの
中に、1つの作業が収納された状態になる。
【0101】図10は、2番目の作業の項目を設定した
状態を示す説明図である。2番目の作業の作業線を設定
すると、1番目の作業線の終点マークFM1から2番目
の作業線の始点マークBM2に向かうリンクが自動的に
設定されて、このリンクを示すリンク線L1が表示され
る。一般には、新たな作業の作業線を設定すると、その
直前の作業線(すなわち1行前の作業線)の終点マーク
から、新たな作業線の始点マークに向かうリンクが設定
される。但し、このような自動的なリンク設定を行なわ
ないように日程管理表プログラムの環境を設定すること
も可能である。
【0102】プロジェクト内に複数の作業が設定される
と、プロジェクト全体の代表作業線RRの始点マークが
プロジェクト内のすべての作業の最初の開始日に一致す
るように自動的に変更され、また、代表作業線RRの終
点マークは、プロジェクト内のすべての作業の最後の終
了日に一致するように自動的に変更される。図10の場
合には、1番目の作業の開始日がプロジェクトの代表作
業線RRの始点マークの日付になり、2番目の作業の終
了日がプロジェクトの代表作業線RRの終点マークの日
付になる。
【0103】図11は、3番目の作業の項目を設定した
状態を示す説明図である。この日程管理表作成システム
では、プロジェクト内のいくつかの作業をまとめた代表
作業線を任意に作成することができる。例えば、2番目
の作業Bと3番目の作業Cに関する代表作業線を設定す
る場合には、まず、これらの複数の作業を一括して選択
する。この選択は、シフトキーを押しながら複数の作業
線を順次クリックしていく操作等によって行なうことが
できる。この状態で、ウィンドウの上方にある図示しな
い編集メニューから「階層を上げる」命令を選択する
と、図12に示すように、作業Bと作業Cの上の階層の
作業「B&C」が設定される。但し、この作業名「作業
B&C」は、ユーザが入力するものであり、任意の名称
を設定できる。この作業B&Cの作業線RR1は、作業
Bと作業Cの代表作業線となる。また、ファイル構造表
示エリアR1に示されているように、作業Bと作業Cは
階層が自動的に1つ下がる。ファイル構造表示エリアR
1に各作業の階層が示されているので、各作業線が代表
作業線であることが容易に理解できる。なお、代表作業
線は、代表作業線でない通常の作業線と異なる所定のパ
ターン(色や模様)で表示するようにしておけば、代表
作業線であることをより容易に識別することができる。
【0104】図12の作業B&Cの代表作業線RR1の
上には、「B終了」とコメントが入力されたイベントマ
ークVMがユーザによって設定されている。イベントマ
ークの設定は、ユーザが詳細設定ツールBT内のペンツ
ールPT(図3)を選択し、イベントマークVMを設定
したい位置にマウスカーソルを移動して、マウスボタン
をクリックすることによって実行される。この後、図4
(D)で説明した方法に従って、ユーザがイベントマー
クVMの上に「B終了」というコメントを入力すると、
図12に示すイベントマークVMが設定される。
【0105】このイベントマークVMは、作業Bの終点
マークと同じ日付に配置されており、作業Bの終点マー
クからイベントマークVMに向かうリンクが引かれてい
る。なお、リンクの設定は、前述した図5で説明した方
法で実行される。図13は、図12の状態から、作業B
と作業Cとを折り畳んだ状態を示している。このよう
に、下位の階層を折り畳んで未表示状態にすると、その
上位の階層の作業線のみが見える状態になる。また、図
12において作業Aの終点マークから作業Bの始点マー
クに引かれていたリンクは、図13では作業B&Cの始
点マークに接続される。図13の状態では、作業B&C
の作業線上に配置されたイベントマークVMとそのコメ
ントが表示されたままで残る。このように、下位の階層
の作業線の始点マークまたは終点マークと同一の日付に
なるように、イベントマークVMを代表作業線の上に設
定し、そのイベントマークVMに下位の階層の内容を示
すコメントを付しておけば、下位の階層を折り畳んで未
表示状態にした場合にも、代表作業線を見るだけで、下
位の作業線の概略の工程を知ることができる、という利
点がある。
【0106】なお、図12の状態から次の作業を設定す
ると、その作業の階層は、1行前の作業(作業C)の階
層と同じになる。但し、編集メニューを用いて、この作
業を作業Aや作業B&Cと同じ階層に変更することも可
能である。なお、階層の設定や変更は、作業線/マーク
作成部102によって行なわれる。
【0107】図14は、9つの作業A〜Iを設定した状
態を示している。但し、この日程管理表は、図12およ
び図13に示したような、作業Bと作業Cの代表作業線
は作成されていないものとしている。図14の状態か
ら、プロジェクト全体の代表作業線RR上にイベントマ
ークを追加し、イベントマークに関するリンクを設定す
ると、図3に示した日程管理表が得られる。
【0108】図15は、作業線/マーク作成部102に
よる複数の作業線の整列機能を示す説明図である。ま
ず、図15(A)のように、複数の作業線を適当な位置
にそれぞれ設定する。次に、これらの複数の作業線を選
択し、編集メニューの図示しない「作業線の整列」命令
を選択すると、図15(B)〜(F)に示すような種々
のモードで作業線を整列させることができる。
【0109】図15(B)は、各作業線の終了日と次の
作業線の開始日を一致させるように、複数の作業線を順
次に配置するモードである。この順次配置モードでは、
各作業線の終了日から次の作業線の開始日に向かうリン
クも自動的に設定される。図15(C)は、複数の作業
線の開始日を互いに一致させるモードであり、このモー
ドでは、開始日同士がリンクされる。図15(D)は、
複数の作業線の終了日を互いに一致させるモードであ
り、このモードでは、終了日同士がリンクされる。図1
5(E)は、1番上の作業線の終了日と、その他のN本
の作業線の開始日とを一致させるモードである。このモ
ードでは1番上の作業線の終了日と、N本の作業線の開
始日とがリンクされる。図15(F)は、上側のN本の
作業線の終了日と、最下部の1本の作業線の開始日とを
一致させるモードである。このN対1配置モードでは、
N本の作業線の終了日と、最下部の1本の作業線の開始
日とがリンクされる。なお、図15(B)〜(F)に示
す各配置モードにおいて、リンクを自動的に設定せず
に、配置のみを変更するようにすることも可能である。
【0110】なお、図15(A)のように予め複数の作
業線を設定してから再配置する代わりに、少なくとも各
作業の作業日数をユーザが入力すると、複数の作業線が
予め設定された配置モードに従って自動的に描画される
ようにすることも可能である。この際、複数の作業の最
初の開始日、または、最後の終了日の一方がユーザによ
って設定される。そして、最初の開始日または前記最後
の終了日を基準として複数の作業線が自動的に配置され
る。この方法によれば、ユーザが各作業の項目を表入力
するだけで作業線が描画されるので、作業線表示エリア
R5において作業線の設定操作を行なわずに済む。従っ
て、作業線の設定と配置をより容易に行なうことができ
るという利点がある。なお、作業日数に加えて、作業名
や担当者名等の他の項目を予め表入力するようにしても
よい。
【0111】このように、この日程管理表作成システム
では、複数の作業線を配列する処理を行なえるので、多
くの作業線の日程の相互の関係を容易に設定できるとい
う利点がある。
【0112】D.リンクの種類と機能:図16および図
17は、リンク設定部104によって設定されるリンク
の種類と機能を示す説明図である。図16は、リンク先
マークM2が作業線の始点マークである場合であり、図
17はリンク先マークM2がイベントマークである場合
を示している。なお、この実施例では、イベントマーク
VMは、リンク元マークとしては設定できない。この理
由は、イベントマークVMがリンク元マークに設定され
ていると、単なる覚え書きのために設定したイベントマ
ークVMの日付が、PERT計算上のクリティカルパス
となってしまう、という不具合が発生する可能性がある
からである。
【0113】この実施例では、ハードリンク、ソフトリ
ンク、フリーリンクの3種類のリンクを設定できる。図
16の左端の(A1)〜(C1)は、3種類のリンクの
設定状態を示している。ハードリンクはマーク同士が実
線で接続され、ソフトリンクは破線で、また、フリーリ
ンクは点線で接続される。図16(A1)〜(C1)に
示す3つの日程は、リンクの種類に関係なく等しく設定
されている。
【0114】図16(A2)〜(C2)は、図16(A
1)〜(C1)のリンク元マークM1の日付(3/1
7)が早まった場合の状態を示している。ハードリンク
は、リンク元マークM1の日付とリンク先マークM2の
日付との間隔(余裕日数)が一定になるように、リンク
先マークM2の日付が移動する。この場合、余裕日数は
就業日の日数(休業日以外の日数)で計算する。図16
(A2)に示すように、リンク元マークM1の日付が前
にずれると、リンク先マークM2の日付もこれに応じて
前にずれる。また、図16(A3)に示すように、リン
ク元マークM1の日付が後ろにずれると、リンク先マー
クM2の日付もこれに応じて後ろにずれる。このような
動作は、図17(A2),(A3)の場合も同様であ
る。なお、図16(A2),(A3)のように、リンク
先マークM2が作業線の始点である場合には、その作業
線の全体がリンク先マークM2と一緒に移動する。
【0115】ソフトリンクの場合には、リンク元マーク
M1がリンク先マークM2の前日に達するまではリンク
先マークM2は動かず、リンク元マークM1がリンク先
マークM2と同じ日付以降になると、リンク先マークM
2が移動する。この際、リンク元マークM1とリンク先
マークM2の日付が1日違うようにリンク先マークM2
が移動する。図16(B2)に示すように、リンク元マ
ークM1の日付が前にずれても、リンク先マークM2は
移動しない。一方、図16(B3)に示すように、リン
ク元マークM1が後ろにずれて、リンク先マークM2の
日付以降になると、リンク先マークM2がリンク元マー
クM1の一日後になるように、リンク先マークM2が後
ろにずれる。このような動作は、図17(B2),(B
3)の場合も同様である。換言すれば、ソフトリンクで
は、リンク元マークM1を移動させた時に、リンク元マ
ークM1とリンク先マークM2の間の余裕日数が1日以
下になるまではリンク先マークM2が移動せず、余裕日
数が1日未満になると、余裕日数を1日にするようにリ
ンク先マークM2が移動する。なお、余裕日数を0日に
するモード(すなわち、リンク元マークM1とリンク先
マークM2とが同じ日付になることを許容するモード)
に設定することも可能である。
【0116】フリーリンクの場合には、リンク元マーク
M1が移動しても、リンク先マークM2は移動しない。
このような動作は、図16(C2),(C3)、図17
(C2)、(C3)に示されている。換言すれば、フリ
ーリンクは、2つのマークに日程上の関係が無く、2つ
のマークが相互に関連していることを示しているだけで
ある。
【0117】なお、図16と図17は、いずれもリンク
元マークM1が移動した場合の動作を示しているが、リ
ンク先マークM2が移動した場合にも同様である。すな
わち、この実施例における3つのリンクの動作は、次の
ようにまとめることができる。
【0118】(1)ハードリンク:リンク元マークM1
とリンク先マークM2の一方が移動した時に、リンク元
マークM1とリンク先マークM2との余裕日数が一定に
保持されるように、他方のマークも移動する。他方のマ
ークが移動する際に、そのマークが作業線の始点マーク
または終点マークである場合には、その作業線の全体も
移動する。
【0119】(2)ソフトリンク:リンク元マークM1
とリンク先マークM2の一方が移動した時に、リンク元
マークM1とリンク先マークM2との余裕日数が所定日
数(通常は1日)未満になるまでは他方のマークは移動
せず、余裕日数が所定日数未満になる場合には、余裕日
数が所定日数になるように他方のマークも移動する。他
方のマークが移動する際に、そのマークが作業線の始点
マークまたは終点マークである場合には、その作業線の
全体も移動する。
【0120】(3)フリーリンク:リンク元マークM1
とリンク先マークM2の一方が移動しても、他方のマー
クは移動しない。
【0121】この実施例では、このような3種類のリン
クを任意に設定することができるので、複数の作業線同
士の日程上の関係や、内容の関連を示す各種のリンク線
を日程管理表に表示することができる。
【0122】E.自動日程管理の内容:日程管理表作成
システムの日程調整部108とPERT計算部112
は、以下のように、日程管理を実行する機能を有する。
PERT計算部112は、プロジェクトのすべての作業
を対象としてPERT計算を行ない、クリティカルパス
となる作業線を求めるとともに、各作業線の締め切り日
を求める。ここで、「締め切り日」とは、その作業の終
了日がこの日付を越えると、プロジェクト全体を遅らせ
てしまう可能性のある日を言う。図18は、図3の日程
管理表に関してPERT計算を行なった結果を示してい
る。図18において、クリティカルパスになっている作
業の作業線の前にはクリティカルパスであることを示す
マーク(クリティカルパスマーク)CPMが付されてい
る。すなわち、クリティカルパスになっているのは、作
業A,B,C,E,F,Iである。また、すべての作業
線の右側には、締め切り日を示すクロージングマークC
Mがそれぞれ付されている。クリティカルパスとなって
いる作業線に関しては、その終了日とクロージングマー
クCMの日付とが等しい。また、クリティカルパスとな
っていない作業に関しては、その終点マークのリンクの
種類に応じて、クロージングマークCMの日付が決定さ
れている。例えば、終点マークがソフトリンクで他の作
業線に接続されている場合には、他の作業線の開始日の
1日前の日付にクロージングマークCMが設定される。
【0123】なお、クリティカルパスマークCPM以外
の手段を用いて、クリティカルパスを構成する作業線と
他の作業線とを識別可能に表示することも可能である。
例えば、クリティカルパスを構成する作業線のみを、予
め設定された色(例えば赤色)で表示するようにしても
よい。
【0124】日程調整部108は、さらに、現在の日付
から作業の進捗率を算出して表示する機能を有してい
る。図19は、作業の進捗率の算出例を示す説明図であ
る。図19(A)は、現在の日付を示す日付線DLと作
業線との相対的な位置関係に従って各作業の進捗率を算
出して表示する例を示している。すなわち、図19
(A)では、作業線の始点マークBMから日付線DLま
での部分の長さと、その作業線の全体の長さとの比を、
その作業の進捗率として算出する。ここで、「長さ」は
就業日で計算する。図19(A)の例では、4月6日,
7日が休業日であり、この2日は作業線の長さには含ま
れない。なお、作業線や、始点マークBM、終点マーク
FMが移動すると、これに応じてその作業の進捗率も再
計算される。なお、進捗率が表示されるのは、日付線D
Lと交わる作業線だけである。
【0125】図19(B)は、ユーザが実際の各作業の
進捗率を入力し、これに応じて各作業線が自動的に伸縮
するモードを示している。この自動伸縮モードでは、実
際の進捗率をユーザが指定すると、その作業の始点マー
クBMは固定されたままで、終点マークFMが進捗率に
合わせて移動する。これによって、現在の進捗率に応じ
て作業線の長さが変更される。なお、終点マークFMは
1日単位で移動するので、始点マークBMから日付線D
Lまでの長さとその作業線の全体の長さとの比が、現在
の進捗率に最も近い概数を与えるように終点マークFM
が移動する。
【0126】図19(C)は、ユーザが実際の各作業の
進捗率を入力し、これに応じて各作業線が長さ一定のま
まで自動的に前後に移動するモードを示している。この
長さ一定モードでは、実際の進捗率をユーザが指定する
と、その作業線の長さは固定されたままで、その作業線
が進捗率に合わせて前後に移動する。この場合にも、始
点マークBMから日付線DLまでの長さとその作業線の
全体の長さとの比が、現在の進捗率に最も近い概数を与
えるように作業線が移動する。
【0127】このように、日程調整部108が実際の進
捗率と各作業線との整合性をとるので、日程管理表に進
捗率を容易に反映することができる。従来の日程管理表
技術では、計画時の日程を守ることや、当初の日程計画
と修正された日程計画とを比較できること等に主眼が置
かれていた。従って、従来は、多くの作業線を元の日程
の位置に留めておき、その進捗率を各作業線ごとに入力
する、という方法が採用されていた。このような方法で
は、現実には日毎に変化する進捗率を日程管理表に反映
しにくいという問題があった。これに対して、本実施例
では、現実的な進捗率を日程管理表に常に反映できると
いう利点がある。また、上述したように、作業線の移動
や変更を行なう際にも、作業線やマークの周囲のモード
切換領域に応じて処理モードが自動的に切換えられるの
で、ユーザが最新の進捗状況に合わせて日程管理表を更
新しやすい、という利点がある。さらに、本実施例で
は、日付線と交わる作業線を、現在進行中の作業である
と見なして、その進捗率を日付線との位置関係から自動
的に求めて表示しているので、進捗率をユーザが入力し
たり更新したりする必要がない、という利点もある。な
お、実際の作業日程が遅れたり早まったりした場合に
は、その作業線を移動・変更する必要が生じる。本実施
例では、作業線を移動したり伸縮したりした時にも、す
ぐにその進捗率が再計算されて表示される。従って、ユ
ーザが作業線の日程やその進捗率を画面上で観察しなが
ら、現実の日程に合うように日程表を容易に更新するこ
とができる。
【0128】G.インテリジェントスクロール:図20
は、スクロール調整部110が行なうインテリジェント
スクロールの内容を示す説明図である。図20(A)は
スクロール前の状態を示し、図20(B)は通常の右ス
クロールを行なった状態を示している。通常のスクロー
ルを行なうと、この例のように、いくつかの行で、作業
線が表示されない場合が生じる。図3に例示されている
ように、プロジェクトの工程管理に用いられる日程管理
表では、作業線が左上から右下に向かって対角状に配置
されるのが普通である。従って、ユーザが作業線表示エ
リアR5の右スクロールを行なった場合には、作業線表
示エリアR5の上部の行には作業線が表示されなくな
る。そこで、スクロール調整部110は、図20(C)
に示すように、ユーザが右スクロールを行なっている際
に、最上部の行に作業線が表示されなくなる度に1行分
の下スクロールを行なう。ユーザが左スクロールを行な
う時には、逆に、最下部の行に作業線が表示されなくな
る度に1行分の上スクロールを行なう。ユーザが垂直方
向のスクロールを行なう場合にも、同様な考えで水平方
向の自動スクロールが行なわれる。
【0129】このように、スクロール調整部110は、
ユーザの指示に応じて作業線表示エリアR5が水平方向
および垂直方向のいずれか一方にスクロールされる時
に、作業線表示エリアR5内の所定の行(例えば、ユー
ザが右スクロールを行なうときには最上部の行)に作業
線が表示されるように、他方の方向に自動的にスクロー
ルを行なう。こうすれば、作業線表示エリアR5を有効
に利用して、多くの作業線を表示することができる、と
いう利点がある。
【0130】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステムのハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】日程管理表の作成を行なうプログラム群の全体
の機能を示す機能ブロック図。
【図3】実施例に従って作成された日程管理表の一例を
示す説明図。
【図4】作業線とマークに関する領域区分と処理モード
を示すための説明図。
【図5】リンクの設定方法を示す説明図。
【図6】詳細設定ツールBTを用いたマークの詳細設定
の内容を示す説明図。
【図7】イベントマークVMを用いた作業線の修飾の例
を示す説明図。
【図8】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図9】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図10】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図11】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図12】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図13】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図14】日程管理表の作成手順を示す説明図。
【図15】複数の作業の作業線を整列する処理を示す説
明図。
【図16】リンクの種類と機能を示す説明図。
【図17】リンクの種類と機能を示す説明図。
【図18】PERT計算の結果を示す説明図。
【図19】作業の進捗率の算出例を示す説明図。
【図20】インテリジェントスクロールの内容を示す説
明図。
【符号の説明】
10…コンピュータ 20…演算処理部 21…CPU 22…ローカルバス 23…キャッシュメモリ 24…キャッシュコントローラ 25…メインメモリ 30…PCIブリッジ 32…PCIバス 40…コントローラ部 42…ISAバス 44…VGA 46…SCSIコントローラ 48…ISAブリッジ 54…複合I/Oポート 56…サウンドI/O 60…I/O部 62…ISAスロット 68…タイマ 72…キーボード 73…マウス 74…スピーカ 76…CRT 82…フロッピディスク装置 84…ハードディスク 86…パラレルポート 88…プリンタ 90…シリアルポート 92…モデム 96…マイクロフォン 102…作業線/マーク作成部 104…リンク設定部 106…処理モード切換部 108…日程調整部 110…スクロール調整部 112…PERT計算部 114…描画部

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムを用いて日程管理
    表を作成する方法であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、を有する作業線に関
    して、前記作業線を含む所定の領域を少なくとも水平方
    向に多段に区分することによって複数のモード切換領域
    を設定し、 前記多段に区分された複数のモード切換領域の1つの段
    には移動・伸縮処理を行なう第1の処理モードを割り当
    て、他の1つの段には前記作業線に関するコメント入力
    を行なう第2の処理モードを割当てるとともに、 前記多段に区分された複数のモード切換領域のいずれか
    の中にポインティングデバイスの指示位置が配置された
    時に、各モード切換領域に割り当てられた処理モードを
    表わすモード点を前記指示位置に表示する、ことを特徴
    とする日程管理表作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の日程管理表作成方法であ
    って、 前記複数のモード切換領域は、前記始点と終点と直線部
    のそれぞれを含むように区分された第1組の3つのモー
    ド切換領域と、前記第1組の3つのモード切換領域のそ
    れぞれの上方に隣接して区分された第2組の3つのモー
    ド切換領域と、前記第1組の3つのモード切換領域のそ
    れぞれの下方に隣接して区分された第3組の3つのモー
    ド切換領域と、を少なくとも含み、 前記第1組ないし第3組のモード切換領域の中の1つの
    組には、前記作業線に関する移動・伸縮処理を行なう第
    1の処理モードを割り当て、他の1つの組には前記作業
    線に関するコメント入力を行なう第2の処理モードを割
    当てるとともに、さらに他の1つの組には前記第1と第
    2の処理モードとは異なる第3の処理モードを割当て、 前記第1組ないし第3組のモード切換領域のいずれかの
    中にポインティングデバイスの指示位置が配置された時
    に、各モード切換領域に割り当てられた処理モードを表
    わすモード点を前記指示位置に表示する、日程管理表作
    成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の日程管理表作成方法であ
    って、 前記第3の処理モードは、 日程管理表内の日付点の相互の関連を示すリンクを設定
    するためのリンク設定モードを含む、日程管理表作成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の日
    程管理表作成方法であって、さらに、 前記作業線の周囲の所定の位置に、前記作業線に関する
    コメントを表示する工程、を備える日程管理表作成方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の日程管理表作成方法であ
    って、 前記コメントを表示する工程は、 コメントがそれぞれ入力された直線部と始点と終点のそ
    れぞれの周囲の所定の位置にコメントを表示する工程、
    を備える日程管理表作成方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータシステムを用いて日程管理
    表を作成する方法であって、(a)作業の開始日を示す
    第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示す第
    2種の日付点としての終点と、前記始点と終点とに挟ま
    れた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を作成す
    る工程と、(b)作業線が作成される行の中の位置に、
    イベントが発生することを示す第3種の日付点としての
    イベント点を設定する工程と、(c)前記イベント点
    と、任意の作業線の日付点との間に、相互の関連を示す
    リンクを設定する工程と、(d)前記リンクが設定され
    た日付点同士を接続するように所定の線種でそれぞれ描
    画する工程と、を備える日程管理表作成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の日程管理表作成方法であ
    って、さらに、 前記イベント点の周囲の所定の位置に、前記イベント点
    に関するコメントを表示する工程、を備える日程管理表
    作成方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の日程管理表作成方法であ
    って、 前記工程(a)は、前記複数の作業線の少なくとも一部
    を選択するとともに、選択された複数の作業線の全体工
    程を示す代表作業線を作成する工程、を含み、 前記工程(b)は、前記代表作業線の上に前記イベント
    点を設定する工程を含み、 前記工程(c)は、前記代表作業線上に設定されたイベ
    ント点と、前記選択された複数の作業線のいずれかの日
    付点との間に前記リンクを設定する工程を含み、 前記方法は、さらに、 前記代表作業線および前記代表作業線上に設定された前
    記イベント点を表示したまま、前記選択された複数の作
    業線を未表示状態にする工程を備える、日程管理表作成
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載の日
    程管理表作成方法であって、 前記工程(c)は、任意の第1の作業線の日付点と任意
    の第2の作業線の日付点との間に前記リンクを設定する
    工程を備える、日程管理表作成方法。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかに記載の
    日程管理表作成方法であって、 前記リンクは、互いにリンクされた2つの日付点のいず
    れか一方が変更された時に、 前記リンクの開始位置にあるリンク元日付点と前記リン
    クの終了位置にあるリンク先日付点との日程上の余裕を
    一定に保持する第1のリンクモードと、 前記リンク元日付点と前記リンク先日付点との日程上の
    余裕が所定の日数未満になる場合に他方の点を後に移動
    させる第2のリンクモードと、 前記リンク元日付点と前記リンク先日付点の日程上の関
    係に係わらず、他方の日付点の位置を保持する第3のリ
    ンクモードと、の3つのモードを含む、日程管理表作成
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかに記載
    の日程管理表作成方法であって、さらに、 1つのプロジェクトを構成する複数の作業線に関してP
    ERT計算を実行する工程と、 前記PERT計算の結果に応じて、クリティカルパスを
    構成する作業線を他の作業線と識別可能に表示する工程
    と、を備える日程管理表作成方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の日程管理表作成方法
    であって、 前記PERT計算を実行する工程は、前記イベント点を
    含むリンクを前記PERT計算の対象から除外する工程
    を含む、日程管理表作成方法。
  13. 【請求項13】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する方法であって、(a)作業の開始日を示
    す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示す
    第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点とに挟
    まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を作成
    する工程と、(b)前記複数の作業線を複数の行として
    表示するための作業線表示領域が、ユーザの指示に応じ
    て水平方向および垂直方向のいずれか一方にスクロール
    される時に、前記複数の行の中の所定の行に作業線が表
    示されるように他方の方向に自動的にスクロールを行な
    う工程と、を備える日程管理表作成方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する方法であって、(a)作業の開始日を示
    す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示す
    第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点とに挟
    まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を作成
    する工程と、(b)前記複数の作業線の少なくとも一部
    を選択する工程と、(c)選択された複数の作業線につ
    いて、各作業線の日付点の相互の位置関係を調整するた
    めの配置モードを指定する工程と、(d)指定された配
    置モードに従って各作業線の日付点の相互の位置関係を
    調整しつつ、前記選択された複数の作業線を再配置する
    工程と、を備える日程管理表作成方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の日程管理表作成方法
    であって、 前記工程(d)は、前記指定された配置モードに応じ
    て、前記選択された複数の作業線の日付点の間に、前記
    選択された複数の作業線同士の日程上の関連を示すリン
    クを自動的に設定する工程を含む、日程管理表作成方
    法。
  16. 【請求項16】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する方法であって、(a)作業の開始日を示
    す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示す
    第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点とに挟
    まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を作成
    する工程と、(b)現在の日付に作業が進行中の作業線
    に関して、前記始点と前記現在の日付の間の長さと、前
    記進行中作業線の全体の長さとの比から、前記進行中作
    業線の作業の進捗率を算出して表示する工程と、を備え
    る日程管理表作成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の日程管理表作成方法
    であって、 前記工程(b)は、予め設定されている休業日を前記長
    さから除外する工程を含む、日程管理表作成方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する方法であって、(a)作業の開始日を示
    す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示す
    第2種の日付点としての終点と、前記始点と終点とに挟
    まれた直線部と、をそれぞれ有する複数の作業線を作成
    する工程と、(b)前記日程管理表内の任意の日付点に
    ドキュメントを添付する工程と、(c)前記ドキュメン
    トが添付された日付点を、ドキュメントが添付されてい
    ることを示す特定の識別マークを付加した形状で前記日
    程管理表内に描画する工程と、を備える日程管理表作成
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の日程管理表作成方法
    であって、 前記任意の日付点は、作業線が作成される行の中の任意
    の位置に、イベントが発生することを示す第3種の日付
    点としてのイベント点を含む、日程管理表作成方法。
  20. 【請求項20】 請求項18または19記載の日程管理
    表作成方法であって、さらに、(d)前記日程管理表内
    の複数の日付点に添付された複数のドキュメントを、指
    定された属性の順序で一覧表示する工程、を備える日程
    管理表作成方法。
  21. 【請求項21】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する方法であって、(a)複数の作業に関し
    て、少なくとも各作業の作業日数をユーザが入力する工
    程と、(b)前記複数の作業に関して、作業の開始日を
    示す第1種の日付点としての始点と、作業の終了日を示
    す第2種の日付点としての終点と、前記始点と前記終点
    とに挟まれた直線部と、を有し、前記始点と前記終点と
    の間隔によって前記作業日数を示す作業線を、各作業線
    の日付点の相互の位置関係を調整するための予め設定さ
    れた配置モードに従って配置しつつ描画する工程と、を
    備える日程管理表作成方法。
  22. 【請求項22】 請求項20記載の日程管理表作成方法
    であって、 前記工程(a)は、複数の作業の最初の開始日または最
    後の終了日をユーザが設定する工程、を含み、 前記工程(b)は、前記最初の開始日または前記最後の
    終了日を基準として前記複数の作業線を配置する工程を
    含む、日程管理表作成方法。
  23. 【請求項23】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、を有する作業線に関
    して、前記作業線を含む所定の領域を少なくとも水平方
    向に多段に区分することによって複数のモード切換領域
    を設定する手段と、 前記多段に区分された複数のモード切換領域の1つの段
    には移動・伸縮処理を行なう第1の処理モードを割り当
    て、他の1つの段には前記作業線に関するコメント入力
    を行なう第2の処理モードを割当てる手段と、 前記多段に区分された複数のモード切換領域のいずれか
    の中にポインティングデバイスの指示位置が配置された
    時に、各モード切換領域に割り当てられた処理モードを
    表わすモード点を前記指示位置に表示する処理モード切
    換手段と、を備えることを特徴とする日程管理表作成装
    置。
  24. 【請求項24】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複
    数の作業線を作成する作業線作成手段と、 作業線が作成される行の中の位置に、イベントが発生す
    ることを示す第3種の日付点としてのイベント点を設定
    する日付点設定手段と、 前記イベント点と、任意の作業線の日付点との間に、相
    互の関連を示すリンクを設定するリンク設定手段と、 前記リンクが設定された日付点同士を接続するように所
    定の線種でそれぞれ描画する描画手段と、を備える日程
    管理表作成装置。
  25. 【請求項25】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複
    数の作業線を作成する作業線作成手段と、 前記複数の作業線を複数の行として表示するための作業
    線表示領域が、ユーザの指示に応じて水平方向および垂
    直方向のいずれか一方にスクロールされる時に、前記複
    数の行の中の所定の行に作業線が表示されるように他方
    の方向に自動的にスクロールを行なうスクロール調整手
    段と、を備える日程管理表作成装置。
  26. 【請求項26】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複
    数の作業線を作成する作業線作成手段と、 前記複数の作業線の少なくとも一部を選択する手段と、 選択された複数の作業線について、各作業線の日付点の
    相互の位置関係を調整するための配置モードを指定する
    手段と、 指定された配置モードに従って各作業線の日付点の相互
    の位置関係を調整しつつ、前記選択された複数の作業線
    を再配置する手段と、を備える日程管理表作成装置。
  27. 【請求項27】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複
    数の作業線を作成する作業線作成手段と、 現在の日付に作業が進行中の作業線に関して、前記始点
    と前記現在の日付の間の長さと、前記進行中作業線の全
    体の長さとの比から、前記進行中作業線の作業の進捗率
    を算出して表示する手段と、を備える日程管理表作成装
    置。
  28. 【請求項28】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 作業の開始日を示す第1種の日付点としての始点と、作
    業の終了日を示す第2種の日付点としての終点と、前記
    始点と終点とに挟まれた直線部と、をそれぞれ有する複
    数の作業線を作成する作業線作成手段と、 前記日程管理表内の任意の日付点にドキュメントを添付
    する手段と、 前記ドキュメントが添付された日付点を、ドキュメント
    が添付されていることを示す特定の識別マークを付加し
    た形状で前記日程管理表内に描画する描画手段と、を備
    える日程管理表作成装置。
  29. 【請求項29】 コンピュータシステムを用いて日程管
    理表を作成する装置であって、 複数の作業に関して、少なくとも各作業の作業日数をユ
    ーザが入力するための入力手段と、 前記複数の作業に関して、作業の開始日を示す第1種の
    日付点としての始点と、作業の終了日を示す第2種の日
    付点としての終点と、前記始点と前記終点とに挟まれた
    直線部と、を有し、前記始点と前記終点との間隔によっ
    て前記作業日数を示す作業線を、各作業線の日付点の相
    互の位置関係を調整するための予め設定された配置モー
    ドに従って配置しつつ描画する手段と、を備える日程管
    理表作成装置。
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