JPH09273102A - まくらぎ - Google Patents

まくらぎ

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JPH09273102A
JPH09273102A JP10624696A JP10624696A JPH09273102A JP H09273102 A JPH09273102 A JP H09273102A JP 10624696 A JP10624696 A JP 10624696A JP 10624696 A JP10624696 A JP 10624696A JP H09273102 A JPH09273102 A JP H09273102A
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track
lateral
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JP10624696A
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English (en)
Inventor
Hisamitsu Ikeuchi
久満 池内
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Railway Technical Research Institute
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Railway Technical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有道床軌道において道床への列車荷重の伝達
をより広い面で行わせ軌道の塑性変形を抑制する。 【解決手段】 レール方向に所定の間隔を置いて長手方
向を左右のレール3と交差する方向に設けられた複数本
の横方向部材1と、左右それぞれのレール下にあって長
手方向がレール方向と同じである2本の縦方向部材2と
が交差する構造とすることにより、従来横方向部材だけ
で列車荷重を道床へ伝達していたのに較べて縦方向部材
による伝達面が増加し、荷重が分散され軌道の塑性変形
が従来より抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の有道床軌道
において、列車通過の繰り返しによる道床の塑性変形や
それによるレールレベルの不整や道床の移動、飛散等を
防止して有道床軌道を強化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有道床軌道は例えば図15に示す
ように、路盤5上に道床バラストを台形上に積み上げて
道床4を形成した上面にまくらぎ16を所定間隔で設置
し、このまくらぎ16上にレール3を設置したものであ
る。図の(a)は(b)のA−A断面図であり、(b)
は上から見た道床バラストを省略した平面図であり、
(c)は(b)のB−B断面図である。かかる有道床軌
道において道床4は、レール3のレベル調整の容易化、
列車通過時の振動吸収等の機能を果たしているが、列車
の繰り返し載荷により道床の塑性的な変形が生じ、その
結果レールのレベル等の不整を生ずることから、定期的
な保守が必要であるという問題がある。
【0003】また、路線が曲線となる部分においては曲
線半径と列車速度に応じた横断勾配がつくため、特に列
車速度が速い箇所においては、短期間に表面の道床バラ
ストが列車走行時の振動により移動し、レール部分等に
堆積するという問題が生じ、列車走行に重大な支障をき
たす場合がある。
【0004】特に、近年の人手不足、人件費の高騰、お
よび主要幹線での輸送力増強のための列車の本数増加に
より、軌道の定期的な保守はやりにくい状況となって来
ている。そこで従来では、保守作業を省力化できる施工
法として道床バラスト間隙に薬液を注入し道床を固結化
する施工法が種々提案されている(例えば、特公昭52
−32490号公報、特公昭52−35401号公報、
特公昭57−50201号公報)。また表面の道床バラ
ストの移動、飛散に対しては、道床バラストの表面に接
着性の薬液(アスファルト系乳剤)の散布等がなされて
いる。
【0005】また道床にかかる荷重を分散させ、道床の
塑性的な変形を防止する方法では、特開平7−3170
01にて公開された「ラダー型まくらぎおよび車両用軌
道」がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている道床を固結化する施工法は、道床バラスト
間隙に薬液を注入し、道床を固結化するものであった
が、繰り返し列車荷重を受けると軌道がしだいに変形
し、初期の目的が達成できないという問題点があった。
また、表面の道床バラスト移動防止のための薬剤散布
は、効果が恒久的なものではなく、短期間の応急処置で
あり、繰り返し行う必要があるという問題があった。
【0007】また、前記「ラダー型まくらぎおよび車両
用軌道」では、レール下に設けた縦梁のみにより荷重を
道床に伝えるため、荷重分散効果を上げるためには、あ
る程度の長さの構造体とする必要があり、このため特に
営業線においては、施工上の困難さが予想される。
【0008】本発明の目的は、有道床軌道における上記
従来工法の問題点を、まくらぎの形状を枠型状とし、線
路方向および線路直角方向のすべての部材で列車荷重を
分散支持することにより解決せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、以下のような各種の手段構成を有す
る。即ち、第1の構成は、有道床軌道においてレールに
かかった列車荷重を道床へ分散するまくらぎであって、
レール方向に所定の間隔を置いて長手方向を左右のレー
ルと交差する方向に設けられた2本の横方向部材と、左
右それぞれのレール下にあって長手方向がレール方向と
同じである2本の縦方向部材とが交差する枠型状の構造
であることを特徴とするまくらぎである。
【0010】第2の構成は、有道床軌道においてレール
にかかった列車荷重を道床へ分散するまくらぎであっ
て、レール方向に所定の間隔を置いて長手方向を左右の
レールと交差する方向に設けられた3本以上の横方向部
材と、レール下にあって長手方向がレール方向と同じで
ある左右2本の縦方向部材とが交差する構造であること
を特徴とするまくらぎである。
【0011】第3の構成は、曲線軌道の曲率に応じて、
内軌側となる一方の縦方向部材の長さが外軌側となる他
方の縦方向部材よりも短いことを特徴とする第1の構成
または第2の構成のまくらぎである。
【0012】第4の構成は、横方向部材の、レール方向
における間隔が、曲線軌道の曲率に応じて、内軌側の間
隔が外軌側の間隔よりも小さいことを特徴とする第3の
構成のまくらぎである。
【0013】第5の構成は、最前部の横方向部材の前方
および最後部の横方向部材の後方へ縦方向部材が突出し
ていないことを特徴とする第1、第2、第3または第4
の構成のまくらぎである。
【0014】第6の構成は、横方向部材が、2本平行に
並んだ縦方向部材の外側へ突出していないことを特徴と
する第1、第2、第3または第4の構成のまくらぎであ
る。
【0015】第7の構成は、最前部の横方向部材の前方
および最後部の横方向部材の後方へ縦方向部材が突出し
ておらず、且つ横方向部材が2本平行に並んだ縦方向部
材の外側へ突出していないことを特徴とする第1、第
2、第3または第4の構成のまくらぎである。
【0016】第8の構成は、横方向部材と縦方向部材の
両者又は一方に、まくらぎにかかった列車荷重を横方向
部材間の道床上に置かれた剛な板へ伝達するためのアン
カーが埋め込み設けられていることを特徴とする第1な
いし第7の構成のいずれかの構成のまくらぎである。
【0017】第9の構成は、横方向部材の両端位置に、
道床の両側に設けられた道床崩れ防止壁を連結拘束する
ためのタイロッドが埋め込み設けられていることを特徴
とする第1ないし第8の構成のいずれかの構成のまくら
ぎである。
【0018】第10の構成は、横方向部材の両端位置
に、道床の両側に設けられた道床崩れ防止壁を連結拘束
するためのタイロッドを捩じ込み取り付けることのでき
る雌ねじ部材が埋め込み設けられていることを特徴とす
る第1ないし第8の構成のいずれかの構成のまくらぎで
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、レールに
対して横方向の従来のまくらぎ(横方向部材)に加えて
レール方向に伸びレール下にあってレールにかかった列
車荷重を受ける縦方向部材とが一体的に連結した構造を
有するものであり、直線軌道用のものと曲線軌道用のも
のに大別される。
【0020】即ち、第1および第2の構成のものが直線
軌道用のものであり、第3および第4のものが曲線軌道
用のものである。直線軌道用のうち第1の構成のものは
横方向部材が2本のもの、第2の構成のものは横方向部
材が3本以上のものである。曲線軌道用のうち第3の構
成のものは内軌側の縦方向部材が外軌側の縦方向部材よ
り短くなっているものであり、第4の構成のものは、こ
れに加えて横方向部材の間隔が外軌側より内軌側の方で
小さくなっているものである。
【0021】以上が本発明のまくらぎの基本構成である
が、これに対して、最前・最後の横方向部材からの縦方
向部材の突出のないもの、平行する2本の縦方向部材の
外側への横方向部材の突出のないもの、および縦方向部
材、横方向部材両方の突出がないものがある。第5の構
成が縦方向部材の突出のないものであり、第6の構成が
横方向部材の突出のないものであり、第7の構成が両方
共に突出のないものである。
【0022】以上、すべての構成について、横方向部材
と縦方向部材の両者又は一方に、道床上におかれた剛な
板との連結のアンカーを埋め込み設けたのが第8の構成
であり、横方向部材の両端位置にタイロッドを埋め込み
設けたのが第9の構成であり、同じく横方向部材の両端
位置にタイロッドを捩じ込み取り付けることのできる雌
ねじ金具を埋め込み設けたのが第10の構成である。
【0023】
【実施例】以下、本発明の各実施の形態を、実施例の図
面を参照しつつ説明する。図1は、本発明第1の構成の
実施例の構造図である。(a)は平面図であり、(b)
は線路方向を見た正面図であり、(c)は側面図であ
る。材料は鉄筋コンクリート或いはプレストレストコン
クリートである。後の実施例についても同様である。な
お将来、強度が充分な合成樹脂が得られればそれも用い
ることができる。1は横方向部材で、これが2本、2は
縦方向部材で左右に2本ありこれらが井(枠)型状に一
体化している。3は縦方向部材2の上に載るレールであ
る。
【0024】このような構造によりレール3にかかった
列車荷重を2本の横方向部材1と2本の縦方向部材の両
者によって道床4へ分散する。従来は横方向部材だけで
列車荷重を道床へ伝達していたのに対して、本発明では
縦方向部材からも伝達することになるので伝達箇所が増
えた分だけ一箇所当たりの伝達荷重が小さくなるととも
に道床全体への荷重の分散がより効果的に行われ、軌道
の塑性的変形が少なくなる。
【0025】更に、従来なかった縦方向部材が存在する
ことにより道床バラストの移動を抑制するのでこの点か
らも軌道の変形を抑制することができる。特に曲線部に
おける列車高速走行時の道床バラスト移動の防止に顕著
な効果を有する。また、軌道上部から見た道床バラスト
解放部分は、従来の横方向まくらぎだけの場合とあまり
変わらないため、軌道の保守はマルチプルタイタンパを
使用して、従来とほぼ同様の方法で行うことができる。
【0026】図2は、本発明の第2の構成の実施例の構
造図である。(a)は平面図、(b)は線路方向を見た
正面図、(c)は側面図である。これは、横方向部材1
を3本にした例であるが横方向部材の数は限定はされな
い。新設線の場合には或る程度数の多いものが効果的に
活用されるし、既設線への入れ替えの場合は数の少ない
方が作業が行い易いという利点がある。
【0027】図3は、本発明の第3の構成の実施例の構
造図である。これは、曲線軌道に用いる場合のものであ
り内軌側の縦方向部材2の長さが外軌側の縦方向部材2
の長さより短くしてある。こうすることにより少しずつ
曲げて配置するのが容易になる。短くする程度は用いる
曲線軌道の曲率によって定まる。即ち曲率が大になる程
内軌側が短くなる。図3では横方向部材が2本の例であ
るが、3本以上のものも考えられる。
【0028】図4は、本発明の第4の構成の実施例の構
造図である。これも曲線軌道用のもので、図3の構成に
加えて、横方向部材1の間隔を内軌側の方で小さく外軌
側の方で大きくしたものである。間隔の差は用いる曲線
軌道の曲率によって定まる。即ち曲率が大きければ差は
大きくなる。図4では横方向部材が2本の例であるが、
3本以上のものも考えられる。
【0029】図5および図6は、本発明の第5の構成の
実施例の構造図である。第5の構成は第1ないし第4の
構成のものにおいて、列車進行方向でみて最前部および
最後部の横方向部材から前方および後方へ縦方向部材が
突出していない構造のものである。このように突出部が
ないことにより、従来のまくらぎが用いられている既設
線路へ、本発明のまくらぎを適用する場合の交換作業が
行い易いという利点がある。具体的には図5は図1のも
のの縦方向部材の突出がないものであり、図6は図4の
ものの縦方向部材の突出がないものである。
【0030】図7、図8、図9は、本発明の第6の構成
の実施例の構造図である。第6の構成は、第1ないし第
4の構成のものにおいて、横方向部材が、2本平行に並
んだ縦方向部材の外側へ突出しない構造のものである。
図7は図1のものの突出部がないものであり、図8は図
3のものの突出部がないものであり、図9は図4のもの
の突出部がないものである。このように突出部分がない
ことにより、既設線路へ適用する場合の交換作業が行い
易いという利点がある。
【0031】図10、図11は、本発明の第7の構成の
実施例の構造図である。第7の構成は前記第5の構成お
よび第6の構成を併せ持つものであり、縦方向部材およ
び横方向部材の両方の突出がない構造のものである。図
10は図1のものの突出部がないものであり、図11は
図4のものの突出部がないものである。このように、突
出部がすべてなくなることにより既設線路へ適用する場
合の交換作業が一層行い易くなるという利点がある。
【0032】第8の構成は、第1ないし第7の構成のま
くらぎのそれぞれにおいて、その横方向部材と縦方向部
材の両者又は一方に、まくらぎにかかった列車荷重を横
方向部材間の道床上に置かれた剛な板へ伝達するための
アンカーが埋め込み設けられているというものである。
図12は第8の構成の実施例の構造図であり、図1のま
くらぎの横方向部材1および縦方向部材2にアンカーを
設けたものである。
【0033】図12の(a)は平面図、(b)は線路方
向でみた正面図、(c)は側面図である。図で示される
ように、横方向部材間の道床上には剛な板6が設けられ
ている。そして横方向部材1側面には図の(c)に示す
ようにアンカー7が設けられており、また図の(b)に
示すように縦方向部材2の側面にはアンカー8が設けら
れている。これらのアンカー7および8は側面から出た
あと上向きとなり剛な板6に設けられている孔を貫通し
ナット9で締め付けられるようになっている。こうする
ことにより、まくらぎにかかった列車荷重はまくらぎの
下のバラストに伝達されるとともに一部はアンカー7お
よび8を通して剛な板6にかかり、剛な板6を介して横
方向部材間の道床にも伝達されることになる。
【0034】こうすることによって、列車荷重を道床の
広い範囲に渡って分散させることができ、まくらぎのみ
により荷重がかかる場合に較べて塑性変形が小さくなる
とともに剛な板の存在により道床バラストの移動を抑制
することができるという利点を生ずる。このように剛な
板を設ける発明に関しては既に本願出願人により特許出
願(特願平7−299220)がなされている。本願発
明の第8の構成は、このような剛な板を設ける場合に必
要なアンカーを第1ないし第7の構成のまくらぎに予め
埋め込み設けておくことにより剛な板の敷設を容易なら
しめようとするものである。
【0035】第9の構成は、第1ないし第8の構成のま
くらぎのそれぞれにおいて、横方向部材の両端位置に、
道床の両側に設けられた道床崩れ防止壁を連結拘束する
ためのタイロッドを予め埋め込み設けておくというもの
である。図13は、第9の構成の実施例の構造図であ
り、図1のまくらぎの横方向部材1の両端位置にタイロ
ッド10が埋め込み設けられているものである。(a)
は平面図、(b)は正面図である。有道床軌道では、場
合によっては、道床バラストが崩れないように、図13
の点線で示すように線路に沿って両側に道床崩れ防止壁
11を設けることがある。そしてこの道床崩れ防止壁1
1が、列車荷重を受けた道床の横方向圧力によって外側
に倒れないように種々工夫がなされて来たがその一つと
して図13の(b)に示すような通しタイロッド12が
必要な本数だけ用いることが行われる。
【0036】本発明は、この通しタイロッド12と同様
の機能をまくらぎに持たせるように工夫したものであ
る。即ち、横方向部材1の両端部にタイロッド10を張
力に充分耐えられるようにして埋設している。具体的に
はまくらぎを鉄筋コンクリートで成形製造する際にタイ
ロッドを一緒に埋設して硬化させるということになる。
このタイロッド10の先端部分を道床崩れ防止壁に設け
られている孔に挿入し外側からナット13で絞めつける
ことにより通しタイロッド12と同様の機能を果たすこ
とになる。
【0037】第10の構成は、第1ないし第8の構成の
まくらぎのそれぞれにおいて、横方向部材の両端位置
に、タイロッドを捩じ込み取り付けることのできる雌ね
じの切られた金属或いは合成樹脂製の部材を埋め込み設
けたものである。図14は第10の構成の実施例の構造
図であり、(a)は平面図、(b)は正面図であり、図
1のまくらぎの横方向部材1の両端部分に雌ねじ部材1
4が埋め込み設けられている。具体的にはまくらぎを鉄
筋コンクリートで成形製造する際に一緒に埋設して硬化
させること第9の構成と同様である。この雌ねじ部材1
4に、端部にねじの切られているタイロッド15を捩じ
込み取り付けることにより、第9の構成のものと同様の
機能を果たすことになる。
【0038】図13のように、タイロッド10が両端か
ら突き出ているまくらぎにあっては、まくらぎの運搬、
設置作業その他の取扱いにおいてタイロッド10が他の
物や人に接触して損傷を与えたりタイロッド自体が曲が
ったりするという危険があるうえ、道床崩れ防止壁を用
いない軌道においては無駄なものが付いていることにな
り、いきおい用途が道床崩れ防止壁を用いる軌道用に限
定されてしまうことになる。第10の構成ではこのよう
な欠点が解決される。
【0039】雌ねじ部材14は埋め込んであるものであ
るから他に接触して他に損傷を与えることはないし、用
途についても道床崩れ防止壁を用いない軌道に設置する
場合にはタイロッド15を取り付けずにそのまま用い、
道床崩れ防止壁を用いる軌道に設置する場合には、設置
のときにタイロッド15を捩じ込み取り付ければよく、
まくらぎの用途が限定されないという利点がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1およ
び第2の構成においては、従来のまくらぎに相当する横
方向部材に加えてレール下に相当する位置に縦方向部材
を横方向部材と一体的に設けることにより、列車荷重を
道床へ伝達する面が広くなり分散されるため軌道の塑性
変形が従来より少なくなり、また縦方向部材の存在によ
り道床バラストの移動が従来よりも抑制されるという利
点がある。
【0041】第3および第4の構成のものは、第1およ
び第2の構成の利点に加えて内軌側の縦方向部材を外軌
側のそれよりも短くしたり更に、横方向部材の内軌側の
間隔を外軌側のそれより小さくすることにより曲線軌道
に適用し易くなるという利点がある。
【0042】第5、第6、第7の構成は、第1ないし第
4の構成のものに対し縦方向部材の突出部、横方向部材
の突出部、或いはその両者がないものとしたことにより
設置時の取扱い特に既設線路へのまくらぎ入れ替えの場
合の作業性が向上するという利点がある。
【0043】第8の構成のものは、以上の各利点に加え
て、剛な板への連結用アンカーをまくらぎに予め埋め込
み設けておくことにより、設置現場でのアンカー取付け
作業を不要とし作業効率を向上させるという利点があ
る。
【0044】第9の構成のものは、以上の各利点に加え
て、横方向部材の両端にタイロッドを埋め込み設けてお
くことにより、まくらぎに道床崩れ防止壁を拘束するタ
イロッドの機能をも持たせることができ、専用タイロッ
ドの数を減らすことができるという利点がある。
【0045】第10の構成のものは、第1ないし第8の
構成のものにおいて、横方向部材の両端に雌ねじ部材を
埋め込み設けておくことにより、必要に応じて、また適
切なときにタイロッドを取り付けることができるので、
第9の構成のものの利点を維持しつつ、タイロッドが固
定的に突き出していることによる欠点を解消できるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の構成の実施例の構造図である。
【図2】本発明の第2の構成の実施例の構造図である。
【図3】本発明の第3の構成の実施例の構造図である。
【図4】本発明の第4の構成の実施例の構造図である。
【図5】本発明の第5の構成の第1実施例の構造図であ
る。
【図6】本発明の第5の構成の第2実施例の構造図であ
る。
【図7】本発明の第6の構成の第1実施例の構造図であ
る。
【図8】本発明の第6の構成の第2実施例の構造図であ
る。
【図9】本発明の第6の構成の第3実施例の構造図であ
る。
【図10】本発明の第7の構成の第1実施例の構造図で
ある。
【図11】本発明の第7の構成の第2実施例の構造図で
ある。
【図12】本発明の第8の構成の実施例の構造図であ
る。
【図13】本発明の第9の構成の実施例の構造図であ
る。
【図14】本発明の第10の構成の実施例の構造図であ
る。
【図15】従来の有道床軌道の例を示す図である。
【符号の説明】
1 横方向部材 2 縦方向部材 3 レール 4 道床 5 路盤 6 剛な板 7 アンカー 8 アンカー 9 ナット 10 タイロッド 11 道床崩れ防止壁 12 通しタイロッド 13 ナット 14 雌ねじ部材 15 タイロッド 16 まくらぎ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有道床軌道においてレールにかかった列
    車荷重を道床へ分散するまくらぎであって、レール方向
    に所定の間隔を置いて長手方向を左右のレールと交差す
    る方向に設けられた2本の横方向部材と、左右それぞれ
    のレール下にあって長手方向がレール方向と同じである
    2本の縦方向部材とが交差する枠型状の構造であること
    を特徴とするまくらぎ。
  2. 【請求項2】 有道床軌道においてレールにかかった列
    車荷重を道床へ分散するまくらぎであって、レール方向
    に所定の間隔を置いて長手方向を左右のレールと交差す
    る方向に設けられた3本以上の横方向部材と、レール下
    にあって長手方向がレール方向と同じである左右2本の
    縦方向部材とが交差する構造であることを特徴とするま
    くらぎ。
  3. 【請求項3】 曲線軌道の曲率に応じて、内軌側となる
    一方の縦方向部材の長さが外軌側となる他方の縦方向部
    材よりも短いことを特徴とする請求項1または2記載の
    まくらぎ。
  4. 【請求項4】 横方向部材の、レール方向における間隔
    が、曲線軌道の曲率に応じて、内軌側の間隔が外軌側の
    間隔よりも小さいことを特徴とする請求項3記載のまく
    らぎ。
  5. 【請求項5】 最前部の横方向部材の前方および最後部
    の横方向部材の後方へ縦方向部材が突出していないこと
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載のまくら
    ぎ。
  6. 【請求項6】 横方向部材が、2本平行に並んだ縦方向
    部材の外側へ突出していないことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載のまくらぎ。
  7. 【請求項7】 最前部の横方向部材の前方および最後部
    の横方向部材の後方へ縦方向部材が突出しておらず、且
    つ横方向部材が2本平行に並んだ縦方向部材の外側へ突
    出していないことを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載のまくらぎ。
  8. 【請求項8】 横方向部材と縦方向部材の両者又は一方
    に、まくらぎにかかった列車荷重を横方向部材間の道床
    上に置かれた剛な板へ伝達するためのアンカーが埋め込
    み設けられていることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載のまくらぎ。
  9. 【請求項9】 横方向部材の両端位置に、道床の両側に
    設けられた道床崩れ防止壁を連結拘束するためのタイロ
    ッドが埋め込み設けられていることを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれかに記載のまくらぎ。
  10. 【請求項10】 横方向部材の両端位置に、道床の両側
    に設けられた道床崩れ防止壁を連結拘束するためのタイ
    ロッドを捩じ込み取り付けることのできる雌ねじ部材が
    埋め込み設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載のまくらぎ。
JP10624696A 1996-04-03 1996-04-03 まくらぎ Pending JPH09273102A (ja)

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