JPH09271340A

JPH09271340A - 即席麺

Info

Publication number: JPH09271340A
Application number: JP8081618A
Authority: JP
Inventors: Masami Sako; 雅美佐古
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-04-03
Filing date: 1996-04-03
Publication date: 1997-10-21

Abstract

(57)【要約】【課題】食する際に手間がかからず、ゴミの発生が少
なく、しかも美味しく食せる即席麺を提供する。【解決手段】容体内に、乾燥麺と、少なくともスープ
の素を含む調味料とが収容され、前記容体に熱湯を注い
で食する即席麺において、可食性を有しかつ溶湯性を有
する封体で前記調味料のうち少なくとも前記スープの素
を封入したことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、容体内に乾燥麺
と、具、香辛料およびスープの素等が収容され、熱湯を
注いで食する即席麺に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、即席麺としてコンビニエンスス
トア等で市販されているカップ麺が知られている。この
カップ麺は、乾燥させた麺（乾燥麺）がカップ内に収容
され、その上に、具、香辛料およびスープの素等が別々
に袋詰めにされた状態で載せられ、蓋体で封入された構
造となっている。そして、このカップ麺を食するにあた
っては、蓋体を半開きにし、本体から具、香辛料および
スープの素等の袋を取り出し、まず、具の袋を破り、こ
の具を麺の上に載せ、熱湯を注ぎ、蓋体を閉じる。そし
て、麺が柔らかくなったら蓋体を再び開けて、スープの
素の袋を破り、スープの素が粉末の場合には、麺の上に
ふりかけ、スープの素が液体の場合には、麺の上に注
ぐ。なお、スープの素が粉末の場合には、熱湯を注ぐ前
に麺の上にふりかけることもある。むしろ、この方が一
般的である。また、好みに応じて、香辛料の袋を破り、
香辛料をふりかける。その後、麺をほぐすと共に、具や
スープの素等を良くかき混ぜて、麺を食する。

【０００３】また一方、カップ麺として、油で揚げた麺
に予め具を混ぜておくと共に、香辛料やスープの素をま
ぶしておく構造のものも知られている。このカップ麺を
食するにあたっては、蓋体を半開きにし、熱湯を注ぎ、
蓋体を閉じ、麺が柔らかくなるのを待ち、麺が柔らかく
なったら、蓋体を開けて、麺をほぐせばすぐに食するこ
とができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカップ麺においては下記のような問題があった。前
者のカップ麺においては、具、香辛料およびスープの素
等が袋に入れられているため、食する直前において、こ
れら袋をいちいち破らなければならず、不便であり、ま
た、スープの素の袋を破いた際にスープの素が散らばっ
てしまい、手やテーブルを汚してしまうなどの問題があ
った。さらに、袋の数も多く、残った袋がゴミとなって
しまうという問題もあった。一方、後者のカップ麺にお
いては、油で麺が揚げてあり、予めスープの素がまぶし
てあるため、食するのに面倒はないが、油で麺が揚げて
あるため、味にくせがあり、また、香辛料も予めまぶし
てあることから、麺本来の風味が損なわれるという問題
があった。

【０００５】本発明の目的は、食する際に手間がかから
ず、ゴミの発生が少なく、しかも美味しく食せる即席麺
を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の即席麺
は、容体内に、乾燥麺と、少なくともスープの素を含む
調味料とが収容され、前記容体に熱湯を注いで食する即
席麺において、可食性を有しかつ溶湯性を有する封体で
前記調味料のうち少なくとも前記スープの素を封入した
ことを特徴とするものである。この即席麺によれば、容
体の蓋体を開けて、必要な調味料の封体だけを残して熱
湯を注ぎ、蓋体を閉め、所定時間待てば、容体内の封体
が熱湯に溶け、必要な調味料が麺と混ざるので、すぐに
食せることになる。また、容体内の封体は全て溶けるの
で、ゴミとなることはなくなる。

【０００７】請求項２記載の即席麺は、袋内に、乾燥麺
と、少なくともスープの素を含む調味料とが収容され、
熱湯により前記乾燥麺をほぐして食する即席麺におい
て、可食性を有しかつ溶湯性を有する封体内に前記スー
プの素を入れておくことを特徴とするものである。この
即席麺によれば、袋内から即席麺と必要な調味料とを取
り出し、コンロにかけられた鍋内の沸騰水に入れれば、
封体が熱湯に溶け、必要な調味料が麺と混ざるので、す
ぐに食せることになる。また、封体は全て溶けるので、
ゴミとなることはなくなる。

【０００８】請求項３記載の即席麺は、容体内に、乾燥
麺と、少なくともスープの素を含む調味料とが収容さ
れ、前記容体に熱湯を注いで食する即席麺において、前
記容体の口を閉じる蓋体の裏側に不溶性の封体が取り付
けられて室が設けられ、この室内に前記調味料のうち少
なくとも前記スープの素が入れられ、前記封体には開封
のためのタブが付けられていることを特徴とするもので
ある。この即席麺によれば、容体の蓋体を開けて、タブ
により封体を開封し、必要な調味料だけを麺上に入れ、
熱湯を注ぎ、蓋体を閉め、所定時間待てば、すぐに食せ
ることになる。また、不溶性の封体は蓋体と一体である
ので、封体を蓋体と独立に構成した場合よりもゴミの量
が少なくなる。

【０００９】請求項４記載の即席麺は、請求項１〜３い
ずれか記載の即席麺において、前記スープの素は、液状
のスープが半固形状にしてあることを特徴とするもので
ある。この即席麺によれば、液状のスープが半固形状と
なっているので、その取扱いが容易である。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る即席麺の第
１実施形態が示されている。この即席麺においては、カ
ップ（容体）１内に麺等の乾燥麺２が収容されており、
この乾燥麺２の上には袋（封体）３、４にそれぞれ詰め
られた具５、香辛料６が載せられている。そして、それ
らを収容したカップ１は蓋体７によって封をされてカッ
プ麺として販売される。

【００１１】前記袋３、４の材料としては例えばオブラ
ートやゼラチンシート等のように可食性を有しかつ溶湯
性を有するものが使用されている。また、この実施形態
では、スープの素がゼラチン等の可食性を有しかつ溶湯
性を有するカプセル８内に収容されている。この場合の
スープの素は液状のものであっても良いし、粉末状のも
のであっても良い。また、スープの素が液状のものであ
る場合には、テングサをスープの素で煮た汁を凍らせ乾
燥させ、スープの素自体を半固形状に固めても良い。そ
の他の方法で半固形状に固めても良い。なお、スープの
素が粉末状のものである場合には、ゼラチン等のカプセ
ルに収容しなくても、オブラートやゼラチンシート等の
袋に収容しても良い。

【００１２】このような即席麺を食する際には、蓋体７
をカップ１から剥がして半開きにし、カップ１内に熱湯
を注ぐ。すると、袋３、４およびカプセル８が溶けて具
５、香辛料６、スープの素９が乾燥麺２に混ざる。

【００１３】図２は、本発明に係る即席麺の第２実施形
態が示されている。この即席麺は、カップ１の底部にオ
ブラートやゼラチンシート等によって隔壁１０を配設し
て、カップ１の底部の室１１を画成し、該室１１内にス
ープの素９を収容している。そして、この即席麺では、
隔壁１０の上部に麺等の乾燥麺２が収容され、該乾燥麺
２上にオブラートやゼラチンシート等の可食性を有しか
つ溶湯性を有する材料によって形成された袋３、４内に
それぞれ詰められた具５、香辛料６が載置されている。

【００１４】この即席麺によれば、カップ１に熱湯を注
ぐと、袋３、４が溶けて具５、香辛料６が乾燥麺２に混
ざり、さらに、隔壁１０が溶かされてスープの素９が乾
燥麺２に混ざる。

【００１５】図３は、本発明に係る即席麺の第３実施形
態が示されている。この即席麺は、図３および図４
（ａ）に示すように、蓋体７の内面に矩形の不溶性のシ
ート（封体）１２が取り付けられて室が構成され、この
室内に液体状のスープの素、あるいは粉末状や固形状の
スープの素が入れられている。シート１２は一辺が蓋体
７の内面に熱圧着等の手段によって接着され、残りの三
辺が可食性を有しかつ溶湯性を有する糊で接着されてい
る。なお、シート１２を蓋体７に取り付ける場合には、
少し弛みを持たせて取り付けるようにし、中にスープの
素を入れるようにすることが好ましい。

【００１６】この即席麺によれば、カップ１に熱湯を注
ぎ、蓋体７を再び閉じておくと、湯気によって糊が溶か
され、図４（ｂ）に示すように、シート１２の三辺が蓋
体７から剥がれ、内部のスープの素９が乾燥麺２に混ざ
る。

【００１７】図５は、本発明に係る即席麺のさらに他の
実施形態が示されている。この即席麺は、図５（ａ）に
示すように、蓋体７の内面に矩形の不溶性のシート（封
体）１４が取り付けられて室が構成されている。この室
は破線部分で３室に区切られ、図５（ｂ）の左から液体
状のスープの素、具および粉末状のスープの素がこの順
で入れられている。シート１４は蓋体７の内面に熱圧着
等の手段によって接着されている。また、シート１４に
はタブ１４ａ，１４ｂが付設されている。なお、シート
１４を蓋体７に取り付ける場合には、少し弛みを持たせ
て取り付けるようにし、中にスープの素を入れるように
することが好ましい。

【００１８】この即席麺によれば、タブ１４ｂを引いて
シート１４の一部を破り、カップ１に具および粉末状の
スープの素を振りかけた後に熱湯を注ぎ、蓋体７を再び
閉じておく。そして麺が柔らかくなったら、蓋体７を開
けて、タブ１４ａを引いて液体状のスープの素を注ぐ。

【００１９】以上本発明者がなした実施形態について説
明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変
形が可能であることはいうまでもない。

【００２０】なお、前記実施形態のスープの素は、醤油
の他、味噌等であっても良い。この場合、味噌をそのま
ま封体に封入しても、半固形状に固めて封入しても良
い。

【００２１】

【発明の効果】前記したように、本発明の即席麺によれ
ば、容体内に、乾燥麺と、少なくともスープの素を含む
調味料とが収容され、前記容体に熱湯を注いで食する即
席麺において、可食性を有しかつ溶湯性を有する封体で
前記調味料のうち少なくとも前記スープの素を封入した
ので、必要な調味料の封体だけを残して熱湯を注ぎ、蓋
体を閉め、所定時間待てば、容体内の封体が熱湯に溶
け、必要な調味料が麺と混ざる。その結果、すぐに食せ
ることになる。また、蓋体に取り付けた封体に少なくと
もスープの素を含む調味料を封入すれば、封体を蓋体と
独立に構成した場合よりもゴミの量が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態に係る即席麺を示した斜視図であ
る。

【図２】第２実施形態に係る即席麺を示した概念的な断
面図である。

【図３】第３実施形態に係る即席麺を示した斜視図であ
る。

【図４】図３に示した実施形態の要部を示した図であ
る。

【図５】図４実施形態に係る即席麺を示した図である。

【符号の説明】

１カップ２乾燥麺３，４袋５具６香辛料７蓋体８カプセル９スープの素

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】容体内に、乾燥麺と、少なくともスープ
の素を含む調味料とが収容され、前記容体に熱湯を注い
で食する即席麺において、可食性を有しかつ溶湯性を有
する封体で前記調味料のうち少なくとも前記スープの素
を封入したことを特徴とする即席麺。
【請求項２】袋内に、乾燥麺と、少なくともスープの
素を含む調味料とが収容され、熱湯により前記乾燥麺を
ほぐして食する即席麺において、可食性を有しかつ溶湯
性を有する封体内に前記スープの素を入れておくことを
特徴とする即席麺。
【請求項３】容体内に、乾燥麺と、少なくともスープ
の素を含む調味料とが収容され、前記容体に熱湯を注い
で食する即席麺において、前記容体の口を閉じる蓋体の
裏側に不溶性の封体が取り付けられて室が設けられ、こ
の室内に前記調味料のうち少なくとも前記スープの素が
入れられ、前記封体には開封のためのタブが付けられて
いることを特徴とする即席麺。
【請求項４】前記スープの素は、液状のスープを半固
形状に固めてあることを特徴とする請求項１〜３いずれ
か記載の即席麺。