JPH09267090A - 水中の有機体ハロゲン除去装置 - Google Patents

水中の有機体ハロゲン除去装置

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JPH09267090A
JPH09267090A JP8103397A JP10339796A JPH09267090A JP H09267090 A JPH09267090 A JP H09267090A JP 8103397 A JP8103397 A JP 8103397A JP 10339796 A JP10339796 A JP 10339796A JP H09267090 A JPH09267090 A JP H09267090A
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halogen
organic
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吉昌 田原
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Shirouma Science Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来完全除去が困難とされ
ている水中の有機体ハロゲンを効率よく除去すめための
有機体ハロゲン除去装置 【解決手段】一般式 【化1】 (式中、R1〜R8は同一もしくは異なっていて、水素原
子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、シアノ基また
は炭素数が1〜5のアルキル基を表わし、pは1〜10
の自然数、qおよびrは0〜10の整数を表わす)で表
される化学構造を有するヒドロキシカルボン酸またはそ
の重合物を主成分とする粒子、繊維、不織布、多孔質体
または焼結体を有機体ハロゲン吸収体とし、水中の有機
体ハロゲンの残留濃度をppbオーダーまで低下させる
ことを特徴とする水中の有機体ハロゲン除去装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は従来完全除去が困難とさ
れている水中の有機体ハロゲンを効率よく除去すめため
の有機体ハロゲン除去装置に関する。本発明により水中
の有機体ハロゲンの残留濃度をppbオーダーまで低下
させることが可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、水中の有機体ハロゲンの除去法と
して、活性炭素吸着法や多孔性微粒子吸着法がある。こ
れらの方法では残留有機体ハロゲン濃度をppmオーダ
ーまで低下させることは可能であるが、これ以下の濃度
にすることは困難である。また、有機体ハロゲンは化学
安定性が良いので微生物による分解も困難である。一
方、有機体ハロゲンの揮発性を応用した処理法として、
水中に気泡を分散させて有機体ハロゲンを蒸発除去する
方法も知られいてる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有機体ハロゲンは産業
上大変有用な物質であるが、環境に対して悪影響を及ぼ
すのでその取扱には厳しい基準が設定されている。水中
ではppbオーダーであっても生体系に悪影響を及ぼす
と考えられている。このために排水基準では「検出され
ないこと」と規定されている。「検出されないこと」の
意味は、現在の分析機器の検出限界から判断すれば、1
0ppbと解釈される。この数値は非常に小さいもので
あり、僅かの流出が排水基準をオーバーすることを意味
する。したがって、この基準は有機体ハロゲンを使用さ
せないためのものと考えられる。
【0004】有機体ハロゲンは微生物では分解しないた
めに、活性炭素をはじめとする多孔性の粒子などに吸着
させることによって除去している。しかしながら、多孔
性の粒子に吸着させる方法では吸着平衡が存在するの
で、ある一定の濃度以下では有機体ハロゲンの吸収速度
と粒子からの有機体ハロゲンの脱着速度が相等しくな
る。このために粒子吸着方式では有機体ハロゲン濃度の
低下には限界があることになる。水中の他の不純物の規
制値のほとんどは、平衡濃度よりも桁違いに大きいので
問題とはならないが、有機体ハロゲンの場合は、平衡濃
度の方が規制値よりも大きいので、実質上は完全処理が
困難である。
【0005】有機体ハロゲンの混入した水に空気の気泡
を分散させると、有機体ハロゲンが気泡中に蒸発して外
界に拡散する。したがって、水中の有機体ハロゲン濃度
が低下することが知られている。この方法では従来の活
性炭素吸着法よりも低濃度にすることが可能である。し
かしながら、外界に拡散した有機体ハロゲンが別の環境
汚染を招く危険性が大きいのであまり奨励できるもので
はない。
【0006】有機体ハロゲンの管理基準は非常に厳しい
が、各水圏の汚染は着実に進行しており、上水道の水源
にまで広がりつつある。水道法では有機体ハロゲンの規
制は不明確である。水源が有機体ハロゲンで汚染された
場合、その完全除去は困難であるので一般家庭に汚染水
を供給することになる。究極のところ、一般家庭の排水
は基準を上回ることになる。現在のところ、有機体ハロ
ゲンの汚染を回避する対策は「有機体ハロゲンを使用し
ないこと」以外にはないとされている。しかし、一方で
は有機体ハロゲンは産業上重要な物質であり、全面使用
禁止とはならない。また、既に汚染された水に対しては
有機体ハロゲンの除去を行わなくてはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、この問題に
対して鋭意研究を行った結果、水中の有機体ハロゲンを
分析不能な濃度まで低下させるに至った。 一般式
【化2】 (式中、R1〜R8は同一もしくは異なっていて、水素原
子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、シアノ基、炭
素数が1〜5のアルキル基である。pは1〜10の自然
数、qおよびrは0〜10の整数である。)で表される
化学構造を有するヒドキシカルボン酸またはその重合物
(以下、本発明の素材と呼ぶ)は、一般に有機体ハロゲ
ン、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、パークロロエ
チレン、ブロモホルム、ジブロモエタンなどに対して耐
性が良くなく、場合によっては直ちに溶解する。しかし
ながら、これらの有機体ハロゲンが水に混入しても溶解
度の関係から濃度はppmオーダーである。この有機体
ハロゲンの混入した水の中に前記一般式で表される化学
構造を有するヒドキシカルボン酸またはその重合物(本
発明の素材)を浸漬させても侵されることはほとんどな
い。即ち、変形、変質しない。さらには、有機体ハロゲ
ンが溶け込んだ水中では、有機体ハロゲンの除去剤とし
ての役割を果たしているという予想外な事実を突き止め
た。
【0008】互いに混ざり合わない2つの溶媒Aおよび
Bが接していて、その中にいずれの溶媒にも溶解する溶
質を溶かした場合には、それぞれの溶媒の溶質濃度CA
とCBの比は一定であるという法則が知られている。 CA/CB =D (一定) Dは分配比であり、温度が一定の場合は溶媒の量に関係
なく一定となる。発明者らはこの法則が本発明の素材と
水の系であっても成り立つことを発見した。本発明の素
材は、一般に固体と考えられていたが、結晶部分と非結
晶部分が共存すること、明確な融点を示さないこと、各
種気体を透過することなどから、粘性の大きい液体と解
釈することができる。水中の有機体ハロゲンは、本発明
の素材に物理的に吸着されるのではなく、本発明の素材
に溶解させることによって除去することに本発明のポイ
ントがある。
【0009】したがって、水中の有機体ハロゲンの濃度
CWと本発明の素材に溶解した有機体ハロゲンの濃度CP
の比:CP/CWの値が大きいほど、水中の有機体ハロゲ
ンを低濃度まで除去することができる。この濃度比の関
係も、活性炭素吸着の場合と同様に典型的な平衡関係に
ある。
【数1】 しかしながら、上記本発明の溶解方式では、平衡が極端
に有機体ハロゲンの本発明の素材に溶解する側に片寄っ
ているために、上記式の値(分配比の値)は10000
以上となる。
【0010】これに対して、例えば、ポリブタジエン、
ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチルなどは、有
機体ハロゲンに可溶性であるが、分配比の値は本発明の
素材に比較して桁違いに小さくなるので、水中の有機体
ハロゲン濃度をppbオーダーまで低下させるには至ら
ない。
【0011】なお、本発明の素材は、前記一般式で表さ
れる化学構造を有するヒドロキシカルボン酸またはその
重合物であるが、必ずしも単独で使用する必要はなく、
数種の混合物であってもよい。また、重合に際しても必
ずしもホモポリマーである必要はなく、用途に応じて数
種のヒドロキシカルボン酸の共重合物であってもよい。
単独の素材としては、例えば、ヒドロキシステアリン
酸、ヒドロキシオレイン酸、ポリヒドロキシ酪酸、ヒド
ロキシ酪酸−ヒドロキシ吉草酸共重合体、ポリ乳酸、ポ
リグリセリン酸、ポリグリコール酸などを例示すること
ができる。また、用途上、製造上などの諸事由によりこ
れらの混合物を使用しても差し支えはない。
【0012】実際の水処理では、図1に示す、有機体ハ
ロゲン吸収筒1に本発明の素材2を充填し、供給口4か
ら排出口5に水を通せばよい。3は微粒子流出防止用フ
ィルターである。有機体ハロゲン吸収筒1に充填する本
発明の素材2は、有機体ハロゲンの溶解速度の関係か
ら、比表面積が小さいほど溶解速度が大きく効率が良い
ので、微粒子状が好ましい。粒子径は0.01〜100
0ミクロン、望ましくは0.1〜10ミクロン程度であ
ればよい。粒子径が1000ミクロン以上あると有機体
ハロゲンの溶解速度が小さくなるので有機体ハロゲンを
処理しきれなくなる危険性がある。これに対して、粒子
径が0.01ミクロン以下になると、有機体ハロゲンの
溶解速度は増大するが抵抗が大きくなり水処理速度が小
さくなる。いずれにしても、水の処理速度と有機体ハロ
ゲン濃度との因果関係を把握して粒子径を設定するとよ
い。
【0013】本発明の素材を造粒する方法としては、粉
砕法と貧溶媒による再沈殿法がある。前者では均一径の
粒子を得ることは困難であり、通常は粒度分布を伴う。
この場合はフルイ分けで粒子径を調整すると良い。後者
では、例えば、本発明の素材を酢酸エチルに溶解させ、
次いでメタノールなどの貧溶媒を加えると再沈殿し、そ
れを、ろ別−乾燥させれば所定の粒子が得られる。この
方法では粒度分布の狭い比較的均一な粒子が得られる。
しかしながら粒子径を調整しても必ずその粒子径よりも
桁違いに小さい粒子が混合することが多いので、それが
水とともに流出することがある。こうしたことを防止す
る意味において、板状の多孔質体や焼結体に成形して使
用することもできる。
【0014】本発明の素材、特に重合物では、まれにモ
ノマーが残留することがある。こうしたモノマーの溶出
を防止する意味において、イオン交換樹脂を併用しても
よい。モノマーのヒドロキシカルボン酸は水溶性であ
り、酸としての性質が強いために、もし溶出すればイオ
ン交換樹脂で除去することができる。こうしたモノマー
の溶出量は僅少であり、せいぜい数ppmである。した
がって、イオン交換樹脂の分量は本発明の素材に対して
1〜5重量%であればよい。また、ダイマーやトリマー
が溶出の場合は、イオン交換樹脂で処理しきれない場合
もある。こうした場合は、ヒドロキシ脂肪酸の重合体ま
たは架橋物を併用してダイマーやトリマーを除去するこ
とができる。ヒドロキシ脂肪酸、その重合体または架橋
物も本発明の素材と同様に微粒子である方が望ましい。
ヒドロキシ脂肪酸の重合体または架橋物としては、例え
ば、リノール酸、リノレン酸などの乾固物を例示するこ
とができる。水に可溶性のトリマーやダイマーの溶出
は、モノマーに比較してさらに僅少であるので併用量は
本発明の素材に対して約1重量%であればよい。
【0015】本発明は水中の有機体ハロゲンを除去する
ために考案されたものである。したがって、有機体ハロ
ゲン以外は数種の有機物を除いて、除去能力はあまりな
い。排水や上水道に供給する水には、有機体ハロゲンの
他にも、各種有機物(CODで代表される)、各種重金
属イオン、各種陰イオン、不溶性微粒子が共存すること
が多い。通常、「水処理」と言えば、有機体ハロゲン以
外の上記不純物も同時に除去することを意味すると考え
られる。したがって、本発明の装置に有機体ハロゲン以
外の不順物除去装置を並置させることが望ましい。有機
体ハロゲン以外は従来の活性炭素による吸着で十分に目
的を達成できる。
【0016】図2には、本発明装置を用いた水処理装置
の概略を示した。水の供給口9から供給された水は、先
ず、活性炭素4を充填した活性炭素充填筒6で水中に含
まれる不純物の大半が除去され、それぞれの不純物の濃
度が1ppm以下となる。この時点では有機体ハロゲン
濃度が数百ppbオーダーであるので、そのまま排出す
るのは不都合であり、本発明装置の有機体ハロゲン吸収
筒1に供給口4を介して供給し本発明の素材2を通して
から排水口5に排出する。有機体ハロゲン吸収筒1では
数百ppbの有機体ハロゲンが分析不能な濃度まで除去
される。
【0017】本発明の装置で熱湯を処理すると、本発明
の素材2に添加されている酸化防止剤や可塑剤などの有
機物が溶出することがあるので、これらの溶出物を除去
するために、再び活性炭素充填筒7を通すことが望まし
い。したがって、(活性炭素充填筒6)−(有機体ハロ
ゲン吸収筒1)−(活性炭素充填筒7)の3直列方式に
すれば、冷水でも熱湯でも効率よく水中の不純物を除去
することができる。図2において、3、11は微粒子流
出防止用フィルター、8は活性炭素、10は排出口であ
る。なお、図1および図2に示される本発明装置の材質
は、有機体ハロゲンをはじめとする各種不純物によって
侵されなく、通過する水の圧力によって変形しないもの
であれば何でもよい。多くの不純物吸収剤と同様に本発
明の素材にも有機体ハロゲンの吸収には限界がある。使
用済みの本発明の素材には有機体ハロゲンが溶解してい
るが、大部分は分子中に酸素原子を含む有機物である。
処分に際しては焼却すればよい。この場合は、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリルなどのよ
うに黒煙を生じないので環境に及ぼす悪影響は少ないと
推測される。
【0018】
【実施例1】図3に示す装置において、貯水タンク12
には、有機体ハロゲンを含む水20が収容してあり、水
20は、導管18を介してポンプ14により経路ABC
Dを経て本発明装置に係る有機体ハロゲン吸収筒1に供
給され、導管18の経路EFGを経て貯水タンク12に
戻り、循環処理される。図中、13はコック、15は圧
力計、16は流量計、17はコックである。
【0019】有機体ハロゲン吸収筒1に、(1)ヒドロキ
シ酪酸−ヒドロキシ吉草酸共重合体(ヒドロキシ吉草酸
含有量約14モル%)の微粉末(粒子径約10ミクロ
ン)270グラムを充填した場合と、比較例として(2)
市販の活性炭素粉末(粒子径約10ミクロン)450グ
ラムを充填し、貯水タンク12の水(クロロホルムを溶
かしてある)を毎分4リットルの割合で、A→B→C→
D→E→F→Gの経路で循環させた。貯水タンク12の
クロロホルムの初期濃度を、それぞれ、1000ppb
および100ppbとした場合、貯水タンクのクロロホ
ルムの濃度の経時変化を測定した。結果を図4および図
5に示した。クロロホルムの初期濃度が比較的高い場合
(1000ppb)には、ヒドロキシ酪酸−ヒドロキシ
吉草酸共重合体の微粉末と市販の活性炭素粉末との間に
はクロロホルムの除去速度には優位差は認められない。
しかし、クロロホルムの初期濃度が比較的小さい場合
(100ppb)には、市販の活性炭素粉末に対しヒド
ロキシ酪酸−ヒドロキシ吉草酸共重合体の微粉末のクロ
ロホルム除去速度の方が大きくなる。
【0020】
【実施例2】図2に示す装置において、有機体ハロゲン
吸収筒1に表1に示す成分の混合物を270グラム充填
した。
【表1】 活性炭素充填筒6、7には、それぞれ、450グラムの
市販の活性炭素粉末(粒子径約10ミクロン)を充填し
た。水の供給口9より、クロロホルム濃度が20ppb
の水を、水の排出口10での水の流量が毎分4リットル
となるように流した。この場合、水の排出口での水中の
クロロホルム濃度の経時変化を測定した。結果を図6に
示した。当装置では20ppbのクロロホルムを含む水
を約30日間連続的に処理することが可能であった。そ
れ以後は急速にクロロホルムの吸収能力が低下し、45
日後にはほとんどクロロホルムが吸収されなくなった。
この結果からクロロホルムの吸収量を推定してみると、
本発明の素材1グラム当たり約0.013グラムとな
る。これは当装置のトータルとして約3.5グラムとな
る。また、平均20ppbのクロロホルムを含む水では
約170トンの処理が可能であると推測される。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明の装置を使うと、有
機体ハロゲンを含む水を活性炭素に吸着させても残留す
るppbオーダーの有機体ハロゲンを、効率よく分析が
不能な濃度まで除去する効果がある。従来、有機体ハロ
ゲンが水に混入すれば、その濃度を数百ppbまで低下
させることは比較的容易であるが、その濃度領域では活
性炭素の有機体ハロゲンの吸着平衡を無視することがで
きなくなり、結果的にこれ以下の濃度まで吸着させるこ
とは困難である。この数百ppbという濃度は排水基準
値よりも桁違いに大きいものである。したがって、排水
基準を遵守するには有機体ハロゲンを使用しないこと以
外には方法はないとされている。しかし、本発明の装置
を従来の活性炭素と併用して使うと、有機体ハロゲンは
分析不能な濃度まで除去する効果がある。本発明の装置
を使えば、工場排水の処理、ドライクリーニング業者の
排水の処理、上水道供給用の水処理、研究機関の廃水処
理、一般家庭での飲料用の水処理などに応用することが
でき、常に有機体ハロゲンの含まない水を調整すること
に対して効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の原理的な一実施例を示す概略説
明図
【図2】 本発明装置を使用した一実施例を示す概略説
明図
【図3】 本発明装置を使用した一実施例を示す概略説
明図
【図4】 本発明装置の除去能力を示すグラフ
【図5】 本発明装置の除去能力を示すグラフ
【図6】 本発明装置の除去能力を示すグラフ
【符号の説明】
1 有機体ハロゲン吸収筒 2 本発明の素材 3 微粒子流出防止用フィルター 4 供給口 5 排出口 6 活性炭素充填筒 7 活性炭素充填筒 8 活性炭素 9 供給口 10 排出口 11 微粒子流出防止用フィルター 12 貯水タンク 13 コック 14 ポンプ 15 圧力計 16 流量計 17 コック 18 導管 20 有機体ハロゲンを含む水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1〜R8は同一もしくは異なっていて、水素原
    子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、シアノ基また
    は炭素数が1〜5のアルキル基を表わし、pは1〜10
    の自然数、qおよびrは0〜10の整数を表わす)で表
    される化学構造を有するヒドロキシカルボン酸またはそ
    の重合物を主成分とする粒子、繊維、不織布、多孔質体
    または焼結体を有機体ハロゲン吸収体としたことを特徴
    とする水中の有機体ハロゲン除去装置。
  2. 【請求項2】 水中の有機体ハロゲン吸収剤としてヒド
    ロキシ脂肪酸、その重合物またはその架橋物の併用を特
    徴とする請求項1に記載の有機体ハロゲン除去装置。
  3. 【請求項3】 水中の有機体ハロゲン吸収助剤としてイ
    オン交換樹脂の併用を特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の有機体ハロゲン除去装置。
  4. 【請求項4】 水中の有機体ハロゲン吸収助剤として活
    性炭素の併用を特徴とする請求項1、請求項2または請
    求項3に記載の有機体ハロゲン除去装置。
JP8103397A 1996-03-29 1996-03-29 水中の有機体ハロゲン除去装置 Pending JPH09267090A (ja)

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EP97103765A EP0798269B1 (en) 1996-03-29 1997-03-06 Purification of water from organic halides contained therein
DE69700853T DE69700853T2 (de) 1996-03-29 1997-03-06 Wasserreinigung von enthaltenen organischen Halogeniden
US08/825,337 US5866009A (en) 1996-03-29 1997-03-28 Apparatus for purifying water from organic halides contained therein

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