JPH09264465A - 油圧用ホース - Google Patents

油圧用ホース

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JPH09264465A
JPH09264465A JP7700496A JP7700496A JPH09264465A JP H09264465 A JPH09264465 A JP H09264465A JP 7700496 A JP7700496 A JP 7700496A JP 7700496 A JP7700496 A JP 7700496A JP H09264465 A JPH09264465 A JP H09264465A
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JP
Japan
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layer
hose
hydraulic hose
tubular inner
inner layer
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Application number
JP7700496A
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English (en)
Inventor
Rikizo Tatsuta
力三 立田
Shinji Ogura
慎二 小椋
Yoshihiro Kusunoki
嘉宏 楠
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホース全体が柔軟で屈曲性に富み、かつ、ホー
ス末端の取付け部分の耐久性およびホース全体の耐久性
にも優れた油圧用ホースを提供する。 【解決手段】ポリオレフィンエラストマーからなる管状
内層10と、この管状内層10の外周面に形成された補
強層11と、上記補強層11の外周に形成された外層1
2の3層構造からなる油圧用ホースである。しかも、上
記外層12形成材料が下記の特性(A)および(B)を
備えている。 (A)JIS K 6301に基づく破断引張り強さが
300kgf/cm2 以上。 (B)JIS K 6301に基づく破断伸びが300
%以上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業機械、建
設、土木機械等に用いられる油圧用ホースに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、一般産業機械、建設、土木機械
等に用いられる油圧用ホースは、各種樹脂から形成され
た種々の層を組み合わせた多層構造となっている。上記
多層構造の油圧用ホースの一例として、例えば、図4に
示すような、内層2が優れた耐油性を備えたポリオレフ
ィンエラストマー(TPO)から形成され、この内層2
の外周面にポリエステル(PET)糸等の補強糸を用い
て編組した補強糸層3が形成され、さらに、この補強糸
層3の外周面に上記ポリオレフィンエラストマーからな
る外層4が積層形成された3層構造の油圧用ホース1
(油圧用ホース)が賞用されている。また、上記油圧
用ホースの他の例として、例えば、図5に示すような、
内層5がポリアミド樹脂から形成され、この内層5の外
周面に、上記と同様、補強糸を用いて編組した補強糸層
3が形成され、さらに、この補強糸層3の外周面にポリ
ウレタン製外層6が積層形成された3層構造の油圧用ホ
ース7(油圧用ホース)が賞用されている。
【0003】そして、このような油圧用ホースは、例え
ば、図6に示すように、略U字状に屈曲させ、油圧用ホ
ース9の両端をそれぞれ金具14に外嵌し、さらにその
周囲を締付具15を用いて固定して使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして油圧用ホースを使用する場合、つぎのような
問題が生じる。例えば、上記油圧用ホースは、内層お
よび外層を構成するポリオレフィンエラストマーは柔軟
性に富むことから、略U字状に屈曲して使用するには適
しているが、ポリオレフィンエラストマーの機械的強度
が低いために、ホース全体としての強度が低く、また、
略U字状に屈曲されたホース両末端の締付具で取付けら
れた部分が劣化しその耐久性(以下「Assy性」とい
う)に劣るという問題がある。すなわち、図7に示すよ
うに、金具14に締付具15を用いて取付けられた油圧
用ホース1は、油圧用ホース1に圧力が加わると矢印X
方向に引っ張り力が加わる。そして、ホース1の内層2
および外層4の形成材料が強度的に劣ることから、ホー
ス1端部と金具14との接触面、および、ホース1端部
と締付具15との接触面がそれぞれ破壊され、ホース1
が金具14から抜けるというような問題が生じる。
【0005】一方、上記油圧用ホースは、内層がポリ
アミド樹脂で形成され、かつ外層がポリウレタンで形成
され、両層とも機械的強度が高いことから、ホース自身
の強度に優れ、かつAssy性にも優れている。しか
し、ホース全体が硬く、略U字状に屈曲して使用する際
には最大曲げ半径を大きく設定しなければならず油圧用
ホースとしての取扱い性に劣るという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、全体が柔軟で屈曲性に富み、かつ、Assy性
およびホース全体の耐久性にも優れた油圧用ホースの提
供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の油圧用ホースは、ポリオレフィンエラスト
マーからなる管状内層と、この管状内層の外周面に、補
強層を介して積層形成された外層とを備えた油圧用ホー
スであって、上記外層形成材料が下記の特性(A)およ
び(B)を備えているという構成をとる。 (A)JIS K 6301に基づく破断引張り強さが
300kgf/cm2 以上。 (B)JIS K 6301に基づく破断伸びが300
%以上。
【0008】本発明者らは、従来の油圧用ホースが、柔
軟性には優れているが機械強度に劣る、あるいはその逆
で、機械強度は優れているが柔軟性に劣るというよう
に、それぞれ一長一短を有するものであって柔軟性と機
械強度(耐久性)の双方を満足させるものが無かった点
に着目し、この両者の特性を備えた油圧用ホースを得る
ために、ホースを構成する各層の特性を中心に研究を重
ねた。その結果、外層の形成材料に関して、上記特性
(A)(破断引張り強さが300kgf/cm2 以上)
および特性(B)(破断伸びが300%以上)を満足す
るものを用い、これにより外層を形成すると、得られる
油圧用ホースは、良好な柔軟性を備え、しかも、機械強
度に優れた、すなわち、ホース全体の耐久性とともにA
ssy性を向上させることが可能となることを見出し本
発明に到達した。
【0009】さらに、上記外層形成材料の特性(A)お
よび(B)に加えて、管状内層形成材料の破断引張り強
さと、上記外層形成材料の破断引張り強さの合計の破断
引張り強さが400〜850kgf/cm2 の範囲とな
るように設定すると、柔軟性とともに、ホース全体の耐
久性およびAssy性の一段と優れた向上効果が得られ
ることを突き止めた。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0011】本発明の油圧用ホースは、図1に示すよう
に、ポリオレフィンエラストマーからなる管状内層10
と、この管状内層の外周面に形成された補強層11と、
上記補強層11の外周に形成された外層12の3層構造
からなる。そして、本発明は、上記外層12が特定の特
性を備えていることを特徴とする。
【0012】上記管状内層10の形成材料である、耐油
性を有するポリオレフィンエラストマーは、ポリプロピ
レン樹脂(PP)と、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合ゴム(NBR)とからなる。そして、一般に、ポリ
オレフィンエラストマーとしては、上記ポリプロピレン
樹脂(PP)とアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム(NBR)の組成割合(重量比)は、PP:NBR=
3:7〜7:3の範囲に設定されている。好ましくは、
PP:NBR=50:50程度のものが使用される。
【0013】上記管状内層10の外周面に形成される補
強層11としては、補強糸を用い編組んで形成された補
強糸層があげられる。上記補強糸としては、例えば、ポ
リエステル糸、ビニロン糸、ポリアミド糸、レーヨン
糸、芳香族ポリアミド糸等があげられる。なかでも、そ
の強度、汎用性、コスト等の観点から、ポリエステル糸
が主に用いられる。
【0014】また、上記補強糸による補強糸層の形成に
代えて、ワイヤー等の金属線を用い編組んで補強層を形
成してもよい。この金属線を用いて補強層に形成された
状態は、上記補強糸層と同様の形状である。このような
金属線としては、金属線の直径は0.15〜1.00m
mのものを用い、さらにスチール線に真鍮メッキを施し
たものが金属線として主に用いられる。
【0015】上記補強層11の外周面に形成される外層
12の形成材料としては、特に限定するものではなく従
来公知のものが用いられる。ただし、この外層12の形
成材料として、下記の特性(A)および(B)を備えて
いなければならない。すなわち、特性(A)および
(B)の双方を備えた形成材料を外層形成材料として用
いることにより、本発明の油圧用ホースは、柔軟性とと
もに、耐久性にも優れた、実用に適した油圧用ホースと
なる。
【0016】(A)JIS K 6301に基づく破断
引張り強さが300kgf/cm2 以上。 (B)JIS K 6301に基づく破断伸びが300
%以上。
【0017】上記特性(A)に関して、より好ましくは
JIS K 6301に基づく破断引張り強さが350
kgf/cm2 以上、特に好ましくはJIS K 63
01に基づく破断引張り強さが380〜500kgf/
cm2 である。すなわち、特性(A)の破断引張り強さ
が300kgf/cm2 未満では、機械的強度が低いた
めにホース全体としての強度が低く、また、略U字状に
屈曲されたホース両末端の締付具で取り付けられた部分
が劣化し、そのAssy性に劣るからである。
【0018】上記特性(B)に関して、より好ましくは
JIS K 6301に基づく破断伸びが400%以
上、特に好ましくはJIS K 6301に基づく破断
伸びが450〜550%である。すなわち、特性(B)
の破断伸びが300%未満では、油圧用ホースの柔軟性
に劣るため、油圧用ホースとしての取扱い性に劣るから
である。
【0019】そして、このような特性(A)および
(B)を備えた外層12形成材料としては、例えば、ポ
リウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、
ポリアミドエラストマー等があげられる。
【0020】本発明の油圧用ホースは、上記材料を用
い、例えば、つぎのようにして作製される。すなわち、
まず、管状内層形成材料であるポリオレフィンエラスト
マーを押出機を用いて押し出して管状内層となるポリオ
レフィンエラストマー製チューブを形成する。つぎに、
上記ポリオレフィンエラストマー製チューブの外周面
に、補強層を形成する。この補強層の形成としては、補
強糸を用いる場合、編組機を用いて形成することができ
る。そして、この補強層の外周面に、外層形成材料を押
出機を用いて押し出して外層を形成する。このようにし
て、図1に示す、ポリオレフィンエラストマーからなる
管状内層10と、この管状内層の外周面に形成された補
強層11と、上記補強層11の外周面に形成された外層
12の3層構造からなる油圧用ホースが作製される。
【0021】この3層構造の油圧用ホースにおける各層
の厚みはつぎのように設定される。管状内層10の厚み
は、通常、0.3〜3.0mmの範囲に、好ましくは
0.5〜1.5mmの範囲に設定される。また、外層1
2の厚みは、通常、0.3〜3.0mmの範囲に、好ま
しくは0.3〜1.5mmの範囲に設定される。
【0022】このように、上記各層の形成材料を用いて
作製される油圧用ホースに関して、本発明の目的であ
る、ホース全体が柔軟で屈曲性に富み、かつ、Assy
性およびホース全体の耐久性にも優れた油圧用ホースを
得るためには、先に述べたように、外層12形成材料が
前記特性(A)および(B)を備えていなければならな
い。さらに、上記目的のさらなる向上を図るために、外
層12形成材料の上記特性(A)および(B)を加え
て、上記管状内層10形成材料のJIS K 6301
に基づく破断引張り強さと、外層12形成材料のJIS
K 6301に基づく破断引張り強さの合計の破断引
張り強さが400〜850kgf/cm2 であることが
好ましい。
【0023】特に好ましくは、上記管状内層10形成材
料の破断引張り強さと外層12形成材料の破断引張り強
さの合計の破断引張り強さが450〜700kgf/c
2である。上記のように、管状内層10形成材料と外
層12形成材料の各破断引張り強さの合計の破断引張り
強さを400〜850kgf/cm2 に設定することに
より、先に述べた外層12材料の特性(A)および
(B)との相乗効果から、良好な柔軟性を備え、しか
も、機械的強度に優れた、すなわち、ホース全体の耐久
性とともに、Assy性を向上させることが可能とな
る。
【0024】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0025】
【実施例1】まず、後記の表1に示す材料および条件に
より、管状内層となるチューブを押出機を用いて作製し
た。つぎに、上記管状内層となるチューブの外周面に、
ポリエステル糸を用い、編組機により補強糸層を形成し
た。さらに、上記補強糸層の外周面に、後記の表1に示
す条件で、ポリウレタンエラストマー(パンデックスT
−8195、大日本インキ化学工業社製)を用いて押出
機により外層を形成した。このようにして、3層構造の
油圧用ホース(内径9.5mm×外径14mm)を作製
した。
【0026】
【実施例2】後記の表1に示す材料および条件で、実施
例1と同様の操作を行うことにより3層構造の油圧用ホ
ース(内径9.5mm×外径14mm)を作製した。
【0027】
【表1】
【0028】
【実施例3,4】管状内層および外層の形成材料および
成形条件については、下記の表2に示す材料を用い、実
施例1,2と同様にして行った。ただし、補強層に形成
においては、真鍮メッキを施したスチール線(直径0.
2mm)を用い編組機により補強層を形成した。このよ
うにして、3層構造の油圧用ホース(内径9.5mm×
外径14mm)を作製した。
【0029】
【表2】
【0030】
【従来例1】まず、ポリオレフィンエラストマー(ジオ
ラスト703−45)を用いて、管状内層となるチュー
ブを押出機により作製した。つぎに、上記管状内層とな
るチューブの外周面に、ポリエステル糸を用い、編組機
により補強糸層を形成した。さらに、上記補強糸層の外
周面に、ポリオレフィンエラストマー(ジオラスト70
3−45)を用いて押出機により外層を形成した。この
ようにして、3層構造の油圧用ホース(内径9.5mm
×外径14mm)を作製した。
【0031】
【従来例2】まず、可塑化ナイロン11(リンサンBE
SNOP40TL、東レ社製)を用いて、管状内層とな
るチューブを押出機により作製した。つぎに、上記管状
内層となるチューブの外周面に、ポリエステル糸を用
い、編組機により補強糸層を形成した。さらに、上記補
強糸層の外周面に、ポリウレタンエラストマー(パンデ
ックスT−8195)を用いて押出機により外層を形成
した。このようにして、3層構造の油圧用ホース(内径
9.5mm×外径14mm)を作製した。
【0032】
【従来例3】まず、ポリオレフィンエラストマー(ジオ
ラスト703−45)を用いて、管状内層となるチュー
ブを押出機により作製した。つぎに、上記管状内層とな
るチューブの外周面に、ポリエステル糸を用い、編組機
により補強糸層を形成した。さらに、上記補強糸層の外
周面に、可塑化ナイロン11(リンサンBESNOP4
0TL)を用いて押出機により外層を形成した。このよ
うにして、3層構造の油圧用ホース(内径9.5mm×
外径14mm)を作製した。
【0033】このようにして得られた従来例1〜3の油
圧用ホースの各層(管状内層、補強糸層、外層)の形成
材料、厚み、強度特性を下記の表3に併せて示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【従来例4〜6】上記従来例1〜3において、補強糸層
に代えてスチール糸を用いて編組機により補強層を形成
した。それ以外は従来例1〜3と同様にして3層構造の
油圧用ホース(内径9.5mm×外径14mm)を作製
した。このようにして得られた従来例4〜6の油圧用ホ
ースの各層(管状内層、補強層、外層)の形成材料、厚
み、強度特性を下記の表4に併せて示す。
【0036】
【表4】
【0037】このようにして得られた実施例品、比較例
品および従来例品を用い、下記に示す方法に従ってその
柔軟性、耐久性および折れ限界曲げ径について測定評価
した。これらの結果を後記の表5〜表6に示す。
【0038】〔柔軟性〕図2に示すように、各油圧用ホ
ース20の一端を平面板21に取り付けて固定し、この
固定した油圧用ホース20に力を加えて、垂直状態(破
線)から略L字状となるよう油圧用ホース20を屈曲さ
せた。そして、油圧用ホース20の他端側の直線部分A
−Bが平面板21と平行になった時点での矢印F方向の
力を測定し、これを曲げ反発力(kgf)として柔軟性
評価の指標とした。すなわち、曲げ反発力が小さいほど
柔軟性に優れているといえる。
【0039】〔耐久性〕JIS K 6375に準じて
測定評価を行った。すなわち、図6に示すように、各油
圧用ホース9を、略U字状に屈曲させてその両端を試験
装置(図示せず)のマニホールド14に締付具15を用
いて取付け固定した。そして、油圧用ホース9内に、J
IS K 2213に規定した鉱物性作動油を循環させ
ながら、衝撃圧力(最高使用圧力140kgf/cm2
×133%)を繰り返し加えた状態で、油圧用ホース9
の締付具15からのホースの油漏れ、ホースの破裂等の
異常の有無を調べた。そして、上記異常が発生するまで
に要した動圧衝撃の回数を耐久性評価の指標とした。
【0040】〔折れ限界曲げ径〕図3に示すように、長
さ1mの油圧用ホース26を用いて輪を作り、その交叉
部を手で持って、矢印方向に油圧用ホース26を引っ張
った。そして、さらにその輪の径を徐々に小さくしてい
き、油圧用ホース26がキンクした時点の長さR(直
径)を測定した。
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】上記表5〜表6の結果から、全ての実施例
品は、柔軟性の測定評価値が小さく、また、折れ限界曲
げ径も小さいことから、柔軟で屈曲性に富んでいること
がわかる。しかも、耐久性測定評価値が高いことから、
Assy性およびホース全体の耐久性にも優れているこ
とがわかる。特に、スチール糸を用いて編組んで形成さ
れた補強層を備えた実施例3,4品はキンク性において
一層優れたホースであるといえる。これに対して、従来
例品は柔軟性、耐久性、屈曲性の少なくともいずれかに
劣る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明の油圧用ホース
は、ポリオレフィンエラストマーからなる管状内層の外
周面に、補強層を介して積層形成された外層とを備え、
しかも上記外層形成材料が、破断引張り強さが300k
gf/cm2 以上〔特性(A)〕、および、破断伸びが
300%以上〔特性(B)〕を備えている。このよう
に、管状内層がポリオレフィンエラストマーからなり、
しかも、前記特性(A)および(B)を備えた形成材料
により外層が形成されていることから、従来のホースで
は得られたなかった、良好な柔軟性とともに、ホース全
体の耐久性とAssy性にも優れた効果を奏する。した
がって、ホース自身の強度の向上が図れるとともに、特
に、金属線を用いて編組み形成された補強層を有する油
圧用ホースはキンク性が良好である。
【0045】さらに、外層形成材料として特性(A)お
よび(B)を備えたものを用いることに加えて、管状内
層形成材料と外層形成材料の各破断引張り強さがの合計
の破断引張り強さが一定値以上となるように設定する
と、柔軟性とともに、より一層優れたホース全体の耐久
性およびAssy性の向上効果が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧用ホースの構成を示す説明図であ
る。
【図2】柔軟性の測定方法を示す説明図である。
【図3】折れ限界曲げ径の測定方法を示す説明図であ
る。
【図4】従来の油圧用ホースの構成を示す説明図であ
る。
【図5】従来の油圧用ホースの他の構成を示す説明図で
ある。
【図6】油圧用ホースの使用状態を示す説明図である。
【図7】油圧用ホースの使用状態を示す要部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
10 管状内層 11 補強層 12 外層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンエラストマーからなる管
    状内層と、この管状内層の外周面に、補強層を介して積
    層形成された外層とを備えた油圧用ホースであって、上
    記外層形成材料が下記の特性(A)および(B)を備え
    ていることを特徴とする油圧用ホース。 (A)JIS K 6301に基づく破断引張り強さが
    300kgf/cm2 以上。 (B)JIS K 6301に基づく破断伸びが300
    %以上。
  2. 【請求項2】 上記管状内層形成材料のJIS K 6
    301に基づく破断引張り強さと、上記外層形成材料の
    JIS K 6301に基づく破断引張り強さの合計の
    破断引張り強さが400〜850kgf/cm2 以上で
    ある請求項1記載の油圧用ホース。
  3. 【請求項3】 上記補強層が、金属線を用い編組して形
    成された層である請求項1または2記載の油圧用ホー
    ス。
JP7700496A 1996-03-29 1996-03-29 油圧用ホース Pending JPH09264465A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663890B2 (ja) * 2001-02-14 2011-04-06 株式会社ブリヂストン 流体飛散防止機能付ホース

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663890B2 (ja) * 2001-02-14 2011-04-06 株式会社ブリヂストン 流体飛散防止機能付ホース

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