JPH09256541A - Alcパネル及びその製造方法 - Google Patents

Alcパネル及びその製造方法

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JPH09256541A
JPH09256541A JP6578696A JP6578696A JPH09256541A JP H09256541 A JPH09256541 A JP H09256541A JP 6578696 A JP6578696 A JP 6578696A JP 6578696 A JP6578696 A JP 6578696A JP H09256541 A JPH09256541 A JP H09256541A
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JP
Japan
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alc panel
finishing material
mounting member
material mounting
mounting
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Masao Sasaki
政夫 佐々木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、仕上材取付部材の取付け作業が省
力化出来ると共に、取付部の位置が容易に目視できるA
LCパネル及びその製造方法を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 仕上材取付部材2の取付部2aをALC
パネル1の表面に露出させると共に、取付部2aに接続
された脚部2bをALCパネル1内部に埋設して一体化
して構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外壁や
間仕切、天井、床等に使用される軽量気泡コンクリート
パネル(以下「ALCパネル」という)に係り、特にパ
ネル表面に装飾等を目的とした仕上材を取り付ける仕上
材取付部材を有するALCパネル及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パネル表面に装飾等を目的とした
仕上材を取り付ける仕上材取付部材を有するALCパネ
ルは、例えば、図10(a),(b)に示す第1の従来例
のように、ALCパネル53内に埋設される鉄筋カゴ52の
所定位置に鉄筋カゴ52編成時に、仕上材取付部材となる
平板状のアンカー金物51を予め鉄筋カゴ52に溶接して固
定しておき、鉄筋カゴ52と一体化したアンカー金物51を
型枠内の所定位置に保持した後、モルタルを注入してA
LCパネル53内部にアンカー金物51を埋設した状態で成
型するように構成されるものがある。
【0003】この場合、平板状のアンカー金物51を鉄筋
カゴ52に溶接して固定することから、図10(b)に示す
ように、アンカー金物51は鉄筋カゴ52と共にALCパネ
ル53内に完全に埋設される。
【0004】また、図11(a),(b)に示す第2の従
来例では、成型されたALCパネル56に対して仕上材54
を取り付けるための帯状のアンカー金物55がボルト,ナ
ットにより締着されて外付けされ、このアンカー金物55
に仕上材54が取り付けられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
第1の従来例の技術では、アンカー金物51がALCパネ
ル53内に完全に埋設されるため、成型後のALCパネル
53の外観からはアンカー金物51の配置位置を目視により
確認することが出来ず、アンカー金物51の位置を施工現
場で特定することが困難となっている。従って、仕上材
を取り付ける際には、作業者の経験と勘によりアンカー
金物51の位置を特定し、仕上材を取り付けるようになっ
ている。また、アンカー金物51がALCパネル53内部に
あるため、仕上材がアンカー金物51に確実に取り付けら
れたかどうかを確認出来ない。
【0006】これ等の事情から、仕上材の取付け作業が
ALCパネル53の外観からの目測によってもある程度の
確実性を得るように、予めアンカー金物51の面積を比較
的大きく構成しておく必要があり、このためアンカー金
物51の材料コストが増大する。
【0007】また、鉄筋カゴ52の編成時に多数のアンカ
ー金物51の配置位置を測定しながら該アンカー金物51を
鉄筋カゴ52に個々に溶接して固定する作業が煩雑であり
作業工数が増大して作業コストがかかる。これを解決す
るために、縦方向または横方向に連続する通し部材でア
ンカー金物を構成した場合には、アンカー金物の材料コ
ストが増大するという問題がある。
【0008】また、前述の第2の従来例の技術では、成
型されたALCパネル56に通し穴を開け、該通し穴に挿
入したボルトとナットにより帯状のアンカー金物55を締
着して外付けするため、アンカー金物55をALCパネル
56に取り付けるための工数及び取り付けるために使用す
る部品点数が増大してコストアップとなり、更にアンカ
ー金物55が帯状であるためアンカー金物55の材料コスト
が増大するという問題がある。
【0009】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、取付部をALCパネルの表面
に露出させると共に、脚部をALCパネルの内部に埋設
して仕上材取付部材をALCパネルと一体化させたこと
で仕上材取付部材の取付け作業が省力化出来ると共に、
取付部の位置が容易に目視出来るALCパネル及びその
製造方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るALCパネルの代表的な構成は、仕上材
を取り付けるための取付部と、前記取付部に接続される
脚部とを有する仕上材取付部材を、前記取付部をALC
パネルの表面に露出させると共に、前記脚部を前記AL
Cパネルの内部に埋設して一体化したことを特徴とする
ALCパネルである。
【0011】本発明は、上述の如く構成したので、仕上
材取付部材の取付部をALCパネルの表面に露出させる
ことで、仕上材の取付け施工時に取付部が容易に目視確
認出来、これにより、仕上材の取付け作業を作業者の経
験と勘にたよることなく確実に出来ると共に、仕上材取
付部材の取付部の面積を最小限にすることが出来、材料
コストを低減することが出来る。
【0012】また、仕上材取付部材の脚部をALCパネ
ル内部に埋設したことにより、仕上材取付部材がALC
パネルに確実に支持される。また、ALCパネルに対す
る仕上材取付部材の取付け作業が省力化出来、取付けに
必要な部品点数を削減出来る。
【0013】また、本発明に係るALCパネルの代表的
な製造方法は、仕上材を取り付けるための取付部と、前
記取付部に接続される脚部とを有する仕上材取付部材
を、前記取付部をALCパネルの表面に露出させると共
に、前記脚部を前記ALCパネルの内部に埋設して一体
化して構成されるALCパネルの製造方法において、A
LCパネルを成型するための型枠の底面の所定位置に前
記取付部を前記底面に接触させると共に、前記脚部を立
ち上げた状態で前記仕上材取付部材を配置し、その後前
記型枠にモルタルを注入して前記仕上材取付部材をAL
Cパネルに一体化するように構成したことを特徴とする
ALCパネルの製造方法である。
【0014】上記製造方法によれば、仕上材取付部材の
取付部を型枠の底面に接触させ、脚部を立ち上げた状態
で型枠内にモルタルを注入してALCパネルを成型する
ことで、成型後のALCパネルの表面に取付部を露出さ
せることが出来ると共に、脚部をALCパネルの内部に
埋設させることが出来る。
【0015】また、前述の第1の従来例のように仕上材
取付部材を溶接等により鉄筋カゴに固定する作業が省略
出来、作業コストを低減することが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るALCパネ
ル及びその製造方法の一実施形態を具体的に説明する。
図1(a)は本発明に係るALCパネルの構造を示す平
面説明図、図1(b)は本発明に係るALCパネルの構
造を示す正面断面説明図、図1(c)は本発明に係るA
LCパネルの構造を示す右側面断面説明図、図2(a)
は仕上材取付部材Aの構成を示す平面図、図2(b)は
仕上材取付部材Aの構成を示す正面図、図2(c)は仕
上材取付部材Aの構成を示す側面図、図3(a)は仕上
材取付部材Bの構成を示す平面図、図3(b)は仕上材
取付部材Bの構成を示す正面図、図3(c)は仕上材取
付部材Bの構成を示す側面図、図4(a)〜(e)及び
図5(a)〜(c)は各種形状の仕上材取付部材C〜J
の構成を示す斜視図、図6は本発明に係るALCパネル
の製造方法を説明する正面断面説明図、図7は本発明に
係るALCパネルの製造方法を説明する側面断面説明
図、図8は本発明に係るALCパネルの製造方法を説明
する平面図、図9は本発明に係るALCパネルに仕上材
を取り付ける様子を示す図である。
【0017】本発明に係るALCパネルは、建築物の内
外壁や間仕切、その他天井や床等に使用可能なALCパ
ネルの表面に人工石や天然石、或いは陶板や結晶化ガラ
ス、セラミックス板等の装飾的な仕上材を取り付けるた
めに好適なALCパネルに適用した場合について説明す
る。
【0018】本発明に係るALCパネル1は、図1に例
示するように、ALCパネル1の表面に露出した取付部
2aとALCパネル1内部に埋設された脚部(脚部2b
及びツバ部2cを含む)を有する仕上材取付部材2をモ
ルタルと一体化して構成される。
【0019】仕上材取付部材2とALCパネル1との一
体化については、種々の技術が考えられ、例えば、詳し
くは後述するが、仕上材取付部材2の脚部2b(ツバ部
2cを含む)をALCパネル1の内部所定位置に配置し
てALCパネル1の成型と同時に脚部2bをALCパネ
ル1の内部に埋設することでも良いし、ALCパネル1
が成型されて硬化する間にALCパネル1の内部の所定
位置に仕上材取付部材2の脚部2bを打ち込んで埋設す
るように構成することでも良い。
【0020】仕上材取付部材2の構成としては、図2に
示すように、取付部2aと脚部2bとが断面コの字形に
形成され、その両端にツバ部2cを設けた所謂ハット形
状の仕上材取付部材Aや、図3に示すように図2のハッ
ト形状の取付部2aと脚部2bとの間に溶接等により接
続された補強板2dを設けて箱型に形成した仕上材取付
部材Bや、図4(a)に示すように図2の仕上材取付部
材Aのツバ部2cを削除した断面コの字状の仕上材取付
部材Cや、図4(b)に示すように図4(a)の脚部2
bを取付部2aに対して所定角度傾斜させて広げた仕上
材取付部材Dや、図4(c)に示すように図4(a)の
脚部2bを所定位置で所定角度に折り曲げて広げた仕上
材取付部材Eや、図4(d)に示すように、取付部2a
と脚部2bとツバ部2cとが断面コの字状に形成された
仕上材取付部材Fや、図4(e)に示すように、図4
(d)の仕上材取付部材Fのツバ部2cを削除した断面
L字状の仕上材取付部材G等により構成することが出来
る。
【0021】また、仕上材取付部材2の他の構成とし
て、図5(a)に示すように、円盤状の取付部2aに対
して棒状の脚部2bを直角に設けた仕上材取付部材H
や、図5(b)に示すように図5(a)の脚部2bを取
付部2aに対して所定角度傾斜させて広げた仕上材取付
部材Iや、図5(c)に示すように図5(a)の脚部2
bの端部を外側に折り曲げた仕上材取付部材J等により
構成することでも良く、更には、前記取付部2aを円盤
以外の平板状、例えば、楕円板や方形板等の種々の形状
で構成することも出来、所定形状の平面部を有する取付
部2aとこれに接続される所定形状の脚部2bとを有し
て構成される他の種々の形状の仕上材取付部材2が適用
可能である。
【0022】また、前記仕上材取付部材2の材料は、取
付部2aがALCパネル1の表面に露出することから、
ステンレス鋼等の耐腐食性に優れた材質により構成する
のが好ましく、本実施形態では、仕上材取付部材2をS
US431等のマルテンサイト系ステンレス鋼板材等の
一材料をプレス加工等により曲折して形成して構成して
いる(図2、図3及び図4参照)。
【0023】次に、本発明に係るALCパネルの製造方
法の一例を図6〜図8を用いて説明する。尚、本実施形
態では図3に示す仕上材取付部材Bを用いた場合につい
て説明するが、他の仕上材取付部材2を用いた場合も略
同様に構成される。
【0024】本実施形態のALCパネル1は、比較的大
型のALCパネル1で一枚毎に水平に成型される所謂平
打ちにより成型されるものであり、ALCパネル1の内
部には該ALCパネル1の補強材となる鉄筋カゴ3が埋
設されて設けられる。
【0025】前記鉄筋カゴ3は、上側溶接金網3aと、
下側溶接金網3bとを有して構成され、上下側溶接金網
3a,3bは鉄筋3cを介して溶接等により接続されて
一体的に連結され、方形のカゴ状に形成されており、特
に、図2、図3に示す仕上材取付部材2を使用する場合
には、所定の位置に配置される仕上材取付部材2の一対
のツバ部2cの位置に対応する間隔で下側溶接金網3b
の鉄筋が追加して設けられる(図7、図8参照)。そし
て、編成された鉄筋カゴ3は、塗装やメッキ、或いは樹
脂系やセメント系等の防錆材等によって防錆処理が施さ
れる。
【0026】そして、ALCパネル1を平打ちして型成
形するための底面4aと側面4bとを有する型枠4の底
面4aに離型材を塗布した後、図6〜図8に示すよう
に、底面4aの所定位置に仕上材取付部材2の平面状の
取付部2aを該底面4aに面接触させて載置し、脚部2
bを型枠4内に立ち上げた状態で配置する。
【0027】そして、仕上材取付部材2の脚部2bの一
部を構成するツバ部2c上に鉄筋カゴ3を載置する。こ
の時、仕上材取付部材2のツバ部2c上に下側溶接金網
3bの鉄筋が当接載置され、鉄筋カゴ3は、図示しない
支持装置により型枠4の外部から支持される。
【0028】この時、鉄筋カゴ3の下側溶接金網3bと
型枠4の底面4aとの間隙寸法Lが所定の寸法となるよ
うに仕上材取付部材2の脚部2bの高さ寸法が設定され
る。尚、前述した仕上材取付部材2の内、ツバ部2cを
有さない仕上材取付部材2については、前記支持装置に
より鉄筋カゴ3を所定の高さ位置に支持されるようにな
っている。
【0029】そして、ALCパネル1を構成する材料で
あるセメント、珪砂及びアルミニウムの粉末等の発泡剤
を混練したモルタルまたは気泡を混入したモルタルを型
枠4内に注入する。
【0030】ALCパネル1が適当な硬度になったタイ
ミングで型枠4を脱型した後、ピアノ線によりALCパ
ネル1の上面を切断する。
【0031】その後、10気圧、180℃の雰囲気で半
日(12時間)程度オートクレイブ養生を行って完成さ
れたALCパネル1は、その表面に取付部2aが露出す
ると共に、脚部2bがALCパネル1内部に埋設されて
仕上材取付部材2をALCパネル1に一体化して構成す
ることが出来る。
【0032】尚、取付部2aがALCパネル1の表面に
露出する状態は、実際上、ALCパネル1の表面に面一
か、若しくはALCパネル1の厚さに対する2%以内の
深さでALCパネル1の表面近傍に形成される。
【0033】図9は上述したALCパネル1の壁表面に
露出された仕上材取付部材2の取付部2aに仕上材6を
取り付けて支持する支持金具7を取り付けた様子を示
す。支持金具7に対応する仕上材6の所定位置には該支
持金具7に係合する係合部材8が設けられており、係合
部材8を支持金具7に係合させることにより仕上材6を
ALCパネル1の表面に取り付けることが出来るように
なっている。尚、該支持金具7は係合部材8の位置に合
わせて取付部2aにビス等により固定される。
【0034】本実施形態では、前述の第1の従来例のよ
うに鉄筋カゴ3に仕上材取付部材2を溶接等により固定
する作業が不要であるため、作業工数を削減して作業の
省力化が図れる。また、仕上材取付部材2の取付部2a
をALCパネル1の表面に露出させたので、施工時に取
付部2aの位置を目視確認することが容易となり、従来
のように作業者の経験や勘にたよる必要がなく、仕上材
6の取付け作業が能率的且つ確実に出来る。
【0035】また、施工時に取付部2aの位置を目視確
認することが出来ることから、取付部2aの面積を最小
限に設定することが出来、これによって仕上材取付部材
2の材料を削減して材料コストを低減することが出来
る。
【0036】また、前記実施形態では、型枠4が底面4
aと側面4bとを有し、仕上材取付部材2の取付部2a
を底面4aに接触当接させて配置した後、型枠4内にモ
ルタルを注入してALCパネル1を成型することで、A
LCパネル1の表面に取付部2aを露出させると共に、
脚部2bをALCパネル1の内部に埋設するように構成
したが、他の構成として、型枠が蓋板と底板と側板から
なり、取付部2aを蓋板の内面に接触当接させると共
に、脚部2bを立ち下げた状態で仕上材取付部材2を配
置し、その後、前記6面拘束された型枠にモルタルを注
入してALCパネル1を成型することで、ALCパネル
1の表面に取付部2aを露出させると共に、脚部2bを
ALCパネル1の内部に埋設して仕上材取付部材2をA
LCパネル1に一体化するように構成しても良い。この
場合の取付部2aを蓋板の内面に接触当接させる手段と
しては、永久磁石や電磁石等を用いて取付部2aを蓋板
に吸着しておけば良い。但し、この実施形態では、蓋板
を使用し、更に磁石等を使用する必要があるので好まし
い実施態様ではない。
【0037】また、他の構成として、ALCパネル1を
成型するための型枠にモルタルを注入して該モルタルが
硬化する間に、前記モルタルの所定位置に仕上材取付部
材2の脚部2bを打ち込んで、脚部2bをALCパネル
1の内部に埋設すると共に、ALCパネル1の表面に取
付部2aを露出させて仕上材取付部材2をALCパネル
1に一体化するように構成しても良い。
【0038】尚、仕上材取付部材2の構造は、図2、図
3に示すA,Bのように水平なツバ部2cを有するもの
がアンカー効果を有するので最も好ましく、図4
(b),(c)のように傾斜したツバ部2c(脚部2
b)を有するものや、図5(b),(c)のように曲が
った脚部2bを有するものが次に好ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、仕上材を取り付けるための取付部をALCパ
ネルの表面に露出させると共に、該取付部に接続された
脚部をALCパネルの内部に埋設して仕上材取付部材を
ALCパネルに一体化して構成したことで、仕上材取付
部材がALCパネルに対して確実に且つ強固に支持さ
れ、仕上材取付部材に取り付けた仕上材が脱落すること
がない。
【0040】また、施工時に取付部の位置を目視確認す
ることが容易となり、前述の第1の従来例のように仕上
材の取付けを作業者の経験や勘にたよる必要がなく、仕
上材の取付け作業が能率的且つ確実に出来る。また、施
工時に取付部の位置を目視確認することが出来ることか
ら、取付部の面積が最小限に構成出来、仕上材取付部材
の材料を削減して材料コストを低減することが出来る。
【0041】また、取付部に仕上材を取り付ける際に、
仕上材側の係合部材との位置合わせをした後、取付部に
後から係合部材を取り付けることが出来るので、ALC
パネルの製作時に仕上材取付部材の位置が精確でなくて
済む。
【0042】また、前述の第1の従来例のように仕上材
取付部材を鉄筋カゴに溶接等により固定する作業が不要
であるため、作業工数を削減して作業の省力化が図れ
る。
【0043】また、前述の第2の従来例のように仕上材
取付部材の取付けをボルト,ナットにより締着する等の
必要がなく締着部品及び締着工数が削減出来ると共に、
仕上材取付部材を帯状に構成する必要もなく仕上材取付
部材の材料を削減してコストダウンを図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るALCパネルの構造を示
す平面説明図、(b)は本発明に係るALCパネルの構
造を示す正面断面説明図、(c)は本発明に係るALC
パネルの構造を示す右側面断面説明図である。
【図2】(a)は仕上材取付部材Aの構成を示す平面
図、(b)は仕上材取付部材Aの構成を示す正面図、
(c)は仕上材取付部材Aの構成を示す側面図である。
【図3】(a)は仕上材取付部材Bの構成を示す平面
図、(b)は仕上材取付部材Bの構成を示す正面図、
(c)は仕上材取付部材Bの構成を示す側面図である。
【図4】(a)〜(e)は各種形状の仕上材取付部材C
〜Gの構成を示す斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は各種形状の仕上材取付部材H
〜Jの構成を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るALCパネルの製造方法を説明す
る正面断面説明図である。
【図7】本発明に係るALCパネルの製造方法を説明す
る側面断面説明図である。
【図8】本発明に係るALCパネルの製造方法を説明す
る平面図である。
【図9】本発明に係るALCパネルに仕上材を取り付け
る様子を示す図である。
【図10】第1の従来例を説明する図である。
【図11】第2の従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…ALCパネル 2…仕上材取付部材 2a…取付部 2b…脚部 2c…ツバ部 2d…補強板 3…鉄筋カゴ 3a…上側溶接金網 3b…下側溶接金網 3c…鉄筋 4…型枠 4a…底面 4b…側面 6…仕上材 7…支持金具 8…係合部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上材を取り付けるための取付部と、前
    記取付部に接続される脚部とを有する仕上材取付部材
    を、前記取付部をALCパネルの表面に露出させると共
    に、前記脚部を前記ALCパネルの内部に埋設して一体
    化したことを特徴とするALCパネル。
  2. 【請求項2】 前記仕上材取付部材の脚部を前記ALC
    パネルの内部所定位置に配置して該ALCパネルの成型
    と同時に埋設するように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載のALCパネル。
  3. 【請求項3】 前記仕上材取付部材の脚部を前記ALC
    パネルが成型されて硬化する間に該ALCパネルの内部
    の所定位置に打ち込んで埋設するように構成したことを
    特徴とする請求項1に記載のALCパネル。
  4. 【請求項4】 仕上材を取り付けるための取付部と、前
    記取付部に接続される脚部とを有する仕上材取付部材
    を、前記取付部をALCパネルの表面に露出させると共
    に、前記脚部を前記ALCパネルの内部に埋設して一体
    化して構成されるALCパネルの製造方法において、A
    LCパネルを成型するための型枠の底面の所定位置に前
    記取付部を前記底面に接触させると共に、前記脚部を立
    ち上げた状態で前記仕上材取付部材を配置し、その後前
    記型枠にモルタルを注入して前記仕上材取付部材をAL
    Cパネルに一体化するように構成したことを特徴とする
    ALCパネルの製造方法。
JP6578696A 1996-03-22 1996-03-22 Alcパネル及びその製造方法 Withdrawn JPH09256541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6379310B1 (ja) * 2018-01-05 2018-08-22 住友ゴム工業株式会社 制震ユニット、制震装置および建物

Cited By (1)

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JP6379310B1 (ja) * 2018-01-05 2018-08-22 住友ゴム工業株式会社 制震ユニット、制震装置および建物

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