JPH09256208A - 二重手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の二重手袋においては、手袋を脱ぐ際、
内手袋の指部分が手の指とともに抜け出し裏返しになっ
てしまい再度手袋を装着する際、手を内手袋に入れずら
かった。また、外手袋から内手袋を出した場合の管理が
困難である欠点があった。 【解決手段】 本発明の二重手袋においては、外手袋の
内側と内手袋の外側の何れか一方または双方に摩擦部材
を設け、上記外手袋を手首に締めつけるための締付部材
を設ける。また、一対の手袋のうち、一方の外手袋及び
他方の内手袋に雄側の締結部材を設け、他方の外手袋及
び一方の内手袋に雌側のループ部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は二重手袋、特に、外
手袋と内手袋を離脱自在とした二重手袋に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、スノーボード、スキー等のスポー
ツ用の手袋には、手袋の内側部分が頻繁に汚れるので、
内側部分のみを洗濯、乾燥できるよう内手袋を外手袋か
ら脱着自在とした二重手袋が知られている。

【０００３】然しながら、上記のような二重手袋は、手
袋を脱ぐ際に内手袋の指部分が手の指と共に抜け出して
裏がえしになったり、再度装着する際に手が入れずら
く、また手袋使用時に外手袋と内手袋相互間が滑り易
く、装着感が悪いという欠点があった。

【０００４】そのため、実開昭５６−１２３８２２号公
報に示されるように、外手袋の内側及び内手袋の外側の
指部分に夫々接着性のあるベルクロテープ（通常マジッ
クテープ）を設け、外手袋の内側部分と内手袋の外側部
分を強固に着接せしめるようにした二重手袋が提案され
ている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
の二重手袋は、ベルクロテープを使用しているので、外
手袋に内手袋を挿入する場合に、内手袋の指部分がベル
クロテープによって途中で引っ掛かってしまい、意図す
る位置に内手袋の指部分を装着せしめることができなか
った。

【０００６】また、ベルクロテープは厚みがあるので、
手袋を使用した場合、ベルクロテープ部分で手の指の感
触が悪くなるという欠点があった。

【０００７】また、外手袋から内手袋を外して、外手袋
や内手袋を乾燥したり保管をする場合、内手袋には通常
引っ掛け部分が設けられておらず、ロープや手摺りに引
っ掛けられないので、乾燥しずらく、また紛失し易かっ
た。

【０００８】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の二重手袋は、外
手袋と、上記外手袋内に挿着自在な内手袋と、上記外手
袋の内側面と上記内手袋の外側面の何れか一方に設けた
摩擦部材とより成る。

【００１０】また、本発明の二重手袋は、外手袋と、上
記外手袋内に挿着自在な内手袋と、上記外手袋の内側面
と上記内手袋の外側面の夫々に設けた摩擦部材とより成
る。

【００１１】上記外手袋には手首を締めつけるための締
付部材を設ける。

【００１２】左右の手袋のうち、一方の外手袋及び他方
の内手袋に雄連結具を設け、他方の外手袋と一方の内手
袋に雌連結具を設ける。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下図面によって、本発明の実施
例を説明する。

【００１４】図１〜図３は本発明の二重手袋を示し、１
は外手袋、２は上記外手袋１に挿入される脱着自在な内
手袋を示し、本発明においては上記外手袋１の指部分の
内側部分及び上記内手袋２の指部分の外側部分に例えば
ゴム系素材、塩化ビニール系素材、ポリウレタン系素材
等の薄膜状、非硬化性で摩擦係数の高い摩擦部材３，４
を縫製又は貼付し、上記外手袋１の手首対応部分に手首
を締めつけるためのベルト、ゴム又は紐等の締付部材５
を取り付け、上記外手袋１及び内手袋２に夫々フック、
ベルクロ、釦、紐等の連結具６の一方及び他方を夫々設
ける。

【００１５】本発明の二重手袋は上記のような構成であ
るから、手を内手袋から抜く場合には、上記外手袋１の
指部分の内側部分と上記内手袋２の指部分の外側部分
が、上記摩擦部材３，４によって互いに接合され滑らな
いので、内手袋２の指部分が手の指とともに抜け出して
裏返しになることがない。

【００１６】なお、上記外手袋１に上記内手袋２を挿入
する場合には、外手袋１の内側部分と内手袋２の外側部
分が接触しないように手の指を動かせば、意図する位置
に内手袋２の指部分を外手袋１に装着せしめることがで
きる。

【００１７】また、手袋をしたまま物を掴む場合であっ
ても、上記摩擦部材３，４により上記外手袋１と内手袋
２が相対的にすべるということがなく、摩擦部材として
薄いものを使用できるので、物を持つときの感触が悪く
なるおそれはない。

【００１８】また、上記外手袋１の手首部分を締付部材
５により手首に締め付けるので、上記外手袋１と内手袋
２が相対的にすべることがなく、装着感を増すことがで
きる。

【００１９】なお、ベルト状の締結部材５の代わりに、
外手袋１及び内手袋２に夫々ベルクロテープを使用しも
よい。

【００２０】また、摩擦部材３，４としてメッシュ状の
部材を使用してもよく、摩擦部材３，４を外手袋１又は
内手袋２のみに設けてもよい。

【００２１】また、図１及び図２に示すように５本の指
を分離しないミトン型の外手袋を用いる代わりに、図４
に示すように外手袋１は、手の指が夫々挿通するように
互い分離した指部分８を有するものとし、この各指部分
８の内面に夫々摩擦部材３を設けてもよい。

【００２２】図５〜図７は本発明の他の実施例を示し、
この実施例においては、左右の手袋のうち、一方の外手
袋１ａ及び他方の内手袋２ｂの連結具として雄側の連結
具７ａを用い、他方の外手袋１ｂ及び一方の内手袋２ａ
の連結具として上記連結具７ａに係合可能な雌側の連結
具７ｂを用いる。

【００２３】この実施例によれば、外手袋１ａ，１ｂ同
士及び内手袋２ａ，２ｂ同士、一方の外手袋１ａと一方
の内手袋２ａ同士及び他方の外手袋１ｂと他方の内手袋
２ｂ同士を連結することができるので、外手袋１から内
手袋２を外して乾燥等する場合に、ロープや手すりなど
に引っかけられるので便利で、また、管理などにおいて
便利で紛失したり、手袋の左右を間違えるということが
ない。

【００２４】

【発明の効果】上記のように本発明の二重手袋によれ
ば、外手袋に内手袋が装着し易く、内手袋から手を抜き
出す場合であっても内手袋の指部分が裏返しになること
がない。

【００２５】また、外手袋及び内手袋の乾燥や管理が容
易であるという大きな利益がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の二重手袋の外手袋と内手袋の説明図で
ある。

【図２】本発明の二重手袋の外手袋の説明図である。

【図３】本発明の二重手袋の内手袋の説明図である。

【図４】本発明の二重手袋の外手袋の説明図である。

【図５】本発明の二重手袋の連結部の説明図である。

【図６】本発明の二重手袋の連結部の説明図である。

【図７】本発明の二重手袋の連結部の説明図である。

【符号の説明】

１ 外手袋 １ａ 一方の外手袋 １ｂ 他方の外手袋 ２ 内手袋 ２ａ 一方の内手袋 ２ｂ 他方の内手袋 ３ 摩擦部材 ４ 摩擦部材 ５ 締付部材 ６ 連結具 ７ａ 雄側の連結具 ７ｂ 雌側の連結具 ８ 指部分

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外手袋と、上記外手袋内に挿着自在な内
   手袋と、上記外手袋の内側面と上記内手袋の外側面の何
   れか一方に設けた摩擦部材とより成ることを特徴とする
   二重手袋。
2. 【請求項２】 外手袋と、上記外手袋内に挿着自在な内
   手袋と、上記外手袋の内側面と上記内手袋の外側面の夫
   々に設けた摩擦部材とより成ることを特徴とする二重手
   袋。
3. 【請求項３】 上記外手袋に手首を締めつけるための締
   付部材を設けたことを特徴とする請求項１又は２記載の
   二重手袋。
4. 【請求項４】 左右の手袋のうち、一方の外手袋及び他
   方の内手袋に雄連結具を設け、他方の外手袋と一方の内
   手袋に雌連結具を設けたことを特徴とする請求項１，２
   又は３記載の二重手袋。