JPH09254925A - 揺動式パーツ整列機およびその防振方法 - Google Patents

揺動式パーツ整列機およびその防振方法

Info

Publication number
JPH09254925A
JPH09254925A JP6324996A JP6324996A JPH09254925A JP H09254925 A JPH09254925 A JP H09254925A JP 6324996 A JP6324996 A JP 6324996A JP 6324996 A JP6324996 A JP 6324996A JP H09254925 A JPH09254925 A JP H09254925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating
vibration
parts
vibrating member
pallet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6324996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3599212B2 (ja
Inventor
Michiaki Suzuki
道昭 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WESTECH KK
Original Assignee
WESTECH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WESTECH KK filed Critical WESTECH KK
Priority to JP6324996A priority Critical patent/JP3599212B2/ja
Publication of JPH09254925A publication Critical patent/JPH09254925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3599212B2 publication Critical patent/JP3599212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動テーブルの振動が周囲に伝搬することを
確実かつ効果的に防止することができる揺動式パーツ整
列機およびその防振方法を提供する。 【解決手段】 所望のパーツを整列するための部品整列
パレット(7)を水平方向に対して所望角度両方向へ揺
動するための揺動手段(5)と、部品整列パレット
(7)を所望の振幅方向へ振動するための振動手段
(9)とを有する揺動式パーツ整列機(1)であって、
振動手段(9)が、振動動作を発生する振動源(41)
と、振動源(41)に対応して設けられ、部品整列パレ
ット(7)を前記振幅方向へ振動するために、振動源
(41)により振動される振動部材(39)と、振動部
材(39)と同一質量を有し、振動部材(39)の振動
動作に同期したタイミングで、かつ振動部材(39)の
動作方向に対して互いに反対方向へ振動可能な第2の振
動部材(49)を有するバランサ部(2)とを有し、こ
れにより、振動部材(39)の振動エネルギが第2の振
動部材(49)の振動エネルギによって相殺される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品や精密機
械部品など(パーツ)を、所定の位置に整列させる際に
好適な揺動式パーツ整列機およびその防振方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子部品、あるいは精密機械部
品など(パーツ)、比較的小さな部品が多量に取り扱わ
れる場合、それら多量の部品がバラバラの状態で、段ボ
ールケースなどの収納容器に収納されると、その後、そ
れらの部品を取り出して組立作業をする等の取り扱いが
困難となるとともに、破損等の事故を招来し易く、ま
た、それらの部品が組み込まれる製品の製造過程では、
効率的に生産管理することが困難となる。
【0003】一例として、ICや時計等の精密機器で
は、それらを構成する部品は、一部を除いて、ほとんど
大量生産され、製造過程や、物流過程において取り扱わ
れるそれらの部品の個数は膨大な量となり、しかも、製
品の製造が流れ作業で、その流れ作業の各工程におい
て、所定ロット数のフレームやパッケージ等のパーツ
が、整列された状態で供給される必要があるが、大量の
パーツを一個ずつ、例えば、手作業で整列させていたの
では、生産性が悪い。
【0004】そこで、揺動式パーツ整列機によって、大
量の小部品であるパーツが、所定の部品整列パレットに
自動的に整列され、その後の流れ作業工程などに供給さ
れるようにしている。そして、その揺動式パーツ整列機
では、所定の方向に振動する矩形板状の振動テーブル上
に装着されて、パーツが整列される矩形板状の部品整列
パレットと、この部品整列パレットの長手方向両端部に
一対設けられたチリトリ器状の機回収パレットとが備え
られ、さらに、振動テーブルは、揺動テーブル上に設け
られており、その揺動テーブルは、一定の周期で、水平
面に対して所定の角度だけ揺動するように設定されてい
る。
【0005】すなわち、揺動テーブルが揺動されること
により、振動テーブルに装着された部品整列パレットも
揺動され、このとき、部品整列パレット上に拡散供給さ
れた多量のパーツの内、いくつかは、振動テーブルの振
動エネルギによって、部品整列パレット上に形成された
型枠内に移動されるように構成されており、その型枠は
パーツの形状に対応する形状の、例えば凹部とされてい
る。
【0006】また、部品整列パレット上に拡散されたパ
ーツの内、型枠内に移動されなかったパーツは、もう一
度揺動されて部品整列パレット上に拡散されるが、その
揺動に伴って、パーツの一部は、部品整列パレットの長
手方向両端部位置を往復することになるので、その両端
部位置でパーツが部品整列パレット上から落ちないよう
に、回収パレットが設けられている。以上のようにして
部品整列パレット上に整列された多数のパーツは、その
部品整列パレットごと、次の作業、例えば、流れ作業で
の組立工程に供給される。
【0007】そして、その揺動式パーツ整列機が設置さ
れる環境条件としては、周囲に精密機械などの各種機器
が設置されており、揺動式パーツ整列機の振動テーブル
が振動したときに揺動式パーツ整列機全体が振動し、流
れ作業のために設備された自動機を構成する周囲の各種
機器などに、その振動が伝搬されると、例えば、画像処
理装置の読み取り動作など、精確さが要求される作業に
支障をきたすおそれがあるので、その振動の伝搬を防止
することが、揺動式パーツ整列機を設計する上で必須の
条件となる場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来、揺動
式パーツ整列機の下部に設けられた架台の重量を必要以
上に大きく設定するなど、ある程度の防振対策は考慮さ
れていたが、充分な防振対策は施されておらず、根本的
な対策が要望されていた。
【0009】本発明の目的は、振動テーブルの振動が周
囲に伝搬することを確実かつ効果的に防止することがで
きる揺動式パーツ整列機およびその防振方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、所望のパー
ツを整列するための部品整列パレットを水平方向に対し
て所望角度両方向へ揺動するための揺動手段と、前記部
品整列パレットを所望の振幅方向へ振動するための振動
手段とを有する揺動式パーツ整列機であって、前記振動
手段が、振動動作を発生する振動源と、前記振動源に対
応して設けられ、前記部品整列パレットを前記振幅方向
へ振動するために、前記振動源により振動される振動部
材と、前記振動部材と同一質量を有し、該振動部材の振
動動作に同期したタイミングで、かつ該振動部材の動作
方向に対して互いに反対方向へ振動可能な第2の振動部
材を有するバランサ部とを有し、前記振動部材の振動エ
ネルギが前記第2の振動部材の振動エネルギによって相
殺されることを特徴とする揺動式パーツ整列機によって
達成される。そして、請求項1に記載の揺動式パーツ整
列機の実施の形態としては、前記振動源と、該振動源に
より振動される前記振動部材とを一組とする振動手段本
体が複数組配設され、それぞれの組の振動手段本体に対
応させて、前記バランサ部が各々配設された構成が好適
である。一方、上記目的は、所望のパーツを整列するた
めの部品整列パレットを水平方向に対して所望角度両方
向へ揺動するための揺動手段と、振動動作を発生する振
動源、前記振動源に対応して設けられ前記振動源により
振動されて前記部品整列パレットを前記振幅方向へ振動
するための振動部材、及び前記振動部材と同一質量の第
2の振動部材を有するバランサ部を備えた振動手段とを
備えて成る揺動式パーツ整列機を防振するための方法で
あって、前記バランサ部を、前記振動部材の振動動作に
同期させるとともに、前記振動部材の動作方向に対して
互いに反対方向へ動作させ、前記振動部材の振動エネル
ギを前記第2の振動部材の振動エネルギによって相殺す
ることを特徴とする揺動式パーツ整列機の防振方法によ
っても達成される。
【0011】上記請求項1に記載の揺動式パーツ整列機
では、前記振動部材と同一の質量を有し、該振動部材の
振動動作に同期したタイミングで、かつ該振動部材の動
作方向に対して、互いに反対方向へ動作するバランサ部
が設けられ、前記振動部材の振動エネルギが前記バラン
サ部の第2の振動部材の振動エネルギによって相殺され
る。
【0012】上記請求項2に記載の揺動式パーツ整列機
では、前記振動源と該振動源により振動される前記振動
部材とを一組とする振動手段本体が複数組配設され、そ
れぞれの組の振動手段本体に対応させて、一度に複数の
前記部品整列パレットが使用可能であるとともに、各々
配設された前記バランサ部の第2の振動部材の振動エネ
ルギによって前記振動部材の振動エネルギが相殺され
る。
【0013】上記請求項3に記載の揺動式パーツ整列機
の防振方法では、前記振動部材と同一の質量を有するバ
ランサ部を、該振動部材の振動動作に同期したタイミン
グで、かつ該振動部材の動作方向に対して、互いに反対
方向へ動作させて、前記振動部材の振動エネルギを前記
バランサ部の第2の振動部材の振動エネルギによって相
殺する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る揺動式パーツ
整列機の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に
は、本発明が適用された揺動式パーツ整列機1の全体概
略図が示されており、同図から理解されるように、揺動
式パーツ整列機1では、適宜な重量と厚さを有する板状
の架台3上に、揺動手段5と、水平方向に対して所望の
角度となる両方向(図1中、上下方向)へ向けて、揺動
手段5によって揺動される一対の板状部品整列パレット
7、7と、それら一対の部品整列パレット7、7を、自
身の幅両方向(図1中、左右方向)へそれぞれ振動させ
る一対の振動手段9、9とが各々設けられている(図3
参照)。
【0015】この場合、部品整列パレット7の振動動作
方向、すなわち振幅方向は、適宜、選択可能で、その振
幅方向に対応させて、振動手段9から部品整列パレット
7に伝搬される振幅方向を、振動手段9で設定すれば良
い。また、部品整列パレット7には、電子部品や精密機
械部品などのパーツを整列させるため、所望形状、およ
び所望深さの凹部などが形成されているが、その構成、
機能等は従来公知であるので、説明は省略する。
【0016】揺動手段5は、揺動駆動源となる揺動パル
スモータ11と、この揺動パルスモータ11の出力が伝
達されて自身の軸回りに回動する揺動軸13とを有して
おり、揺動パルスモータ11は、架台3上にボルト等で
固定された基台14に垂設されたモータ取り付けステー
15に取り付けられ、揺動パルスモータ11が取り付け
られている近傍部位には、揺動状態から水平状態に移行
する際等に用いられる水平停止位置検出スイッチ17が
設けられている。
【0017】また、架台3上には、揺動軸13の軸方向
に沿って、適宜間隔を介して、一対の支持部材19、1
9がボルト等によって垂設・固定され、それら支持部材
19、19には、揺動軸13が回動自在に挿通されて、
軸受けされる揺動軸ホルダ21、21が各々設けられ、
さらに、揺動軸13は、後述する振動部ベース23の下
面から、揺動軸13の配置方向へ突設された4つの脚部
25、25、25、25に連結・固定され、これによ
り、部品整列パレット7を含む、振動部ベース23上の
各部材が、揺動軸13の回動動作に伴って揺動される。
【0018】そして、揺動パルスモータ11の出力軸に
は、揺動軸駆動プーリ27が取り付けられ、この揺動軸
駆動プーリ27の回転駆動力は、揺動軸駆動ベルト29
によって、揺動軸13が挿通固定された揺動軸受動プー
リ31に連繋されており、その回転駆動力を良好に連繋
するため、モータ取り付けステー15には、アイドラ3
3が回動自在に設けられている。
【0019】なお、揺動軸13の軸方向一方端部位置
(図1中、右側)には、揺動している状態、すなわち、
水平方向に対して、平行位置であるか、一方側(例え
ば、揺動軸13の軸方向から見ると右側であって、図1
中、紙面の奥方側)に最大限度傾いている位置か、ある
いは、他方側(左側)に最大限度傾いている位置かが、
それぞれ検出されるスイッチ部35が設けられており、
このスイッチ部35からの検出出力によって、揺動軸1
3の揺動角度の限界角度が、水平面に対する傾斜角度の
限界角度(予め設定されている)内となるように制御さ
れる。
【0020】次に、図1におけるI−I線から上部が示
された図2、および図1におけるI矢視が示された図3
から理解されるように、各々の部品整列パレット7、7
には、チリトリ器状の回収パレット37が、部品整列パ
レット7の長手方向(図1中、紙面の手前側と奥方側)
に一対づつ設けられている。
【0021】また、部品整列パレット7、7は、振動手
段9の構成要素となる振動テーブル(振動部材)39
と、バランサ部2を構成する振動テーブル49(第2の
振動部材)に対して、それぞれ着脱自在に取り付けられ
ている。この場合、回収パレット37は、部品整列パレ
ット7が、振動テーブル39、あるいは振動テーブル4
9とともに、揺動手段5によって揺動されたときに、パ
ーツが部品整列パレット7から脱落することを防止等す
るために設けられているが、その構成、機能は従来公知
であるので、詳細な説明は省略する。
【0022】ここで、振動手段9は、脚部25を介して
揺動軸13によって揺動される板状の振動部ベース23
の下方に設けられた振動サーボモータ(振動源)41を
有しており、振動サーボモータ41は、振動部ベース2
3の下面から鉛直下向きに垂設された取り付け部材43
に支持されて振動部ベース23に固定されいる。従っ
て、この実施の形態におけるバランサ部2は、振動テー
ブル49と振動サーボモータ41とを主体として構成さ
れているとともに、振動手段本体4は、振動サーボモー
タ41と振動テーブル39とを主体として構成されてい
る。
【0023】そして、振動部ベース23の上面には、4
つの振動軸支持部47、47、47、47がボルト等に
より垂設・固定されており、振動テーブル39、49が
それぞれ図1中、左右方向へ往復運動されて振動する際
に、それら振動テーブル39、49の直線運動をガイド
・支持するスライドシャフト(振動軸)45が、それら
振動軸支持部47、47、47、47により支持・固定
されている。
【0024】また、振動テーブル39、49の下面にそ
れぞれ設けられた一対の筒状スライド部51、51、5
3、53内に、その振動軸45が挿通され、振動テーブ
ル39、49の振動に追従して、それらスライド部5
1、51、53、53が、振動軸45の軸方向に沿って
摺動可能となるように設定されている。
【0025】さらに、振動テーブル39、49は、各々
振動発生機構55に連繋されており、この振動発生機構
55には、振動サーボモータ41の出力が駆動ベルト5
7を介して伝達される受動プーリ59が設けられ、この
受動プーリ59は、軸方向両端部が軸受け61、63に
より、それぞれ回動自在に支持された駆動シャフト65
に取り付けられている。
【0026】そして、駆動シャフト65の回動動作は、
振動テーブル39を振動軸45の軸方向に沿って往復運
動(振動)させる右偏芯カム機構67と、振動テーブル
49を振動軸45の軸方向に沿って往復運動(振動)さ
せる左偏芯カム機構69とに連繋されており、右偏芯カ
ム機構67と左偏芯カム機構69では、振動サーボモー
タ41の回転運動が直線運動に変換されて、各々振動テ
ーブル39、49に出力される。
【0027】すなわち、右偏芯カム機構67と左偏芯カ
ム機構69では、ハウジングH内に略円柱状の偏芯カム
が設けられ、この偏芯カムには、軸方向中心位置から径
方向へ所望の距離だけ偏芯した位置に、駆動シャフト6
5が嵌合される嵌合孔が貫通形成されているとともに、
その偏芯カムの外周側面には、ハウジングH内に設けら
れたベアリングが摺動可能に当接されている。
【0028】そして、偏芯カムのハウジングHには、ジ
ョイント用ロッドエンドの一方端部側が固定され、その
他方端部側には、球面軸受けを介して、腕部が、回転方
向に対して自由運動自在とされて直行姿勢で連繋されて
おり、さらにその腕部には、振動テーブル39、49に
連結される連結部材71、73が、各々直行して連繋さ
れている。
【0029】そのため、駆動シャフト65が自身の軸回
りに回転すると、偏芯カムの作用によって、ジョイント
用ロッドエンドが自身の長手方向へ往復運動され、それ
に伴って、連結部材に連結された振動テーブル39、4
9も自身の幅方向に沿って往復運動される結果、振動す
るように構成されおり、その振動テーブル39、49の
振動に伴って、部品整列パレット7、7が幅方向(図1
中、左右方向)の振幅方向で振動される。この場合、偏
芯カムの中心軸位置と嵌合孔形成位置との距離の、約2
倍に相当する距離だけ、駆動シャフト65の中心軸と球
面軸受け位置との距離が変化される。
【0030】また、振動テーブル39の振動方向と、振
動テーブル49の振動方向は、どう時刻において、互い
に反対方向となるように設定されており、これは、振動
テーブル49が、振動テーブル39の振動動作に同期し
たタイミングで、かつ振動テーブル39の動作方向に対
して反対方向へ振動するように設定することにより、互
いに水平対向振動となる構成により実現されている。
【0031】以上説明したように、この実施の形態で
は、振動テーブル39と振動テーブル49の質量が略同
一に設定されるとともに、それらの振動方向が互いに反
対方向となるように設定されて、水平対向振動されてい
るので、振動テーブル39の振動エネルギと、振動テー
ブル49の振動エネルギとが互いに相殺され、揺動式パ
ーツ整列機1の振動を確実に防止することができる。こ
の場合、架台3が配備されない状態で、1500rpm
で振動させたときにおいても、振動部ベース23には、
ほとんど振動が伝達されないという実験結果を得てい
る。
【0032】また、振動テーブル39、49により、2
つの部品整列パレット7が一度に使用できるので、一つ
の部品整列パレット7を使用される場合に比べて、パー
ツの整列作業能率を向上させることができる。なお、振
動テーブル39と、振動テーブル49の他に、さらに互
いに水平対向振動する振動テーブルの組を増加させ、一
度に使用できる部品整列パレット7がより多数使えるよ
うに構成し、パーツ整列作業能率をさらに向上させるこ
とも好適である。
【0033】さらに、振動サーボモータ41と揺動パル
スモータ11が採用される構成により、各モータの駆動
・停止動作が高精度で制御されるので、揺動式パーツ整
列機1を自動機(例えば、パーツの自動組立ライン等)
に容易に組み込むことができるという利点がある。
【0034】なお、この実施の形態では、振動テーブル
39と振動テーブル49の駆動源が振動サーボモータ4
1で共用されているが、振動テーブル39と、振動テー
ブル49が別個の駆動源を有する構成でも良い。
【0035】次に、本発明に係る揺動式パーツ整列機の
好適な他の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図
4、および図4におけるIV矢視を示す図5から理解され
るように、この実施の形態では、部品整列パレット7が
着脱自在に取り付けられる振動テーブル39が一台だけ
設けられ、その振動テーブル39の下方に、振動テーブ
ル39と略同一の質量とされた板状の第2の振動部材1
0が設けられている。
【0036】また、振動発生機構55には、上記実施の
形態における右偏芯カム機構67、左偏芯カム機構69
に代えて、一体型偏芯カム機構20が採用されており、
その他の構成は上記実施の形態と略同様である。
【0037】すなわち、この実施の形態では、第2の振
動部材10が、部品整列パレット7を振動させることに
は関与しておらず、単に、振動テーブル39の振動エネ
ルギと、互いに相殺する振動エネルギを有してバランサ
部2を構成するように設定されており、第2の振動部材
10は、振動サーボモータ41が振動源とされて、上記
実施の形態における振動テーブル49と略同様な振動動
作機構によって振動される。
【0038】以上説明したように、この実施の形態で
は、振動テーブル39と、第2の振動部材10との水平
対向振動によって、振動テーブル39の振動エネルギ
が、第2の振動部材10の振動エネルギによって相殺さ
れるので、揺動式パーツ整列機1の振動を確実に防止す
ることができる。加えて、一体型偏芯カム機構20が採
用されているので、振動テーブル39と第2の振動部材
10の振動動作が略完全に同期され、その結果、それら
の振動が外部環境に伝達されることを、さらに確実に防
止することができるという利点がある。
【0039】なお、振動テーブル39が複数設けられ、
それらの振動テーブル39に対応して、複数の第2の振
動部材10(バランサ部3)が設けられる構成でも良
く、この場合には、複数の部品整列パレット7が一度に
使用されるので、パーツ整列作業能率を向上させること
ができるという利点がある。
【0040】次に、本発明に係る揺動式パーツ整列機の
防振方法の好適な実施の形態を図面に基づいて説明す
る。この実施の形態では、図1、図2、および図3に示
された揺動式パーツ整列機1が使用されており、振動テ
ーブル39の振動動作に同期したタイミングで、かつ振
動テーブル39(振動部材)の動作方向に対して、互い
に反対方向へ振動テーブル49(第2の振動部材)が振
動される(水平対向振動)ように設定され、振動テーブ
ル39が振動手段本体4の構成要素とされる一方、振動
テーブル49がバランサ部2の構成要素とされている。
【0041】すなわち、振動テーブル39の加速度ベク
トルと、振動テーブル49の加速度ベクトルとが、互い
に逆向きの方向を有する加速度ベクトルとなるように設
定されているとともに、振動テーブル39と振動テーブ
ル49の質量は略同一となるように設定されている。
【0042】従って、振動テーブル39と振動テーブル
49とがともに振動されたときにおいては、振動テーブ
ル39の振動エネルギと、振動テーブル49の振動エネ
ルギとを互いに相殺させて、揺動式パーツ整列機1内
で、振動エネルギを打ち消し合わせることができる。
【0043】以上説明したように、この実施の形態にお
いては、略同一の質量を有する振動テーブル39と、振
動テーブル49とが互いに水平対向振動されるので、互
いの振動エネルギが相殺される結果、揺動式パーツ整列
機1全体の振動を確実に防止して、その振動が外部環境
に伝達されることが回避される。
【0044】また、振動テーブル39、49により、2
つの部品整列パレット7が一度に使用できるので、一つ
の部品整列パレット7を使用される場合に比べて、パー
ツの整列作業能率を向上させることができる。
【0045】なお、振動手段本体4を構成する振動テー
ブル39と、バランサ部2を構成する49の他に、さら
に振動テーブル(振動手段本体4)を増加させるととも
に、それに対応してバランサ部2を設ける構成を採用す
ることにより、一度に使用できる部品整列パレット7の
数を多数使用することにより、パーツ整列作業能率をさ
らに向上させることも好適である。
【0046】そして、バランサ部2は、部品整列パレッ
ト7の振動動作に関与させて配設する構成(上記揺動式
パーツ整列機1の実施の形態を参照)と、部品整列パレ
ット7の振動動作には関与させず、単に振動させる構成
(上記揺動式パーツ整列機1の他の実施の形態を参照)
とを適宜選択して採用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で理解されるように、上記請
求項1に記載の揺動式パーツ整列機では、前記振動部材
と同一質量を有し、該振動部材の振動動作に同期したタ
イミングで、かつ該振動部材の動作方向に対して互いに
反対方向へ動作するバランサ部が設けられ、前記振動部
材の振動エネルギが前記バランサ部により相殺されるの
で、振動部材の振動が周囲に伝搬することを確実、かつ
効果的に防止することができる。
【0048】上記請求項2に記載の揺動式パーツ整列機
では、前記振動源と、該振動源により振動される前記振
動部材とを一組とする振動手段本体が複数組配設され、
それぞれの組の振動手段本体に対応させて、各々配設さ
れた前記バランサ部により、各々の振動部材の振動エネ
ルギが相殺されるので、複数の振動手段本体により、複
数の部品整列パレットが使用可能となり、パーツの整列
作業性が向上するという特有の効果に加え、振動部材の
振動が周囲に伝搬することを確実、かつ効果的に防止す
ることができる。
【0049】上記請求項3に記載の揺動式パーツ整列機
の防振方法では、前記振動部材と同一質量を有するバラ
ンサ部を、該振動部材の振動動作に同期したタイミング
で、かつ該振動部材の動作方向に対して互いに反対方向
へ動作させて、前記振動部材の振動エネルギを前記バラ
ンサ部により相殺するので、振動部材の振動が周囲に伝
搬することを確実、かつ効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揺動式パーツ整列機の好適な実施
の形態における揺動式パーツ整列機の全体概略構成図で
ある。
【図2】図1におけるI−I線から上部を構成する揺動
式パーツ整列機の一部省略構成図である。
【図3】図1におけるI矢視を示しており、振動発生機
構の概略構成を示す説明図である。
【図4】他の好適な実施の形態おける揺動式パーツ整列
機の要部を示す構成説明図である。
【図5】図4におけるIV矢視を示しており、他の実施の
形態における振動発生機構の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 揺動式パーツ整列機 2 バランサ部 4 振動手段本体 5 揺動手段 7 部品整列パレット 9 振動手段 39 振動テーブル(振動部材) 41 振動サーボモータ(振動源) 49 振動テーブル(第2の振動部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のパーツを整列するための部品整列
    パレット(7)を水平方向に対して所望角度両方向へ揺
    動するための揺動手段(5)と、前記部品整列パレット
    (7)を所望の振幅方向へ振動するための振動手段
    (9)とを有する揺動式パーツ整列機(1)であって、 前記振動手段(9)が、 振動動作を発生する振動源(41)と、 前記振動源(41)に対応して設けられ、前記部品整列
    パレット(7)を前記振幅方向へ振動するために、前記
    振動源(41)により振動される振動部材(39)と、 前記振動部材(39)と同一質量を有し、該振動部材
    (39)の振動動作に同期したタイミングで、かつ該振
    動部材(39)の動作方向に対して互いに反対方向へ振
    動可能な第2の振動部材(49)を有するバランサ部
    (2)とを有し、 前記振動部材(39)の振動エネルギが前記第2の振動
    部材(49)の振動エネルギによって相殺されることを
    特徴とする揺動式パーツ整列機(1)。
  2. 【請求項2】 前記振動源(41)と、該振動源(4
    1)により振動される前記振動部材(39)とを一組と
    する振動手段本体(4)が複数組配設され、それぞれの
    組の振動手段本体(4)に対応させて、前記バランサ部
    (2)が各々配設されたことを特徴とする請求項1に記
    載の揺動式パーツ整列機(1)。
  3. 【請求項3】 所望のパーツを整列するための部品整列
    パレット(7)を水平方向に対して所望角度両方向へ揺
    動するための揺動手段(5)と、振動動作を発生する振
    動源(41)、前記振動源(41)に対応して設けられ
    前記振動源(41)により振動されて前記部品整列パレ
    ット(7)を前記振幅方向へ振動するための振動部材
    (39)、及び前記振動部材(39)と同一質量の第2
    の振動部材(49)を有するバランサ部(2)を備えた
    振動手段(9)とを備えて成る揺動式パーツ整列機
    (1)を防振するための方法であって、 前記バランサ部(2)を、前記振動部材(39)の振動
    動作に同期させるとともに、前記振動部材(39)の動
    作方向に対して互いに反対方向へ動作させ、 前記振動部材(39)の振動エネルギを前記第2の振動
    部材(49)の振動エネルギによって相殺することを特
    徴とする揺動式パーツ整列機の防振方法。
JP6324996A 1996-03-19 1996-03-19 揺動式パーツ整列機およびその防振方法 Expired - Lifetime JP3599212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324996A JP3599212B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 揺動式パーツ整列機およびその防振方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324996A JP3599212B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 揺動式パーツ整列機およびその防振方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09254925A true JPH09254925A (ja) 1997-09-30
JP3599212B2 JP3599212B2 (ja) 2004-12-08

Family

ID=13223795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6324996A Expired - Lifetime JP3599212B2 (ja) 1996-03-19 1996-03-19 揺動式パーツ整列機およびその防振方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3599212B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306519A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Westec:Kk 縦振動パーツ整列機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306519A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Westec:Kk 縦振動パーツ整列機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3599212B2 (ja) 2004-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK1818141T3 (da) Vibrationsreduceringsindretning til værktøjsmaskine og værktøjsmaskine, der indeholder en sådan indretning
KR20070085115A (ko) 수송 곤포 시험 장치
JP6864782B2 (ja) バイブレーション装置、バイブレーション方法、及び、スクリーン印刷装置
CN206583589U (zh) 重型模拟运输振动试验设备
KR101345869B1 (ko) 3차원 진동 시험기
JP2001524023A (ja) 方向付けられた振動を発生する装置
JPH09254925A (ja) 揺動式パーツ整列機およびその防振方法
JP4507321B2 (ja) 部品整列機の振動機構
JP3290783B2 (ja) 振動試験機
JPH1194691A (ja) 起振機
JP2745186B2 (ja) 微小ワーク整列方法
JP5991909B2 (ja) ロータリー式パーツ整列機
JPH07289993A (ja) 振動テーブルの起振装置及びその駆動方法
JP2639686B2 (ja) 振動部品整列装置
JP2002347913A (ja) 振動コンベア
JPH054139A (ja) 工作機械の被加工物設置装置
JP3013707U (ja) 揺動式パーツ整列機
JPH09225586A (ja) 鋳物砂充填用振動装置
JP3134373B2 (ja) 極小部品整列機
KR102103313B1 (ko) 부품 정렬기
JP2023158896A (ja) 遠心載荷試験装置
JP5233495B2 (ja) 充填物振動装置
JPH07300113A (ja) 揺動式パーツ整列機及び整列方法
JP2001170740A (ja) 鋳物砂充填用振動装置
JP2684187B2 (ja) 部品整列装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040909

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term