JPH09242427A - 枠部材の取付け方法及びその方法に使用する枠取付け用治具 - Google Patents

枠部材の取付け方法及びその方法に使用する枠取付け用治具

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JPH09242427A
JPH09242427A JP5123896A JP5123896A JPH09242427A JP H09242427 A JPH09242427 A JP H09242427A JP 5123896 A JP5123896 A JP 5123896A JP 5123896 A JP5123896 A JP 5123896A JP H09242427 A JPH09242427 A JP H09242427A
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frame
opening
rod
door
mounting
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JP5123896A
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Yukihiro Asano
幸弘 浅野
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MARUEE HOOMUINGU KK
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MARUEE HOOMUINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物における各種の枠部材を開口部に対し
て、その外観の美観をそこなうことなく、より簡便にか
つ効率よく、しかも確実かつ安定して取り付けることが
できる枠部材の取付け方法等を提供する。 【解決手段】 遊びナットが嵌め込まれた棒状ねじ体
と、その棒状ねじ体の一端部側に回転自在に軸支され、
両端部に固定具通し孔がそれぞれ開設された固定板とか
らなる枠取付け用治具を用い、その治具の棒状ねじ体を
取付け方向に回転させることにより枠部材の外側の所定
部位に予め設けた棒状ねじ取付け用ねじ部に仮止めした
後、その枠部材を建築物の開口部内に設置し、次いで、
棒状ねじ体を取り外し方向に回すことにより治具の固定
板を所望の当接姿勢で開口部を形成する木製下地部材に
当接させるとともに、固定具取付け孔を介して固定具に
より固定した後、開口部とドア枠の間隔を確認してから
棒状ねじ体の遊びナットを枠部材側に締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における各
種枠部材の新たな取付け方法とその方法に使用する枠取
付け用治具に関するものである。
【0002】建築物の一般的な乾式工法においては、ド
ア本体とその取付け枠等が1セットになったドアユニッ
トの取付けは、その内装工事の中間工程でドア枠のみを
建築物のドア施工用開口部に予め取り付け、内装工事の
全工程が完了する段階でドア枠にドア本体を取り付ける
という2つの工程に分けて行うようになっている。すな
わち、ドア枠については、天井、床等の下地造作や壁、
間仕切り、室内開口部等の下地枠造作等の工程が終了し
た後にサッシ付枠、通路枠等とともに所定の開口部に取
り付け、ドア本体については、そのドア枠の取り付けを
行った後、配管、配線等の施工や、床、内壁等の施工
や、住宅内の各種機器の取付けや、クロス貼り等の仕上
げ工程がすべて終了した段階でドア枠に取り付けてい
る。
【0003】このようにドアユニットの取付けをドア枠
の取り付けとドア本体の取り付けとに分けて行っている
のは、ドア枠を取り付ける段階でドア本体も同時に取り
付けた場合には、その後の各仕上げ工程においてドア本
体が作業の邪魔になったり、ドア本体の表面を誤って傷
つけたり破損してしまうおそれがあり、かかる不具合を
回避するためである。
【0004】しかしながら、ドアユニットの取り付けを
このような2つの工程で別々に行う場合は、2回の取り
付け作業と建築現場への搬入作業とが必要となり、作業
効率が悪かった。また、ドア枠の取り付けが不正確であ
ったり経時的に狂うと、その後で取り付けるドア本体と
の間に所定の隙間が確保されずドアの開閉がスムーズに
できなくなり、この場合にはドア本体の取り付け段階で
大がかりな調整作業が必要となり、場合によってはドア
本体を少し削って必要な隙間を確保することもある。
【0005】そこで、近年になってからは、前記したよ
うな仕上げ工程がすべて完了する段階でドア枠とドア本
体の取り付けを同時に行う、いわゆる後付け工法が普及
しつつある。
【0006】この後付け工法は、図10や図11に示す
ように、建築物の開口部100にドア枠101を設置
し、開口部100とドア枠101の間にくさびや板材等
の間隙保持部材102を差し入れながら両者の間が所定
の間隔Dにほぼなるように調整した後、ドア枠101の
内側にある戸当たり103を取り外してその下に穿設し
た下孔104から木ねじや釘等105を打ち込むことに
より、ドア枠101を開口部100に仮止めする。続い
て、戸当たり103をドア枠101に取り付けることに
より木ねじや釘等105を隠し、最後に、そのドア枠1
01にドア本体106を蝶番等のドア取り付け金具10
7を介して取り付ける。そして、ドア本体105がスム
ーズに開閉できるどうか、しかも、ドア枠101とドア
本体106との隙間が均一であるかどうかを確認し、必
要であれば、間隙保持部材102を微妙に調整しながら
ドア枠101と開口部100の間の間隙を変更してドア
枠101の取り付け状態を正しく修正するというもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような後付け工法
は、ドアユニットを1回の工程で取り付けることができ
るという利点があるものの、次のような問題点がある。
【0008】 ドア枠の仮止め後における間隙保持部
材102を使った微妙な調整が難しく煩雑である。この
ドア枠の取り付け状態が不正確な場合には、そのドア枠
に取り付けるドア本体側で種々の調整を行わなければな
らなくなる。 開口部における壁の厚さが大きい等の関係により枠
の奥行き幅も大きい場合には、その枠を戸当たり部分に
沿った領域のみで固定しただけでは、開口部に対して確
実にかつ安定して固定することが難しい。 ドア枠以外の無目枠(通路枠、障子枠、化粧枠、引
き戸枠等)の場合には、戸当たりがないため、枠部材の
内側か打ち込んだ木ねじや釘等を戸当たり等により有効
に隠すことができない。この木ねじや釘の目隠しは、木
ねじや釘の頭が枠表面に突出しないような下孔の入口部
を大きめに開設し、ねじ止めや釘止めを行った後にその
下孔入口部にブッシュを嵌め込んで埋めむことにより行
うことも可能であるが、この場合には枠の内側面の美観
が損なわれてしまい、また、ブッシュ自体も取れやす
い。
【0009】本発明の目的は、上記したような従来技術
の問題点を解消することにあり、具体的には、建築物に
おける各種の枠部材を開口部に対して、その外観の美観
をそこなうことなく、より簡便にかつ効率よく、しかも
確実かつ安定して取り付けることができる枠部材の取付
け方法を提供することにある。また、その取付け方法に
使用する枠取付け用具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の枠部材の取付け
方法は、枠部材を建築物の開口部に所定の間隔をあけて
取り付けるに際し、遊びナットが嵌め込まれた棒状ねじ
体と、その棒状ねじ体の一端部側に回転自在に軸支さ
れ、両端部に固定具通し孔がそれぞれ開設された固定板
とからなる枠取付け用治具を用い、上記枠取付け用治具
の棒状ねじ体を取付け方向に回転させることにより枠部
材の外側の所定部位に予め設けた棒状ねじ取付け用ねじ
部に仮止めした後、その枠部材を建築物の開口部内に設
置し、次いで、棒状ねじ体を取り外し方向に回すことに
より枠取付け用治具の固定板を所望の当接姿勢で開口部
を形成する木製下地部材に当接させるとともに、固定具
取付け孔を介して固定具により固定した後、開口部とド
ア枠の間隔を確認してから棒状ねじ体の遊びナットを枠
部材側に締め付けることを特徴とするものである。
【0011】上記の枠部材としては、枠取付け用治具を
使用して取り付けることができるものであれば如何なる
ものであってもよい。例えば、ドアユニットのドア枠の
他、通路枠、障子枠、化粧枠、各種の引き戸枠等が適用
できる。
【0012】枠部材に予め設ける棒状ねじ取付け用ねじ
部は、枠部材が木製の場合には、例えばおにめナット
(内周面にねじがきってあり外周面に係止用突起がある
筒状部材)を枠部材の側面の所定箇所に埋め込んで構成
されるものであり、枠部材が金属製の場合には、例えば
ねじ孔のあるタップ等を枠部材の側面の所定箇所に設け
て構成されるものである。また、固定板を固定する固定
具としては、例えば、ねじ、釘等が使用される。
【0013】また、枠部材がドアユニットのドア枠であ
る場合には、枠取付け用治具の棒状ねじ体を仮止めした
後のドア枠をドアユニットのドア本体とともに建築物の
開口部に設置した後、その開口部とドア枠の間隔をほぼ
均等になるように調整し、次いで、枠取付け用治具の固
定板の固定と遊びナットの締め付けを行った後、開口部
とドア枠の間の隙間を被覆部材で覆い隠すようにする。
この場合、遊びナットの締め付けは、開口部とドア枠の
間隔のみならずドア枠とドア本体の間隔も同時に確認し
てから行うようにする。
【0014】一方、本発明の枠取付け用治具は、枠部材
を建築物の開口部に所定の間隔をあけて取り付ける際に
枠部材と開口部の間に介在させて枠部材を開口部に固定
する枠取付け用治具であって、遊びナットを有し、枠部
材側に螺着する棒状ねじ体と、その棒状ねじ体の一端部
側に回転自在に軸支され、開口部を形成する木製下地部
材への固定のための固定具通し孔が両端部にそれぞれ開
設された固定板とを備えた形態からなることを特徴とす
るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の枠取付け用治具
の一例を示すものであり。この枠取付け用治具1は、枠
部材を建築物の開口部に所定の間隔をあけて取り付ける
際に枠部材と開口部の間に介在させて枠部材を開口部に
固定するためのもので、枠部材側(外周側)に螺着する
棒状ねじ体2と建築物の開口部に任意の当接姿勢でもっ
て固定される固定板3とを備えた形態からなり、その棒
状ねじ体2に遊びナット4を装着してなるものである。
【0016】棒状ねじ体2は、外周面に所定量のねじを
きった棒状部2aとその一端部にねじ部全体をねじ回し
用工具により回す際に使用する基部2bとを備えたもの
であればよく、本例では「右ねじ」がきられたボルト形
態からなるものを使用している。そして、この棒状ねじ
体2には、その棒状部2aに枠取付け時の最終的な締め
付けを行うために前後方向に自由に移動し得る遊びナッ
ト4が1つ嵌め込まれている。
【0017】固定板3は、上記棒状ねじ体の基部(頂面
部)2bに回転自在に軸支され、開口部を形成する木製
下地部材への固定のための固定具通し孔が両端部にそれ
ぞれ開設された形態からなるものであればよい。本例で
は、固定板3として、棒状ねじ体の基部2bに軸支され
る支持板部3aと、その支持板部3aの両端部側にわず
かながら屈曲した後に平行に延設されるとともに任意の
位置に固定具通し孔としての長孔3cが穿設された当接
板部3bとを有する矩形状の板部材を使用している。そ
して、そのような板部材を、支持板部3に開設する孔を
介してその孔径よりも小径のねじ等からなる固定具3d
により(その固定具3dを回転軸にして)棒状ねじ体の
基部2bに対し自由に回転するようにねじ止めしてい
る。
【0018】また、固定板3は、固定具3dが支持板部
3aの表面から突出しないように使用した場合には、支
持板部3aが屈曲せずに両端方向にのびる(上記のごと
き当接板部3bがない)1枚の平板であってもよい。こ
の場合、その平板の両端部に長孔3cが開設され、その
平板(固定板3)全体が建築物の開口部に当接すること
になる。このような平板からなる固定板3を適用した場
合には、開口部に対してより強固で安定した固定を実現
することができる。また、孔3cは固定板の各端部に1
個ずつ開設することに限定されるものではなく、必要に
応じてその各端部に複数個ずつ開設してもよい。
【0019】この治具1は、一般に金属材料により製作
されるが、使用に耐え得る十分な強度を確保できるので
あれば他の材料(例えば合成樹脂)を用いて製作しても
よい。また、この治具1の全体形態は、棒状ねじ体2が
固定板3の片側面上に垂直状態で立設されたごとき外観
形態になっていることが必要である。しかも、固定板3
は、その全体形状が矩形形状以外の特殊形状(楕円や菱
形など)であってもよく、その回転自在に軸支する位置
が板面の中央部以外の位置(左右のいずれか一方に偏っ
た位置など)であってもよい。
【0020】なお、この枠取付け用治具1は、枠部材が
木製である場合には、棒状ねじ体2を枠部材に螺着する
ため、枠部材側に予め埋め込んで使用するおにめナット
を併用する必要がある。また、枠部材が金属製の場合に
は、おにめナットが不要であるが、その金属性枠部材に
予め棒状ねじ体2を螺着するための棒状ねじ取付け用ね
じ部を設けておく必要がある。
【0021】図2は、この枠取付け用治具1の使用状態
の一例を示すものであり、図中の符号5は枠部材、6は
建築物の開口部(具体的には開口部を形成する木製部
材)、7は枠部材5の所定部位に埋め込んで固定され
た、棒状ねじ取付け部としてのおにめナット、8は固定
板3を固定するための木ねじを示す。この図に示すよう
に、枠取付け用治具1は、その棒状ねじ体2がおにめナ
ット7にねじ込まれることにより枠部材5側に螺着さ
れ、一方の固定板3が建築物の開口部6側に当接して固
定され、しかる後、開口部4と枠部材5の間隔が所定の
長さにあることを確認してから遊びナット4を枠部材5
側に締め付けるようになっている。棒状ねじ体2の取り
付けは、おにめナット7に対して取付け方向(本例では
右回り方向)に回すことにより行われ、また、固定板3
の取り付けは、おにめナット7に取り付けた状態の棒状
ねじ体2を取り外し方向(本例では左回り方向)に回す
ことにより開口部6に当接させた後に木ねじ6等を長孔
3cから通してねじ込むことにより行われる。
【0022】そして、この治具1は、遊びナット4を緩
めた状態にしてから、棒状ねじ体2を図中の両矢印方向
に変移させておにめナット7内における収容長さを調整
した後に遊びナットを再度枠部材5側に締め付けること
により、開口部6と枠部材5の間隙Dの調整を調整する
ことができるようになっている。しかも、この治具1
は、固定板3が棒状ねじ体2に対して回転自在に取り付
けられているため、図3に示すように、開口部6に固定
するに際して固定板3の開口部6に対する当接姿勢を任
意に設定してから固定することができるようになってい
る。つまり、固定板3は、図3中の実線で示すように開
口部3に対し水平姿勢で当接させる以外にも、例えば、
棒状ねじ体3(支軸)を中心にして回転させることによ
り図3中の二点鎖線で示すように開口部3に対し傾斜し
た姿勢で当接させ、その当接姿勢のままで開口部6に固
定することができる。
【0023】次に、この枠取り付け用治具1を用いた枠
部材の取付け方法について説明する。図4〜図9は、本
発明に係る枠部材の取付け方法の一例を示すもので、枠
部材がドアユニットのドア枠である場合の取付け方法に
ついて例示している。
【0024】この取付け方法は、予め、図4に示すよう
に、枠部材としてのドア枠50の外側部位50aに枠取
付け用治具1の棒状ねじ部3を螺着するためのおにめナ
ット7を所定数埋め込んでおく。この作業は、建築現
場、工場内のいずれの場所で行ってもよい。おにめナッ
ト7は、円筒状部材の内周面側に棒状ねじ部に応じたね
じ山がきられ、その外周面側に係止用突起が設けられて
おり、ドア枠50の外側の所定位置に穿設した孔51に
打ち込んむことにより固定されるようになっている。図
4中の符号52は戸当たり、53はドア本体を取り付け
るための差し込み式の蝶番である。
【0025】そして、まず、枠取付け用治具1をドア枠
50の外側に取り付ける。すなわち、治具1の棒状ねじ
体の基部2bを所定の工具を用いて取り付け方向(右回
り方向)に回すことにより、その棒状ねじ体2をドア枠
50の外側に装着したおにめナット7内に螺着する。こ
の際、棒状ねじ体2はおにめナット7のねじ孔いっぱい
に(奥まで)螺着し仮止め状態にしておくことが好まし
い。
【0026】続いて、図5や図6に示すように、枠取付
け用治具1が仮止めされた状態のドア枠50を、建築物
のドア施工用の開口部60に設置する。この際、ドア枠
50は図示するようにドア本体80を取り付けた状態の
ままで設置することができる。また、このときドア枠5
0は、その左右両端部と開口部60との間隙D1 、D 2
がほぼ等しくなるように楔や板材等の間隙保持部材9を
用いて調整する。すなわち、間隙保持部材9を開口部6
0とドア枠50の間隙に差し込んで適宜あてがってお
く。これにより、ドア枠50の左右両側に取り付けられ
た治具1の固定板3は、開口部60に対してほぼ等しく
接近した状態にたもたれる(図6)。なお、この段階に
おいては、ドア本体80のドア枠50に対する間隙Sを
適正な値に保持するためにその間隙部に予め差し込まれ
ているベニア板等のスペーサー部材10の装着状態につ
いても確認する。図5中において符号81は把手ノブ、
82は蝶番を示す。
【0027】ドア枠50の開口部60への設置が完了し
た段階で、治具1をその棒状ねじ体2の取り外し方向
(左回り方向)に回し、固定板3(の当接板部3b)を
建築物の開口部60に当接させる。つまり、治具1を棒
状ねじ体2に対して左回りに回すことにより、棒状ねじ
体がおにめナット7のねじ孔から少しずつ抜き出る状態
になるため、この棒状ねじ体2に取り付けられた固定板
3は開口部60側に移動して当接する。この際、ドア枠
50と開口部60の各間隙は間隙保持部材9の存在によ
り変動することはほとんどない。
【0028】また、この固定板3の開口部60への当接
作業に当たり、固定板3を棒状ねじ体2を中心にして回
転させることにより固定板3の開口部60に対する当接
姿勢を所望の状態に設定する。図7aは、固定板3を開
口部60に対して水平姿勢で当接させた状態を例示して
いる。本例では固定板3を水平姿勢で当接させている
(図9参照)。なお、仮に開口部60の幅寸法Mが固定
板3の幅寸法Lよりも小さい場合には、図7bに例示す
るように、固定板3を開口部60に対して斜め状態の姿
勢で当接させればよい。また、幅寸法が比較的大きい開
口部60に対してドア枠50をより強固に取り付けたい
場合等においては、図7cに例示するように、固定板3
を開口部60に対して垂直姿勢で当接させるとともにそ
の姿勢で当接させる治具1を複数個横方向に並べて使用
することが可能である。
【0029】固定板3を開口部60に所望の当接姿勢で
当接させた後は、その固定板3を木ねじ8等により開口
部60に固定する(図9)。すなわち、開口部60は木
製下地部材(実際には間柱や板材等)にて形成されてい
るため、木ねじ8を固定板3の両端部に開設された長孔
3cを通してねじ込むことにより固定される。この固定
は、木ねじ以外の固定金具等を用いてもよいことは言う
までもない。なお、この固定板3の固定により、治具1
は開口部60側に強固に固定される。
【0030】次いで、治具1の固定板3を開口部60側
に固定した段階におけるドア枠50と開口部60の各間
隙D1 、D2 やドア本体80とドア枠50の間隙Sの状
態を確認し(この確認は別な言い方をすればドア枠が開
口部にゆがみなく適正な状態で取り付けられていること
を確認していることに他ならない)、問題がなければ、
治具1の本体はそのままの状態にして遊びナット4を所
定の方向に回してドア枠50側に締め付ける。これによ
り、図8や図9に示すように、ドア本体80は枠取付け
用治具1により開口部60に対して所定の間隔D1 、D
2 をあけて正しく取り付けられる。しかも、このときド
ア枠50は、間隙保持部材9等の存在も相まって治具1
の取付けや締め付けによりゆがんだりすることがないた
め、ドア本体80に対しても所定の間隔Sをあけた適正
な取付け状態にある。
【0031】この段階において、開口部60とドア枠5
0の間に挟みこんだ間隙保持部材9やドア枠50とドア
本体80の間に装着されているスペーサー部材10を取
り外す(図8)。その後で、ドア本体80の開閉動作が
スムーズに行えるかどうかを確認する。
【0032】仮に、ドア枠50の開口部60に対する間
隙が適正でない場合には、枠取付け用治具1を以下のよ
うに操作することによりその間隙を微調整することが可
能である。
【0033】すなわち、まず、遊びナット4をドア枠5
0側から離してゆるめた状態にする。そして、上記の間
隙を少し広げたい場合には、治具1の棒状ねじ体2をお
にめナット7のねじ孔からさらに所定量抜き出した状態
にした後、遊びナット4を再びドア枠50側に締め付け
る。また、上記の間隙を少し狭めたい場合には、棒状ね
じ体2をおにめナット7のねじ孔にさらにねじ込む状態
にした後、前記の場合と同様に、遊びナット4を再びド
ア枠50側に締め付ける。また、この治具1による間隙
の微調整は、ドア施工後に経時的に間隙狂いが発生した
際にも同様にして行うことができる。
【0034】以上の工程によりドア枠50自体の取付け
は完了するが、ドアユニット等の場合には、図9に示す
ように、最後にドア枠50と開口部60とに股がる被覆
部材(ケーシング、額縁)11を取り付け、これにより
開口部60とドア枠50の間の隙間を覆い隠す。この被
覆部材11を取付けることにより枠取付け用治具1も隠
される。
【0035】この取付け方法によれば、ドアユニットは
ドア本体80をドア枠50に取り付けた状態でドア枠の
取り付け(後付け)を行うことができる。また、戸当た
り52を枠取り付け用治具1の目隠し用に使用する必要
がない。その治具1自体も、ドア枠50の内側に露出す
ることがなく、しかも、被覆部材10によりドア枠と開
口部の間からも露出することもないため、ドア枠の取り
付けに際してドア枠等の外観的美観を損ねることがな
い。
【0036】なお、この取付け方法は、枠取り付け用治
具1が従来品のように戸当たりで最終的に隠す必要がな
いため、ドア枠50の外側部位に対して任意のパターン
で配置することができる。
【0037】また、ドア枠以外の枠部材であっても同様
に適用することができる。通路枠のようにドア等の建具
がなく戸当たりもない枠部材の場合には、枠取付け用治
具がその枠部材の内側に一切露出しないため、かかる治
具の目隠し処理を施す必要もなく有効である。
【0038】さらに、枠部材が金属製の場合には、枠取
付け用治具の棒状ねじ部を螺着するためのおにめナット
が使用できないため、その金属製枠部材の外側部位にね
じ孔を有するタップ等を予め設けておけばよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の取付け方
法によれば、建築物の開口部と枠部材の間に介在させる
特殊な枠取付け用治具を用いるため、建築物における各
種の枠部材を開口部に対して、その枠部材の外観的美観
をそこなうことなく、より簡便にかつ効率よく、しかも
確実かつ安定して取り付けることができる。そして、そ
の治具により開口部と枠部材の間の間隙の微調整を簡単
に行うことができる。また、通路枠のような取り付け
も、その治具の目隠し処理等を施す必要がなく、きわめ
て簡単に行うことができる。
【0040】また、その治具は、枠部材の外側部位に任
意の配置パターンで取り付けて使用でき、しかも開口部
と枠部材の間の間隙の微調整を行うこともできる。ま
た、この治具は、固定板を介して開口部側に強固に固定
されるため、これにより枠部材の取り付けもより確実に
安定して行うことが可能である。そして、この治具はき
わめて簡易な構造であるため、安価に提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の枠取り付け用治具の一例を示すもの
で、(a)はその斜視図、(b)はその断面図である。
【図2】 枠取り付け用治具の使用状態を示す断面図で
ある。
【図3】 枠取り付け用治具の固定板の当接姿勢につい
て説明するための図である。
【図4】 本発明の取付け方法の一工程を示すもので、
枠部材に棒状ねじ部取付けねじ部を設ける工程を示す図
である。
【図5】 本発明の取付け方法の一工程を示すもので、
枠部材を建築物の開口部内に設置する工程を示す図であ
る。
【図6】 図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】 本発明の取付け方法の一工程を示すもので、
治具における固定板の当接姿勢の代表例と変形例を示す
説明図である。
【図8】 本発明の取付け方法の一工程を示すもので、
遊びナットを締め付けた段階の状態を示す図である。
【図9】 本発明の取付け方法の一工程を示すもので、
被覆部材を取り付けた段階の状態を示す要部断面図であ
る。
【図10】 従来の後付け工法によるドア枠の取り付け
方法を説明するための要部正面図である。
【図11】 従来の後付け工法によるドア枠の取り付け
方法を説明するための要部斜視図である。
【符号の説明】
1…枠取り付け用治具、2…棒状ねじ体、3…固定板、
3c…固定具通し孔、4…遊びナット、5…建築物の開
口部、6…枠部材、8…固定具、11…被覆部材、50
…ドア枠、60…ドア施工用開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠部材を建築物の開口部に所定の間隔を
    あけて取り付けるに際し、 遊びナットが嵌め込まれた棒状ねじ体と、その棒状ねじ
    体の一端部側に回転自在に軸支され、両端部に固定具通
    し孔がそれぞれ開設された固定板とからなる枠取付け用
    治具を用い、 上記枠取付け用治具の棒状ねじ体を取付け方向に回転さ
    せることにより枠部材の外側の所定部位に予め設けた棒
    状ねじ取付け用ねじ部に仮止めした後、その枠部材を建
    築物の開口部内に設置し、次いで、棒状ねじ体を取り外
    し方向に回すことにより枠取付け用治具の固定板を所望
    の当接姿勢で開口部を形成する木製下地部材に当接させ
    るとともに、固定具取付け孔を介して固定具により固定
    した後、開口部とドア枠の間隔を確認してから棒状ねじ
    体の遊びナットを枠部材側に締め付けることを特徴とす
    る枠部材の取付け方法。
  2. 【請求項2】 前記枠部材がドアユニットのドア枠であ
    る場合、枠取付け用治具の棒状ねじ体を仮止めした後の
    ドア枠をドアユニットのドア本体とともに建築物の開口
    部に設置した後、その開口部とドア枠の間隔をほぼ均等
    になるように調整し、次いで、枠取付け用治具の固定板
    の固定と遊びナットの締め付けを行った後、開口部とド
    ア枠の間の隙間を被覆部材で覆い隠す請求項1記載の枠
    部材の取付け方法。
  3. 【請求項3】 枠部材を建築物の開口部に所定の間隔を
    あけて取り付ける際に枠部材と開口部の間に介在させて
    枠部材を開口部に固定する枠取付け用治具であって、 遊びナットを有し、枠部材側に螺着する棒状ねじ体と、
    その棒状ねじ体の一端部側に回転自在に軸支され、開口
    部を形成する木製下地部材への固定のための固定具通し
    孔が両端部にそれぞれ開設された固定板とを備えた形態
    からなることを特徴とする枠取付け用治具。
JP5123896A 1996-03-08 1996-03-08 枠部材の取付け方法及びその方法に使用する枠取付け用治具 Pending JPH09242427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101228256B1 (ko) * 2007-01-05 2013-01-30 (주)엘지하우시스 상하운동방식의 창틀 지지 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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