JPH09241043A - 光ファイバの被覆方法 - Google Patents

光ファイバの被覆方法

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JPH09241043A
JPH09241043A JP8048897A JP4889796A JPH09241043A JP H09241043 A JPH09241043 A JP H09241043A JP 8048897 A JP8048897 A JP 8048897A JP 4889796 A JP4889796 A JP 4889796A JP H09241043 A JPH09241043 A JP H09241043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
optical fiber
coating
upper cylinder
supply pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8048897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Iijima
陽子 飯島
Wataru Komatsu
亘 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP8048897A priority Critical patent/JPH09241043A/ja
Publication of JPH09241043A publication Critical patent/JPH09241043A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの線引き速度が高速になっても被
覆層に気泡が取り込まれることがない光ファイバの樹脂
被覆方法を提供する。 【解決手段】 被覆ダイス5aと被覆ダイス5aの上に
設けた上部筒5dと上部筒5dに設けられた樹脂供給パ
イプ5bと樹脂排出パイプ5cからなり、樹脂供給パイ
プ5bと樹脂排出パイプ5cが上部筒5d内の樹脂液面
とほぼ平行になるように配置され樹脂液面が常に樹脂供
給パイプ5bと樹脂排出パイプ5cの位置にあるように
制御して光ファイバに樹脂を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの外周に
樹脂被覆層を形成する光ファイバの被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの被覆方法の一般的な工程を
図4に示す。光ファイバ母材20dを加熱炉21で加熱
溶融し、所定の外径寸法に線引きした直後の光ファイバ
22の外周に被覆ダイス23で樹脂11を塗布せしめた
後、硬化炉24を挿通せしめることにより一次被覆層を
形成する。図4において、23aは樹脂供給パイプ、2
3bは樹脂排出パイプである。次いで一次被覆層を形成
した光ファイバ22aの外周に被覆ダイス25で樹脂1
2を塗布せしめた後、硬化炉26を挿通せしめることに
より二次被覆層を形成する。図4において、25aは樹
脂供給パイプ、25bは樹脂排出パイプである。二次被
覆層を形成した光ファイバ22bは、キャプスタン27
で引き取られてリール28に巻き取られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記被覆方法におい
て、特に一次被覆用硬化炉24と二次被覆用被覆ダイス
25の間が狭いと、一次被覆層硬化直後であるために高
温となっている光ファイバ22aを被覆ダイス25内に
挿通することになり、二次被覆層用樹脂12が上手く塗
布できないという問題があった。上記問題を解決するた
め、図5に示すように、二次被覆層用樹脂12、例えば
シリコン樹脂の吸熱作用を利用して光ファイバ22aの
温度を下げることを目的として、被覆ダイス25に上部
筒29を設けていた。
【0004】近年、光ファイバの生産性を向上させる目
的で光ファイバの線引きが急速に高速化されている。そ
の結果、従来の光ファイバの線引きではなかった新たな
問題が発生するようになった。すなわち、光ファイバの
線引き速度が高速になった結果、図6に示すように光フ
ァイバ22aが樹脂12中に挿入される部分のメニスカ
ス33が長くなる。この長いメニスカス33から空気が
樹脂12中に巻き込まれて気泡34となり、該気泡34
が樹脂12とともに二次被覆層に取り込まれ、良好な二
次被覆層が得られないという問題が生じていた。
【0005】本発明は、上記課題を解決し、光ファイバ
の線引きが高速で行われても被覆層に気泡が取り込まれ
ることのない光ファイバの被覆方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために以下のような手段を有している。
【0007】被覆ダイスと該被覆ダイスの上に設けた上
部筒と該上部筒に設けられた樹脂供給パイプと樹脂排出
パイプからなり、該樹脂供給パイプと該樹脂排出パイプ
が前記上部筒内の樹脂液面とほぼ平行になるように配置
され前記樹脂液面が常に前記樹脂供給パイプと前記樹脂
排出パイプの位置にあるように制御して光ファイバに樹
脂を被覆することを特徴とする。
【0008】本発明の光ファイバの被覆方法によれば、
被覆装置内に樹脂を供給する樹脂供給パイプと被覆装置
内で過剰となった樹脂を排出する樹脂排出パイプが上部
筒内の樹脂液面の位置となるように配置されている。そ
の結果、上部筒の上側には絶えず新しい樹脂が供給され
ているので、高温の光ファイバが被覆装置内に挿入され
ても、樹脂の吸熱作用で光ファイバを効率よく降温させ
ることができる。また、樹脂供給パイプと樹脂排出パイ
プが上部筒内の樹脂液面とほぼ平行に、かつ樹脂液面の
位置となるように配置されているため、樹脂液面には樹
脂供給パイプ側から樹脂排出パイプ側へと向かう樹脂流
が生じている。該樹脂流は光ファイバが被覆装置内に挿
入された際に発生するメニスカスを短くするので、メニ
スカスとともに引き込まれる空気が少なくなる。その結
果、空気が樹脂中に巻き込まれて気泡となることがなく
なり良好な被覆層を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施の形態により
詳細に説明する。図1は本実施の形態の光ファイバの被
覆方法の一実施例を示す概要図である。1は光ファイバ
母材、3は該光ファイバ母材1を加熱炉2で加熱溶融し
て線引きされた光ファイバ10の外周に一次被覆層を形
成する被覆装置、4は一次被覆層用硬化炉、5は前記一
次被覆層の外周に二次被覆層を形成する被覆装置、6は
二次被覆層用硬化炉、7は引き取り用キャプスタン、8
は巻き取り用リールである。
【0010】被覆装置3は、樹脂11を塗布する被覆ダ
イス3aと樹脂11を供給する樹脂供給パイプ3bと被
覆ダイス3a内で過剰となった樹脂11を排出する樹脂
排出パイプ3cを有している。被覆装置5は、樹脂12
を塗布する被覆ダイス5aとその上方に一次被覆層が硬
化された直後で高温の光ファイバ10aを冷却するため
の上部筒5dを備えており、該上部筒5dには樹脂12
を供給する樹脂供給パイプ5bと被覆ダイス5a内で過
剰となった樹脂12を排出する樹脂排出パイプ5cを有
している。また、樹脂供給パイプ5bと樹脂排出パイプ
5cは上部筒5d内に充填された樹脂液面とほぼ平行
に、かつ樹脂液面の位置となるように配置され、この状
態を保持するよう図示していない樹脂液面検知手段によ
り、樹脂供給量が制御されている。
【0011】
【実施例】上記のように構成された光ファイバの被覆装
置を用いて光ファイバの二次被覆を行った具体例につい
て以下に説明する。 (実施例1)図2に示すように、二次被覆層を形成する
二次被覆層用被覆装置5の上部筒5dとして、内径40
mmφ、長さ100mmのアクリル製の円筒を使用し
た。樹脂供給パイプ5bと樹脂排出パイプ5cは上部筒
5dの上端から20mmの位置にそれぞれ光ファイバ1
0aとの間隔が3mmとなるように配置した。
【0012】実施例1において、光ファイバの線引き速
度は、120m/分とした。上記の条件で長さ1270
00mの一次被覆を施した光ファイバ10aに被覆を行
った結果を表1に示す。
【0013】(実施例2)図3に示すように、二次被覆
を形成する被覆装置5の上部筒5eとして上部の内径4
0mmφ、下部の内径20mmφのテーパ状を有する長
さ100mmのアクリル製の円筒を使用した。その他の
条件は実施例1と同様にした。上記の被覆装置5を使用
して、光ファイバの線引き速度を実施例1と同様に12
0m/分として長さ124800mの一次被覆層を施し
た光ファイバ10aに被覆を行った結果を表1に示す。
【0014】(比較例)図5に示すような従来の二次被
覆形成用被覆装置、すなわち被覆ダイス25の上部筒2
9として内径40mmφ、長さ100mmのアクリル製
の円筒を使用した。樹脂供給パイプ25aと樹脂排出パ
イプ25bは、被覆ダイス25の上部にそれぞれ光ファ
イバ22aとの間隔が3mmとなるように配置した。上
記被覆装置を使用して光ファイバの線引き速度を実施例
1と同様に120m/分として長さ109430mの一
次被覆層を施した光ファイバに被覆を行った結果を表1
に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1において、外径不良とは被覆装置5に
より巻き込まれた空気が二次被覆用の樹脂中に取り込ま
れて発生した気泡が二次被覆層中で膨張してコブとなっ
たものをいう。コブの大きさとは、被覆表面におけるコ
ブの高さを顕微鏡で測定したものである。また、外観不
良個数とは被覆長さ1km当たりの外観不良の数であ
る。なお外観不良の数は、外径測定器で測定することに
よりカウントした。
【0017】以上の実験の結果、実施例1の被覆装置を
用いた場合には、線引き速度が従来よりも速い120m
/分であっても、30〜50μmの大きさの外観不良は
100km当たり僅か2個、30μm未満の外観不良で
あっても100km当たり僅か6個しか生じなかった。
この値は従来の線引き速度である60km/分において
従来型の被覆装置を用いた場合と比べても遜色がない。
したがって、実用上の問題は生じない。実施例2の被覆
装置を用いた場合には、同様の条件において被覆を行っ
た場合に、30〜50μmの大きさの外観不良は100
km当たり僅か1個、30μm未満の外観不良であって
も100km当たり僅か2個しか生じなかった。したが
って、上部筒の形状としては、テーパ型のものがより好
ましい。この結果に比して、従来の被覆装置を用いて被
覆を行った比較例では、従来ではほとんど生じていなか
った、30〜50μmの大きさの外観不良が100km
当たり21個、30μm未満の外観不良が100km当
たり28個生じていた。また、本実施例ではいずれも二
次被覆層の形成を例にとって説明したが、線引き直後の
光ファイバも高温であることから、一次被覆層の形成時
にも本発明が有効であることは明らかである。しかしな
がら、従来の製造工程においては装置の配置や被覆樹脂
の種類などの関係から、二次被覆層形成においてより効
果を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の光ファイバの被覆方法によれ
ば、被覆装置内に樹脂を供給する樹脂供給パイプと被覆
装置内で過剰となった樹脂を排出する樹脂排出パイプは
上部筒内の樹脂液面の位置となるように配置されてい
る。その結果、上部筒の上側には絶えず新しい樹脂が供
給されているので、高温の光ファイバが被覆装置内に挿
入されても、樹脂の吸熱作用で光ファイバを効率よく降
温させることができる。
【0019】また、樹脂供給パイプと樹脂排出パイプが
上部筒内の樹脂液面とほぼ平行に、かつ樹脂液面の位置
となるように配置されているため、樹脂液面には樹脂供
給パイプ側から樹脂排出パイプ側へと向かう樹脂流が生
じている。該樹脂流は光ファイバが被覆装置内に挿入さ
れた際に発生するメニスカスを短くするので、メニスカ
スとともに引き込まれる空気が少なくなる。その結果、
空気が樹脂中に巻き込まれて気泡となることがなくなり
良好な被覆層を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバの被覆方法の一実施の形態
を示す概要図である。
【図2】図1の光ファイバの被覆方法に用いられる被覆
装置の一例を示す断面図である。
【図3】図1の光ファイバの被覆方法に用いられる被覆
装置の他の例を示す断面図である。
【図4】従来の光ファイバの被覆方法の一例を示す概要
図である。
【図5】図4の従来の光ファイバの被覆方法に用いられ
る被覆装置の一例を示す断面図である。
【図6】図4の被覆装置で被覆を行っている状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ母材 2 加熱炉 3 被覆装置 4 硬化炉 5 被覆装置 5a 被覆ダイス 5b 樹脂供給パイプ 5c 樹脂排出パイプ 5d 上部筒 5e 上部筒 6 硬化炉 7 キャプスタン 8 リール 10 光ファイバ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆ダイスと該被覆ダイスの上に設けた
    上部筒と該上部筒に設けられた樹脂供給パイプと樹脂排
    出パイプからなり、該樹脂供給パイプと該樹脂排出パイ
    プが前記上部筒内の樹脂液面とほぼ平行になるように配
    置され前記樹脂液面が常に前記樹脂供給パイプと前記樹
    脂排出パイプの位置にあるように制御して光ファイバに
    樹脂を被覆することを特徴とする光ファイバの被覆方
    法。
JP8048897A 1996-03-06 1996-03-06 光ファイバの被覆方法 Pending JPH09241043A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8048897A JPH09241043A (ja) 1996-03-06 1996-03-06 光ファイバの被覆方法

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JP (1) JPH09241043A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007164528A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fujitsu Ltd Rfidタグ
US20130122194A1 (en) * 2010-12-27 2013-05-16 Furukawa Electric Co., Ltd. Optical fiber manufacturing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007164528A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fujitsu Ltd Rfidタグ
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