JPH09234471A - 有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法 - Google Patents

有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法

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JPH09234471A
JPH09234471A JP4643396A JP4643396A JPH09234471A JP H09234471 A JPH09234471 A JP H09234471A JP 4643396 A JP4643396 A JP 4643396A JP 4643396 A JP4643396 A JP 4643396A JP H09234471 A JPH09234471 A JP H09234471A
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福蔵 藤堂
Tomohiro Nakajima
智広 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化剤なしで廃液を酸化分解し小型な装置を
用い小電力で廃液処理を可能にする。 【解決手段】 廃液タンク1からエタノールアミンと塩
酸を主成分とし塩素イオンが存在する有機窒素化合物を
含む廃液9を電解槽4に導入する。酸タンク2、又はア
ルカリタンク3から酸又はアルカリ液を注入してpH値を
5〜9の範囲に制御し電解電圧を4〜8V,電流密度1
〜30A/dm2で電解する。このときの電極は陽極を白金
又は二酸化鉛、陰極を白金又は鉄,ステンレス鋼とす
る。この結果、酸化剤不要で廃液9を小型の電解装置を
用いて小電力でCOD濃度6000ppmのものを河川に
放射可能な20ppm以下に酸化分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機窒素化合物を
含有する廃液の処理方法に関し、より詳細には、前記廃
液を塩素イオン又は塩素イオンとクロム酸イオン(Cr2O
7の2価負イオン)の存在下で電解処理し、処理水を一
般河川に放出可能なCOD(Chemical Oxygen Demand)
濃度にする廃液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型の原子力発電所から発生する廃
液のなかで、放射性を有する放射性廃液の中には、放射
性核種が含まれている確率の高い重金属や、EDTA
(エチレンジアミン四酢酸)のようなキレート剤や、ギ
酸,シュウ酸,クエン酸のような有機酸あるいはそれら
の塩を含有している。このような放射性廃液は蒸発濃縮
してセメント固化等の手段で固化し所定域に廃業処理さ
れる。しかし、固化体中にキレート剤や有機酸が存在
し、固化体の廃棄処理後に該固化体に水が接触すると、
放射性核種が溶出する危険の可能性がある。このため、
固化処理前に放射性廃液に含有されている有機物を分解
処理する必要がある。このため、本出願人は、特公平7
−63699号公報による重金属および有機物を含有す
る廃液の処理方法を提供した。
【0003】特公平7−63699号公報に記載の重金
属および有機物を含有する廃液の処理方法は、重金属お
よび有機物を含有している廃液をpH4〜9において直流
電流により電解することにより、陰極においては金属イ
オンを金属または水酸化物として折出させるとともに、
陽極においては有機物を酸化分解し、主として二酸化炭
素および水に変える廃液処理方法である。
【0004】この廃液処理方法は、放射性廃液処理にお
いて廃液に含まれる重金属中の放射性核種を電着金属に
して不溶化することが可能となるので安全な処理方法で
ある。しかし、放射性核種を含んでいない二次系の廃液
を処理する場合は、蒸発濃縮してから固化処理する必要
はなく、所定の公害基準をTOC(Total Organic Carb
on)濃度数に換算して100ppm相当以下とした場合、
これを満足すれば河川等に放出可能である。しかし、二
次系の廃液中には、機器,配管内の腐食防止のため、防
錆作用のある水溶性のエターノルアミン(H2NCH2CH2O
H)等の有機窒素化合物が含まれており、COD濃度は
6000ppm(TOC濃度6000ppm相当)以上であ
る。
【0005】すなわち、二次系の液中に腐食防止のため
に添加されたエターノルアミンは、イオン交換樹脂塔に
吸着され、イオン交換樹脂塔が破過し破過時間が長くな
りイオン交換能が低下する。このためイオン交換樹脂搭
は塩酸水溶液で再生処理される。このとき大量で高濃度
の有機物を含む再生廃液が発生する。以上、原子力発電
所の二次系廃液の成分について述べたが、その他にも、
めっきなどの金属表面処理工業でも同様の目的で表面処
理液中にキレート剤としてトリエターノルアミンが使用
され、原子力発電所の二次系廃液と同様な有機窒素成分
を含む廃液が発生する。
【0006】エターノルアミン等の有機窒素化合物を含
む廃液を酸化分解して二酸化炭素や水とし、公害基準を
満たすCOD濃度として排出する方法として、希釈水で
希釈放出することも可能であるが、このためには大量の
希釈水を必要とし実際的でなく、一般的には上述した電
解酸化の方法の他に、光酸化,オゾン酸化,燃焼等の方
法が適用される。
【0007】これらの廃液を酸化処理する方法としての (1)光酸化法は、廃液に紫外線照射を照射した状態で
過酸化水素,オゾンなどの酸化剤を添加しながら有機物
を分解する方法である。 (2)オゾン酸化法は、廃液に酸化剤としてオゾンを吹
き込み酸化分解する方法である。 (3)燃焼法は、廃液を燃焼炉中に吹き込み廃液中の有
機物を燃焼し分解する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】有機窒素化合物を含有
する廃液は、公害防止のためCOD濃度が20ppm以下
でないと放出できない規定となっているが、この規定を
充たすために、従来の上記方法で酸化分解しようとする
と下記の課題がある。
【0009】(1)光酸化法では、溶液中に含まれる希
薄な有機物に対しては効果的であるが、有機物が高濃度
に含有している廃液に対してはあまり適さない。すなわ
ち、高濃度の有機物では、分解に10時間オーダーの長
時間を必要とし、また、酸化剤を大量に消費するので運
転費がかさむ。 (2)オゾン酸化法では、有機物が高濃度に含まれてい
る廃液に対しては大量のオゾンを消費する。そのため、
オゾン発生器が大型となるとともにオゾン発生効率が低
いため大量の電力を消費する。その結果、設備費および
運転費がかさむ。 (3)燃焼法では、廃液中の大部分が水であるため廃液
自体の熱容量が大きく、燃焼のために大量の熱量を要し
あまり効率的でない。また、燃焼炉が大型になるため装
置が大きくなる。
【0010】本発明は、有機窒素化合物を含有する廃液
の酸化処理を、酸化剤が不要で、処理電流効率を高める
ことで小電力で処理可能とし、しかも装置を小型可能と
する廃液処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、有機
窒素化合物を含有する廃液を、塩素イオンの存在下でpH
値を5〜9付近に制御しながら電解し、前記有機窒素化
合物を、主として二酸化炭素と水とに変えるようにする
廃液処理方法である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の有機
窒素化合物を含有する廃液の処理方法において、前記廃
液中にアミンを含有する廃液処理方法である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法において、
前記廃液を電解する電解装置の陽極として白金電極、白
金系合金電極または二酸化鉛電極を用い、陰極として白
金電極,鉄電極,ステンレス鋼電極,チタン電極を用い
たものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
かに記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法に
おいて、前記塩素イオンの存在する廃液にクロム酸イオ
ン(Cr2O7の2価負イオン)を添加して電解する廃液処
理方法である。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
かに記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法に
おいて、前記廃液中の塩素イオン濃度が1wt%以上であ
る廃液の処理方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による有機窒素化
合物を含有する廃液の処理方法を説明するための電解装
置であり、図中、1は廃液タンク、2は酸タンク、3は
アルカリタンク、4は電解槽、5は陽極、6は陰極、7
はフィルタ、8はポンプ、9は廃液、10は直流電源、
11はpH計である。
【0017】図1において、廃液タンク1には、例え
ば、エタノールアミン等の有機窒素を含有したキレート
剤の水溶液に、塩酸水溶液を含む廃液が貯蔵され、該廃
液タンク1からポリエチレン等の樹脂で作られた電解槽
4内に給液することにより、電解槽4内には廃液9が収
容されている。電解槽4には、廃液9のpHを計測する
pH計11と、廃液9を電解するための陽極5と陰極6
とが離間対向して取り付けられており、陽極5と陰極6
の間には電解槽4の外部に設置された直流電源10が接
続されている。電解槽4の外部には、直流電源10の他
に、廃液9のpH値を所定の値に調整するための酸タン
ク2とアルカリタンク3が設けられ、更に、廃液9に含
まれる電解槽4に陰極6の電極から剥離した微少な金属
や酸化物を除去するためのフィルタ7およびフィルタ7
と電解槽4との間で廃液を循環させるポンプ8が設けら
れている。
【0018】図1に示した電解装置において、廃液タン
ク1内には、上述のように塩酸水溶液とエタノールアミ
ン水溶液を含む廃液9が収容されており、廃液9には塩
素イオンが存在している。廃液タンク1から電解槽4に
給液された廃液9のpH値をpH計11で計測して、最適な
値に制御する。本発明においては、pH値の上下限を後述
する実施例で示すように5〜9に選んでいる。その範囲
は、塩素イオン存在下において有機窒素化合物を含有す
る廃液9の電解において特有の値であり、最も分解速度
が大きくなるpH値の範囲である。この理由としては、陽
極5の表面での電解酸化反応の他に、陽極5の表面では
塩素イオンから次亜塩素酸(HClO),塩素酸(HClO3
が生成し、それが有機物を酸化する反応があり、塩素酸
化物の生成及び酸化反応の最適条件がpH値5〜9が最適
になるからである。もちろん、原理的に後述する実施例
に示すように有機窒素化合物がエタノールアミンだけに
限定されない。
【0019】電極の材料としては、陽極5は、上述した
塩素酸化物の生成及び酸化反応させるとともに、陽極5
自体の溶出をできるだけ少なくする必要がある重要な構
成要素であり、これに最適な材料として白金,白金合金
又は二酸化鉛(PbO2)を選ぶ、PbO2は、チタン(Ti)な
ど、それ自体不溶性電極として使用できる材料に電着等
により担持されてもよい。また、陰極6には、白金電
極,鉄電極,ステンレス鋼電極,チタン電極の何れかを
使用する。
【0020】なお、電解の条件としての圧力は大気圧近
傍で、温度は常温から廃液の沸騰点までの範囲とし、電
源は印加直流電圧4〜8Vで電流密度は1〜30(A/dm
2)の範囲とする。
【0021】上述の電解装置による電解においては、陰
極6においては、廃液9中に存在する金属は還元されて
金属が電着され、又、OH-1イオンと結合し水酸化物の
生成反応が起こる。また陽極5においては、発生した酸
素原子または次亜塩素酸等が有機物を酸化し二酸化炭素
及び水素ガスを発生する。
【0022】
【実施例】図1に示した電解装置を用いてpH値を定め、
一定の電解条件のもとで、電解処理液と電極材を変えた
場合の電解処理時間の経過に対するTOC(Total Orga
nic Cavbon)濃度の変化をあらわしたものである。な
お、電解処理液および電解条件は、下記の通りである。 電解条件 :槽電圧は4〜5Vの範囲 電流 は5A 液温 は40〜50℃ pH値 は塩酸又はカセイソーダを酸タンク2又はアルカ
リタンク3から添加し目標pH値を5〜9に制御 (実施例1) 電解処理液:エタノールアミン16g/l(グラム/リッ
トル)と塩酸50g/lが含まれている溶液350ml(ミ
リ・リットル) 陽極5:白金メッキ電極 陰極6:白金メッキ電極 pH値=5,6,9 とした電解処理例である。
【0023】図2は、本発明の実施例1の電解処理実験
結果(1)を示す図で、横軸に電解処理時間(hr),縦
軸にTOC濃度変化率(%)をとってある。なお、図2
以降に示す電解処理実験例の場合も横軸と縦軸の単位は
図2と同様である。
【0024】実施例1は、pH値を5,6,9にしpH値を
パラメータとしてTOC濃度(%)と電解処理時間(h
r)その関係を示した曲線であるが、TOC濃度(%)
の減少は3時間までは小さくこのときのTOC濃度変化
率は90%程度であるが、それ以降の処理時間経過では
急激に減少し、7時間経過ではpH6のとき20%のTO
C濃度変化率(%)に減少している。これに比べてpH=
5,pH=9の場合は減少幅が小さく、6時間経過でTO
C濃度変化率(%)が、pH=6の場合が約30%である
のに対し、pH=5では約57%,pH=9では約43%で
あり、最適条件はpH値がpH値=6を最高としpH=5〜9
の範囲にあることがわかる。 (実施例2)実施例2は、実施例1と同じ電解処理液に
対し陰極6の材質を変更し、 陽極5:白金メッキ電極 陰極6:ステンレス鋼電極 pH値:pH≒6 とした場合の電解処理例である。
【0025】図3は、本実施例2の電解の電解処理実験
結果(2)を示す図である。実施例2は、実施例1で使
用したの陰極6をステンレス鋼電極に替えただけであ
る。図3に示す実験結果は、電解処理時間経過に対する
TOC濃度の減少傾向は同じであるが、3時間を経過し
てからの減少率が大きく、7時間経過時間の場合でみる
と実施例1ではTOC濃度変化率が20%であったのに
対し実施例2では5%と1/4に減少しており効果が大
きいことがわかる。なお、電解処理時間を充分長くする
と更に減少させることができる。 (実施例3)実施例3は、実施例1と同じ電解処理液に
対し、更に陰極6の材質を変更し、 陽極5:白金メッキ電極 陰極6:鉄(炭素鋼) pH値:pH≒6 とした電解処理の例である。
【0026】図4は、本実施例3による電解の電解処理
実験結果(3)を示す図である。電解処理時間経過に対
するTOC濃度変化率(%)の減少を示す曲線は実施例
1の場合と同様の経過をもっているが、処理時間が7時
間でのTOC濃度変化率(%)は18%程度であり、減
少量は実施例1の場合より優れているが実施例2の場合
よりも劣る。 (実施例4)実施例4は、実施例1に対し、廃液9にク
ロム酸カリウムを添加した場合のもので、 陽極5:白金メッキ電極 陰極6:白金メッキ電極 pH値:pH≒6 クロム酸カリウム(K2CrO4)をCr濃度50ppm となるように添加した処理例である。
【0027】図5は、本実施例4の電解の電解処理実験
結果(4)を示す図である。図5に示すようにTOC濃
度変化率(%)曲線は実施例1の場合と同様であるが、
6時間の電解処理時間でTOC濃度変化率(%)は約1
4%に減少しており、最も処理結果の優れた実施例2の
場合がTOC濃度変化率(%)は18%であったのと比
べても優れており、実施例1の場合で同一電極、同一p
H値≒6の6時間経過時のTOC濃度変化率(%)約3
2%と比べ、1/2近く減少しており、実施例1〜4の
中で最も優れている。これは塩素イオンの存在下でクロ
ム酸イオン(Cr2O7の2価負イオン)の還元抑制作用に
よるものと思われる。
【0028】(実施例5)実施例5は、実施例1の電解
処理液において、塩素イオン濃度をパラメータとして電
解処理時間に対するTOC濃度の変化を求めたもので、
電解条件は、電解電流を15Aとした他は、pH=6付
近に調整し、その他の条件は実施例1の場合と同じであ
る。 電解処理液:エタノールアミン16g/l(グラム/リ
ットル),硫酸50g/l(グラム/リットル)に対し、塩
酸0,10,50g/l(グラム/リットル)が含まれて
いる液溶350ml(ミリリットル)。
【0029】図6は、本実施例の電解処理実験例(5)
を示す図であり、上記電解処理液中の塩酸イオン濃度
は、各々0,1,5wt%相当である。図6に示した電解
処理実験例(5)例によると、電解電流は実施例1の場
合に対し3倍となっており、塩酸イオン濃度が1wt%の
場合よりも5wt%の方がTOC濃度比率%の減少速度は
大きくなる。すなわち、処理時間が3時間の場合、TO
C濃度比率%は塩酸イオン濃度1wt%では約17%、塩
酸イオン濃度5wt%で約9%まで減少し、塩酸イオン濃
度5wt%のTOC濃度比率%は、約1/2となり、電解
処理効果は塩酸イオン濃度5wt%の方が大きい。しか
し、電解処理時間を4時間とした場合、TOC濃度比率
%は約4%となる。この結果から、塩素イオン濃度が1
wt%以上存在していれば、効果的に電解酸化が進むこと
を示している。
【0030】
【発明の効果】請求項1に対する効果:有機窒素化合物
を含有する廃液を、塩素イオンの存在下でpH値を5〜9
付近に制御しながら電解し、前記有機窒素化合物を、主
として二酸化炭素と水とに変えるようにしたもので、従
来の光酸化法,オゾン酸化法,燃焼法と比較して下記の
効果がある。 (1)酸化剤が不要となる。例えば、光酸化法として過
酸化水素,オゾンまたは次亜塩素酸などを必要とする。
有機物濃度が低い場合はそれほど運転費がかさまない
が、本対象廃液のように有機物濃度が高い場合、酸化剤
を大量に必要とし酸化剤の貯留タンクが大型となるため
広い場所が必要となり運転費がかさむ。これに対し、本
発明は酸化剤を必要としないので有機物高濃度廃液に効
果的である。 (2)電力消費が少くなる。例えば、オゾン発生器の場
合、発生効率が数%程度と低いため大量の電力を必要と
する。これに対して本発明は、電流効率が高く槽電圧も
低いため、電力効率が高い。従って、オゾン酸化法に比
べて電力消費が少ない。 (3)装置が小型である。光酸化法では、分解に長時間
を必要とするための装置が大型となる。燃焼法では、燃
焼炉が大きいため装置が大型となる。これに対し本発明
は、分解時間が数時間程度であるため装置が小型とな
る。
【0031】請求項2に対する効果:請求項1に記載の
有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法において、前
記廃液中にアミンを含有したので、請求項1と同様な効
果があり、電解処理時間が短く、装置を小型化すること
ができる。
【0032】請求項3に対する効果:請求項1又は2に
記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法におい
て、前記廃液を電解する電解装置の陽極として白金電
極、白金系合金電極または二酸化鉛電極を用い、陰極と
して白金電極,鉄電極,ステンレス鋼電極,チタン電極
の何れかを用いたので、請求項1に記載した効果と同様
の効果を実現することができる。
【0033】請求項4に対する効果:請求項1乃至3の
何れかに記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方
法において、前記塩素イオンの存在する廃液にクロム酸
イオン(Cr2O7の2価負イオン)を添加して電解するの
で、請求項1に記載の有機窒素化合物を含有する廃液の
処理方法よりもより効果的にTOC濃度を減少すること
ができる。
【0034】請求項5に対する効果:請求項1乃至4の
何れかに記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方
法において、前記廃液中の塩素イオン濃度が1wt%以上
としたので、効果的に電解酸化が進むようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による有機窒素化合物を含有する廃液
の処理方法を説明するための電解装置である。
【図2】 本発明の実施例1の電解処理実験結果(1)
を示す図である。
【図3】 本実施例2の電解の電解処理実験結果(2)
を示す図である。
【図4】 本実施例3の電解の電解処理実験結果(3)
を示す図である。
【図5】 本実施例4の電解の電解処理実験結果(4)
を示す図である。
【図6】 本実施例の電解処理実験結果5を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…廃液タンク、2…酸タンク、3…アルカリタンク、
4…電解槽、5…陽極、6…陰極、7…フィルタ、8…
ポンプ、9…廃液、10…直流電源、11…pH計。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機窒素化合物を含有する廃液を、塩素
    イオンの存在下でpH値を5〜9付近に制御しながら電解
    し、前記有機窒素化合物を、主として二酸化炭素と水と
    に変えることを特徴とする有機窒素化合物を含有する廃
    液の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記廃液中にアミンを含有することを特
    徴とする請求項1に記載の有機窒素化合物を含有する廃
    液の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記廃液を電解する電解装置の陽極とし
    て白金電極、白金系合金電極または二酸化鉛電極を用
    い、陰極として白金電極,鉄電極,ステンレス鋼電極,
    チタン電極を用いることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記塩素イオンの存在する廃液にクロム
    酸イオン(Cr2O7の2価負イオン)を添加して電解する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の有機
    窒素化合物を含有する廃液の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記廃液中の塩素イオン濃度が1wt%以
    上であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載の有機窒素化合物を含有する廃液の処理方法。
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