JPH0923427A - 画像圧縮方法及び装置 - Google Patents

画像圧縮方法及び装置

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JPH0923427A
JPH0923427A JP7170923A JP17092395A JPH0923427A JP H0923427 A JPH0923427 A JP H0923427A JP 7170923 A JP7170923 A JP 7170923A JP 17092395 A JP17092395 A JP 17092395A JP H0923427 A JPH0923427 A JP H0923427A
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JP
Japan
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data
coefficient data
image
coefficient
circuit
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Withdrawn
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JP7170923A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Color Television Systems (AREA)
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DCT係数データの大きさによらずにレート
コントロールを可能とし、通常のレートコントロール時
でもビット発生量を抑えることができ、さらに画質の劣
化を最小限にすることを可能とする。 【解決手段】 入力画像データをDCT変換して得たD
CT係数データを量子化し、ジグザグスキャン順に並べ
変えられた量子化係数データを可変長符号化し、この可
変長符号化された符号化データを蓄積して所定のレート
で出力するに際し、調整量設定回路30において、強制
的に値をゼロにする量子化係数データを出力バッファ1
8のデータ量情報に基づいて設定し、係数調整回路31
では、調整量設定回路30からの制御データに基づいて
ジグザグスキャン順の量子化係数データを強制的にゼロ
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば画像を圧縮
する場合に用いて好適な画像圧縮装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば画像を圧縮符号化する場合
に用いて好適な画像圧縮装置の構成例を図18に示す。
【0003】この図18の画像圧縮装置において、入力
端子101には、図19に示すように、 輝度成分(Y) 352(H)×240(V)×30フレーム クロマ成分(Cb) 174(H)×120(V)×30フレーム クロマ成分(Cr) 174(H)×120(V)×30フレーム のピクセル数にディジタル化された画像データが供給さ
れる。
【0004】上記入力端子1に供給された入力画像デー
タは、当該入力画像データを一時的に蓄えて然るべき順
番に入れ替えるためのフレームメモリ110を介して、
動き検出器120とブロック分割器111に送られる。
【0005】当該ブロック分割器111は、フレームメ
モリ110から供給されたそれぞれのフレームのデータ
を、図20に示すように、輝度成分(Y) ,クロマ成分(C
r),(Cb) それぞれを8×8ピクセルのブロック毎のデー
タに分割する。なお、輝度成分(Y) の4つのブロック(Y
0,Y1,Y2,Y3)と1つのクロマ成分(Cb)のブロック及び1
つのクロマ成分(Cr)のブロックからなる合計6つのブロ
ック(Y0,Y1,Y2,Y3,Cb,Cr) は、マクロブロック(MB)
と呼ばれている。
【0006】このブロック分割器111からのマクロブ
ロック単位のデータは差分器112に送られる。
【0007】この差分器112では、ブロック分割器1
11からのデータと後述するフレーム間予測画像データ
との差分をとり、その出力を後述するフレーム間予測符
号化がなされるフレームのデータとして切換スイッチ1
13の被切換端子bに送る。また、当該切換スイッチ1
13の被切換端子aには、上記ブロック分割器111か
らのデータが後述するフレーム内符号化がなされるフレ
ームのデータとして供給される。
【0008】上記切換スイッチ113を介したブロック
単位のデータはDCT回路114によって離散コサイン
変換(DCT)処理され、得られた係数データ(以下、
DCT係数データと呼ぶ)が量子化器115に送られ
る。当該量子化器115では、所定の量子化ステップ幅
で上記DCT係数データを量子化し、この量子化した係
数(以下、量子化係数データと呼ぶ)がジグザグスキャ
ン回路116に送られる。なお、上記量子化器115に
おける量子化ステップ幅としては、外部から与えられた
量子化スケールと、量子化マトリクスとの積が使用され
る。外部から与える量子化スケールはマクロブロック内
では一定であるが、量子化マトリクスはマクロブロック
内の係数それぞれに値を設定できるものである。
【0009】当該ジグザグスキャン回路116では、上
記量子化係数データを図21に示すようにいわゆるジグ
ザグスキャン順に並べ換え、その出力を可変長符号化回
路117に送る。この可変長符号化回路117では、上
記ジグザグスキャン回路116の出力データを可変長符
号化(VLC)し、その出力を出力バッファ118に送
ると共に、当該可変長符号化処理により発生した符号量
を示す情報を、量子化ステップ制御器119に送る。量
子化ステップ制御器119は、可変長符号化回路117
からの符号量を示す情報に基づいて量子化器115の量
子化ステップ幅を制御する。また、上記出力バッファ1
18からは、所定レートで上記可変長符号化による圧縮
符号化がなされた符号化データが読み出され、この符号
化データが出力端子102から出力される。
【0010】一方、上記量子化器115から出力された
量子化係数データは、逆量子化器127によって逆量子
化され、さらに逆DCT回路126によって逆DCT処
理される。当該逆DCT回路126の出力データは、加
算器125に送られる。
【0011】この加算器125には、フレーム間予測符
号化のフレームのときにオンとなる切換スイッチ124
を介した動き補償器121からのフレーム間予測画像デ
ータも供給され、ここで当該フレーム間予測画像データ
と上記逆DCT回路126の出力データとの加算が行わ
れる。この加算器125の出力データは、フレームメモ
リ122に一時的に蓄えられた後、動き補償器121に
送られる。
【0012】当該動き補償器121は、上記動き検出器
120によって検出された動きベクトルに基づいて動き
補償を行い、これによって得たフレーム間予測画像デー
タを出力する。
【0013】以下、上記図18の従来の画像圧縮装置の
具体的な動作について詳細に説明する。ここで、説明の
ために以下のように各フレームの呼び名を定義する。
【0014】先ず、表示順にフレームを並べたとき、そ
れぞれをI0,B1,B2,P3,B4,B5,P6,
B7,B8,I9,B10,B11,B12,・・・・
・と呼ぶこととする。これらのフレームのうち、I,
P,Bは、後に説明するが、圧縮方法の種類を示し、こ
れらI,P,Bの次の数字は、単純に表示順を示してい
る。
【0015】カラー動画像符号化方式の国際標準化作業
グループであるいわゆるMPEG(Moving Picture Exp
ert Group)のうち、例えばMPEG1では、この様な画
像を圧縮するために、以下のようにすることが規定され
ている。
【0016】先ず、I0の画像を圧縮する。
【0017】次に、P3の画像を圧縮するのだが、P3
そのものを圧縮するのではなく、P3とI0の画像との
差分データを圧縮する。
【0018】その次に、B1の画像を圧縮するのだが、
B1そのものを圧縮するのではなく、B1とI0或い
は、B1とP3との差分データ或いはI0とP3の平均
値との差分(いずれか情報の少ない方)を圧縮する。
【0019】その次に、B2の画像を圧縮するのだが、
B2そのものを圧縮するのではなく、B2とI0或い
は、B2とP3との差分データ或いはI0とP3の平均
値との差分(どちらか情報の少ない方を選んで)を圧縮
する。
【0020】次に、P6の画像を圧縮するのだが、P6
そのものを圧縮するのではなく、P6とP3の画像との
差分データを圧縮する。
【0021】上述したような処理を順番に並べて表す
と、 となる。このようにエンコード順は、I0,P3,B
1,B2,P6,B4,B5,P9,B7,B8,I
9,P12,B10,B11,・・・・のように、表示
順とは順番が入れ替わる。圧縮後のデータ(符号化デー
タ)はこの順番に並ぶことになる。
【0022】以下、上述したことを図18の構成の動作
と共にさらに詳しく述べる。
【0023】1枚目の画像(すなわちI0)のエンコー
ドでは、先ず、上記フレームメモリ110から1枚目に
圧縮すべき画像のデータが、ブロック分割器111によ
ってブロック化される。このブロック分割器111から
は、前記Y0,Y1,Y2,Y3,Cb,Crの順にブ
ロック毎のデータが出力され、被切換端子a側に切り換
えられた切換スイッチ113を介してDCT回路114
に送られる。このDCT回路114では、それぞれのブ
ロックについて縦横2次元の離散コサイン変換処理を行
う。これにより、時間軸であったデータが周波数軸上の
データに変換される。
【0024】このDCT回路114からのDCT係数デ
ータは、量子化器115に送られ、当該量子化器115
で所定の量子化ステップ幅で量子化される。その後、こ
の量子化係数データは、ジグザグスキャン回路116に
よって図21のようにジグザグ順に並べ変えられる。こ
のようにジグザグ順に並べると、後ろへ行くほど、その
係数は周波数成分の高い係数となるから、一般的に係数
の値は後ろの方が小さくなる傾向にある。したがって、
ある値Sで量子化すると、後ろへ行くほど、その結果は
0になる頻度が増し、結果的に高域の成分が切り落とさ
れることになる。
【0025】その後、この量子化後の係数は、可変長符
号化(VLC)回路117へ送られ、ここでいわゆるハ
フマンコーディングが施される。この結果得られる圧縮
されたビットストリームは、出力バッファ118に一旦
蓄えられた後、一定のビットレートで送出される。当該
出力バッファ118は、不規則に発生するビットストリ
ームを一定のビットレートで送出できるようにするため
の緩衝のためのメモリである。
【0026】以上の様に1枚の画像だけ単独で圧縮する
ことをフレーム内(イントラ:Intra )符号化と言い、
この画像をIピクチャと呼ぶ。
【0027】したがって、デコーダが上記のIピクチャ
のビットストリームを受信した場合は、以上に述べたこ
とを逆にたどり、1枚目の画像を完成させる。
【0028】次に、2枚目の画像(すなわちP3)のエ
ンコードでは、以下のようになされる。
【0029】すなわち、この2枚目以降もIピクチャと
して圧縮してビットストリームを作っても良いが圧縮率
を上げるには、連続する画像の内容には相関があること
を利用して、以下の様な方法で圧縮する。
【0030】先ず、動き検出器120では、2枚目の画
像を構成するマクロブロック毎に、1枚目の画像(I
0)の中からそれに良く似たパターンを捜し出し、それ
を動きベクトルという(x,y)の相対位置の座標とし
て表現する。
【0031】また、2枚目の画像ではそれぞれのブロッ
クを、上記Iピクチャの場合のようにそのままDCT回
路114に送るのではなく、そのブロック毎の動きベク
トルに従って一枚目の画像から引っ張ってきたブロック
との差分のデータ(差分器112による差分データ)
を、DCT回路114へ送るようにする。なお、動きベ
クトルの検出方法としては、ISO/IEC 11172-2
annex D.6.2 に詳細に述べられているためここでは省略
する。
【0032】ここで、例えば上記動きベクトルによって
示された一枚目の画像のパターンと、これから圧縮しよ
うとするブロックのパターンとの間で、相関が非常に強
くなっていれば、その差分データは非常に小さくなり、
したがって、上記フレーム内(イントラ)符号化で圧縮
するよりも、上記動きベクトルと上記差分データとを符
号化した方が、圧縮後のデータ量は小さくなる。
【0033】このようなノンイントラの圧縮方法を、フ
レーム間(インター:Inter)予測符号化と呼んでいる。
ただし、常に差分データが少なくなるわけではなく、絵
柄(画像内容)によっては、差分を取るよりも、上記フ
レーム内符号化で圧縮した方が、圧縮率が上がる場合が
ある。このような場合は、上記フレーム内符号化で圧縮
する。フレーム間予測符号化にするか、フレーム内符号
化にするかは、マクロブロック毎に異なる。
【0034】以上のことを図18の画像圧縮装置(エン
コーダ)に即して説明すると、先ず、フレーム間予測符
号化を行うためには、エンコーダ側でたえずデコーダ側
で作られる画像と同じ画像を作っておく必要がある。
【0035】そのためにエンコーダ内には、デコーダと
同じ回路が存在する。その回路をローカルデコーダ(局
部復号器)と呼ぶ。図18の逆量子化器127と逆DC
T回路126と加算器125とフレームメモリ122と
動き補償器121が当該ローカルデコーダに対応し、フ
レームメモリ122内に記憶される画像のことをローカ
ルデコーデッドピクチャ(Local decoded picture)又は
ローカルデコーデッドデータ(Local decoded data)と呼
ぶ。これに対して、圧縮前の画像のデータは、オリジナ
ルピクチャ(Original picture)又はオリジナルデータ(O
riginal data)と呼ぶ。
【0036】なお、前述した1枚目のIピクチャの圧縮
時にも、上記ローカルデコーダを通して復号化された1
枚目の画像が、上記フレームメモリ122内に格納され
る。ここで、注意すべきことは、このローカルデコーダ
によって得られる画像は、圧縮前の画像ではなく、圧縮
後復元した画像であり、圧縮による画質劣化のある、デ
コーダが復号化する画像とまったく同じ画像であるとい
うことである。
【0037】このような状態のエンコーダに2枚目の画
像(P3)のデータ(Original data)が入ってくるわけ
だが(この段階ですでに、動きベクトルは検出済でなけ
ればならない)、データはブロック毎に動きベクトルを
持ち、このベクトルが動き補償器(MC:Motion Compensa
tion)121に与えられる。当該動き補償器121は、
その動きベクトルの示すローカルデコーデッドピクチャ
上のデータ(動き補償データ:MC data:1マクロブロッ
ク)を上記フレーム間予測画像データとして出力する。
【0038】上記2枚目のオリジナルデータとこの動き
補償データ(フレーム間予測画像データ)のピクセル毎
の、差分器112による差分データが、上記DCT回路
114に入力される。それからの後の圧縮方法は、基本
的にIピクチャと同じである。上述のような圧縮方法に
よって圧縮する画像をPピクチャ(Predicted picture)
と呼ぶ。
【0039】さらに詳しく説明すると、Pピクチャにお
いてすべてのマクロブロックがフレーム間予測符号化で
圧縮するとは限らず、フレーム内符号化で圧縮する方が
効率が良いと判断されるときは、そのマクロブロックは
当該フレーム内符号化で符号化を行う。
【0040】すなわち、Pピクチャにおいても、マクロ
ブロック毎に、フレーム内符号化によるか(このマクロ
ブロックをイントラマクロブロックと呼ぶ)、又はフレ
ーム間予測符号化によるか(このマクロブロックをイン
ターマクロブロックと呼ぶ)のどちらかを選択して圧縮
を行う。
【0041】上述のように、上記ローカルデコーダで
は、量子化器115の出力データが、逆量子化器127
で逆量子化され、さらに逆DCT回路126で逆DCT
処理された後、エンコード時に動き補償データ(MC dat
a )と足され最終的なローカルデコーデッドピクチャと
なる。
【0042】次に、3枚目の画像(すなわちB1)のエ
ンコードでは、以下のようになされる。
【0043】上記3枚目の画像(B1)のエンコードで
は、I0,P3の2枚の画像それぞれに対する動きベク
トルを探索する。ここで、I0に対する動きベクトルを
フォワードベクトル(forward Vector)MVf(x,y) と
呼び、P3に対する動きベクトルをバックワードベクト
ル(Backward Vector)MVb(x,y) と呼ぶ。
【0044】この3枚目の画像についても差分データを
圧縮するわけであるが、どのデータを圧縮するのかが、
問題である。この場合も一番情報量が少なくなるものと
の差分を取れば良い。このときの圧縮方法の選択肢とし
ては、 (1)フォワードベクトルMVf(x,y) の示すI0上の
データとの差分 (2)バックワードベクトルMVb(x,y) の示すP3上
のデータとの差分 (3)フォワードベクトルMVf(x,y) の示すI0上の
データとバックワードベクトルMVb(x,y) の示すP3
上のデータの平均値との差分 (4)差分データは使わない(フレーム内符号化)の4
つである。マクロブロック毎にこの4種類の圧縮方法か
ら一つが選択される。上記圧縮方法の選択肢のうちの
(1),(2),(3)の場合は、それぞれの動きベク
トルも動き補償器121に送られ、差分器121ではそ
の動き補償データとの差分をとり、これがDCT回路1
14に送られる。上記圧縮方法の選択肢のうちの(4)
の場合は、そのままのデータがDCT回路114へ送ら
れる。
【0045】上述した1枚目、2枚目のエンコードの処
理の結果、ローカルデコーデッドピクチャを格納するフ
レームメモリ122には、I0,P3の2枚のピクチャ
が、復元されているのでこのようなことが可能である。
【0046】次に、4枚目の画像(すなわちB2)のエ
ンコードでは、以下のようになされる。
【0047】上記4枚目の画像(B2)のエンコードで
は、上述した3枚目(B1)のエンコード方法のところ
の説明文で、B1をB2に置き換えたこと以外は、上記
3枚目のエンコードと同じ方法で圧縮する。
【0048】次に、5枚目の画像(すなわちP6)のエ
ンコードでは、以下のようになされる。
【0049】上記5枚目の画像(P6)のエンコードで
は、上述した2枚目(P3)のエンコード方法のところ
の説明文で、P3をP6に、I0をP3に置き換えただ
けで、他は同じ説明となる。
【0050】6枚目以降は、上述の繰り返しとなるので
説明は省略する。
【0051】また、MPEGにおいては、GOP(Grou
p Of Picture)と呼ばれるものが規定されている。
【0052】すなわち、何枚かのピクチャの集まりがグ
ループオブピクチャ(GOP)と呼ばれており、当該G
OPは符号化データ(圧縮後のデータ)上で見て連続し
た画像の集まりでなくてはならないものである。また、
GOPはランダムアクセスを考慮したもので、そのため
には符号化データ上で見てGOPの最初に来るピクチャ
は上記Iピクチャである必要がある。さらに、表示順
(ディスプレイ順)でGOPの最後は、I又はPピクチ
ャでなくてはならない。
【0053】図22には、最初が4枚のピクチャからな
るGOPで、それ以降が6枚のピクチャからなるGOP
となる例を挙げる。なお、図22のAはディスプレイ順
を示し、図22のBは符号化データ順を示している。
【0054】この図22において、GOP2に注目する
と、B4,B5はP3,I6から形成されるため、例え
ばランダムアクセスでI6にアクセスされると、P3が
無いため、B4,B5は正しく復号化できない。このよ
うにGOP内だけで正しく復号化できないGOPは、ク
ローズドGOP(Closed GOP)でないという。
【0055】これに対し、もしB4,B5がI6だけし
か参照していないとしならば、例えばランダムアクセス
でI6にアクセスしても、P3は必要ないため、これら
B4,B5は正しく復号化できることになる。このよう
にGOP内だけの情報で、完全に復号化できるGOPを
クローズドGOP(Closed GOP)と呼ぶ。
【0056】以上のような圧縮方法の選択の中から一番
効率の良い方法で圧縮するわけであるが、その結果発生
する符号化データ(Coded data)の量は、入力画像にも
依存し、実際に圧縮してみないと判らない。
【0057】しかし、圧縮後のデータのビットレートを
一定にするためにコントロールすることも必要である。
当該コントロールを行うためのパラメータは、量子化器
115に与える前記符号量を表す情報としての量子化ス
テップ(又は量子化スケール:Q-scale )である。同じ
圧縮方法でも、上記量子化ステップを大きくすれば発生
ビット量は減り、小さくすれば増える。
【0058】この量子化ステップの値は、次のようにし
て制御する。
【0059】エンコーダには、圧縮後のデータを一定の
ビットレートにするために、出力に緩衝バッファ(出力
バッファ118)が設けられており、これによって画像
毎のある程度のデータ発生量の差は吸収できるようにな
されている。
【0060】しかし、定められたビットレートを超える
ようなデータの発生が続けば、出力バッファ118の残
量が増加し、ついにはオーバーフロウを起こすことにな
る。逆にビットレートを下回るデータの発生が続けば出
力バッファ118の残量は減少し、最後にはアンダーフ
ロウを引き起こすことになる。
【0061】したがって、エンコーダは、出力バッファ
118の残量をフィードバックすることにより、前記量
子化ステップ制御器119が量子化器115の量子化ス
テップをコントロールし、ここで出力バッファ118の
残量が少なくなればあまり圧縮しないように量子化ステ
ップを小さくなるよう制御し、出力バッファ118の残
量が多くなれば圧縮率を高くするように量子化ステップ
を大きくするようにコントロールを行うようにしてい
る。
【0062】また、前述した圧縮方法(前記フレーム内
符号化やフレーム間予測符号化)によって発生する符号
化データ量の範囲には、大きな差がある。
【0063】特にフレーム内符号化方式で圧縮をすると
大量のデータが発生するため、出力バッファ118の空
き容量が小さい場合には量子化ステップ幅を大きくしな
ければならず、場合によっては量子化ステップ幅を最大
にしてもバッファ118のオーバーフロウを招くかもし
れない。よしんばバッファ118に収まったとしても量
子化ステップが大きければフレーム内符号化の画像は後
のフレーム間予測符号化の画質に影響するので、フレー
ム内符号化での圧縮を行う前には出力バッファ118に
十分な空き容量が必要である。
【0064】したがって、予め定められた順序の圧縮方
法を決めておき、フレーム内符号化の前には十分な出力
バッファ118の空き容量を確保するように、量子化ス
テップ制御器119は量子化ステップ幅のフィードバッ
クコントロールを行うようにしている。
【0065】以上のようにして一定レートの符号化デー
タに抑えることが可能となる。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記従来の画
像圧縮装置においては、上述したように、出力バッファ
118がオーバーフロウしそうになったときに、量子化
ステップ幅を最大にするようなフィードバックコントロ
ールを行って量子化器115からの発生ビット量を最小
限に抑えることで、当該出力バッファ118がオーバー
フロウしてしまうことを防止する(すなわち空き領域を
確保する)ようにしている。
【0067】ところが、出力バッファ118がオーバー
フロウしそうになったときに、その発生ビット量を最小
限に抑えようとして量子化ステップ幅を最大にしたとし
ても、DCT係数がそれ以上に大きければビットが発生
してしまい、最悪の場合レートコントロールしきれずに
上記出力バッファ118がオーバーフロウしてしまう虞
れがある。このように、レートコントロールを量子化ス
テップ幅の制御(すなわち量子化数の制御)だけに頼る
と、確実に量子化後のデータ発生量を抑制することがで
きない。
【0068】さらに、上記従来の画像圧縮装置において
は、通常のレートコントロール時でも確実にビット発生
量を抑えることができる手段がなく、また、画質をなる
べく落とさないようなレートコントロールもできない。
【0069】そこで、本発明はこの様な実情に鑑みてな
されたものであり、DCT係数の大きさによらずにレー
トコントロールが可能で、通常のレートコントロール時
でも確実にビット発生量を抑えることができ、さらに画
質の劣化を最小限にすることが可能なレートコントロー
ルも可能な画像圧縮方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0070】
【課題を解決するための手段】本発明の画像圧縮方法及
び装置は、時間軸上の入力画像データを複数画素毎にブ
ロック化して周波数軸上の複数の係数データに変換し、
この複数の係数データを圧縮符号化した複数の符号化デ
ータを蓄積して所定レートで出力する画像圧縮方法であ
り、上記符号化データの蓄積時のデータ量に応じて、上
記圧縮符号化前の上記ブロック毎の複数の係数データの
うちの所定の係数データを強制的にゼロにすることによ
り、上述の課題を解決する。
【0071】すなわち、本発明によれば、圧縮符号化前
のブロック毎の複数の係数データのうちの所定の係数デ
ータを強制的にゼロにするようにしているため、符号化
データの蓄積時にオーバーフロウして破綻することはな
い。
【0072】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照にしながら説明する。
【0073】図1には本発明にかかる第1の具体例の画
像圧縮装置の概略構成を示す。
【0074】この図1に示す第1の具体例の画像圧縮装
置において、入力端子1には、前記図19に示したよう
なディジタル化された画像データが供給される。この入
力端子1に供給された入力画像データは、当該入力画像
データを一時的に蓄えて然るべき順番に入れ替えるため
のフレームメモリ10を介して、動き検出器20とブロ
ック分割器11に送られる。
【0075】当該ブロック分割器11は、フレームメモ
リ10から供給されたそれぞれのフレームのデータを、
前記図20で示したように8×8ピクセルのブロックの
データに分割する。このブロック分割器11からのマク
ロブロック単位のデータは差分器12に送られる。
【0076】当該差分器12では、ブロック分割器11
からのデータと後述するフレーム間予測画像データとの
差分をとり、その出力をフレーム間予測符号化がなされ
るフレームのデータとして切換スイッチ13の被切換端
子bに送る。また、当該切換スイッチ13の被切換端子
aには、上記ブロック分割器11からのデータがフレー
ム内符号化がなされるフレームのデータとして供給され
る。
【0077】上記切換スイッチ13を介したブロック単
位のデータはDCT回路14によって離散コサイン変換
(DCT)処理され、得られた係数データ(DCT係数
データ)が圧縮手段の一部である量子化器15に送られ
る。
【0078】当該量子化器15では、所定の量子化ステ
ップ幅で上記DCT係数データを量子化し、この量子化
した係数データ(量子化係数データ)がジグザグスキャ
ン回路16に送られる。
【0079】当該ジグザグスキャン回路16では、上記
量子化係数データを前記図21で示したようにジグザグ
スキャン順に並べ換える。このジグザグスキャン回路1
6からの出力データは、後述する係数制御回路31を介
して、可変長符号化回路17に転送される。
【0080】この可変長符号化回路17では、上記供給
されたデータを可変長符号化(VLC)し、その出力デ
ータを出力バッファ18に送る。上記出力バッファ18
から一定レートで読み出されたデータは圧縮符号化がな
された符号化データとして出力端子2から出力される。
【0081】この出力端子2から出力された符号化デー
タは、例えば、いわゆるハードディスク,フレキシブル
ディスク等の磁気ディスク、光ディスク,光磁気ディス
ク,相変化型ディスク,有機色素を用いたディスク等の
ディスク状記録媒体や、磁気テープ等のテープ状記録媒
体、或いはICカードのような半導体メモリ等の各種記
録媒体に記録されたり、復号化されて映像信号が復元さ
れ、ブラウン管(CRT)や、液晶ディスプレイ,プラ
ズマディスプレイ,フィールド・エミッションディスプ
レイ等のフラット・パネル・ディスプレイ等の表示装置
に直接送られて表示される。
【0082】また、出力バッファ18からは、当該出力
バッファ18が格納しているデータ量情報(言い換える
とバッファの空き領域がどのくらいあるかを示す情報)
が出力され、このデータ量情報が後述する調整量設定回
路30に送られるようになっている。
【0083】一方、上記量子化器12からの量子化係数
データは、逆量子化器27によって逆量子化され、さら
に逆DCT回路26によって逆DCT処理される。当該
逆DCT回路26の出力データは、加算器25に送られ
る。
【0084】この加算器25には、フレーム間予測符号
化のフレームのときにオンとなる切換スイッチ24を介
した動き補償器21からのフレーム間予測画像データも
供給され、したがって当該加算器25では当該データと
上記逆DCT回路26の出力データとの加算が行われ
る。この加算器25の出力データは、フレームメモリ2
2に一時的に蓄えられた後、動き補償器21に送られ
る。
【0085】当該動き補償器21は、上記動き検出器3
8が検出した動きベクトルに基づいて動き補償を行い、
これによって得たフレーム間予測画像データを、上記切
換スイッチ4及び差分器12に出力する。
【0086】ところで、本発明の第1の画像圧縮装置で
は、出力バッファ18のデータ蓄積量に応じて、前記ジ
グザグスキャン回路16から前記図21に示したジグザ
グスキャン順で供給される前記8×8ピクセルの1ブロ
ック分の量子化係数データを、全てそのまま通過させた
り、先頭からn個分の量子化係数データだけを残して残
りの量子化係数データを強制的に0にしたりするような
調整を行うことで、レートコントロールを行うようにし
ている。すなわち、本具体例の画像圧縮装置では、出力
バッファ18に十分な空き領域があってレートコントロ
ールの必要性が低いときには、前記ジグザグスキャン回
路16からのジグザグスキャン順の量子化係数データを
全てそのまま通過させるが、可変長符号化回路17から
の出力データ量が多過ぎて出力バッファ18がオーバー
フロウしそうになっているときには、ジグザグスキャン
順の先頭である直流成分の量子化係数データから高周波
数側に向かってn個分の量子化係数データを残し、残り
のより高周波数側の量子化係数データを0にする調整を
行ってレートコントロールを行うようにしている。
【0087】このようなことを行うため、本実施例の画
像圧縮装置は、図1に示すように、ジグザグスキャン回
路16の後段に、係数制御手段として、係数調整回路3
1及び調整量設定回路30を設け、上記調整量設定回路
30に対して上記出力バッファ18からデータ蓄積量を
示すデータ量情報を送るようにしている。
【0088】上記調整量設定回路30は、上記出力バッ
ファ18から供給されるデータ量情報に基づいて、係数
調整回路31において前記先頭から残す量子化係数デー
タの数を示す前記nの値を設定し、当該設定したnの値
を示す制御データを係数調整回路31に送る。ここで、
上記制御データが示すnの値は、例えば0≦n<64と
する。ただし、n=0のときには係数調整回路31にお
いて全ての量子化係数データを残す(量子化係数データ
全てをそのまま可変長符号化回路17に転送する)もの
とする。より具体的に言うと、当該調整量設定回路30
は、出力バッファ18からのデータ量情報が当該出力バ
ッファ18に十分な空き領域があることを示していると
きには、上記制御データとしてn=0を設定し、一方、
出力バッファ18がオーバーフロウしそうになっている
ときには、当該出力バッファ18からのデータ量情報に
応じて上記制御データとしてのnの値を63から徐々に
小さくする設定を行う。
【0089】係数調整回路31は、上記調整量設定回路
30からの制御データが示すnの値に応じて、ジグザグ
スキャン回路16から供給されたジグザグスキャン順の
量子化係数データを、全てそのまま通過させたり、先頭
からn個分の量子化係数データだけを残して残りの量子
化係数データを強制的に0にしたりするような調整を行
う。より具体的に言うと、係数調整回路31では、上記
調整量設定回路30からの制御データが示すnの値が0
であるときには前記ジグザグスキャン回路16からのジ
グザグスキャン順の量子化係数データを全てそのまま通
過させ、上記制御データが示すnの値が0以外の1〜6
3の値となっているときには、当該nの値に応じて前記
先頭から順に量子化係数データを残し、残りを0にする
ような調整を行う。
【0090】ただし、制御データの前記nを1としたと
きには、係数調整回路31を通過する量子化係数データ
が直流成分に対応する量子化係数データのみとなり、残
りの量子化係数データは全て0にできるので、データ発
生量を確実に減らせるが、この場合、最終的に得られる
画像が前記ブロックの大きさに対応するモザイク状の画
像となって好ましくないため、前記調整量設定回路30
では画質の低下が、より少なくなるように早めに前記n
の値を制御するようにしている。
【0091】ここで、上述した第1の実施例の画像圧縮
装置における上記レートコントロールのための処理を、
図2を用いて説明する。
【0092】この図2において、ステップS11では、
ジグザグスキャン回路16からの前記ジグザグスキャン
順の量子化係数データが係数調整回路31に入力され
る。
【0093】ステップS12では、当該供給された量子
化係数データが前記8×8のブロックの最初のデータ
(すなわちジグザグスキャン順の先頭のデータ)である
か否かの判定がなされる。当該ステップS12におい
て、Yesと判定した場合にはステップS13に進み、
当該ステップS13で量子化係数データの前記ジグザグ
スキャン順での先頭からの順番に対応するカウント値を
1にリセットした後に、ステップS15に進む。一方、
ステップS12において、Noと判定した場合にはステ
ップS14に進み、当該ステップS14で上記カウント
値に1を加えた後、ステップS15に進む。
【0094】ステップS15では、前記制御データのn
の値が0か否かの判定を行う。このステップS15にお
いてn=0と判定した場合には、この制御データは出力
バッファ18に十分な空き領域があることを示している
ため、ステップS16にてジグザグスキャン回路16か
ら供給された全ての量子化係数データを残し、ステップ
S19にてこれら量子化係数データをそのまま可変長符
号化回路17に転送する。一方、ステップS15におい
て、nが0でないと判定した場合には、ステップS17
に進む。
【0095】ステップS17では制御データのnの値と
前記カウント値とを比較し、ここでn<カウント値であ
ると判定したときには、ステップS18にて当該nより
大きいカウント値に対応する量子化係数データを0にし
た後、ステップS19の処理に進む。また、当該ステッ
プS17においてカウント値がn以下であると判定した
ときには、当該カウント値に対応する量子化係数データ
を残して、ステップS19の処理に進む。
【0096】上述したように、本発明の第1の具体例の
画像圧縮装置においては、出力バッファ18のデータ蓄
積量に応じて量子化係数データを0にすることで、出力
バッファ18のオーバーフロウを防止することができる
と共に、ジグザグスキャン順で後ろの方の量子化係数デ
ータすなわち削除したとしても目立たない高周波数成分
に対応する量子化係数データから削るようにしているた
め、レートコントロールを行っても画質の劣化を抑える
ことが可能となる。
【0097】また、図1の構成では、レートコントロー
ルのために量子化係数データを強制的に0にし、その後
当該量子化係数データを可変長符号化回路17に送るよ
うにしているが、当該可変長符号化回路17における可
変長符号化は連続した0が続けば圧縮率が高まる性質を
有するものであるため、本具体例の画像圧縮装置によれ
ば、より圧縮効率を上げることが可能となる。
【0098】さらに、本具体例では、調整量設定回路3
0において出力バッファ18からのデータ量情報に応じ
て前記nの値を変化させ、係数調整回路31において上
記nの値に応じて量子化係数データを0にすることのみ
で、レートコントロールを実現しているため、制御が簡
単で、かつnの値を変化させる等のことを実際に行うこ
とになる具体的手段(例えばCPUなど)の負担も非常
に少ないものとなっている。
【0099】その他、図示は省略しているが、例えばイ
ントラ/ノンイントラのマクロブロック別に上記nの値
をセットすることも可能であり、このようにすれば、レ
ートコントロールの際に、例えば画質に対する影響が大
きいイントラの画像はあまり情報量を落とさず、ノンイ
ントラの画像は情報量を落とすなどの制御を行うことも
できるようになる。
【0100】次に、上述した第1の具体例の構成では、
ジグザグスキャン回路16とそれに続く係数調整回路3
1を量子化回路15と可変長符号化回路17の間に配置
するようにしているが、図3に示す第2の具体例の構成
のように、DCT回路14と量子化回路15との間にジ
グザグスキャン回路16と係数調整回路31を配置する
ことも可能である。なお、この図3では、図1と同じ部
分については図示を省略しており、図3の端子38には
前記切換スイッチ13からの出力データが供給され、端
子37には出力バッファ18からのデータ量情報が供給
され、また可変長符号化回路17からの出力データは端
子39を介して出力バッファ18に送られるようになっ
ている。また、この図3の構成の場合、ローカルデコー
ダには例えばDCT回路14の出力データが直接送ら
れ、逆量子化器27を省略することができる。
【0101】この第2の具体例の構成において、ジグザ
グスキャン回路16はDCT回路14からのブロック単
位のDCT係数データに対して前述同様のジグザグスキ
ャン処理を行い、調整量設定回路30は第1の具体例装
置の場合と同様なものである。また、係数調整回路31
では、前記調整量設定回路30からの制御データが示す
nの値に応じて、上記ジグザグスキャン回路16から供
給されたジグザグスキャン順のDCT係数を、全てその
まま通過させたり、先頭からn個分のDCT係数データ
だけを残して残りのDCT係数データを強制的に0にし
たりするような調整を行う。
【0102】この第2の具体例の画像圧縮装置における
レートコントロールのための処理は、図4に示すように
なる。
【0103】この図4において、ステップS1では、ジ
グザグスキャン回路16からの前記ジグザグスキャン順
のDCT係数データが係数調整回路31に入力される。
【0104】ステップS2では、当該供給されたDCT
係数データが前記8×8のブロックの最初のデータ(す
なわちジグザグスキャン順の先頭のデータ)であるか否
かの判定がなされる。当該ステップS2において、Ye
sと判定した場合にはステップS3に進み、当該ステッ
プS3でDCT係数データの前記ジグザグスキャン順で
の先頭からの順番に対応するカウント値を1にリセット
した後に、ステップS5に進む。一方、ステップS2に
おいて、Noと判定した場合にはステップS4に進み、
当該ステップS4で上記カウント値に1を加えた後、ス
テップS5に進む。
【0105】ステップS5では、前記制御データのnの
値が0か否かの判定を行う。このステップS5において
n=0と判定した場合には、この制御データは出力バッ
ファ18に十分な空き領域があることを示しているた
め、ステップS6にてジグザグスキャン回路16から供
給された全てのDCT係数データを残し、ステップS9
にてこれらDCT係数データをそのまま量子化器15に
転送する。一方、ステップS5において、nが0でない
と判定した場合には、ステップS7に進む。
【0106】ステップS7では制御データのnの値と前
記カウント値とを比較し、ここでn<カウント値である
と判定したときには、ステップS8にて当該nより大き
いカウント値に対応するDCT係数データを0にした
後、ステップS9の処理に進む。また、当該ステップS
7においてカウント値がn以下であると判定したときに
は、当該カウント値に対応するDCT係数データを残し
て、ステップS9の処理に進む。
【0107】上述したように、本発明の第2の具体例の
画像圧縮装置においては、出力バッファ18のデータ蓄
積量に応じてDCT係数データを0にすることで、出力
バッファ18のオーバーフロウを防止することができる
と共に、ジグザグスキャン順で後ろの方のDCT係数デ
ータすなわち削除したとしても目立たない高周波数成分
に対応するDCT係数データから削るようにしているた
め、レートコントロールを行っても画質の劣化を抑える
ことが可能となる。
【0108】また、図3の構成では、レートコントロー
ルのためにDCT係数データを強制的に0にし、その後
当該DCT係数データを量子化器15に送り、さらに可
変長符号化回路17に送るようにしているため、第1の
具体例同様に可変長符号化回路17での可変長符号化に
おいて、より圧縮効率を上げることが可能となる。
【0109】さらに、第2の具体例でも、調整量設定回
路30において出力バッファ18からのデータ量情報に
応じて前記nの値を変化させ、係数調整回路31におい
て上記nの値に応じてDCT係数データを0にすること
のみで、レートコントロールを実現しているため、制御
が簡単で、かつnの値を変化させる等のことを実際に行
うことになる例えばCPUなどの負担も非常に少ないも
のとなっている。
【0110】その他、当該第2の具体例においても、例
えばイントラ/ノンイントラのマクロブロック別に上記
nの値をセットすることも可能であり、このようにすれ
ば、レートコントロールの際に、例えば画質に対する影
響が大きいイントラの画像はあまり情報量を落とさず、
ノンイントラの画像は情報量を落とすなどの制御を行う
こともできるようになる。
【0111】なお、前記第1,第2の具体例装置の調整
量設定回路30における上記nと上記出力バッファ18
からのデータ量情報との関係は、例えば、以下のように
設定することができる。なお、以下のDは出力バッファ
内のデータ量の割合を示す。
【0112】 0≦D<30% → n=0 30≦D<40% → n=60 40≦D<50% → n=50 50≦D<60% → n=40 60≦D<70% → n=30 70≦D<80% → n=20 80≦D<90% → n=10 90≦D<100% → n=1 次に、第3の具体例として、予め全て例えば1の値から
なる量子化マトリクステーブル(以下、マトリクスZと
呼ぶ)を用意しておき、出力バッファ18からのデータ
量情報に応じて、上記マトリクスZの中の1を0に変更
し、このマトリクスZの各値をジグザグスキャン回路1
6の各出力係数データに乗算することで、レートコント
ロールを行うようにすることも可能である。
【0113】この第3の具体例のようなマトリクスZを
用いたレートコントロールを実現するための構成では、
ジグザグスキャン回路16の後段に、全て1の値からな
るマトリクスZの各値を出力バッファ18からのデータ
量情報に応じて0に変更するマトリクス設定回路と、当
該マトリクス設定回路からのマトリクスZの各値を、ジ
グザグスキャン回路16から出力された係数データにそ
れぞれ乗算する係数調整回路とを設けることになる。
【0114】当該第3の具体例においても、前述した第
1の具体例のようにジグザグスキャン回路16を量子化
器15の後に配置する場合と、第2の具体例のようにジ
グザグスキャン回路16をDCT回路14の後に配置す
る場合の2種類の構成を考えることができ、いずれにお
いても前述した第1,第2の具体例と準ずる動作を行う
ことになる。
【0115】ここでは、一例として、図5に示すよう
に、前記第2の具体例同様のDCT回路14の後にジグ
ザグスキャン回路16を配置する例を用いて、第3の具
体例の説明を行う。なお、この図5でも、前記図3と同
様に、図1と同じ部分については図示を省略しており、
図5の端子38には前記切換スイッチ13からの出力デ
ータが供給され、端子37には出力バッファ18からの
データ量情報が供給され、また可変長符号化回路17か
らの出力データは端子39を介して出力バッファ18に
送られるようになっている。また、端子38から供給さ
れたデータは、DCT回路14にてDCT係数データに
なされ、これがジグザグスキャン回路16にてジグザグ
スキャン処理される。当該ジグザグスキャン回路16か
らのデータは、マトリクス設定回路36から出力バッフ
ァ18のデータ量情報応じて変更されたマトリクスZの
各値が供給されるマトリクス係数調整回路35を介して
量子化器15に送られ、当該量子化器15からの量子化
係数データが可変長符号化回路17に送られる。
【0116】ここで、上記DCT回路14からの出力さ
れるブロック単位のDCT係数データが、例えば図6に
示すような直流成分から順にA00,A01,A10,・・
・,A77のようなデータであるとする。このデータは、
ジグザグスキャン回路16によって前記図21に示した
ようにジグザグスキャンされて係数調整回路35に送ら
れることになる。
【0117】このとき、上記マトリクス設定回路36
は、上記出力バッファ18から供給されるデータ量情報
に応じて、全て1の値からなる8×8のマトリクスZの
各値をそのまま係数調整回路35に送るか、或いは、マ
トリクスZの各値を0にすることを行って係数調整回路
35に送ることを行う。すなわち、当該マトリクス設定
回路36は、出力バッファ18からのデータ量情報が当
該出力バッファ18に十分な空き領域があることを示し
ているときには、上記全て1のマトリクスZをそのまま
係数調整回路35に送り、一方、出力バッファ18がオ
ーバーフロウしそうになっているときには、当該出力バ
ッファ18からのデータ量情報に応じて上記マトリクス
Zの各値を徐々に0にして係数調整回路35に送るよう
にする。
【0118】係数調整回路35では、マトリクス設定回
路36からの前記出力バッファ18のデータ量情報に応
じたマトリクスZの各値を、ジグザグスキャン回路16
からの出力データに乗算することで、当該係数調整回路
35からは、上記ジグザグスキャン回路16の出力デー
タの全てがそのまま出力されたり、マトリクスZ内の0
の値が乗算されることで係数データが0となされたもの
を含むデータが出力されることになる。
【0119】ここで、出力バッファ18のデータ量情報
に応じて一部が0に変更されたマトリクスZの一例を図
7に示す。なお、この図7の例では、説明を分かりやす
くするために、当該図7のマトリクスにおける各値の配
列をジグザグスキャン前のDCT係数データの配列と対
応させて示している。
【0120】上記係数調整回路35では、当該図7に示
すようなマトリクスZを、ジグザグスキャン回路16を
介したDCT係数データに乗算することになるが、ここ
でも説明を分かりやすくするため、ジグザグスキャン前
の図6に示した配列のDCT係数データに対して上記図
7のマトリクスZを乗算した場合について述べると、当
該係数調整回路35において図7のマトリクスZの各値
が乗算された後のDCT係数データは、図8に示すよう
に、上記マトリクスZのうちの0の値が配された部分の
み0の値となる。
【0121】したがって、マトリクス設定回路36にお
いて、出力バッファ18からのデータ量情報に応じて、
元々全ての値が1であったマトリクスZの各値を、例え
ば図9に示すようにDCT係数データの配列に対応する
高周波数側から0に変更するようにすれば、前述した第
2の具体例同様に、出力バッファ18のオーバーフロウ
を防止することができることになると共に、削除したと
しても目立たない高周波数成分に対応するDCT係数デ
ータから削ることができ、レートコントロールを行って
も画質の劣化を抑えることが可能となる。
【0122】上記例では、DCT係数データに対して出
力バッファ18のデータ量情報に応じて変更したマトリ
クスZの各値を乗算する場合について説明しているが、
量子化係数データに対して当該変更したマトリクスZの
各値を乗算することもできることは言うまでもなく、こ
の場合も同様の効果を得ることができる。
【0123】また、当該第3の具体例においても、係数
調整回路35によって前述したように係数の調整処理が
なされた後のデータを、可変長符号化回路17に送るよ
うにしているため、可変長符号化回路17での可変長符
号化における圧縮効率を上げることが可能となる。
【0124】さらに、第3の具体例でも、マトリクス設
定回路36におけるマトリクスZの各値の変更と、係数
調整回路35における上記変更がなされたマトリクスZ
の各値と係数データとの乗算のみで、レートコントロー
ルを実現しているため、制御及び構成が簡単で、CPU
などの負担も非常に少ないものとなっている。
【0125】その他、当該第3の具体例においても、例
えばイントラ/ノンイントラのマクロブロック別にマト
リクスZを設定すれば、レートコントロールの際に、画
質に対する影響が大きいイントラの画像はあまり情報量
を落とさず、ノンイントラの画像は情報量を落とすなど
の制御を行うこともできるようになる。
【0126】これらに加えて、当該第3の具体例におい
ては、前述した第1,第2の具体例のように最高域側か
ら順番に係数データを0にするのではなく、マトリクス
Zの各値のうちの任意の場所に0の値を配置することが
できるため、前記第1,第2の具体例よりも画質の制御
が容易となる。例えば、出力バッファ18がオーバーフ
ロウしそうになって、データ発生量を抑えなければなら
なくなったときに、当該第3の具体例では、マトリクス
Zを、図9に示すように直流成分に対応する部分を含む
x,y方向の係数データが残るようなものとし、それ以
外の部分は0となるようなものに設定することで、画質
は劣化するものの画面上では適当に高周波数成分が混じ
り、ブロックひずみを視覚上目立たなくすることができ
る等の効果がある。
【0127】次に、第4の具体例として、第3の具体例
のようなマトリクスZを、MPEGの規格により決めら
れている量子化マトリクスと兼用することも可能であ
る。
【0128】なお、MPEGの規格では、量子化マトリ
クスにはなにも指示されなければデフォルト値(規定
値)が使用されるが、符号化装置側では当該量子化マト
リクスを自由に変えることができるようになっている。
このような機能のために、外部から量子化マトリクスを
セットできるようになっているのが普通である。また、
この場合の量子化マトリクスは、イントラ用とノンイン
トラ用の2種類がセットできるようになっている。な
お、MPEG規格における量子化マトリクスとは、例え
ば図10及び図11に示すような1バイト×8×8のデ
ータである。また、図10はイントラ用の量子化マトリ
クスを、図11にはノンイントラ用の量子化マトリクス
を示している。
【0129】このようなことから、当該第4の具体例で
は、例えば図12に示すように、ジグザグスキャン回路
16の出力データを量子化器15に送ると共に、当該量
子化器15には、端子37を介した出力バッファ18か
らのデータ量情報に基づいてマトリクス設定回路34が
設定する例えば図13や図14に示す高域側の値が0
(00)となされた量子化マトリクスを送り、当該量子
化器15において上記量子化マトリクスを用いた量子化
を行うようにする。これにより、量子化マトリクスを用
いたレートコントロールが可能となる。なお、図13は
イントラ用の量子化マトリクスを、図14にはノンイン
トラ用の量子化マトリクスを示し、イントラ画像に比べ
てノンイントラ画像の方の係数発生を抑える例である。
【0130】ただし、MPEG規格では、量子化マトリ
クスに0の値を使用することは禁止されているので、当
該第4の具体例では、0の値のときには量子化器15に
おいてDCT係数データを強制的に0にすることを行
う。また、0以外の値のときには量子化器15において
通常の量子化処理を行うようにする。
【0131】この第4の具体例の画像圧縮装置における
レートコントロールのための処理は、図15に示すよう
になる。
【0132】この図15のステップS20において、量
子化器15では量子化マトリクス(Qマトリクス)の値
が0(図13,図14の例では00で示す)であるか否
かの判定を行う。当該ステップS20でNoと判定した
場合にはステップS21において次の処理に移る。一
方、ステップS20でYesと判定した場合には、ステ
ップS22に進む。
【0133】ステップS22では、DCT係数データを
強制的に0にした後、ステップS23に移る。当該ステ
ップS23では次の量子化処理に移行する。
【0134】また、当該第4の具体例にて述べたよう
に、デフォルト値以外の量子化マトリクスを使用した場
合、MPEGの規格では、その値の情報がシーケンスヘ
ッダに書き込まれることになる。しかしこの0の値は量
子化マトリクスに使用することはできないので、上記シ
ーケンスヘッダには上記0の値の代わりに、図16及び
図17に示すように例えば16(必ずしも16である必
要はないがデフォルト値として一般的であるためここで
は16を使用する)の値を書き込むようにする。なお、
図16にはイントラ用の量子化マトリクスを、図17に
はノンイントラ用の量子化マトリクスを示している。
【0135】なお、本具体例の画像圧縮装置により圧縮
符号化されたデータを復号化するデコーダ側では、上記
シーケンスヘッダに書き込まれた値が何れの値(本具体
例では16)になっていたとしても、当該値(16の
値)に対応しているDCT係数データは0になっている
ので、デコード時に当該シーケンスヘッダの値(16の
値)は使用されることがなく、したがってMPEGの規
格を乱すこともない。
【0136】上述したように当該第4の具体例において
も、前述の各具体例同様に、出力バッファ18のオーバ
ーフロウを防止することができることになると共に、削
除したとしても目立たない高周波数成分に対応するDC
T係数データから削ることができ、レートコントロール
を行っても画質の劣化を抑えることが可能となる。
【0137】また、量子化器15からは、前述したよう
に例えば高域側において強制的に0になされた量子化係
数データが可変長符号化回路17に送られるようにして
いるため、可変長符号化回路17での可変長符号化にお
ける圧縮効率を上げることが可能となる。
【0138】さらに、第4の具体例では、量子化マトリ
クスの設定のみで、レートコントロールを実現している
ため、制御及び構成が簡単で、CPUなどの負担も非常
に少ないものとなっている。
【0139】その他、当該第4の具体例においても、例
えばイントラ/ノンイントラのマクロブロック別にレー
トコントロールができるため、画質に対する影響が大き
いイントラの画像はあまり情報量を落とさず、ノンイン
トラの画像は情報量を落とすなどの制御を行うこともで
きるようになり、また、MPEGの規格をも満足してい
る。
【0140】
【発明の効果】本発明の画像圧縮装置及び方法において
は、圧縮符号化前のブロック毎の複数の係数データのう
ちの所定の係数データを強制的にゼロにするようにして
いるため、符号化データの蓄積時にオーバーフロウして
破綻することはなく、係数データの大きさによらずにレ
ートコントロールが可能で、通常のレートコントロール
時でもビット発生量を抑えることができ、さらに画質の
劣化を最小限にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の具体例の画像圧縮装置の概略構
成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の第1の具体例におけるレートコントロ
ールのための係数調整のフローチャートである。
【図3】本発明の第2の具体例の画像圧縮装置の要部構
成を示すブロック回路図である。
【図4】本発明の第2の具体例におけるレートコントロ
ールのための係数調整のフローチャートである。
【図5】本発明の第3の具体例の画像圧縮装置の要部構
成を示すブロック回路図である。
【図6】DCT回路から出力されたブロック単位のDC
T係数データについて説明するための図である。
【図7】マトリクスZの一例を説明するための図であ
る。
【図8】図7のマトリクスZを使用してDCT係数デー
タの一部を強制的にゼロにした例を説明するための図で
ある。
【図9】高域側の係数データを強制的にゼロにするため
のマトリクスZの一例を示す図である。
【図10】イントラ用の量子化マトリクスの一例を示す
図である。
【図11】ノンイントラ用の量子化マトリクスの一例を
示す図である。
【図12】本発明の第4の具体例の画像圧縮装置の要部
構成を示すブロック回路図である。
【図13】イントラ用の量子化マトリクスの一部に0の
値を挿入した一例を示す図である。
【図14】ノンイントラ用の量子化マトリクスの一部に
0の値を挿入した一例を示す図である。
【図15】本発明の第4の具体例におけるレートコント
ロールのための量子化器内部の処理のフローチャートで
ある。
【図16】シーケンスヘッダに書き込まれるイントラ用
の量子化マトリクスの一例を示す図である。
【図17】シーケンスヘッダに書き込まれるノンイント
ラ用の量子化マトリクスの一例を示す図である。
【図18】従来の画像符号化装置の概略構成を示すブロ
ック回路図である。
【図19】画像の解像度と構成について説明するための
図である。
【図20】マクロブロックとブロックについて説明する
ための図である。
【図21】ジグザグスキャンについて説明するための図
である。
【図22】GOPの一例について説明するための図であ
る。
【符号の説明】 10 フレームメモリ 11 ブロック分割器 12 差分器 13,24 スイッチ 14 DCT回路 15 量子化器 16 ジグザグスキャン回路 17 可変長符号化回路 18 出力バッファ 20 動き検出器 21 動き補償器 25 加算器 26 逆DCT回路 27 逆量子化器 30 調整量設定回路 31 係数調整回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間軸上の入力画像データを複数画素毎
    にブロック化し、上記ブロック毎の入力画像データを周
    波数軸上の複数の係数データに変換し、上記複数の係数
    データを圧縮符号化し、当該圧縮符号化された複数の符
    号化データを蓄積して所定レートで出力する画像圧縮方
    法において、 上記符号化データの蓄積時のデータ量に応じて、上記圧
    縮符号化前の上記ブロック毎の複数の係数データのうち
    の所定の係数データを強制的にゼロにすることを特徴と
    する画像圧縮方法。
  2. 【請求項2】 上記所定の係数データは、上記ブロック
    内の周波数軸上の複数の係数データのうちの高域側の係
    数データであることを特徴とする請求項1記載の画像圧
    縮方法。
  3. 【請求項3】 最高域側から順に低域側に向かって、上
    記強制的にゼロにする所定の係数データの個数を指定す
    ることを特徴とする請求項2記載の画像圧縮方法。
  4. 【請求項4】 上記所定の係数データに対して0の値を
    乗算することにより、当該所定の係数データを強制的に
    ゼロにすることを特徴とする請求項1記載の画像圧縮方
    法。
  5. 【請求項5】 高域側の一部の係数データを除く上記所
    定の係数データに対して上記0の値を乗算することを特
    徴とする請求項4記載の画像圧縮方法。
  6. 【請求項6】 上記ブロック毎に上記所定の係数データ
    を設定することを特徴とする請求項1記載の画像圧縮方
    法。
  7. 【請求項7】 上記所定の係数データは、周波数軸上の
    複数の係数データを量子化した後の量子化係数データで
    あることを特徴とする請求項1記載の画像圧縮方法。
  8. 【請求項8】 上記圧縮符号化は可変長符号化を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像圧縮方法。
  9. 【請求項9】 時間軸上の入力画像データを複数画素毎
    にブロック化するブロック化手段と、 上記ブロック毎の入力画像データを周波数軸上の複数の
    係数データに変換する変換手段と、 上記複数の係数データを圧縮符号化する圧縮符号化手段
    と、 当該圧縮符号化された複数の符号化データを蓄積して所
    定レートで出力する出力手段と、 上記出力手段における上記符号化データの蓄積時のデー
    タ量に応じて、上記圧縮符号化前の上記ブロック毎の複
    数の係数データのうちの所定の係数データを強制的にゼ
    ロにする係数制御手段とを有することを特徴とする画像
    圧縮装置。
  10. 【請求項10】 上記係数制御手段は、上記所定の係数
    データを上記ブロック内の周波数軸上の複数の係数デー
    タのうちの高域側の係数データに設定することを特徴と
    する請求項9記載の画像圧縮装置。
  11. 【請求項11】 上記係数制御手段は、最高域側から順
    に低域側に向かって、上記強制的にゼロにする所定の係
    数データの個数を指定することを特徴とする請求項10
    記載の画像圧縮装置。
  12. 【請求項12】 上記係数制御手段は、上記所定の係数
    データに対して0の値を乗算することにより、当該所定
    の係数データを強制的にゼロにすることを特徴とする請
    求項9記載の画像圧縮装置。
  13. 【請求項13】 上記係数制御手段は、高域側の一部の
    係数データを除く上記所定の係数データに対して上記0
    の値を乗算することを特徴とする請求項12記載の画像
    圧縮装置。
  14. 【請求項14】 上記係数制御手段は、上記ブロック毎
    に上記所定の係数データを設定することを特徴とする請
    求項9記載の画像圧縮装置。
  15. 【請求項15】 上記係数制御手段では、周波数軸上の
    複数の係数データを量子化した後の量子化係数データか
    ら上記所定の係数データを設定することを特徴とする請
    求項9記載の画像圧縮装置。
  16. 【請求項16】 上記圧縮符号化手段は可変長符号化を
    行うことを特徴とする請求項9記載の画像圧縮装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6339617B1 (en) 1997-12-19 2002-01-15 Nec Corporation Moving picture compressing apparatus and moving picture compressing method
WO2008007436A1 (en) * 2006-07-14 2008-01-17 Panasonic Corporation Image coding controller and image coding control method
JP2010087770A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nec Electronics Corp 画像符号化装置及び方法
US8033403B2 (en) 2008-07-09 2011-10-11 Brad Roach Rotatable organizer

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