JPH09225078A

JPH09225078A - ゴルフクラブとそのこわさの調整法

Info

Publication number: JPH09225078A
Application number: JP8034690A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Kobayashi; 一夫小林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-02-22
Filing date: 1996-02-22
Publication date: 1997-09-02

Abstract

(57)【要約】【課題】ゴルフクラブのこわさ，剛性を簡単に調整す
る。【解決手段】ゴルフクラブのシャフト３の外周面の全
面または一部に補強材のテープ４を張って、シャフト３
の全体または一部のこわさを増やし、シャフト３のこわ
さを調整した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ゴルフクラブと、ゴルフクラ
ブのこわさを調整する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフクラブは、ボールを打つ際に、シ
ャフトが曲ると共に捩じれて変形する。シャフトの変形
能力、即ち、曲げと捩じりに対するこわさがボールの飛
び方に大きな影響を与える。

【０００３】ゴルフクラブのシャフトは、スチールやチ
タンのような金属材料の棒、または、カーボンファイバ
やグラスファイバを強化材とした繊維強化プラスチック
の棒である。

【０００４】シャフトのこわさないし剛性は、フレック
スと呼ばれ、各種のものがある。柔らかいものはＡと、
普通のものはＲと、強（こわ）いものはＳと、更に強い
ものはＸとそれぞれ呼ばれる。強いＳと普通Ｒの中間の
ものはＳＲと呼ばれる。

【０００５】また、シャフトの曲りや捩じれが生じ易い
位置についても、各種のものがある。シャフトのヘッド
側の先端部分が曲り易いものは先調子と、シャフトの中
間部分が曲り易いものは中調子と、シャフトのグリップ
側の末端部分が曲り易いものは、手元調子とそれぞれ呼
ばれる。

【０００６】ゴルファは、良いスコアを出すには、自分
の能力やその日の体調などに応じたこわさのクラブを使
用する必要がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のゴル
フクラブは、シャフトのこわさが調整可能になっていな
い。従って、シャフトのこわさを変更する場合は、クラ
ブのシャフトをこわさの異なるものに取り替えてもらう
ことになり、高額の費用と日数がかかる。または、シャ
フトのこわさの異なるクラブを新たに購入することにな
り、更に高額の費用がかかる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、シャフトの外
周面の全面または一部に補強材のテープを張って、シャ
フトの全体または一部のこわさを増やし、シャフトのこ
わさを調整したことを特徴とするゴルフクラブである。

【０００９】また、シャフトの外周面の全面または一部
に補強材のテープを張ってシャフトの全体または一部の
こわさを増やし、または、シャフトの外周面の全面また
は一部に張った補強材のテープの全部または一部を剥し
てシャフトの全体または一部のこわさを減らして、シャ
フトのこわさを調整することを特徴とするゴルフクラブ
のこわさの調整法である。

【００１０】

【発明の効果】本発明においては、シャフトのこわさを
調整するのに、シャフトに補強材のテープを張ったり、
剥したりするだけであるので、簡単であり、高額の費用
と日数がかからない。

【００１１】

【発明の実施の形態】

＜第１例（図１〜図３参照）＞本例のゴルフクラブは、
シャフトの外周面の全面に補強材のテープを張って、シ
ャフトの全体のこわさを増やし、フレックスを調整す
る。

【００１２】ゴルフクラブは、図１と図２に示すよう
に、ドライバーであり、ヘッド１とグリップ２の間のシ
ャフト３がスチールの先細状の中空丸棒である。

【００１３】補強材のテープ４は、市販のアルミニウム
箔の粘着テープであり、図３に示すように、これを先細
状シャフト３の外周面の展開形状と同様な先狭状の短冊
形状に切断する。

【００１４】シャフト３の外周面には、図１と図２に示
すように、全面に先狭状短冊形状のアルミニウム箔の粘
着テープ４を張り、粘着テープ４の両側辺の突き合わせ
線をヘッド１の突出側と反対側に配置する。

【００１５】本例のゴルフクラブは、シャフト３の外周
面の全面にアルミニウム箔の粘着テープ４を張ったの
で、シャフト３の全体のこわさが増え、曲り難く、か
つ、捩じれ難くなる。

【００１６】例えば、シャフト３のこわさは、アルミニ
ウム箔の粘着テープ４の厚さが０．０５ｍｍであると、
普通Ｒから強いＳと普通Ｒの中間のＳＲになる。アルミ
ニウム箔の粘着テープ４の厚さが０．１ｍｍであると、
普通Ｒから強いＳになる。アルミニウム箔の粘着テープ
４の厚さが０．２ｍｍであると、普通Ｒから更に強いＸ
になる。

【００１７】シャフト３に張る補強材のテープ４の厚さ
ないし強度を選択して、または、シャフト３に張った補
強材のテープ４を剥して、もしくは、シャフト３に張っ
た補強材のテープ４を厚さないし強度の異なるものに張
り替えて、シャフト３のこわさを調整する。

【００１８】＜第２例〜第４例（図４〜図６参照）＞本
例のゴルフクラブは、前例におけるのと同様なシャフト
３の外周面の一部に前例におけるのと同様な補強材のテ
ープ４を前例におけるのと同様に張って、シャフト３の
一部のこわさを増やし、シャフト３の曲りや捩じれが生
じ易い位置を調整する。

【００１９】第２例のゴルフクラブは、図４に示すよう
に、中間部分または末端部分が曲り易いシャフト３につ
いて、先端部分を除き、中間部分と末端部分に補強材の
テープ４を全周に渡って張る。シャフト３のヘッド１側
の先端部分が曲り易い先調子になる。

【００２０】第３例のゴルフクラブは、図５に示すよう
に、末端部分が曲り易いシャフト３の末端部分のみに補
強材のテープ４を全周に渡って張る。シャフト３の中間
部分が曲り易い中調子になる。

【００２１】第４例のゴルフクラブは、図６に示すよう
に、先端部分または中間部分が曲り易いシャフト３の先
端部分と中間部分のみに補強材のテープ４を全周に渡っ
て張る。シャフト３のグリップ２側の末端部分が曲り易
い手元調子になる。

【００２２】補強材のテープ４を張るシャフト３の部分
を選択して、または、シャフト３に部分的に張った補強
材のテープ４の全部または一部を剥して、もしくは、シ
ャフト３に部分的に張った補強材のテープ４をシャフト
３の異なる部分に張り替えて、シャフト３の曲りや捩じ
れが生じ易い位置を調整する。

【００２３】＜第５例〜第７例（図７〜図１１参照）＞
本例のゴルフクラブは、第１例におけるのと同様なシャ
フト３の外周面の片側部に第１例におけるのと同様な補
強材のテープ４を第１例におけるのと同様に張って、シ
ャフト３の特定方向への曲げに対するこわさを増やし、
特定時の曲りを調整する。

【００２４】第５例のゴルフクラブは、図７と図８に示
すように、シャフト３の全長に渡って、その外周面の、
ヘッド１のフェース５側の半周部分に補強材のテープ４
を張る。

【００２５】シャフト３の外周面に張った補強材のテー
プ４は、引っ張りに対する抵抗力が圧縮に対する抵抗力
より大きい。また、ゴルフクラブは、ボールを打つた
め、振り上げた時と振り下ろす時に、シャフト３がフェ
ース５と反対側に曲ってシャフト３外周面のフェース５
側が引っ張られて伸びる。従って、このゴルフクラブ
は、振り上げた時のシャフト３の曲りが減らされ、ま
た、振り下ろす時のヘッド１の遅れが減らされる。

【００２６】第６例のゴルフクラブは、図９に示すよう
に、シャフト３のヘッド１側先端部分のみについて、そ
の外周面の、フェース５側の半周部分に補強材のテープ
４を張る。振り上げた時のシャフト３の曲りと、振り下
ろす時のヘッド１の遅れが少し減らされる。

【００２７】第７例のゴルフクラブは、図１０と図１１
に示すように、シャフト３の全長に渡って、その外周面
の、フェース５と反対側の半周部分に補強材のテープ４
を張る。

【００２８】ゴルフクラブは、ボールがフェース５に当
たって飛びだした後にシャフト３がフェース５側に曲っ
てシャフト３外周面のフェース５と反対側が引っ張られ
て伸びる。従って、このゴルフクラブは、フォロースル
ーが減らされる。

【００２９】補強材のテープ４を張るシャフト３の部分
を選択して、または、シャフト３に全面的または部分的
に張った補強材のテープ４の全部または一部を剥して、
もしくは、シャフト３に部分的に張った補強材のテープ
４をシャフト３の異なる部分に張り替えて、シャフト３
の特定方向への曲げに対するこわさを調整する。

【００３０】＜変形例＞１）ゴルフクラブは、アイアン、パターやサンドウエッ
ジにする。シャフト３は、中実断面や多角形断面にす
る。また、カーボンファイバやグラスファイバを強化材
とした繊維強化プラスチック製にする。

【００３１】２）補強材のテープ４は、カーボンファイ
バやグラスファイバの織物のテープにする。また、カー
ボン繊維強化プラスチック製のシャフトにはカーボンフ
ァイバの織物のテープを、ガラス繊維強化プラスチック
製のシャフトにはグラスファイバの織物のテープをそれ
ぞれ張る。

【００３２】３）補強材のテープ４は、シャフト３と同
じ色にする。すると、シャフト３にテープ４を部分的に
張った場合、シャフトのテープ張り付け部と非張り付け
部が同色になって違和感がない。シャフト３にテープ４
を全面的に張った場合、テープを張ったクラブとテープ
を張らなかったクラブのシャフトが同色になって違和感
がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の第１例のゴルフクラブの正
面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面拡大図。

【図３】同例の補強材のテープの展開図。

【図４】第２例のゴルフクラブの正面図。

【図５】第３例のゴルフクラブの正面図。

【図６】第４例のゴルフクラブの正面図。

【図７】第５例のゴルフクラブの平面図。

【図８】図７のＢ−Ｂ線断面拡大図。

【図９】第６例のゴルフクラブの平面図。

【図１０】第７例のゴルフクラブの平面図。

【図１１】図１０のＣ−Ｃ線断面拡大図。

【符号の説明】

３ゴルフクラブのシャフト４補強材のテープ，アルミニウム箔の粘着テープ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シャフトの外周面の全面または一部に補
強材のテープを張って、シャフトの全体または一部のこ
わさを増やし、シャフトのこわさを調整したことを特徴
とするゴルフクラブ。
【請求項２】シャフトの外周面の全面または一部に補
強材のテープを張ってシャフトの全体または一部のこわ
さを増やし、または、シャフトの外周面の全面または一
部に張った補強材のテープの全部または一部を剥してシ
ャフトの全体または一部のこわさを減らして、シャフト
のこわさを調整することを特徴とするゴルフクラブのこ
わさの調整法。